JPH0559175B2 - - Google Patents

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JPH0559175B2
JPH0559175B2 JP9612384A JP9612384A JPH0559175B2 JP H0559175 B2 JPH0559175 B2 JP H0559175B2 JP 9612384 A JP9612384 A JP 9612384A JP 9612384 A JP9612384 A JP 9612384A JP H0559175 B2 JPH0559175 B2 JP H0559175B2
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JP
Japan
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steel
less
resistance welded
electric resistance
hot
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JP9612384A
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JPS60243248A (ja
Inventor
Kenichi Shinoda
Hirohisa Oohama
Haruo Mori
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
本発明は、肉厚比すなわち肉厚と外径との比が
0.15以上である厚肉電縫鋼管の製造法に関する。 電縫鋼管は、寸法とくに肉厚が均一であり、し
かも生産性が高く低コストで製造できる利点があ
るので、機械構造用炭素鋼や低合金鋼を素材とし
て、鋼板の中で最も多く生産されている。近年、
省エネルギー対策の一環として、中実棒鋼の中空
化が図られ、厚肉構造用鋼管の需要が高まつてい
るが、従来の電縫鋼管の肉厚比は0.13〜0.14が限
定とされ、肉厚が0.15以上が厚肉鋼管としては継
目無し鋼管が使用されているのが現状である。 厚肉管とロールフオーミング法によつて電縫造
管する場合、肉厚比が高くなるにつれて『ルーフ
イング』と称される洋梨状の管断面が発生しやす
くなり、加工が困難になる。構造用炭素鋼や低合
金鋼の中厚熱延板は、パーライトが縞状に分布し
た金属組織を呈しやすく、このような材料を球状
化焼鈍しても、炭化物が縞状に分散する。また、
この縞状組織を防止しようとすると、ベイナイト
組織となり、これを球状化焼鈍すると硬質な材料
となる。炭化物が縞状に分散した材料では、フエ
ライトのみからなる軟質な相と、炭化物が多数存
在するフイライト+炭化物の硬質な相とが、板厚
方向に交互に種重なつた金属組織を呈する。加工
性の著しく異なる相が交互に積重なつた状態のか
ような材料を、ロールフオーミング法により電縫
造管しても、エツジ成形時のスプリングバツク量
が大きく、『ルーフイング』が発生しやすい。著
しい縞状組織の場合には、造管中板の端面に層状
の割れがはいりやすく、管製品が得られないこと
さえしばしばある。硬質な材料を電縫造管する場
合もエツジ成形時のスプリングバツク量が大き
く、『ルーフイング』が発生しやすい。このよう
な理由から、従来、電縫鋼管の肉厚比の上限は
0.13〜0.14とされてきた。 本発明の主たる一つの目的は、従来技術のかよ
うな先入観念を打破し、肉厚比が0.15以上の厚肉
電縫鋼管を提供することである。 本発明のいま一つの目的は、溶接強度のすぐれ
た肉厚比が0.15以上の厚肉電縫鋼管を提供するこ
とである。 本発明によれば、適切な化学組成をもつた構造
用炭素鋼または低合金鋼を適切な熱延条件で熱延
することによつて軟質なフエライト+パーライト
組織の熱延帯鋼となし、しかる後球状化焼鈍によ
つて硬度がHv180以下で炭化物が均一に分散され
た焼鈍帯鋼となしたものとを素材としてこれを電
縫造管するなら、肉厚比が0.15以上の厚肉管で
も、造管時に『ルーフイング』発生のない溶接強
度のすぐれた厚肉電縫鋼管が得られることがわか
つた。 かくして、本発明は、重量で0.20〜0.60%の
C、0.55%のSi、1.50%以下のMn、0.040%以下
のPおよび0.040%以下のSを含みそして残部が
Fe及び不可避的不純物である構造用炭素鋼また
は重量で0.10〜0.60%のC、0.55%以下のSi、1.50
%以下のMn、0.040%以下のPおよび0.040%以
下のSに加えて2.00%以下のNi、1.50%以下のCr
および0.60%以下のMoの少くとも一種を含みそ
して残部がFeおよび不可避的不純物である低合
金鋼の連鋳または造塊スラブを最終スタンドでの
仕上温度が(Ar3−30℃)〜(Ar3+100℃)、圧
下率が15〜25%そして巻取温度が500〜570℃なる
条件で熱延し、しかる後球状化焼鈍により硬度を
Hv180以下としそして炭化物を均一に分散させた
焼鈍帯鋼を電縫造管してなる肉厚比が0.15以上の
厚肉電縫鋼管を提供する。 前記の焼鈍帯鋼では、球状炭化物が均一に分散
して全体が均質になつているので板厚方向でのミ
クロ的な加工性の差異がなく、加えて硬度が
Hv180以下と軟質化されているのでエツジのロー
ル成形性が向上し、ルーフイングの発生を抑制で
きたものと思われる。 かような焼鈍帯鋼を得るためには、既述の如
く、適切な化学組成をもつた鋼を適切な熱延条件
で熱延することによつて均一なフエライト+パー
ライト組織の熱延帯鋼となし、これを球状化焼鈍
する必要があることがわかつた。 諸条件の限定理由は、次のとおりである。 C含有量;本発明では最終スタンドにおいて所定
の低温仕上条件下で強圧下しそして低温巻取
を行うことにより、均一なフエライト+パー
ライト組織を得るのであるが、C含有量が過
大であるとパーライト面積率が増えて縞状組
織が発生しにくくなり、本発明の縞状組織抑
制効果が小さくなるので、C含有量の上限を
0.60%とした。また炭素鋼ではC含有量が低
くなるとパーライト面積率が小さくなり、エ
ツジ成形性に及ぼす縞状組織の影響が減少す
るのでC含有量の下限を0.2%とした。しか
し、低合金鋼の場合、合金成分の存在により
C含有量が低くても縞状組織がエツジ成形性
に悪影響を及ぼすので、Cの下限を0.1%と
した。 Mn含有量;Mn含有量は多すぎると熱延した鋼
が縞状組織になり易くなるので、上限を1.50
%とした。 Si,PおよびS含有量;これはJIS規格のSC,
SNCM,SCM,SCrおよびSMn鋼の規定範
囲内であれば特に問題はない。 Ni,CrおよびMo含有量;これらの合金元素は鋼
管の使用目的に応じて、機械的強度、浸炭性
および/または焼入性を付与するために一種
またはそれ以上を含有させることができるも
のであるが、過量の存在は、所定の熱延にお
いて鋼組織をベーナイトまたはマルテンサイ
ト化し、球状化焼鈍によつても充分に軟化せ
ず、得られる焼鈍帯鋼の成形性を低下させる
傾向があるので、上限をNiについては2.00
%、Crについては1.50%、そしてMoについ
ては0.60%とした。 仕上温度および圧下率;最終スタンドでの低温仕
上げおよび強圧下はオーステナイト結晶粒を
微細化してベイナイト変態を抑制するための
ものであり、一般にその効果は低温にて強圧
下する程大である。だが圧下率が高すぎると
熱延帯鋼の形状不良を招く不都合があるので
上限を25%とした。15%未満の圧下率ではオ
ーステナイト結晶粒の微細化が不充分でベイ
ナイト変態への抑止力を失うので、下限を15
%とした。このような強圧下を加えても、仕
上温度が高い場合には、微細化させたオース
テナイト結晶粒が成長して強圧下の効果を消
失させるので、仕上温度の上限をAr3+100
℃とした。また仕上温度が低くなるにつれ、
変形抵抗が高くなつて強圧下がしにくくな
り、熱延品の形状不良を招くに到るので下限
をAr3−30℃とした。 巻取温度;巻取温度の規制は、縞状組織を防止
し、良好なエツジ成形性を確保するために必
要である。巻取温度が570℃を越えると、縞
状組織になり易いので、上限を570℃とした。
また、500℃未満の低温巻取では、最終スタ
ンドで強圧下を加えていても、ベイナイト変
態の抑制が困難となり、球状化焼鈍によつて
も充分に軟質化できないので、下限を500℃
とした。 硬度;硬度Hvが180を越えると、エツジを充分に
成形できなくなり、ルーフイングの発生を招
き易くなるので、上限を180とした。 以下具体例および図面により本発明をさらに説
明する。 S20C(炭素鋼)、SNCM21(Ni−Cr−Mo鋼)、
SCr22(Cr鋼)、SCM22(Cr−Mo鋼)および
SMn1(Mn鋼)の5鋼(これらの鋼は本発明の組
成要件を充足する)について、第1表に示す条件
で板厚が6.0mmの熱延帯鋼を製造し、酸洗後、第
1表に示す条件で球状化焼鈍に付した。第1表に
は焼鈍後の硬度Hvも示した。
【表】 これらのうち、ランB,C,D,EおよびFは
本発明にしたがうものであるが、その他のラン
A,G,H.I,J,KおよびLは対照である。 第1図は、SCM22鋼についてのランA(対照、
高圧下、高温巻取)、E(本発明、高圧下、低温巻
取)、J(対照、低圧下、高温巻取)およびL(対
照、低圧下、低温巻取)で得た熱延帯鋼の金属組
織を示す写真(倍率400倍)であり、そして第2
図はそれらの熱延帯鋼を球状化焼鈍後の同様な顕
微鏡写真である。第1図によれば、本発明が規定
した熱延条件を用いたランEの熱延帯鋼は、パー
ライトが均一に分散した熱延組織を示すが、他の
ランA,JおよびLで得た熱延製品はパーライト
が縞状に分散した組織ないしはベイナイト組織を
示すことがわかる。他の鋼も、第1図および第2
図に示したSCM22鋼と同じ傾向を示す。 第1表に示したランで得た各焼鈍帯鋼から、板
幅が91.0mmおよび66.5mmのスリツトコイルを切出
し、そして通常の電縫造管技法により、管径が
31.8φmm×6.0tmm(肉厚比t/θ=0.19)および
24.2φmm×6.0tmm(肉厚比t/θ=0.25)の鋼管を
製造した。各製品の溶接強度を偏平試験により判
定した。この試験では、溶接ビードが真上にくる
ように鋼管を水平に上下から把持し、上下から強
圧を付加することにより鋼管を偏平し、その過程
で溶接部に割れがはいる寸前の高さD1を測定し、
D1を偏平試験前の鋼管の高さ(すなわち外径)
D0で徐し、得られた値D1/D0を偏平限度とした。
偏平限度値が小さい程、溶接強度が大きいことを
意味する。結果を第2表に示す。
【表】 第2表によれば、本発明による電縫鋼管は偏平
限度値が小さく溶接強度が大であることがわか
る。また、肉厚であるにもかかわらずルーフイン
グは全く発生していなかつた。これに対し、対照
の場合は、溶接強度が劣るのみならずルーフイン
グが発生していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、最終スタンドでの圧下率と巻取温度
とを変化させたときのSCM22鋼の熱延金属組織
を示す顕微鏡写真。第2図は、第1図に示した熱
延製品に球状化焼鈍を付与したの金属組織を示す
顕微鏡写真。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で0.20〜0.60%のC、0.55%以下のSi、
    1.50%以下のMn、0.040%以下のPおよび0.040%
    以下のSを含みそして残部がFeおよび不可避的
    不純物である連鋳または造塊スラブを最終スタン
    ドでの仕上温度が(Ar3−30℃)〜(Ar3+100
    ℃)、圧下率が15〜25%そして巻取温度が500〜
    570℃なる条件で熱延し、しかる後球状化焼鈍に
    より硬度をHv180以下としそして炭化物を均一に
    分散させた焼鈍帯鋼を製造し、この帯鋼を素材と
    して電縫造管することからなる肉厚比が0.15以上
    の厚肉電縫鋼管の製造法。 2 重量%で0.10〜0.60%のC、0.55%以下のSi、
    1.50%以下のMn、0.040%以下のPおよび0.040%
    以下のSに加えて2.00%以下のNi、1.50%以下の
    Crおよび0.60%以下のMoの少なくとも一種を含
    みそして残部がFeおよび不可避的不純物である
    連鋳または造塊スラブを最終スタンドでの仕上温
    度が(Ar3−30℃)〜(Ar3+100℃)、圧下率が
    15〜25%そして巻取温度が500〜570℃なる条件で
    熱延し、しかる後球状化焼鈍により硬度をHv180
    以下としそして炭化物を均一に分散させた焼鈍帯
    鋼を製造し、この帯鋼を素材として電縫造管する
    ことからなる肉厚比が0.15以上の厚肉電縫鋼管の
    製造法。
JP9612384A 1984-05-14 1984-05-14 厚肉電縫鋼管の製造法 Granted JPS60243248A (ja)

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JPS60243248A JPS60243248A (ja) 1985-12-03
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JPH0774375B2 (ja) * 1989-10-18 1995-08-09 住友金属工業株式会社 薄板快削鋼の製造法
JP2580909B2 (ja) * 1991-10-25 1997-02-12 住友金属工業株式会社 高強度電縫鋼管の製造方法

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