JPS6335706Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

本案は、内装小容器に収容した化粧料を、化粧
の都度注出して使用する便利な化粧用コンパクト
を提供しようとするものである。

以下、本案を図示の実施例について詳細に説明
する。

図において、１は、平面形状が前後に長い長方
形で且つ扁平な身、２は、該身に対応し且つ後部
で身の後部へ枢着ａした扁平な蓋、３は、身の後
半へ起倒自在に内装した小容器、４は、身の前半
へ着脱自在に収納したパフであり、これらは適宜
合成樹脂から成る。５は、身の内面に貼着した鏡
である。

身１は、平面形状が前後に長い長方形の皿状の
ものとし、後半に小容器３を内装する収容凹部１
１を、また、前半にパフ４を収納する収容凹部１
２をそれぞれ設け、両収容凹部間の仕切壁１３の
中央に双方に通じる断面方形の凹溝１４を形成
し、周壁１５の前面中央に前方乃至上方へ開口す
る小さな係合凹部１６を形成すると共に、該係合
凹部内で閉じた蓋を係止する係止突条１７を横設
している。

蓋２は、身１に対応する平面形状長方形の扁平
なものとすると共に、周壁２１の前面中央から上
記係合凹部１６へ入つて係止突条１７と離脱可能
に係合する係合突片２２を垂設し、これを以て閉
蓋係止手段ｂを構成している。

小容器３は、弾性変形可能な小びん３１の口部
３１１にキヤツプ３２を螺合し、該キヤツプの頂
壁中央に、外側で断面方形の注出筒３３を起伏回
動自在に装着し、且つ、内側で該注出筒に対応す
る小透孔３２１を穿設し、更に、注出筒には、後
端が曲つたＬ字状の注出孔３３１を設けて、起伏
回動に伴い伏状態で注出孔３３１と小透孔３２１
とが開通し、起状態で閉塞する弁機構ｃを構成し
ており、その注出筒３３を身１の上記凹溝１４へ
嵌着固定して、小びん３１乃至キヤツプ３２を身
１の後半の収容凹部１１へ起倒自在に内装してい
る。

如上の構成であり、小容器３内に粉末、液体、
クリーム状物等の化粧料を収容して使用するが、
第１図の小容器３の倒伏状態では弁機構ｃが閉じ
ており、この第１図の状態から第２図に示すよう
に蓋２を開け、小容器３を起立（小びん倒立）さ
せると、弁機構ｃが開いて、小容器３内の化粧料
が注出筒３３から身１の前半の収容凹部１２へ注
出される。これにより、その注出化粧料をパフ４
へ付着させて化粧に供する。

本案によれば、内装の小容器３を起倒させるこ
とにより、該小容器内の化粧料を身１内へ任意に
注出させることができ、従つて、化粧の都度、適
量の化粧料を注出して使用でき、粉末化粧料のみ
ならず、液体やクリーム状化粧料にも支障なく使
用でき、また、弁機構ｃがあるので、携帯中に漏
れる心配が全くなく、他の化粧料との不意の混合
もない。更に、身１の一半に設けた収容凹部１１
に小容器３を起倒自在に内装しているので、卓上
に置いたままで小容器３を起倒させて任意に使用
でき、その使用の際は、目視確認しつつ適確に注
出操作でき、また、小容器３が身１の一半の収容
凹部１１にあるので、小容器３は、不使用時に身
１と蓋２とで外力から確実に保護され、不意の損
傷や化粧料の洩れを生じない。しかも、衛生的で
あり、化粧料ばかりでなく家庭用医薬品にも利用
でき、簡潔に構成でき、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、中央縦截断
側面図、第２図は、使用状態の斜視図である。 １…身、２…蓋、３…小容器、４…パフ、５…
鏡。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一半と他半にそれぞれ収容凹部１１，１２を形
   成した扁平な身１を設け、該身に対応し且つ後部
   で身の後部へ枢着ａした扁平な蓋２を設け、上記
   身１の一半の収容凹部１１に化粧料を収容する小
   容器３を起倒自在に内装すると共に、該小容器か
   ら身１内の他半の収容凹部１２に通じる注出ルー
   トを形成し、また、小容器３にその起倒に伴いそ
   の注出ルートを開閉する弁機構ｃを装備させたこ
   とを特徴とする化粧用コンパクト。