JPS6335602Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ブランド名、トレードマーク、意匠
等（以下、単にマーク等と記す。）を施したをア
ルミニウム製又はアルミニウム合金製の取付座金
ｔに、セラミツクス製のピンｐを取付けたスパイ
クを、透明の靴底本体に埋設し、マーク等を消え
ないようにした耐摩耗性、耐久性に優れたゴルフ
靴用靴底に関するものである。

（従来の技術） 従来、マーク等は、靴底の表面に施しているた
め、使用により当該マーク等が傷付いたり、磨り
減つて消えたりする欠点を有していた。

又、周囲にフランジ部を設けた硬質合成樹脂製
の座板に、セラミツクス製のピンを埋設したスパ
イクを配したゴルフ靴が、使用されている。

しかし、使用中、ピンに係る力により、ピンと
座板の間に隙間ができたり、座板が割れたりし、
セラミツクス製のピンの持つ耐摩耗性、耐久性を
十二分に発揮させることができない欠点を有して
いた。

（考案が解決しようとする問題点） セラミツクス製のピンの持つ耐摩耗性、耐久性
を十二分に発揮させ、マーク等が傷付いたり、磨
り減つて消えたりすることのないゴルフ靴用靴底
を提供する点にある。

（問題点を解決するための手段） 本考案のゴルフ靴用靴底は、以下の様な構成で
ある。

マーク等を施したアルミニウム製又はアルミニ
ウム合金製の取付座金ｔにセラミツクス製のピン
ｐを取付けたスパイクＳを、ピンｐの脚部１０だ
けを接地面ａから突出させて、透明の靴底本体Ａ
に埋設したものである。

ピンｐは、セラミツクス製で、略円錐形の脚部
１０を座部１１に突設したものである。

取付座金ｔは、アルミニウム製又はアルミニウ
ム合金製で、基部１の周囲に、複数の貫通孔７を
有する座板部２を形成してなり、基部１は、上面
側に収納部３を、下面側中央に挿通孔５を設け、
この挿通孔５の周囲表面にマーク等を施したもの
である。

そして、ピンｐの座部１１を取付座金ｔの収納
部３に収納し、ピンｐの脚部１０を取付座金ｔの
挿通孔５に挿通し、取付座金ｔの収納部３の外周
壁４を内側に絞り、ピンｐの座部１１を取付座金
ｔの基部１にかしめ又は絞り止めし、スパイクＳ
を形成したものである。

（実施例） 本考案に係るゴルフ靴用靴底は、第１図及び第
２図に示すように、マーク等を施したをアルミニ
ウム製又はアルミニウム合金製の取付座金ｔにセ
ラミツクス製のピンｐを取付けたスパイクＳを、
透明の靴底本体Ａに埋設したものである。

靴底主体Ａは、ジユラコン、ナイロン、ウレタ
ン等の強靭性を有する透明の合成樹脂製であれば
よく、材料は、特に限定するものではない。

本考案に係るスパイクＳは、第１図及び第２図
に示したように、セラミツクス製のピンｐをアル
ミニウム製又はアルミニウム合金製の取付座金ｔ
に取付けたものである。

取付座金ｔは、第４図に示したように、アルミ
ニウム製又はアルミニウム合金製で、複数個の貫
通孔７を穿設した少許薄肉の座板部２を、基部１
の周囲に形成したものである。

取付座金ｔの基部１は、第６図に示すように、
上面側に開口した円筒状の外周壁４で収納部３を
形成し、この収納部３と連続した挿通孔５を下面
側中央に設け、この挿通孔５の周囲に肩部６を形
成し、この挿通孔５の周囲表面にマークｍを施し
たものである。

セラミツクス製のピンｐは、第５図に示したよ
うに、丸みをおびた先端８及び付根部９を有する
略円錐形の脚部１０を、該脚部の付根部９より少
許大径の座部１１に突設し、この座部１１の上面
中央に金型孔１２を設けたものである。

ピンｐは、アルミナ系、ジルコニア系、サーメ
ツト系等のセラミツクス製であれば、原材料は特
に限定するものではないが、３〜20mol％の酸化
イツトリウムを含有する酸化ジルコニウムを主材
料とするものが好ましい。

次に、本考案に係るゴルフ靴用靴底の製造方法
について説明する。

まず、セラミツクス製のピンｐをアルミニウム
製又はアルミニウム金金製の取付座金ｔに取付け
る方法について説明する。

予め作成したセラミツクス製のピンｐの座部１
１を、予め基部１の表面にマークｍを施した取付
座金ｔの収納部３に収納し、ピンｐの脚部１０を
取付座金ｔの挿通孔５に挿通する。

そして、取付座金ｔの収納部３の外周壁４を内
側に絞り、ピンｐの座部１１を、該収納部３の肩
部６に押し付けるようにして、取付座金ｔの基部
１に取付け、基部１にマークｍを施したスパイク
Ｓを形成する。

この場合、取付座金ｔの上面側の外周壁４を内
側に絞るため、当該かしめ又は絞り止め作業によ
り、ピンｐの脚部１０を傷付けることがないもの
である。

そして、前記の如く作成したスパイクＳを、靴
底主体成形用の金型内に配設し、強靭性の合成樹
脂を注入して、第１図及び第２図に示すように、
スパイクＳのピンｐの脚部１０だけを接地面ａか
ら突出させ、スパイクＳの取付座金ｔを埋設し、
このスパイクＳの基部１の裏面側に周囲より少許
盛上つた盛上部１３を形成した状態で、透明の靴
底主体Ａを一体に形成する。

この盛上部１３を形成することにより、靴底主
体Ａの他の部分の肉厚を薄して、ゴルフ靴を軽く
することができ、又、ピンｐに加わる力を和ら
げ、突上げ防止に寄与できるものである。

この靴底を用いてゴルフ靴とするものである。

なお、前記実施例では、取付座金ｔの基部１に
マーク等を施した例で説明したが、取付座金ｔの
座板部２の表面にマーク等を施してもよい。

前記実施例では、取付座金ｔの座板部２に貫通
孔７を設けた例で説明したが、これは靴底主体Ａ
とスパイクＳとが強固に一体化できるようにする
ための手段として説明したものである。

従つて、第７図に示したように、基部１を取囲
むように、貫通孔７と略円錐台形状の突起１４を
交互に、複数個、配設し、この突起１４を座板部
２の下面側に、該基部１より少許低くして、突出
させたものとしてもよい。

また、貫通孔７に代えて、座板部２の周縁に切
欠を形成してもよい。

以上の如く、取付座金ｔの座板部２には、貫通
孔７、切欠、突起１４等の単独又はこれらを組合
せたものを設ければよい。

（考案の作用効果） 本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、マーク等を施したアルミニウム製又はアル
ミニウム合金製の取付座金ｔにセラミツクス製の
ピンｐを取付けたスパイクＳを、ピンｐの脚部１
０だけを接地面ａから突出させて、透明の靴底本
体Ａに埋設しているため、当該ゴルフ靴用靴底を
配した靴底を長期間使用しても、マーク等が傷付
いたり、磨り減つて消えたりすることのないもの
である。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の
取付座金ｔを使用しているため、使用中に取付座
金ｔが割れることがなく、セラミツクス製のピン
ｐの持つ耐摩耗性、耐久性を十二分に発揮させる
ことができ、耐久性に優れたものである。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の
取付座金ｔを使用しているため、該取付座金ｔが
比較的柔らかく、加工がしやすく、ピンｐの座部
１１を取付座金ｔの基部１に、かしめ又は絞り止
めしやすいものである。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の
取付座金ｔの基部１に、セラミツクス製のピンｐ
の座部１１を取付けているため、軽量のゴルフ靴
を提供することができる。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、座板部２を有する取付座金ｔの基部１に、
ピンｐの脚部１０の付根部９より少許大径の座部
１１を取付けているため、ピンｐの脚部１０に係
る力を取付座金ｔ全体に略均一に分散することが
でき、突き上げ感のない歩行性能に優れたゴルフ
靴を提供することができる。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、取付座金ｔの座板部２に貫通孔７を複数個
配設しているため、靴底主体用の合成樹脂が、貫
通孔７に侵入し、靴底主体Ａに埋設した取付座金
ｔの回動を防止し、靴底主体ＡとスパイクＳとを
強固に一体化することができる。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、取付座金ｔの座板部２に貫通孔７を複数個
配設し、靴底主体Ａと取付座金ｔとを強固に一体
化することができるため、ピンｐが強固に靴底主
体Ａと一体化でき、横倒れのないものである。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、取付座金ｔの座板部２に貫通孔７を複数個
配設し、靴底主体Ａと取付座金ｔとを強固に一体
化することができるため、使用中にピンｐに係る
力により、又は、靴底を曲げた時に、ピンｐと取
付座金ｔ、取付座金ｔと靴底主体Ａとの間に隙間
ができるのを防止できる。

本考案に係るゴルフ靴用靴底は、前記の様な構
成で、取付座金ｔの座板部２に貫通孔７を複数個
配設し、靴底主体Ａと取付座金ｔとが強固に一体
化され、使用中に、ピンｐと取付座金ｔ、取付座
金ｔと靴底主体Ａとの間に隙間ができるのを防止
しているため、この隙間に砂等が入たり、当該ス
パイクＳが回動したりして、当該スパイクＳの寿
命を縮めることがなく、耐久性に優れたゴルフ靴
を提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るのゴルフ靴用靴底の底面
図、第２図は第１図の−線における一部省略
拡大断面図、第３図は本考案に係るスパイクの一
部切欠断面を含む正面図、第４図は本考案に係る
スパイクの底面図、第５図は本考案に係るピンの
一部切欠断面を含む正面図、第６図は本考案に係
る取付座金の一部切欠断面を含む正面図、第７図
は本考案に係る他のスパイクの正面図である。 Ａ……靴底主体、Ｓ……スパイク、ａ……接地
面、ｍ……マーク、ｐ……ピン、ｔ……取付座
金、１……基部、２……座板部、３……収納部、
４……外周壁、５……挿通孔、６……肩部、７…
…貫通孔、８……先端、９……付根部、１０……
脚部、１１……座部、１２……金型孔、１３……
盛上部、１４……突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ マーク等を施したアルミニウム製又はアルミ
   ニウム合金製の取付座金ｔに、セラミツクス製
   のピンｐを取付けたスパイクＳを、ピンｐだけ
   を接地面ａから突出させて、透明の靴底本体Ａ
   に埋設したゴルフ靴用靴底。 ２ スパイクＳが、周囲に座板部２を設け、上面
   側に収納部３を有し、下面側中央に挿通孔５を
   有する取付座金ｔの基部１に、略円錐形の脚部
   １０を突設したセラミツクス製のピンｐの座部
   １１を取付けたものである実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のゴルフ靴用靴底。