JPS6335322B2 - - Google Patents
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- JPS6335322B2 JPS6335322B2 JP56069791A JP6979181A JPS6335322B2 JP S6335322 B2 JPS6335322 B2 JP S6335322B2 JP 56069791 A JP56069791 A JP 56069791A JP 6979181 A JP6979181 A JP 6979181A JP S6335322 B2 JPS6335322 B2 JP S6335322B2
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Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
本発明はマンネスマンマンドレルミル方式、マ
ンネスマンプラグミル方式、マンネスマンマルチ
スタンドパイプミル方式、マンネスマンアツセル
ミル方式等、穿孔圧延機にて穿孔された素管を延
伸圧延機に通す継目無金属管の製造方法に関し、
更に詳述すれば偏肉率を低減すると共に、各種成
品仕様に対応させて用意すべきビレツトのサイズ
の種類数を減少させることを可能とする継目無金
属管の製造方法を提案するものである。 継目無金属管、特に5〜6インチ迄の小径管に
ついては偏肉率が高いという問題点がある。これ
を具体的に説明すると次のとおりである。 1インチ〜6インチ迄の小径管の製造は第5図
に示すように素材丸鋼、即ちビレツト10を回転
炉床型の加熱炉31にて1200〜1250℃に加熱し、
穿孔圧延機(例えばマンネスマンピアサー)32
にて穿孔して中空素管(ホローシエル)11を
得、これを連続式延伸圧延機(例えばマンドレル
ミル)33に供して主に肉厚加工し略々成品肉厚
に近い半成品管12とし、次いで再加熱炉(図示
せず)にて加熱した後、絞り圧延機(ストレツ
チ・レデユーサ)34に供して所定外径に定径化
すると共に若干の肉厚調整も行つて成品寸法に仕
上げる如くして行われる。上述の方法は小径管量
産ラインとして代表的なマンネスマンマンドレル
ミルラインによる方法であるがこの方法における
偏肉の発生状況を調査したところ穿孔圧延機32
にて得た中空素管11には、第6図に示す如く内
外径中心が一致しない偏心性偏肉が偏肉率5〜15
%の範囲で発生しており、また延伸圧延機33に
て得た半成品管12では、第7図に示す如く内外
径中心が一致している対称性偏肉が、偏肉率3〜
5%の範囲で発生し、これが上述の偏心性偏肉に
上積みされていることが明らかになつた。なお偏
肉率は、管の断面内の最大肉厚Tmax、最小肉厚
Tmin及び平均肉厚Tmeanにより〔(Tmax−
Tmin)/Tmean〕×100(%)として定義される。 更に絞り圧延機34においては基本的には変化
がなく、要するに穿孔圧延機32にて生じた偏肉
が殆んどそのまま成品に持込まれ、また延伸圧延
機は偏肉改善には無力であり、特にロール圧下量
が不平衡となつた場合には前述のように対称性の
偏肉が上積みされるということも明らかになつ
た。 而してこのようなマンネスマンマンドレルミル
方式による場合穿孔圧延機32と延伸圧延機33
との間にシエルサイザを設けることがある。これ
は孔型を有する2ロール又は3ロールタイプのス
タンドを5〜7スタンド連設して構成したもので
あり、中空素管11を回転させることなく軸方向
に送給し、外径を絞り、所要外径を有する素管に
仕上げるものであり、各種成品仕様に対応させて
用意すべきビレツトのサイズの種類数を減少させ
る目的で導入されたものであり、1サイズのビレ
ツトから穿孔圧延機32にて得られる中空素管の
サイズが1種類であつてもシエルサイザにより複
数種類の素管を得ることができることになり、ビ
レツトサイズの単一化、更にはビレツト製造の連
鋳化に対応することが可能になる。然るところこ
のようなシエルサイザを用いた場合においても、
肉厚についてはロールフランジ近傍にて若干の肉
厚変動をするのみであり、管の周方向へのメタル
フローが殆んどなく、偏肉矯正は行われない。 これに対して6インチ〜16インチの中径管につ
いてみると第8図に示すように加熱炉61にて加
熱したビレツト10を穿孔圧延機62に供して中
空素管11を得、これをロータリエロンゲータ6
3に通して孔の拡径又は肉厚加工を行い、これを
そのまま、又は更に別のロータリエロンゲータ
(図示せず)に通した上でプラグミル64に供し、
次いでリーラ65、サイザ66を通して成品にす
るマンネスマン・プラグミル方式が採られること
が多い。前記ロータリエロンゲータ63は中空素
管11の内部にプラグを挿入し、このプラグと傾
斜対向するロールとの間で肉厚加工をするもので
あるから、内外周が規制された状態で圧延され周
方向へのメタルフローが積極的に行われて偏肉が
改善され、この方式に関する限り中径管の偏肉に
ついては前記マンネスマンマンドレルミル方式に
よる小径管の場合程問題とはならない。ところが
近時マルチスタンドパイプミルと称する高加工度
高能率の連続式延伸圧延機が中径管製造に採用さ
れつつある。このミルを上述の穿孔圧延機と組合
せると第9図に示すように加熱炉71、穿孔圧延
機72、マルチスタンドパイプミル73及びサイ
ザ74からなる製造ラインとなり、小径管の場合
の如き簡略なライン構成となるが、穿孔圧延機7
2にて生じた偏肉が成品に迄持ちこされるとい
う、前述した小径管同様の問題がある。これを解
決するためには穿孔圧延機とマルチスタンドパイ
プミル73との間にロータリエロンゲータを配す
ればよく、事実、角ブルームを素材とし、穿孔圧
延機としてプレスピアシングミルを用いたものが
知られているが、延伸圧延機がロータリエロンゲ
ータとマルチスタンドパイプミルとで重複すると
ころとなつて設備投資効率が悪いという経済上の
難点がある。 本発明は斯かる技術的背景の下になされたもの
であり、本発明の目的とするところは、マンドレ
ルミル、マルチスタンドパイプミル等の連続式延
伸圧延機、或はプラグミル、アツセルミル等、単
スタンドの延伸圧延機を用いる継目無金属管の製
造方法において、偏肉率の大幅な低減が可能な製
造方法を提供することを目的とする。 本発明の他の目的は製管素材として用意すべき
ビレツトのサイズの種類数の減少を可能として、
連続鋳造したビレツトを製管ミルに送給する一貫
製管ラインを実現させ得る製造方法を提供するこ
とを目的とする。 本発明に係る金属管の製造方法は延伸圧延機を
用いる継目無金属管の製造方法において、前記延
伸圧延機にて圧延する工程に先立ち、内面規制工
具を有しない3ロール型傾斜圧延機にて、偏肉矯
正をするために外径加工を施すことを特徴とす
る。 この傾斜圧延機による偏肉矯正メカニズムは管
が回転送りされながら圧延されることにより、内
面を規制する工具が存しないにも拘らず周方向へ
のメタルフローが積極的に生じることに依る。 第1図は本発明を小径管に適用した場合の工程
を示す図面であつて、丸ビレツト10をまず回転
炉床型の加熱炉1にて1200〜1250℃に加熱し、次
いで穿孔圧延機2にて穿孔して中空素管11と
し、これをプラグ、マンドレルバー等の内面規制
工具を有しない3ロール型の傾斜圧延機(以下偏
肉矯正機という)3に通す。この偏肉矯正機3は
上述のように内面規制工具を有せず、中空素管1
1の外径を偏肉矯正のために加工するものであ
り、基本的には截頭円錐形又は樽形のロールを3
個傾斜配置した圧延機であり、構造的には3ロー
ル型のピアサ又はアツセルミルの夫々からプラグ
又はマンドレルバー夫々を除いた形態のものであ
る。 この偏肉矯正機3にて5〜50%の縮径加工を施
し、縮径に伴つて偏肉を矯正された素管11′は
マンドレルミル4に通され、ここで肉厚加工を施
して略々成品肉厚に近い半成品管12とし、次い
で再加熱炉(図示せず)にて加熱した後、絞り圧
延機5に通して成品寸法に仕上げる。 なお、上記内面規制工具を用いないで縮径加工
をする際わずかに肉厚加工がなされること及びマ
ンドレルミルにより肉厚加工する際にわずかに外
径加工がなされることはいうまでもない。 第2図は本発明を中径管に適用した場合の工程
を示す図面であつて、加熱炉1、穿孔圧延機2及
び偏肉矯正機3迄の工程は小径管の場合と同様で
ある。そして偏肉矯正機3にて得た素管11′は
マルチスタンドパイプミル6に通されて略々成品
肉厚に近い半成品管12となり、これを再加熱炉
(図示せず)にて加熱した後サイザ7に通して所
要外径に成形される。なお上述の2つの実施例は
いずれも延伸圧延機としてマンドレルミル、マル
チスタンドパイプミル等、連続式のものを有して
いるが、本発明はプラグミル等、単スタンドの延
伸圧延機を有するラインにも適用できる。この場
合にはロータリピアサ、偏肉矯正機、プラグミ
ル、リーラ及びサイザよりなるライン構成又はプ
レスピアシングミル、偏肉矯正機、プラグミル、
リーラ及びサイザよりなるライン構成をとること
ができる。 次に具体的実施例に基き本発明方法の効果を示
す。第3図イ,ロは本発明方法に従い3ロール型
の偏肉矯正機による偏肉矯正効果を調査した結果
を示すグラフ、第4図イ,ロは比較のために2ロ
ール型の傾斜圧延機による偏肉矯正効果を調査し
た結果を示すグラフであつて、第3図イ,ロは傾
斜角6度の3ロール型の偏肉矯正機に、また第4
図イ,ロは傾斜角8度の2ロール型の傾斜圧延機
に依つた場合の結果を示し、横軸には外径の縮径
率を、また縦軸には偏肉率を示しており、パラメ
ータとして偏肉矯正機又は傾斜圧延機に送給する
前の素管11′の偏肉率をとつてある。 なお第3図、第4図ともイにはt/D(肉厚/
外径)が20%のものについての結果を、またロに
はt/Dが10%のものについての結果を夫々示し
ている。これらのグラフによれば3ロール型の偏
肉矯正機又は2ロール型の傾斜圧延機による偏肉
率低減効果が明らかであることは勿論、外径の縮
径率が大きい程、また素管の偏肉率が大である
程、更にt/Dが大である程偏肉率低減効果が顕
著であることが明らかになつた。ただ本発明に係
る3ロール型の偏肉矯正機による場合の方がより
効果的であるのに対し2ロール型の傾斜圧延機を
用いる場合であつてt/Dが10%であるときは偏
肉率の低減効果は比較的低く、外径縮径率を50%
程度にまで高めないと十分な効果が得られない。
しかし外径加工度を50%まで高める場合はロール
の素管噛込性が悪化し、また素管内面にシワを発
生しやすくなり、更にビレツト直径が傾斜圧延機
出側の管径の約2倍となり、加熱炉炉床の重量負
担面から、加熱炉の設計が困難であり、また経済
的でない。このような意味から2ロール型の傾斜
圧延機を偏肉矯正機として使用するのは実用面で
難点がある。 第1表は本発明方法に依つた場合と、従来のマ
ンネスマンマンドレルミル法に依つた場合との
夫々についての工程をビレツト直径、管外径、肉
厚について示したものである。
ンネスマンプラグミル方式、マンネスマンマルチ
スタンドパイプミル方式、マンネスマンアツセル
ミル方式等、穿孔圧延機にて穿孔された素管を延
伸圧延機に通す継目無金属管の製造方法に関し、
更に詳述すれば偏肉率を低減すると共に、各種成
品仕様に対応させて用意すべきビレツトのサイズ
の種類数を減少させることを可能とする継目無金
属管の製造方法を提案するものである。 継目無金属管、特に5〜6インチ迄の小径管に
ついては偏肉率が高いという問題点がある。これ
を具体的に説明すると次のとおりである。 1インチ〜6インチ迄の小径管の製造は第5図
に示すように素材丸鋼、即ちビレツト10を回転
炉床型の加熱炉31にて1200〜1250℃に加熱し、
穿孔圧延機(例えばマンネスマンピアサー)32
にて穿孔して中空素管(ホローシエル)11を
得、これを連続式延伸圧延機(例えばマンドレル
ミル)33に供して主に肉厚加工し略々成品肉厚
に近い半成品管12とし、次いで再加熱炉(図示
せず)にて加熱した後、絞り圧延機(ストレツ
チ・レデユーサ)34に供して所定外径に定径化
すると共に若干の肉厚調整も行つて成品寸法に仕
上げる如くして行われる。上述の方法は小径管量
産ラインとして代表的なマンネスマンマンドレル
ミルラインによる方法であるがこの方法における
偏肉の発生状況を調査したところ穿孔圧延機32
にて得た中空素管11には、第6図に示す如く内
外径中心が一致しない偏心性偏肉が偏肉率5〜15
%の範囲で発生しており、また延伸圧延機33に
て得た半成品管12では、第7図に示す如く内外
径中心が一致している対称性偏肉が、偏肉率3〜
5%の範囲で発生し、これが上述の偏心性偏肉に
上積みされていることが明らかになつた。なお偏
肉率は、管の断面内の最大肉厚Tmax、最小肉厚
Tmin及び平均肉厚Tmeanにより〔(Tmax−
Tmin)/Tmean〕×100(%)として定義される。 更に絞り圧延機34においては基本的には変化
がなく、要するに穿孔圧延機32にて生じた偏肉
が殆んどそのまま成品に持込まれ、また延伸圧延
機は偏肉改善には無力であり、特にロール圧下量
が不平衡となつた場合には前述のように対称性の
偏肉が上積みされるということも明らかになつ
た。 而してこのようなマンネスマンマンドレルミル
方式による場合穿孔圧延機32と延伸圧延機33
との間にシエルサイザを設けることがある。これ
は孔型を有する2ロール又は3ロールタイプのス
タンドを5〜7スタンド連設して構成したもので
あり、中空素管11を回転させることなく軸方向
に送給し、外径を絞り、所要外径を有する素管に
仕上げるものであり、各種成品仕様に対応させて
用意すべきビレツトのサイズの種類数を減少させ
る目的で導入されたものであり、1サイズのビレ
ツトから穿孔圧延機32にて得られる中空素管の
サイズが1種類であつてもシエルサイザにより複
数種類の素管を得ることができることになり、ビ
レツトサイズの単一化、更にはビレツト製造の連
鋳化に対応することが可能になる。然るところこ
のようなシエルサイザを用いた場合においても、
肉厚についてはロールフランジ近傍にて若干の肉
厚変動をするのみであり、管の周方向へのメタル
フローが殆んどなく、偏肉矯正は行われない。 これに対して6インチ〜16インチの中径管につ
いてみると第8図に示すように加熱炉61にて加
熱したビレツト10を穿孔圧延機62に供して中
空素管11を得、これをロータリエロンゲータ6
3に通して孔の拡径又は肉厚加工を行い、これを
そのまま、又は更に別のロータリエロンゲータ
(図示せず)に通した上でプラグミル64に供し、
次いでリーラ65、サイザ66を通して成品にす
るマンネスマン・プラグミル方式が採られること
が多い。前記ロータリエロンゲータ63は中空素
管11の内部にプラグを挿入し、このプラグと傾
斜対向するロールとの間で肉厚加工をするもので
あるから、内外周が規制された状態で圧延され周
方向へのメタルフローが積極的に行われて偏肉が
改善され、この方式に関する限り中径管の偏肉に
ついては前記マンネスマンマンドレルミル方式に
よる小径管の場合程問題とはならない。ところが
近時マルチスタンドパイプミルと称する高加工度
高能率の連続式延伸圧延機が中径管製造に採用さ
れつつある。このミルを上述の穿孔圧延機と組合
せると第9図に示すように加熱炉71、穿孔圧延
機72、マルチスタンドパイプミル73及びサイ
ザ74からなる製造ラインとなり、小径管の場合
の如き簡略なライン構成となるが、穿孔圧延機7
2にて生じた偏肉が成品に迄持ちこされるとい
う、前述した小径管同様の問題がある。これを解
決するためには穿孔圧延機とマルチスタンドパイ
プミル73との間にロータリエロンゲータを配す
ればよく、事実、角ブルームを素材とし、穿孔圧
延機としてプレスピアシングミルを用いたものが
知られているが、延伸圧延機がロータリエロンゲ
ータとマルチスタンドパイプミルとで重複すると
ころとなつて設備投資効率が悪いという経済上の
難点がある。 本発明は斯かる技術的背景の下になされたもの
であり、本発明の目的とするところは、マンドレ
ルミル、マルチスタンドパイプミル等の連続式延
伸圧延機、或はプラグミル、アツセルミル等、単
スタンドの延伸圧延機を用いる継目無金属管の製
造方法において、偏肉率の大幅な低減が可能な製
造方法を提供することを目的とする。 本発明の他の目的は製管素材として用意すべき
ビレツトのサイズの種類数の減少を可能として、
連続鋳造したビレツトを製管ミルに送給する一貫
製管ラインを実現させ得る製造方法を提供するこ
とを目的とする。 本発明に係る金属管の製造方法は延伸圧延機を
用いる継目無金属管の製造方法において、前記延
伸圧延機にて圧延する工程に先立ち、内面規制工
具を有しない3ロール型傾斜圧延機にて、偏肉矯
正をするために外径加工を施すことを特徴とす
る。 この傾斜圧延機による偏肉矯正メカニズムは管
が回転送りされながら圧延されることにより、内
面を規制する工具が存しないにも拘らず周方向へ
のメタルフローが積極的に生じることに依る。 第1図は本発明を小径管に適用した場合の工程
を示す図面であつて、丸ビレツト10をまず回転
炉床型の加熱炉1にて1200〜1250℃に加熱し、次
いで穿孔圧延機2にて穿孔して中空素管11と
し、これをプラグ、マンドレルバー等の内面規制
工具を有しない3ロール型の傾斜圧延機(以下偏
肉矯正機という)3に通す。この偏肉矯正機3は
上述のように内面規制工具を有せず、中空素管1
1の外径を偏肉矯正のために加工するものであ
り、基本的には截頭円錐形又は樽形のロールを3
個傾斜配置した圧延機であり、構造的には3ロー
ル型のピアサ又はアツセルミルの夫々からプラグ
又はマンドレルバー夫々を除いた形態のものであ
る。 この偏肉矯正機3にて5〜50%の縮径加工を施
し、縮径に伴つて偏肉を矯正された素管11′は
マンドレルミル4に通され、ここで肉厚加工を施
して略々成品肉厚に近い半成品管12とし、次い
で再加熱炉(図示せず)にて加熱した後、絞り圧
延機5に通して成品寸法に仕上げる。 なお、上記内面規制工具を用いないで縮径加工
をする際わずかに肉厚加工がなされること及びマ
ンドレルミルにより肉厚加工する際にわずかに外
径加工がなされることはいうまでもない。 第2図は本発明を中径管に適用した場合の工程
を示す図面であつて、加熱炉1、穿孔圧延機2及
び偏肉矯正機3迄の工程は小径管の場合と同様で
ある。そして偏肉矯正機3にて得た素管11′は
マルチスタンドパイプミル6に通されて略々成品
肉厚に近い半成品管12となり、これを再加熱炉
(図示せず)にて加熱した後サイザ7に通して所
要外径に成形される。なお上述の2つの実施例は
いずれも延伸圧延機としてマンドレルミル、マル
チスタンドパイプミル等、連続式のものを有して
いるが、本発明はプラグミル等、単スタンドの延
伸圧延機を有するラインにも適用できる。この場
合にはロータリピアサ、偏肉矯正機、プラグミ
ル、リーラ及びサイザよりなるライン構成又はプ
レスピアシングミル、偏肉矯正機、プラグミル、
リーラ及びサイザよりなるライン構成をとること
ができる。 次に具体的実施例に基き本発明方法の効果を示
す。第3図イ,ロは本発明方法に従い3ロール型
の偏肉矯正機による偏肉矯正効果を調査した結果
を示すグラフ、第4図イ,ロは比較のために2ロ
ール型の傾斜圧延機による偏肉矯正効果を調査し
た結果を示すグラフであつて、第3図イ,ロは傾
斜角6度の3ロール型の偏肉矯正機に、また第4
図イ,ロは傾斜角8度の2ロール型の傾斜圧延機
に依つた場合の結果を示し、横軸には外径の縮径
率を、また縦軸には偏肉率を示しており、パラメ
ータとして偏肉矯正機又は傾斜圧延機に送給する
前の素管11′の偏肉率をとつてある。 なお第3図、第4図ともイにはt/D(肉厚/
外径)が20%のものについての結果を、またロに
はt/Dが10%のものについての結果を夫々示し
ている。これらのグラフによれば3ロール型の偏
肉矯正機又は2ロール型の傾斜圧延機による偏肉
率低減効果が明らかであることは勿論、外径の縮
径率が大きい程、また素管の偏肉率が大である
程、更にt/Dが大である程偏肉率低減効果が顕
著であることが明らかになつた。ただ本発明に係
る3ロール型の偏肉矯正機による場合の方がより
効果的であるのに対し2ロール型の傾斜圧延機を
用いる場合であつてt/Dが10%であるときは偏
肉率の低減効果は比較的低く、外径縮径率を50%
程度にまで高めないと十分な効果が得られない。
しかし外径加工度を50%まで高める場合はロール
の素管噛込性が悪化し、また素管内面にシワを発
生しやすくなり、更にビレツト直径が傾斜圧延機
出側の管径の約2倍となり、加熱炉炉床の重量負
担面から、加熱炉の設計が困難であり、また経済
的でない。このような意味から2ロール型の傾斜
圧延機を偏肉矯正機として使用するのは実用面で
難点がある。 第1表は本発明方法に依つた場合と、従来のマ
ンネスマンマンドレルミル法に依つた場合との
夫々についての工程をビレツト直径、管外径、肉
厚について示したものである。
【表】
単位 mm
このような工程を夫々経た後、即ちマンドレル
ミルを出た後の管につき各50本を採取して偏肉率
を調査したところ従来方法では12%であつたのに
対し、本発明方法では5%と大幅に減少した。 叙上の如き本発明方法による場合は、穿孔圧延
機にて発生しがちな偏心性偏肉を、素管の延伸圧
延機への送給に先立ち、偏肉矯正機にて矯正する
ので大幅に偏肉率を低下させた継目無鋼管を提供
することができ、且つ本発明の実施に要する偏肉
矯正機はプラグ、マンドレルバー等を有せず、ロ
ータリエロンゲータに比して簡単な構造を有し、
また設置面積も少くて済み、少い設備費用で実現
できる。そして偏肉矯正機による素管外径の縮径
率を適当に設定することによりシエルサイザと同
様の効果を奏し、ビレツトサイズの種類の減少を
可能とし、またビレツト製造の連鋳化に対応した
ラインを構成することが可能になるなど本発明は
優れた効果を奏する。
このような工程を夫々経た後、即ちマンドレル
ミルを出た後の管につき各50本を採取して偏肉率
を調査したところ従来方法では12%であつたのに
対し、本発明方法では5%と大幅に減少した。 叙上の如き本発明方法による場合は、穿孔圧延
機にて発生しがちな偏心性偏肉を、素管の延伸圧
延機への送給に先立ち、偏肉矯正機にて矯正する
ので大幅に偏肉率を低下させた継目無鋼管を提供
することができ、且つ本発明の実施に要する偏肉
矯正機はプラグ、マンドレルバー等を有せず、ロ
ータリエロンゲータに比して簡単な構造を有し、
また設置面積も少くて済み、少い設備費用で実現
できる。そして偏肉矯正機による素管外径の縮径
率を適当に設定することによりシエルサイザと同
様の効果を奏し、ビレツトサイズの種類の減少を
可能とし、またビレツト製造の連鋳化に対応した
ラインを構成することが可能になるなど本発明は
優れた効果を奏する。
第1図、第2図は本発明方法の工程を示す模式
図、第3図イ,ロは本発明の効果を示すグラフ、
第4図イ,ロは2ロール型の傾斜圧延機による場
合の効果を示すグラフ、第5図は従来のマンネス
マンマンドレルミル方式による製管工程を示す模
式図、第6図は偏心性偏肉の説明図、第7図は対
称性偏肉の説明図、第8図は従来のマンネスマン
プラグミル方式による製管工程を示す模式図、第
9図はマルチスタンドパイプミルを用いた従来の
製管ラインを示す模式図である。 1……加熱炉、2……穿孔圧延機、3……偏肉
矯正機、4……マンドレルミル、5……絞り圧延
機、6……マルチスタンドパイプミル、7……サ
イザ。
図、第3図イ,ロは本発明の効果を示すグラフ、
第4図イ,ロは2ロール型の傾斜圧延機による場
合の効果を示すグラフ、第5図は従来のマンネス
マンマンドレルミル方式による製管工程を示す模
式図、第6図は偏心性偏肉の説明図、第7図は対
称性偏肉の説明図、第8図は従来のマンネスマン
プラグミル方式による製管工程を示す模式図、第
9図はマルチスタンドパイプミルを用いた従来の
製管ラインを示す模式図である。 1……加熱炉、2……穿孔圧延機、3……偏肉
矯正機、4……マンドレルミル、5……絞り圧延
機、6……マルチスタンドパイプミル、7……サ
イザ。
Claims (1)
- 1 延伸圧延機を用いる継目無金属管の製造方法
において、前記延伸圧延機にて圧延する工程に先
立ち、内面規制工具を有しない3ロール型傾斜圧
延機にて偏肉矯正をするための外径加工を施す工
程を含むことを特徴とする継目無金属管の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6979181A JPS5725208A (en) | 1981-05-09 | 1981-05-09 | Production of seamless metallic pipe |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6979181A JPS5725208A (en) | 1981-05-09 | 1981-05-09 | Production of seamless metallic pipe |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9894980A Division JPS5725209A (en) | 1980-07-18 | 1980-07-18 | Production of seamless metallic pipe |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5725208A JPS5725208A (en) | 1982-02-10 |
JPS6335322B2 true JPS6335322B2 (ja) | 1988-07-14 |
Family
ID=13412919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6979181A Granted JPS5725208A (en) | 1981-05-09 | 1981-05-09 | Production of seamless metallic pipe |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5725208A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3236892A1 (de) * | 1982-10-01 | 1984-04-05 | Mannesmann AG, 4000 Düsseldorf | Walzanlage zum herstellen von duennwandigen nahtlosen rohren |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5113359A (en) * | 1974-07-23 | 1976-02-02 | Nippon Steel Corp | Tsugimenashikokanno seizohoho |
JPS55103208A (en) * | 1979-01-31 | 1980-08-07 | Nippon Steel Corp | Manufacture of seamless metallic pipe with small diameter |
-
1981
- 1981-05-09 JP JP6979181A patent/JPS5725208A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5113359A (en) * | 1974-07-23 | 1976-02-02 | Nippon Steel Corp | Tsugimenashikokanno seizohoho |
JPS55103208A (en) * | 1979-01-31 | 1980-08-07 | Nippon Steel Corp | Manufacture of seamless metallic pipe with small diameter |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5725208A (en) | 1982-02-10 |
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