JP3076700B2 - 円管の冷間絞り圧延機列 - Google Patents

円管の冷間絞り圧延機列

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JP3076700B2
JP3076700B2 JP05243293A JP24329393A JP3076700B2 JP 3076700 B2 JP3076700 B2 JP 3076700B2 JP 05243293 A JP05243293 A JP 05243293A JP 24329393 A JP24329393 A JP 24329393A JP 3076700 B2 JP3076700 B2 JP 3076700B2
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真樹 井田
修一 浜渦
隆郁 瀬林
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Nippon Steel Corp
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  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷間絞り圧延により
真円形状金属管を得る圧延機列に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、継ぎ目無し円管で管外径が3〜4
吋未満の製品となるべきものは、中実ビレットを用い
て、たとえばマンネスマンピアサ法等によって中空素管
を作り、それをプラグミル、マンドレルミル、またはセ
ミフローティングマンドレルミル等によって圧延した
後、再加熱して絞り圧延機(ストレッチレヂューサ)に
よって縮管圧延され種々の外径、肉厚の円管製品が得ら
れる。
【0003】ところで、この絞り圧延設備としては、2
〜4個の圧延ロールを有する圧延機が数台ないし20数
台直列に連続的に配設され、前述の2〜4個の圧延ロー
ルを有する圧延機における各ロールのなす角度は、ロー
ルが2個である場合は180°、3個である場合は12
0°、4個の場合は90°となるように配設され、各圧
延機のロールにより形成される孔型が同軸上のパスを形
成するように構成される圧延機列が適用される。圧延機
列を構成する圧延機におけるロールは、相隣る圧延機に
対して、2個ロール圧延機の場合90°、3個ロール圧
延機の場合60°、4個ロールの場合45°だけ、つま
りロールのなす角度の半分だけ圧延方向に垂直な面内で
角度をずらせてある。また、初段圧延機から最終圧延機
までの各圧延機における複数のロールの各々の孔型で形
成される円形パスの径は、段数が進むに従って順次小さ
くし、所定の管径の円管へ絞り圧延するわけであるが、
このとき、所定の肉厚の製品を得るために、各圧延機間
で管に張力を作用せしめるように、ロール回転数を設定
し、張力圧延によって管の肉厚を制御している。
【0004】ところで、ここに述べた絞り圧延設備は、
従来一般に継ぎ目無し鋼管製造プロセスの一部として再
加熱された管に対して使用されるが、同じ絞り圧延設備
を冷間での絞り圧延に適用すれば、表面が滑らかで加工
精度の高い円管の得られることが期待できる。たとえ
ば、従来、電縫管は、スリット状に切断された金属板
を、たとえばブレークダウンミル、フィンパスミルによ
り冷間で円筒状に成形し、溶接後、2ロールサイザーに
より定型することで製造されるが、溶接後の管に対し
て、前に述べた絞り圧延設備を適用することで、冷間で
の絞り圧延により種々の外径、肉厚を有する円管を製造
することが可能であり、なおかつ表面が滑らかで加工精
度の高い円管の得られることが期待できる。また継ぎ目
無し鋼管、鍛接管等電縫管以外の円管においても、冷間
での絞り圧延をプロセスに加えることで、上に述べた電
縫管製造プロセスにおける効果と同様の効果が期待でき
る。
【0005】さて、このような冷間での絞り圧延におい
ては、熱間での絞り圧延と比較して圧延反力が大きくな
るために、特開平3−294008号公報には高剛性の
冷間絞り機の構造が提示されている。また冷間では圧延
機に配置されたロール表面と圧延される管表面との間に
働く摩擦力が、熱間での絞り圧延と比較して小さくなる
ために、すべりのない安定した絞り圧延を行うための圧
下設定が特開平4−4905号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】熱間での絞り圧延に比
較して冷間での絞り圧延では、管の変形に占める弾性変
形の割合が大きくなることが特徴である。従って、絞り
圧延設備の各圧延機で圧延された管は、圧延後、弾性変
形分だけ復元する。図2に熱間での絞り圧延で代表的な
3ロール圧延機を用いた場合の孔型列の概念図を示す。
一般的に各孔型は、圧延中に圧延材がロール間の隙から
はみ出して生じるいわゆる噛み出し疵の発生を防止する
ために、図2にあるような若干真円から歪んだ形がとら
れる。ただし最終的に真円の管を得るために、最終段孔
型は真円に近い孔型である。図3にはこの孔型圧延機列
を冷間での絞り圧延に適用した場合の最終管断面形状概
念図を示す。図3にあるように、弾性復元が大きい冷間
絞り圧延の場合には、従来熱間での絞り圧延に適用され
ていた孔型列をそのまま適用すると最終的に真円の管が
得られないことが問題となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、図1に示すように、絞り圧延設備の最終
段圧延機を含む2台以上の連続する圧延機として、2個
楕円形状を有するロールからなる圧延機を用いること
を特徴とし、それにより冷間においても真円形状に近い
管を得る絞り圧延を可能とする。
【0008】即ち、本発明の要旨とすることは、複数個
のロールからなる圧延機を複数台直列に配置するととも
に、前記各圧延機における複数個のロールの配置を、圧
延機毎に、圧延方向に垂直な面内で一定の角度ずつ変化
せしめることで形成される複合孔型圧延機列において、
2個の楕円形状を有するロールからなる圧延機が最終段
圧延機を含む連続する2台以上の圧延機として配置し、
それより前段に位置する圧延機として3個以上のロール
からなる圧延機が配置されてなる円管の冷間絞り圧延機
列にある。
【0009】
【作用】一般に、管に対して絞り圧延を行う場合には、
より多くのロールを配設した圧延機で圧延を行ったとき
に、圧延方向に垂直な断面についての形状変形がより少
ないことが知られている。図4に2個のロールを配設し
た圧延機と3個のロールを配設した圧延機を例にとり、
圧延中にロールから管に加えられる荷重の圧延方向に垂
直な断面での分布概念図を示す。2個のロールで圧延す
る場合には上下から荷重が加えられるために、圧延方向
に垂直な面内で管は容易にロール軸方向につぶれる形の
変形が起こりやすいが、3個のロールで圧延する場合は
3方向から荷重が加えられるために圧延方向に垂直な面
内での管の変形が相対的に起こりにくい。つまりロール
の数が増加するに従い荷重が加えられる位置は増加する
ために、圧延方向に垂直な面内での管の変形は起こりに
くくなる。従って絞り圧延を行う場合には、圧延方向に
垂直な面内での変形による不必要な断面の不均一化を可
能な限り避けることが望ましいために、絞り圧延設備を
構成する各圧延機に配設されるロール数はより多いこと
が望ましい。ただしロール数が多くなるほど、圧延機の
構造は複雑となり製造コストが上昇するため、ロール数
はコストが許す範囲で決定する必要がある。
【0010】一方、圧延中の噛み出し疵の発生を防止す
るために一旦真円から、たとえばロール数3個の圧延で
はおむすび形の歪んだ断面形状で圧延される管を、最終
的に真円に近い断面形状にするためには、圧延に垂直な
面内での形状変形の起こりやすい2個のロールを配設さ
れた圧延機を利用することが有利である。特に冷間での
絞り圧延では弾性復元があるために、断面形状を真円に
近い形状にするためには圧延により断面が比較的大きな
形状変形を引き起こすことが必要であり、2個のロール
を配設された圧延機を用い以下に示す方法をとることで
断面形状の真円化という課題解決が可能である。つまり
2個のロールを配設された圧延機では、前に述べたよう
に管はロール軸方向につぶれる形での変形が起こりやす
いため、図5に示すように、管をいわゆるオーバル圧延
することで真円形状を得ることができる。真円形状を得
るために必要なオーバル圧延を行う圧延機の段数はオー
バル圧延による管の真円化を行う前の管形状により異な
るが、最終的に楕円形状を真円形状にする必要があるこ
とから、2段以上必要である。
【0011】以上述べてきたことより、圧延に垂直な断
面の不必要な不均一変形を避けるためには、より多くの
ロールを配設された圧延機を用いることが必要であり、
また最終的に真円に近い断面を得るためには、2個のロ
ールを配設された圧延機を用いることが必要であるとい
う2つの条件を満たす方法として、最終段を含む連続し
た2台以上の圧延機として2個のロールを配設された圧
延機を用い、それより前段に3個以上のロールを配設さ
れた圧延機を用いた圧延機列により構成される絞り圧延
設備が有効であり、その圧延設備を用いた冷間絞り圧延
により、真円形状に近い円管を得ることができることが
わかる。
【0012】
【実施例】表1に、3ロールの圧延機4台、2ロールの
圧延機2台からなる絞り圧延機列を用いて実際に行った
冷間絞り圧延についての圧延諸元を示す。表1中の楕円
率の定義は図6に示す。図7には第5段の圧延機に入る
前および第6段の圧延機を出た後の管の断面測定結果を
変位を10倍に拡大して示す。第5,6段の2個ロール
を配設された圧延機により断面形状が真円化しているこ
とがわかる。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明により、冷間の絞り圧延による真
円形状の断面を有する管の製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で提示した圧延設備概念図。
【図2】3個のロールを配設された圧延機を用いた場合
の代表的な孔型圧延機列の概念図。
【図3】図1の孔型圧延機列を用いて冷間絞り圧延を行
った場合の仕上がり管断面形状概念図。
【図4】2個ロールを配設された圧延機および3個ロー
ルを配設された圧延機での圧延材上の荷重分布概念図。
【図5】オーバル圧延を説明する概念図。
【図6】楕円率を説明する図。
【図7】実施例での圧延材断面形状測定図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−211904(JP,A) 特開 平7−16615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 17/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のロールからなる圧延機を複数台
    直列に配置するとともに、前記各圧延機における複数個
    のロールの配置を、圧延機毎に、圧延方向に垂直な面内
    で一定の角度ずつ変化せしめることで形成される複合孔
    型圧延機列において、2個の楕円形状を有するロールか
    らなる圧延機が最終段圧延機を含む連続する2台以上の
    圧延機として配置され、それより前段に位置する圧延機
    として3個以上のロールからなる圧延機が配置されてな
    る円管の冷間絞り圧延機列。
JP05243293A 1993-09-29 1993-09-29 円管の冷間絞り圧延機列 Expired - Lifetime JP3076700B2 (ja)

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