JPS6333787B2 - - Google Patents

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JPS6333787B2
JPS6333787B2 JP57208644A JP20864482A JPS6333787B2 JP S6333787 B2 JPS6333787 B2 JP S6333787B2 JP 57208644 A JP57208644 A JP 57208644A JP 20864482 A JP20864482 A JP 20864482A JP S6333787 B2 JPS6333787 B2 JP S6333787B2
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JP
Japan
Prior art keywords
weight
molecular weight
parts
plasticizer
bleeding
Prior art date
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Expired
Application number
JP57208644A
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English (en)
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JPS59100152A (ja
Inventor
Masahiro Takimoto
Satoshi Oota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP57208644A priority Critical patent/JPS59100152A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
ポリ塩化ビニル樹脂材料は、ステアリングホイ
ール、レザー、モールデイングガーニツシユ、パ
ツド、ブーツ等自動車内装部材に幅広く用いられ
ており、近年、ユーザーのニーズにより、その材
質が、軟質化する傾向にある。ポリ塩化ビニル樹
脂の軟質化は、普通、可塑剤添加量の増加により
達成され、自動車用内装品については、一般にジ
(2・エチルヘキシル)フタレート(DOP)が50
〜100phr、特に最近の軟質化傾向に対しては、
150phr程度まで、配合される処法例がみられて
いる。 一方、数年前から自動車用内装部材について、
フオツギングの問題が取り上げられている。この
フオツギングとは、自動車保有中に生ずる室内温
度の上昇、外気との温度差等の環境要因により、
塩化ビニル樹脂製内装部材から揮散した可塑剤
が、窓ガラス内側面で凝集し、視界を悪くする現
象である。可塑剤DOPは、必要な物性のバラン
スに都合よくかつ低コストであるため、自動車部
品に限らず、可塑剤として広く汎用されている。
しかし、フオツギングが生じやすい点で、好まし
くないので、自動車部品のうち、窓ガラスに近い
ステアリングホイールや、表面積の大きいレザー
類等、フオツギングとの因果関係が推定される部
材には、フオツギング特性の良い分子量440以上
のフタル酸エステル系可塑剤、分子量540以上の
トリメリツト酸エステル系可塑剤、分子量1000以
上のフタル酸ポリエステル系可塑剤又は、分子量
1000以上のアジピン酸ポリエステル系可塑剤が
DOPに替わり用いられる傾向にある。具体的に
は、分子量440以上のフタル酸エステル系可塑剤
としては、ジイソデシルフタレート(DIDP)、
ジウンデシルフタレート(DUP)、ジトリデシル
フタレート(DTDP)、リネボールDL911P(商品
名:シエル石油化学製)の様な混合フタレート等
があげられ、また、分子量540以上のトリメリツ
ト酸エステル系可塑剤としては、例えば、トリ
(2・エチルヘキシル)トリメリテート
(TOTM)、トリイソデシルトリメリテート
(TITM)、リネボールTL911TMの様な混合トリ
メリテートがあげられる。 しかし、フオツギング特性の良いこれらの可塑
剤についても、内装部材の軟質化を検討するにし
たがいDOP配合の場合にそれ程顕著に見られな
かつた新たな問題点が発見された。すなわち、可
塑剤の種類によつても異なるが、50〜150phr程
度の配合においてブリードの傾向が確認されたこ
とがそれである。この場合のブリードとは、塩化
ビニル樹脂中の可塑剤が、製品表面に向つて移動
し、ついには表面ににじみ出る現象を言う。 DOPの場合は、製品表面ににじみ出てもその
表面から、更に揮散する(これがそもそもフオツ
ギングの原因となる)のと、幾分、塩化ビニル樹
脂との相容性が良いことから、少なくとも見かけ
上のブリード現象は僅少である。しかし、フオツ
ギング特性の良い上記可塑剤は、分子量が大き
く、樹脂組成物中では移動し難いものの、一たん
製品表面ににじみ出ると、そこからは、更に揮散
し難いので、製品表面にベタツキを与える結果と
なる。 この現象は、一般的に、可塑剤の分子量が高い
程、また、可塑剤の添加量が多い程、また、ポリ
塩化ビニル樹脂の平均重合度が低い程著しいこと
が知られている。さらには、このブリードは高温
多湿、雰囲気あるいは周囲温度の急変等により促
進されるが、特に製品が高温時紫外線にさらされ
た場合に顕著にみられる。 自動車内装品にこの現象が生ずると、風合、手
触りの悪化と塵埃の付着等を招き商品価値の低下
につながることは必至である。 本発明者らは、軟質化、フオツギング特性、ブ
リード特性という配合処方上、相対立する3つの
要求条件を同時に解決すべき方法につき研究を重
ねた結果、特定の可塑剤の特定割合の使用に対
し、結合アクリロニトリル量が35〜50重量%であ
るアクリロニトリル―ブタジエンゴムを10〜
50phr添加使用することにより、低フオツギング
性の軟質非ブリード性塩化ビニル樹脂組成物が得
られることを発見した。 本発明は、かかる知見に基づき提供されるもの
である。本発明により低フオツギング性、非ブリ
ード性の軟質塩化ビニル樹脂組成物が、初めて提
供されることとなる。 本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、ポリ塩化ビ
ニル樹脂100重量部に、(イ)分子量440以上のフタル
酸エステル系可塑剤、分子量540以上のトリメリ
ツト酸エステル系可塑剤、分子量1000以上のアジ
ピン酸ポリエステル系可塑剤および分子量1000以
上のフタル酸ポリエステル系可塑剤から選択され
た1種又は2種以上の可塑剤100〜150重量部およ
び(ロ)結合アクリロニトリル量が35〜50重量%であ
るアクリロニトリル―ブタジエンゴム10〜50重量
部を含有せしめたことを特徴とする。 本発明の組成物において、(イ)の可塑剤における
分子量の下限が定められているのは、分子量がそ
れより低い場合にはいずれも、フオツギング特性
が悪いことによるものであり、また、その配合割
合の規定は、軟質化効果と(ロ)の成分によるブリー
ド抑制効果の両者を満足させるには、100〜150重
量部の範囲でなければならないことによる(比較
例12参照)。 また、(ロ)のアクリロニトリル―ブタジエンゴム
の結合アクリロニトリル量は35重量%未満では、
ブリード抑制効果が見られず(比較例1,2参
照)、一方、結合アクリロニトリル量は50重量%
を越える必要はない。 (ロ)の成分は10重量部未満では、ブリード抑制効
果が見られず(比較例3,4,5,6,8参照)、
50重量部を超えるとかえつて、ブリードが増加す
る傾向がみられる。 以下実施例により、本発明を更に詳しく説明す
る。 後記の各表に示されている各例の配合処方を用
いて、それぞれ樹脂組成物を調製しロールとプレ
スにより65×20×2t(mm)のテストピースを作成
し、フエードメーター(JIS B7751FV型、ブラ
ツクパネル温度63℃)で400時間暴露した。その
後秤量して、重量W1を求め、エタノールを浸ま
せた脱脂綿でテストピースを拭き、浸み込んだエ
タノールを除く目的で、ギヤオーブン中に30分間
放置した。その放置後の重量W2を求め、これか
ら重量減少率Bを次式で求め、その値により、ブ
リードの程度を評価した。 B=W1−W2/W1×100 上記の重量減少率B(%)と目視によるブリー
ド観察結果は後記の各表に掲載されている。 フオツギング特性は次の様にして評価された。 後記各表に示されている各例の配合処方を用い
てそれぞれ樹脂組成物を調製し、各例につき100
×50×2t(mm)のテストピースを作成し、それら
を別々に70φ×150(mm)のガラスビン中に入れ、
その各ビンを厚さ3mmの透明で平滑なガラス板で
蓋をした。これを80±2℃に保たれたオイルバス
中に、ガラスビンの底から90mmの位置まで沈め20
時間静置した。その後積分球式霞度測定機で、ガ
ラス板への入射光量T1、全透過光量T2、装置に
よる散乱光量T3、装置とガラス板による散乱光
量T4を測定し、次式により、フオツギング値H
(%)を求めた。 H=(T4/T2−T3/T1)×100 フオツギング値H(%)の測定結果も後掲の各
表に示されている。
【表】 *2. ○;ブリード認められず、×;指で触れる
とベタツキが確認できる、××;油滴、油膜が見える。

【表】 *1:
第1表註参照
*2:
【表】
【表】 *1:
第1表註参照
*2:
【表】 *1:
第1表註参照
*2:

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に、(イ)分子量
    440以上のフタル酸エステル系可塑剤、分子量540
    以上のトリメリツト酸エステル系可塑剤、分子量
    1000以上のアジピン酸ポリエステル系可塑剤およ
    び分子量1000以上のフタル酸ポリエステル系可塑
    剤から選択された1種又は2種以上の可塑剤100
    〜150重量部および(ロ)結合アクリロニトリル量が
    35〜50重量%であるアクリロニトリル―ブタジエ
    ンゴム10〜50重量部を含有せしめたことを特徴と
    する塩化ビニル樹脂組成物。
JP57208644A 1982-11-30 1982-11-30 塩化ビニル樹脂組成物 Granted JPS59100152A (ja)

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JP57208644A JPS59100152A (ja) 1982-11-30 1982-11-30 塩化ビニル樹脂組成物

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JPS59100152A JPS59100152A (ja) 1984-06-09
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