JPS633196Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボタン電話装置等の電子機器に於い
て、付加ユニツトを追加設備する際の当該付加ユ
ニツトの接続構造に関するものである。

例えば、ボタン電話装置の制御部（主装置とい
われるもの）に実装されるユニツトには、例えば
各種通話トランク等のような基本ユニツトと、例
えば保留音装置等のような付加ユニツトとがあ
り、通常、基本ユニツトはメーカーからの出荷時
に初実装されており、付加ユニツトはユーザーの
要請により設置工事の際に工事担当者によつて追
加実装される。

付加ユニツトの追加実装を行なうに際しては、
既に配線済みの結線を切断する必要がある場合が
あり、このような場合は切断を必要とする結線を
ジヤンパ線で配線しておき、付加ユニツトの追加
実装工事の際に当該結線を切断するようにしてい
る。

上記したようなジヤンパ線の切断作業を必要と
する工事では、当該切断作業がしばしば忘れられ
ることがある。本考案はこのような工事ミスが生
じ得ない付加ユニツトの接続構造を得ることを目
的とする。

以下、図面によつて本考案の実施例を説明す
る。

第１図は本考案の実施例に係る配線図、第２図
は本考案の実施例の構造図、第３図は付加ユニツ
トを実装した状態を示す図である。

第１図〜第３図に於いて、１は設置工事の際、
追加実装する付加ユニツト、２は付加ユニツト１
を実装し電気的接続を行なうコネクタ、３は初実
装されている基本ユニツト、４は基本ユニツト３
を実装し電気的接続を行なうコネクタ、５はコネ
クタ２，４相互の電気的接続を行なう配線板、６
は配線板５内に施され、付加ユニツト１をコネク
タ２に追加実装する際切断されるジヤンパ線（×
印は付加ユニツト１の追加実装に際して切断する
ことを示す。）を示す。

付加ユニツト１はプリント基板に各種電気部品
（IC、リレー等）を搭載して構成されており、当
該プリント基板に直接形成された接続部１ａを機
器のコネクタ２に挿入することによつて実装接続
されるようになつている。

基本ユニツト３も付加ユニツト１と同様の構造
にされる場合が多いが、本考案の実施に際し、当
該基本ユニツト３については必ずしもコネクタ４
による実装接続構造とする必要はない。

コネクタ２、コネクタ４等の相互間の接続に
は、通常、相互間の結線を印刷配線によつて行な
つた配線板５が使用されており、このような配線
板５は“マザーボードプリント板”と称されてい
る。このマザーボードプリント板５にはコネクタ
２、コネクタ４等の間の印刷された結線の他、付
加ユニツト１の設備に際して切断を必要とする結
線に対応したジヤンパ線６を含んでいる。

上記ジヤンパ線６は第２図に示すように付加ユ
ニツト１を実装するコネクタ２のユニツト挿入孔
２ａを横切つて配線されている。

従つて、第３図に示すように付加ユニツト１を
コネクタ２に挿入して実装する際には上記ジヤン
パ線６を必ず切断する必要があり（ジヤンパ線６
を切断しないと付加ユニツト１がコネクタ２に挿
入できない。）、付加ユニツト１を追加実装をする
に際して不必要となる結線の切断を忘れるという
工事ミスが皆無となる。

このように本考案によればジヤンパ線の切断忘
れが完全になくなるという効果が享受できるばか
りでなく、付加ユニツト用のコネクタの挿入側に
布線が施されていることにより当該コネクタに例
えば基本ユニツトを挿入してしまうといつたユニ
ツトの誤挿入事故をも防止出来るといつた副次的
効果をも期待できる。

本考案は追加的に設備される機器の装置への接
続がコネクタを介して行なわれ、かつ当該機器の
追加実装に際し、切断する必要のある結線が含ま
れていれば、いかなる電子機器であつても実施で
きるものであり、電子機器の種類及び付加ユニツ
トの性格の違い等が本考案の要旨を変更するもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る配線図、第２図
は本考案の実施例の構造図、第３図は本考案に係
る付加ユニツトを実装した状態を示す図である。 主な記号、１……付加ユニツト、２……コネク
タ、６……ジヤンパ線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 初実装では必要であり、付加ユニツトの追加実
   装の際には不必要となつて切断されるジヤンパ線
   を含む機器であつて、少くとも上記付加ユニツト
   の実装はコネクタ接続によつて行うようにした機
   器において、当該機器内の付加ユニツト接続用コ
   ネクタのユニツト挿入孔を横切つて上記ジヤンパ
   線を設けたことを特徴とする付加ユニツトの接続
   構造。