JPS63319267A - 窒化アルミニウム焼結体 - Google Patents

窒化アルミニウム焼結体

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JPS63319267A
JPS63319267A JP62156198A JP15619887A JPS63319267A JP S63319267 A JPS63319267 A JP S63319267A JP 62156198 A JP62156198 A JP 62156198A JP 15619887 A JP15619887 A JP 15619887A JP S63319267 A JPS63319267 A JP S63319267A
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桜本 久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ9発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、絶縁基板、ヒートシンク、半導体パッケージ
材料等に使用される窒化アルミニウム焼結体に関し更に
詳しくは低温で製造可能な高密度、高熱伝導性を有する
焼結体に関する。
従来の技術 近年LSIの高集積、高密度化に伴って熱伝性の良い絶
縁性基板材料が要望されている。
従来、絶縁性基板材料としてはアルミナ焼結体が最も多
く使用されている。しかしアルミナ基板では熱伝導率が
低く(約20w/m、k) +熱膨張率がシリコンに比
べて大きいため接合性が悪い等の問題点が多かった。そ
こで熱伝導率が良く、熱膨張率もシリコンに近い窒化ア
ルミニウム(AIN)焼結体が注目されている。
さらに窒化アルミニウム焼結体は機械的強度も高く(4
0〜50kg1111I2)かつ誘電率も小さく電気特
性も優れている。しかしながら、窒化アルミニウムは共
有結合性が強く難焼結材料であるため緻密な焼結体を得
ることが困難である。そのため現在迄焼結助剤を用いる
ホットプレス法や常圧焼結法により緻密な窒化アルミニ
ウム焼結体を得る試みが種々なされているがホットプレ
ス法は生産性に乏しく好ましくない。常圧焼結法に於て
は希土類化合物やアルカリ土類化合物が焼結助剤として
用いられ緻密で高熱伝導を示す焼結体が得られているが
、その焼結体には1800℃を越える高温が必要でこれ
も生産性の点で好ましくはない。
生産性を考慮した低温焼結性AIM焼結体としては特開
昭61−117180に希土類酸化物とアルカリ土類酸
化物の同時添加による製造方法が示されている。又特開
昭Ell−270282.特開昭Ell−270283
では周期率表の4a、5a、13a族元素の硼化物又は
炭化物と窒化アルミニウムとからなる高熱伝導性窒化ア
ルミニウム焼結体とその製造法が記載されている。しか
し、より高い熱伝導率を得る点で更に改善が望まれてい
た。
本発明者等により先に出願した、特願昭81−2703
90でタングステン酸カルシウム添加による低温焼結性
を見出したが得られる焼結体の熱伝導率は特開昭81−
117180,1#開昭81−270282、特開昭8
1−270283と同様に約100讐/m、kにとどま
っていた。
又最近の例として特開昭82−72570にT iO2
又はZ r 02と5c203添加が示されているが高
価な50203の使用は好ましくなく又得られる焼結体
の熱伝導率はやはり約100w/m、kにとどまってい
た。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は高密度、高熱伝導性を有し更に比較的低
温で焼結可能な窒化アルミこラム焼結体を提供すること
にある。
問題点を解決するための手段 本発明者等はタングステン酸カルシウム(Ca W O
a )添加による窒化アルミニウムの低温焼結性を見出
したことに端を発しY2O3の同時添加と更にCaWO
から外れたCaOとW O3の組酸比率にすることによ
って得られる窒化アルミニウム焼結体は低温焼結性を損
なわず高熱伝導性を有することを見出した。
本発明は窒化アルミニウムを主成分として、これにCa
又はCa化合物、Y又はY化合物及びW又は冒化合物を
CaO9Y203.W03換算で合計0.15〜15重
量X添加して焼結してなる窒化アルミニウム焼結体であ
る。上記窒化アルミニウムとしては酸素含有量が3z以
下の窒化アルミニウム粉末を用いることが好ましい。C
a化合物しては例えばCaO又は焼成によりCaOにな
る化合物が挙げられる。Y化合物しては例えばY2O3
又は焼成によりY2O3になる化合物が挙げられる。W
化合物しては例えば耽。又は焼成により貿03になる化
合物が挙げられる。
又焼成によって単体の酸化物になるかどうかは不明であ
るが例えばCa W O4などの複合酸化物を用いるこ
とができるのは勿論のことである。 上記窒化アルミニ
ウム粉末や焼結助剤粉末は平均粒経104m以下の細か
いもので特に5 p、m以下のものが好ましい。本発明
では便宜上、焼結助剤粉末と記載するが液体状のものも
含める。
上記Ca又はCa化合物、Y又はY化合物及び誓又はW
化合物の添加量はCa02Y203、1l103換算で
合計が0.15重量2未満ではそれらの添加効果を十分
に達成できず、15重量2を超える添加は焼結体の特性
を低下させる。使用する製造設備の能力と目的とする焼
結体特性との兼合いで必要最小限の添加量にすることが
好ましい。生産性を考慮した少なくとも1700℃で焼
結が可能な焼結体ではその目的とされる焼結特性によっ
て焼結助剤の組成比率が規定される。
例えば半導体パッケージ材料等で要求される黒色を呈す
る窒化アルミニウム焼結体を得るためには上記Ca又は
Ca化合物、Y又はY化合物及びW又はW化合物をca
o、Y2O3、WO3換算の重量2で添加量を合計10
0とした時W又はW化合物がl1103換算で10〜9
0%の範囲、好ましくは20〜80%の範囲が良く、更
に窒化アルミニウム粉末と焼結助剤粉末との合計を重量
2で100とした時の曽又はW化合物の添加量がl11
03換算で0.5zを超える量、好ましくは1z以上が
良い。この範囲を外れると黒色を呈さなくなったり焼結
が不充分となる。
次に高熱伝導性窒化アルミニウム焼結体を得るためには
上記Ca又はCa化合物とY又はY化合物及び誓又は讐
化合物の組成比がCaO。
Y2O3、l1103換算の重量%−c添加量を合計1
00とした時、Y又はY化合物がY2O3換算で5〜9
0%の範囲、好ましくは20〜8Hの範囲が良く、残部
のCa又はCa化合物とり又はW化合物の比が CaO
,WO換算でCaO:W03=8=1〜1:8の範囲、
好ましくは4:1〜1:4の範囲が良く、更に窒化アル
ミニウム粉末と焼結助剤粉末との合計を重量2で100
とした時のY又はY化合物の添加量がY2O3換算で0
.5z以上7z未満好ましくは1z以上5z以下が良い
。この範囲を外れると目的とする高熱伝導性が達成され
なかったり焼結が不十分となる。
又黒色を呈する高熱伝導性窒化アルミニウム焼結体を得
るには上記範囲の重複する部分を用いれば良い。
本発明の窒化アルミニウム焼結体の熱伝導性の向上及び
低温焼結性の効果は現在の所不明であるがCaO−Al
2O3系とWO3−At203系で低融点組成が存在す
ることと得られた焼結体のX線回折結果で金属W、Y2
O3−Al2O3化合物、Ca0−Al2O3化合物が
第2成分として検出されたことから、CaO及び%10
3成分が低温焼結性に寄与し、焼結過程でl1103か
ら解離した酸素成分によって新たに生成するAl2O3
成分をY20成分がY2O3−Al2O3化合物として
固定することによって高熱伝導性が出現すると推定され
る。これは本研究においてY2O3添加量によって熱伝
導率が変化することからの考察である。
CaOとWO3の比率によっても熱伝導性は左右される
が、これに関しては最も効果的な組成がCa31110
4に相当することが判明したに留まっている。なお、本
発明の窒化アルミニウム焼結体の製造方法は、従来の方
法に従う。以下実施例によって本発明を具体的に説明す
るが本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 不純物として酸素を1.7重量2含む平均粒径が2 g
mの窒化アルミニウム粉末にCaO換算で1重量2の炭
酸カルシウム粉末とY2O3粉末3.5重量2及び無水
タングステン酸(WO3)粉末0.5重量%を添加し混
合した。次いで成形用バインダーを2重量2添加して造
粒した後に室温で約1200kg/cm2の圧力で成形
して直径約25mm、厚さ約5m■の成形体を得た。こ
の成形体を窒素雰囲気中で600℃に5時間保持してバ
インダーの除去を行った後に窒化ホウ素製容器に入れ窒
素雰囲気中1700℃で3時間常圧焼結して窒化アルミ
ニウム焼結体を得た。得られた焼結体の特性を第1表の
組成NO1に示す 実施例2〜14 実施例1で用いた窒化アルミニウム粉末にCaWO粉末
、YO粗粉末Ca C03粉末及びWO3粉末を用いて
第1図中の番号の組成比で合計の添加量を5重量%とし
実施例1と同様にして窒化アルミニウム焼結体を得た。
得られた焼結体の特性を第1表の組成No 2〜14に
示す。
比較例 第1図中の番号で15〜24の組成で合計の添加量を5
重量2とし、実施例と同様にして窒化アルミニウム焼結
体を得た。得られた焼結体の特性を第1表の組成N01
5〜24に示す。
次に実施例2,4.13及び比較例18.21の焼成第
1表 第2表 温度を変化させた場合の焼結体特性を第2表に示す。本
発明のものは1650℃でも十分に緻密化しており熱伝
導性も高い。又第1図の17〜21線上と18〜22線
上のY2O3比率一定の場合の熱伝導率のCa O/ 
WOa比率依存性を第2図及び第3図に示す。CaO:
 WO3=9 : 1〜1 : 9なる範囲で熱伝導率
が向上することがわかる。
ハ発明の詳細 な説明したように本発明の窒化アルミニウム焼結体は高
密度で高熱伝導性を有し更に遮光性に優れた黒色を呈す
ることも可能であり、又その焼結温度は1700℃以下
とアルミナ磁器の還元焼成設備の常用温度域で可能であ
る。これは今後窒化アルミニウムが絶縁基板やヒートシ
ンク等だけでなく導体との同時焼成基板への展開を容易
にするものであり、その工業的価値は犬である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明と比較例の焼結助剤の組成比率を示す成
分図、第2図は実施例3、4,5及び比較例17.21
より得たCaO、W[]3組成比と得られた焼結体の熱
伝導率との関係を示す特性図、第3図は実施例8,7,
8.9及び比較例18,22より得たC a O、W 
03組成比と得られた焼結体の熱伝導率との関係を示す
特性図である。 特許出願人  鳴海製陶株式会社 第2図 N017  B     4  5 21添加物組成 
 重 量 % 第8図 WO201030s0 60 7O No、  186  7  8 9 22添加物■成 
 重 量 % 手続補正書く自発) 1.事件の表示 昭和62年特許願第156198号 2、発明の名称 窒化アルミニウム焼結体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 4、補正命令の日付 自  発 5、補正の対象 明細書の全文および全図面 5、補正の内容 明細書の全文および図面の全国を別紙の通訂正明細書 1、発明の名称 窒化アルミニウム焼結体 特許請求の範囲 (1)窒化アルミニウムにCa又はCa化合物、Y又は
Y化合物及びW又はW化合物を−CaO、Y2O3、W
O5O5換算台計0.15〜15重量%添加して焼成し
てなることを特徴とする窒化アルミニウム焼結体。 (2)Ca又はCa化合物、Y又はY化合物及びW又は
W化合物の組成比をCaO、Y2O3、WO3換算」の
重量%で添加量合計を100としたとき、該1lIO9
値で10〜90重量%であり、かつNO3換 値で0.
1重量%ll*1rL、黒色を呈することを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の窒化アルミニウム焼結体。 (3)Ca又はCa化合物、Y又はY化合物及びW又は
W化合物の組成比がCaO、Y2O3、w03換算値−
の重量%の添加量合計を100としたとき、該Y2O5
値が5〜笹重量%であり、CaO換算値−とW03換算
値−の比がCaO:WO3=9:1〜1:9であり、が
つY2O3換算値が0.5%r上8% 責で高熱伝導性
を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
窒化アルミニウム焼結体。 3、発明の詳細な説明 イ0発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、絶縁基板、ヒートシンク、半導体パッケージ
材料等に使用される窒化アルミニウム焼結体に関し、更
に詳しくは低温で製造可能な高密度、高熱伝導性を有す
る焼結体に関する。 「従来の技術] 近年LSIの高集積、高密度化に伴って熱伝導性の良い
絶縁性基板材料が要望されている。従来、絶縁性基板材
料としてはアルミナ焼結体が最も多く使用されている。 しかし、アルミナ基板では熱伝導率が低く(約20w/
m、k)、熱膨張率がシリコンに比べて太きため、接合
性か悪い等の問題点が多かった。そこで、熱伝導率が良
く、熱膨張率もシリコンに近い窒化アルミニウム(AI
N)焼結体が注目されている。さらに窒化アルミニウム
焼結体は機械的強度も高<(40〜50kg/mm2)
 、かつ誘電率も小さく電気特性も優れている。しかし
ながら、窒化アルミニウムは共有結合性が強く難焼結材
料であるため緻密な焼結体を得ることが困難である。 そのため現在迄焼結助剤を用いるホットプレス法や常圧
焼結法により緻密な窒化アルミニウム焼結体を得る試み
が種々なされているがホットプレス法は生産性に乏しく
好ましくない。常圧焼結法に於いては希土類化合物やア
ルカリ土類化合物が焼結助剤として用いられて緻密で高
熱伝導率を示す焼結体が得らているが、その焼結体には
1800℃を超える高温が必要でこれも生産性の点で好
ましくない。 生産性を考慮した低温焼結性AIN焼結体としては特開
昭61−117160に希土類酸化物とアルカリ土類酸
化物の同時添加による製造方法が示されている。又、特
開昭61−270262 、特開昭61−270263
では周期率表の4a、5a 、6a族元素の硼化物又は
炭化物と窒化アルミニウムとからなる高熱伝導性窒化ア
ルミニウム焼結体とその製造方法が記載されている。し
かし、より高い熱伝導率を得る点で更に改善が望まれて
いた。 本発明者等により先に出願した、特開昭61−2703
90でタングステン酸カルシウム添加による低温焼結性
を見出したが得られる焼結体の熱伝導率は特開昭61−
117160 、特開昭61−270262 、特開昭
61−270263と同様に約100w/m、kにとど
まっていた。 又、最近の例として特開昭62−72570にTiO□
又はZrO2と5C203添加が示されているが、高価
な5c203の使用は好ましくなく、又得られる焼結体
の熱伝導率はやはり約100w/m、kにとどまってい
た。 [発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は高密度、高熱伝導性を有し更に比較的低
温で焼結可能な窒化アルミニウム焼結体を提供すること
にある。 [問題点を解決するための手段1 本発明者等タングステン酸カルシウム(CaWO4)添
加による窒化アルミニウムの低温焼結性を見出したこと
に端を発しY2O3の同時添加と更にCaWO4から外
れたCaOとWO,の組成比率にすることによって得ら
れる窒化アルミニウム焼結体は低温焼結性を損なわず高
熱伝導性を有することを見出した。 本発明の特許請求の範囲第1項は窒化アルミニウムに、
Ca又はCa化合物、Y又はY化合物及びW又はW化合
物をCaO、Y2O3、l1103換算で合計的15〜
15重量%添加して焼成してなることを特徴とする窒化
アルミニウム焼結体である。上記窒化アルミニウムは酸
素含有量3%以下の窒化アルミニウムの粉末を用いるの
が好ましい。Ca化合物としては、例えばCaO又は焼
成によりCaOとなる化合物が挙げられる。Y化合物と
しては、Y2O3又は焼成によりY2O3となる化合物
が挙げられる。W化合物としては例えばWO,又は焼成
によりWO3になる化合物が挙げられる。 又焼成によ
って単体の化合物になるかどうかは不明であるが、例え
ばCaWO4等の複合酸化物を用いることができるのは
勿論である。上記窒化アルミニウム粉末や焼結助剤粉末
は平均粒径10μm以下の細いもので特に5μm以下が
好ましい。 4一 本発明では便宜上、焼結助剤粉末と記載するが液体状の
焼結助剤も含める。 Ca又はCa化合物、Y又はY化合物及びW又はW化合
物をCaO= Y2O3、l1103への換算値で合計
0.15重量%未満では添加効果を十分に達成できず、
15重量%を超える添加焼結体の特性を低下させる。 本発明では、焼結助剤のCa又はCa化合物、Y又はY
化合物、W又はW化合物はすべてCaO、Y2O3、1
lIO3に換算した重量%と残部を窒化アルミニウム化
合物としてその合計重量を100%とし、その結果計算
して得た各焼結助剤、窒化アルミニウムの重量%を換算
値という。 使用する製造設備の能力と目的とする焼結体特性との兼
合いで必要最小限の添加量にすることが望ましい。その
目的とする焼結特性、例えば、黒色の窒化アルミニウム
焼結体、又は高熱伝導率を有するとか焼成温度の設定等
によって焼結助剤の組成比が規定される。 本発明の特許請求の範囲第2項は、半導体パッケージに
要求される黒色の窒化アルミニウム焼結=5一 体を得るための組成である。即ち、CaO1Y209、
WO8の各換算値の添加重量合計を100としたとき、
WO3換算値の値を本発明では該WOS値(以下同じ<
 Y2O3の場合該Y2O3値という)といいその値が
10〜90重量%であり、かつwOS換算値で帆1重量
%以上を含有し、黒色を呈することを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の窒化アルミニウム焼結体である。 焼結助剤中の該WO3値は10〜90重量%好ましくは
20〜80重量%の範囲が良く、更に1lIO9換算値
は窒化アルミニウム焼結体の中で帆1重量%以上、好ま
しくは0.3重量%以上が良い。この範囲を外れると黒
色を呈さなくなったり焼結が不十分となる。 次に、高熱伝導性窒化アルミニウムを得る組成が、本発
明の特許請求の範囲の第3項である。即ち該Y2O5値
が5〜90重量%であり、CaO5WO3の各換算値の
比がCaO:1l103=9:1〜1:9 、かつY2
O3換算値が0.7重量%以上7重量%未満で高熱伝導
性を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の窒化アルミニウム焼結体である。焼結助剤中の該Y2
O3値は5〜90重量%で、好ましくは20〜80重量
%の範囲が良く、残部のCa又はCa化合物の比がCa
O1w03換算でCaO:1l103=9:1〜1:9
好ましくは4:1〜1z4の範囲が良い。更にY2O3
換算値は0.5重量%以上8重量%未満、好ましくは1
重量%以上5重量%以下が良い。この範囲を外れると目
的とする高熱伝導性が達成されなかったり焼結が不十分
となる。 又、黒色で且つ高熱伝導性を有する窒化アルミニウム焼
結体を得るには上記範囲の重複する部分を用いれば良い
。 本発明の窒化アルミニウム焼結体の熱伝導性の向上及び
低温焼結性の効果の理由は、現在のところ不明であるが
、焼結体のX線回折結果からCa0−A1□03系とW
O3−Ah03系の低融点組成が存在することが判明し
ている。これらは金属11+ 、 Y2O,−AI□0
3化合物、Ca0−Al□0.化合物等が第2成分とし
て検出されたことから、CaO及びWO3成分が低温焼
結性に寄与し、焼結過程で1l103から解離した酸素
成分によって新たに生成するAl2O3成分をY2O,
成分がY2O3−Al2O3化合物等として固定するこ
とによって高熱伝導が出現すると推定される。これは本
研究においてY2O3添加量によって熱伝導率が変化す
ることから考察されうる。CaOとWO,の比率によっ
ても熱伝導性は左右されるが、これに関しては最も効果
的な組成がCa3WO6に相当することが判明したに留
まっている。 以下、本発明を実施例で具体的に説明するが本発明はこ
れに限定されるものではない。 [実施例] [実施例1]  不純物として酸素1.7重量X含む平
均粒径2μmの窒化アルミニウム粉末にCaO換算値で
1重量%のCaCO3粉末とY2O3粉末3.5重量%
及び無水W03粉末0.5重量%を添加し混合した。 次いで、成形用バインダーを2重量%添加して造粒した
後に室温で約1200kg/cm2圧力で成形して直径
約25mm、厚さ約5mmの成形体を得た。この成形体
を窒素雰囲気中で600℃に5時間保持してバインダー
の除去を行った後に窒化硼素製容器に入れ、窒素雰囲気
中で1700℃、3時間常圧焼結して窒化アルミニウム
焼結体を得た。得られた焼結体の特性を第1表の組成N
011に示す。 [実施例2〜141 実施例1で用いた窒化アルミニウム粉末にCa1110
4粉末、Y2O3粉末、CaCO3粉末及び%1lo3
粉末を用いて第1図中の番号の組成比で合計の換算値の
添加量を5重量%とじ、実施例1と同様にして窒化アル
ミニウム焼結体を得な。得られた焼結体の特性を第1表
の組成No、2〜14に示した。 [実施例15〜20] 焼結助剤のうち、50重量% Y2O,粉末、CaO換
算値で20重量%のCaCO3粉末、及び30重量%の
WO8粉末を混合し、種々の焼結助剤比率で窒化アルミ
ニウム粉末と混合し、実施例1と同様にして窒化アルミ
ニウム焼結体を得た。各焼結助剤の添加量と得られた焼
結体の特性を第1表の組成Na15〜20に示した。 [実施例21.22] 実施例1で用いた窒化アルミニウム粉末に、第1表に示
す添加量のY2O3粉末、CaO換算のCaCO3粉末
及びWO,粉末を加え、実施例1と同様に成形、脱バイ
ンダーを行った後に、窒化アルミニウム製容器に入れ、
窒素雰囲気中で1700℃、15時間常圧焼結して焼結
体を得た。得られた焼結体の特性を第1表の組成N[L
21.22に示した。 [比較例23〜321 第1図中の番号で23〜32の組成で合計の焼結助剤添
加量を5重量%とし、実施例1と同様にして窒化アルミ
ニウム焼結体を得た。得られた焼結体の特性を第1表の
組成Na23〜32に示す。 第2表は、実施例2.4.13、及び24.29で焼成
温度を変化させた場合の焼結体特性の変化を示す。本発
明の組成は焼成温度1650℃でも十分に緻密化してお
り、熱伝導率も高い。 第2図、第3図は、それぞれは第1図の25〜29線上
、26〜30線上のY2O3比率が50%、30%と一
定の場合の熱伝導率のCaO/VIOsの比率依存性を
示す。CaO:l’1Oq=9:l〜l:9の範囲で熱
伝導率が向上していることがわかる。 (以下余白) 第  1  表 注:○ 印は黒色の外観良好を示す 第1表(続き) =12− 第2表 (以下余白) 一13= ハ0発明の詳細 な説明したように、本発明の窒化アルミニウム焼結体は
高密度で高熱伝導性を有し、更に遮光性に優れた黒色を
呈することも可能であり、又その焼結温度は1800℃
以下とアルミナ磁器の還元焼成設備の常用温度で可能で
ある。これは今後、窒化アルミニウム焼結体にとって、
絶縁基板やヒートシンク等だけでなく導体の同時焼成基
板への展開を容易にするのものであり、その発明の工業
的価値は大である。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の一部と比較例の焼結組成比率を示す成
分図。第2図は実施例3.4.5及び比較例25.29
より得たCaO、W03組成比とその焼結体の熱伝導率
との関係を示す特性図。第3図は実施例6.7.8.9
及び比較例26.30より得たCaO、l’+03組成
比とその焼結体の熱伝導率の関係を示す特性図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)窒化アルミニウムを主成分としこれにCa又はC
    a化合物、Y又はY化合物及びW又はW化合物をCaO
    、Y_2O_3、WO_3換算で合計0.15〜15重
    量%添加して焼成してなることを特徴とする窒化アルミ
    ニウム焼結体
  2. (2)Ca又はCa化合物とY又はY化合物及びW又は
    W化合物の組成比がCaO、Y_2O_3、WO_3換
    算の重量%で添加量合計で100とした時、W又はW化
    合物がWO_3換算で10〜90重量%であり、少なく
    とも1700℃で焼結可能で黒色を呈することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の窒化アルミニウム焼結
  3. (3)Ca又はCa化合物とY又はY化合物及びW又は
    W化合物の組成比がCaO、Y_2O_3、WO_3換
    算の重量%で添加量合計を100とした時、Y又はY化
    合物がY_2O_3換算で5〜80重量%であり、残部
    のCa又はCa化合物とW又はW化合物の比がCaO、
    WO_3換算でCaO:WO_3=9:1〜1:9であ
    り、少なくとも1700℃で焼結可能で高熱伝導性を有
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の窒化
    アルミニウム焼結体
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