JPS63317502A - 立体規則性ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents

立体規則性ポリオレフィンの製造方法

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JPS63317502A
JPS63317502A JP15130387A JP15130387A JPS63317502A JP S63317502 A JPS63317502 A JP S63317502A JP 15130387 A JP15130387 A JP 15130387A JP 15130387 A JP15130387 A JP 15130387A JP S63317502 A JPS63317502 A JP S63317502A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 口産業上の利用分野〕 本発明は、ポリオレフィンの製造方法に関するものであ
る。さらに詳しくは、本発明は、炭素数3以上のα−オ
レフィンの重合(以下、池のα−オレフィンとの共重合
も含む)において、粒子形状の良好な高立体規則性重合
体を高収率で得ることかできる製造方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、オレフィン重合用触媒成分としては、四塩化チタ
ンを水素で還元して得られるα型三塩化チタンや、四塩
化チタンをアルミニウムで還元して得られる紫色のγ型
圧塩化チタン、あるいはこれらをホールミルで粉砕して
得られるδ型三塩化チタン等が知られている。また、こ
れらの触媒の改質方法として種々の改質剤と共に混合粉
砕処理する方法ら知られている。しかしながら、これら
の触媒を用いて重合を行った場合、重合活性が低く、得
られる重合体中の触媒残渣が多く、いわゆる脱灰工程が
必要不可欠であった。また、近年では、マグネシウム、
チタン、ハロゲンを主成分とする固体触媒成分の製造に
ついて数多くの提案がなされている。しかしながらそれ
らの多くは、さらに活性や重合体の立体規則性、粉体特
性等において一層の改良が望まれている。
本発明者らは、高活性型オレフィン重合用触媒として、
特公昭ヲ2−15110号などを提案した。そこではマ
グネシウム金、属と水酸化有機化合物またはマグネシウ
ムなどの酸素含有有機化合物、遷移金属の酸素含有有機
化合物、およびアルミニウムハロゲン化物を反応させて
得られる触媒成分[A)と有機金属化合物の触媒成分(
B)とからなる、極めて活性の高い触媒系が使用されて
いる。
しかし、これらの触媒の存在下で得られる重合体粒子は
、平均粒径が小さかつなり、粒度分布が広かったりして
、重合体粒子中に含まれる緻細粒子の割合が多く、粉体
特性の点ではいまだ不十分なものであった。また、炭素
数3以上のα−オレフィンの重合を行なった場合、立体
規則性重合体の生成比率が低いという不利益を呈してい
た。
さらに本発明者らは、特開昭59−58005において
エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとのエチレン
共重合体の製造方法について提案した。そこではマグネ
シウム金属と水酸化有機化合物またはマグネシウムの酸
素含有有機化合物またはハロゲン含有有機マグネシウム
化合物、チタンまたはバナジウムの酸素含有有機化合物
、ケイ素化合物、ハロゲン化アルミニウム化合物、テト
ラハロゲン化チタンを反応させて得られる触媒成分(A
)と有機金属化合物の触媒成分(B)とからなる触媒系
によりエチレン共重合体を高収率で得ている。
しかしながら、この触媒を使用し炭素数3以上のα−オ
レフィンの重合を行った場合、粉体特性。
立体規則性ともに不十分な重合体しか得られず、また、
重合活性も不十分なものであった。
また、本発明者らは、上記の欠点を改善または解消する
方法について、既に特願昭61=144893を提案し
ている。そこでは、金属マグネシウムと水酸化有機化合
物またはマグネシウムの酸素含有有機化合物、電子供与
性化合物、チタンの酸素含有有機化合物、ハロゲン化ア
ルミニウム化合物およびハロゲン化チタン化合物を反応
させて得られる触媒成分(^)と有機金属化合物の触媒
成分(B)そして電子供与性化合物の(C)成分とから
なる触媒系が使用されている。
しかし、この触媒の存在下で、得られる重合体粒子は、
ff141粒子の割合が多かったり、重合体粒子の粒度
分布が広い、嵩密度が十分でない等粉体特性の点でいま
だ不十分なものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで本発明者らは、従来技術の係る欠点を克服し、α
−オレフィンの重合、特に炭素数3以上の重合において
、粉体特性に良好な高立体規則性重合体を高収率で得る
ことのできる製造方法を見い出すべく鋭意検討を行なっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
その結果、本発明者らは、炭素数3以上のα−オレフィ
ンの重合においてマグネシウムとチタンと電子供与性化
合物およびゲイ素化合物を含む均一溶液をハロゲン化ア
ルミニウム化合物で反応。
粒子化させ、ついで電子供!j、性化金化合物らにハロ
ゲン化チタン化合物を反応させることにより、優れた粉
体特性を有する高立体規則性重合体を高収率で得られる
ことを見い出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、遷移金属化合物および有機金属化
合物からなる触媒の存在下、立体規則性ポリオレフィン
を製造するにあたって、(八)成分として、 (1) 金属マグネシウムと水酸化有機化合物、マグネ
シウムの酸素含有有機化合物からなる群より選んだ少な
くとら1員と、 (iv)l)  電子供与性化合物と、(*ii ) 
 ポリシロキサンおよびシラン類から選ばれる少なくと
も1種のケイ素化合物と(1v)  チタンの酸素含有
有機化合物とを含有する均一溶液に、 (v)少なくとも1種のハロゲン化アルミニウム化合物
を反応させ、さらに (vl)  電子供与性化合物と、 (11)  ハロゲン化チタン化合物を反応させて得ら
れる固体触媒成分と、 +B)成分として、有機アルミニウム化合物から運ばれ
る少なくとも1種と、 (C)成分として、電子供与性化合物とからなる触媒を
用いることを特徴とする立体規則性ポリオレフィンの製
造方法にある。
〔作 用〕
本発明において使用される反応剤である前記(+)の金
属マグネシウムと水酸化有機化合物およびマグネシウム
の酸素含有有機化合物しては、以下のものがあげられる
よす、金属マグネシウムと水酸化有機化合物とを使用す
る場合において、金属マグネシウムとしては各種の形状
、すなわち粉末1粒子、箔またはリボンなどのいずれの
形状のものも使用でき、また水酸化有機化合物としては
、アルコール類、有機シラノール、フェノール類が適し
ている。
アルコール類としては、1〜18個の炭素原子を有する
直鎖または分岐鎖脂肪族アルコール、脂環式アルコール
または芳香族アルコールが使用できる。例としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパツール、i−プロパ
ツール、n−ブタノール、i−ブタノール、n−ヘキサ
ノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタツール、
i−オクタツール、n−ステアリルアルコール、シクロ
ペンタノール、シクロヘキサノール、エチレングリコー
ルなどがあげられる。また有機シラノールとしては少な
くとも1個のヒドロキシル基を有し、かつ、有機基は1
〜12個の炭素原子、好ましくは1〜6gIの炭素原子
を有するアルキル基、シクロアルキル基、アリールアル
キル基、アリール基。
アルキルアリール基および芳香族基から選ばれる。
例えば次の例をあげることができる。トリメチルシラノ
ール、トリエチルシラノール、トリフェニルシラノール
、t−ブチルジメチルシラノール。
さらに、フェノール類としてはフェノール、クレゾール
、キシレノール、ハイドロキノンなどがあげられる。
これらの水酸化有機化合物は、単独または28類以上の
混合物として使用される。
加うるに、金属マグネシウムを使用して本発明で述べる
成分(A)の固体触媒成分をうる場合、反応を促進する
目的から、金属マグネシウムと反応したり、付加化合物
を生成したりするような物質、例えばヨウ素、塩化第2
水銀、ハロゲン化アルキル、有機酸エステルおよび有機
酸などのような極性物質を、単独または2種以上添加す
ることが好ましい。
次に、マグネシウムの酸素含有有機化合物に属する化合
物としては、マグネシウムアルコキシド類、例えばメチ
レート、エチレート、イソプロピレート、デカル−ト、
メトキシエチレートおよびシクロヘキサル−ト、マグネ
シウムアルキルアルコキシド類、例えばエチルエチレー
ト、マグネシウムヒドロアルコキシド類、例えばヒドロ
キシメチレート、マグネシウムフェノキシド類、例えば
フェネート、ナフチネート、フエナンスレネートおよび
クレゾレート、マグネシウムカルボキシレート類、例え
ばアセテート、ステアレート。
ベンゾエート、フェニルアセテート、アジペート。
セパゲート、フタレート、アクリレートおよびオレエー
ト、オキシメート類、例°えばブチルオキシメート、ジ
メチルグリオキシメートおよびシクロへキシルオキシメ
ート、ヒドロキサム酸塩類、ヒドロキシルアミン塩類、
例えばN−ニトロソ−N−フェニル−ヒドロキシルアミ
ン誘導体、エルレート類、例えばアセチルアセトネート
、マグネシウムシラル−ト類、例えばトリフェニルシラ
ル−ト、マグネシウムと他の金属との錯アルコキシド類
、例えばMg CA l (OC2R5)4  )2が
あげられる。これらの酸素含有有機マグネシウム化合物
は、単独または2種類以上の混合物として使用される。
前記(Il)の反応剤である電子供与性化合物としては
、エーテル、エステル、ケトン。フェノール、アミン、
アミド、イミン、ニトリル、ホスフィン、ホスファイト
、スチビン、アルシン、ホスホルアミド及びアルコレー
ト類があげられる。なかでもエステル類が好ましく、有
機酸エステル類が最ら好ましい。有機酸エステル類とし
ては、芳香族カルボン酸のモノスはジエステル、脂肪族
カルボン酸のモノ又はジエステルなどがあげられる。
その具体例としては、例えば、ギ酸ブチル、酢酸エチル
、酢酸ブチル、イソ酪酸イソブチル、ピバリン酸プロピ
ル、ピバリン酸イソブチル、アクリル酸エチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソ
ブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジイソブチル、コ
ハク酸ジエチル。
コハク酸ジブチル、コハク酸ジイソブチル、グルタル酸
ジエチル、グルタル酸ジブチル、グルタル酸ジイソブチ
ル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジブチル、マ
レイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジ
イソブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸ジエチル、
フマル酸ジイソブチル、酒石酸ジエチル、酒石酸ジブチ
ル、酒石酸ジイソブチル、安、υ、香酸メチル、安息香
酸エチル、p−トルイル酸メチル、ρ−第第3ブブチル
安ワ、香酸エチル、p−アニス酸エチル、α−ナフトエ
酸エチル、α−ナフトエ酸イソブチル、ゲイ皮酸エチル
、フタル酸モノメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ
イソブチル、フタル酸ジヘキシル。
フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ2−エチルヘキシル、
フタル酸ジアリル、フタル酸ジフェニル。
イソフタル敢ジエチル、イソフタル酸ジイソブチル、テ
レフタル酸ジエチル、テレフタル酸ジブチル、ナフタル
酸ジエチル、ナフタル酸ジブチル等が挙げられる。電子
供与性化合物(a)は、単独または2種以上の混合物と
して使用される。
前記(自)のポリシロキサンおよびシラン類から選ばれ
る少なくとも1種のケイ素化合物とじては、次のものが
あげられる。
ポリシロキサンとしては、−a式 (式中、RおよびR2は炭素数1〜12のアルキル基、
アリール基などの炭化水素基、水素、炭素数1〜12の
アルコキシ基、アリロキシ基、脂肪酸残基などのケイ素
に結合しうる原子または残基を表わし、RおよびR2は
同種、異種のいずれでもよく、Pは通常2〜10,00
0の整数を表わす)で表わされる繰返し単位の1種また
は2種以上を、分子内に種々の比率1分布で有している
鎖状、環状あるいは三次元構造を有するシロキサン重合
物(ただし、すべてのRおよびR2が水素である場合は
除く)があげられる。
具体的には、鎖状ポリシロキサンとしては、例えばヘキ
サメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、
ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、メ
チルエチルポリシロキサン。
メチルヒドロポリシロキサン、エチルヒドロポリシロキ
サン、ブチルヒドロポリシロキサン、ヘキサフェニルジ
シロキサン、オクタフェニルトリシロキサン、ジフェニ
ルポリシロキサン、フェニルヒドロポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、ジメトキシポリシロキサ
ン、ジェトキシポリシロキサン、ジフェノキシポリシロ
キサンなどがあげられる。
環状ポリシロキサンとしては、例えばヘキサメチルシク
ロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、2.4.6−
1−リメチルシクロトリシロキサン、2,4,6.8−
テトラメチルシクロテトラシロキサン、トリフェニルト
リメチルシクロトリシロキサン、テトラフェニルテトラ
メチルシクロテトラシロキサン、ヘキサフェニルシクロ
トリシロキサン、オクタフェニルシクロトリシロキサン
などがあげられる。
三次元構造を有するポリシロキサンとしては、例えば上
記の楚状または環状のポリシロキサンを加熱などにより
架嬌横遣を持つようにしたものなどをあげることかでき
る。
これらのポリシロキサンは、取扱上ン後状であることが
望ましく、25°Cにおける粘度が1〜10000セン
チストークス、好ましくは1〜1000センチストーク
スの範囲であることか望ましい。しかし、液状に限る必
要はなく、シリコーングリースと総括的に呼ばれるよう
な固形物であってもさしつかえない。
リール基等の炭化水素基、炭素数1〜12のアルコキシ
基、アリロキシ基、脂肪酸残基などのケイ素に結合しう
る基を表わし、各R3は互いに異種または同種であって
もよく、q、sは0以上の整数、rは自然数であってq
−I−s=2r+2である)で表わされるケイ素化合物
があげられる。
具体的には、例えばトリメチルフェニルシラン。
アリルトリメチルシランなどのシラ炭化水素、ヘキサメ
チルジシラン、オクタフェニルシクロテトラシランなど
の鎖状および環状の有機シラン、メチルシラン、ジメチ
ルシラン、トリメチルシランなどの有機シラン、トリメ
チルメトキシシラン。
ジメチルジェトキシシラン、テトラメトキシシラン、ト
リフェニルエトキシシラン、テトラメチルジェトキシジ
シラン、ジメチルテトラエトキシジシランなどのアルコ
キシシラン、トリメチルアセトキシシラン、ジエチルジ
アセトキシシラン、エチルトリアセトキシシランなどの
脂肪酸残基を含むシラン1ヒ合1勿などがある。
上記の有機ケイ素化合物は単独で用いてもよく、また2
種以上を混合あるいは反応させて使用することもできる
前記(N)の反応剤であるチタンの酸素含有有機化合物
としては、−数式 が使用される。ただし、該一般式において、R4は炭素
数1〜20、好ましくは1〜10の直接または分岐鎖ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、ア
リール基およびアルキルアリール基などの炭化水素基を
表わし、aとbとは、a≧0でb>oでチタンの原子価
と相客れるような数を表わし、mは整数を表わす。なか
んずく、aが0≦a≦1でmが1≦丁n≦6て゛あるよ
うな酸素含有化合物を使うことが望ましい。
具体的な例としては、チタンテトラエトキシド。
チタンテトラ−n−グロポキシド、チタンテトラー1−
10ポキシド、チタンテトラ−n−ブトキシド、ヘキサ
−1−プロボキシジチタネートなどがあげられる。いく
つかの異なる炭化水素基を有する酸素含有有機化合物の
使用ら、本発明の範囲に入る。
これらチタンの酸素含有有機化合物は単独または2種以
上の混合物として使用する。
前記(v)の反応剤であるハロゲン化アルミニ示される
ものが使用される。式中R5は1〜20個の炭素原子を
有する炭化水素基を表わし、Xはハロゲン原子を表わし
、nはOwn≦2なる数を表わす。R5は直鎖または分
岐鎖アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、ア
リールアルキル基、アリール基およびアルキルアリール
基から運ばれることが好ましい。
上記ハロゲン化アルミニウム化合物は、単独または2種
以上の混合物として使用することができる。ハロゲン化
アルミニウム化合物の具体例としては、例えば、エチル
アルミニウムジクロライド。
n−プロピルアルミニウムジクロライド、ブチルアルミ
ニウムジクロライド、i−ブチルアルミニウムジクロラ
イド、セスキエチルアルミニウムクロライド、セスキイ
ソブチルアルミニウムクロライド、セスキ−1−プロピ
ルアルミニウム20ライド、セスキ−n−プロピルアル
ミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド
、ジ−ミープロピルアルミニウムクロライド、ジ−n−
プロピルアルミニウムクロライド、ジ−ミーブチルアル
ミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムブロマイド
、ジエチルアルミニウムアイオダイドなどがあげられる
前記(■)の反応剤である電子供手性化合物としては、
前記Nl)の反応剤と同様の化合物があげられる。電子
供与性化合物(vl)は、単独または2種以上の混合物
として使用される。また、電子供与性化合物(vl)は
、電子供与性化合物(it)と同種の1ヒ合物あるいは
、異種の化合物を使用することができる。
前記(vl )の反応剤であるハロゲン化チタン化表さ
れるチタン化合物が用いられる。式中R6は1〜20個
の炭素原子を有する炭化水素基を表わし、Xはハロゲン
原子を表わし、fはO<f≦4なる数を表わす、R6は
直51!または分岐鎧アルキル基、アルコキシ基、シク
ロアルキル基、アリールアルキル基、アリール基および
アルキルアリール基から選ばれることを好ましい。
上記ハロゲン化チタン化合物は、単独または2種以上の
混合物として使用することができる。ハロゲン化チタン
の具体例としては、例えは、四塩化チタン、三塩化エト
キシチタン、三塩化プロポキシチタン、三塩化ブトキシ
チタン、三塩化フェノキシチタン、二塩化ジェトキシチ
タン、塩化トリエトキチタンなどがあげられる。
本発明で得られる固体触媒成分は、上記の反応剤< 1
 ) 、  (i+ ) 、  (iii )および(
N)を反応させて得た反応生成物に、反応剤(v)を反
応させ、得られた固体生成物に、次いで反応剤(■)。
(vi 1を反応させることにより調整することができ
る。
これらの反応は、ぜα体媒体中で行うことが好ましい。
そのため特にこれらの反応剤自体が操作条件下で液体で
ない場合、または液状反応剤の量が不十分な場合には、
不活性有機溶媒の存在下で行うべきである。不活性有機
溶媒としては、当該技術分野で通常用いられるしのはす
べて使用できるが、脂肪族、指環族もしくは芳香族炭化
水素類またはそれらのハロゲン誘導体あるいはそれらの
混合物があげられ、例えばイソブタン、ヘキサン。
ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン。
キシレン、モノクロロベンセン、塩化ベンジル。
二基1ヒメチレン、  1.2−ジクロロエタン。
1.3−ジクロロプロパン、   1.4−ジクロロブ
タン、トリクロルエタン、テトラクロルエタン。
テトラクロルエチレン、四塩化炭素、クロロホルムなど
をあげることができる。これらの有機溶媒は、単独で使
用しても、混合物として使用してもよい。また、ハロゲ
ン誘導体あるいは混合物を使用した場合、重合活性1重
合体の立体規則性に良好な結果をもたらす場合がある。
本発明で用いられる反応剤(1)、(i)。
(iii ) 、  (iV ) 、  (v ) 、
  (■)および< yi >の使用量に、特に制限は
ないが、マグネシウム原子(りとチタン原子(in)の
比は、1:0.01〜1:20、好ましくは1:0.1
〜1:5、マグネシウム原子と電子供与性化合物(11
)、および(y)のモル比は、1:0.05〜1 : 
1.O2好ましくは1:0.1〜1:0.5になるよう
に使用量を選ぶことが好ましい、これらの範囲をはずれ
た場合、重合活性が低かったり、立体規則性が低いとい
った問題を生ずる。また、マグネシウム原子とケイ素化
合物(山)の比は、1:20以下、好ましくは、1:5
以下になるように運ぶことが好ましい。この範囲をはず
れた場合、重合活性が低かったり、粉体特性の向上が得
られないといった問題を生ずる。また、マグネシウム原
子とハロゲン化アルミニウム化合物(v)中のアルミニ
ウム原子の比は、1:0.1〜1:100、好ましくは
1:1〜1:20の範囲になるように反応剤の使用量を
選ぶことが好ましい。特に、1:1〜1:5の範囲が好
適である。この範囲をはずれてアルミニウム原子の比が
大きすぎると触媒活性が低くなり、小さすぎると良好な
粉体特性が望まれないという結果となる。さらにマグネ
シウム原子とチタン原子(v−)中比は、1:1〜1:
100、好ましくはl:3〜1:50の範囲になるよう
に反応剤の使用量を選ぶことが好ましい。この範囲をは
ずれた場合、重合活性が低くなったり、製品が着色する
などの問題を生ずる。
反応剤(1)、  (ii)、  (itl)、  (
iV)により均一溶液を得る際の反応条件は一50〜3
00℃、好ましくは0〜200°Cなる範囲の温度で、
0.5〜50時間、好ましくは1〜6時間、不活性ガス
雰囲気中で常圧または加圧下で行われる。
さらに反応剤(v ) 、  (vl ) 、  (v
i )の反応の際には−50〜200°C1好ましくは
、−30〜100°Cなる範囲の温度で、0.2〜50
時間、好ましくは0.5〜5時間、不活性ガス雰囲気中
で、または加圧下で行われる。反応剤(v)および(v
−)の反応条件は重要であり、特に反応剤(v)の反応
は、生成する粒子が、固体触媒粒子形成を完結させる目
的で実施される次の反応剤(vl > 、反応剤(vj
 )との反応の際に、粒子形成の核の役割を果たし、粒
子形成の良好な固体触媒成分が得られ、かつ高い活性化
が達成されるものと考えられ、極めて重要である。また
、反応剤(vl)の反応は多段階に分割し反応させてら
よい。
この場合、触媒成分中のTi含量の増加などにより、結
果的に重合活性の増大をもたらすなどの効果が認められ
る場合がある。
かくして得た固体触媒成分(A)は、そのママ使用して
もよいが、一般にはl過または傾斜法により残存する未
反応物および副生成物を除去してから、不活性有機溶媒
で数回洗浄後、不活性有機溶媒中に懸濁して使用する。
洗浄後単離し、常圧あるいは減圧下で加熱して不活性有
機?6媒を除去したものも使用できる。
以上のようにして得られた成分(A)の固体触媒成分は
、成分(B)の有機アルミニウム化合物、および成分(
C)の電子供与性化合物と組合せることにより、オレフ
ィン重合に使用する。
成分(B)としては、有機アルミニウム化合物を使用す
る。
成分(B)の有機基としては、アルキル基を代表として
あげることができる。このアルキル基としては直鎖また
は分岐鎖の炭素数1〜20のアルキル基が用いられる。
具体的には、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエ
チルアルミニウム。
トリーミーブチルアルミニウム、トリーn−ブチルアル
ミニウムあるいは、トリーn−デシルアルミニウムなど
があげられる。なかんずく、直鎖または分岐鎖の炭素数
1〜10のアルキル基を有するトリアルキルアルミニウ
ムの使用が好ましい。
また炭素数1〜20のアルキル基を有するアルキルアル
ミニウムハライド、例えばエチルアルミニウムセスキク
ロライド1ジエチルアルミニウムクロライド、ジイソブ
チルアルミニウムクロライドあるいはアルキルアルミニ
ウムアルコキシド、例えばジエチルアルミニウムエトキ
シドなども使用できる。
これらの有機アルミニウム化合物は、単独または2種類
以上の混合物として使用される。単独で使用することは
もちろん良いが、2種類以上の混合物として使用すると
、重合活性1重合体の立体規則性、粉体特性などに特異
な効果を醸し出すことがある。
成分(C)の電子供与性化合物としては、有機酸エステ
ル、ケイ素の酸素含有有機化合物、窒素含有有機化合物
などが好適である。
有機酸エステルとしては、成分(A)の固体触媒の調整
に用いる反応剤(−)および(vl)と同様の化合物が
あげられる。なかでも好ましくは、脂肪族カルボン酸エ
ステル、芳香族カルボン酸エステルがあげられる。具体
的には、脂肪族カルボン酸エステルとしては、炭素原子
数2〜18を有する、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸
ブチル。
プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチルおよび酪酸エ
チルなどをあげることができる。芳香族カルボン酸エス
テルとしては、炭素原子数8〜24を有する、安息香酸
メチル、安息香酸エチル、トルイル酸メチル、トルイル
酸エチル、アニス酸メチルおよびアニス酸エチルなどを
あげることができる。
上記の有機酸エステルは、単独で用いてもよく、また2
種以上を混合あるいは反応させて使用することもできる
ケイ素の酸素含有有機化合物としては、炭素数1〜12
の炭化水素基が酸素によってケイ素に結合している化合
物をあげることができる。
具体的には、例えば、トリメチルメトキシシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、トリ
メチル−1−プロポキシシラン。
トリメチル−n−グロポキシシラン、トリメチル−t−
ブトキシシラン、トリメチル−1−ブトキシシラン、ト
リメチル−n−ブトキシシラン、トリメチル−n−ペン
トキシシラン、トリメチルフェノキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、メチルジメトキシシラン
、ジメチルジェトキシシラン、ジエチルジェトキシシラ
ン。
ジフェニルジェトキシシラン、メチルドデシルジェトキ
シシラン、メチルオクタデシルジェトキシシラン、メチ
ルフェニルジエトキシシラン、メチルジェトキシシラン
、ジベンジルジェトキシシラン、ジェトキシシラン、ジ
メチルジーn−プトキンンフ/、ジメチルジーi−ペン
トキシシラン。
ジエチルジ−ミーペントキシシラン、ジ−ミーブチルジ
−ミーペントキシシラン、ジフェニルジ−ミーペントキ
シシラン、ジフェニルジ−n−オクトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、n
−ブチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、クロロメチルトリメ
トキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン
11−クロロフェニルトリメトキシシラン、トリメトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエト
キシシラン、n−10ピルトリエトキシシラン、n−ブ
チルトリエトキシシラン、フェニル1−リエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルト
リエトキシシラン。
トリエトキシシラン、エチルトリーl−プロポキシシラ
ン、ビニルトリー1−10ボキシシラン。
i−ペンチルトリーn−ブトキシシラン、メチルトリー
ミーペントキシシラン、エチル−1−ペントキシシラン
、メチルトリーn−ヘキソキシシラン、フェニルトリー
ミーペントキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、テトラ−1−プロポキシシラン、テト
ラ二n−グロボキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラ
ン、テトラ−1−ペントキシシラン、テトラ−n−ヘキ
ソキシシラン、テトラフェノキシシラン、テトラメチル
ジェトキシジシラン、ジメチルテトラエI−キシジシラ
ンなどのアルコキシシランもしくはアリーロキシシラン
、ジクロロジェトキシシラン、ジクロロジフェノキシシ
ラン、トリブロモエトキシシランなとのハロ・アルコキ
シシランもしくはハロアリーロキシシランなどがあげら
れる。
上記のケイ素の酸素含有有機化合物は、単独で用いても
よく、また2種以上を混合あるいは反応   1させて
使用することもできる。
窒素含有有機化合物としては、分子内に窒素原子を有し
、ルイス塩基としての機能をもつ化合物をあげることが
できる。
具体的には、酢酸N、N−ジメチルアミド、安息香1t
N、N−ジメチルアミド、トルイル酸N。
N−ジメチルアミドなどのアミド系化合物、2゜2.6
.6−チトラメチルピベリジン、2.6−ジイツプロピ
ルピペリジン、2.6−ジイツブチルビベリジン、2.
6−ジイツブチルー4−メチルピペリジン、2,2.6
−トリメチルピへリジン、2,2.6.6−チトラエチ
ルビベリジン。
1.2,2,6.6−ペンタメチルピペリジン。
2.2,6.6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾ
エート、ビス<2.2.6.6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)セパゲートのピペリジン系化合物、2.6−
ジイツプロビルビペリジン。
2.6−ジイツブチルビリジン、2−イソプロピル−6
−メチルピリジンなどのピリジン系化合物、2.2,5
.5−テトラメチルピロリジン、2゜5−ジイソプロピ
ルピロリジン、2,2.5−トリメチルピロリジン、1
,2.2,5.5−ペンタメチルピロリジン、2.ラー
ジイソブチルピロリジンのピロリジン系化合物、トリメ
チルアミン。
トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリベンジルア
ミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、t−ブチルジメチルアミン、ジフェニル
アミン、ジ−o−トリルアミンなどのアミン系化合物、
N、N−ジエチルアニリン、N、N−ジイソプロピルア
ニリンなどのアニリン系化合物などがあげられる。
上記の窒素含有有機化合物は、単独で用いてもよく、ま
た2種以上を混合あるいは反応させて使用することもで
きる。
成分(A)の固体触媒成分の使用量は、反応器1β当た
り、チタン原子0.001〜2.5ミリモル!nmo 
l )に相当する量で使用することが好ましい。
成分(B)の有機アルミニウム化合物は、反応器1β当
たつ、0.02〜5(1mol、好ましくは0.2〜5
n+n+olの1度で使用する。
成分(C)の電子供与性化合物は、反応器1!2当たり
、0゜001・〜う0印mol、好ましくは0 、01
〜5nunolの濃度で使用する。
本発明における3成分の重合器内への送入!フ様は、特
に限定されるものではなく、例えば成分(A)、成分(
B)、成分(C)を各々別個に重合機へ送入する方法、
あるいは成分(A)と成分(C)を接触させた後に成分
(B)と接触させて重合する方法、成分(B)と成分(
C)を接触させた後に成分(A )と接触させて重合す
る方法、予め成分(A)と成分(B)と成分(C)とを
接触させて重合する方法などを採用することができる。
オレフィンの重合は、重合体の融点未満の反応温度で気
相中あるいは液相中で行う。
重合を液相中で行う場合は、オレフィンそれ自身を反応
媒体としてもよいが、不活性溶媒を反応媒体として用い
ることもできる。この不活性溶媒は、当該技術分野で通
常用いられるものであればどれでも使用することができ
るが、特に4〜20個の炭素原子を有するアルカン、シ
クロアルカン、例えばイソブタン、ペンタン、ヘキサン
、シクロヘキサンなどが適当である。
本発明の立体規則性ポリオレフィンの製造方法において
重合させるオレフィンとしては、一般式R−CH= C
H2のα−オレフィン(式中、Rは1〜10個、特に1
〜8個の炭素原子を有する直g1または分岐頷の置換・
非置換アルキル基を表わす)をあげることができる。具
体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテンなどがあげられ
る。
これらは、単独重合のみならず、ランダム共重合。
ブロック共重合を行うことができる。共重合に際しては
、上記α−オレフィンの2種以上もしくはα−オレフィ
ンとブタジェン、イソプレンなどのジエン類を用いて重
合を行う。特に、プロピレン。
プロピレンとエチレン、プロピレンとプロピレン以外の
上記のα−オレフィン、プロピレンとジエン類を用いて
重合を行うことが好ましい。
重合反応条件は、重合体の融点未満の反応温度で行われ
る限り特に限定されないが、通常反応温度20〜110
°C1圧力2〜50 k+r/a11− Gに選ばれる
重合工程において使用する反応器は、当該技術分野で通
常用いられるものであれば適宜使用することができる。
例えば、撹拌槽型反応器または循環式反応器を用いて、
重合操作を連続方式、半回分方式および回分方式のいず
れかの方式で行うことができる。さらに重合を反応条件
の異なる2段階以上に分けて行うことも可能である。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により示すが、本発明はこれらの
実施例によってなんら限定されるものではない。なお、
実施例および比較例において、メルトフローレートく以
下M P、Rと略す)はA S T M  D  12
38条件りにより測定した。
アイソタクチックインデックス(以下IIと略す)は全
生成重合体に対するn−へブタン抽出後の不溶性重合体
の割合を重量百分率で示した。
活性は、固体触媒成分(A)1g当たりの重合体生成量
(g)を表わす、Ti活性は、固体触媒成分(A)中の
Ti″8−址1g当たりの重合体生成量(g)を表わす
。重合体粒子の粒径分布の広狭は重合体粒子を篩によっ
て分級した結果を確率対数紙にプロットし、近似した直
線より公知の方法で幾何標準偏差を求め、その常用対数
(以下σという)で表わした。また、平均粒径は前記の
近似直線の重量積3!値50%に対応する粒径を読み収
った値である。微細粒子含量は粒径が105μ以下の微
細粒子の割合を重量百分率で示す。
実施例1 (イ)[固体触媒成分(八)の調整] 攪拌装置を備えた2Qのオートクレーブに、金属マグネ
シウム粉末12g (0,491ol )を入れ、これ
にヨウ素0.6g、2−エチルヘキサノール334.3
g (2,61ol )およびチタンテトラブトキシド
168.0g (0,49mol )。
安、6、香酸エチル14.8g (0,099mol 
)を加え、さらにデカン11を加えた1に90″cまで
昇温し、発生する水素ガスを排除しながら窒素シール下
で1時間撹拌した。引き続き140℃まで昇温しで1時
間反応を行い、その後ジフェニルジメトキシシラン29
.3g (0,12mol )を30分間で加え、14
0°Cで1時間撹拌し、マグネシウムとチタンそしてゲ
イ索を含む均一溶液(Mg−Ti溶液と称す)を得た。
内容積500 mlのフラスコにMg−’r’i溶凍の
Mg換算0.048nolを加え一20℃に急冷後、i
−ブチルアルミニウムジクロライド14.9gをデカン
にて50%に希釈した溶液を2時間かけて加えた。すべ
てを加えたのち、室温まで昇温したところ、白色の固体
生成物を含むスラリーを得た。かくして得られた白色固
体生成物を含むスラリーを60°Cに昇温した後、安息
香酸エチル1.8g (0,012nol )を加えた
。ついで、45°Cに冷却後、四塩化チタン・17の1
を1,2−ジクロロエタン47m1で希釈した溶液を全
量加え、4時間反応さぜなのち、さらに70℃で1時間
撹拌を行った。生成物を濾過することにより、固体部を
採取し、再度、四塩化チタン47m1と1,2−ジクロ
ロエタン47m1に懸渇し、70℃で1時間攪拌した。
生成物にヘキサンを加え遊離するチタン化合物が検出さ
れなくなるまで、充分に洗浄操作を行った。かくして、
ヘキサンに懸濁した固体触媒成分(A>のスラリーを得
た。上澄液を除去して窒素雰囲気下で乾燥し、元素分析
したところ、T iは4.3重量%であった。
(ロ)プロピレンの重合 内容積2βのステンレススチール製電la攪拌式オート
クレーブ内を十分窒素で置換し、触媒成分(B)として
トリエチルアルミニウム1.251io I 、触媒成
分(C)として安息香酸エチル0 、313v++ol
および前記(イ)で得た固体触媒成分(A)をT” i
換算で0.0063mmol順次添加した。オートクレ
ーブ内圧を0.1kg、/dlGに調節し、水素を0.
2kg/−加えた後、液体プロピレン0.5krを圧入
した。撹拌を開始するとともに、オートクレーブ内温を
80℃に昇温し、同温度で1.5時間プロピレンを重合
させた。
重合反応終了後、撹拌を止めると同時に系内の未反応プ
ロピレンを放出し、生成重合体を回収した。
その結果、生成重合体は149gであり、活性は172
00g/g、Ti活性は400kg/gに相当する。ま
た、重合体粒子の諸性質を測定したところ、MFR4,
3,1196,5%、嵩密度0.45g/c+d、平均
粒径750u、σ0.11微細粒子含量0重量%の結果
を得な。
実施例2〜5 実施例1の(イ)において、用いたジフェニルジメトキ
シシランの代りに、実施例2ではフェニルトリエトキシ
シラン、実施例3ではテトラメトキシシラン、実施例4
ではジメチルポリシロキサン(25°Cにおける粘度2
00センチストークス)実施例5ではメチルフェニルポ
リシロキサンを使用し、使用量を表1に示した量とした
以外は実施例1の(イ)と同様な方法で反応させ固体触
媒成分(A)を調整した。
得られた各固体触媒成分(A)とトリエチルアルミニウ
ム、安息香酸エチルを実施例1の(ロ)と同様に用い、
プロピレンの重合を行った。結果は表1に示した。
比較例1 実施例1の(イ)と同様の装置を用い、反応剤として安
息香酸エチルを用いないこと以外は、実施例1と同様の
条件でMg−Ti溶液を得た。ついで得られたMg−T
i溶液のMg換算0.0531olを500m1フラス
コに入れ、45′Cに昇温して、i−ブチルアルミニウ
ムジクロライド96.6gの509≦ヘキサン溶−αを
2時間かけて加えた。すべてを加えた後、昇温し、70
″Cで1時間撹拌しな。
生成物にヘキサンを加え1Φ斜法で15回洗浄を行った
。かくしてヘキサンに懸濁した固体触媒成分(A>のス
ラリーを得た。元素分析の結果、チタンは18.3重量
%であった。
上記、固体触媒成分とトリエチルアルミニウム。
安息香酸エチルを実施例1の(ロ)と同様に用い、プロ
ピレンの重合を行った。結果は表1に示した。
比較例2 比較例1で得られたMg−Ti溶液のM g換算0.0
53n+olとi−ブチルアルミニウムジクロライド9
6.6gの50%ヘキサン溶液を用い比較例1と同じ方
法により固体触媒成分を含むヘキサンスラリーを得た。
次いで該ヘキサンスラリーに四塩化チタン52.4 m
lを1.2−ジクロロエタン52.4cnlで希釈した
溶液を全量加え、4時間反応させたのち、さらに70℃
で1時間攪拌を行った。生成物を一過することにより、
固体部を採取し、再度、四塩化チタン52.4mlと1
.2−ジクロロエタン52.4mlに懸濁し、70℃で
1時間攪拌した。
生成物にヘキサンを加え傾ホ1法で15回洗浄を行った
。かくしてヘキサンに懸濁した固体触媒成分(A)のス
ラリーを得た。
得られた固体触媒成分(A)とトリエチルアルミニウム
、安7U、香酸エチルを実施例1の(ロ)と同様に用い
、プロピレンの重合を行った。結果は表1に示した。
比較例3 実施例1の(イ)で得られたMg−Ti溶液のM g換
算0.04911o1に、安息香酸エチルを1.8g添
加し、60°Cで1時間撹拌した。ついで四塩化チタン
48.5fを1,2−ジクロロエタン48.5+mlで
希釈した溶液を全量加え4時間反応させた後、さらに7
0°Cで1時間撹拌を行った。生成物を一過することに
より固体部を採取し、再度、四塩化チタン48.5ml
と1.2−ジクロロエタン43.5a+1に懸濁し、7
0℃で1時間撹拌した。
生成物にヘキサンを加え傾斜法で15回洗浄を行った。
かくしてヘキサンに懸濁した固体触媒成分(A)のスラ
リーを得た。
得られた固体触媒成分(A)とトリエチルアルミニウム
、安息香酸エチルを実施例1の(ロ)と同様に用い、プ
ロピレンの重合を行った。結果は表1に示した。
比較例4 実方色例1の(イ)で得られたM g −T i溶液の
Mg換!0.048nolを用い、次いでi−ブチルア
ルミニウムジクロライドを実施例1の(イ)と同様の条
件で加え白色固体生成物を含むスラリーを得た。その後
、安、蓼、香酸エチルを用いないこと以外、実施例1の
(イ)と同様の条件で固体触媒成分(A)を得た。
得られた固体触媒成分(A )とi−リエチルアルミニ
ラム、安、ワ、香酸エチルを実施例1の(ロ)と同様に
用い、プロピレンの重合を行った。結果は表1に示した
比較例5 実施例1の(イ)におけるM g −T i溶液の調整
において、ジフェニルジメトキシシランを用いないこと
以外、実施例1の(イ)と同様の条件で固体触媒成分(
A)を得た。
得られた固体触媒成分<A)とトリエチルアルミニウム
、安息香酸エチルを実施例1の(ロ)と同様に用い、プ
ロピレンの重合を行った。結果は表1に示した。
実施例6〜8 実施例1の(イ)において用いたi−ブチルアルミニウ
ムジクロライトの代わりに、実施例6ではエチルアルミ
ニウムジクロライドの50%デカン溶液、実施例7では
エチルアルミニウムセスキクロライドの50%デカン溶
液および実施例8ではi−ブチルアルミニウムジクロラ
イドの50%1.2−ジクロロエタン溶液を使用し、使
用量を表1に示した址とした以外は実施例1の(イ)と
同様な方法で反応させ固体触媒成分(A>を調整した。
得られた各固体触媒成分(A)とトリエチルアルミニウ
ム、安息香酸エチルを実施例1の(ロ)と同様に用い、
プロピレンの重合を行った。結果は表2に示しな。
実施例9〜12 実施例1の(イ)で得られた固体触媒成分(A)。
触媒成分(B)として、トリエチルアルミニウム。
1 、0011111101.ジエチルアルミニウムク
ロライド0.25mraolを用い、触媒成分(C)の
種類を変えること以外、実施例1の(ロ)と同様の方法
でプロピレンの重合を行った。結果は表3に示した。
実施例13〜15 実施例1の(イ)において用いた2−エチルヘキサノー
ルの代わりに、実施例13ではn−ブタノール2.61
ol 、実施例14ではn−オクタツール2.6mol
、実施例15ではn−ブタノール1.31olとi−プ
ロパツール1.31olを使用すること以外は、実施例
1と同様な方法で固体触媒成分(A)を調整した。
得られた各固体触媒成分< A >とトリエチルアルミ
ニウム、ジエチルアルミニウムクロライド。
ジフェニルジメトキシシランを用いて実施例9と同様の
条件でプロピレンの重合を行った。結果は表4に示した
実施例16.17 実施例1の(イ)において用いた安息香酸エチルの代わ
りに、実施例16ではフタル酸ジイソブチル、実施例1
7ではブチルエーテルを同モル量用いる以外は、実施例
1の(イ)と同様な方法で反応させ固体触媒成分(A)
を調整した。
得られた固体触媒成分(A)とトリエチルアルミニウム
、ジフェニルジメトキシシランを実施例9と同様に用い
、プロピレンの重合を行った。結果は表4に示した。
実施例18 実施例16で調整した固体触媒成分(A>を用いて気相
中で重合を行った。内容積5gのステンレススチール製
、電磁撹拌式オートクレーブ内に嵩密度0 、3 =1
8/a+t、 MFR6g/ 10分のポリプロピレン
粉末50gを仕込み70℃で2時間の脱気乾燥を行った
。オートクレーブ内を十分に窒素置換した後、内温を6
0℃に調節した。その後、触媒成分<8>としてトリエ
チルアルミニウムとジエチルアルミニウムクロライド、
触媒成分(C)として、ジフェニルジメトキシシランお
よび実施例16で調整した固体触媒成分(A)を用いて
実施例9と同じ使用量を順次添加した。反応器内圧を0
 、1 kg/alIGに調節した後、水素0.3kg
/−を加えて全圧が10.4kg/dlGになるように
連続的にプロピレンを加えながら、1時間重合を行った
実施例16の結果では、MFR4,6,嵩密度0.44
のポリプロピレンが150g得られた。
実施例19 内容積51のステンレススチール製、電磁撹拌式オート
クレーブ内を十分窒素で置換し、触媒成分(B)として
トリエチルアルミニウムとジエチルアルミニウムクロラ
イド、触媒成分(C)として、ジフェニルジメトキシシ
ランおよび実施例16で得られた固体触媒成分<A)を
実施例9と同量採取し、オートクレーブに仕込んだ。次
いで、液状プロピレン1.25kgを圧入した後、撹拌
を開始し、さらにエチレンを2.0kg/all加えた
オートクレーブ内温を50°Cに昇温し、オートクレー
ブ内圧が281qr/aAGになるように連続的にエチ
レンを加えながら1時間重合を行い、プロピレン/エチ
レンランダム共重合体166gを得た。
赤外吸収スペクトル法により、得られた共重合体のエチ
レン含量を求めたところ、エチレン含量は43重量%で
あった。
〔発明の効果〕
本発明の効果は、第1に重合体の粉体特性が顕著な点に
ある。すなわち、本発明によれば、1ift 481粒
子含厘が少なく、さらに適度な大きさの平均粒径を有す
る嵩密度の高い重合体を得ることができる。また、粒度
分布が極めて狭い重合体を得ることも可能である。これ
らのことは工業的に極めて大きな意義を有する。すなわ
ち、重合工程においては、重合装置内での付着物の生成
が阻止され、重合体の分離、乾燥工程においては、重合
体スラリーの分離・濾過が容易となり、重合体の微細粒
子の系外への飛散が防止される。加えて流動性の向上に
より乾燥効率が向上する。また、移送工程においては、
サイロ内でブリッジなどの発生がなく、移送上のトラブ
ルが解消される。さらに、一定の品質を有するポリマー
を提供することが可能となる。
本発明の第2の効果は、重合活性が極めて高く、触媒除
去を目的とする脱灰工程の不要な重合体が得られること
である。高活性であるため、製品の着色9着臭等の心配
がなく、ポリマーの精製も不要となり、極めて経済的で
ある。
本発明の第3の効果は、重合体の立体規則性か極めて良
好な点である。したがって、反応媒体を使用しない気相
重合法による重合体製造に極めて有利である。
また、本発明の第4の効果は、共重合性が良好な点であ
る。すなわち、共重合反応の場合でも、ワックス状重合
体の生成が少なく、さらに、重合体粉体特性の低下が少
ない高品質の共重合体を効率よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる触媒の調整工程を記載したフロ
ーチャート図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)遷移金属化合物および有機金属化合物からなる触
    媒の存在下、立体規則性ポリオレフィンを製造するにあ
    たって、(A)成分として (i)金属マグネシウムと水酸化有機化合物、マグネシ
    ウムの酸素含有有機化合物からなる群より選ばれる少な
    くとも1員と、 (ii)電子供与性化合物と、 (iii)ポリシロキサンおよびシラン類から選ばれる
    少なくとも1種のケイ素化合物と (iv)チタンの酸素含有有機化合物とを含有する均一
    溶液に、 (v)少なくとも1種のハロゲン化アルミニウム化合物
    を反応させ、さらに (vi)電子供与性化合物と、 (vii)ハロゲン化チタン化合物を反応させて得られ
    る固体触媒成分と、 (B)成分として、有機アルミニウム化合物から選ばれ
    る少なくとも1種と、 (C)成分として、電子供与性化合物とからなる触媒を
    用いることを特徴とする立体規則性ポリオレフィンの製
    造方法。
  2. (2)ハロゲン化アルミニウム化合物(v)が、一般式
    AIR^5_nX_3_−_n(式中、R^5は1〜2
    0個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、Xはハロ
    ゲン原子を表わし、nは0<n≦2なる数を表わす)で
    示される化合物である特許請求の範囲第(1)項記載の
    方法。
  3. (3)電子供与性化合物(ii)および(vi)が、有
    機酸エステル類である特許請求の範囲第(1)または(
    2)項記載の方法。
  4. (4)(C)成分の電子供与性化合物が、有機酸エステ
    ル類である特許請求の範囲第(1)、(2)または(3
    )項記載の方法。
  5. (5)(C)成分の電子供与性化合物が、ケイ素の酸素
    含有有機化合物である特許請求の範囲第(1)、(2)
    または(3)項記載の方法。
  6. (6)(C)成分の電子供与性化合物が窒素含有有機化
    合物である特許請求の範囲(1)、(2)または(3)
    項記載の方法。
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JP2015155558A (ja) * 2008-11-25 2015-08-27 ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカット シリルエステル内部供与体を含むプロ触媒組成物

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