JPS63317207A - 熱延鋼帯巻取機用ピンチロ−ルの研磨方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱延鋼帯巻取機用ピンチロールの研磨方法に
関するものである。

〔従来の技術〕

熱延鋼帯巻取機用ピンチロールのポリッシャーとして、
圧延間の僅かな時間中にピンチロールの疵取りを行うこ
との出来る装置として、実開昭５７−１１６３０３号公
報にｒ上ピンチロール用ロールポリシャー１が提案され
ているが、ピンチロールを圧延（巻取）作業中に研磨出
来る技術としては未開発である。そのため巻き取られる
べき鋼帯の先端がピンチロールガイドに衝突してできる
鋼帯先端部のカエリが、かみこみ時ピンチロール表面に
焼きつき疵をつくり、後続の鋼帯にその疵を転写するこ
とが多発していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

圧延（巻き取り）中に研磨が困難とされる理由は、次の
通りである。

（イ）圧延（巻き取り）中に研磨を行うと、研磨中はピ
ンチロール回転に対する抵抗が大きく、ピンチロール駆
動電動機の定格負荷の５０％程にも達するので回転速度
が低下し、巻き取り中であると仕上圧延機とピンチロー
ル間に張力が無くなり、ループができて正常な巻き取り
ができなくなる。

（ロ）またそのために、ポリッシャーの研磨能を低下（
押付は力の減少等）させてピンチロール駆動電動機への
負荷を小さくすると、ピンチ口−ルにできた疵を除去で
きなくなる。

この現象を第２．３．４図によりさらに詳しく説明する
と、ピンチロール５．６に焼き付ききすや擦りきずが発
生すると、人手により砥石を用いて研磨除去してきた。

この手間を省くためポリシャー装置８．９が考案された
が、研磨中はピンチロール回転に対する抵抗が大きく、
ピンチロール駆動電動機の定格負荷の５０％にも達する
ことがあり、従ってピンチロール回転速度が低下し、ピ
ンチロール５，６と鋼帯１が接触し、巻取中であると仕
上圧延機２とピンチロール５，６間の張力が無くなり、
ループが発生し正常な巻取が不可能となる。逆にポリシ
ャー研磨能力を低下させ、ピンチロール電動機への負荷
を小さくすると、ピンチロール５．６に発生したきず１
１を除去できなくなる。よって、ポリシャー研磨は巻取
中以外のアイドル中に行うことになるが、この方法によ
ると、ピンチロールきず１１の連続発生は防止できるが
完全には該ピンチロールきずを防止できない。

しかもピンチロールきず１１の殆どは鋼帯最先端ｌａが
案内ガイド１０に衝突した際発生するカエリ１２が原因
であるので、コイル全長にわたってきず１３が発生する
ことになる。

本発明は、圧延（巻き取り）中にピンチロール研磨を行
う新規な研磨方法を提供し、ビンチロール起因の鋼帯ロ
ール疵をなくすることを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、鋼帯の熱間圧延において、仕上圧延機を出た
鋼帯の先端が巻取機用のピンチロールにかみこみ直後も
しくは直前からピンチロールを通過し巻取機に到達する
まで、ピンチロールに搭載したポリッシャーによりピン
チロールの研磨を行うとともに必要に応じて巻取中にも
上ピンチロールを前記鋼帯の上部に引き上げて研磨を続
行することを特徴とする熱延鋼帯巻取機用ピンチロール
の研磨方法である。

〔作　用〕

本発明者等は、圧延（巻き取り）中のピンチロール研磨
について種々検討したところ、仕上圧延機をでた綱帯の
先端は最初は走行スピードが遅くその段階ではピンチロ
ールの周速の方が速く、そのためポリッシャーを押しつ
けて研磨するとピンチロールの回転速度が落ちるが、仕
上圧延機−ビンチロール間にはループが生じないことに
相到した。そうであれば、仕上圧延機を出た鋼帯の先端
がピンチロールに焼きつきを起こす巻き取りの初期にピ
ンチロール表面についた疵を研磨してしまえば、後続の
鋼帯にビンチロール疵を転写することは起こらないので
ある。

（実施例〕 第１図（ａ）（ｂ）は本発明の実施例を示すものである
。

まず鋼帯ｌがピンチロール５．６にかみこむ前にポリシ
ャー８．９を該ピンチロール５，６に接触、研磨してい
る状態で待機させる　（第１図（ａ））。次に調帯先端
１ａがピンチロール５，６にかみこみ、その際にピンチ
ロール５．６に焼き付く異物をボＩＪ　Ｘ７ヤー８．９
で除去する。この時、ピンチロール５，６は鋼帯通板速
度よりも高速で回転しているので、ポリシャー８．９で
研磨することによりピンチロール周速が低くなっても、
圧延機２とピンチロール５，６間にループは発生せず、
正常な巻取が可能である。（第１図（ロ））ｔ、ポリシ
ャー８゜９は鋼帯先端１良がマンドレル７に到達するタ
イミングでピンチロール５．６から切り離□し研磨を中
断する。

なお巻取中にポリシャー８，９をかけると、前述の如く
ピンチロール５．６の負荷が大きくなって問題となるが
、もう少しポリシャー８，９をかけた方が良い場合は、
鋼帯先端が巻取機に巻き付き後に上ビンチロール５を綱
帯１より引上げ、その上昇位置で上ピンチロール５を駆
動して研磨すれば、上記問題点を伴なうことなくより完
全に研磨することが可能である。

以下本発明の施工例について説明する。

熱間圧延工場の仕上ホットストリップミル後段のダウン
コイラ式巻取機用ピンチロール（鍛鋼に硬化肉盛りした
ロール、上ロール９２０謔φ、下ロール４６０■φ）に
対し、下記条件で本発明を実施した結果、疵発生率（コ
イル本数比）は０．２％であった。

条件二ホットコイル数　１万個（約１７４，０００　ト
ン）弾性砥石ポリシャー押付面圧　１．６　ｋｇ／ｃ４
研磨時間　　　　　　　０．５秒／１コイルこれに対し
て従来の圧延と圧延の合間に研磨したものは、上記とほ
ぼ同じ条件で２％の圧発生率であった。従って本発明に
より１．８％の圧発生率減少となっていることがわかる
。

〔発明の効果〕

本発明によると、ピンチロール疵の発生後ただちに疵除
去できるので、被圧延鋼帯にピンチロール疵を転写させ
ず、生産歩留を向上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、　（ｂ）は本発明の詳細な説明する概略
側面図、 第２図はホットストリップミル、ピンチロール及び巻取
機の位置関係を示す概略側面図、第３図はピンチロール
とピンチロールポリシャーの説明図、 第４図（ａ）、　（ｂ）はピンチロール疵の発生状況を
説明する側面図である。 １・・・圧延材（鋼帯）、２・・・仕上圧延機、３・・
・ランアウトテーブル、４・・・サイドガイド、５，６
・・・ピンチロール、７・・・マンドレル、８．９・・
・ポリシャー、１０・・・案内ガイド、１１・・・ピン
チロールきず、１２・・・鋼帯先端カエリ、１３・・・
押し込みきず代理人　弁理士　秋　沢　政　光 他１名 ７！′１図 （Ｑ） （ｂ） 岸２図 岸３図 ７ｉ４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼帯の熱間圧延において、仕上圧延機を出た鋼帯の先端
   が巻取機用ピンチロールにかみこみ直後もしくは直前か
   らピンチロールを通過し巻取機に到達するまで、ピンチ
   ロールに搭載したポリッシャーによりピンチロールの研
   磨を行うとともに必要に応じて巻取中にも上ピンチロー
   ルを前記鋼帯の上部に引き上げて研磨を続行することを
   特徴とする熱延鋼帯巻取線用ピンチロールの研磨方法。