JPH08243907A - ヘアライン仕上げ金属帯の製造方法および装置 - Google Patents

ヘアライン仕上げ金属帯の製造方法および装置

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JPH08243907A
JPH08243907A JP4808795A JP4808795A JPH08243907A JP H08243907 A JPH08243907 A JP H08243907A JP 4808795 A JP4808795 A JP 4808795A JP 4808795 A JP4808795 A JP 4808795A JP H08243907 A JPH08243907 A JP H08243907A
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JP
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polishing
hairline
metal strip
stainless steel
belt
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JP4808795A
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Tsukasa Miyata
司 宮田
Toshiteru Tanaka
寿輝 田中
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属帯の両表面を同時にヘアライン研磨する
ことが可能で、かつ優れた表面品質を有するヘアライン
仕上げ金属帯の製造方法および装置を提供する。 【構成】 上出側巻取機38および下出側巻取機43に
よって上研磨ベルト36および下研磨ベルト44の巻取
りをそれぞれ開始させ、上入側噴射ノズル40および下
入側噴射ノズル46から研磨剤を噴射させる。その後ス
テンレス鋼帯21の通板開始と同時に、押えロール39
を下降させて上研磨ベルト36をステンレス鋼帯21の
上面に、下研磨ベルト44をステンレス鋼帯21の下面
にそれぞれ押圧当接させる。これによって、ヘアライン
研磨装置29は走行通板するステンレス鋼帯21を両面
から上下研磨ベルト36,44で挟みながら両面ヘアラ
イン仕上げ研磨を施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた表面品質を有
し、かつ高能率なヘアライン仕上げ金属帯の製造方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属帯、たとえばステンレス鋼帯は、様
々な用途に対応するために、JISG4305に規定さ
れているような種々の表面仕上げ、たとえばBA(光輝
焼鈍)仕上げ、No.2D仕上げ、No.2B仕上げ、
HL(ヘアライン)仕上げなどに仕上げられた製品とな
るように製造されている。これらのうちヘアライン仕上
げステンレス鋼帯は、適当な粒度の研磨剤で連続した磨
き目がつくように研磨して仕上げられたものであり、そ
の用途は装飾用として使用されている。なお、以下「研
磨」は研削や研摩を含む概念で使用する。
【0003】図5は、従来技術の金属帯の片面連続ヘア
ライン研磨設備の簡略化された構成を示す断面図であ
る。これは複数基の研磨装置6と、それに後続配置され
る複数基のヘアライン研磨装置14とを含んで構成され
る。研磨装置6は、回転駆動されるコンタクトロール1
と、このコンタクトロール1に対して相互にほぼ平行な
回転軸線を有し、かつ所定の間隔をあけて配置される追
従回転自在なアイドルロール2と、コンタクトロール1
とアイドルロール2との間に巻掛けられ、張架されてお
り、コンタクトロール1の回転駆動に追従して回転する
エンドレス研磨ベルト4と、走行通板しているステンレ
ス鋼帯7の一方の表面を前記エンドレス研磨ベルト4面
に対して押圧自在に接触させる追従回転自在なビリーロ
ール3と、前記エンドレス研磨ベルト4面と前記ステン
レス鋼帯7の一方の表面との接触部位へ研磨剤を噴射さ
せる噴射ノズル5とを含んで構成される。研磨装置6は
複数基配設されているけれども、その構成はすべて同一
である。ステンレス鋼帯7は、矢符A方向に走行通板し
ながら回転する前記エンドレス研磨ベルト4によって一
方の表面を研磨される。
【0004】ヘアライン研磨装置14は、ステンレス鋼
帯7にヘアライン研磨を施す研磨ベルト10と、研磨ベ
ルト10の巻取りまたは巻戻しを行う入側巻取機11お
よび出側巻取機12と、研磨ベルト10を巻付け、研磨
ベルト10の砥粒面を走行通板しているステンレス鋼帯
7の一方の表面に対して押圧自在に接触させる追従回転
自在な押えロール8と、押えロール8の押圧力を支持す
る追従回転自在なバックアップロール9と、前記研磨ベ
ルト10面と前記ステンレス鋼帯7の一方の表面との接
触部位へ研磨剤を噴射させる噴射ノズル13とを含んで
構成される。なお一般に押えロール8にはゴムロールが
使用され、バックアップロール9には鉄ロールが使用さ
れている。前記ヘアライン研磨装置14は複数基配設さ
れているけれども、その構成はすべて同一である。前記
ステンレス鋼帯7は矢符A方向に走行通板しながら、入
側巻取機11に極低速で巻取られる前記研磨ベルト10
によって一方の表面をヘアライン仕上げ研磨される。
【0005】ヘアライン仕上げステンレス鋼帯の製造に
際しては、研磨装置6によって下地研磨を行った後、引
続きヘアライン研磨装置14によってヘアライン仕上げ
研磨を行うケースと、研磨装置6で下地研磨を行わない
で直接ヘアライン研磨装置14によってヘアライン仕上
げ研磨を行うケースとがともに行われている。またヘア
ライン仕上げ研磨をさらに追加して施したい場合には、
ステンレス鋼帯7を矢符A方向とは逆方向に走行通板さ
せながらヘアライン仕上げ研磨を施すことができる。こ
の場合研磨装置6では、ビリーロール3を下降させてス
テンレス鋼帯7を走行通板させるので、エンドレス研磨
ベルト4による研磨は行われない。
【0006】ヘアライン仕上げステンレス鋼帯において
は、殆どの製品が一方の表面のみのヘアライン仕上げを
要求されている。しかしながら一部には、両面ともにヘ
アライン仕上げを要求される製品がある。この場合従来
技術では、前記方法でステンレス鋼帯7の一方の表面に
ヘアライン仕上げ研磨を施した後、再度、同じ設備にス
テンレス鋼帯7を通板し、他方の表面にヘアライン仕上
げ研磨を施すいわゆる2回通板法が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
技術では、両面ヘアライン仕上げステンレス鋼帯を製造
する場合、2回通板法で製造が行われている。このため
両面ヘアライン仕上げステンレス鋼帯の製造所要時間は
片面ヘアライン仕上げステンレス鋼帯のそれに比べて倍
増し、連続研磨設備の能率および生産性が大幅に低下す
る。またステンレス鋼帯7のスリップ疵、押込み疵等の
表面欠陥が発生する確率も1回通板法に比べ高くなる。
このような2回通板法の問題点を解決するためには、前
記ヘアライン研磨装置14をステンレス鋼帯7の他方の
表面側にも設置し、1回通板によって両面ヘアライン仕
上げ研磨を施せばよいことが容易に考えられる。しかし
ながら本発明者らの試験調査によれば、この方法におい
てもステンレス鋼帯7の他方の表面に研磨カス等による
押込み疵や、スクラッチと称する局部的な強いヘアライ
ン研磨目やヘアライン研磨目切れ等の表面欠陥が発生す
ることが判明した。
【0008】本発明の目的は、前記問題点を解決し、金
属帯の両表面を同時にヘアライン仕上げ研磨することが
可能でかつ優れた表面品質を有するヘアライン仕上げ金
属帯の製造方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯をほぼ
一定速度で通板させ、金属帯の一方表面側および他方表
面側にそれぞれ研磨装置を設け、金属帯の両表面をほぼ
同時に研磨することを特徴とするヘアライン仕上げ金属
帯の製造方法である。また本発明は、前記研磨装置に、
金属帯を挟んで、弾性ロールを対向させるように設ける
ことを特徴とする。また本発明は、前記研磨装置に、研
磨剤を噴射することを特徴とする。また本発明は、前記
研磨装置と弾性ロールとの組合せを、金属帯の長手方向
に複数組設けることを特徴とする。また本発明は、前記
金属帯は、長手方向に8〜50m/分の速度で通板させ
ることを特徴とする。また本発明は、前記研磨装置で
は、0.5〜2.5cm/分の速度で送られる研磨ベル
トで金属帯を研磨することを特徴とする。また本発明
は、前記金属帯は、通板方向上流側で予め下地研磨を行
った後で、ヘアライン仕上げ研磨を行うことを特徴とす
る。また本発明は、金属帯を予め定める速度で通板させ
る通板手段と、金属帯の両面から金属帯にヘアライン仕
上げ研磨を施す研磨手段とを含むことを特徴とするヘア
ライン仕上げ金属帯の製造装置である。また本発明は、
前記研磨手段は、金属帯を両面から研磨ベルトで挟みな
がら、金属帯にヘアライン仕上げ研磨を施すことを特徴
とする。また本発明は、前記研磨手段は、一方側の金属
帯表面に押圧される研磨ベルトと、対向する側の金属帯
表面に押圧される弾性ロールとを含むことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明に従えば、金属帯の一方表面側および他
方表面側にそれぞれ設けられた研磨装置によって金属帯
の両表面をほぼ同時に研磨することができる。これによ
って両面ヘアライン仕上げ金属帯を1回通板で製造する
ことができるので、両面ヘアライン仕上げ金属帯の製造
所要時間が大幅に短縮される。
【0011】また本発明に従えば、研磨装置には、弾性
ロールが金属帯を挟んで対向するように設けられる。こ
れによって研磨カスや板厚変動等による金属帯と研磨ベ
ルトとの接触圧力変化を弾性ロールが吸収することがで
きるので、押込み疵や強いヘアライン研磨目やヘアライ
ン研磨目切れ等、金属帯の表面欠陥の発生が防止され
る。
【0012】また本発明に従えば、研磨装置では、研磨
剤を噴射しつつヘアライン仕上げ研磨が行われる。これ
によって研磨ベルトおよび金属帯から発生する研磨カス
等の異物を洗浄除去することができるので、押込み疵等
の表面欠陥の発生率を低減することができる。また研磨
による摩擦熱を冷却することができるので、研磨ベルト
の切断事故を防止することができる。
【0013】また本発明に従えば、弾性ロールを含む研
磨装置は金属帯の長手方向に複数基設けられる。これに
よって1回通板で複数回ヘアライン仕上げ研磨を行うこ
とができるので、通板速度の高速化ならびに未研磨部の
低減を図ることができる。
【0014】また本発明に従えば、金属帯は、8〜50
m/分の適正速度で通板される。このため、高速通板に
付随するヘアライン研磨目切れや、研磨カス除去不良に
よる押込み疵の発生を低減することができる。また低速
通板に付随する能率および生産性の低下を防止すること
ができる。
【0015】また本発明に従えば、研磨ベルトは0.5
〜2.5cm/分の極低速で巻取られる。これによって
金属帯との相対速度が大きくなるので、金属帯の表面に
確実にヘアライン研磨目を付与することができる。
【0016】また本発明に従えば、金属帯は下地研磨を
行った後にヘアライン仕上げ研磨が行われる。下地研磨
によって金属帯は表面疵が除去され、かつ表面が均質化
されるので、均一なヘアライン研磨目を付与することが
できる。
【0017】また本発明に従えば、ヘアライン仕上げ金
属帯の製造装置は、金属帯を予め定める速度で通板させ
る通板手段と、金属帯の両面から金属帯にヘアライン仕
上げ研磨を施す研磨手段とを含んで構成される。これに
よって両面ヘアライン仕上げ金属帯を1回通板で製造す
ることができるので、両面ヘアライン仕上げ金属帯の製
造所要時間が大幅に低減される。
【0018】また本発明に従えば、研磨手段は、金属帯
を両面から研磨ベルトで挟みながら金属帯にヘアライン
仕上げ研磨を施すことができる。これによって金属帯は
同一位置で両面からヘアライン仕上げ研磨を施されるの
で、片面用の研磨手段をそれぞれ設ける場合に比べて研
磨手段の設置基数を半減することができる。
【0019】また本発明に従えば、研磨手段は、一方側
の金属帯表面に押圧される研磨ベルトと、対向する側の
金属帯表面に押圧される弾性ロールとを含んで構成され
る。この研磨手段を金属帯の一方側の表面と他方側の表
面とに長手方向に交互に配設すれば、金属帯は両面を長
手方向の異なる位置でほぼ同時にヘアライン仕上げ研磨
される。これによって金属帯の一方側の表面と他方側の
表面に対する研磨ベルトの押圧力を個別に設定すること
ができるので、両表面のヘアライン目の強弱を個別に調
整することができる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である両面連続ヘ
アライン研磨設備の簡略化された構成を示す正面断面図
である。金属帯、たとえばステンレス鋼帯21は、コイ
ルの状態でペイオフリール20に装着された後、巻戻さ
れ第1ピンチロール22によって下流側に通板される。
第1ピンチロール22は、上下一対のロールにより構成
される通板手段であり、ステンレス鋼帯21は上下一対
のロール間に挟持されて通板される。第1ピンチロール
22の下流側には、剪断機23が配設されており、先行
コイルの尾端と後行コイルの先端とを後続の溶接を行う
のに好適な状態に剪断する。剪断機23の下流側には溶
接機24が配設されており、先行コイルの尾端と後行コ
イルの先端とを溶接する。この剪断および溶接はステン
レス鋼帯21を停止して行われる。ステンレス鋼帯21
は溶接後、第2ピンチロール25を介して研磨装置27
に通板される。研磨装置27は前述した図5に示す従来
技術の研磨装置6と全く同一の構成を有しており、ステ
ンレス鋼帯21を昇降可能なビリーロール27bとエン
ドレス研磨ベルト27cで挟みながら、ステンレス鋼帯
21に研磨を施すことができる。エンドレス研磨ベルト
27cは、コンタクトロール27aとアイドルロール2
7dとの間に張架され、コンタクトロール27aの回転
駆動に追従して回転する。研磨装置27の前後面には昇
降可能なブレーカロール26が配設されており、ステン
レス鋼帯21に張力を付与する。
【0021】この研磨装置27は、ステンレス鋼帯21
の一方の表面側と他方の表面側に複数基、タンデムにそ
れぞれ配置されている。これら複数基の研磨装置27は
すべて同一の構成である。図1では、上流側に2基の前
記研磨装置27がステンレス鋼帯21のパスラインの下
方側に配設され、その下流側に第3ピンチロール28を
介して4基の前記研磨装置27がステンレス鋼帯21の
パスラインの上方側に配設されている。この研磨装置2
7を使用しない場合には、前記ビリーロール27bを昇
降させ、ステンレス鋼帯21とエンドレス研磨ベルト2
7cとを離反させればよい。この研磨装置27の下流側
には、ヘアライン仕上げ研磨を施す研磨手段であるヘア
ライン研磨装置29が2基タンデムに配設されている。
ヘアライン研磨装置29は、ステンレス鋼帯21を両面
から研磨ベルト36,44で挟みながらステンレス鋼帯
21にヘアライン仕上げ研磨を施すことができる。ヘア
ライン研磨装置29の前後面には、パスライン調整ロー
ル30が配設されている。前記ヘアライン研磨装置29
の下流側には、脱脂装置31が配設されており、ステン
レス鋼帯21に付着している研磨剤を脱脂除去する。脱
脂装置31の下流側には、第4ピンチロール32を介し
て溶接部を剪断する剪断機33が配設されている。この
剪断はステンレス鋼帯21を停止して行われる。ステン
レス鋼帯21は、溶接部を剪断された後、第5ピンチロ
ール34を介してテンションリール35でコイル状に巻
取られる。前記ペイオフリール20、第1ピンチロール
22〜第5ピンチロール34およびテンションリール3
5は、ステンレス鋼帯21を設定された速度で通板させ
る通板手段を形成する。第1ピンチロール22〜第5ピ
ンチロール34はすべて同一の構成を有する。
【0022】図2は、図1におけるヘアライン研磨装置
の平面図であり、図3は図2における切断面線III−
IIIからみた断面図である。図1と対応する部分には
同一の参照符号を付す。ヘアライン研磨装置29は、ス
テンレス鋼帯21のパスラインより上方に配設される上
研磨ベルト36と、上研磨ベルト36の巻取りまたは巻
戻しを行う上入側巻取機37および上出側巻取機38
と、上研磨ベルト36を巻付け、ステンレス鋼帯21の
一方の表面(パスライン上表面)に対してそれを押圧自
在に接触させる押えロール39と、研磨剤を噴射する上
入側噴射ノズル40および上出側噴射ノズル40aと、
デフレクタロール41と、ステンレス鋼帯21のパスラ
インより下方に配設される下研磨ベルト44と、下研磨
ベルト44の巻取りまたは巻戻しを行う下入側巻取機4
2および下出側巻取機43と、下研磨ベルト44を巻付
け、押えロール39の押圧力を支持するとともに、ステ
ンレス鋼帯21の他方の表面(パスライン下表面)に対
して下研磨ベルト44を押圧接触させるバックアップロ
ール45と、研磨剤を噴射する下入側噴射ノズル46お
よび下出側噴射ノズル46aとを含んで構成される。上
入側巻取機37は、巻取軸37aと減速機37bと巻取
軸37aを回転駆動するモータ37cとを含んで構成さ
れる。上出側巻取機38も全く同一の構成であり、巻取
軸38aと、減速機38bと、モータ38cとを含んで
構成される。また下入側巻取機および下出側巻取機につ
いても全く同様の構成である。これらについては下入側
巻取機42の巻取軸42a、下出側巻取機43の巻取軸
43aのみ図示する。なおこれらの巻取軸37a,38
a,42a,43aの回転軸線はいずれも垂直に立設さ
れているハウジング48,48aに対して直角の水平軸
線を有する。
【0023】上研磨ベルト36および下研磨ベルト44
は、砥粒を布製の研磨ベルト基材に合成樹脂やにかわ等
の接着剤で接着させて成形したものであり、コイル状に
スリーブに巻付けられたものが用いられる。この上研磨
ベルト36は、上入側巻取機37の巻取軸37aに装着
され、固定治具でスリーブを固定した後、巻戻される。
巻戻された上研磨ベルト36は、デフレクタロール41
を介して押えロール39に巻付けられ、上出側巻取機3
8の巻取軸38aに装着されているスリーブに先端部が
数巻き巻取られる。下研磨ベルト44についても上研磨
ベルト36と同様にコイル状態で下入側巻取機の巻取軸
42aに装着された後、巻戻され、バックアップロール
45に巻付けられ、下出側巻取機の巻取軸43aに先端
部が数巻き巻取られる。これら上研磨ベルト36および
下研磨ベルト44はこの状態で停止し、ヘアライン研磨
開始まで待機する。
【0024】前記押えロール39は、追従回転自在なフ
リーロールであり、ハウジング48,48aに対して直
角な水平回転軸線を有し、その両端部はハウジング4
8,48aに設けられている図示しない軸受けによって
それぞれ支持されている。この押えロール39は、ハウ
ジング48,48aに設けられている油圧圧下装置4
7,47aによって鉛直方向に昇降自在であり、ヘアラ
イン仕上げ研磨時には、下降させ、上研磨ベルト36を
ステンレス鋼帯21の一方の表面(パスライン上表面)
に押圧自在に接触させることができる。また上研磨ベル
ト36を新たに張るときには、この押さえロール39は
上方に上げられる。
【0025】前記バックアップロール45は、ハウジン
グ48,48aに対して直角な水平回転軸線を有し、そ
の両端部はハウジング48,48aに設けられている図
示しない軸受けによってそれぞれ支持されている。ヘア
ライン仕上げ研磨時には、このバックアップロール45
は、鉛直方向位置を所定位置、たとえば、ステンレス鋼
帯21のパスライン下方40mmに固定され、前記押え
ロール39の押圧力を支持するとともに、ステンレス鋼
帯21の他方の表面(パスライン下表面)に対して下研
磨ベルト44を押圧接触させ、その状態で下研磨ベルト
44の巻取方向に追従回転される。しかしながらこのバ
ックアップロール45は、ステンレス鋼帯21のスレッ
ディング時には、図示しないモータによって回転駆動さ
れ、下研磨ベルト44を新たに張るときには、図示しな
い油圧圧下装置によって下方に下げられる。前記押えロ
ール39とバックアップロール45の回転軸線は同一の
鉛直面内に存在する。このためヘアライン仕上げ研磨時
には、ステンレス鋼帯21の両面に同一位置で同時にヘ
アライン仕上げ研磨を施すことができる。
【0026】また前記押えロール39とバックアップロ
ール45の材質は弾性ロール、たとえばショア硬度45
程度の合成ゴム製ロールであることが好ましい。これは
ヘアライン仕上げ研磨時、研磨カスやステンレス鋼帯2
1の板厚変動等に起因するステンレス鋼帯21と上下研
磨ベルト36,44間の接触圧力変化を合成ゴム製ロー
ルが吸収し、押込み疵や強いヘアライン研磨目やヘアラ
イン研磨目切れ等の表面欠陥の発生を防止することがで
きるからである。なお弾性ロールは、弾性体を表面にラ
イニングしたものでも、中空弾性ロールをスリーブとし
て鋼製ロール外表面に装着したものでもよい。
【0027】上入側噴射ノズル40は、長手方向に複数
の研磨剤噴射孔が設けられている管状体であり、その軸
線はハウジング48,48aに対して直角である。また
その両端部はハウジング48,48aにそれぞれ固定さ
れている。また研磨剤噴射孔は、ステンレス鋼帯21と
上研磨ベルト36の接触点近辺に向けて設けられてい
る。なお上出側噴射ノズル40a、下入側噴射ノズル4
6および下出側噴射ノズル46aについても前記上入側
噴射ノズル40と全く同一の構成を有している。
【0028】本実施例のヘアライン研磨装置29による
両面ヘアライン仕上げ研磨は次のようにして行われる。
両面ヘアライン仕上げ研磨開始に際して、上出側巻取機
38および下出側巻取機43による上研磨ベルト36お
よび下研磨ベルト44の巻取りがそれぞれ開始され、上
入側噴射ノズル40および下入側噴射ノズル46から研
磨剤が噴射される。その後、ステンレス鋼帯21の矢符
49方向への通板開始と同時に、押えロール39を下降
させて上研磨ベルト36をステンレス鋼帯21の一方の
表面(パスライン上表面)に、下研磨ベルト44をステ
ンレス鋼帯21の他方の表面(パスライン下表面)にそ
れぞれ押圧当接させる。これによってヘアライン研磨装
置29は、走行通板するステンレス鋼帯21を両面から
上下研磨ベルト36,44で挟みながらヘアライン仕上
げ研磨を施すことができる。このためステンレス鋼帯2
1は両面を同時に同位置でヘアライン仕上げ研磨され
る。
【0029】ステンレス鋼帯21の通板速度は、8〜5
0m/分、上下研磨ベルト36,44の巻取速度は、
0.5〜2.5cm/分の範囲に設定することが好まし
い。ステンレス鋼帯21の通板速度をこの範囲としたの
は、通板速度が50m/分を越えるとヘアライン研磨目
切れや、研磨カス除去不良による押込み疵の発生が増大
し、通板速度が8m/分未満だと研磨ベルトとの相対速
度が小さくなり、確実なヘアライン仕上げ研磨を施すこ
とが困難になるからである。一方上下研磨ベルト36,
44の巻取速度をこの範囲としたのは、巻取速度が2.
5cm/分を越えると研磨ベルトの消費量が増大すると
ともに、ステンレス鋼帯21との相対速度が小さくな
り、確実なヘアライン仕上げ研磨を施すことが困難にな
り、巻取速度が0.5cm/分未満では、砥粒が摩滅消
失し、均質なヘアライン研磨を施すことが困難になるか
らである。なお上下研磨ベルト36,44は研磨後、砥
粒の損耗が激しいため、廃却される。上研磨ベルト36
の巻取方向(矢符50)と下研磨ベルト44の巻取方向
(矢符51)とは、ステンレス鋼帯21の通板方向(矢
符49)と同一方向であることが好ましい。しかしなが
ら強いヘアライン研磨目を施す場合には、研磨ベルト切
れが生じやすくなるという問題点はあるけれども、ステ
ンレス鋼帯21の通板方向(矢符49)と逆方向に上下
研磨ベルト36,44を巻取ってもよい。また上研磨ベ
ルト36の巻取方向と下研磨ベルト44の巻取方向とが
お互いに逆方向になってもよい。
【0030】研磨剤は、研磨カス等の異物を洗浄除去す
るためと、研磨による摩擦熱を冷却するために使用され
る。本実施例で使用される研磨剤は鉱油である。研磨剤
は、通常ステンレス鋼帯21の通板方向の上流側から噴
射ノズル40,46を用いて噴射するけれども、前述の
ように上下研磨ベルト36,44がステンレス鋼帯21
の通板方向とは逆方向に巻取られる時には、噴射ノズル
40a,46aを用いて下流側から噴射してもよい。
【0031】本実施例におけるヘアライン研磨装置29
は、2基タンデムに配設されている。これによって、ス
テンレス鋼帯21は1回の通板で2回ヘアライン仕上げ
研磨を施される。このため通板速度の高速化ならびに未
研磨部の低減を図ることができる。また本実施例のヘア
ライン研磨装置29は、研磨装置27に後続配置されて
いる。これによってステンレス鋼帯21は、研磨装置2
7によって下地研磨を行った後にヘアライン仕上げ研磨
を行うことができる。この場合には、下地研磨によって
ステンレス鋼帯21の表面疵は除去され、かつ表面が均
質化されるので、均一なヘアライン研磨目をステンレス
鋼帯21に付与することができる。また必要に応じて下
地研磨を行わないで、直接ヘアライン仕上げ研磨を施す
こともできる。
【0032】なおヘアライン仕上げ研磨の未研磨部や研
磨不足部が生じた場合には、ステンレス鋼帯21は矢符
49と逆方向に巻戻され、再度ヘアライン仕上げ研磨が
施されることもある。この逆方向通板中には、ヘアライ
ン仕上げ研磨は行われない。またステンレス鋼帯21の
溶接部が通板されるときには、上下研磨ベルト36,4
4はステンレス鋼帯21から離反され、上下研磨ベルト
36,44が損傷しないようにされる。
【0033】次に本実施例による両面ヘアライン仕上げ
ステンレス鋼帯の優れた生産性ならびに表面品質につい
て説明する。表1に本実施例と従来法の生産性ならびに
表面品質を比較して示す。本実施例は、ステンレス鋼帯
21の両面に同時に同位置でヘアライン仕上げ研磨を施
すいわゆる1回通板法を適用したものであり、従来法
は、ステンレス鋼帯21の一方の表面にヘアライン仕上
げ研磨を施した後、再度、同じ設備にステンレス鋼帯2
1を通板し、他方の表面にヘアライン仕上げ研磨を施す
いわゆる2回通板法を適用したものである。表1で用い
た両面ヘアライン仕上げステンレス鋼帯の板厚は0.1
85mmである。表1より本実施例は、生産性を示す時
間当り生産量ならびに表面品質を示す疵発生による屑化
率とも従来法に比べて大幅に優れていることが判る。従
来法において屑化率が高いのは、通板時間が長くなるた
めにステンレス鋼帯21のスリップ疵、押込み疵等の表
面欠陥の発生する確率が高くなるためである。
【0034】
【表1】
【0035】図4は、本発明の他の実施例である両面連
続ヘアライン研磨設備の簡略化された構成を示す正面断
面図である。図1〜図3と対応する部分には、同一の参
照符号を付す。本実施例の両面連続ヘアライン研磨設備
の構成は、ステンレス鋼帯21にヘアライン研磨を施す
研磨手段であるヘアライン研磨装置55を除いて、図1
に示す両面連続ヘアライン研磨設備の構成と同一であ
る。ヘアライン研磨装置55は、ステンレス鋼帯21の
一方側の表面に押圧される研磨ベルト36と、研磨ベル
ト36を巻付け追従回転自在でかつ昇降自在な押えロー
ル39と、研磨ベルト36の巻取りまたは巻戻しを行う
入側巻取機37および出側巻取機38と、押えロール3
9の押圧力を支持し、ステンレス鋼帯21の他方側の表
面に押圧される追従回転自在なバックアップロール45
と、前記研磨ベルト36面と前記ステンレス鋼帯21の
一方の表面との接触部位へ研磨剤を噴射させる入側噴射
ノズル40および出側噴射ノズル40aとを含んで構成
される。これら各部位の構造は、図1〜図3に示す対応
する各部位の構造と同一である。本実施例では、前記ヘ
アライン研磨装置55がステンレス鋼帯21の一方側の
表面と他方側の表面とに長手方向に交互に4基タンデム
に配設されている。
【0036】本実施例のヘアライン研磨装置55による
ヘアライン仕上げ研磨は次のようにして行われる。ヘア
ライン研磨開始に際して出側巻取機38による前記研磨
ベルト36の巻取りが開始され、入側噴射ノズル40か
ら研磨剤が噴射される。その後ステンレス鋼帯21の矢
符49方向への通板開始と同時に押えロール39を下降
させて研磨ベルト36をステンレス鋼帯21の一方の表
面に押圧当接させる。これによってヘアライン研磨装置
55は、ステンレス鋼帯21の一方の表面にヘアライン
仕上げ研磨を施すことができる。前述のようにこのヘア
ライン研磨装置55の下流側には、同様の方法でステン
レス鋼帯21の他方の表面にヘアライン仕上げ研磨を施
すことができるヘアライン研磨装置55が配設されてい
るので、ステンレス鋼帯21は両面を長手方向の異なる
位置で、ほぼ同時にヘアライン仕上げ研磨される。これ
によってステンレス鋼帯21の一方側の表面と、他方側
の表面に対する研磨ベルト36の押圧力を個別に設定す
ることができるので、両表面のヘアライン目の強弱を個
別に調整することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属帯の
両表面をほぼ同時に研磨することができるので、両面ヘ
アライン仕上げ金属帯を1回通板で製造することができ
る。このため両面ヘアライン仕上げ金属帯の製造所要時
間が大幅に短縮され、能率および生産性が大幅に向上す
る。また従来法の2回通板法に比べ、通板時における金
属帯の表面欠陥発生確率が低くなるので、表面品質およ
び歩留りが大幅に向上する。
【0038】また本発明によれば、研磨装置には、弾性
ロールが金属帯を挟んで対向するように設けられる。こ
れによって研磨カスや板厚変動等による金属帯と研磨ベ
ルトとの接触圧力変化を弾性ロールが吸収することがで
きるので、押込み疵や強いヘアライン研磨目やヘアライ
ン研磨目切れ等金属帯の表面欠陥の発生が防止される。
このため金属帯の表面品質および歩留りが大幅に向上す
る。
【0039】また本発明によれば研磨装置では、研磨剤
を噴射しつつヘアライン仕上げ研磨が行われる。これに
よって研磨ベルトおよび金属帯から発生する研磨カス等
の異物を洗浄除去することができるので、押込み疵等の
表面欠陥の発生率を低減することができる。このため金
属帯の表面品質および歩留りが大幅に向上する。また研
磨による摩擦熱を冷却することができるので、研磨ベル
トの切断事故を防止することができる。このため能率お
よび生産性が大幅に向上する。
【0040】また本発明によれば、弾性ロールを含む研
磨装置は金属帯の長手方向に複数基設けられる。これに
よって1回通板で複数回ヘアライン研磨を行うことがで
きるので、通板速度の高速化ならびに未研磨部の低減を
図ることができる。このため能率、生産性ならびに金属
帯の表面品質および歩留りが大幅に向上する。
【0041】また本発明によれば、金属帯は、8〜50
m/分の適正速度で通板される。このため高速通板に付
随するヘアライン研磨目切れや研磨カス除去不良による
押込み疵の発生を低減することができる。また低速通板
に付随する能率および生産性の低下を防止することがで
きる。
【0042】また本発明によれば、研磨ベルトは0.5
〜2.5cm/分の極低速で巻取られる。これによって
金属帯との相対速度が大きくなるので、金属帯の表面に
確実にヘアライン研磨目を付与することができる。また
研磨ベルトの消費量を低減することができる。
【0043】また本発明によれば、金属帯は下地研磨を
行った後にヘアライン仕上げ研磨が行われる。下地研磨
によって金属帯は表面疵が除去され、かつ表面が均質化
されるので、均一なヘアライン研磨目を付与することが
できる。このためヘアライン仕上げ金属帯の装飾性が向
上し、商品価値が増大する。
【0044】また本発明によれば、ヘアライン仕上げ金
属帯の製造装置は通板手段と、金属帯の両面から金属帯
にヘアライン仕上げ研磨を施す研磨手段とを含んで構成
される。これによって両面ヘアライン仕上げ金属帯を1
回通板で製造することができるので、両面ヘアライン仕
上げ金属帯の製造所要時間が大幅に低減される。このた
め能率および生産性が大幅に向上する。
【0045】また本発明によれば、研磨手段は、金属帯
を両面から研磨ベルトで挟みながら金属帯にヘアライン
仕上げ研磨を施すことができる。これによって金属帯は
同一位置で両面からヘアライン仕上げ研磨を施されるの
で、片面用の研磨手段をそれぞれ設ける場合に比べて研
磨手段の設置基数を半減することができる。このため省
スペースならびに設備費の低減を図ることができる。
【0046】また本発明によれば、研磨手段は、一方側
の金属帯表面に押圧される研磨ベルトと、対向する側の
金属帯表面に押圧される弾性ロールとを含んで構成され
る。この研磨手段を金属帯の一方側の表面と他方側の表
面とに長手方向に交互に配設すれば、金属帯は両面を長
手方向の異なる位置でほぼ同時にヘアライン研磨され
る。これによって金属帯の一方側の表面と他方側の表面
に対する研磨ベルトの押圧力を個別に設定することがで
きるので、両表面のヘアライン目の強弱を個別に調整す
ることができる。このため様々な顧客の要求に迅速に対
応することが可能となり、競争力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である両面連続ヘアライン研
磨設備の簡略化された構成を示す正面断面図である。
【図2】図1におけるヘアライン研磨装置の平面図であ
る。
【図3】図2における切断面線III−IIIから見た
断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の両面連続ヘアライン研磨
設備の簡略化された構成を示す正面断面図である。
【図5】従来技術の金属帯の片面連続ヘアライン研磨設
備の簡略化された構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,27a コンタクトロール 2,27d アイドルロール 3,27b ビリーロール 4,27c エンドレス研磨ベルト 6,27 研磨装置 8,39 押えロール 9,45 バックアップロール 14,29,55 ヘアライン研磨装置 31 脱脂装置 36 上研磨ベルト 37 上入側巻取機 38 上出側巻取機 40 上入側噴射ノズル 40a 上出側噴射ノズル 42a 下入側巻取機の巻取軸 43a 下出側巻取機の巻取軸 44 下研磨ベルト 46 下入側噴射ノズル 46a 下出側噴射ノズル 47,47a 油圧圧下装置 48,48a ハウジング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯をほぼ一定速度で通板させ、 金属帯の一方表面側および他方表面側にそれぞれ研磨装
    置を設け、 金属帯の両表面をほぼ同時に研磨することを特徴とする
    ヘアライン仕上げ金属帯の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記研磨装置に、金属帯を挟んで、弾性
    ロールを対向させるように設けることを特徴とする請求
    項1記載のヘアライン仕上げ金属帯の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記研磨装置に、研磨剤を噴射すること
    を特徴とする請求項1または2記載のヘアライン仕上げ
    金属帯の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記研磨装置と弾性ロールとの組合せ
    を、金属帯の長手方向に複数組設けることを特徴とする
    請求項2または3記載のヘアライン仕上げ金属帯の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記金属帯は、長手方向に8〜50m/
    分の速度で通板させることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のヘアライン仕上げ金属帯の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記研磨装置では、0.5〜2.5cm
    /分の速度で送られる研磨ベルトで金属帯を研磨するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヘアラ
    イン仕上げ金属帯の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属帯は、通板方向上流側で予め下
    地研磨を行った後で、ヘアライン仕上げ研磨を行うこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヘアライ
    ン仕上げ金属帯の製造方法。
  8. 【請求項8】 金属帯を予め定める速度で通板させる通
    板手段と、 金属帯の両面から金属帯にヘアライン仕上げ研磨を施す
    研磨手段とを含むことを特徴とするヘアライン仕上げ金
    属帯の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記研磨手段は、金属帯を両面から研磨
    ベルトで挟みながら、金属帯にヘアライン仕上げ研磨を
    施すことを特徴とする請求項8記載のヘアライン仕上げ
    金属帯の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記研磨手段は、一方側の金属帯表面
    に押圧される研磨ベルトと、 対向する側の金属帯表面に押圧される弾性ロールとを含
    むことを特徴とする請求項8記載のヘアライン仕上げ金
    属帯の製造装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011105302A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金板の研磨方法およびマグネシウム合金板
JP2011177823A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Sumitomo Electric Ind Ltd マグネシウム合金板の研磨方法およびマグネシウム合金板
JP2011177822A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Sumitomo Electric Ind Ltd マグネシウム合金板の研磨方法およびマグネシウム合金板
CN105150032A (zh) * 2015-09-10 2015-12-16 怀宁县鸿腾矿业开发有限责任公司 一种拉丝板加工工艺

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