JPS63313306A - 磁気ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）　、デジタル
オーディオチーブレコーダ（ＤＡＴ）などの情報記録再
生装置に用いられる磁気ヘッドに関し、特に高密度磁気
記録に用いられる回転磁気ヘッドに関するものである。

〔従来の技術〕

民生用のＶＴＲに使用される磁気テープは、酸化鉄系の
記録媒体を用いるのが一般的であるが、高保持力のメタ
ル系の記録媒体を用いて質の高品位化が検討されている
。

磁気テープの特性を十分に引き出すためには、一般に”
％−７ド材料の飽和磁気密度（以下Ｂｓという）はテー
プの保磁力（以下Ｈｅという）の５倍以上が必要である
といわれている。

酸化鉄系のＨＣは約６０００ｅで、メタルテープの場合
は約１４０００ｅである。

これに対し、民生用のＶＴＲに用いられる磁気ヘッド材
料である酸化物磁性材料（フェライト）のＢｓは約５０
００Ｇであるから、酸化鉄のテープに対しては５倍以上
あり、充分であるが、メタルテープに対しては５倍以下
であり、従ってその特性を引き出すには１４００Ｘ５＝
７０００となって、７０００Ｇ以上のＢｓが必要となる
。

そこで磁気ヘッド素材としてＢｓの高い金属磁性材料（
センダスト）が用いられるようになった。

従来、この種の磁気ヘッドは第５図および第６図に示す
構成のものが知られている。第５図に示される磁気ヘッ
ドは、コアブロック半体１ａ、１ｂ同志を接合する前に
、トランク幅規制溝４が施こされ、その後にトラック幅
規制溝４にガラス２を充填した構成になっている。

また第６図に示される磁気ヘッドはコアブロック半体１
ａ、ｌｂ同志を接合した後に、テープ摺接面側より、ト
ランク部５の作動ギャップ５ａと交差する方向にトラッ
ク幅規制溝４が設けられ、このトランク幅規制溝４にガ
ラス２を充填する構成である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の磁気ヘッドは以上のように構成され、テープ摺接
面にあるトラック部５を構成する金属磁性材料と熱膨張
係数の略等しい充填ガラス２が用いられているため、こ
、の充填ガラス２は金属磁性材料より硬い酸化物磁性材
料に対して耐摩耗性が劣って、耐久性の点で種々の問題
を有していた。

〔発明の目的〕

本発明は、従来の磁気ヘッドにおける前述の問題点を解
消するために、量産性が良好で耐摩耗性のよい磁気ヘッ
ドを提供することを目的とするものである。

〔発明、の概要〕

本発明は、前述の目的を達成するために、少な（とも一
方に巻線窓用溝が設けられた一対のコアブロック半体を
接合したコアブロックを有し、該コアブロックにはテー
プ摺接面より作動ギャップと交差する方向に所定幅のト
ラック部を形成するためのトランク幅規制溝が設けられ
、該トラック幅規制溝に結晶化ガラスが直接充填された
ことを要旨とするものである。

〔発明の実施例〕

以下に本発明の一実施例を第１図ないし第４図に基づい
て説明する。

第１図において、第６図に示す従来の磁気ヘッドと基本
的な構成を同一とするが、トラック部５を形成するトラ
ック幅規制溝４に充填されるガラスが結晶化ガラス６に
より構成されている。

この結晶化ガラス（Ｃｒｙｓｔａｌｌｉｚｅｄｇｌａｓ
ｓ）は、デビトロセラミンク、ガラスセラミックとして
知られており、たとえばｓ　１ＯＸ（７０Ａ１％）　、
ＰｂＯ（２０Ａｔ％）、Ｋｔ。

およびＺｎＯ（２０Ａｔ％）を主成分とするガラスで構
成することができる。一般のガラスが非結晶性の原料を
加熱成形するのに対し、結晶化ガラス６は、原料を高温
で融解してガラスとし、そのガラスの軟化温度よりやや
低い温度から加熱して熱処理し、ガラスの大部分または
一部分を失透（ｄｅｖｉｔｒｉｆｉｃａｔｉｏｎ）され
ることによって得られる結晶性のセラミックである。

次に前述した本発明の磁気ヘッドの製造方法を第２図（
ａ）　、　（ｂ）　、　（Ｃ）により説明する。第２図
（ａ）に示すように、センダスト等の金属磁性材料から
なるコアブロック半体１ａに所定の巻線窓用溝３を加工
して設け、作動ギャップ５ａ面を鏡面研摩する。

次にコアブロック半体１ａの作動ギャップ５ａ面にスペ
ーサ膜を形成した後、コアブロック半体１ａ、ｌｂを融
着させて固定する。しかるのち、第２図山）に示される
ように、コアブロック半体１ａ。

１ｂのフロントギャップ側から所定の角度を有したトラ
ック部５のトラック幅規制溝４を加工する。

次に所定の作業温度で非晶質ガラスをトラック幅規制溝
４に充填した後、この非晶質ガラスの粘度が約１０’ポ
イズとなる温度まで降温し、所定の時間だけ保持して熱
処理を行い、この非晶質ガラスを結晶化させ、第２図（
Ｃ）に示すように、ヘッドブロック７を得る。このヘッ
ドブロック７は、所定の研削、切断加工が施され第１図
に示すヘッドチップを得る。

結晶化ガラス６の熱処理プロセスの具体例を第３図（ａ
）　、　（ｂ）に示す。

第３図（ａ）においては、非晶質ガラスを７３０℃の温
度で２０分間保った条件で充填工程Ａが行なわれ、次に
温度を降下させその後上昇させて６８０℃の温度で約５
時間かけて結晶化工程Ｂを行うプロセスを示している。

第３図（ｂ）はガラス充填工程Ａの後で、２段ステップ
の結晶化工程Ｂ＋　　、Ｂｚを行なうプロセスを示し、
結晶化ガラスの性質に応じて結晶化工程を任意に選択す
ることが可能である。

第４図は本発明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドとにお
ける摩耗特性を示す図であり、本発明１の磁気ヘッドは
従来の約７０％の比摩耗量を有し、ライフ（寿命）で２
倍になされ、また本発明２の磁気ヘッドは同様に約５０
％の比摩耗量を有し、ライフで約３倍になっている。な
お本発明１と本発明２とは結晶化が本発明２の磁気ヘッ
ドが高くなっ失ときの比較例である。

〔発明の効果〕

本発明は以上説明したように、コアブロックにより形成
されるトラック部の両側面に設けられたトランク幅規制
溝に直接充填したガラスが結晶化ガラスで構成されてい
るので、従来一般に用いられたガラスと比較して化学的
に安定であり、硬度も高くなり、量産性が高く耐摩耗性
に優れた磁気ヘッドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図（ａ）
　、　（ｂ）　、　（Ｃ）はその製造工程を示す斜視図
および正面図、 第３１図ｔａ）、　（ｂ）はその熱処理のプロセスを示
す図、第４図は本発明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッド
とにおける摩耗特性を示す図、 第５図および第６図は従来の磁気ヘッドを示す斜視図で
ある。 ｌａ、ｌｂ・・・コアブロック半体、３・・・巻線窓用
溝、４・・・トランク幅規制溝、５・・・トラック部、
５ａ・・・作動ギャップ、６・・・結晶化ガラス、７・
・・ヘッドブロック。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも一方に巻線窓用溝が設けられた一対のコアブ
   ロック半体を接合したコアブロックを有し、該コアブロ
   ックにはテープ摺接面より作動ギャップと交差する方向
   に所定幅のトラック部を形成するためのトラック幅規制
   溝が設けられ、該トラック幅規制溝に結晶化ガラスが直
   接充填されたことを特徴とする磁気ヘッド。