JPS6331145Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプリンター付小型電子機器、たとえば
プリンター付電子式卓上計算器の改良に関するも
のである。

従来、小型で薄型の所謂手帳型と呼ばれる電子
式卓上計算機にプリンターを搭載したものが提案
されているが、この種の計算機を机等に載置して
キー操作する場合、操作面が水平となつていてキ
ートツプに付した文字、番号が見づらくなる等キ
ー操作性の点で今一つ問題があり、又表示装置と
して液晶表示装置を使用している場合は光の具合
により表示内容がきれいに見えないという欠点が
あった。

本考案はかかる従来の問題点に鑑み、専用の支
持部材を用いずに操作面が傾斜するよう機器本体
を支持し得るようにして、キー操作性に優れ且つ
表示の見易いプリンター付小型電子機器を安価に
提供することを目的とする。

以下図にもとづいて本考案の一実施例を詳細に
説明する。

第１図は本考案に係るプリンター付小型電子式
計算機の外観斜視図である。図において、Ａは計
算機本体、Ｂは印字紙、Ｃは印字紙を計算機のプ
リンター（図示せず）に供給するペーパーホルダ
ー、Ｄは計算機の液晶表示部、Ｋはキーボードで
ある。

ペーパーホルダーＣは第２図に示す様に、ロー
ルペーパーを収納しうるように筒状を呈し、該筒
状体の周壁の一部からペーパー取出し口部Ｓを膨
出形成して成る。ペーパー取出し口Ｓの開口端の
内側は図示の如く一段低く切欠いてペーパーの引
き出し方向に対応できるように考慮されている。

一方、計算機本体Ａの一端側の背面部と側面部
にはそれぞれ挿入口Ｏ，Ｐが形成されていて、こ
れら挿入口は上記ペーパーホルダーＣのペーパー
取出し口部Ｓが出し入れできるようにその寸法が
決められている。さらに、この挿入口Ｏ又はＰに
ペーパーホルダーＣを嵌着したとき、ペーパー取
出し口部Ｓの開口端から導出せしめたペーパーは
計算機のプリンターを介して再び計算機の外部へ
導出しうるように構成されている。

かかる構成によれば、第３図の実線若しくは一
点鎖で示す如くペーパーホルダーＣの計算機本体
の背面若しくは側面に形成した挿入口Ｏ，Ｐに装
着して使用でき、特に実線で示すようにペーパー
ホルダーＣを挿入口Ｏに装着した場合は、該ホル
ダーＣが支持部材となつて計算機本体Ａを傾斜状
に支持することができ、したがつて、専用の支持
部材を設けずにキー操作面及び表示面を傾斜支持
することができる。

なお、携帯時はペーパーホルダーを図中C′で示
すように挿入口Ｐに装着すればコンパクト化出
来、又計算機本体の載置する所の傾斜状態によつ
てはこのまま使用することもできる。

以上説明したように、本考案のプリンター付小
型電子機器によれば、ペーパーホルダ本体を、上
記電子機器本体の側面及び背面部に取着可能に設
けたものであるから、電子機器を水平状態で使用
する外に、必要に応じて傾斜させて使用でき、必
要に応じた使い分けが簡単に行え、キー操作性に
優れた且つ表示の見易い使用の非常に便利な電子
機器を得ることができる。

また、電子機器を傾斜させるために別途専用の
支持部材を必要としないため、非常に安価なプリ
ンター付小型電子機器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るプリンター付小型電子式
計算機の外観斜視図、第２図はペーパーホルダー
の外観斜視図、第３図は同計算機の側面図であ
る。 Ａは計算機本体、Ｂは印字紙、Ｃはペーパーホ
ルダー、Ｄは表示部、Ｏ，Ｐは挿入口、Ｓはペー
パー取出し口部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 情報を入力するキーボード、該キーボードにて
   入力された情報を表示する表示部及び入力された
   情報を必要に応じてプリントアウトするプリンタ
   ー備えたプリンター付小型電子機器において、 上記電子機器本体の側面及び背面部に上記プリ
   ンターのペーパーホルダ本体を取着できる挿入口
   を設けたことを特徴とするプリンター付小型電子
   機器。