JPS63304930A - 旋網船における網締ロ−プ移動方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、旋網船において船首側に引寄せられた網締
ロープを船首尾方向の中間に向かって移動する方法に関
するものである。

〔従来技術〕

従来、旋網船において船首側に引寄せられた網締ロープ
を船首黒方向の中間に向かって移動する場合は、第８図
ないし第１０図に示すように、施網１における多数の網
締ロープ２の端部に連結された網締環５に挿通されてい
る環締用ローゾ１６を、環巻用ウィンチ１４によシ巻取
って、各網締環５を船首側に引揚げだのち、複数の網締
環５にわたって保持用ロープ１６１に挿通すると共にそ
の保持用ロープ１６の両端部を連結し、次に賄室８の後
方上部に設けた牽引用ウィンチ１７から繰り出されてい
るロープ１８により移動されるフック１９を前記保持用
ロープ１６に係合したのち、前記牽引用ウィンチ１７に
より、ロープ１８および保持用ロープ１６を介して、複
数の網締環５およびこれに付属する網線ロープ２を、環
締用ロープ１６と共に船首尾方向の中間に向かって牽引
移動し、次いで前記保持用ロープ１６をフック１９から
外して賄室８の側部に吊り下げられている支持フック２
０に係止し、次に再び前述のようにして複数の網締環５
およびこれに付属する網線ロープ２を船首尾方向の中間
に向かって移動する操作を行なっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかるに、前記従来の網線ロープ移動方法の場合は、牽
引用ウィンチ１７により網締環５および網線ロープ２を
牽引移動するとき、網締環５に挿通されている大重量で
長い環締用ロープ１５をも牽引移動するので、相当大き
な牽引力を必要とし、そのため大容量の牽引用ウィンチ
１７を必要とすると共に消費動力が多くなり、さらに２
列の環締用ロープ１５が賄室８の側方にあるので作業員
の通行の邪魔になるという問題がある。

〔発明の目的、構成〕

この発明は前述の問題を有利に解決できる旋網船におけ
る網線ロープ移動方法を提供することを目的とするもの
であって、この発明の要旨とするところは、施網１にお
ける各網線ロープ２の端部に連結されている接続環５に
、網締環５および補助環７を着脱自在に連結し、船首尾
方向の中間において賄室８の側部に設けた環挿込支持杆
９に連結されているガイドロープ１０を環挿込支持杆９
の先端部から突出させ、賄室８の前方側部に設けられた
支柱１１の上部に、前記環挿込支持杆９よシも高レベル
において支持滑止１２を取付け、前記各網締環５に挿通
した環締用ロープ１５を、層巻用ウィンチ１４によシ巻
取って、各接続環５゜網締環５および補助環７を船首側
に引揚げだのち、前記ガイドロープ１０を各補助環７に
挿通し、かつ接続環６を網締環５から分離し、次に緊張
用ウィンチ１５によりガイドロープ１０を牽引して、そ
のガイドロープ１０を環挿込支持杆９と支持滑車１２と
の間に傾斜状態で緊張架設し、網線ロープ２を支持して
いる各補助環７を、ガイドロープ１０に沿って滑動させ
て環挿込支持杆９に嵌挿させることを特徴とする旋網船
における網線ロープ移動方法にある。

〔実施例〕

次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。

第１図ないし第７図はこの発明の一実施例を示すもので
あって、施網１における多数の網線ロープ２の端部にそ
れぞれ接続環５が連結され、その接続環５に、ロープか
らなる連結材４を介して網締環５が着脱自在に連結され
ると共に、ロープからなる連結材６を介して補助環７が
着脱自在に連結されている。賄室８の後部側方に固定さ
れたブラケット２１に保持部材２２が縦軸２５により枢
着され、その保持部材２２に環挿込支持杆９の基端のフ
ック形部分が横軸２４により枢着され、かつ保持部材２
２の上部に、環挿込支持杆回動用液圧シリンダ２５のシ
リンダが横軸により枢着され、さらにその液圧シリンダ
２５のピストン杆は前記フック形部分にピン結合され、
前記液圧シリンダ２５により環挿込支持杆９が横軸２４
を中心として回動される。

前記環挿込支持杆９における直線部分にロープ挿通孔２
６が設けられ、かつその直線部分の基端部にロープ係止
用フック２７が設けられ、前記ロープ挿通孔２６に挿通
されたガイドロープ１０の端部の環部は前記ロープ係止
用フック２７に係止されている。

前記賄室８の前方上部における環挿込支持杆９と同じ側
に支柱１１が固定され、その支柱１１の上部に、環挿込
支持杆９よりも高レベルに位置する支持滑車１２が取付
けられると共に、支柱１１の下部に転向ガイド滑車２８
が取付けられ、かつ賄室８の前部の甲板上に緊張用ウィ
ンチ１５が固定されている。また賄室８の前方の甲板上
に、層巻用ウィンチ１４が固定されると共に、環締用ロ
ープ１５をガイドするガイドシーブ２９を備えている回
動フレーム６０が配置され、その回動フレ−ムロ０は、
甲板に固定されたフレーム（図示を省略した）に対し、
船首方向に延長する横軸により回動可能に取付けられて
いる。

旋網船５１の船尾に駆動装置により回転される揚網ロー
ラを備えている揚網装置５２が旋回可能に取付けられ、
かつ賄室８の後部において甲板上に立設した支柱６６に
より傾斜ブーム５４が支持され、駆動装置によシ回転さ
れる送網ローラを備えている送網機５５は前記傾斜ブー
ム５４に対し移動可能に取付けられている。

次にこの発明を実施して網線ロープを移動する場合の動
作順序について説明する。

まず各網締環５に挿通されている環締用ロープ１６を層
巻用ウィンチ１４により巻取って、第１図に示すように
、各接続環６．網締環５および補助環７を船首側の甲板
上に引揚げたのち、前記ガイドロープ１０を各補助環７
に挿通し、かつそのガイドロープ１０の端部を、緊張用
ウィンチ１５から繰り出されて転向ガイド滑車２８およ
び支持滑車１２に巻掛けられているロープ５６の端部と
カップリングろ７を介して連結し、さらに接続環５を網
締環５から分離する。

次に緊張用ウィンチ１５を巻取運転して、ロープ３６を
介してガイドロープ１０を牽引することにより、第２図
および第５図に示すように、ガイドロープ１０を環挿込
支持杆９と支持滑車１２との間で傾斜状態で緊張架設す
る。

このようにすると、ガイドロープ１０の傾斜および揚網
装置５２による旋網後方牽引力により、各補助環７およ
びこれに付属する網線ロープ２が環挿込支持環９に向か
って自動的に移動し、各補助環７が環挿込支持杆９に対
し自動的に嵌挿される。

次にガイドロープ１０をロープ係止用フック２７から外
して環挿込支持杆９および各補助環７から抜取ったのち
、第４図に示すように、環挿込支持杆９および保持部材
２２を縦軸２５の周りに約９０゜回動させて、環挿込支
持杆９を保持部材２２から船側面側に突出させ、次いで
接続環６を補助環７から分離したのち、その分離された
接続環５およびこれに付属する網締ローゾ２を、揚網装
置６２の牽引力によシ網部分と共に船尾に向かって移動
させる。

なお網線ロープの移動を終了したのちは、環挿込支持杆
回動用液圧シリンダ２５により環挿込支持杆９を上向き
に回動し、かつ環挿込支持杆９お工び保持部材２２を第
６図に鎖線で示す位置に回動して通行の邪魔にならない
ようにする。

この発明を実施する場合、連結材４．６としてはロープ
に代えて他の可撓性条体を使用してもよく、また連結材
４．６と網締環５．補助環７との着脱自在な連結構造と
しては、例えば着脱自在な連結金具（図示を省略した）
を採用する。

〔発明の効果〕

この発明によれば、施網１における各網線ロープ２の端
部に連結されている接続環６に、網締環５および補助環
７を着脱自在に連結し、船首尾方向の中間において賄室
８の側部に設けた環挿込支持杆９に連結されているがイ
ドロープ１０を環挿込支持杆９の先端部から突出させ、
賄室８の前方側部に設けられた支柱１１の上部に、前記
環挿込支持杆９よりも高レベルにおいて支持滑車１２を
取付け、前記各網締環５に挿通した環締用ロープ１５を
、層巻用ウィンチ１４により巻取って、各接続環６．網
締環５および補助環７を船首側に引揚げたのち、前記ガ
イドロープ１０を各補助環７に挿通し、かつ接続環５を
網締環５から分離し、次に緊張用ウィンチ１５によシガ
イドローゾ１０を牽引して、そのガイドロープ１０を環
挿込支持杆９と支持滑車１２との間に傾斜状態で緊張架
設し、網線ロープ２を支持している各補助環７を、ガイ
ドロープ１０に沿って滑動させて環挿込支持杆９に嵌挿
させるので、大重量で長い環締用ロープ１５を船首側か
ら船首尾方向の中間部までの長い距離にわたって移動す
る必要はなく、ガイドロープ１０の傾斜と船尾の揚網装
置による網車引力とを利用して、補助環７をガイドロー
プ１０に沿って滑動させながら、網線ロープ２を補助環
７と共に自動的に船首尾方向の中間に向かって移動させ
ていくことができ、そのため大容量の牽引用つインチを
使用することなく網締ロープ２の移動を行なうことがで
きるので、経済的であシ、さらに環締用ロープ１５は賄
室８の側方に移動されないので、環締用ロープ１５が賄
室８の側方の通行の邪魔にならない等の効果が得られる
。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図はこの発明の一実施例を示すもので
あって、第１図は網線ロープ端部の各層を甲板上に引揚
げると共にガイドロープを補助環に挿通した状態を示す
平面図、第２図は旋網船において網締ロープを移動して
いる状態を示す側面図、第６図はその一部を拡大して示
す平面図、第４図は環挿込支持杆によシ１支持されてい
る補助環から接続環を分離している状態を示す平面図、
第５図は環挿込支持杆の取付状態を示す側面図、第６図
はその平面図、第７図は旋網の一部を示す平面図である
。第８図　　　　　　　は従来の方法によシ網締ロープ
を移動する場合の準備段階を示す平面図、第９図は従来
の方法によシ網締ローゾを移動している状態を示す側面
図、第１０図は第９図の一部を拡大して示す側面図であ
る。 図において、１は旋網、２は網締ロープ、６は接続環、
４は連結材、５は網締環、６は連結材、７は補助環、８
は器室、９は環挿込支持杆、１０はガイドロープ、１１
は支柱、１２は支持滑車、１５は環締用ロープ、１４は
層巻用ウィンチ、１５は緊張用ウィンチ、２１はブラケ
ット、２２は保持部材、２５は縦軸、２４は横軸、２５
は環挿込支持杆回動用液圧シリンダ、２６はロープ挿通
孔、２７はロープ係土用フック、２８は転向ガイド滑車
、５１は旋網船、５２は揚網装置、５５は送網機、′５
６はロープ、５７はカップリングである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 施網１における各網締ロープ２の端部に連結されている
   接続環３に、網締環５および補助環７を着脱自在に連結
   し、船首尾方向の中間において賄室８の側部に設けた環
   挿込支持杆９に連結されているガイドロープ１０を環挿
   込支持杆９の先端部から突出させ、賄室８の前方側部に
   設けられた支柱１１の上部に、前記環挿込支持杆９より
   も高レベルにおいて支持滑車１２を取付け、前記各網締
   環５に挿通した環締用ロープ１３を、環巻用ウインチ１
   ４により巻取って、各接続環３、網締環５および補助環
   ７を船首側に引揚げたのち、前記ガイドロープ１０を各
   補助環７に挿通し、かつ接続環３を網締環５から分離し
   、次に緊張用ウインチ１５によりガイドロープ１０を牽
   引して、そのガイドロープ１０を環挿込支持杆９と支持
   滑車１２との間に傾斜状態で緊張架設し、網締ロープ２
   を支持している各補助環７を、ガイドロープ１０に沿っ
   て滑動させて環挿込支持杆９に嵌挿させることを特徴と
   する旋網船における網締ロープ移動方法。