JPS6330442A - 新規リグナン誘導体およびこれを有効成分とする抗潰瘍剤 - Google Patents

新規リグナン誘導体およびこれを有効成分とする抗潰瘍剤

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JPS6330442A
JPS6330442A JP61171844A JP17184486A JPS6330442A JP S6330442 A JPS6330442 A JP S6330442A JP 61171844 A JP61171844 A JP 61171844A JP 17184486 A JP17184486 A JP 17184486A JP S6330442 A JPS6330442 A JP S6330442A
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JP
Japan
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methyl
solvent
formula
subjected
methanol
Prior art date
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JP61171844A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Iketani
幸信 池谷
Heihachiro Taguchi
平八郎 田口
Shigefumi Takeda
竹田 茂文
Yoshio Kase
加瀬 義夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura Juntendo Inc
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は消化性潰瘍の治療に効果のある新規リグナン誘
導体および新規リグナン誘導体を有効成分とする抗潰瘍
剤に関するものである。
[従来の技術および問題点] ストレス、神経異常等、多くの原因により発生するとい
われている消化性潰瘍は、現代人の患い易い疾病の一つ
であり、その治療のために、H。
ブロッカ−1抗コリン剤等の攻撃因子阻害剤や、粘膜保
護剤等の防御因子増強剤が開発されている。
これまで薬剤の開発に伴い、多くの薬物が脚光を浴びて
おり、更に新たな抗潰瘍剤が求められている。
そこで本発明は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の治療に効果
のある新規化合物を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、上記の目的を達成するために種々の化合
物に関して試験を行った結果、北五味子[マツブサ科の
チョウセンゴミシ(Schizandrachinen
sis Ba111.)の乾燥果実]に含まれる下記式
(式中、R1は水酸基のときにR1はメチル基、R1お
よびR1は一緒になってメチレン基、またはR。
はメチル基のときにR2は水素原子を意味する)で表さ
れる化合物(以下、式の化合物と称する)に潰瘍の治療
効果のあることを見出し本発明を完成した。
イワシサンドリン 式の化合物のうち、R1が水酸基でありR1がメチル基
である化合物を、本発明者等はイワシサンドリン(Is
oschizandrin)と命名した。このイワシサ
ンドリンは次のようにして得ることができる。
北五味子[マツブサ科のチョウセンゴミシ(Schiz
andra chinensis Ba111.)の乾
燥果実]を石油エーテル、n−ヘキサン、ベンゼン等の
低級炭化水素類で温時抽出し、この抽出液の溶媒を除去
した残渣を水に懸濁し、水蒸気蒸留して精油を除いた非
精油部分をシリカゲルを用いたクロマトグラフィーに付
して、繰り返し精製する。展開溶媒としては、石油エー
テル、n−ヘキサン、ベンゼン、エーテル、クロロホル
ム、酢酸エチル、アセトンエタノール、メタノールから
選ばれる単独もしくはそれ以上の混合溶媒を用いること
ができる。
得られたフラクションをシリカゲルの薄層クロマトグラ
フィーに付し、n−ヘキサン、エーテル、クロロホルム
、酢酸エチル、アセトン、エタノール、メタノールの単
独もしくはそれ以上の混合溶媒で展開し、紫外線253
6人を照射し、イワシサンドリンの存在を確認する。こ
のようにして得られるイワシサンドリン含有フラクショ
ンをさらにシリカゲルを用いた分取薄層クロマトグラフ
ィーで繰り返し精製することによりイワシサンドリンを
得ることができる。展開溶媒としてはn−ヘキサン、ベ
ンゼン、エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、アセト
ン、エタノール、メタノールから選ばれる単独もしくは
それ以上の混合溶媒を用いることができる。
次にイワシサンドリンの製造の具体例を示す。
具体例1 北五味子の乾燥粉末4.67kgを石油エーテル12文
で8時間加熱還流抽出を4回行い、その抽出液を合併し
、石油エーテルを減圧で除去して石油エーテルエキス5
46gを得た。このエキスを水蒸気蒸留し、精油を除去
した後、残った水懸濁液をエーテルで抽出した。このエ
ーテル抽出液の溶媒を減圧下に除去し、石油エーテルエ
キスの非精油部分491.8g(A画分という)を得た
次に、石油エーテルで抽出したのちの北五味子をメタノ
ール241で8時間加熱還流抽出を4回行い、このメタ
ノール抽出液を合併し、メタノールを減圧で除去してメ
タノールエキス1377gを得た。このメタノールエキ
スを水6又に溶解し、酢酸エチル6又で3回振盪抽出し
た。酢酸エチル抽出液をセライトNo、535(和光純
薬工業株式会社製)1200gにまぶし、カラムクロマ
トグラフィーに付し、n−ヘキサン8文で展開し、溶出
液を減圧濃縮してエキス48g(B画分という)を得た
A画分とB画分を合併し、シリカゲル5kgを用いたカ
ラムクロマトグラフィーに付し、初めにn−ヘキサンと
ベンゼンの混合溶媒、次いでベンゼン、さらにベンゼン
とアセトンの混合溶媒で順次展開した。n−ヘキサンニ
アセトン(75:25)6文で溶出されるフラクション
を減圧濃縮し、6.07gのエキスを得、このエキスを
再度シリカゲル120gを用いたカラムクロマトグラフ
ィーに付し、n−ヘキサンとアセトンの混合溶媒で展開
した。このうちn−ヘキサン:アセトン(4:1)11
で溶出されるフラクションを減圧濃縮し、1.6gのエ
キスを得、このエキスをさらにシリカゲルを用いたカラ
ムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキサンと酢酸エチ
ルの混合溶媒で展開した。n−ヘキサン:酢酸エチル(
73:27)700−とn−ヘキサン:酢酸エチル(7
0:30)500−で溶出されるフラクションを合併し
、減圧濃縮して残ff11.2gを得た。このようにし
て得た残渣1.2gをシリカゲルを用いた分取薄層クロ
マトグラフィー(プレート、メルク社製Kiese1g
el  60  F 254)に付し、n−ヘキサン:
酢酸エチル(1:2)で展開し、Rf値が0.51の部
分を剥離し、クロロホルム:メタノール(4:l)の混
合溶媒で抽出し、抽出液を減圧濃縮し、さらに濃縮液を
シリカゲルを用いた分取薄層クロマトグラフィー(プレ
ート、メルク社製1[ieselgel 60  F!
+4)に付し、n−ヘキサン:アセトン(3:2)で展
開した。Rf値が0.35の部分を剥Hし、クロロホル
ム、メタノール(4:1)のl混合溶媒で抽出し、抽出
液を減圧乾燥して、白色粉末のイワシサンドリン56m
gを得た(収率0.0012%)。
性状1色:白色粉末 分子式:C24Hsto ? 高分解能マススペクトルによる 理論値 M” 、s/z:432.2148実測値 M
” 、i/z:432.2198比旋光度:[α]も’
+9t、8゜ (c=1.22.クロロホルム) tOH 紫外線吸収スペクトルλ  nap(logε):1’
l’lQχ 218(4,67)、  251(4,19)。
284(sh3.38) 赤外線吸収スペクトルシ聾〃α−1: 3575.1 59 1.1575 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppIIlin CDC13): 0.88 (3H,d、J = 7 Hz)。
1.18 (3H,s)。
1.76(l H,s、DtO添加で消失)。
1.86 (l H、m)。
2.31(lH,d、J=13.5Hz)。
2.53 (2H、d、J = 5 Hz)。
2.82(IH,d、J=13.5H2)。
3.57(6H,s)、   3.89(12H,s)
6.5 2(l  H,s)、   6.5 9(l 
 H,s)13cmFhM1気共鳴スヘクトル(δpp
m in CDC13):13.5(q)、  29.
2(Q)、  35.4(t)。
40.8(t)、  42.r(d)。
56.0(q)x2. 60.5(q)x2゜60.9
(q)X2. 74.1(s)。
110.4(d)、  I I O,6(d)。
122.9(s)、  123.3(s)。
133.65(s)、  I 33.67(s)。
140.3(S)、  140.5(s)。
l 51.7(S)X2.  + 51.3(3)。
152.0(S) 上記のイワシサンドリンの紫外線吸収スペクトル、赤外
線吸収スペクトル、プロトン核磁気共鳴スペクトルを文
献[Y、Ikeya、 H,Taguchi。
1、Yosioka and H,Kobayashi
、Chem、 Pharm、 Bull、。
27(6)、  1383(1979)]記載のシサン
ドリンのそれらと比較し、イソシサンドリンが」個の水
酸基と6個のメトキシ基を有するジベンゾシクロオクタ
ジエン型リグナンであることが判明した。
ン一 式の化合物のうちR3とR8が一緒になってメチレン基
である化合物、(+1(7R,R−biar)−5。
6.7.8−テトラヒドロ−1,2,3,10,11゜
12−ヘキサメトキシ−7−メチル−ジベンゾ[a、C
]シクロオクテン−6−イリデンは、次のようにして得
られる。
上記のようにして得たイソシサンドリンを無水ピリジン
、ジエチルアミン、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、
ジオキサン等の有機溶媒中でオキシ三塩化リン、塩化チ
オニル、メタンスルホニルクロリド等のハロゲン化試薬
で脱水することにより得ることができる。また、必要に
応じてシリカゲルを用いた分取薄層クロマトグラフィー
等により精製しても良い。分取薄層クロマトグラフィー
の展開溶媒としてはn−ヘキサン、ベンゼン、エーテル
、クロロホルム、酢酸エチル、アセトン、エタノール、
メタノールから選ばれる単独もし−くはそれ以上の混合
溶媒を用いることができる。
次に(+)−(7R,R−biar)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−1,2,3,10,11,12−ヘキ
サメトキシ−7−メチル−ジベンゾ[a、C]シクロオ
クテン−6−イリデンの製造の具体例を示す。
具体例2 具体例1で得たイソシサンドリン680mgおよび三塩
化リン1mfJを無水ピリジン5−に溶解し、70℃で
1時間加熱した。冷却後、反応混合物をエーテル200
−で希釈し、水洗後減圧濃縮し、濃縮液をシリカゲルを
用いた分取薄層クロマトグラフィー(プレート、メルク
社製Kiese1gel 60F!l14)に付し、n
−ヘキサン:酢酸エチル(7:3)で展開した。Rf値
0.6の部分を剥離し、クロロホルム:メタノール(4
:1)で抽出し、抽出液から溶媒を除去して(+)−(
7R,R−biar15.6.7.8−テトラヒドロ−
1,2,3,10,11,12−ヘキサメトキシ−7−
メチル−ジベンゾ[a、C]シクロオクテン−6−イリ
デン360mgを得た。
性状、色:無色プリズム品 融点:115〜117℃ 分子式:C*−Hs。06 元素分析による 理論値:C,69,54H,7,30 実測値:C,69,51H,7,33 比旋光度=[α];’+198゜ (c=0.470.クロロホルム)。
赤外線吸収スペクトルシ竪eyt−’ :1632.1
595.l  576 マススペクトル M/Z(%):414(M” 、100)。
399(11)、  386(6)。
プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDC13): 1.02 (3H、d、J = 7 Hz)。
2.53 (2H、in)。
2.92(IH,d、J=12.5Hz)。
2.68(I H,in)。
3.01 (I H,d、J = 12.5 Hz)。
3.60(3H,s)、  3.62(3H,s)。
3.87(3H,s)、  3.90(9H,s)。
4.73 (I H、d、J = 2 Hz)。
4.86 (I H、d、J = 2 Hz)。
6.55(IH,’s)、  6.65(IH,s)上
記の(+1(7R,R−biar)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−1,2,3,10,11,12−へキサ
メトキシ−7−メチル−ジベンゾ[a、C]シクロオク
テン−〇−イリデンのプロトン核磁気共鳴スペクトルを
原料であるイソシサンドリンのプロトン核磁気共鳴スペ
クトルと比較すると、イソシサンドリンの水酸基と水酸
基の結合した炭素に結合したメチル基のシグナルが消失
し、エクソメチレン基のシグナル[δ4.73 (I 
H、d、J = 2 R2)、  δ4.86(I H
、d、J = 2 R2)]が観察されることから、式
の化合物のうちR1とR3が一緒になってメチレン基で
ある化合物であることが決定された。
(以下余白) (+)−(6R,7R,I”t−biar)−5,6,
7,8−テトニュ化 式の化合物のうち、R2がメチル基であり、R2が水素
原子である化合物、(+)−(6R,7R,R−bia
r)−5、6、7、8−テトラヒトC7−1,2,3、
! 0 。
11.12−へキサメトキシ−6,7−シメチルーノベ
ンゾ[a、C]シクロオクテンは次のようにして得るこ
とができる。
具体例2で得た(+ )−(7R、R−biar)−5
、6、7。
8−テトラヒドロ−1,2,3,10,11,12−ヘ
キサメトキシ−7−メチル−ジベンゾ[a、C]シクロ
オクテン−6−イリデンをメタノール、エタノール、テ
トラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸から選ばれる単独
もしくはそれ以上の混合溶媒中で酸化白金またはパラジ
ウム炭素を触媒として、0〜40°C程度の温度で接触
還元することにより還元生成物を得、これをODSシリ
カゲルのカラムを用いた分取高速液体クロマトグラフィ
ー等で分離精製することにより得られる。分取高速液体
クロマトグラフィーの移動相としては、水、メタノール
、アセトニトリル、テトラヒドロフランから選ばれる単
独もしくはそれ以上の混合溶媒を用いることができる。
次に(+1(6R,7R、R−biar15.6.7.
8−テトラヒドロ−1,2,3,+ 0.11.12−
へキサメトキシ−6,7−シメチルージベンゾ[a、C
]シクロオクテンの製造の具体例を示す。
具体例3 具体例2で得た(+ 1(7R、R−biar)−5、
6、7。
8−テトラヒドロ−1,2,3,10,11,12−へ
キサメトキシ−7−メチル−ジベンゾ[a、c]シクロ
オクテン−6−イリデン1.4gをメタノール5藏中で
酸化白金150mgを触媒とし、室温で1.5時間接触
還元した。触媒をS濾過後、う戸液から溶媒を除去して
得た残渣を分取高4液体クロマトグラフィー[移動相、
アセトニトリル:メタノール:水(10:10 :l 
2):流速、 3 、5 J/ min:検出、紫外線
290 nm]に付し、保持時間247分に溶出される
フラクションを合併し、溶媒を除去することにより(十
)−(6R,7R、R−biar15.6.7.8−テ
トラヒドロ−1,2,3,10,11,12−へキサメ
トキシ−6,7−シメチルージベンゾ[a、C]ンクロ
オクテンを得た。
性状0色:無色プリズム品 融点=84〜86℃ 分子式:C!4H3to s 元素分析による 理論値:C,69,21H,7,74 実測値:C,69,lOH,7,74 比旋光度ゴα]ら4 +82゜ (c=0゜25.クロロホルム) 赤外線吸収スペクトルνKBh−1゜ ry’+aχぼ 1590.1570 マススペクトル M/Z(%)+416(M” 、100)。
3 7 0(7)、   3 3 0(6)。
プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl5): 0.86 (6H、d、J = 7 Hz)。
1.75 (2H、m)。
2.53(2H,dd、J=1.5.13.58Z)。
3.56(6H,s)、    3.88(12)1.
S)。
6.53(2H,s) ”c−核磁気共鳴スペクトル(δppm in CDC
13)20.4(q)x2. 33.1(t)x2゜3
6.0(d)X2. 56.0(Q)X2゜60.5(
q)x2. 60.9(q)x2゜110.6(d)X
2. 123.7(S)X2゜134.2(s)x2.
 140.1(s)x2゜151.6(S)X4 上記のプロトン核磁気共鳴スペクトル 13C−核磁気
共鳴スペクトルから211のメチル基と6個のメトキシ
基を有し、対称構造のジベンゾシクロオクタジエン型リ
グナンであることが確認された。
また、2個のメチル基の配置およびシクロオク゛タジエ
ン環のコンフォーメーションは飛永ら[Chem。
Pharm、  Bull、、  3 3(9)、3 
5 9 9 .1 9 8 5 コが合成したトランス
−5,6,7,8−テトラヒドロ−1゜”12−ジメト
キシ−2,3:l o、t 1−ビス(メチレンジオキ
シ)−6,7−シメチルベンゾ[a、C]シクロオクテ
ンとプロトン核磁気共鳴スペクトルおよび1″C−核磁
気共鳴スペクトルを比較して決定した。
次に本発明の抗潰瘍剤の有効成分である式■の化合物が
抗潰瘍作用を有することについて実験例を挙げて説明す
る。
実験例 具体例1〜3で得た化合物100 sag/kgをそれ
ぞれ1群5匹のウィスター(listar)系雄性ラッ
トに経口投与し、10分後に東大薬作型ストレスケージ
に入れ、23℃の水槽内に剣状突起の高さまで浸し、ス
トレスを負荷した。7時間後、水槽を引き上げ、屠殺し
て胃を摘出した。胃内に2%ホルマリン液を注入し、更
に同液中に10分間浸し固定した。大骨に沿って切開し
、腺胃部に発生した潰瘍の長さ(es+)を測定し、潰
瘍係数とした。具体例で得た化合物を投与しない以外は
上記と同様にした値をコントロール値とした。その結果
から、コントロール群の潰瘍係数に対する投与群の潰瘍
発生抑制率を求めたところ具体例1〜3で得た化合物は
それぞれ21%、20%および40%であった。
これらの結果から、本発明の抗潰瘍剤の潰瘍に対する治
療効果が認められた。
次に、本発明の抗潰瘍剤の有効成分である上記具体例で
得た化合物をddY系マウスに経口投与したところ(各
用量、1群10匹)、具体例1および2で得た化合物は
2000 a+g/kgまで投与しても死亡例は認めら
れず、具体例3で得た化合物のLD、。値は16001
g/kgであった。
さらに、以上の実験結果から考えて、本発明の抗潰瘍剤
の適当と認められる有効投与量は、式の化合物の1日の
通常成人量として、経口投与で50”100mgを数回
に分けて投与するのが好ましいと思われる。
本発明の抗潰瘍剤の有効成分である式の化合物は、製剤
に用いられる適当な溶剤、賦形剤、補助剤などを使用し
て、製剤製造の常法に従って液剤、散剤、顆粒剤、錠剤
、腸溶剤およびカプセル剤などの製剤を作ることができ
る。
処方にあたっては、他の医療活性成分との配合剤とする
こともできる。
経口投与のためには、少なくとも一種の賦形剤、例えば
デンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチル
セルロース等を用いて錠剤、火剤、カプセル剤、散剤、
顆粒剤等に処方することができる。
この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他に、例えばステ
アリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、タル
ク等の滑沢剤、デキストリン、結晶セルロース、ポリビ
ニルピロリドン、アラビアゴム、トウモロコシデンプン
、ゼラチン等の結合剤、繊維素ゲルコール酸ナトリウム
、繊維素ゲルコール酸カリウム、バレイショデンプン、
カルボキシメチルセルロース等の崩壊剤、軽質無水ケイ
酸等の流動性促進剤を使用することができる。また、本
発明の薬剤は、!Q蜀液、エマルジョン剤、シロップ剤
、エリキシル剤としても投与することができ、これらの
各種剤形には、矯味矯臭剤、着色剤を含有せしめてもよ
い。
次に、用例を示して本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれにより制限されるものではない。
用例1 前記具体例1で得た化合物0.5gを細末とし、これを
乳糖98.5gおよびステアリン酸マグネシウムIgと
混合し、この混合物を単発式スラッグ打錠機にて打錠し
て直径20IIIIl、重量2,3gのスラッグ綻を作
りこれをオシレーターにて破砕し、整粒し、篩別して2
0〜50メツシユの粒子の良好な顆粒剤を得た。
本顆粒剤は1g中に具体例1で得た化合物5IIIgを
含有しているが、症状に合わせて1回3〜6gを1日3
回服用する。
用例2 前記具体例3で得た化合物0.5gを細末とし、これを
乳糖98.5gおよびステアリン酸マグネシウム1gと
混合し、この混合物を単発式スラッグ打錠機にて打錠し
て直径201III111重量2.3gのスラッグ錠を
作りこれをオシレーターにて破砕し、整粒し、篩別して
20〜50メツシユの粒子の良好な顆粒剤を得た。
本顆粒剤は1g中に具体例3で得た化合物5mgを含有
しているが、症状に合わせて1回3〜6gを1日3回服
用する。
用例3 前記具体例!で得た化合物2.5gに微結晶セルロース
93g、繊維素ゲルコール酸ナトリウム3gおよびステ
アリン酸マグネシウム1.5gを加えて混合し、この混
合物を単発式打錠機にて打錠して径9 Ilm、重量2
00a+gの錠剤を製造した。
本錠剤は、1錠中に具体例Iで得た化合物5mgを含有
しているが、症状に合わせて1回3〜6錠を1日3回服
用する。
用例4 前記具体例2で得た化合物2.5gに微結晶セルロース
93g1繊維素ゲルコール酸ナトリウム3gおよびステ
アリン酸マグネシウム1.5gを加えて混合し、この混
合物を単発式打錠機にて打錠して径9 am、重量20
Off1gの錠剤を製造した。
本錠剤は、1錠中に具体例2で得た化合物5mgを含有
しているが、症状に合わせて1回3〜6錠を1日3回服
用する。
具体例5 前記具体例2で得た17.4gを細末とし、これを乳糖
83.5g、軽質無水ケイ酸0.5gおよび微結晶セル
ロース3gと混合し、このloomgづつを硬カプセル
に充填してカプセル剤を得た。
本カプセル剤は、lカプセル中に具体例2で得た化合物
16.7mgを含有しているが、症状に合わせて1回1
〜2カプセルを1日3回服用する。
具体例6 前記具体例3で得た17.4gを細末とし、これを乳糖
83.5g、軽質無水ケイ酸0.5gおよび微結晶セル
ロース3gと混合し、この100mgづつを硬カプセル
に充填してカプセル剤を得た。
本カプセル剤は、夏カプセル中に具体例3で得た化合物
16.7mgを含有しているが、症状に合わせて1回1
〜2カプセルを1日3回服用する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水酸基のときにR_2はメチル基、R
    _1およびR_2は一緒になつてメチレン基、またはR
    _1はメチル基のときにR_2は水素原子を意味する)
    で表される新規リグナン誘導体。
  2. (2)下記式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水酸基のときにR_2はメチル基、R
    _1およびR_2は一緒になつてメチレン基、またはR
    _1はメチル基のときにR_2は水素原子を意味する)
    で表される化合物を有効成分とする抗潰瘍剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5085503U (ja) * 1973-12-04 1975-07-21
JPS5965612A (ja) * 1982-10-08 1984-04-13 Nhk Spring Co Ltd ばね式回動装置

Patent Citations (2)

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