JPS63303829A - セリウム含有石英系レ−ザ−ガラス及びその製造方法 - Google Patents

セリウム含有石英系レ−ザ−ガラス及びその製造方法

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JPS63303829A
JPS63303829A JP13800987A JP13800987A JPS63303829A JP S63303829 A JPS63303829 A JP S63303829A JP 13800987 A JP13800987 A JP 13800987A JP 13800987 A JP13800987 A JP 13800987A JP S63303829 A JPS63303829 A JP S63303829A
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JP
Japan
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cerium
glass
alkyl silicate
laser glass
quartz
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JP13800987A
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Yoshitaka Ito
嘉高 伊藤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は石英ガラスを母体材料として用いたレーザーガ
ラス及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
石英ガラスを母体材料とし、そこにセリウム元素をドー
プしたガラスは特定の波長域で蛍光を発生させることが
可11ヒである。そのため、この系のガラスを固体ガラ
スレーザーとすることが、近年、盛んに試みられている
。この系のガラスの製造方法は多種存在するが、中でも
ゾル−ゲル法は他の溶融法や各種CVD法等に比べて石
英ガラス中に各種ドーパントを均一に導入しやすいため
、近年、非常に注目を集めている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ゾルーゲル法により製造したこの系のガラスでは、他の
製法のものと比較してはるかに均一な、セリウムの石英
ガラス中へのドーピングが行なわれているが、必ずしも
十分であるとは言い難い。
つまり、セリウム原子はガラス中において3価又は4価
の原子価状態をとりうるが、多くのセリウム元素が会合
状態にあり蛍光の発生に寄与しない4価の原子価状態を
とり、蛍光の発生に寄与する3価のセリウム原子はわず
かじか存在しないからである。そのため、発光の効率は
低く、レーザー発振を試みた場合にも十分な特性は期待
できないという問題点が存在する。
そこで本発明は上記問題点を解決するもので、その目的
とするところはセリウム原子間の会合を抑制し、蛍光の
発生、レーザー発振に関与する3価の原子価状態にある
セリウム原子だけを効果的に石英ガラス中に導入且つ保
持し、良好な発光及び発振特性を育するレーザーガラス
を得ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のセリウム含有石英系レーザーガラスは石英ガラ
スを母体材料とし、前記母体材料にセリウム元素及びリ
ン元素を均一にドープしたもので、その製造方法は以下
に示す工程を少な(とも一つ以上含むことを特徴とする
セリウム元素又はリン元素を自作するドーパントは、ア
ルコキシド、塩化物、水酸化物、硫化物、硝酸化物等そ
の形態は問わないが、ゾル溶液に溶解しやすく、焼結時
にガラス化が容易であるものが良い。また、ゾル溶液に
溶解しにくいか又は全く溶解しないものでも、十分に小
さな粒径のものであれば使用可能である。
また、アルキルシリケートの酸性加水分解溶液中にシリ
カ微粒子を均一に分散させたゾル溶液を用いることによ
り、シリカ微粒子を添加していないゾル溶液を用いた場
合に比べ、極めて容易に大体積、大面積のガラス体を得
ることが可能である。
〔作用〕
3価のセリウムイオンはf−d電気双極子許容遷移であ
るため、その吸収や発光特性は周囲の他原子の配位状態
に敏感である。先にも述べた様に、石英ガラス中では多
くのセリウムが発光しない4価の状態をとるが、リンを
少量共ドープすると、セリウム原子周辺の配位状態が変
化し、セリウム原子間で会合が生じにくくなるとともに
、電子双極子モーメントが著しく変化する。したがって
、3価のセリウムイオンが増加するとともに、蛍光特性
においても発光波長の短波長化、スペクトル幅の減少、
輻射寿命の減少等が生じることになる。よって、レーザ
ー発振を試みた場合、高出力、高効率発振が期待できる
〔実施例1〕 (1)  ゲル体の作製 エチルシリケート、無水エタノール、水、アンモニア水
(29%)をモル比で1ニア、E3:4:0.08の割
合になるように混合し長時間攪拌した後、室温で数日間
熟成し、減圧濃縮することにより分散性の良いシリカ微
粒子溶液を調製した。
次にエチルシリケートに重量比で1:lになるように0
.02Ji!1定の塩酸を加え、水冷しながら約2時間
撹拌することにより加水分解液壱調製した。
シリカ微粒子溶液のP H値を2規定の塩酸を用いて4
.5に調整した後、加水分解液を混合し、均質な溶液と
なるまで十分撹拌した。その後、この@l夜に、Ce/
Stow =100ppmとなるように所定量のセリウ
ムを塩化第一セリウム溶液の形で添加し、続いて先のセ
リウムに対しモル比で15倍皿のリンをリン酸水素アン
モニウム水tli液の形で添加し、十分均一になるまで
撹拌を続けた。この溶液のp H値を0.4規定のアン
モニア水を用いて5.0に調整し、約50分かけてゲル
化させた。
(2:J  ガラス化 このゲル体をポリプロピレン製の乾燥容器(開口率0.
3%程度)に移し入れ、約60″″Cに保たれた恒温乾
燥機を用いて約2週間で乾燥し、空気中に放置しても割
れない多孔質ゲル体を得た。
このゲル体を酸素/窒素雰囲気中で一度100°Cまで
加熱し、綜合反応の促進、脱水、脱有機物等の各種処理
を行った後、炉内をヘリウム雰囲気に変え、最高132
0°Cまで加熱してガラス化した。
得られた焼結体は無色透明のガラス体で、脈理や結晶等
もらられず良好なものであった。化学分析から、このガ
ラス体にはほぼ仕込み組成量のセリウムが含有されてい
ることが確認された。このガラス体の蛍光特性を、従来
のリンを共ドープしていないガラス体のそれと合わせて
第1表に示す。
第1表 零1強度は従来法のものを1とした場合の相対値次に、
このガラス体の両端面を高精度平行平面研磨し、反射防
止膜をコーティングしてレーザー発振を試ろたところ、
安定的に発振を行うことが確認された。また、繰り返し
発振も十分可能であり、長時間の発振を行ってもガラス
体には何らの損傷も見られないことから、セリウム及び
リンのドーピングが極めて良好に行なわれていることが
確認された。
以上の様に本発明によれば従来にない極めて優れた特性
ををするレーザーガラスを得られること、また、比較的
容易に大型のガラス体(例えば200mmX200mm
X50mm)を得られること等、レーザー用ガラス体を
製造する際に極めてを効であることがわかる。
〔実施例2〕 エチルシリケートに重量比で1:1になるように0.0
2規定の塩酸を加え、激しく撹拌して無色透明の均一溶
液を得た。そこに所定αの微粉末シリカ(Aerosi
l  0X−50)を徐々に添加し、充分に攪拌すると
ともに超音波照射を行ない、微粉末シリカが均一に分散
したゾル溶液を調製した。その後、この溶液に実施例1
と同様にセリウムとリンを添加し十分均一にした後、0
゜4規定のアンモニア水を用いて、この溶液のpII値
を4.5に調整し、約1時間かけてゲル化させた。
得られたゲル体は実施例1と同様の方法により乾燥、焼
結を行ないガラス化した。こうして得られたガラス体は
透明度が高く、脈理や結晶等もみられない良好なもので
、実施例1で作製した試料と同様の蛍光特性及びレーザ
ー発振特性を存することがわかった。本実施例から、用
いるシリカ微粒子が適当なものであれば、特にシリカ微
粒子の製法は限定されず、多種多様なシリカ微粒子を使
用できることがわかる。
〔実施例3〕 実施例1と同様の方法によりセリウムを11009p 
(Ce/5ins =1001)Pm)と、そのセリウ
ムに対して1倍モル量、5倍モル量、20倍モル量、5
0倍モル量のリンを添加した3!lのゾル溶液を調製し
、同様の手順によりゲル化、乾燥、焼結を行い脈理や結
晶等の存在しない良質なガラス体を得た。これら3!l
のガラス体の蛍光特性を調べたところ、リンの量が5.
20,50倍モル量のものは、実施例1(リンの量は1
5倍モル量)で得られた蛍光特性とほぼ同様となったが
、1倍モル皿のものは実施例1と従来法の中間的な蛍光
特性ををすることがわかった。以上のことから、少量の
リンを添加するだけで、この系のガラスの蛍光特性を著
しく変化させられることがわかる。尚、今回の実施例で
は添加するリンの量が、セリウムに対してモル比で5倍
量程度あれば十分な効果を発揮するという結果を得たが
、当然ながら、上記の値はゲル体の作製条件や焼結条件
により大きく変化するため、上記の値に限定されるもの
ではない。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明した様に、ゾル−ゲル法によるセリウ
ム含q石英系レーザーガラスの製造時に、セリウム元素
と共にリン元素を共ドープすることにより、従来のセリ
ウムだけの場合では困難であった蛍光及びレーザー光の
高効率発光、高効率発振が可能となるばかりでな(短波
長化も可能となる。このレーザーガラスの特徴は優れた
機能性母材である石英ガラスにセリウムとリンを共ドー
プし′Cある点にあり、また、その製造方法は主にアル
キルシリケート、シリカ微粒子、セリウム元素を含むド
ーパント及びリン元素を含むドーパントから成るゾル溶
液を、ゲル化、乾燥、焼結することによりガラス体を得
るものである。こうして得られたガラス体は脈理や結晶
等がほとんどな(、他の製造方法により得られるものと
比べて、著しく高品質であり、そのため、長時間の使用
及び繰り返し発振が可能である等の優れた特徴を存する
。本製造法ではセリウム及びリン源として多種多様な化
合物を使用できるとともに、セリウム及びリンの添加量
を広範囲にわたって変化させられるため、使用目的に合
った最適なレーザーガラスを得ることができる。さらに
、本発明で得られるレーザーガラスは、その発振波長域
が広範囲に及ぶため、波長可変レーザー、光反応用光源
等に応用可能であるばかりか、蛍光ガラス体として各種
レーザーの励起用光源としても使用可能であることは言
うまでもない。
以  上

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)石英ガラスを母体材料とし、前記母体材料にセリ
    ウム元素とリン元素をドープしたことを特徴とするセリ
    ウム含有石英系レーザーガラス。
  2. (2)セリウム元素を含有するドーパントが、ゾル溶液
    中の溶媒に溶解するものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のセリウム含有石英系レーザーガラ
    ス。
  3. (3)リン元素を含有するドーパントが、ゾル溶液中の
    溶媒に溶解するものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のセリウム含有石英系レーザーガラス。
  4. (4)前記シリカ微粒子はアルキルシリケートを塩基性
    触媒の存在下で加水分解して得られるシリカ微粒子であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のセリウ
    ム含有石英系レーザーガラス。
  5. (5)含有するリンの量はセリウムに対してモル比で1
    〜100倍の範囲であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のセリウム含有石英系レーザーガラス。
  6. (6)少なくとも以下に示す工程を一つ以上含むことを
    特徴とするセリウム含有石英系レーザーガラスの製造方
    法。 a)アルキルシリケートを酸性触媒の存在下で加水分解
    させる工程。 b)アルキルシリケートの加水分解溶液にシリカ微粒子
    を分散させる工程。 c)アルキルシリケートの加水分解溶液にセリウム元素
    を含有するドーパントを均一に添加する工程。 d)アルキルシリケートの加水分解溶液にリン元素を含
    有するドーパントを均一に添加する工程。 e)各種ドーパントを添加したゾル溶液のpH値を3〜
    6の範囲に調整する工程。 f)該ゾル溶液をゲル化、乾燥させドライゲルとする工
    程。 g)該ドライゲルを焼結しガラス体とする工程。
JP13800987A 1987-06-01 1987-06-01 セリウム含有石英系レ−ザ−ガラス及びその製造方法 Pending JPS63303829A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0310308A2 (en) * 1987-10-01 1989-04-05 AT&T Corp. Sol-gel method for forming thin luminescent films

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0310308A2 (en) * 1987-10-01 1989-04-05 AT&T Corp. Sol-gel method for forming thin luminescent films

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