JPS63303363A - 電子写真感光体からセレン層を除去する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子写真感光体から無定形セレン含有感光層を
除去する方法に関する。

従来の技術 電子写真感光体を使用した電子写真複写装置は、近年著
しく普及し、多用されており、それに伴ない廃棄される
電子写真複写装置も増加してきている。これ等廃棄され
た電子写真複写装置に用いられている電子写真感光体と
しては、導電性金属支持体、例えばアルミニウムドラム
上に無定形セレン含有感光層が蒸着されたものが一般的
である。

ところで、導電性金属支持体、特にドラム状支持体は、
表面平滑性及び寸法精度が要求されるため、廃棄するこ
となく再利用をはかるのか有利である。

従来、電子写真感光体における無定形セレン含有感光層
を金属支持体から分離する方法としては、種々のものが
提案されている。例えば（１）無定形セレン含有感光層
を切削する方法、（２）加熱冷却を繰り返し、セレン層
と金属支持体との熱膨張率の差を利用して剥離する方法
、（３）ノズルから噴射した高圧の温水で剥離する方法
（特開昭５９−１８１０４号公報）、（４）真空中でｈ
口熱してセレンを蒸発させる方法（特開昭５５−１４９
９４９月公報）、（５）、’ｆｆｉ定形セレン含有感光
層を加熱処理した後、又は加熱下に薬剤で処理する方法
（特開昭５８−２１７４１２号公報、特開昭５３−１４
７７０３号公報）等が知られている。

発明か解決しようとする問題点 しかしなから、これ等従来知られている方法はいずれも
満足すべきものではなかった。例えば、（１）〜（４）
の方法では、セレンの粉塵か空中に浮遊したり、セレン
酸化物或いはけレンと共に含まれるＡｓ、Ｔｅなとの酸
化物等の蒸気が発生したりして、人体に有害であり、そ
れ等を回収するための装置及び設備か必要となった。又
、無定形セレン含有感光層が剥離された後の金属支持体
の表面は粗れたものになったり、或いは熱の作用を受け
て生じた内部応力により、表面に変形が生じたりする欠
点かあった。又（５）の方法は、無定形セレン含有感光
層をかなりの高温において処理しないと十分な剥離効果
を得ることができなかったり、セレンが薬剤と反応して
有毒な物質を形成したり、或いは薬剤によって金属支持
体か損傷を受けるという欠点かあり、未だ充分満足のい
くものではなかった。

したがって、本発明の目的は、電子写真感光体の無定形
セレン含有感光層を、導電性金属支持体から、金属支持
体の表面を粗らしたり変形を起こすことなく、比較的低
温の温和な条件で分離覆る方法を提供Ｊることにある。

問題点を解決するための手段 本発明者等は、検器の結果、抱水ヒドラジンが上記の目
的を達成するために極めて有効でおることを見出だし、
本発明を完成するに至った。

本発明の電子写真感光体から無定形セレン含有感光層を
除去する方法は、導電性金属支持体上に無定形セレン含
有感光層を設けてなる電子写真感光体を、抱水ヒドラジ
ン又はその水溶液で処理覆ることを特徴とする。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明において処理される電子写真感光体は、導電性金
属支持体上に無定形セレン含有感光層が設けられたもの
である。導電性金属支持体とじては、アルミニウム、真
鍮、クロム、ステンレススチール等、抱水ヒドラジンに
よって腐食されないものでおれば如何なるものでもよい
が、アルミニウム又はアルミニウム合金よりなるものか
最も多く使用されている。又、その形状は如何なるもの
でもよいが、ドラム状の形状を有する場合に、本発明が
特に効果的に適用できる。上記導電性支持体上に設【プ
られた無定形セレン含有感光層としては、例えば、セレ
ン蒸着層のほか、５ｅ−Ａｓ蒸看層、３ｅ−１−ｅ蒸着
層等を例示することができる。

本発明を実施するに際して、電子写真感光体が表面層を
有する場合には、例えば、溶剤処理などによって予め表
面層を除去するのか好ましい。次いで必要に応じて水洗
、或いはアルコールその他の有機溶剤による洗浄を行う
。

本発明においては、電子写真感光体を抱水ヒドラジン又
はその水溶液で処理するのでおるか、無定形セレン含有
感光層のセレンは抱水ヒドラジンと次のように反応し、
それによって無定形セレン−５＝ 含有感光層が導電性金属支持体から分離される。

６Ｎ２　Ｈ４・Ｈ２０＋３Ｓｅ →２　（Ｎ２　）−１４＞２−町３ｅ十（Ｎ２　Ｈ４）
２　Ｈ２５ｅｏ３−３Ｈ２０この場合、抱水ヒドラジン
としては、ａ’Ｍ　１００％の状態で、或いは純水で稀
釈して８度５０〜１００％の水溶液として用いるのが望
ましい。なぜならば、濃度が５０％より低くなると、セ
レンとの反応性が低下するからである。

処理は、上記抱水ヒドラジン又はその水溶液を、無定形
セレン感光層上に噴霧器等によってスプレー塗布するこ
とによって行ってもよいし、又、電子写真感光体を抱水
ヒドラジン又はその水溶液中に浸漬覆ることによって行
ってもよい。スプレー塗布の場合には、抱水ヒドラジン
又はその水溶液を３０〜５０’Ｃに保温し、例えば、０
．５〜２０Ｋｇ／ｃ屏の圧力で、５〜２０分間吹き付Ｇ
プることによって行うことかできる。又、浸漬処理の場
合には、３０〜５０°Ｃに保温した抱水ヒドラジン又は
その水溶液中に、電子写真感光体を１０〜３０分間浸漬
することによつて行うことかできる。

抱水ヒドラジンにより処理された電子写真感光体からは
無定形セレン層か除去されるので、回収された導電性金
属支持体は、必要に応じて、水洗、酸り理、フレオン処
理等による後処理か行われる。

実施例 以下、実施例によって本発明を説明する。

実施例１ 抱水ヒドラジン８０％と水２０％よりなる溶液を４５°
Ｃに加温し、この溶液を、アルミニウム基板及びセレン
蒸着層よりなる複写ドラムのセレン蒸着層上に、噴霧器
によりスプレー圧１５に３／ｃＭで吹き（＝Ｊ−Ｄブた
。吹き何は開始後１０〜１５分間でセレン蒸着層がアル
ミニウム基板から完全に除去された。アルミニウム基板
は次いて水洗し、６％硝酸を圧ノフ１．５Ｎｆｆ／ｃｍ
で吹き何（プて洗浄し、更に水洗し、乾燥した。回収さ
れたアルミニウム基板は、その表面か粗らされていなく
、又、変形も生じていなかったので、そのままの状態で
新たな電子写真感光体の作製に使用することができた。

実施例２ 抱水ヒドラジン７０％と水３０％よりなる溶液を４５°
Ｃに加温し、この溶液中にアルミニウム基板及びセレン
蒸着層よりなる複写ドラムを浸漬した。浸漬後、２０〜
２５分間でセレン蒸着層がアルミニウム基板から完全に
除去された。次いで、アルミニウム基板は、実施例１と
同様に処理され、変形がなく平滑な表面のアルミニウム
基板が回収された。

このものは、そのままの状態で新たな電子写真感光体の
作製に使用することができた。

発明の効果 本発明【は、−］二記のように電子写真感光体を抱水ヒ
ドラジン又はその水溶液で処理するから、環境汚染かな
く、安全に作業ができる。そして、比較的低温の温和な
条件での処理によって、無定形セレン感光層を導電性金
属支持体から完全に除去することができ、したかって又
、回収された導電性金属支持体は、その表面に変形か生
じることがなく、又、腐食によって粗らされるというこ
ともない。したがって、回収された導電性金属支持体は
、新たに電子写真感光体を作製する際に、表面を再加工
することなく、そのままの状態で再利用することができ
る。

特許出願人　　冨十ゼロックス株式会社同　　　　株式
会社表面７３０工研究所回　　　　新井金属株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）導電性金属支持体上に無定形セレン含有感光層を
   設けてなる電子写真感光体を、抱水ヒドラジン又はその
   水溶液で処理することを特徴とする電子写真感光体から
   無定形セレン含有感光層を除去する方法。
2. （２）抱水ヒドラジン又はその水溶液が、５０〜１００
   ％の濃度を有する特許請求の範囲第１項に記載の方法。