JPS6330158Y2 - - Google Patents

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JPS6330158Y2
JPS6330158Y2 JP1980189920U JP18992080U JPS6330158Y2 JP S6330158 Y2 JPS6330158 Y2 JP S6330158Y2 JP 1980189920 U JP1980189920 U JP 1980189920U JP 18992080 U JP18992080 U JP 18992080U JP S6330158 Y2 JPS6330158 Y2 JP S6330158Y2
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JP
Japan
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insulator
temperature coefficient
positive temperature
thermistor
coefficient thermistor
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、正の抵抗温度特性を有するチタン酸
バリウム系半導体磁器発熱体(以下正特性サーミ
スタと称す)を使用した発熱装置、たとえばビデ
オテープレコーダ(以下VTRと称する。)の回転
ヘツドの結露現象を防止するのに使用される発熱
装置に関する。
VTRは、録画、再生動作時に周辺機器からの
放熱や自己の発熱現象により、回転ヘツドがかな
り温度上昇を示す。ところが一旦動作を停止する
と、回転ヘツドドラムの温度が急激に低下するた
め、回転ヘツドドラムの表面に細かい水滴が付着
するいわゆる結露現象を生じる。この結露現象に
より、磁気テープが回転ヘツドドラムの表面に密
着してしまうため、次に使用するときに回転ヘツ
ドドラムが円滑に指導できなかつたり、最悪の場
合には磁気テープが破断してしまうおそれもあ
る。
上述の結露現象を防止するため、従来は抵抗発
熱体と感温スイツチとの組み合せより成る定温形
の発熱装置により、回転ヘツドドラムを動作停止
後も適当な温度に保温させるようにしてあつた。
しかしながら、抵抗発熱体と感温スイツチとの組
み合せより成る発熱装置では、部品点数が多く、
広いスペースを要すること、感温スイツチが故障
し易く信頼性に欠けること、周期的な温度変動が
避けられないこと、消費電力が大きいこと等の欠
点があることから、最近、発熱体として正特性サ
ーミスタを用いた発熱装置が提案されている。
正特性サミスタは、キユリー温度を適当に選定
することにより、任意の発熱温度が得られるこ
と、またキユリー温度を超えると抵抗値が急激に
増加して電流を絞る自己温度制御機能を有し、そ
れ事態で加熱の危険のない定温発熱体として動作
すること等々の優れた特長を優している。従つ
て、正特性サーミスタを使用した発熱装置は、感
温素子や開閉素子が不要となり、小型化、取付ス
ペースの縮小化、温度の一定化、過熱防止、消費
電力の節約、信頼性の向上等の効果が得られる。
第1図はこの種の発熱装置の分解斜視図、第2
図は同じくその組立断面図をそれぞれ示してい
る。この例では、回転ヘツドの支持部材(図示し
ていない)に取り付けられる放熱体1の外面に、
モールド樹脂流出防止用の凸環部2を形成し、該
凸環部2の内部に、熱伝導性の良好なアルミナ磁
器、ベリリア磁器などから成る電気絶縁板3およ
び正特性サーミスタ4を順次重ねて挿入し、かつ
接着した後、正特性サーミスタ4の上から絶縁樹
脂5をコーテイングした構造となつている。
前記正特性サーミスタ4は、円板状の素体6の
取付面側に中間電極7を形成すると共に、他面側
にギヤツプg1を介して対向する2つの電極8a,
8bを形成し、該電極8a,8bにそれぞれリー
ド線9a,9bを半他付け等の手段で接続固定し
た構造となつている。10a,10bは放熱板1
を回転ヘツドの支持部材等に取付固定する場合
に、ネジ等の取付具を嵌める切欠である。
上述の発熱装置は、中間電極7に対して他面側
に設けた2つの電極8a,8bを対向させた構造
となつているから、リード線9a−9bまたは電
極8a−8b間の抵抗値は、第3図に示すように
電極8a−中間電極7間および中間電極7−電極
8b間の各々の抵抗値(イ),(ロ)が直列合成されたも
のが主となる。なお、電極8a−8b間の抵抗値
(ハ)は表層的な抵抗値であり、上記の直列合成抵抗
値より遥かに低くなるから無視できる。正特性サ
ーミスタ4は、前述の抵抗値(イ),(ロ)の直列合成抵
抗値に従つて発熱動作をする。
ところが、抵抗値(イ),(ロ)を全く同一値に調整す
ることが不可能であり、抵抗値(イ),(ロ)の間に必ず
バラツキを生じるため、リード線9a,9bを介
して電極8a−8b間に電圧を印加し、正特性サ
ーミスタ4を動作させた場合、抵抗値(イ),(ロ)のバ
ラツキにより、電極8a−中間電極7に加わる分
圧電圧と、中間電極7−電極8b間に加わる分圧
電圧との間に電圧差を生じ、どちらか一方だけが
集中的に偏つた発熱動作をし、それによつて正特
性サーミスタ全体が熱平衡状態に達してしまう。
このため、理論上は電極8a−中間電極7間およ
び中間電極7−電極8b間の2個所の発熱部分が
考えられても、実際に発熱動作に寄与するのは正
特性サーミスタ4の一部分だけとなつてしまい、
安全性及び素子の利用効率が低くなるという欠点
があつた。また、リード線9a,9bを同一面側
で接続固定する構造であるため、たとえばリード
線クリツプ等を使用することができず、リード線
の接続固定作業が面倒で困難になる等、製造上の
難点もあつた。
更に放熱板1に凸環部2を形成して絶縁樹脂流
出防止を図つているが、凸環部2は板材にプレス
加工を施して形成されるものであつて、あまり高
くはできない。一般的には、電気絶縁板3及び正
特性サーミスタ4の積層厚みよりも大きくするこ
とは困難である。このため、絶縁樹脂5が凸環部
2を超えて外部に流出して周辺部を汚してしまう
ことがあり、完全な絶縁樹脂流出防止作用を得る
ことが困難であつた。
本考案は上述する欠点を除去し、正特性サーミ
スタの利用効率を高め、小型化もしくは発熱量増
大化を図り、安全性、信頼性を向上させ、正特性
サーミスタと絶縁板との間の密着性を良好にして
熱伝導性を改善し、更に、絶縁樹脂流出を確実に
防止し得る発熱装置を提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するため、本考案は、一面を取
付け面とし他面上に凸環部を形成した放熱板と、
前記放熱板の凸環部内に配置された絶縁体と、前
記絶縁体上に配置された正特性サーミスタとを備
える発熱装置において、前記正特性サーミスタは
両面に設けた一対の電極にリード線をそれぞれ接
続固定してなり、前記絶縁体は前記正特性サーミ
スタの電極の1つと対向する面側に、前記電極上
のリード線を受ける凹受部を有すると共に、周辺
部に前記正特性サーミスタの表面より高く突出す
る凸縁部を有してなり、前記絶縁体の前記凸縁部
によつて囲まれた領域内に絶縁樹脂を充填して、
前記正特性サーミスタを固着したことを特徴とす
る。
以下実施例たる添付図面を参照し、本考案の内
容を具体的に説明する。第4図は本考案に係る発
熱装置の断面図である。図において、第1図およ
び第2図と同一の参照符号は同一性ある構成部分
を示している。この実施例では、正特性サーミス
タ4は、円板状など任意の形状に形成された素体
6の厚み方向の両面に、一対の電極11,12を
設け、該電極11,12にリード線13,14を
半田付け等の手段によつて接続固定した構造とな
つている。したがつて、リード線13,14に電
圧を印加した場合、正特性サーミスタ4はそのほ
ぼ全面にわつて均一な発熱動作をすることとなる
から、正特性サーミスタ4の利用効率が従来より
著しく向上し、小型化または発熱量増大の効果が
得られる。また、従来のように電圧が偏つて印加
される余地がないので、安全性、信頼性が向上す
る。更に、リード線13,14を接続固定する際
にリード線クリツプ等を使用することができるか
ら、リード線13,14の半田付工程等が非常に
簡単になり、量産性、生産性が向上する。
また、絶縁体3は、正特性サーミスタの電極1
2面と対向する面側に段状の凹受部3aを設け、
該凹受部3a内で前記電極12に固着されたリー
ド線14受ける構造となつている。このような構
造であると、正特性サーミスタ4を絶縁体3上に
重ねた場合に、前記凹受部3a内にリード線14
が埋め込まれ、両者3,4が密接に面接触し、密
着性が良好になるから、熱結合性、熱伝導性が向
上する。
更に絶縁体3の周辺部に凸縁部3bを設け、該
凸縁部3b内に正特性サーミスタ4を収納してあ
る。このような構造であると、正特性サーミスタ
4が放熱板1の凸環部2に接触することがないの
で、正特性サーミスタ4と放熱板1とを確実に電
気絶縁できる。また、凸縁部3bは正特性サーミ
スタ4の表面よりも高く突出させてある。このよ
うな構造であると、凸縁部3bによつて囲まれた
領域内に絶縁樹脂5を充填して、正特性サーミス
タを固着した構造において、絶縁樹脂5の外部流
出を確実に防止できる。
以上述べたように、本考案によれば、次のよう
な効果が得られる。
(a) 両面に設けた一対の電極にリード線をそれぞ
れ接続固定した正特性サーミスタを備えるか
ら、正特性サーミスタを均一に発熱させて、そ
の利用効率を高め、小型で発熱量の大きな、安
全性、信頼性に優れた発熱装置を提供できる。
(b) 絶縁体は正特性サーミスタの電極の1つと対
向する面側に、前記電極上のリード線を受ける
凹受部を有するから、正特性サーミスタと絶縁
体との間に熱結合性、熱伝導性に優れた発熱装
置を提供できる。
(c) 絶縁体は周辺部に正特性サーミスタの表面よ
り高く突出する凸縁部を有してなり、絶縁体の
凸縁部によつて囲まれた領域内に絶縁樹脂を充
填してあるから、絶縁樹脂の外部流出を確実に
防止し、安全性、信頼性を向上させた発熱装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の発熱装置の分解斜視図、第2図
は同じくその組立断面図、第3図は同じくその等
価回路図、第4図は本考案に係る発熱装置の断面
図である。 1……放熱板、2……凸環部、3……絶縁体、
3a……凹受部、3b……凸縁部、4……正特性
サーミスタ、11,12……電極、13,14…
…リード線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一面を取付け面とし他面上に凸環部を形成した
    放熱板と、前記放熱板の凸環部内に配置された絶
    縁体と、前記絶縁体上に配置された正特性サーミ
    スタとを備える発熱装置において、前記正特性サ
    ーミスタは両面に設けた一対の電極にリード線を
    それぞれ接続固定してなり、前記絶縁体は前記正
    特性サーミスタの電極の1つと対向する面側に、
    前記電極上のリード線を受ける凹受部を有すると
    共に、周辺部に前記正特性サーミスタの表面より
    高く突出する凸縁部を有してなり、前記絶縁体の
    前記凸縁部によつて囲まれた領域内に絶縁樹脂を
    充填して、前記正特性サーミスタを固着したこと
    を特徴とする発熱装置。
JP1980189920U 1980-12-30 1980-12-30 Expired JPS6330158Y2 (ja)

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JP1980189920U JPS6330158Y2 (ja) 1980-12-30 1980-12-30

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JPS57113389U JPS57113389U (ja) 1982-07-13
JPS6330158Y2 true JPS6330158Y2 (ja) 1988-08-12

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ID=29994184

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JP1980189920U Expired JPS6330158Y2 (ja) 1980-12-30 1980-12-30

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52145841A (en) * 1976-05-31 1977-12-05 Hitachi Ltd Heater apparatus
JPS5531765U (ja) * 1978-08-22 1980-02-29

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52145841A (en) * 1976-05-31 1977-12-05 Hitachi Ltd Heater apparatus
JPS5531765U (ja) * 1978-08-22 1980-02-29

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