JPS6329973B2 - - Google Patents

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JPS6329973B2
JPS6329973B2 JP55020578A JP2057880A JPS6329973B2 JP S6329973 B2 JPS6329973 B2 JP S6329973B2 JP 55020578 A JP55020578 A JP 55020578A JP 2057880 A JP2057880 A JP 2057880A JP S6329973 B2 JPS6329973 B2 JP S6329973B2
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JP
Japan
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milk
beverage
vitamin
vitamins
water
Prior art date
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Expired
Application number
JP55020578A
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English (en)
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JPS56117753A (en
Inventor
Takashi Hashiguchi
Kimihiko Takeo
Fumihiko Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2057880A priority Critical patent/JPS56117753A/ja
Publication of JPS56117753A publication Critical patent/JPS56117753A/ja
Publication of JPS6329973B2 publication Critical patent/JPS6329973B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、無機質および/またはビタミンが強
化された品質安定の良好な強化牛乳及びその製造
方法に関するものである。 周知の通り、強化牛乳とは無機質やビタミンの
強化を行なつた乳幼児あるいは成人を対象とした
ものであり、その概要については例えば『楼井・
斉藤・東・鈴木編、恒星社厚生閣版(昭和53年)、
610〜611頁』に記載されている。 従来から存在した強化牛乳としては、ビタミン
D、ビタミンA、ビタミンB1、鉄等がそれぞれ
強化されたものがあつたが、水不溶性もしくは水
難溶性の無機質、特にカルシウム成分を含有する
ものはなかつた。それは、飲料としての前提条件
あるいは牛乳というイメージから、高粘性のもの
あるいは些かなりともゲル状感のあるものは受け
入れ難く、従つて系全体の粘度を高めて懸濁性を
改良するようなガム質の添加が嫌われたことによ
る。更に詳しくは、従来のガム質の添加では、固
形分散物として存在する水不溶性あるいは水難溶
性の無機物を充分に懸濁安定化させることはでき
なかつたこともその理由である。 無機質としてカルシウム塩を強化することの意
義は言うまでもなく、近年の青少年に多いと指摘
されているカルシウム不足に由来する歯・骨の脆
弱化傾向を防止し、体力増強を狙いとしたもので
ある。 牛乳にはもともとカルシウム成分が含まれてお
り、通常の場合市乳1000g中約1gのカルシウム
が存在するとされている。1年未満の小児であれ
ばカルシウム所要量は0.4g/日とされるから市
乳400gも飲めばそれで必要量はこと足りること
になるのであるが、1年未満の小児ならともか
く、青少年期はカルシウム所要量を更に必要とす
るし、例えばリン酸を含む他の飲料、食料品を摂
取する機会も増えるためカルシウム分が不足し、
骨が脆弱化して骨折等の事故を起こし易くなると
言われている。 本発明は以上の理由から、無機質として特にカ
ルシウムを強化し、更に飲料としてのテクスチヤ
ーを損うことなくその懸濁安定性を改良した牛乳
を発案しかつ完成させたのである。 更に、牛乳にビタミンを添加する場合、従来の
強化牛乳では、ビタミンD強化の例が圧倒的で、
その他ビタミンA、B1等を添加する例もあつた
が、ビタミンA及びビタミンDは油溶性であり、
乳化を完全に行なわないと油滴が合一して浮上す
るという問題がある他、紫外線の影響でビタミン
AやB1の安定性が阻害され経時的な含量低下を
招くという問題がビン詰め容器の場合あつた。 また、牛乳中にはビタミンCは殆ど含まれてい
ないが、これを強化すべくビタミンC、すなわち
l−アスコルビン酸を添加すると牛乳中の水相の
PHが低下し、乳蛋白の等電点近傍もしくはそれ以
下となるため、牛乳が凝集し易くなり、品質安定
性が損われるという問題もあつた。 以上のことから、本発明の第二番目の目的は、
油溶性ビタミン類の添加に際しては、油滴合一に
よる浮上分離を防ぎ、かつ水溶液のPHを低下させ
て乳蛋白の凝集を生ぜしめるようなビタミンの添
加に際しては、その凝集を防止し安定化させるこ
とにある。 本発明の目的、すなわち水不溶性、もしくは水
難溶性のカルシウム塩の懸濁安定性改良と、油溶
性ビタミンの乳化安定性の改良、されには、酸性
ビタミン添加に伴なう乳蛋白凝集防止のために
は、次のような組成をもち、下記のような製造法
によつて造られた飲料がそれに適することを見出
した。 本発明でいう新規な飲料とは、牛乳と主体とし
て、それに無機質および/またはビタミン、並び
に結晶セルロースと水溶性高分子の複合体を配合
してなるものを指す。 牛乳としては、原料乳を清浄した後殺菌して得
られる普通市乳、及び脱脂粉乳と乳脂肪から得ら
れる還元牛乳、及びソフトカード化されたものが
用いられるが、好ましくは熱履歴を受けていない
新鮮な原料乳を清浄したもの(以下原料乳と称
す)が用いられる。 無機質としては水不溶性(20℃の純水に対する
溶解度が0.01g/100ml以下)もしくは水難溶性
(同じく溶解度が0.1g/100ml以下)であるよう
なカルシウム塩を指し、飲料のテクスチヤーを阻
害しないためには、ストークス平均粒径が10ミク
ロン以下、好ましくは5ミクロン以下のものがよ
い。 ビタミンとは、油溶性もしくは水溶性のビタミ
ン類の1種もしくは2種以上の組合せを言う。例
えば、ビタミンA、D、E:ビタミンB1、B2
C等がある。 上記カルシウム塩およびビタミン類の添加量は
任意に選び得るが、カルシウム塩は飲料1000gあ
たりカルシウムとして1〜20g、ビタミンAは同
1000Iu(国際単位)以上、ビタミンB1は同1mg程
度ビタミンB2は同2〜3mg程度、ビタミンCは
同100〜500mg程度、ビタミンDは1000〜2000Iu程
度が一応の目安となる。 本発明でいう結晶セルロースと水溶性高分子の
複合体とは、微結晶セルロースと、カラヤガム、
ローカストビーンガム等と可溶性デンプン、デン
プン分解物等とからなる混合物との複合体を指
し、市販品として例えばアビセルRC−N81〔旭
化成工業(株)製〕がある。 その量は飲料中0.2〜1.5重量%、好ましくは0.4
〜1.2重量%、最も好ましくは0.6〜1.0重量%の範
囲である。 本発明の飲料に香料、着色料を加えるのは自由
である。尚、本発明の飲料ではカルシウム塩に由
来する渋味が軽減されるという副次的効果も見出
されている。 本発明の飲料の製造法は、次の通りである。 混合・溶解 原料乳に対して所定量の無機物および/また
はビタミン及び結晶セルロースと水溶性高分子
の複合体を加え、ミツクスタンク中で混合・溶
解させる。加温は必ずしも要しないが、50〜60
℃の範囲で行なうのがよい。 均質化 常法通りホモジナイザーを用いて、100〜250
Kg/cm2、好ましくは140/200Kg/cm2の圧力下で
均質化を行なう。この均質化工程で、油滴はお
よそ3μ以下とする。 殺 菌 殺菌には低温殺菌法と高温殺菌法とがある
が、約63℃で30数分加熱される低温殺菌であれ
ば、均質化前にも行ない得る。最も好ましく
は、130℃、数秒、あるいは150℃数秒という高
温度で短時間殺菌する方法、すなわちHTS、
あるいはUHTSにより殺菌するのが好ましい。
これら高温殺菌法の場合、熱交換機と加熱機の
間にホモジナイザーを入れるのは自由である。 冷 却 常法に従つて、プレート式熱交換機、あるい
は表面冷却機により必要温度まで冷却される。 充填包装 ガラスビンあるいは紙製容器に充填され密封
される。後は冷蔵保存される。 以下本発明を実施例により説明する。 実施例 1 ホルスタイン系原料乳(全固形分11.9%、無脂
固形分8.4%、蛋白質3.1%、脂肪3.6%、乳糖4.6
%、灰分0.74%)を使用し、表−1処方で飲料を
製造した。原料乳にカルシウム塩および/または
ビタミンと、懸濁・乳化剤を加え、50℃に加温し
ミツクスタンク中で15分間混合溶解させ、150
Kg/cm2の圧力で均質化した後、130℃、3秒の
HTS処理を行ない、次いで5℃に冷却し、ガラ
スビンに充填・包装した。得られた製品物性を表
−2に示す。
【表】
【表】
【表】 表−2の通り、従来懸濁・乳化剤として使用さ
れてきたカルボキシメチルセルロースナトリウム
を使用したものは、懸濁安定性および乳化安定性
が悪く、かつ飲料の粘度が著しく上昇するので、
試飲評価結果は著しく悪かつた。 それに対し、結晶セルロースを含む複合体であ
るアビセルRC−N81を添加した系は、乳化・
懸濁状態も良好で経時変化もなく、試飲評価結果
も頗る良好であつた。尚、A、Gは試飲時、渋味
が感じられたがB、Hはそれが殆ど感じられなか
つた。 実施例 2 ジヤージー系原乳(全固形分14.2%、無脂固形
分9.2%、蛋白質3.7%、脂肪5.0%、乳糖4.7%、
灰分0.7%)を用い、表−3処方で飲料を製造し
た。製造手順は実施例1に準じて行なつた。評価
結果を表−4に示す。
【表】
【表】 施例1に準じる。
製造直後の状態では、K、Lの各サンプルはす
でに炭酸カルシウムの沈降が認められたが、I、
Jのサンプルは沈降がなかつた。また、結晶セル
ロースのみのJのサンプルは、一週間後炭酸カル
シウムの沈降が少し認められた。 尚、製造後一週間紫外線を照射した各サンプル
のビタミンA含量を、常法に従がつて定量したと
ころ、1000Iu、1000Iu、900Iu、880Iuとなり、
I、J、サンプルは含量低下が少なかつた。理由
は定かでないが、微細なコロイド状に分散した結
晶セルロースが、油滴として分散したビタミンA
の水/油界面に吸着しそれが紫外線を遮ぎつたた
めではないかと推察するが詳細は不明である。 尚、K、Lは試飲時に喉に渋味が感じられた
が、I、Jにはそれがなく、結晶セルロースが添
加されると、カルシウム塩の添加に由来する苦味
や渋味をマスキングする効果が発現することが判
明した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 牛乳を主体とし、それに無機質および/また
    はビタミン、並びに結晶セルロースと水溶性高分
    子の複合体を添加してなることを特徴とする栄養
    の強化された新規な飲料。 2 無機質が、水不溶性もしくは水難溶性のカル
    シウム塩であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の飲料。 3 ビタミンが、油溶性ビタミンであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の飲料。 4 結晶セルロースが飲料中に0.2〜1.5重量%含
    有されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の飲料。 5 牛乳に無機質および/またはビタミン、並び
    に結晶セルロースを加えて均質化後、熱殺菌し、
    充填包装することを特徴とする新規な飲料の製造
    方法。
JP2057880A 1980-02-22 1980-02-22 Novel type of beverage and its making Granted JPS56117753A (en)

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JP2057880A JPS56117753A (en) 1980-02-22 1980-02-22 Novel type of beverage and its making

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JPS56117753A JPS56117753A (en) 1981-09-16
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