JPS63298967A - ポリアニリンを正極とする有機電解質電池 - Google Patents

ポリアニリンを正極とする有機電解質電池

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JPS63298967A
JPS63298967A JP62131386A JP13138687A JPS63298967A JP S63298967 A JPS63298967 A JP S63298967A JP 62131386 A JP62131386 A JP 62131386A JP 13138687 A JP13138687 A JP 13138687A JP S63298967 A JPS63298967 A JP S63298967A
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JP
Japan
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battery
electrolyte battery
polyaniline
insoluble
organic electrolyte
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JP62131386A
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Shizukuni Yada
静邦 矢田
Kazuro Sakurai
桜井 和朗
Yuji Inoue
裕二 井上
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/60Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of organic compounds
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は有機電解質電池に係り、更に詳しくはポリアニ
リンを正極とし、半導体の性質を有する不溶不融性基体
を負極とし、電解によってこれら正極及び負極に・ドー
ピングしうるイオンを生成しうる化合物を非プロトン性
有機溶媒に溶解した溶液を電解液とする有機電解質電池
に関する。
[従来の技術および問題点] 近年、電子機器の小型化、薄形化あるいは軽量化は目覚
ましく、それに伴い電源となる電池の小型化、薄形化、
軽量化の要望が大きい。小型で性能のよい電池として現
在は酸化銀電池が多用されており、又薄形化された乾電
池や、小型軽量な高性能電池として、リチウム電池が開
発され実用化されている。しかしこれらの電池は1次電
池であるため充放電を繰返して長時間使用することはで
きない。一方、高性能な2次電池としてニッケルーカド
ミウム電池が実用化されているが、小型化、薄形化、軽
量化という点で未だ不満足である。
又、大容量の2次電池として従来より鉛蓄電池が種々の
産業分野で用いられているが、この電池の最大の欠点は
重いことである。これは電極として過酸他船及び鉛を用
いているため宿命的なものである。近年、電気自動車用
電池として該電池の軽量化及び性能改善が試みられたが
実用するに至らなかった。しかし蓄電池として大容量で
且つ軽i′tCK2次電池に対する要望は強いものがあ
る。
以上のように現在実用化されている電池は夫々一長一短
があり、それぞれ用途に応じて使い分けされているが、
電池の小型化、薄形化、或は軽量化に対するニーズは大
きい。このようなニーズに応えようとする電池として、
有機半導体である薄膜状ポリアセチレンに電子供与性物
質又は電子受容性物質をドーピングしたものを電極活物
質として用いる電池が研究され、提案されている。該電
池は2次電池として高性能で且つ薄形化、軽量化の可能
性を有しているが、大きな欠点がある。それは有機半導
体であるポリアセチレンが極めて不安定な物質であり、
空気中の酸素により容易に酸化を受け、又熱により変質
することである。従って電池製造は不活性ガス雰囲気で
行なわなければならず、又ポリアセチレンを電極に適し
た形状に製造することにも制約を受ける。
ポリアセチレンの前述した欠点は、ポリアセチレンの電
池を実用化する上で大ぎな障害となっている。近年、ポ
リアセチレンに代る安定な有機半導体を見いだすべく多
くの研究が行れてきた。その結果、アニリンの重合体で
あるポリアニリンが、空気中の酸素に対して極めて安定
である事が判明した。また、電気化学的にポリアニリン
ヘアニオンをドーピングできることも明らかとなった。
この事実に基き、ポリアニリンを正極に用いた二次電池
が研究されてきた。しかし、該電池の実用化を進めるに
あたりいくつかの課題が残されていた。
その内、最も重要な課題は負極活物質の問題である。−
次電池の負極活物質として一般的に使用されているリヂ
ウムは、二次電池の負極として用いると、充電時にリチ
ウム表面にデンドライトが発生し、好しくない。また、
負極にポリアニリンを用いると、デンドライトの発生は
防止できるが、放電不能である。
本発明の目的はポリアニリンを正極としてサイクル寿命
の長い電池を提供することにある。
本発明の伯の目的は容量の大ぎい電池?提供することに
ある。
本発明のさらに他の目的は小型化、薄形化あるいは軽量
化が可能でありそして製造も容易である経済的な二次電
池である有機電解質電池を提供することにある。
本発明のざらに他の目的は内部抵抗が小さく、しかも長
期に亘って充電、放電が可能な二次電池を提供すること
にある。
r問題点を解決するための手段] 本発明者は先に、炭素、水素および酸素からなる芳香族
系縮合ポリマーの熱処理物であって、水素原子/炭素原
子の原子比が0.05〜0.5でおり、且つBET法に
よる比表面積値が600TIi/g以上であるボリアセ
ン系骨格構造を有する不溶不融性基体が電極として優れ
ていることを見い出し、特許出願している(特開昭60
−170163)。今般、本発明者らは、かかる不溶不
融性基体を負極として用いることにより、前述したポリ
アニリン二次電池の問題点を解決できる事を見い出した
従って上記の本発明の目的は、 (A)  ポリアニリンを正極とする有機電解質電池に
おいて、 (B)  炭素、水素及び酸素からなる芳香族縮合ボ゛
リマーの熱処理物であって、水素原子/炭素原子の原子
数比が0.05〜0,5でおり、且つBET法による比
表面積が600 m/−9以上であるボリアセン系骨格
構造を含む不溶不融性基体を負極とし、 (C)  電解によりこれら正極および負極にドーピン
グされうるイオンを生成しうる化合物と非プロトン性有
機溶媒を含む溶液を電解液とすることを特徴とする有機
電解質電池により達成される。
本発明は、上記のような正極物質と負極物質の組合ゼを
特徴とする。
正極として用いるポリアニリンは、アニリン又はアニリ
ン類似物を重合して得られる高分子量重合体である。本
発明におけるポリアニリンの原料モノマーとしてアニリ
ン又はアニリン類似物、たとえばp−トルイジン、p−
アミノ安息香酸、p−フェニレンジアミン、0−フェニ
レンジアミン、m−トリフルオロメチルアニリンの如き
0位、m位又は0位に置換基を持つ置換アニリンを用い
ることができる。実用的にはアニリンが好ましい。
ポリアニリンを1mする方法としては、電気化学的な反
応を利用した電極重合反応、酸化剤による酸化重合など
あり、アニリン又はアニリン類似物を重合することが可
能ならばいずれの方法でも良い。例えば次のようにして
製造することができる。
アニリン又はアニリ類似物をプロトン酸を含む水溶液に
溶解する。ここでプロトン酸はアニリンをアニリン塩と
して水に溶解するために必要であり、特にその種類につ
いては限定されないが、一般的には硫酸又は塩酸が用い
られる。
このアニリン又はアニリン類似物を溶解させた溶液中に
、例えば白金の如き不活性金属を用いた対極、及び例え
ばAa /AgCf)標準電極の如き参照電極、さらに
作用極を取り付けた電解槽を準備する。上記電解槽を用
い、参照電極に対して適切な電位幅、すなわち水及びプ
ロトン酸の分解反応が生ずることなくアニリン又はアニ
リン類似化合物の重合のみが作用極上で生ずる電位幅内
で電解重合を行う。電解重合法としては、定電流電解法
、電位走査法等が知られているが、上述した適正電位幅
内に作用極の電位が保持されうる方法でおれば、いずれ
でも良い。
本発明において負極として用いられる不溶不融性基体の
原料である芳香族系縮合ポリマーは、フェノール性水酸
基を有する芳香族炭化水素化合物とアルデヒド類との縮
合物である。かかる芳香族炭化水素化合物としそは、−
例えばフェノール、クレゾール、キシレノールの如きい
わゆるフェノール類が好適であるが、他に例えば下記式
〔ここで、Xおよびyはそれぞれ独立に、0.1又は2
である。〕 で表わされるメチレン−ビスフェノール類、あるいはヒ
ドロキシビフェニル類、ヒドロキシナフタレン類である
こともできる。これらのうち、実用的にはフェノール類
特にフェノールが好適である。
本発明における芳香族系縮合ポリマーとしては、上記の
フェノール性水酸基を有する芳香族炭化水素化合物の1
部をフェノール性水酸基を付さない芳香族炭化水素化合
物例えばキシレン、トルエン等で置換した変性芳香族系
ポリマー例えばフェノールとキシレンとホルムアルデヒ
ドとの縮合物を用いることもできる。
またアルデヒドとしてはホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、フルフラー等のアルデヒドを使用することがで
きるが、ホルムアルデヒドが好適である。フェノールホ
ルムアルデヒド縮合物としては、ノボラック型又はレゾ
ール型或はそれらの複合物のいずれであってもよい。
本発明における不溶不融性基体は、上記の如き芳香族系
縮合ポリマーの熱処理物であって例えば次のようにして
製造することができる。
フェノール性水酸基を有する芳香族炭化水素化合物又は
これとフェノール性水酸基を有さない芳香族炭化水素化
合物との混合物およびアルデヒド類から初期縮合物を作
り、この初期縮合物と無機塩とを含む水溶液を調製し、
この水溶液を適当な型に流し込み、加熱して該型内で例
えば板状、フィルム状あるいは円筒状等の形態に硬化し
、その後この硬化体を非酸化性雰囲気中で350〜80
0°Cの温度まで加熱し熱処理し、次いで得られた熱処
理体を洗浄して該熱処理体に含有される無機塩を除去す
る。
初期縮合物と共に角いる上記無機塩は後の工程で除去さ
れるものであり、本発明の不溶不融性基体に600Td
/g以上の比表面積値を持たせるための助剤である。無
機塩として例えば塩化亜鉛、リン酸ナトリウム、水酸化
カリウムあるいは硫化カリウム等を用いることができる
。これらのうち塩化亜鉛が特に好ましい。無機塩は、初
期縮合物の例えば0.05〜10重層倍の量で用いるこ
とができる。下限より少ない母では比表面積値が600
Trt/9以上とはならず、また上限より多い量では最
終的に得られる成形体の機械的強度が低下する傾向が大
きくなり望ましくない。
初期縮合物と無機塩の水溶液は、使用する無機塩の種類
によっても異なるが例えば無機塩の0.1〜1重母倍の
水を用いて調製することができ、該水溶液は適当な型に
流し込み、例えば50〜200℃の温度で加熱すると硬
化する。
上記した初期縮合物と無機塩の水溶液にフェノール系繊
維(例えば日本カイノール社製のカイノール(商標)繊
維)を混ぜ込んでもよい。あるいはフェノール系繊維か
らなる布、フェルト等に上記水溶液を充分に含浸させた
プリプレグを作り、成形硬化してもよい。
かくして得られた硬化体は、次いで非酸化性雰囲気中で
350〜800°Cの温度、好ましくは350〜700
 ’Cの温度、特に好ましくは400〜600℃の温度
まで加熱され、熱処理される。
熱処理の際の好ましい昇温速度は、使用する芳香族系縮
合ポリマー、その硬化処理の程度、形状等によって多少
相違するが、一般に室温から300℃程度の温度までは
比較的大きな昇温速度とすることが可能であり、例えば
100℃/時間の速度とすることも可能である。300
 ’C以上の温度になると、該芳香族系縮合ポリマーの
熱分解が開始し、水蒸気、水素、メタン、−酸化炭素の
如・きガスが発生し始めるため、充分に遅い速度で昇温
せしめるのが有利である。
芳香族縮合ポリマーのかかる加熱、熱処理は、非酸化性
雰囲気下において行なわれる。非酸化性雰囲気は、例え
ば窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、二酸化炭素雰面
気等、あるいは真空であり、窒素が好ましく用いられる
。かかる非酸化性雰囲気は、静止していても流動してい
てもさしつかえない。
得られた熱処理体を水あるいは希塩酸等により十分に洗
浄することによって、熱処理体中に含まれる無機塩を除
去することができ、その後これを乾燥する。このように
して水素原子/炭素原子の原子数比(以下H/C比とい
う)が0.5〜0,05、好ましくは0.35〜0.1
のポリアセン系骨格構造を有しかつBET法による比表
面積が60071i/!J以上である不溶不融性基体が
得られる。
X線回折(CI Kα)によれば、メイン・ピークの位
置は2θで表わして20.5〜23.5°の間に存在し
、また該メイン・ピークの他に41〜46°の間にブロ
ードな他のピークが存在する。また、赤外線吸収スペク
トルによれば、D(−D2900〜294゜/D156
0〜164o)の吸光度比は通常0.5以下、好ましく
は0.3以下である。
すなわち、上記不溶不融性基体は、ポリアセン系のベン
ゼンの多環構造がポリアセン系分子間に均−且つ適度に
発達したものであると理解される。
H/C比が0.5を越える場合あるいは0.05より小
さい場合には、該基体を後に示す方法に従って2次電池
の電極として用いたとぎ充放電の効率が低下し好ましく
ない。又、該ポリアセン系骨格構造を含有する不溶不融
性基体のBET法による比表面積値は塩化亜鉛等の無機
塩を使用して製造しているため極めて大きな値となり、
本発明では600Td/g以上であるものが用いられる
。600 m2/9未満の場合には、該基体を電極とし
た2次電池の充電時にあける充電電圧を高くする必要が
生じるためエネルギー密度等が低下し、又電解液の劣化
をさそうため好ましくない。
また、特開昭61−、218060M公報に示した様に
、無機塩を初期縮合物の2.5〜10倍量とし、水溶液
の粘度を100.000〜100センチボイスに調整し
、加熱時に水分の蒸発を抑止する様にして硬化された成
形体を使用して非酸化性雰囲気下で熱処理すると平均孔
径10μ以下の連通気孔を有する多孔状の不溶不融性基
体が1qられる。該基体を電極とすると電解液が該連通
孔を通じて細部まで自由に出入りし易いため、より好ま
しい。
上記不溶不融性基体の電気伝導度は通常1o−11〜1
01Ω−1・cm”である。後述する様に電解質イオン
をドーピングして電極材として利用する場合には伝導度
が大巾に増大するため、集電性を兼ねた電極材となる。
また不溶不融性基体は例えばフィルム、板等の種々の形
態をとることができるため、小型電池、薄型電池あるい
は軽昌電池の電極材として適している。
本発明で用いられる上記多孔性不溶不融性基体は600
Trt/g以上の大きい比表面積値を有するにもかかわ
らず酸化安定性に優れており、現実に空気中に長時間放
置しても電気伝導度等の物性に変化がない。また、耐熱
性、耐薬品性に優れているため、電極材として用いたと
きに電極の劣化の問題が生じない。
本発明の有機電解質電池は、ポリアニリンを正極とし、
上記の不溶不融性基体を負極とし、電解によりこれら正
極、負極にドーピング可能なイオンを生成しうる化合物
と非プロトン性有機溶媒を含む溶液を電解液として用い
る。
電極にドーピングされうるイオンを生成しうる化合物と
しては、例えばアルカリ金属又はテトラアルキルアンモ
ニウムのハロゲン化物、過塩素酸塩などが用いられる。
具体的にはLi 1.Na I、K1.NH41゜Li
Cρo4. Lr BF4. Lr AS F6゜LI
 PF6 、 Na CD 04 、 Na BF4 
Na AS F6 、 Na PF6 、 K(j!0
4 。
KBF4 、KAs F6 、KPF6 。
(C2H5)4NCρ04゜ (n −Ca Hg >、 4 N C,l! 04 
(t −C4H9) 4 NCI! 04−(02H5
)4NBF4゜ (n−C4H9)4NBF4゜ (t−04H9)4NBF4゜ (C2H5>4NPI:”6; (n −04H9)4 NPF6 。
(t−041−19>4 NPF6゜ Li B (02H5)4 、 Li B (C6H5
)4又はLi HF4等の化合物である。
前記化合物を溶解する溶媒として非プロトン性有機溶媒
が用いられる。例えばエチレンカーボネート、プロピレ
ンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド
、アセトニトリル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン、スルホラン、ジオキソラン、塩化メチレン又はこ
れらの混合物が挙げられる。これらのうちから電解質と
して用いられる前記化合物の溶解性、電池性能等を考慮
して選択される。
電解液中の前記化合物の濃度は、電解液による内部抵抗
を小さくするため少なくとも0.1モル/g以上とする
のが望ましく、通常0.2〜1.5モル/gとするのが
より好ましい。
本発明の電池における充放電は、正極として用いるポリ
アニリン及び負極として用いる不溶不融性基体へドーピ
ング剤が電気化学的ドーピングと電気化学的アンド−ピ
ングされることによって行われる。即ち、ポリアニリン
及び不溶不融性基体へのドーピングによってエネルギー
が蓄えられ、一方、ポリアニリン及び不溶不融性基体か
らのアンド−ピングによってエネルギーが電池外部に取
り出せる。
本発明の電池内に配置される、ポリアニリンからなる正
極及び不溶不融性基体からなる負極の形状および大きさ
は、電池の用途、使用目的等に従って任意に選ぶことが
できる。又、これら正極及び負極から外部に電流を取り
出すための集電体として、ポリアニリン正極及び不溶不
融性基体負極をそのまま、又はドーピング剤でドーピン
グ剤たポリアニリン正極及び不溶不融性基体負極を用い
ることができる。また、電池の用途、使用目的に応じて
、ドーピング剤及び電解液に対し耐食性のある他の導伝
性物質、例えば炭素、白金、ニッケル、ステンレス等を
用いることもできる。
次に、図により本発明の実施態様を説明する。
第1図は本発明に係る電池の基本構成図である。
第1図において、1はポリアニリンを用いた正極であり
、2はフィルム状あるいは板状等である不溶不融性基体
を用いた負極である。3,3′は各電極から外部に電流
を取り出したり、充電するために電流を供給するための
集電体であり、電極及び外部端子7,7′に電圧降下を
生じないように接続されている。4は電解液であり5は
正負両極の接触を阻止すること及び電解液を保持するこ
とを目的として配置されたセパレータである。該セパレ
ータは耐久性のめる連続気孔を有する電子伝導性のない
多孔体であり、通常ガラス繊維、ポリエチレン或はポリ
プロピレン等からなる布、不織布或は多孔体が用いられ
る。セパレータの厚さは電池の内部抵抗を小さくするた
め薄い方が好ましいが、電解液の保持量、流通性、強度
等を勘案して決定される。正負両極及びセパレータは電
池ケース6内に実用上問題が生じないように固定される
。電極の形状、大きさ等は目的とする電池の形状、性能
により適宜法められる。例えば薄形電池を製造するには
電極はフィルム状が適し、大容量電池を製造するにはフ
ィルム状或は板状等の正負両極を交互に多数枚積層する
ことにより達成できる。
ドーピング又はアンド−ピングは一定電流下でも一定電
圧下でも、また電流及び電圧の変化する条件下のいずれ
でも行ってもよいが、ポリアニリン及び不溶不融性基体
にドーピングされるドーピング剤の量は、ポリアニリン
及び該基体の炭素原子1個に対してドーピングされたイ
オンの数の百分率で表わして0.5〜20%が好ましい
ポリアニリンと不溶不融性基体を電極として用いる本発
明の電池は充放電を繰返し動作することのできる2次電
池であり、その起電圧は該電池のドーピング量(充電量
)によって異なるが1゜O〜3.5vである。本発明の
電池を構成する正負極及び電解液の比重が小さいため重
量当りの容量が大きい。又パワー密度については、電池
の構成により差はおるが、鉛蓄電池よりはるかに大ぎな
パワー密度を有している。°更に本発明に従いポリアニ
リンと不溶不融性基体を電極として使用すると、内部抵
抗が小さく、繰返し充放電が可能な、長期にわたって電
池性能の低下しない2次電池を製造することができる。
[発明の効果] ポリアニリンを電極として用いる2次電池において、本
発明で規定したポリアセン構造を持つ多孔性不溶不融性
基体を負極として用いることにより、従来のポリアニリ
ン電4※電池の欠点が解消された。すなわち、負極にあ
けるデンドライトの発生が少なく、かつ容量か大きくな
った。
本発明の有機電解質電池は、また軽量な電池であり、か
つ自己放電、サイクル特性に優れている。
以下実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例 1 (a)  水溶性レゾール(約60%濃度)/塩化亜鉛
/水を重量比で10/25/4の割合で混合した水溶液
をフィルムアプリケーターでガラス板上に成膜した。次
に成膜した水溶液上にガラス板を被は水分が蒸発しない
様にした後、約100 ’Cの温度で1時間加熱して硬
化させた。
該フェノール樹脂フィルムをシリコニット電気炉中に入
れ窒素気流下で40°C/時間の速度で昇温して、50
0’Cまで熱処理を行った。
次に該熱処理物を希塩酸で洗った後、水洗し、その後乾
燥することによってフィルム状の不溶不融性多孔体を得
た。該フィルムの厚みは約200μmであり、見掛は密
度は約0.35g/cm3であり、機械的強度に優れた
フィルムであった。次に該フィルムの電気伝導度を室温
で直流4端子法で測定したところio”4<Ω・cmV
lであった。また元素分析を行ったところ、水素原子/
炭素原子の原子比は0.27であった。X線回折からの
ピークの形状はポリアセン県骨格構造に基因するパター
ンであり、2θで20〜22°付近にブロードなメイン
ピークが存在し、また41〜46°付近に小ざなピーク
が確認された。
またBET法による比表面積値の測定を行ったところ2
100mン9と極めて大きな値であった。
(b)  0.4 mol /、1!の硫酸水溶液にア
ニリンを40g/、l!の濃度となるように溶解し、ア
ニリン硫酸塩水溶液を調製した。該アニリン硫酸塩水溶
液に、Ag/Ag(、Q標準電極を参照電極として、白
金板を対極として、そしてステンレス板を作用極として
取りつけ電解槽とした。この電解槽において、−0,2
0Vから−0,80Vの電圧範囲で、電位走査法により
作用極上にポリアニリンフィルム(200μm)を重合
した。
(C)  続いて、(a)の方法で得られた不溶不融性
基体を負極とし、該不溶不融性基体と同一重量の(b)
の方法で得られたポリアニリンを正極として、第1図の
様に電池を組んだ。東電体としてはステンレス金網を用
い、セパレーターとしてはガラス繊維からなるフェルト
を用いた。また、電解液として、プロピレンカーホネー
トに1モル/jの濃度になるようLiC,GO4を溶解
させた溶液を用いた。電池を組み、正極と負極を短絡す
ることにより電池電圧をOVとした。
前述のようにドーピング量は不溶不融性基体中の炭素原
子1個当りにドーピングされたイオンの数の百分率で表
わすこととしたが、ドーピングされたイオンの数は回路
を流れた電流値より求力られる。
上記電池に1、外部電源により2.5vの電圧を約1時
間印加して正極にCfJO4−イオン、負極にLl イ
オンをドーピングすることによって充電した。充電後の
起電圧の値は2.5■であった。次に1時間当りのアン
ド−ピンク量が、3.5%となる速度で放電したところ
、約1時間で電池の電圧はOVに戻つ、た。この充放電
の操作を100回行なった後、再び容量を測定したとこ
ろ、1回目と同じであった。
すなわち、1時間当りのアンド−ピング量が3.5%と
なる速度で放電したところ、約1時間で電池の電圧がO
Vとなった。
比較例 1 ポリマージャーナル(Polymer、 Jurnal
)、 1971゜No、2. p、231に示されてい
る方法を用いて、ポリアセチレンのフィルムを合成した
。該ポリアセチレンフィルムを負極とした。実施例1の
(1))の方法で得られたポリアニリンを正極とした。
ポリアセチレンフィルムを負極とした以外はすべて実施
例1のCC)と同様にして電池を組んだ。外部電源によ
り、2.5Vの電圧を1時間印加することにより充電を
した。充電直後の電圧は2.5Vであった。
次に実施例1と同一の速度で放電したところ40分間で
電池の電圧がOになった。この充放電の操作を10回行
ない、再び容量を測定すると、1回目の容量の50%と
なっていた。
比較例 2 実施例1の(b)の方法で得られたポリアニリンを正極
のみならず負極としても用いた以外は、すべて実施例1
の(C)と同様にして電池を組んだ。
電池を組んだ直後の電圧はOVであった。次に外部電源
により、2.5vの電圧を1時間印加することにより充
電をした。充電直後の電圧は2.5Vであったが、正極
負極間を電気的に接続していないのにかかわらず、電池
電圧は数十秒後に0.3Vまで低下した。すなわち、2
.5vで充電後の電池の電圧は0.3vであった。しか
し、この電池に電流を通したところ内部抵抗が100〜
1000Ωと大きくなり、放電をすることができなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電池の基本構成図であり、1は正
極、2は負極、3.3′は集電体、4は電解液、5はセ
パレーター、6は電池ケース、7゜7′は外部端子を表
わす。 第1図
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60170163A (ja) * 1984-02-10 1985-09-03 Kanebo Ltd 有機電解質電池
JPS61163562A (ja) * 1985-01-11 1986-07-24 Bridgestone Corp 二次電池

Patent Citations (2)

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