JPS63296978A - 感熱記録材料用増感剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感熱記録材料用増感剤に関し、さらに詳しく
ハスルホフェニルジフェノールのエーテル誘導体からな
る感熱記録材料用増感剤に関する。

〔従来の技術〕

加熱によシ発色する感熱発色層を紙、合成紙、プラスチ
ックフィルム等の支持体上に設けた感熱記録材料はファ
クシミリ、電卓、マイコン等のサーマルグリンタ、心電
図や分析機器等のサーモペンレコータ、乗車券、スーパ
ーマーケットでのＰＯ８用ラベル等に利用されている。

感熱記録材料は、通常、発色物質として無色又は淡色の
２クトン、ラクタム又はスピロピラン系のロイコ染料と
、およびこの発色物質と熱時反応して発色させる顕色物
質とをそれぞれ別個にボールミルやサンドミルで粉砕し
て溶剤に分散させたのち、結合剤を加えて混合し、必要
に応じてワックス、増感剤、界面活性剤、消泡剤、無機
顔料等を添加し、紙等の支持体上に塗布し、乾燥して製
造される。そして、従来、顕色剤としては、各種のフェ
ノール化合物が用いられている。とりわけ多用されるも
のとしては、ビスフェノール人（インプロピリデンジフ
ェノール）がある。しかし、このもの単独では高い感度
を必要とする高速ファクシミリ用としては不十分であシ
、顕色剤に増感剤を添加して発色温度を下げることが行
われている。しかして、この目的で現在使用色れている
増感剤としては、たとえば、ノ々ラフインワックス、脂
肪酸アミド、ジメチルテレフタレート等のアミド、エー
テル、エステル化合物等がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これらの増感剤も特に融点の高い顕色剤である
４、４′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いる場
合には効果が充分ではない０本発明者らは、上記の問題
点を解決することのできる、性能の良す増感剤に関し鋭
意検討した結果、本発明に到達した。即ち、本発明は、
高融点の顕色剤、とくにビスフェノールＳ誘導体を用い
る場合に、高感度に発色させることができ、堅牢性に優
れた発色画像を与える増感剤を提供しようとするもので
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、即ち、それぞれ発色物質として無色または淡
色のロイコ染料を含有し、顕色物質としてフェノール化
合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱
記録材料の感度を向上させるために使用色れる増感剤を
提供するものであって、この増感剤は、下記一般式（１
）で示されるスルホニルジフェノールのエーテル誘導体
の少くとも１種を主成分とするものである。

上式中、Ｒ１及びＲ２は同一であっても相異っていても
よく、それぞれ炭素数１〜２２のアルキル基、アルケニ
ル基、フェニル基、又はハロダン原子、ニトロ基、メチ
ル基、メトキシ基もしくはエトキシ基で置換されたフェ
ニル基又はベンジル基を表し、Ｘは水素原子又は７１０
ｒン原子を表し、Ｙは一〇（ＣＨ３）２−父は一５Ｏ２
−を表し、ｎは１又は２を表す。

本発明の感熱記録材料に有用な無色又は淡色の発色物質
としては、クリスタルバイオレットラクトン、マラカイ
トグリーンラクトン、３，３−ビス（ｐ−ジメチルアミ
ノフェニル）−６−アミノフタリド、３，３−ビス（ｐ
−ジメチルアミノフェニル）−６−（ｐ−）ルエンスル
ホンアミｒ）フタリド、３−ジエチルアミノ−７−クロ
ロフルオラ７．３−ジエチルアミン−７−フェニルフル
オラン、３−シクロヘキシルアミノ−６−クロロフルオ
ラン、３−Ｎ−メチル−Ｎ−シクロヘキシルアミノ−６
−メチル−７−アニリノフルオラン、１．３．３−トリ
メチル−６フークロロー８７−メドキシインドリノペン
ゾスピロピラン等が挙げられる。これらの発色物質は、
単独で用いられてもよいし、併用して用いられてもよ−
。また、使用量比を用いられる顕色剤により適宜変えて
もよい。

本発明に有用な顕色剤としては、ｐ−ヒドロキシ安息香
酸エステル類、４−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、
ビスフェノールＡ誘導体、ビスフェノールＳ誘導体等が
挙げられる。とりわけ、ビスフェノールＳ誘導体、例え
ば、４，４′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、２　
、４’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、３．３′−
シアリル−４，４′−ジヒドロキシジフェニルスルホン
が使用色れる。

本発明の増感剤は、他の増感剤と併用して使用色れても
良い。併用される増感剤としては、高級脂肪酸又はその
エステル、アミド、金属塩のほか、各種ワックス類、芳
香族カルボン酸とアミンとの縮合物、高級直鎖グリコー
ル類、高級ケトン類、ビスフェノールＳ誘導体等が挙げ
られる。とりわけ、ビスフェノールＳ誘導体との併用が
堅牢性に優れ、好ましい。

発色物質及び顕色物質を紙等の支持体上に塗布する技術
としては、常用される方法に従りて、各種添加剤ととも
に結合剤中に分散して塗布するものがある。結合剤とし
ては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール、デンプン、ポリア
クリル酸、ポリアクリルアミド、スチレン−マレイン酸
共重合物などが挙げられる〇 〔発明の効果〕 本発明の増感剤を使用して感熱記録材料を製造すること
により、高融点の顕色剤を使用しても。

低温にて発色する様になり、高速印字にも十分対応でき
る様になる。

本発明の一般式（１）で表わされる化合物の数例につい
て融点を表１に示す。

Ｘ　　　　　λ　　　　　　　（１７ 表　　１ −ＣＨ，−８Ｏ２−Ｈ１１４８−１４９−Ｃ２Ｈ５−８
Ｏ２−Ｈ１１１２−１１３−１ｓｏ−ＣＨ−８Ｏ−Ｈ１
９１−９２一８Ｏ−Ｈ１８２−８３ ”−Ｃ１７Ｈ３５２ −Ｃ２，Ｈ４３−８Ｏ２−Ｈ１８６−８７−ＣＨ＝ＣＨ
２−８Ｏ−Ｈ１１１９−１２１−ＣＨ２Ｃ６Ｈ５−８Ｏ
２−Ｈ１９３−９５，５−Ｃ６Ｈ５−８Ｏ２−Ｈ１１４
３−１４４−ｐ−ＣＨ３Ｃ６Ｈ４−８Ｏ２−Ｈ１１５２
−１５３−ＣＨ，−８Ｏ２−Ｈ２６４−６６ −ＣＨ３−８Ｏ２−Ｂｒ　１１４０．５−１４２−Ｃ，
、Ｈ３５−８Ｏ２−Ｂｒ　１６２．５−６４．５−ＣＨ
５−Ｃ（ＣＨ３）２−　　Ｂｒ　　１　　１３３−１３
４−Ｃ２Ｈ５−Ｃ（ＣＨ３）２−　　Ｂｒ　　１　　１
４４−１４５〔実施例〕 本発明をさらに具体的に説明するために、以下に例を示
す。尚、例中の部及び俤はそれぞれ重量部及び重ｆチを
表わす。

実施例１ 感熱発色層形式液として、下記Ａ液、Ｂ液及びＤ液をそ
れぞれ別途に用意し、サンドミルを用いて３時間微粉砕
して分散させた。

Ａ　液（発色物質分散液） 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２．
０部Ｂ　　ｉ（顕色物質分散液） 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５．
２部Ｃ液（増感物質分散液） 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５．２
部次にＢ液、Ｄ液を混合し、Ｄ液を調製した。

Ｄ液 Ｂ液　　　　　　　　　　　　　　３．０部Ｃ液　　　
　　　　　　　　　　　３．０部カオリン　　　　　　
　　　　　　　　０．６１部次いで、Ａ液０．７８部及
びＤ液１０部を混合して感熱発色層の塗布液を調製し、
坪量６５１　／　ｍ２の上質紙に、乾燥塗布量が約７１
　／　ｍ２となるように塗布し、風乾して感熱記鍮紙を
得た。

実施例２〜８ 実施例１におけるＤ液の増感剤４．４′−ノ（２−アセ
トキシエトキシ）ジフェニルスルホンの代わりに４，４
’−ゾ（２−プロピオニルオキシエトキシ）ジフェニル
スルホン、４　、４’−ジ（２−（ソツチリルオキシエ
トキシ）ジフェニルスルホン、４．４’−７（２−ステ
アノイルオキシエトキシ）ジフェニルスルホン、４　、
４’−ジ（２−ペヘノイルオキシエトキシ）ジフェニル
スルホン、　４　、４’−ジ（２−プロペノイルオキシ
エトキシ）ジフェニルスルホン、　４　、４’−ジ（２
−アセトキシエトキシ）　−３、３’　、　５　、５’
−テトラブロモジフェニルスルホン、　４　、４’−ジ
（２−７’ロピオニルオキシエトキシ）　−３、３’　
、　５　、５’−テトラブロモジフェニルスルホンを使
用したほかは、実施例１と同様にして感熱記録紙を得た
。それらを、それぞれ、実施例２．３．４．５．６．７
及び８とする。

比較例１ 実施例１におけるＢ液を調製してＥ液とした。

Ｅ液 Ｂ液　　　　　　　　　　　　　３．０部水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　１．２部カオリン
　　　　　　　　　　　　　　　０．６１部次いで、実
施例１における人液０．７８部及びＥ液１０部を混合し
たほかは実施例１と同様にして、比較用感熱記録紙を得
た。

比較例２ 実施例１におけるＣ液の増感剤４，４′−ジ（２−アセ
トキシエトキシ）ジフェニルスルホンをステアリン酸ア
ミドに代えたほかは実施例１と同様にして、比較用感熱
記録紙を得た。

性能試験例 実施例及び比較例で得られた感熱記録紙の性能比較試験
を次のようにして行なった。

（１）発色性 熱傾斜試験機（東洋精機製作所）を用いサンプル加圧２
に９／ｃｍ”加熱時間５秒で発色させた。発色温度は５
℃きざみとして行なり九。次に、カラーコンピー−ター
（スガ試験機）を用い、色濃度Ｃ＊を測定し喪。発色前
の感熱記録紙の色濃度をＣＯ＊（地肌カブリ）、発色後
の色濃度をＣ１とした。

ａ）地肌カブリ 地肌カブリは小さい方が良い。

ｂ）立ち上シ及び立ち終シ温度と色濃度Ｃ＊発色温度と
その時の色濃度Ｃゝをグラフにプロットし、接線を引い
てその交点よシ、立ち上シ濃度と色濃度Ｃ＊、立ち終シ
温度と色濃度Ｃを求めた。立ち上シ温度と立ち終シ温度
との差が小さい程良い。

（２）耐塩ビ可塑剤性 熱傾斜試験機で、加熱発色させ要路熱記録紙を塩ビシー
トで密着させ、６０℃で６時間保持後、地肌と発色部の
色濃度Ｃ９を測定した。発色部の残存率は、 残存率＝（密着後の色濃度／密着後の色濃度）Ｘ　１０
０（チ） で表した。残存率は大きい方が良い。

実施例１〜８と比較例１及び２の結果を表２に示す。

手続補正書く自発） 昭和６２年２月二日 特許庁長官　小　川　邦　夫　殿 １、事件の表示 昭和６２年特許願第１３１７２７号 ２、発明の名称 感熱記録材料用増感剤 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住所　〒１０５東京都港区虎ノ門−丁目８番１０号５、
補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 ６、補正の内容 （１）　　明細書第２頁第６行、「スルホフェニルジフ
ェノール」とあるを「スルホニルジフェノール」に補正
します。

（２）明細書第１３頁第１３行、「密着後の色濃度／密
着後の色濃度」とあるを「密着後の色濃度／密着前の色
濃度ｊに補正します。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、それぞれ発色物質として無色又は淡色のロイコ染料
   を含有し、顕色物質としてフェノール化合物を含有する
   感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記録材料の感度
   を向上させるために使用色れる増感剤であって、下記一
   般式（１）で示されるスルホニルジフェノールのエーテ
   ル誘導体の少くとも１種を主成分とする感熱記録材料用
   増感剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼（１） 上式中、Ｒ＿１及びＲ＿２は同一であっても相異ってい
   てもよく、それぞれ炭素数１〜２２のアルキル基、アル
   ケニル基、フェニル基、又はハロゲン原子、ニトロ基、
   メチル基、メトキシ基もしくはエトキシ基で置換された
   フェニル基又はベンジル基を表し、Ｘは水素原子又はハ
   ロゲン原子を表し、Ｙは−Ｃ（ＣＨ＿３）＿２−又は−
   ＳＯ＿２−を表し、ｎは１又は２を表す。