JPS6329018B2 - - Google Patents
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- JPS6329018B2 JPS6329018B2 JP6340581A JP6340581A JPS6329018B2 JP S6329018 B2 JPS6329018 B2 JP S6329018B2 JP 6340581 A JP6340581 A JP 6340581A JP 6340581 A JP6340581 A JP 6340581A JP S6329018 B2 JPS6329018 B2 JP S6329018B2
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- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明は仮撚捲縮加工糸に関し、更に詳しくは
伸縮性に優れた織編物の製造が可能となる高い捲
縮性能を有する仮撚捲縮加工糸(以下、捲縮糸と
称することがある)を提供せんとするものであ
る。 従来、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル系糸条はナ
イロン6、ナイロン66,ポリプロピレン等に比べ
染色堅牢性,耐候(光)性あるいは織編物風合等
に優れを特徴を有しており、これら糸条に仮撚加
工,流体押込み加工法によつて捲縮性を与えた捲
縮糸は織編物に幅広く且つ多く使用されている。
しかし良好なる織編物風合を呈するポリエチレン
テレフタレートやポリブチレンテレフタレートも
仮撚加工や流体押込み加工によつて得られる捲縮
性能は低く、高い伸縮性能を有する織編物を製造
するには容易でない。特に構成組織が密な織物に
高伸縮性能を付与するのは非常に困難で、特殊な
方法を採用しなければならない。例えば特公昭33
−6699号,同33−8499号,同43−28256号,同45
−12545号に於いて提案されている、スプリンジ
タイプの糸条を得る方法である。 しかし前記提案の方法は幾れも高度の実撚,複
雑な工程を必要とし製造コストの上昇は免がれ得
ないばかりか、高度の実撚を必須とする為適用可
能な織編物の範囲も非常に制限されてくる。 本発明者等は、前記特公昭33−6699号,同43−
28256号,同45−12545号で提案されている如きの
撚糸による複雑な工程を必要とせずに高い伸縮性
織物,あるいは編物を安価且つ合理的に製造する
ことが可能な捲縮糸を提供せんとして鋭意研究努
力した結果本発明に到達した。 即ち本発明は固有粘度〔η〕が0.7以上であり、
繰り返し単位の50モル%以上がポリプロピレンテ
レフタレート単位から成り、10mg/de荷重下、
沸水処理に於ける捲縮値TC10が5%以上である
仮撚捲縮加工糸である。 本発明の捲縮糸は従来のポリエチレンテレフタ
レートやポリブチレンテレフタレート等の捲縮糸
に比べ高荷重下に於ける捲縮発現力が強く、その
為特公昭33−6699号,同33−8499号,同43−
28256号,同45−12545号で提案されている如き複
雑な工程を必要とせずして高い伸縮性能を有する
織編物が得られるばかりか実撚を必須としない
為、織編物の適用範囲も非常に拡大する。 更に、本発明の捲縮糸はナイロン6,ナイロン
66等に比べ染色堅牢性に優れており、洗濯による
脱変色,光や熱による脱変色が少ないばかりか、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレート捲縮糸に比べ染色し易く、染色時間を
短くしたり、染色温度を低く出来る有利な面をも
有している。 尚、本発明に於ける捲縮値TC10は次の方法に
よる。 試料に100mg/deの張力をかけて約3000deにな
る迄巻き(片側1500de)のカセをつくる。カセ
作成後200mg/de相当の荷W200を負荷し1分間経
過後の長さl0(cm)を測定する。l0測定後、W200
を除去し10mg/de相当の荷重W10を負荷し100℃
の沸水中で20分間処理する。処理後W10を除去し
24時間自然乾燥する。乾燥後2mg/de相当の荷
重W2とW20を負荷し1分間経過後の長さl1(cm)
を測定する。l1測定後直ちにW20を除去し更に1
分間経過後の長さl2(cm)を測定し次式によつて
算出する。 TC10(%)=l1−l2/l0×100 又、固有粘度〔η〕は糸条をオルソクロロフエ
ノールに溶解し、35℃で測定したものである。 本発明について図を用いて更に詳述する。 本発明者等は伸縮性に優れた織編物を安価且つ
合理的に製造することが可能な捲縮糸を提供せん
として捲縮糸の特性と伸縮性能の関係について
種々研究を重ねた結果、第1図に示す如く織物の
伸長率は捲縮糸の10mg/de荷重下に於ける捲縮
値TC10と密接な関係があることを知つた。 更にTC10と伸長率とが相関している理由につ
いて究明すべく種々の捲縮糸についてTC10の測
定方法と同一で沸水処理荷重を種々変えて測定し
た結果、第1図に示す如く低荷重下では同程度の
捲縮値を示す捲縮糸イとロに於いても高荷重下で
は異なつたり、ハの捲縮糸の如く低荷重下の捲縮
率では他の捲縮糸に比べ低いが、高荷重下では比
較的高い等、それぞれ処理荷重の変化に対して異
なる挙動を示すことが判明し、更に織物となつた
場合の伸長率は高荷重下の捲縮値、即ちTC10と
相関している事が判明した。 即ちTC10が高い捲縮糸程高い伸縮性能を有す
る織物を製造することが可能であり、織物として
の伸長率15%以上を望むにはTC10を5%以上、
更に伸長率20%以上を望むにはTC10が6.5%以上
にする事が大切である。 本発明者等は前述の知見をもとにTC10が高い
捲縮糸を提供すべく更に研究を進めた結果ポリプ
ロピレンテレフタレート糸条を仮撚加工した捲縮
糸が最も良好なることを発見したのである。 次に本発明の捲縮糸の製造方法について述べ
る。 本発明の捲縮糸は従来公知の重合,紡糸,仮撚
加工の方法を用いて容易に製造可能である。 本発明の捲縮糸を構成する主ポリマーであるポ
リプロピレンテレフタレートは例えば特公昭43−
19108号に示されている方法他種々の公知の方法
でつくることが出来るが、その製造方法の詳細は
本発明の捲縮糸の有用性には重要でないから詳細
は省略する。 本発明の捲縮糸の特徴であるTC10が高い捲縮
糸を得るにはポリプロピレンテレフタレート含有
量が多い程良好であるが50モル%以上更に好まし
くは70モル%以上であり、50モル%以下の場合高
い捲縮性能を有するものは得られない。 ポリプロピレンテレフタレートが50モル%以上
であれば他のポリエステル系ポリマー例えばポリ
エチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタ
レートあるいは他の変性物等特に限定する必要は
なく、添加混在させてもよい。混在させる方法と
してはポリプロピレンテレフタレートの重合段階
あるいは固形ポリマーをブレンドして混合熔融す
る方法等、糸条の形成以前なら特に限定する必要
はない。又、少量の酸化チタン,炭酸カルシユー
ム等の無機物を添加してもよいことは勿論であ
る。 次に糸条形成方法としては通常公知の単独熔融
紡糸方法で容易に出来るが紡糸温度は245℃以上
とする必要があり、245℃以下では紡糸性の低下
あるいは紡出糸の力学特性が不良となる。 又、ポリエチレンテレフタレートの様な高い熔
融温度を必要とするポリマーが混入されている場
合は混入量に合せて温度を調整しなければならな
い。 更に紡糸巻取り速度は低い速度、例えば
1000m/分以下で行なつても良いが、その場合
200%以上の切断伸度を有する未延伸糸条となり
経時による好ましくない方向への変化が大きく、
延伸性,仮撚加工性が不良となる為、未延伸糸製
造後直ちに例えば3時間以内に延伸するのが良
い。又未延伸糸の経時変化を少なくするには未延
伸糸の切断伸度が200%以下となる紡糸巻取り速
度、例えば2000m/分以上で行なえば効果があ
り、更に延伸することなく仮撚加工時に同時延伸
するいわゆるインドロー仮撚加工方式を採用すれ
ば製造コストの低減がはかれると共に捲縮糸の捲
縮性能も更に向上する有利な面をも有する。 仮撚加工についても従来公知の仮撚加工機を用
いて容易に可能であり、仮撚ヒーター温度を130
〜210℃,仮撚数は18750/√〜32500/√
(但しDE;仮撚引取ローラー上での糸条総デニー
ル)で算出される値(T/M)に調整すれば良
い。 仮撚ヒーター温度が130℃未満の場合熱セツト
不足となり本発明の捲縮糸は得られないし、210
℃を越えると糸条の単繊維同志が密着し仮撚解撚
部での解撚が充分行なわれずいわゆる未解撚糸条
となり好ましくなく、又、捲縮糸の強度も低下す
る。 又、仮撚数が18750/√(T/M)未満の場
合、高い捲縮値が得られないばかりか、捲縮糸条
の長さ方向を軸として旋回する力が強く糸条の取
扱い性も不良となる。一方、32500/√T/M
を越えると仮撚加工中の断糸が多くなるばかりか
捲縮糸条の強力も低下する為好ましくない。 尚、仮撚引取りローラー上での糸条総デニール
Deは仮撚供給糸条総デニールを引取りローラー
速度m/分/供給ローラー速度で除した値であ
る。 仮撚ヒーター温度,仮撚数が前記範囲を満足さ
せて仮撚加工することによつてTC10が5%以上
の高い捲縮性能を有する捲縮糸が得られ、必要に
応じてヒーター温度,仮撚数を調整することによ
つてTC10が異なる種々の捲縮糸を得ることも可
能である。 尚、インドロー仮撚加工に於いては延伸倍率を
加工性を低下させない範囲で調整することによつ
ても捲縮性能が異なる捲縮糸を得ることが出来る
が、その効果はヒーター温度,仮撚数による効果
よりも少ない。 又、必要に応じて撚糸あるいは流体交絡処理を
行なつても良い。 本発明の捲縮糸は織物のみならず、編物に用い
ても伸縮性能をより向上させることが可能である
ことは云うまでもなく、特にパンテイーストツキ
ング等に用いればより効果を発揮する。 以上の如く、本発明によれば、主たる構成成分
としてポリプロピレンテレフタレートから成る、
特定の固有粘度を有するフイラメントを用いて、
高度の実撚、頻雑な工程を要することなく、布帛
中においても尚、糸条の有する捲縮性を充分に発
揮せしめ得るので高伸縮性布帛を安価に提供でき
る。 以下、本発明を実施例を掲げて詳述する。 実施例 1 (1) ジメチルテレフタレートとトリメチレングリ
コールを触媒の存在下で縮合重合させ、固有粘
度の異なる種々のポリプロピレンテレフタレー
トポリマーチツプを作成し、公知の紡糸機を用
いて紡糸巻取り速度1000m/分で未延伸糸条を
作成し、1時間後公知市販の延伸機を用いて延
伸した後、公知市販のワンヒーター仮撚機を用
いて仮撚加工を行ない、紡糸性,延伸性,仮撚
加工性テストを行ない第1表に示す結果を得
た。尚紡糸吐出量は延伸後の糸条総デニールが
150デニールとなる様調整し、吐出口金は0.3φ
で48ケの吐出孔を有するものを用いた。
伸縮性に優れた織編物の製造が可能となる高い捲
縮性能を有する仮撚捲縮加工糸(以下、捲縮糸と
称することがある)を提供せんとするものであ
る。 従来、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル系糸条はナ
イロン6、ナイロン66,ポリプロピレン等に比べ
染色堅牢性,耐候(光)性あるいは織編物風合等
に優れを特徴を有しており、これら糸条に仮撚加
工,流体押込み加工法によつて捲縮性を与えた捲
縮糸は織編物に幅広く且つ多く使用されている。
しかし良好なる織編物風合を呈するポリエチレン
テレフタレートやポリブチレンテレフタレートも
仮撚加工や流体押込み加工によつて得られる捲縮
性能は低く、高い伸縮性能を有する織編物を製造
するには容易でない。特に構成組織が密な織物に
高伸縮性能を付与するのは非常に困難で、特殊な
方法を採用しなければならない。例えば特公昭33
−6699号,同33−8499号,同43−28256号,同45
−12545号に於いて提案されている、スプリンジ
タイプの糸条を得る方法である。 しかし前記提案の方法は幾れも高度の実撚,複
雑な工程を必要とし製造コストの上昇は免がれ得
ないばかりか、高度の実撚を必須とする為適用可
能な織編物の範囲も非常に制限されてくる。 本発明者等は、前記特公昭33−6699号,同43−
28256号,同45−12545号で提案されている如きの
撚糸による複雑な工程を必要とせずに高い伸縮性
織物,あるいは編物を安価且つ合理的に製造する
ことが可能な捲縮糸を提供せんとして鋭意研究努
力した結果本発明に到達した。 即ち本発明は固有粘度〔η〕が0.7以上であり、
繰り返し単位の50モル%以上がポリプロピレンテ
レフタレート単位から成り、10mg/de荷重下、
沸水処理に於ける捲縮値TC10が5%以上である
仮撚捲縮加工糸である。 本発明の捲縮糸は従来のポリエチレンテレフタ
レートやポリブチレンテレフタレート等の捲縮糸
に比べ高荷重下に於ける捲縮発現力が強く、その
為特公昭33−6699号,同33−8499号,同43−
28256号,同45−12545号で提案されている如き複
雑な工程を必要とせずして高い伸縮性能を有する
織編物が得られるばかりか実撚を必須としない
為、織編物の適用範囲も非常に拡大する。 更に、本発明の捲縮糸はナイロン6,ナイロン
66等に比べ染色堅牢性に優れており、洗濯による
脱変色,光や熱による脱変色が少ないばかりか、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレート捲縮糸に比べ染色し易く、染色時間を
短くしたり、染色温度を低く出来る有利な面をも
有している。 尚、本発明に於ける捲縮値TC10は次の方法に
よる。 試料に100mg/deの張力をかけて約3000deにな
る迄巻き(片側1500de)のカセをつくる。カセ
作成後200mg/de相当の荷W200を負荷し1分間経
過後の長さl0(cm)を測定する。l0測定後、W200
を除去し10mg/de相当の荷重W10を負荷し100℃
の沸水中で20分間処理する。処理後W10を除去し
24時間自然乾燥する。乾燥後2mg/de相当の荷
重W2とW20を負荷し1分間経過後の長さl1(cm)
を測定する。l1測定後直ちにW20を除去し更に1
分間経過後の長さl2(cm)を測定し次式によつて
算出する。 TC10(%)=l1−l2/l0×100 又、固有粘度〔η〕は糸条をオルソクロロフエ
ノールに溶解し、35℃で測定したものである。 本発明について図を用いて更に詳述する。 本発明者等は伸縮性に優れた織編物を安価且つ
合理的に製造することが可能な捲縮糸を提供せん
として捲縮糸の特性と伸縮性能の関係について
種々研究を重ねた結果、第1図に示す如く織物の
伸長率は捲縮糸の10mg/de荷重下に於ける捲縮
値TC10と密接な関係があることを知つた。 更にTC10と伸長率とが相関している理由につ
いて究明すべく種々の捲縮糸についてTC10の測
定方法と同一で沸水処理荷重を種々変えて測定し
た結果、第1図に示す如く低荷重下では同程度の
捲縮値を示す捲縮糸イとロに於いても高荷重下で
は異なつたり、ハの捲縮糸の如く低荷重下の捲縮
率では他の捲縮糸に比べ低いが、高荷重下では比
較的高い等、それぞれ処理荷重の変化に対して異
なる挙動を示すことが判明し、更に織物となつた
場合の伸長率は高荷重下の捲縮値、即ちTC10と
相関している事が判明した。 即ちTC10が高い捲縮糸程高い伸縮性能を有す
る織物を製造することが可能であり、織物として
の伸長率15%以上を望むにはTC10を5%以上、
更に伸長率20%以上を望むにはTC10が6.5%以上
にする事が大切である。 本発明者等は前述の知見をもとにTC10が高い
捲縮糸を提供すべく更に研究を進めた結果ポリプ
ロピレンテレフタレート糸条を仮撚加工した捲縮
糸が最も良好なることを発見したのである。 次に本発明の捲縮糸の製造方法について述べ
る。 本発明の捲縮糸は従来公知の重合,紡糸,仮撚
加工の方法を用いて容易に製造可能である。 本発明の捲縮糸を構成する主ポリマーであるポ
リプロピレンテレフタレートは例えば特公昭43−
19108号に示されている方法他種々の公知の方法
でつくることが出来るが、その製造方法の詳細は
本発明の捲縮糸の有用性には重要でないから詳細
は省略する。 本発明の捲縮糸の特徴であるTC10が高い捲縮
糸を得るにはポリプロピレンテレフタレート含有
量が多い程良好であるが50モル%以上更に好まし
くは70モル%以上であり、50モル%以下の場合高
い捲縮性能を有するものは得られない。 ポリプロピレンテレフタレートが50モル%以上
であれば他のポリエステル系ポリマー例えばポリ
エチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタ
レートあるいは他の変性物等特に限定する必要は
なく、添加混在させてもよい。混在させる方法と
してはポリプロピレンテレフタレートの重合段階
あるいは固形ポリマーをブレンドして混合熔融す
る方法等、糸条の形成以前なら特に限定する必要
はない。又、少量の酸化チタン,炭酸カルシユー
ム等の無機物を添加してもよいことは勿論であ
る。 次に糸条形成方法としては通常公知の単独熔融
紡糸方法で容易に出来るが紡糸温度は245℃以上
とする必要があり、245℃以下では紡糸性の低下
あるいは紡出糸の力学特性が不良となる。 又、ポリエチレンテレフタレートの様な高い熔
融温度を必要とするポリマーが混入されている場
合は混入量に合せて温度を調整しなければならな
い。 更に紡糸巻取り速度は低い速度、例えば
1000m/分以下で行なつても良いが、その場合
200%以上の切断伸度を有する未延伸糸条となり
経時による好ましくない方向への変化が大きく、
延伸性,仮撚加工性が不良となる為、未延伸糸製
造後直ちに例えば3時間以内に延伸するのが良
い。又未延伸糸の経時変化を少なくするには未延
伸糸の切断伸度が200%以下となる紡糸巻取り速
度、例えば2000m/分以上で行なえば効果があ
り、更に延伸することなく仮撚加工時に同時延伸
するいわゆるインドロー仮撚加工方式を採用すれ
ば製造コストの低減がはかれると共に捲縮糸の捲
縮性能も更に向上する有利な面をも有する。 仮撚加工についても従来公知の仮撚加工機を用
いて容易に可能であり、仮撚ヒーター温度を130
〜210℃,仮撚数は18750/√〜32500/√
(但しDE;仮撚引取ローラー上での糸条総デニー
ル)で算出される値(T/M)に調整すれば良
い。 仮撚ヒーター温度が130℃未満の場合熱セツト
不足となり本発明の捲縮糸は得られないし、210
℃を越えると糸条の単繊維同志が密着し仮撚解撚
部での解撚が充分行なわれずいわゆる未解撚糸条
となり好ましくなく、又、捲縮糸の強度も低下す
る。 又、仮撚数が18750/√(T/M)未満の場
合、高い捲縮値が得られないばかりか、捲縮糸条
の長さ方向を軸として旋回する力が強く糸条の取
扱い性も不良となる。一方、32500/√T/M
を越えると仮撚加工中の断糸が多くなるばかりか
捲縮糸条の強力も低下する為好ましくない。 尚、仮撚引取りローラー上での糸条総デニール
Deは仮撚供給糸条総デニールを引取りローラー
速度m/分/供給ローラー速度で除した値であ
る。 仮撚ヒーター温度,仮撚数が前記範囲を満足さ
せて仮撚加工することによつてTC10が5%以上
の高い捲縮性能を有する捲縮糸が得られ、必要に
応じてヒーター温度,仮撚数を調整することによ
つてTC10が異なる種々の捲縮糸を得ることも可
能である。 尚、インドロー仮撚加工に於いては延伸倍率を
加工性を低下させない範囲で調整することによつ
ても捲縮性能が異なる捲縮糸を得ることが出来る
が、その効果はヒーター温度,仮撚数による効果
よりも少ない。 又、必要に応じて撚糸あるいは流体交絡処理を
行なつても良い。 本発明の捲縮糸は織物のみならず、編物に用い
ても伸縮性能をより向上させることが可能である
ことは云うまでもなく、特にパンテイーストツキ
ング等に用いればより効果を発揮する。 以上の如く、本発明によれば、主たる構成成分
としてポリプロピレンテレフタレートから成る、
特定の固有粘度を有するフイラメントを用いて、
高度の実撚、頻雑な工程を要することなく、布帛
中においても尚、糸条の有する捲縮性を充分に発
揮せしめ得るので高伸縮性布帛を安価に提供でき
る。 以下、本発明を実施例を掲げて詳述する。 実施例 1 (1) ジメチルテレフタレートとトリメチレングリ
コールを触媒の存在下で縮合重合させ、固有粘
度の異なる種々のポリプロピレンテレフタレー
トポリマーチツプを作成し、公知の紡糸機を用
いて紡糸巻取り速度1000m/分で未延伸糸条を
作成し、1時間後公知市販の延伸機を用いて延
伸した後、公知市販のワンヒーター仮撚機を用
いて仮撚加工を行ない、紡糸性,延伸性,仮撚
加工性テストを行ない第1表に示す結果を得
た。尚紡糸吐出量は延伸後の糸条総デニールが
150デニールとなる様調整し、吐出口金は0.3φ
で48ケの吐出孔を有するものを用いた。
【表】
×;不良 △;やゝ不良 ○;良好
第1表で明らかな様に紡出糸固有粘度〔η〕
Fが0.7以下のNo.P―1,P―2は幾れも紡糸
性,延伸性,仮撚加工性が不良であり、〔η〕
Fが0.7以上であるNo.P―3,P―4,P―5
は幾れも良好である。 (2) 第1表のNo.P―4のポリマーを265℃で熔融
し0.3φで48ケの吐出孔を有する260℃に加熱さ
れた紡糸口金より吐出量66.2g/分で吐出し
1000m/分で巻取り、435%の切断伸度を有す
る595デニール48フイラメントの未延伸糸条を
得た。更に未延伸糸条を巻取り後直ちに延伸温
度65℃,延伸倍率4.1倍,延伸速度700m/分で
延伸し42%の切断伸度を有する147デニール48
フイラメントの延伸糸条を得た。 尚、上記未延伸糸条を巻取り後28℃の空気中で
2日間経時した後上記と同一条件で延伸したが断
糸が多発し延伸不可能であつた。 更に上記延伸糸条をアーネストスクラツグ社製
CS―12―600型仮撚機を用いて糸条供給速度128
m/分,引取り速度123m/分で仮撚ヒーター温
度,仮撚数を種々変えて仮撚加工を実施し、約
150デニールの第1表に示す捲縮糸条を得た。
第1表で明らかな様に紡出糸固有粘度〔η〕
Fが0.7以下のNo.P―1,P―2は幾れも紡糸
性,延伸性,仮撚加工性が不良であり、〔η〕
Fが0.7以上であるNo.P―3,P―4,P―5
は幾れも良好である。 (2) 第1表のNo.P―4のポリマーを265℃で熔融
し0.3φで48ケの吐出孔を有する260℃に加熱さ
れた紡糸口金より吐出量66.2g/分で吐出し
1000m/分で巻取り、435%の切断伸度を有す
る595デニール48フイラメントの未延伸糸条を
得た。更に未延伸糸条を巻取り後直ちに延伸温
度65℃,延伸倍率4.1倍,延伸速度700m/分で
延伸し42%の切断伸度を有する147デニール48
フイラメントの延伸糸条を得た。 尚、上記未延伸糸条を巻取り後28℃の空気中で
2日間経時した後上記と同一条件で延伸したが断
糸が多発し延伸不可能であつた。 更に上記延伸糸条をアーネストスクラツグ社製
CS―12―600型仮撚機を用いて糸条供給速度128
m/分,引取り速度123m/分で仮撚ヒーター温
度,仮撚数を種々変えて仮撚加工を実施し、約
150デニールの第1表に示す捲縮糸条を得た。
【表】
【表】
* 仮撚条件が不適なもの
本実施例で明らかな様に仮撚条件が適正な温度
と撚数を満足するNo.1―2,1―3,1―4,1
―5,1―6,1―9,1―10は幾れも高い捲縮
値を示すと共に加工性も良好である。 一方、No.1―1は温度が低過ぎて捲縮値が低
く、No.1―7は逆に温度が高過ぎて捲縮糸に非解
撚部が混在すると共に糸条の強度低下も大きい。 又No.1―8は仮撚数が低過ぎる為捲縮値が低い
反面No.1―11,1―12は仮撚数が高過ぎて仮撚加
工性が不良であると共に糸条の強度低下も大き
い。 実施例 2 実施例1と同一ポリマー同一口金,同一温度条
件で吐出量61g/分,巻取速度2500m/分で巻取
り切断伸度142%220デニール48フイラメントの未
延伸糸条を得た。更に未延伸糸条を実施例1と同
一仮撚機で糸条供給速度82m/分引取り速度123
m/分,ヒーター温度190℃,仮撚数2000m/分
で延伸仮撚加工を実施した結果、TC10が142%と
非常に良好であつた。 実施例 3 実施例1と同一ポリマーを265℃で熔融し0.3φ
で36ケの吐出孔を有する260℃加熱された紡糸口
金より吐出量32g/分で吐出し巻取速度3000m/
分で巻取り105%の切断伸度を有する98デニール
36フイラメントの未延伸糸条を得た。更に実施例
1と同一仮撚機を用い糸条供給速度94.6m/分引
取速度123m/分でヒーター温度,仮撚数を種々
変えて延伸仮撚加工を実施し約75デニールで第3
表に示す捲縮糸を得た。
本実施例で明らかな様に仮撚条件が適正な温度
と撚数を満足するNo.1―2,1―3,1―4,1
―5,1―6,1―9,1―10は幾れも高い捲縮
値を示すと共に加工性も良好である。 一方、No.1―1は温度が低過ぎて捲縮値が低
く、No.1―7は逆に温度が高過ぎて捲縮糸に非解
撚部が混在すると共に糸条の強度低下も大きい。 又No.1―8は仮撚数が低過ぎる為捲縮値が低い
反面No.1―11,1―12は仮撚数が高過ぎて仮撚加
工性が不良であると共に糸条の強度低下も大き
い。 実施例 2 実施例1と同一ポリマー同一口金,同一温度条
件で吐出量61g/分,巻取速度2500m/分で巻取
り切断伸度142%220デニール48フイラメントの未
延伸糸条を得た。更に未延伸糸条を実施例1と同
一仮撚機で糸条供給速度82m/分引取り速度123
m/分,ヒーター温度190℃,仮撚数2000m/分
で延伸仮撚加工を実施した結果、TC10が142%と
非常に良好であつた。 実施例 3 実施例1と同一ポリマーを265℃で熔融し0.3φ
で36ケの吐出孔を有する260℃加熱された紡糸口
金より吐出量32g/分で吐出し巻取速度3000m/
分で巻取り105%の切断伸度を有する98デニール
36フイラメントの未延伸糸条を得た。更に実施例
1と同一仮撚機を用い糸条供給速度94.6m/分引
取速度123m/分でヒーター温度,仮撚数を種々
変えて延伸仮撚加工を実施し約75デニールで第3
表に示す捲縮糸を得た。
【表】
* 仮撚条件が不適なもの
第2表から明らかな様に仮撚条件が適正なNo.3
―2,3―3,3―4,3―5,3―6,3―
9,3―10,3―11,は幾れも高い捲縮値を示す
と共に加工性も良好である。一方No.1―1は仮撚
ヒーター温度が低過ぎ捲縮値が低く、又No.3―7
は未解撚が発生すると共に捲縮糸強度も低い。更
にNo.3―8は仮撚数が低過ぎ捲縮値が低く、又No.
3―12は仮撚数が高過ぎ加工性が不良である。 比較例 1 固有粘度〔η〕が0.62で0.3重量%の酸化チタ
ンを含み、140%の切断伸度を有する225デニール
48フイラメントのポリエチレンテレフタレート未
延伸糸条を実施例1と同一仮撚機を用い糸条供給
速度80.4m/分,引取り速度123m/分で仮撚ヒ
ーター温度,仮撚数を種々変えて延伸仮撚加工を
実施し約150デニールで第4表に示す捲縮糸を得
た。
第2表から明らかな様に仮撚条件が適正なNo.3
―2,3―3,3―4,3―5,3―6,3―
9,3―10,3―11,は幾れも高い捲縮値を示す
と共に加工性も良好である。一方No.1―1は仮撚
ヒーター温度が低過ぎ捲縮値が低く、又No.3―7
は未解撚が発生すると共に捲縮糸強度も低い。更
にNo.3―8は仮撚数が低過ぎ捲縮値が低く、又No.
3―12は仮撚数が高過ぎ加工性が不良である。 比較例 1 固有粘度〔η〕が0.62で0.3重量%の酸化チタ
ンを含み、140%の切断伸度を有する225デニール
48フイラメントのポリエチレンテレフタレート未
延伸糸条を実施例1と同一仮撚機を用い糸条供給
速度80.4m/分,引取り速度123m/分で仮撚ヒ
ーター温度,仮撚数を種々変えて延伸仮撚加工を
実施し約150デニールで第4表に示す捲縮糸を得
た。
【表】
本比較例で明らかな様に、固有粘度が0.7未満
のときは何れも捲縮値が低いものしか得られない
ことが判る。 実施例 4 実施例1の第1表のP―4ポリマーと固有粘度
〔η〕0.64のポリエチレンテレフタレートポリマ
ーを比率を変えてチツプ状態で混合し、加工糸が
約150デニールになる様調整し紡糸性,仮撚加工
性,捲縮性能の検討を実施し第5表に示す結果を
得た。
のときは何れも捲縮値が低いものしか得られない
ことが判る。 実施例 4 実施例1の第1表のP―4ポリマーと固有粘度
〔η〕0.64のポリエチレンテレフタレートポリマ
ーを比率を変えてチツプ状態で混合し、加工糸が
約150デニールになる様調整し紡糸性,仮撚加工
性,捲縮性能の検討を実施し第5表に示す結果を
得た。
【表】
尚TC10はそれぞれ最大の捲縮性能を有する仮
撚条件で実施した時の値である。 第5表でも明らかな様に、混合比率が異なつて
も紡糸性,仮撚加工性は大差がなく良好である
が、ポリプロピレンテレフタレートが50モル%以
下となるとTC10が5%以上の捲縮糸は得られな
い。 実施例 5 実施例1で作成したNo.1―1〜1―10及び比較
例1で作成したNo.比―1―1〜比―1―4,比―
1―6〜比―1―8の捲縮糸を市販の普通織機を
用いて平織組織で経26.4本/cm,緯25.9本/cmの
密度で経糸として市販のポリエチレンテレフタレ
ートのワンヒーター仮撚捲縮糸150デニール48フ
イラメントを用い順次織成し生機を得た。この生
機を更に100℃リラツクス精練(20分間)−160℃
プリセツト(1分間)−130℃高圧染色(60分)−
160℃フアイナルセツト(1分間)の工程を経て
伸縮性織物を得た。この伸縮織物について風合,
目面及び緯糸長さ方向について伸長率を測定し第
6表に示す結果を得た。
撚条件で実施した時の値である。 第5表でも明らかな様に、混合比率が異なつて
も紡糸性,仮撚加工性は大差がなく良好である
が、ポリプロピレンテレフタレートが50モル%以
下となるとTC10が5%以上の捲縮糸は得られな
い。 実施例 5 実施例1で作成したNo.1―1〜1―10及び比較
例1で作成したNo.比―1―1〜比―1―4,比―
1―6〜比―1―8の捲縮糸を市販の普通織機を
用いて平織組織で経26.4本/cm,緯25.9本/cmの
密度で経糸として市販のポリエチレンテレフタレ
ートのワンヒーター仮撚捲縮糸150デニール48フ
イラメントを用い順次織成し生機を得た。この生
機を更に100℃リラツクス精練(20分間)−160℃
プリセツト(1分間)−130℃高圧染色(60分)−
160℃フアイナルセツト(1分間)の工程を経て
伸縮性織物を得た。この伸縮織物について風合,
目面及び緯糸長さ方向について伸長率を測定し第
6表に示す結果を得た。
【表】
尚第6表に於ける風合,ふくらみ,目面の判定
は熟練者5名による官能評価でありNo.比―1―7
を基準(〇)とし不良(×),やゝ不良(△),同
じ(〇),良好(◎)としたものである。 更に伸長率は次の方法により測定した。 織物の緯糸方向に長さ30cm,巾5cmの試料を作
成し、試料長さ方向の中心部から各100mmの所に
印をつける(即ち印間は200mm)。この試料の一方
の端を巾6cmのチヤツクで固定し、更にもう一方
の端を巾6cmで1.5Kgの重さを有するチヤツクで
挾につり下げ、5秒間経過した時の印間長さL
(mm)を測定し、次式で算出する。 伸長率(%)=L−200/200×100 第6表で明らかな様に、本発明の特徴である
TC10が5%以上の捲縮糸,No.1―2,1―3,
1―4,1―5,1―6,1―9,1―10は幾れ
も良好な風合,ふくらみ,目面と高い伸長率を有
しており、TC10が6.5%以上のものは更に良好で
ある。一方TC10が5%以下の捲縮糸は幾れも15
%以上の伸長率を有するものは得られておらず、
風合,ふくらみ,目面も基準と同程度もしくは不
良である。 実施例 6 実施例3で作成したNo.3―4捲縮糸75デニール
36フイラメントと比較例1で作成したNo.1―7捲
縮糸150デニール48フイラメントを100T/Mの実
撚で撚糸合糸し225デニール84フイラメントの捲
縮糸を得た。この捲縮糸のTC10は7.4%であつ
た。この捲縮糸を経,緯共用い実施例5と同様に
(但し、織密度のみ経21.3本/cm,緯20.9本/cm
とした)して織物を作成した結果、この織物は風
合,ふくらみ,目面が良好であり、伸長率は経方
向21.4%,緯方向21.6%と非常に良好であつた。
尚経方向の伸長率の測定は緯方向の伸長率測定と
同一手順で経方向に長く試料を作成し行なつたも
のである。 この実施例でも明らかな様に、本発明の捲縮糸
を用いれば従来の捲縮糸では得られなかつた高い
伸長率を有する織物が特殊な方法を採用すること
なく容易に得られる。 尚本発明の捲縮糸製造に於ける仮撚加工は本発
明の捲縮糸の特徴、即ちTC10が5%以上を満足
する範囲で必要に応じては仮撚加工後再熱処理を
行なつても良く、例えばツーヒータータイプの仮
撚機を用いても良いし、
は熟練者5名による官能評価でありNo.比―1―7
を基準(〇)とし不良(×),やゝ不良(△),同
じ(〇),良好(◎)としたものである。 更に伸長率は次の方法により測定した。 織物の緯糸方向に長さ30cm,巾5cmの試料を作
成し、試料長さ方向の中心部から各100mmの所に
印をつける(即ち印間は200mm)。この試料の一方
の端を巾6cmのチヤツクで固定し、更にもう一方
の端を巾6cmで1.5Kgの重さを有するチヤツクで
挾につり下げ、5秒間経過した時の印間長さL
(mm)を測定し、次式で算出する。 伸長率(%)=L−200/200×100 第6表で明らかな様に、本発明の特徴である
TC10が5%以上の捲縮糸,No.1―2,1―3,
1―4,1―5,1―6,1―9,1―10は幾れ
も良好な風合,ふくらみ,目面と高い伸長率を有
しており、TC10が6.5%以上のものは更に良好で
ある。一方TC10が5%以下の捲縮糸は幾れも15
%以上の伸長率を有するものは得られておらず、
風合,ふくらみ,目面も基準と同程度もしくは不
良である。 実施例 6 実施例3で作成したNo.3―4捲縮糸75デニール
36フイラメントと比較例1で作成したNo.1―7捲
縮糸150デニール48フイラメントを100T/Mの実
撚で撚糸合糸し225デニール84フイラメントの捲
縮糸を得た。この捲縮糸のTC10は7.4%であつ
た。この捲縮糸を経,緯共用い実施例5と同様に
(但し、織密度のみ経21.3本/cm,緯20.9本/cm
とした)して織物を作成した結果、この織物は風
合,ふくらみ,目面が良好であり、伸長率は経方
向21.4%,緯方向21.6%と非常に良好であつた。
尚経方向の伸長率の測定は緯方向の伸長率測定と
同一手順で経方向に長く試料を作成し行なつたも
のである。 この実施例でも明らかな様に、本発明の捲縮糸
を用いれば従来の捲縮糸では得られなかつた高い
伸長率を有する織物が特殊な方法を採用すること
なく容易に得られる。 尚本発明の捲縮糸製造に於ける仮撚加工は本発
明の捲縮糸の特徴、即ちTC10が5%以上を満足
する範囲で必要に応じては仮撚加工後再熱処理を
行なつても良く、例えばツーヒータータイプの仮
撚機を用いても良いし、
第1図は捲縮糸のTC10と織物伸長率の関係を
示すグラフ、第2図は捲縮糸の捲縮発現処理荷重
と捲縮率の関係を示すグラフである。
示すグラフ、第2図は捲縮糸の捲縮発現処理荷重
と捲縮率の関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 固有粘度〔η〕が0.7以上で、繰り返し単位
の50モル%以上がプロピレンテレフタレート単位
から成り、10mg/de荷重下の沸水処理に於ける
捲縮値TC10が5%以上である仮撚捲縮加工糸。 但し、捲縮値TC10は次の測定法による。試料
に100mg/deの張力をかけて約3000deになる迄巻
き(片側1500de)のカセをつくる。カセ作成後
200mg/de相当の荷W200を負荷し1分間経過後の
長さl0(cm)を測定する。l0測定後、W200を除去
し10mg/de相当の荷重W10を負荷し100℃の沸水
中で20分間処理する。処理後W10を除去し24時間
自然乾燥する。乾燥後2mg/de相当の荷重W2と
W20を負荷し1分間経過後の長さl1(cm)を測定す
る。l1測定後直ちにW20を除去し更に1分間後の
長さl2(cm)を測定し次式によつて算出する。 TC10(%)=l1−l2/l0×100 又、固有粘度〔η〕は糸条をオルソクロロフエ
ノールに溶解し、35℃で測定したものである。 2 TC10が6.5%以上である特許請求の範囲第1
項記載の仮撚捲縮加工糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340581A JPS57193534A (en) | 1981-04-28 | 1981-04-28 | Crimp yarn |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340581A JPS57193534A (en) | 1981-04-28 | 1981-04-28 | Crimp yarn |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57193534A JPS57193534A (en) | 1982-11-27 |
JPS6329018B2 true JPS6329018B2 (ja) | 1988-06-10 |
Family
ID=13228354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6340581A Granted JPS57193534A (en) | 1981-04-28 | 1981-04-28 | Crimp yarn |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57193534A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW288052B (ja) | 1994-06-30 | 1996-10-11 | Du Pont | |
US6576340B1 (en) | 1999-11-12 | 2003-06-10 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Acid dyeable polyester compositions |
US6287688B1 (en) | 2000-03-03 | 2001-09-11 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Partially oriented poly(trimethylene terephthalate) yarn |
US6685859B2 (en) | 2000-03-03 | 2004-02-03 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Processes for making poly(trimethylene terephthalate) yarn |
-
1981
- 1981-04-28 JP JP6340581A patent/JPS57193534A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57193534A (en) | 1982-11-27 |
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