JPS6328978A - 衣料用仕上剤組成物 - Google Patents

衣料用仕上剤組成物

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JPS6328978A
JPS6328978A JP16747986A JP16747986A JPS6328978A JP S6328978 A JPS6328978 A JP S6328978A JP 16747986 A JP16747986 A JP 16747986A JP 16747986 A JP16747986 A JP 16747986A JP S6328978 A JPS6328978 A JP S6328978A
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JP
Japan
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clothing
monomer
composition
resin composition
finishing
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JP16747986A
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猪腰 淳一
久保 素子
妻鳥 正樹
守康 村田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は家庭で手軽に使うことができ、染色衣料の発色
性を改善し、色の深み及び鮮明性を改善することができ
る衣料用仕上剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
家庭における衣料用仕上剤は繊維製品の機能或いは風合
いを保持回復するために柔軟剤、糊剤、静電気防止剤或
いは溌水IB油剤等が使用されている。
現在、これら仕上剤のもつ機能或いは効果は、日常生活
の中で定着し、衣料の仕上剤処理が洗濯習慣に組み込ま
れた感がある。これは、上記の如き仕上剤が家庭内で誰
でも簡単に使用できるよう工夫されているからに他なら
ない。しかしながら近年、衣料の多様化、特に上着類の
色、柄を含めたデザインの多様化は目を見張るものがあ
り、着用者の嗜好を決める主な要因となって来ているの
に対し、従来の家庭で用いられる仕上剤は、衣料の色、
柄に対して何等積極的な効果を示さない。
一方、繊維加工業界においては、家庭で行われる仕上剤
処理に比べ、多種多様な繊維処理が行われている。その
一つに染色物の発色性を改善し、色相の深み惑を増大さ
せるため、いわゆる濃色化剤による一種の樹脂加工が種
々提案されている。
例えば、特開昭53−111192号公報は屈折率が1
.50以下の重合体から形成された薄膜を有する繊維構
造物を開示し、その製造法として、重合体としての屈折
率が1.5以下の七ツマ−を密閉容器中に繊維と共に入
れ、プラズマ重合又は放電グラフト重合して薄膜を形成
する方法を提案している。また、特公昭58−5155
7号公報は繊維構造物の表面に1.45以下の低屈折率
を有する化合物を該繊維に対し0.3%から10%薄膜
状に吸着せしめ乾熱又は温熱処理を行う方法を開示し、
薄膜形成の原料としてポリマーの屈折率が1.45以下
の弗素樹脂、アクリル酸エステル樹脂、ビニル重合体、
ケイ素樹脂を用いうろことを述べ、その具体的実施例と
して、含弗素化合物やアクリル酸エステルの乳化物及び
溶剤溶液を用い、高温で浸漬吸着させたりスプレー塗布
した後乾熱又は温熱処理することにより繊維上に薄膜を
作る方法を開示している。
しかしながら、これらの方法は特殊な処理装置、を必要
とするとか、処理浴温度を高温に保たなければならない
とか、又はヒートセットなどの後処理を必要とし、家庭
での洗濯−仕上げ一乾燥一着用というサイクルに習慣と
して組み込むことは殆ど不可能である。
また特公昭60−30796号公報には、熱硬化反応性
を有するポリウレタンエマルションの存在下に、重合可
能な不飽和結合を有する単量体を重合させて得られる水
性樹脂組成物からなり、該水性樹脂組成物の乾燥皮膜の
屈折率が1.50以下であることを特徴とする濃色化剤
が開示されている。
この処理剤は前記の2例とは異なり、濃色効果が家庭で
の処理サイクルにても発揮されるがまだ十分とは言えず
、さ゛らに処理衣料の風合いを損なわないように工夫が
されてはいるものの、従来の家庭用仕上剤のような風合
いの保持或いは回復機能はない。更にこれらの繊維加工
用の濃色化剤を家庭での処理サイクルで用いた場合の問
題として、樹脂が固着乾燥していわゆる白化現象が起き
ることが挙げられる。
これらは例示したような樹脂加工の条件が家庭における
処理条件と本来合致しないためである。従ってこれらの
樹脂加工技術を単に流用したとしても、家庭用の衣料用
仕上剤として十分な効果を期待することは不可能である
本発明の目的は、上記欠点を改善し家庭で手軽に染色衣
料の色相の深みを増すことができ、更に衣料の風合い保
持、或いは整型能をもつ衣料用仕上剤に関する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、鋭意研究した結果、従来の仕上剤に於け
る技術と樹脂加工技術を有機的、相乗的に結合させるこ
とに成功し、全く新たな機能、効果を有する仕上組成物
を発明するに到、った。
即ち本発明は、 (八)カチオン性界面活性剤存在下に重合可能な不飽和
結合を有する単量体及び重合可能な不飽和結合と架橋反
応基を有する単量体からなる群から選ばれる1種又は2
種以上の単量体を重合させて得られる水性樹脂組成物で
あって、該水性樹脂組成物を構成する重合体のガラス転
移温度(Tg)が20〜150℃の範囲にあり、かつそ
の乾燥皮膜の屈折率が1.50以下である水性樹脂組成
物と (B)セルロース又はセルロース誘導体、澱粉又は澱粉
誘導体、ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアル
コール、炭素数2〜8の脂肪酸のビニルエステルの重合
体又は共重合体或いはそれらのカチオン化変性物から選
ばれる高分子造膜性物質の1種又は2種以上とを含有す
る水系エマルションであって、成分(A)を固形分とし
て1〜40重量%、成分CB)を成分(A)に対して固
形分の重量比で1740〜4/1含有する衣料用仕上剤
組成物を提供するものである。
該仕上剤組成物により有色衣料を処理すると、前記2成
分の有機的・相乗的効果により、従来技術では考えられ
ない程、色相に深みが増し、柄物が鮮やかになる。更に
はどんな衣料に対して処理しても風合いを損ねることが
なく、より積極的には弾力性に冨んだ柔らかさを付与し
、かつ従来技術では問題となっていたむらづき、白化等
の好まざる現象も起こらない。
これらの効果は、水性樹脂組成物と高分子造膜性物質の
皮膜物性、特に前者の屈折率とTg及び後者の繊維との
接着性或いは親和性に基づ(ものであるが、本発明によ
れば、これらの能力を家庭での洗濯−仕上げ一乾燥一着
用というサイクルの中で発揮させることこそ重要な意義
があるのである。
本発明の衣料用仕上剤組成物は実質的に水系エマルショ
ンであることが望ましい。
本発明の仕上剤組成物を得る方法としては、■水性樹脂
組成物の水中分散液と高分子造膜性物質の水中分散液或
いは水溶液を夫々別途に製造し混合する、■水性樹脂組
成物の水中分散液を製造せしめる際に供する水に予め高
分子造膜性物質又はその水溶液或いは分散液を共存させ
るか叉は添加する、■高分子造膜性物質を水中に分散又
は溶解させる際に供する水に予め水性樹脂組成物の水中
分散液を共存させる、という方法が好ましい。このよう
な仕上剤組成物はそのまま水系エマルションとして衣類
の洗濯機又は洗いおけによる仕上処理に供することがで
きる。この場合、仕上剤組成物中に重量分率で水性樹脂
の含有量が固形分として1〜40重量%、高分子造膜性
物質の固形分が水性樹脂組成物の固形分に対し重量比で
1740〜4/1の範囲になるように調製するのが望ま
しい。この濃度以下では衣類に対し目的とする性能を与
えられないか、又は1回の仕上剤処理量としての必要量
が多量すぎて処理が簡便でなく、またこの濃度以上では
本発明品の性能を与えることが不可能であるか、又は仕
上剤組成物としての機械的又は熱的安定性が乏しい。
本発明品は本質的な処理衣料の風合いを損ねることがな
いばかりか、洗浄−着用の繰り返しによって型くずれし
た衣料を整える“整地能力゛を合わせ持っている。この
機能は高分子造膜性物質がもつ本質的な効果によるとこ
ろであるが、水性樹脂組成物が共存することによって何
等損なわれることはない。従って目的により“整地能力
”を発揮させようと思えば上記の許される範囲内で高分
子造膜性物質の比率を高く調整するのがよい。この場合
、上記の重量比率で1710〜4/1の範囲が望ましい
本発明でいう水性樹脂組成物とは、カチオン性界面活性
剤の存在下に重合可能な不飽和結合を有する単量体及び
重合可能な不飽和結合と架橋反応基を有する単量体から
なる群から選ばれる1種又は2種以上の単量体を重合さ
せて得られる。
本発明に使用されるカチオン性界面活性剤の望ましい例
としては、化合物(1)〜(4)に示したような長鎖脂
肪族基を1個以上、及び4級窒素原子を1個以上併せ有
するものが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。勿論、例示したようなカチオン性界面活性剤を主
成分とし、一般に“編物ソフナー”として知られている
化学物質を使用しても構わない。この編物ソフナーを使
用する場合には、例示したようなカチオン性界面活性剤
を重量分率で50%以上含有していることが望ましい。
第4級アンモニウム化合物 R+ : Ca〜CZZの飽和又は不飽和の直鎖又は分
枝アルキル基又はCI ”” C2iJの2級アルカノ
ール基 Rs、R4: Ct〜C3のアルキル基又はヒドロキシ
アルキル基又は−+cHzCHzOh−Hでn=1〜R
,: R,又はRx、R4と同じ X :CHzS(!”、 C2H55O(9゜C−Hz
−−+C000でn=o〜17゜C−R2,、−+op
oPでn= 8〜18゜HOCHzCOO○。
ハロゲン R6,R7: C1〜C3のアルキレン基又はfcHz
cl、zO)−i−でn=1〜10本発明で使用される
重合可能な不飽和結合を有する単量体としては、ラジカ
ル重合性化合物が用いられ、例えばペンタデカフルオロ
オクチルアクリレート(n++−1,339) 、テト
ラフルオロ−3−(ペンタフロオロエトキシ)プロピル
アクリレート(n、−1,35)、ヘブタフロオロブチ
ルアクリレート(nI、= 1.367)、2−(ヘプ
タフルオロブトキシ)エチルアクリレート(nD= 1
.39)、トリフルオロイソプロピルメタクリレート(
nl)−1,42) 、2,2.2− )リフルオロ−
1−メチルエチルメタクリレート(no=1.42)等
の弗素化アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル
、ビニルイソブチルエーテル(no ” 1.45) 
、ビニルエチルエーテル(no = 1.454) 、
ビニルブチルエーテル(r+o=1.456) 等のビ
ニルエーテル(tJ[、ブチルアクリレート(no=1
.46)、エチルアクリレート(no=1.47)、2
−エトキシエチルアクリレート(nn−1,471) 
、イソプロピルメタクリレート(nn = 1.473
)、n−ブチルメタクリレート(n++ = 1 、4
83)、イソブチルメタクリレ−1(n−=1.477
)、n−へキシルメタクリレート(nわ=14813)
、メチルメタクリレート(no=1.49)等のα、β
−不飽和カルボン酸のエステル、が主として用いられる
また、更に反応性を付与するための不飽和結合と架橋反
応基を有する単量体としては、イタコン酸、アクリル酸
、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のα1 β−
不飽和カルボン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド
、マレイン酸アミド、マレイン酸イミド等めα1 β−
不不飽和カルポンテアミドメチロールアクリルアミド、
メチロールメタクリルアミド、メトキシメチルアクリル
アミド、N−イソブトキシメチルアクリルアミド等の不
飽和カルボン酸置換アミド類、ビニルピリジン、ビニル
ピロリドンに代表サレる複素環ビニル化合物、ジビニル
ベンゼンに代表されるジビニル化合物、アリルアルコー
ルや酢酸アリル等のアリル化合物、及びグリシジルメタ
クリレート等が挙げられ、反応性付与の改質のため、副
成分として用いることができ、これらの群から選択され
る1種又は2種以上の単量体が使用される。
好ましくは使用される全単量体のうち、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリ
レート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルメタク
リレート、5Ce−ブチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメ、タクリレート、フェニルメタクリレート
、ベンジルメタクリレート、シクロへキシルメタクリレ
ートから選ばれる単量体が重量分率で50重量%以上含
まれていることが望ましい。
これらの単量体を重合して得られる重合体のうち、その
Tgが+20〜150℃の範囲にあり、かつその乾燥皮
膜の屈折率が1.5Q以下であるものが本発明の水性樹
脂化合物を構成する。これらのTg、屈折率はポリマー
ハンドブックより知ることができる。更に2種以上の単
量体の共重合物のTg及び屈折率は下式に従って決定さ
れる。
例えば単量体A、 B及びCの共重合体の場合、(Tg
)a、 (Tg)i、(Tg)c :A、13.(:各
々のホモポリマーのTg −1,6゜−C:共重合体におけるA、B、C各々の組
成比 (ii )共重合体の屈折率n−Wal’1m + ’
AIInt + ’/jcncnA+ nl+ n、 
:A、B、C各々のホモポリマーの屈折率 WA、 W、、魁:共重合体におけるA、B、C各々の
組成比 カチオン性界面活性剤の存在下で、上述の重合可能な不
飽和結合を有する単量体をラジカル乳化重合させる際に
用いられる重合触媒とじては、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、t−ブ
チルハイドロパーオキシド、サクシニックアシッドハイ
ドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、p−
メンタンハイドロパーオキシド、ジーtert−ブチル
バーオキシド、ter t−ブチル過安息香酸等の過酸
化物或いは2,2”−アゾビス(2−アミジノプロパン
)ハイドロクロリド、アゾビスシクロヘキサンカルボニ
トリル等のアゾビス系開始剤等が好ましい代表例であり
、必要に応じて、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミン、ペンタエチレンへキサミン、モノエタノールアミ
ン、ジェタノールアミン、トリエタノールアミン、プロ
ピレンジアミン、ジエチルアミン、モノエチルアミン等
の水溶性アミンやピロ亜硫酸、重亜硫酸ソーダ、ナトリ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレート等を賦活剤とし
て重合触媒と組み合わせて用いたり、また重合度調節剤
として有機ハロゲン化合物、ニトロ化合物、アルキルメ
ルカプタン類、ジイソプロピルキサントゲン酸等を用い
ることも出来る。
本発明に係る乳化重合反応は、カチオン性界面活性剤の
存在下、上記の重合性単量体、触媒、触媒賦活剤、及び
重合度調節剤等を適宜適当に合わせて、公知の方法で特
別の工夫を施すことな〈実施される。
また、カチオン性界面活性剤と重合性単量体との混合比
は如何なる割合になっても良いが、99.5乃至50重
量%の重合性単量体に対して0.5乃至50重量%のカ
チオン性界面活性剤を使用することが好ましく、より好
ましくは98乃至70重量%の重合性単量体に対して2
乃至30重量%のカチオン性界面活性剤を使用すること
が望ましい。
このようにして得た水性樹脂組成物は、一般に水中で正
電荷を示すが、好ましくはその電荷の目安としてζ−電
位(測定条件:イオン強度10−’、 pH=7)が+
5〜+ 80mvであるものが良い。
本発明に供される水性樹脂組成物は、単独では勿論2種
以上をどのような割合で用いてもよいが、好ましくは前
例の重合体からなる水性樹脂組成物が全水性樹脂組成物
重量に対して50重量%以上含まれることが望ましい。
本発明に用いられる高分子造膜性物質は、セルロース又
はセルロース誘導体、澱粉又は澱粉誘導体、ポリビニル
アルコール又は変性ポリビニルアルコール、炭素数2〜
8の脂肪Mのビニルエステルの重合体又は共重合体或い
はそれらのカチオン化変性物から選ばれる。より詳しく
例示すれば、セルロース又はカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、グリシジルトリメチ
ルアンモニウムを付加したセルロースなどのセルロース
誘導体、澱粉又はカルボキシメチル化澱粉、ヒドロキシ
エチル化澱粉、ヒドロキシプロピル化澱粉、グリシジル
トリメチルアンモニウムを付加した澱粉などの澱粉i=
i体、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルと共重合可能
な七ツマ−を共重合し、得られる重合体を後にケン化し
たような変性ポリビニルアルコール等の水溶性高分子造
膜性物質、及び酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの
炭素数2〜8の脂肪酸のビニルエステルの重合体、もし
くは炭素数2〜8の脂肪酸のビニルエステルと、アクリ
ル酸アルキルエステル(アルキル鎖長;炭素数1〜18
)、メタクリル酸アルキルエステル(アルギル鎖長:炭
素数1〜1日)、スチレン、アクリロニトリル、エチレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロトン酸、アクリ
ル酸、メタクリル酸、ケイ皮酸などの不飽和酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、シトラコン酸などの不飽和多価酸、
これら不飽和多価酸の部分エステル、又は多価エステル
、アミドエステル及びそのN−アルキロール誘導体など
の群より選ばれた1種又は2種以上との共重合体である
水不溶性高分子造膜性物質或いはこれらのカチオン化変
性物が挙げられる。
脂肪酸ビニルの共重合体である場合には、共重合体中に
炭素数2〜8の脂肪酸のビニルエステルの単量体が重量
分率で70%以上共重合していることが望ましい。
本発明に於いて用いられる水不溶性高分子造膜性物質は
、水中分散液として供されることが望ましいが、その製
造方法に同等制限はな(、公知の方法で特別の工夫を施
すことなしに製造することができる。また、本発明に於
いて用いられる水溶性高分子造膜性物質は、水溶液とし
て供されても、固体状態で供されてもよい。これら高分
子造膜性物質は1種でも勿論よいが、2種以上を適当な
割合で混合して用いてもよい。
本発明の仕上剤組成物は以上の必須成分のみで十分に効
果を発揮することができるが、本発明の組成物は水系エ
マルションの形をとるため、その機械的又は熱的安定性
を向上させる目的でポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルや、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの
ような乳化剤或いは分散剤、エチレングリコール、プロ
ピレングリコールのような溶剤、塩化ナトリウム、塩化
カルシウム、塩化アンモニウムのような無機電解質、並
びに一般にハイドロトロピンク剤として知られている木
構造破壊剤、例えば尿素などを添加してもよい。
勿論、最終的に仕上剤組成物の安定性も水性樹脂の正電
荷が関与するから、安定性のコントロール剤として先に
例示したようなカチオン性界面活性剤を更に添加しても
よい。
更に本発明の仕上剤組成物に、アイロン滑りを向上させ
る目的でシリコーンを添加してもよいし、好みに応じて
香料、色素、顔料、螢光増白側を添加してもよ(、また
抗菌性を目的として各種防腐剤、抗菌剤等を添加しても
よい。
本発明の仕上剤組成物を用いることにより、一般家庭に
おける洗濯機処理や洗いおり処理で、染色衣料の風合い
を損ねることなく・、その色相に深みを与えることが初
めて可能となった。
本発明品の効果はポリエステル繊維、カチオン可染ポリ
エステル、ポリアミド、アクリル、トリアセテート、レ
ーヨン、絹、木綿などの染色繊維に対してその色に深み
を与え、鮮明度を増すことができ、風合いを損ねること
がないため、衣料の素材、編み方、織り方に制限される
ものではない。
〔実 施 例〕
以下、実施例等により本発明を具体的に説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されないことは勿論である。
尚、例中の部及び%は特記しない限り全て重量基準であ
る。
水性樹脂組成物分散パの合成 合成例1 窒素導入管、滴下ロート等を備えた300−の四頚フラ
スコにコータジン86Pコンク(花王側製ニステアリル
トリメチルアンモニウムクロライド)3.2部(固型分
2部)をとりイオン交換水71.8部を加え、系内を窒
素置換しながら45℃に昇温、次いで攪拌しながらイソ
ブチルメタクリレート5部、メンタンハイドロパーオキ
シド0.105部、ラジウムホルムアルデヒドスルホキ
シレート1%水溶液5部を、その順に添加して重合を開
始した。更にイソブチルメタクリレート15部を30分
間にわたり滴下し、モノマー滴下終了後50℃で2時間
熟成し重合を終えた。
合成例2 300Ir+7の四顆フラスコにコータミン24W(花
王領製ニラウリルトリメチルアンモニウムクロライド)
8.6部(固型分3部)及び水71.4部を入れ、系内
を窒素置換しなから昇温、60℃でメチルメタクリレー
トモノマー5部を添加し、次に2,2゜−アゾビス(2
−アミジノプロパン)ハイドロクロリド0.15部を添
加して重合を開始し、更にメチルメタクリレート15部
を30分間で滴下、モノマー滴下終了後60℃で1時間
熟成し重合を終えた。重合途中でのポリマーの凝析が全
く認められない安定なエマルションが得られた。
合成例3 コータミンD−86P(花王側製ニジステアリルジメチ
ルアンモニウムクロライド)6.7部(固型分として5
部)を窒素導入管、滴下ロート管のついた500mZの
四頚フラスコにとりイオン交換水233部を加え、次に
系内を充分に窒素置換させトリフルオロイソプロピルメ
タクリレート10部を添加し60℃に昇温、2,2゛−
アゾビス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロリド0
.105部を加え、重合開始後トリフルオロイソプロピ
ルメタクリレート90部を1時間で滴下、モノマー滴下
終了後更に60℃で1時間熟成した後室温に冷却し10
0メツシユの金網を通し、重合中に生じた凝析物を濾去
し、未反応七ツマー臭の全くない安定なエマルションを
得た。
合成例4 合成例1と同様にしてコータミソ86Pコンク(花王側
製ニステアリルトリメチルアンモニウムクロライド) 
11.9部(固型分として7.5部)、イソブチルメタ
クリレート96部、N−メチロールアクリルアミド3部
、イタコン酸1部を逐次滴下法で、2.2“−アゾビス
(2−アミジノプロパン)ハイドロクロリド0,15部
、及びイオン交換水245.6部を用いて乳化重合を行
い、安定なエマルションを得た。
〜 箋    〜 、′のA 合成例5 温度計、攪拌機、還流冷却器、窒素導入装置及び定量滴
下装置を付けた5つロセパラブルフラスコにポリビニル
アルコール(ポリ酢酸ビニル:鹸化度78.5%、重合
度1600)  8部とイオン交換水120部を加えて
80℃に溶解した。40℃に冷却してからポリオキシエ
チレンステアリルエーテル(エチレンオキサイド平均2
5モル付加)0.8部及び炭酸ソーダ1部とイオン交換
水10部の炭酸ソーダ水溶液を加え、フラスコ内の空気
を窒素で置換する。次いで酢酸ビニルモノマー10部を
加え、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩
酸塩0.1部とイオン交換水10部の重合開始剤を加え
、70℃に昇温し重合を開始した。
重合開始10分後から100分間にわたって酢酸ビニル
モノマー90部を連続的に添加した。連続添加が終わっ
てから80°Cで1時間熟成し乳化重合反応を終了した
。このエマルションの粒径は0゜7〜1,5μ、固形分
濃度は46.2%であった。
合成例1〜4の組成と物性データを表1にまとめて示す
表   1 実施例1 25℃のイオン交換水X部を攪拌しながら、合成例1で
示した水性樹脂組成物Y部を加え、攪拌を続けながら2
部の合成例5で示した高分子造膜性物質水系エマルショ
ンを徐々に添加し、表2に示す組成の仕上組成物1〜6
を得た。
表   2 この仕上組成物を使用して衣類の処理を行い、深色効果
の測定、風合いの官能試験、白化の判定を行い表3に結
果を示した。
処理方法、評価方法は下記に示した。
く試験用衣類〉 1、 ポリエステルブラウス (黒)10枚 1kg2
、木綿ブラウス     (紺) 4枚 1kg3、 
ポリエステルポロシャツ(赤) 5枚 1kgこれ′ら
の1〜3の衣類群は別々に処理試験に供した。衣類は試
験に供する前に市販の洗剤にて3回洗濯した。
く処理試験〉 市販の2槽式洗濯機に25℃、3.5@D)lの水を3
01投入し、仕上剤組成物をその水性樹脂組成物の固形
分が330ppmになるように投入し、1分間攪拌した
後に試験用衣類1kgを加え3分間攪拌し、その後に脱
水槽にて1分間脱水した後、風乾し、25℃、65%R
Hの恒温恒湿室に24時間保存し、評価に供した。
く評 価〉 1)深色効果 深色効果はカラーマシン(スガ試験機■製)で測定し、
L、a、b値を求めた。黒色、紺色の場合はL値が小さ
い方が明度が低く、深みが増したことを示す。赤色の場
合はa、  b値よりf℃ 即ち彩度を求め$ が大きい程濃つ且つ鮮やかになったことを示す。
2)風合い官能試験 官能試験は10名の女性パネラ−にて触感による張り及
びきしみ感、着用しての肌ざわりの良さを1対比較にて
次のような基準で判断した。
3)白化 白化の程度を南限判定により3段階評価で行った。
0 白化しない −1やや白化している −2 白化している 本発明品はいずれも優れた深色効果を示し、かつきしみ
怒や白化現象を抑え、肌ざわり良く衣料を仕上げること
ができる。
実施例2 実施例1と同様な方法で表4に示す仕上剤組成物7〜1
3を得た。カルボキシメチルセルロース、α化澱粉、ポ
リビニルアルコールは市販品をイオン交換水に溶解させ
50重量%とじた水溶液を用いた。
この仕上剤組成物を使用して、ポリエステルブラウス(
黒染品)を処理し評価結果を表5に示した。処理方法、
評価方法は実施例1と同様にして行った。
表   5 出願人代理人  古 谷   馨 手続ネ甫正書1発) 昭和61年12月5日 1、事件の表示 特願昭61−167479号 2、発明の名称 衣料用仕上剤組成物 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 (091)花  王  株  式  会  社4、代理
人 東京都中央区日本橋横山町1の3中井ビル、−゛−1−
−−−2 明細書の特許請求の範囲及び発明の詳 細な説明の欄 6、補正の内容 (11明細書の特許請求の範囲を別紙の如く補正(1)
明細書5頁3行及び4行の「組成物」をそれぞれ「分散
液」と訂正 (1)  同6頁下から9行「存在下に」の後に「、」
を加入 fll  同6頁下から8行〜下から6行「及び重合可
能な・・・2種以上の単量体」を削除(1)同6頁下か
ら5行、下から4行、未行の「組成物」をそれぞれ「分
散液」と訂正(1)同7頁6行「2種以上」の後に「の
水中分散液又は水溶液」を加入 (1)同7頁7行「含有する」を「配合してなる」と訂
正 (1)同7頁末行「組成物」を削除 (1)同8頁10行、12行及び17行の「組成物の水
中」をそれぞれ削除 (11同9頁3行、下から4行及び10頁3行「組成物
」をそれぞれ「分散液」と訂正(1)  同10頁5行
〜7行「及び重合可能な・・・2種以上の単量体」を削
除 (11同15頁2行「化合物」を「分散液」と訂(1)
同17頁下から4行「組成物」を削除(1)同18頁1
行「組成物」を「分散液」と訂正 (1)同18頁4行「脂組成物が全水性樹脂組成物重量
に対して」を[脂が全水性樹脂重量に対して」と訂正 (1)  同22頁10行「組成物」を削除。
(1)同26頁下から4行及び同28頁7行〜8行「組
成物」をそれぞれ「分散液」と訂正(1)同27頁表2
及び同32頁表4の「水性樹脂組成物」をそれぞれ「水
性樹脂分散液」と訂正 (1)同27頁表2の「高分子造膜性物質」を「高分子
造膜性物質分散液」と訂正 (1)同32頁表4の「高分子造膜性物質」を「高分子
造膜性物質分散液」と訂正 2、特許請求の範囲 1(A)カチオン性界面活性剤存在下に工重合可能な不
飽和結合を有する単量社重合させて得られる水性樹脂組
成物であって、該水性樹脂組成物を構成する重合体のガ
ラス転移温度(Tg)が20〜150℃の範囲にあり、
かつその乾燥被覆の屈折率が1.50以下である水性樹
脂組成物と (B)セルロース又はセルロース=i体、s粉又は澱粉
誘導体、ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアル
コール、炭素数2〜8の脂肪酸のビニルエステルの重合
体又は共重合体或いはそれらのカチオン化変性物から選
ばれる高分子造膜性物質の1種又は2種以上の水中1敗
液 は水溶液 とを配合してなる水系エマルションであって、成分(A
)を固形分として1〜40重量%、成分(B)を成分(
A)に対して固形分の重量比で1740〜471含存す
る衣料用仕上剤組成物。
2 高分子造膜物質がポリ酢酸ビニル或いはそのカチオ
ン化変性物である特許請求の範囲第1項記載の衣料用仕
上剤組成物。
の 料用仕上   物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)カチオン性界面活性剤存在下に重合可能な不飽
    和結合を有する単量体及び重合可能な不飽和結合と架橋
    反応基を有する単量体からなる群から選ばれる1種又は
    2種以上の単量体を重合させて得られる水性樹脂組成物
    であって、該水性樹脂組成物を構成する重合体のガラス
    転移温度(Tg)が20〜150℃の範囲にあり、かつ
    その乾燥皮膜の屈折率が1.50以下である水性樹脂組
    成物と (B)セルロース又はセルロース誘導体、澱粉又は澱粉
    誘導体、ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアル
    コール、炭素数2〜8の脂肪酸のビニルエステルの重合
    体又は共重合体或いはそれらのカチオン化変性物から選
    ばれる高分子造膜性物質の1種又は2種以上 とを含有する水系エマルションであって、成分(A)を
    固形分として1〜40重量%、成分(B)を成分(A)
    に対して固形分の重量比で1/40〜4/1含有する衣
    料用仕上剤組成物。 2 高分子造膜物質がポリ酢酸ビニル或いはそのカチオ
    ン化変性物である特許請求の範囲第1項記載の衣料用仕
    上剤組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06158544A (ja) * 1992-02-10 1994-06-07 Tokyo Copal Kagaku Kk 除電機能材料及びその製造方法
JPH101874A (ja) * 1996-06-17 1998-01-06 Kao Corp 衣料用くすみ防止剤組成物
JP2004359949A (ja) * 2003-05-15 2004-12-24 Kao Corp 手洗い洗濯用スベリ性改善剤

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