JPS63288721A - プリプレグの離型紙剥離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はプリプレグの離型紙剥離装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 例えばファンブレード等の中・小物の積層品を製造する
場合には、炭素繊維を混入して強化したＣＦＲＰ製等の
薄板を翼形状に型抜きしたプリプレグを多数枚積層する
ことによりファンブレード等を製造している。

前記ＣＦＲＰ製の薄板は、表面保護や品質保持のため、
或いは保管・取扱いの便宜のために、片面或いは両面に
シリコン塗布紙或いはポリビニールシート等の離型紙を
貼付けである。

従って、上記プリプレグの積層を行う場合には、プリプ
レグ表面から離型紙を剥離する必要があるが、離型紙の
剥離は、作業員が先の鋭いピンセットをプリプレグと離
型紙の間に差込み、ピンセットで離型紙の一部を持ち上
げて掴み代を作り、該掴み代を作業員が指で挾んで引き
はがすようにしていた。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の人手による離型紙剥離作業で
は、プリプレグの切口は鋭利で掴むところがないため離
型紙の剥離は容易ではなく、指先を使った細かい手作業
のため能率を上げることができず、更にピンセット等の
鋭い先端でプリプレグを傷付けてしまう。

本発明は、プリプレグに傷を付けることなく能率的に離
型紙剥離作業を行い得るようにしたプリプレグの離型紙
剥離装置を提供することを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、プリプレグ表面に貼付けた離型紙に吸着する
吸着面を有し且つ振動可能に設けられた吸着パッドを、
前記プリプレグに対して近接・離反可能に設けた一対の
フィンガー間に前記吸着パッドがフィンガー先端より突
出した場合にはフィンガーを開き吸着パッドがフィンガ
ー先端より引込んだ場合にはフィンガーを閉じて前記離
型紙を挾持せしめるように取付け、プリプレグの離型紙
剥離装置としたものである。

［作　　　用］ 従って本発明では、吸着パッドがフィンガーより突出し
且つフィンガーが開いた状態にして、吸着パッドがプリ
プレグの離型紙に密着するまでフィンガーを離型紙に近
接し、次に吸着パッドを離型紙に吸着させて振動させる
と吸着パッドに吸着された部分の離型紙はプリプレグか
ら剥離して掴み代となり、吸着パッドが離型紙を吸着し
た状態のままでフィンガー間に引込めるとフィンガーは
閉じて掴み代を掴み、その状態でフィンガーを離型紙か
ら離反させるとプリプレグから離型紙は剥離する。

［実　施　例］ 以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例の説明図である。

サーボモータｌによりスクリューシャフト２を水平方向
に往復移動させるポールナツト等を用いた位置決め機構
３を設け、前記スクリューシャフト２の先端に積層用金
型台４を接続してスクリューシャフト２の移動により積
層用金型台４が水平方向移動するようにし、積層用金型
台４％上部にロッドをスクリューシャフト２と同一方向
に向けたシリンダ５を固定し、前記積層用金型台４上に
中空部６を形成した積層用金型７を滑動可能に載せると
共に、前記シリンダ５のロッドを積層用金型７に接続し
て積層用金型７が積層用金型台４上を水平移動し得るよ
うにし、更に積層用金型７の上面と中空部６の間に複数
の小径孔８を穿設する。

又、上記積層用金型７の上方にサーボモータ９によりス
クリューシャフトｌＯを上下方向に往復移動させるポー
ルナツト等を用いた位置決め機構１１を設け、前記スク
リューシャフト１０の下端に水平に延びるブラケット１
２を取付け、ブラケット１２のスクリューシャフトＩＯ
軸線上にロッドを下方に向けたエアシリンダ１３を取付
け、エアシリンダ１３のロッド先端にロッドを下方に向
けたベロフラムシリンダ１４を取付け、ベロフラムシリ
ンダ１４のロッド先端に排気孔１５を穿設して下端面で
真空吸着を行い得るようにした吸着パッド１６を取付け
、又前記ブラケット１２のスクリューシャフトＩＯ軸線
に関して対称に下方に延びて下端部が前記軸線に向けて
屈曲しているフィンガー１７．１８をピン１９．２０で
揺動可能に枢着し、フィンガー１７．１８を前記スクリ
ューシャフト１０の軸線に向けて付勢する板バネ２１．
２２を前記ブラケット１２に取付け、又前記フィンガー
１７゜１８の下端にすべり止め用の弾性体２３を取付け
、更にフィンガー１７．１８中途部内側にフィンガー１
７．１８開閉案内用のカム２４を取付け、ベロフラムシ
リンダ１４にフィンガー１７．１８の内側及びカム２４
表面に沿って転勤するローラ２５を取付ける。

更に、前記積層用金型７の中空部６に対し中途部に電磁
弁２６を有する真空ポンプ２７からの管路２８を接続す
ると共に、前記剥離パッド１６に対し中途部に電磁弁２
９を有する真空ポンプ２７からの管路３０を接続し、前
記積層用金型７に接続したシリンダ５のヘッド側とロッ
ド側にそれぞれ管路３１．３２を接続し、該管路３１．
３２を圧縮空気供給源３３と開口管３４を切換え得るよ
うにした電磁弁３５に接続し、エアシリンダ１３のヘッ
ド側とロッド側にそれぞれ管路３６　、３７を接続し、
該管路３１３．３７を圧縮空気供給源３３と開口管３８
を切換え得るようにした電磁弁３９に接続し、ベロフラ
ムシリンダ■４のヘッド側とロッド側にそれぞれ管路４
０．４１を接続し、該管路４０．４１を圧縮空気供給源
３３と開口管４２を切換え得るようにした電磁弁４３に
接続する。

尚、４４，４５．４６はプリプレグ、４７はプリプレグ
４６に貼付けられた離型紙である。

プリプレグ４６から離型紙４７を剥離する場合を説明す
る。

この場合において、第一層目のプリプレグ４４は、積層
用金型７上に置かれた後に、真空ポンプ２７を作動させ
て且つ電磁弁２Ｂを開いて積層用金型７の中空部６及び
小径孔８を真空排気することにより積層用金型７に真空
吸着され位置を固定されており、第一層目のプリプレグ
４４の上に順次プリプレグ４５．４６を積層しである（
上記プリプレグ４４の積層用金型７への吸着は積層終了
まで続行する）。

プリプレグ４６をプリプレグ４５上に積層したら、電磁
弁３５を切換えて圧縮空気供給源３３とシリンダ５のロ
ッド側の管路３２を連通しシリンダ５を５０ＩＩＩＩｌ
程度収縮させて積層用金型７をシリンダ５側に引寄せて
おき、又位置決め機構３のサーボモータ１を作動しプリ
プレグ４６の端部（図中では左端）が吸着パッド■６の
真下に位置するように積層用金型台４ごとプリプレグ４
６を水平移動する。

次に電磁弁３９を切換えて圧縮空気供給源とエアシリン
ダＩ３のヘッド側の管路３６を連通しエアシリンダ１３
を吸着パッド１Ｂがフィンガー１７．１８の先端より突
出するように３ｈａ程度伸長させる。

このときベロフラムシリンダ１４に取付けたローラ部２
５は、フィンガー１７．１８内側からカム２４表面に移
動しフィンガー１７．１８を押し開く。上記の状態にし
て位置決め機構１１のサーボモータ９を作動し吸着パッ
ド１６がプリプレグ４８のＭ型紙４７に密着するまでブ
ラケット１２を下降させる。

吸着パッド１６が離型紙４７に密着したら電磁弁２９を
開き排気口１５内を真空ポンプ２７で真空排気し吸着パ
ッド１６を離型紙４７に真空吸着させる。

電磁弁４３の切換えを繰返し行い圧縮空気供給源３３と
ベロフラムシリンダ１４のヘッド側及びロッド側の管路
４０．４１を交互に連通するようにしてベロフラムシリ
ンダＩ４のロッドに振輻略１〜２Ｉｌｆｆｌで周波数路
２〜３１１ｚの振動を起させる。同時に電磁弁３５を切
換えて圧縮空気供給源３３とシリンダ５のヘッド側の管
路３１を連通させてシリンダ５のウッドを５０ＩＩＩＩ
ｌ程度押出し、積層用金型７を移動してプリプレグ４６
と吸着パッド１６の位置を水平方向に僅かにずらす。す
ると吸着パッド１６に真空吸着した部分の離型紙４７は
吸着パッド１６の振動によりプリプレグ４６から剥離さ
れて掴み代ができる。

掴み代ができたら電磁弁３９を切換えて圧縮空気供給源
３３とエアシリンダ１３のロッド側の管路３７を連通し
エアシリンダを吸着パッド１６がフィンガー１７．１８
の先端より引込むまで３０Ｉｉ１１程度収縮させる。こ
のときベロフラムシリンダ１４に取付けたローラ部２５
はカム２４表面からフィンガー１７．１８内側に移動し
フィンガー１７．１８を閉じる。

こうして吸着パッド１６に吸着した離型紙４７の掴み代
はフィンガー１７．１８先端の弾性体２３で掴まれる（
第２図）。

最後に位置決め機構３．１１を同時に作動して、積層用
金型台４を離型紙４７の長さ寸法の略１．７倍だけ図中
左側に移動すると共にブラケット１２を離型紙４７の長
さ寸法と略同−距離だけ上昇させると離型紙４７はプリ
プレグ４Ｂから、完全に剥離される。

フィンガー１７．１８から離型紙４Ｂを取除いて、再び
積層されたプリプレグから雌型紙を剥離するための準備
状態にするためには、電磁弁２９を閉じて吸着パッドｌ
θの吸着作用を停止し、同時にエアシリンダ１３を伸長
して吸着パッド１６をフィンガー１７．１８間から突出
させてフィンガー１７゜１８を開けば良い。

以後、プリプレグの積層及び上記の離型紙剥離作業を交
互に繰り返すことで積層品を製造する。

尚、本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、位
置決め機構としてシリンダを用い得ること、その池水発
明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること
等は勿論である。

［発明の効果］ 上記したように、本発明のプレプレグの離型紙剥離装置
によれば、構造が簡単でコンパクトであること、運転が
簡単なこと、人手を必要としないので高能率化が可能な
こと、プリプレグに傷を付けないこと、プリプレグの積
層自動システム化に供し得ること等の種々の優れた効果
を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の説明図、第２図は第１図の
作動状態の説明図である。 図中１１は位置決め機構、１２はブラケット、１３はエ
アシリンダ、１４はベロフラムシリンダ、１５は排気孔
、１６は吸着パッド、１７．１８はフィンガー、２１．
２２は板バネ、２４はカム、２５はローラ部を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）プリプレグ表面に貼付けた離型紙に吸着する吸着面
   を有し且つ振動可能に設けられ吸着パッドを、前記プリ
   プレグに対して近接・離反可能に設けた一対のフィンガ
   ー間に前記吸着パッドがフィンガー先端より突出した場
   合にはフィンガーを開き吸着パッドがフィンガー先端よ
   り引込んだ場合にはフィンガーを閉じて前記離型紙を挾
   持せしめるように取付けたことを特徴とするプリプレグ
   の離型紙剥離装置。