JP7089085B1 - 結束ワークの荷解き供給システムおよび荷解き供給方法 - Google Patents

結束ワークの荷解き供給システムおよび荷解き供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7089085B1
JP7089085B1 JP2021048031A JP2021048031A JP7089085B1 JP 7089085 B1 JP7089085 B1 JP 7089085B1 JP 2021048031 A JP2021048031 A JP 2021048031A JP 2021048031 A JP2021048031 A JP 2021048031A JP 7089085 B1 JP7089085 B1 JP 7089085B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
string
binding work
work
binding
unpacking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021048031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022146978A (ja
Inventor
伸行 村井
忠弘 藤原
継伸 長田
学 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWADA ROBOTICS CORPORATION
Original Assignee
KAWADA ROBOTICS CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWADA ROBOTICS CORPORATION filed Critical KAWADA ROBOTICS CORPORATION
Priority to JP2021048031A priority Critical patent/JP7089085B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7089085B1 publication Critical patent/JP7089085B1/ja
Publication of JP2022146978A publication Critical patent/JP2022146978A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Abstract

【課題】結束ワークを安定して運搬でき、また、ワーク形状・材質による制約を受けにくい結束ワークの荷解き供給システムおよび方法を提供する。【解決手段】供給台上の結束ワークをロボットにより排出台に運搬し荷解きする結束ワークの荷解き供給システムにおいて、ロボットは、二本の多関節アームを有する一台のロボット、または、各々一本の多関節アームを有する二台のロボットであって、供給台上の結束ワークおよび結束ワークの紐の位置情報を取得可能な画像認識手段と、二本の多関節アームの一方端にそれぞれ接続された二つの作業用ハンドと、を備え、二つの作業用ハンドの各々は、結束ワークの紐の把持手段と、結束ワークの紐の切断手段と、を有するものである。画像認識手段により、供給台上の結束ワークの紐の位置を認識し、二つの作業用ハンドの各々に有する把持手段をワークと紐との間に挿入する方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、段ボールや冊子など板状のワークが紐でまとめられた結束ワークを、自動製函機などの自動機に供給する作業を行うシステムおよび方法に関するものである。
段ボールや冊子などの板状のワークを複数個まとめて運搬する場合、ビニールひもやポリプロピレン製バンドで束ね、たば(結束ワーク)にまとめることが多い。束ねられた状態の結束ワークは重量もあり、また、束ねている紐を切るために刃物を使うなど、結束ワークを持ち上げて自動機に設置する作業は重労働かつ複雑である。これをロボットなどで自動化するという試みは既に行われており、従来特許として、単腕ロボットを用いてパレットから冊子の束をラッピング装置に供給するシステムなどが提案されている。
これらの結束ワークの運搬方法として、上からワークを吸着する方法(特許文献1)、またはワークを束ねている紐やバンドを吊り上げるように把持する方法(特許文献2)がとられている。また、特許文献2では、結束ワークを安定して運搬するために、結束ワークの紐を釣り上げた後、アームの先のハンドに結束ワークを挟む機構などが追加されている。
特開2000-103418号公報 特開2018-104033号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載するような吸着して運搬する方法では、ワーク表面の材質や凹凸の影響を受けやすく、十分な吸着力を得られない場合がある。そのため、ワーク重量に対抗して吸着圧を大きくするようにすると、吸着ハンドツールの大型化を招くほか、ワークの吸着面に痕が残るおそれがある。また、段ボール以外のワークではワーク保護のために上下面に紙を敷いている場合がある。その場合や、ワーク自体が薄い紙状である場合には、吸着把持ができず、上記特許文献1の技術は、適用できる対象が制限される。
また、上記特許文献2に記載するような紐やバンドを把持して吊り上げる方法では、搬送中に結束ワークが揺られることがある。特に後工程の自動機にワークを設置する際にはワークの姿勢を水平から垂直向きに変更する必要があり、さらに、揺れが収まるまで長時間待機する必要や、揺れを押さえるため搬送速度自体を抑制する必要があり、ワークの搬送、設置にかかるサイクルタイムが増加する問題がある。
また、上記特許文献2に記載するようなアームの先のハンドに結束ワークを挟む機構などを追加する場合、結束ワークの厚みや幅の面で取り扱える範囲が限定されやすいという課題が挙げられる。また、束ねている紐を切る作業や、自動機の設置位置に合わせてワークの姿勢を変えるなどの動作を周辺機器に頼っているため、システム全体が大掛かりなものにならざるを得ない。
それゆえ、本発明では、結束ワークの荷解きおよび供給にあたり、ワークを安定して運搬でき、また、ワーク形状・材質による制約を受けにくい結束ワークの荷解き供給システムを提供し、結束ワークの荷解き供給方法を提案することを目的とする。
発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意開発を進め、二本のアームとアーム先端に備えたハンドの動作により、ワークを束ねる紐を二か所で吊り上げるとともに、ワークに対して各ハンドの面材を押し付けるように支持することで、ワークに対する支持面積を広げ、ワークを安定して運搬でき、また、ワーク形状・材質による制約を受けにくくなることを見出し、本発明を完成した。
上記課題を有利に解決する本発明の結束ワークの荷解き供給システムは、供給台上の結束ワークをロボットにより排出台に運搬し荷解きする結束ワークの荷解き供給システムにおいて、前記ロボットは、二本の多関節アームを有する一台のロボット、または、各々一本の多関節アームを有する二台のロボットであって、前記供給台上の前記結束ワークおよび結束ワークの紐の位置情報を取得可能な画像認識手段と、前記二本の多関節アームの一方端にそれぞれ接続された二つの作業用ハンドと、を備え、該二つの作業用ハンドの各々は、前記結束ワークの紐の把持手段と、前記結束ワークの紐の切断手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる結束ワークの荷解き供給システムは、
(a)前記ロボットは、前記二本の多関節アームを有する一台の双腕型ロボットであること、
(b)前記二つの作業用ハンドの各々は、さらに、アクチュエータと、前記アクチュエータの動作によって移動可能に構成された可動部と、前記結束ワークの紐とワークとの間に挿入可能な板状部と、を有し、該アクチュエータの動作により、前記板状部を前記結束ワークに押し当てつつ、前記可動部が前記結束ワークの紐を緊張および弛緩できるように構成されること、
(c)前記把持手段は、前記可動部の動作により、運搬時に前記紐を緊張状態に維持して前記ワークを支持できるように構成されること、
(d)前記切断手段は、前記可動部の動作により、前記結束ワークの紐を把持した状態で切断できるように構成されていること、
(e)前記ロボットは、前記画像認識手段により、供給台上の結束ワークの紐の位置および排出台のワーク設置位置を認識可能に構成されるとともに、前記二本の多関節アームの動作により、二つの作業用ハンドが、結束ワークの一の紐の2カ所、または、複数の紐のうちの二本を把持可能に構成されること、
(f)さらに、切断後の前記紐を回収する紐回収手段を有すること、
などが好ましい実施態様になるものと考えられる。
上記課題を有利に解決する本発明の結束ワークの荷解き供給方法は、二本の多関節アームを有する一台のロボット、または、各々一本の多関節アームを有する二台のロボットであって、画像認識手段と、前記二本の多関節アームの一方端にそれぞれ接続された二つの作業用ハンドと、を備え、該二つの作業用ハンドの各々には、紐の把持手段と、紐の切断手段と、を有するロボットを用いて、供給台上の結束ワークを排出台に運搬し荷解きする結束ワークの荷解き供給方法であって、前記画像認識手段により、前記供給台上の結束ワークの紐の位置を認識し、前記二つの作業用ハンドの各々に有する前記把持手段をワークと紐との間に挿入することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる結束ワークの荷解き供給方法は、
(g)前記ロボットは、前記二本の多関節アームを有する一台の双腕型ロボットであること、
(h)前記二つの作業用ハンドの各々は、さらに、アクチュエータを有し、該アクチュエータの動作により、前記作業用ハンドの把持手段が、前記結束ワークの紐を緊張させてワークを支持し、前記二本の多関節アームの動作により、結束ワークを安定搬送すること、
(i)前記二つの作業用ハンドは、所定の間隔で前記結束ワークの紐を把持し、前記把持手段の支持基底面を拡大することにより、結束ワークを安定搬送すること、
(j)前記二つの作業用ハンドは、結束ワークの一の紐の2カ所、または、複数の紐のうちの二本を把持すること、
(k)前記二つの作業用ハンドの各々は、さらに、アクチュエータを有し、前記二つの作業用ハンドのうち一方または両方が、結束ワークを排出台に搬送後、前記アクチュエータの動作により、紐を弛緩し、続いて、該作業用ハンドをずらして、前記切断手段により紐を切断することが可能な位置に移動し、その後、前記アクチュエータの動作により紐を切断すること、
(l)前記紐の切断にあたり、前記把持手段により、前記紐を把持した状態で、切断すること、
(m)前記多関節アームの動作により、前記作業用ハンドが把持している、切断後の前記紐を紐回収手段に運んで回収すること、
などが好ましい実施態様になるものと考えられる。
本発明の結束ワークの荷解き供給システムによれば、専用機と異なり、二本の多関節アームにより、異なる形状、大きさの段ボールなどのワークに加え、ワークを束ねる紐の結束の仕方の異なる結束ワークを荷解き・供給して自動機へワークを投入する作業に対応できる。
また、作業用ハンドの機能で段ボール束などの結束ワークを安定して運搬でき、紐を切断し、切断後の紐を回収できるので、周辺機器はシンプルに結束ワークや個々のワークを搬送する機能のみで構成することができる。また、結束ワークの紐を上から把持して吊るすという方法での結束ワークの運搬は、比較的広い範囲のワークの大きさや結束ワークの厚みに対応することができる。また、二本の多関節アームを使用することで左右のアームの間隔の調整などが利き、各種の形状に合わせた動作が可能である。さらに、より安定した姿勢での運搬が可能であることにより、結束ワークの揺れなどによる待ち時間が減り、タクトタイムの短縮につながる。
(a)は、本発明の一実施形態にかかる結束ワークの荷解き供給システムの概略構成を示す上面図であり、(b)および(c)は同実施形態にかかる双腕ロボットが作業用ハンドを結束ワークの紐とワークとの間に挿入した状態を示す正面図および側面図である。 上記実施形態にかかる作業用ハンドの詳細図であって、(a)は左側面図を示し、(b)は正面図を示し、(c)は右側面図を示し、(d)は上面図を示す。 上記実施形態にかかる結束ワークの荷解き供給システムを用いた結束ワークの荷解き供給方法を説明する概略図であって、(a1)および(a2)はそれぞれ把持開始時の結束ワークと作業用ハンドの関係を示す正面図および右側面図であり、(b1)および(b2)はそれぞれ結束ワーク運搬時の結束ワークと作業用ハンドの関係を示す正面図および右側面図であり、(c1)および(c2)はそれぞれ結束ワークの紐カット時の結束ワークと作業用ハンドの関係を示す正面図および右側面図である。
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1(a)は、本発明の一実施形態にかかる結束ワークの荷解き供給システムの概略構成を示す上面図であり、図1(b)および(c)は同実施形態にかかる双腕ロボットが作業用ハンドを結束ワークの紐とワークとの間に挿入した状態を示す正面図および側面図である。図2は、上記実施形態にかかる作業用ハンドの詳細図である。図2(a)は左側面図を示し、図2(b)は正面図を示し、図2(c)は右側面図を示し、図2(d)は上面図を示す。
図1の例では、結束ワークの荷解き供給システム5の全体構成は、双腕ロボット1と、その双腕の先にそれぞれ装着された作業用ハンド2a、2bと、結束ワーク31(以下、結束を解かれた状態を含めて「ワーク」とも呼ぶ)の供給元である供給台3と、ワーク31の設置先であり自動製函装置などの自動機(図示せず)につながっている排出台4と、からなる。
双腕ロボット1は、腕部としての二本の多関節アーム11a、11bと、頭部に画像認識手段としての認識用カメラ12と、を持つ。多関節アーム11a、11bの一方端を接続する肩部と、頭部を支える首部と、を有する胴部や腰部、コントローラ収納部を備えていてもよい。なお、双腕ロボット1としては、たとえば、カワダロボティクス株式会社製の、双腕を持つ人型ロボットの上半身を台車部分で支持する構成の作業ロボット、商品名「NEXTAGE」(登録商標)を使用することができる。なお、双腕ロボットに替えて、各々独立した多関節アームを持つ二台の単腕ロボットであってもよい。
多関節アーム11a、11bの他方端には、ハンドツール(作業用ハンド2a、2b)固定用のツールポイントを備える。このツールポイントには、作業用ハンド2a、2bとの電気回路接続機構や流体回路脱着機構を備えていてもよい。そうすることで、双腕ロボット1が作業用ハンド2a、2bの動作を制御することが可能となる。
作業用ハンド2a、2bは、第一および第二の多関節アーム11a、11bそれぞれに第一の作業用ハンド2a、第二の作業用ハンド2bとして装着されている。
作業用ハンド2a、2bは、各々、多関節アーム11a、11bのツールポイントに接続するロボット取り付け部21と、紐引っ掛け板22と、ユニット固定部23と、アクチュエータ24と、紐32を引っ張る可動部25と、切断した紐32を把持する紐キャッチ26と、カッター部27と、を持つ。
ロボット取り付け部21は、フランジ状になっており、双腕ロボット1の多関節アーム11a、11bの一方端に備えたツールポイントに対応した固定穴を持つ。
紐引っ掛け板22は、結束ワーク31の紐把持手段の一部として、ロボット取り付け部21と固定され、結束ワーク31を持ち上げた際に重量を支える役割を持つ構造部材である。また、ユニット固定部23が、紐引っ掛け板22上に固定され、ユニット固定部23にはアクチュエータ24と紐キャッチ26とカッター部27とが固定される。
紐引っ掛け板22は、結束ワーク31にかかっている紐32とワーク31との間に滑り込ませるため、斜めにカットされた切り欠き端部221を持つ。また、紐引っ掛け板22は、作業用ハンド2a、2bの構成パーツが固定されている面の反対側の面が、ワーク押し当て面222として平らな形状になっている。
ユニット固定部23は、結束ワーク31の紐把持手段の一部として、側面にガイド用スライド231があり、可動部25と紐キャッチ26がアクチュエータ24により動作するとき、その動きをガイドする。また、別の側面には固定用スライド232があり、取り付けるカッター部27の位置を調整できるようになっている。ガイド用スライド231および固定用スライド232は、溝状であって、一方向にのみ並進移動できるように規制している。
可動部25は、アクチュエータ24に固定され、結束ワーク31をピックする前の状態では、紐引っ掛け板22に埋まった位置に取り付けられており、紐引っ掛け板22をワークにかかっている紐32とワーク31の間に挿入する際に干渉しないようになっている。
可動部25には、結束ワーク31の紐把持手段の一部として、ワーク運搬時紐かけ部251と紐カット時紐かけ部252とがある。それらは、小さな段差253で区切られ、それぞれ浅い溝状になっている。ワーク運搬時紐かけ部251は、結束ワーク31の運搬時に紐32を緊張状態にするために、可動部25がアクチュエータ24によりガイド用スライドの上方向に持ち上げられた際、紐キャッチ26と接触する位置にある。一方、紐カット時紐かけ部252は、紐32が紐カット時紐かけ部252と紐キャッチ26により挟まれた状態で、ガイド用スライド231の上方向にさらに移動したとき、カッター刃271と紐32が接触し切断されるよう配置される。可動部25の上下動作により、紐32の緊張状態と弛緩状態を達成できる。
紐キャッチ26は、結束ワーク31の紐把持手段の一部として、紐押さえ部261とバネ262とストッパ263とストッパ位置調整部264とから構成され、紐キャッチ固定部265によりユニット固定部23に固定される。ユニット固定部23側面のガイド用スライド231に沿って、紐押さえ部261が上下に並進移動できる。
バネ262の上端は、紐キャッチ固定部265に固定されており、下端は紐押さえ部261に固定されている。また、紐押さえ部261は、紐キャッチ軸部266と一体となっており、紐キャッチ軸部266には、ストッパ263およびストッパ位置調節部264が取り付けられている。
紐押さえ部261は、バネ262の弾性力により常にガイド用スライド231の下方向に押し付けらえる付勢力が加えられており、ストッパ263が紐キャッチ固定部265に当接することで、位置が固定される。
ストッパ位置調整部264は、ナット等で形成されてストッパ263と一体となっている。紐キャッチ軸部266には、ネジ山が設けられていて、ストッパ位置調整部264が螺合しており、ストッパ263の位置を任意に調整できる構造を有している。可動部25が紐引っ掛け板22に当接している状態では、可動部25と紐押さえ部261の間には隙間ができるような位置にストッパ263を調整する。
紐キャッチ26は、可動部25がガイド用スライド231に沿って上方向に押し上げられた際に、紐カット時紐かけ部252との間に紐32が挟まれた状態で可動部25により押し上げられ、バネ262が縮んだ弾性力により、紐押さえ部261を可動部25に押し当てる。紐32の切断時には、可動部25の紐カット時紐かけ部252にかけられた紐を紐押さえ部261との間に挟み込み把持する。これにより紐32をカッター部27で切断した際に、紐32の一端を把持したままにできる。
カッター部27は、結束ワーク31の紐切断手段の一部として、カッター刃271とカッター固定部272とから構成され、ユニット固定部23に固定される。カッター部27は、固定用スライド232で上下位置を調整できる。可動部25がアクチュエータ24によりガイド用スライド231の上方向に移動した際、紐カット時紐かけ部252にかけられた紐32が、紐押さえ部261に挟み込まれ、その後さらに上方向に移動したときに、紐がカッター刃271に接触し、紐32が切断されるような位置にカッター部27が調整される。
供給台3は、コンベアなどの搬送機能や昇降機能を持ち、段ボール束などの結束ワーク31を、双腕ロボット1の動作範囲へ搬送する。
排出台4は、双腕ロボット1によってワーク設置位置41に設置された段ボールなどのワーク31を自動機(自動製函装置)などに投入する機能を持つ。
排出台4の双腕ロボット1側には、紐回収手段として、バキューム42が設置されており、切断した結束ワーク31の紐32を吸い込ませることができる。
以下、本発明にかかる結束ワークの荷解き供給システム5を用いた結束ワークの荷解き供給方法として、結束ワークの設置作業の動作手順を図3に基づき説明する。図3は結束ワークの荷解き供給システム5を用いた結束ワークの荷解き供給方法を説明する概略図である。図3(a1)および(a2)はそれぞれ把持開始時の結束ワークと作業用ハンドの関係を示す正面図および右側面図であり、図3(b1)および(b2)はそれぞれ結束ワーク運搬時の結束ワークと作業用ハンドの関係を示す正面図および右側面図であり、図3(c1)および(c2)はそれぞれ結束ワークの紐カット時の結束ワークと作業用ハンドの関係を示す正面図および右側面図である。
(1)まず、供給台3が双腕ロボット1の動作範囲に結束ワーク31を搬送してくる。双腕ロボット1は頭部の認識用カメラ12を使用し、画像処理によって結束ワーク31の位置とワーク31を束ねている紐32位置を認識する。
(2)右腕作業用ハンド2aおよび左腕作業用ハンド2bの紐引っ掛け板22に設けた切り欠き端部221を、ワーク31を束ねている紐32とワーク31の間に滑り込ませる(紐引っ掛け動作)。このとき、頭部の認識用カメラ12により、紐32の位置を確認し、紐32の把持に失敗していたときには挿入位置を変え、紐引っ掛け動作を再度行う。そして、作業用ハンド2a、2bのアクチュエータ24を動作させて、可動部25を引き上げて紐32を緊張させ、結束ワーク31を安定支持できる状態にしてから結束ワーク31を持ち上げる。この時、左右の作業用ハンド2a、2bは、結束ワーク31を持ち上げた際にバランスを崩さないように、結束ワーク31の左右端部に近い位置に挿入する。また、紐32が作業用ハンド2a、2bのカッター部27に接触して切断されないよう、ワーク搬送時紐かけ部251に紐32が位置するように、多関節アーム11a、11bの位置を調整する。(図3(a1)、(a2))
(3)このとき、作業用ハンド2a、2bのアクチュエータ24により、可動部25をガイド用スライド231に沿って上方向に移動させ、作業用ハンド2a、2bの可動部25で紐32を緊張させ、作業用ハンド2a、2bの紐引っ掛け板22のワーク押し当て面222がワーク31に密着させ、ワークの揺れを防ぐ。双腕ロボット1は、双腕を有するため、左右の二か所で吊り上げており、重力を負担する点は左右の2か所である。加えて、作業用ハンド2a、2bの紐引っ掛け板22をワーク31に密着させることで、単腕の場合に比べて、支持基底面を拡大することができ、搬送中揺れないよう、把持した結束ワーク31を安定させることができる(図3(b1)、(b2))。ここで、支持基底面とは、把持手段によりワークが有効に押圧されている範囲をいい、ここでは、2枚の紐引っ掛け板22の間を含み、2枚の紐引っ掛け板22に外接する領域となる。
(4)双腕ロボット1のアーム動作によって、排出台4のワーク設置位置41に結束ワーク31を立てて置く。
(5)ワークが排出台4上のワーク設置位置41に安定したら、紐32のテンションを弛緩させるよう、可動部25をガイド用スライド231の下方向にアクチュエータ24で移動させ、紐32の下で作業用ハンド2a、2bがずらせる状態にする。
(6)ワーク運搬時紐かけ部251にかけられていた紐32が、紐カット時紐かけ部252の位置に来るよう、アーム動作で作業用ハンド2a、2bと紐32の位置関係をずらす。再びアクチュエータ24を動作させ、可動部25をガイド用スライド231の上方向に移動させることで、可動部25の紐カット時紐かけ部252と紐キャッチ26の間に紐32が挟み込まれ、さらにガイド用スライド231の上方向に移動させることで、紐32がカッター部27に押し当てられ切断される。切断された紐32は、紐キャッチ26と可動部25に挟まれている一端が作業用ハンド2a、2bに把持された状態になる(図3(c1)、(c2))。このとき、作業用ハンド2a、2bが同じ紐32を把持していれば、紐32の切断動作は、一方のハンドだけでもよい。なお、結束ワーク31に紐32が複数掛けられていて、搬送時に把持しなかった紐32がある場合には、同様の動作で切断することができる。
(7)切断された紐32の一端を把持した状態でアーム動作により紐32を引っ張ることで、ワーク31に巻きついていた紐を取り除く。これによりワーク31の排出台4への設置を完了する。
(8)ロボットのDIO信号を使い、周辺機器のバキューム42を作動させる。バキューム42の吸い込み口に回収した紐32の片端を近づけ、アクチュエータ24を動作させて可動部25をガイド用スライド231の下方向に移動させ、紐32を離すことで、紐がバキューム42に吸い込まれ排出される。
かくして、本発明の結束ワークの荷解き供給システムは、異なる形状、大きさのワークに加え、ワークを束ねる紐の結束の仕方の異なる結束ワークを荷解き・供給して自動機へワークを投入する作業に対応できるので作業効率が向上し、産業上有用である。
1 双腕ロボット
11a、11b 多関節アーム
12 認識用カメラ
2a、2b 作業用ハンド
21 ロボット取り付け部
22 紐引っ掛け板
221 切り欠き端部
222 ワーク押し当て面
23 ユニット固定部
231 ガイド用スライド
232 固定用スライド
24 アクチュエータ
25 可動部
251 ワーク運搬時紐かけ部
252 紐カット時紐かけ部
253 段差
26 紐キャッチ
261 紐押さえ部
262 バネ
263 ストッパ
264 ストッパ位置調整部
265 紐キャッチ固定部
266 紐キャッチ軸部
27 カッター部
271 カッター刃
272 カッター固定部
3 供給台
31 結束ワーク(ワーク)
32 紐
4 排出台
41 ワーク設置位置
42 バキューム
5 結束ワークの荷解き供給システム

Claims (13)

  1. 供給台上の、複数の板状のワークを紐でまとめた結束ワークをロボットにより排出台に運搬し荷解きする結束ワークの荷解き供給システムにおいて、
    前記ロボットは、二本の多関節アームを有する一台のロボット、または、各々一本の多関節アームを有する二台のロボットであって、
    前記供給台上の前記結束ワークおよび結束ワークの紐の位置情報を取得可能な画像認識手段と、前記二本の多関節アームの一方端にそれぞれ接続された二つの作業用ハンドと、を備え、
    該二つの作業用ハンドの各々は、前記結束ワークの紐の把持手段と、前記結束ワークの紐の切断手段と、アクチュエータと、を有し、前記把持手段は、前記アクチュエータの動作によって移動可能に構成された可動部と、前記結束ワークの紐とワークとの間に挿入可能な板状部と、を持ち、
    該アクチュエータの動作により、前記板状部を前記結束ワークに押し当てつつ、前記可動部が前記結束ワークの紐を緊張および弛緩できるように構成されることを特徴とする結束ワークの荷解き供給システム。
  2. 前記ロボットは、前記二本の多関節アームを有する一台の双腕型ロボットであることを特徴とする請求項1に記載の結束ワークの荷解き供給システム。
  3. 前記把持手段は、前記可動部の動作により、運搬時に前記紐を緊張状態に維持して前記ワークを支持できるように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の結束ワークの荷解き供給システム。
  4. 前記切断手段は、前記可動部の動作により、前記結束ワークの紐を把持した状態で切断できるように構成されていることを特徴とする請求項1~のいずれか1に記載の結束ワークの荷解き供給システム。
  5. 前記ロボットは、前記画像認識手段により、供給台上の結束ワークの紐の位置および排出台のワーク設置位置を認識可能に構成されるとともに、前記二本の多関節アームの動作により、二つの作業用ハンドが、結束ワークの一の紐の2カ所、または、複数の紐のうちの二本を把持可能に構成されることを特徴とする請求項1~のいずれか1に記載の結束ワークの荷解き供給システム。
  6. さらに、切断後の前記紐を回収する紐回収手段を有することを特徴とする請求項1~のいずれか1に記載の結束ワークの荷解き供給システム。
  7. 二本の多関節アームを有する一台のロボット、または、各々一本の多関節アームを有する二台のロボットであって、画像認識手段と、前記二本の多関節アームの一方端にそれぞれ接続された二つの作業用ハンドと、を備え、該二つの作業用ハンドの各々には、紐の把持手段と、紐の切断手段と、アクチュエータと、を有するロボットを用いて、供給台上の結束ワークを排出台に運搬し荷解きする結束ワークの荷解き供給方法であって、
    複数の板状のワークを紐でまとめて前記結束ワークとし
    前記画像認識手段により、前記供給台上の結束ワークの紐の位置を認識し、前記二つの作業用ハンドの各々に有する前記把持手段をワークと紐との間に挿入し、
    前記アクチュエータの動作により、前記作業用ハンドの把持手段が、前記結束ワークの紐を緊張させてワークを支持し、前記二本の多関節アームの動作により、結束ワークを安定搬送することを特徴とする結束ワークの荷解き供給方法。
  8. 前記ロボットは、前記二本の多関節アームを有する一台の双腕型ロボットであることを特徴とする請求項に記載の結束ワークの荷解き供給方法。
  9. 前記二つの作業用ハンドは、所定の間隔で前記結束ワークの紐を把持し、前記把持手段の支持基底面を拡大することにより、結束ワークを安定搬送することを特徴とする請求項7または8に記載の結束ワークの荷解き供給方法。
  10. 前記二つの作業用ハンドは、結束ワークの一の紐の2カ所、または、複数の紐のうちの二本を把持することを特徴とする請求項のいずれか1に記載の結束ワークの荷解き供給方法。
  11. 前記二つの作業用ハンドの各々は、さらに、アクチュエータを有し、前記二つの作業用ハンドのうち一方または両方が、結束ワークを排出台に搬送後、前記アクチュエータの動作により、紐を弛緩し、続いて、該作業用ハンドをずらして、前記切断手段により紐を切断することが可能な位置に移動し、その後、前記アクチュエータの動作により紐を切断することを特徴とする請求項10のいずれか1に記載の結束ワークの荷解き供給方法。
  12. 前記紐の切断にあたり、前記把持手段により、前記紐を把持した状態で、切断することを特徴とする請求項11に記載の結束ワークの荷解き供給方法。
  13. 前記多関節アームの動作により、前記作業用ハンドが把持している、切断後の前記紐を紐回収手段に運んで回収することを特徴とする請求項12に記載の結束ワークの荷解き供給方法。
JP2021048031A 2021-03-23 2021-03-23 結束ワークの荷解き供給システムおよび荷解き供給方法 Active JP7089085B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021048031A JP7089085B1 (ja) 2021-03-23 2021-03-23 結束ワークの荷解き供給システムおよび荷解き供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021048031A JP7089085B1 (ja) 2021-03-23 2021-03-23 結束ワークの荷解き供給システムおよび荷解き供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7089085B1 true JP7089085B1 (ja) 2022-06-21
JP2022146978A JP2022146978A (ja) 2022-10-06

Family

ID=82100019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021048031A Active JP7089085B1 (ja) 2021-03-23 2021-03-23 結束ワークの荷解き供給システムおよび荷解き供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7089085B1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103418A (ja) 1998-09-29 2000-04-11 Toppan Printing Co Ltd 刷本の自動バンド・当て紙除去および供給装置
JP2000272615A (ja) 1999-03-19 2000-10-03 Toshiba Corp 結束帯処理装置及び紙葉類処理装置
WO2008052175A1 (en) 2006-10-27 2008-05-02 Busse/Sji Corporation Strap removal system
JP2015168038A (ja) 2014-03-07 2015-09-28 ファナック株式会社 ワークの供給と排出を行うロボットを制御するロボット制御装置
JP2018104033A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 株式会社コスモグラフ 結束たば荷解き供給装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0329730A (ja) * 1989-06-13 1991-02-07 Mitsubishi Electric Corp 産業用ロボットのハンド装置
JPH08337221A (ja) * 1995-06-07 1996-12-24 Nippon Kiko Kk 結束紐の除去方法と結束紐の除去装置
JP7061987B2 (ja) * 2019-07-24 2022-05-02 カワダロボティクス株式会社 周辺装置統合ロボットシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103418A (ja) 1998-09-29 2000-04-11 Toppan Printing Co Ltd 刷本の自動バンド・当て紙除去および供給装置
JP2000272615A (ja) 1999-03-19 2000-10-03 Toshiba Corp 結束帯処理装置及び紙葉類処理装置
WO2008052175A1 (en) 2006-10-27 2008-05-02 Busse/Sji Corporation Strap removal system
JP2015168038A (ja) 2014-03-07 2015-09-28 ファナック株式会社 ワークの供給と排出を行うロボットを制御するロボット制御装置
JP2018104033A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 株式会社コスモグラフ 結束たば荷解き供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022146978A (ja) 2022-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7111766B2 (ja) 製品スタックの操作装置
JP6702909B2 (ja) ロボットシステム
US9758329B2 (en) Automatic handling and aeration of a stack of paper sheets
JP5351946B2 (ja) 梱包装置
JP4182074B2 (ja) ハンド及びハンドリングロボット
JP2018192575A (ja) ワーク保持装置
US9242818B2 (en) System for and method of transferring plate-shaped member with interleaving paper thereon
JPH0611618B2 (ja) 物品のパレタイジング装置
US10655658B2 (en) Material handling system
WO2017213015A1 (ja) 食品の詰め込み装置
JP2005060063A (ja) 湾曲ガラス板の積載方法および装置
CN112850151A (zh) 一种码垛机专用转运装置及其使用方法
JP7089085B1 (ja) 結束ワークの荷解き供給システムおよび荷解き供給方法
WO2015068263A1 (ja) スライダー組立機における引手供給装置
CN107792624A (zh) 压合机构及具有该压合机构的自动压合装置
JP3219748U (ja) 部品把持装置
JP2000086144A (ja) チャッキング装置
CN111959865B (zh) 一种产品输送方法以及系统
JP2009202248A (ja) 部品取り出し用ハンド、及び部品取り出し方法
JP5704325B2 (ja) ハンド装置
CN214526787U (zh) 具有衬纸的玻璃搬运抓手装置
JP2008201558A (ja) プレート分離搬出装置
CN112744588A (zh) 具有衬纸的玻璃搬运抓手装置
CN112623746A (zh) 一种活动夹爪、搬运机器人及活动夹爪的操作方法
JP7432473B2 (ja) 移送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7089085

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150