JPS63288216A

JPS63288216A - 制電性ポリエステル繊維

Info

Publication number: JPS63288216A
Application number: JP12255787A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Oshida; 押田　正博
Original assignee: Teijin Ltd
Current assignee: Teijin Ltd
Priority date: 1987-05-21
Filing date: 1987-05-21
Publication date: 1988-11-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】く技術分野〉本発明は、制電性ポリエステル繊維に関する。

更に詳しくは低湿度状１１において優れた制電性を有す
るポリエステル繊維に関する。

く従来技術〉ポリエステル、轡にポリブチレンテレフタレートやポリ
ブチレンテレフタレートの如きポリアルキレンテレフタ
レート及びこれらを主体とするポリエステルは種々の優
れた特性を有しているため、繊維等に広（使用されてい
る。

しかしながら、かかるポリエステルは静電気を帯び易い
ため製糸時、加工時、使用時等において槍々のトラブル
を発生し易い欠点がある。

従来より、この欠点を解決するため種々の方法が提案さ
れている。例えばポリオキシエチレング替コール等のノ
ニオン系界面活性剤やアルキルスルホン酸ソーダ等のカ
チオン系界面活性剤ｔポリエステルに配分する方法が刈
られている。しかしながら、これらの方法はすべて繊維
表面を親水化して吸湿率をあげ、吸湿水分に基づいてｔ
＆面電気抵抗を下げ、静電気の漏洩を大きくして静電気
の蓄積を防ぐ方法であるため、４Ｊｋ湿度条件下で吸湿
水分量が減少すると、その制電性能が大幅に低下すると
いう大きな欠点を有する。

〈発明の目的〉本発明の目的は、低直度状趨においても優れた制電性を
有する制電性ポリエステル繊維を提供することにある。

〈発明の碍戊〉本発明者１工、前記目的な運成せんとして鋭意研究した
結果、４１Ｅ性粒子を高濃度に含有する導電性成分をポ
リエスラール繊維中に筋状に分散させたうえ、ポリエス
テル成分中に支に強誘電体粒子を少１に配合すれば、ポ
リエステルという絶縁体を通しＣ（絶縁を破壊して）、
ポリエステル中の導′ｒＩＬ性成分との間にコロナ放電
が効率よ（生起されるため、低湿度状態においても優れ
た制電性を有することを見い出し、本発明を完成するに
至った。

即ち、本発明は強誘電体粒子を０．１〜１ｘ量％含有す
るポリエステルよりなる繊維中に、導電性粒子を１０〜
８０重菫％含有する該ポリエステルと非相溶性の熱可菫
性重合体を、＃ポリエステル１００１１［を部九対して
１〜１０重賃部繊維軸方向に筋状に分散せしめ℃なる制
電性ポリエステル繊維に係るものである。

本発明の繊維の基体となるポリエステルは、テレフタル
酸を主たる酸成分とし、炭素数２〜６のフルキレングリ
コール成分、即ち、エチレングリコール、トリメチレン
グリコール、テトラメチンフグリコール。ペンタメチレ
ングリコール及びヘキサメチレングリコールから選ばれ
た少なくとも一種のグリコールを主たるグリコール成分
とするポリエステルを対象とする。かかるポリエステル
は任意の方法で製造されたものでよ（、例えばポリエチ
レンプレブタレートについて説明すれば、テレフタル酸
とエチレングリコールとを直接エステル化反応させるか
、テレフタル酸ジメチルの如きテレフタル酸の低級アル
キルエステルとエチレングリコールとをエステル交換反
応させるか、又はプレフタル酸とエチレンオキサイドと
を反応させるかしてプレ７タル酸のグリコールエステル
及び／又はその低重合体を生成させ、次いでこの生成物
を減圧下加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応さ
せることによって８易に製造される。

なお、このポリエステルは、そのプレフタル酸成分の一
部を他の二官能性カルボン酸成分でまきかえ℃もよい。

かかるカルボン酸としては、例えばインフタル酸、７タ
ルｌ！！！、ナフタリンジカルボン買、ジフェニルンカ
ルボン酸、ジフエ／キシエタンジカルボン酸、β−オキ
ジエトキシ安息香酸、ｐ−オキシ安息″４ｆ１１２．　
　Ｐ−オキシ安息香酸の如き二官能性芳香族カルボン酸
、セバシンＤ、７′）ピン改、８酸の如き二官能性脂肪
族カルホン酸、１．４−シクロへ中サンジカルボン改の
如き二官能性脂４＾カルボン酸等をあげることができる
。また、上記グリコール成分の一部を他のグリコール成
分で置きかえてもよく、かかるグリコール成分としては
１例えばシフａへ千す７−１．４−ジメタツール、ネオ
ペンチルグリコール、ビスフェノールＡ、ビスフェノー
ルＳの如き脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物が
あげられろ。

かかるポリエステルに含有させる強誘電体粒子としては
ａ７シエル塩ＮａＫ（Ｃｉ）ＬＯｓ）　４ＨｔＯ、リン
酸二水素カリウムＫ）ｌ、ＰＯ，、グアニジン硫酸アル
ミニウム大水化物ＮＨＣ（ＮＨｔ）ＩＡｊ！）（（ＳＯ
ａ）ｔ　６ＨｔＯ、硫酸プリジンＣＣＨ，ＮＨ，Ｃ００
Ｈ）、Ｈ，Ｓｏ、　、　　チタン酸バリクム３ａＴ１０
３．　ニオブ酸ナトリウムＮａＮｂＯ４＋　ニオブ酸リ
チウムＬｔＮｂＯ，タンタル酸リチウムＬｉＴｉ０．、
硝酸ナトリウムＮａＮＯｓ等なあげることができる。

強誘電体粒子の使用址は、基体とするポリエステルに対
し０．１〜１重倉％であることが必要である。０，１１
１１１％未満では、コロナ放電が効率よく起らず、制電
効果が得られ峻い。即ち、強誘電体粒子を０．１５社％
以上使用することによってはじめて、後述する繊維中に
肋状に分散せしめた導電性成分によるコロナ放電が効率
よく生起し、制電効果な奏することができる。また、Ｉ
Ｎ童％より多くしても、瑣早制電幼釆の向上は認められ
ない。

強誘電体粒子をポリエステルに含有させるには、任意の
方法が採用される。即ち、ポリエステルの成形が終了す
るまでの任意の段階、例えばポリエステルの］１ｍ合反
応開始前、麓縮合反応途中、重ρ合反応終了時であって
まだ溶融状態にある時点、粉粒状感、紡糸段階等におい
て添加すればよい。更に、重縮含反応中期以９に冷加す
るときは、グリコール等の溶媒に分散させて添加しても
よい。

導電性成分なｍＪ！Ｌする熱可塑性重合体としては、本
発明の藏礒の基体となるポリエステルに非相溶性であれ
ば特に制限はな（、ポリエチレン、ボリプａピレン、ポ
リスチレン、ポリブタジェン、ポリイソプレン、ナイロ
ン−６、ナイロン−６，６尋があげられる。必！ｊ！に
応じてこれらの一部を共重合成分で置きかえたものでも
よく、またこれらの２種以上を混合したものであっても
艮い。ポリエステルと相浴性のｘｔ体を使用したのでは
、紡糸して４．４電柱成分が繊維軸方向に筋状に分散せ
ず、コロナ放電性が不充分になる。また、かかる重合体
としては、導電性粒子を含有させる必要があるので、浴
融粘度は比較的低いものが好ましく、導電性粒子な混合
した後で成形条件で２００〜５ｏｏｏｏポイズになるの
が好ましい。

導電性成分を構成する４電性粒子としては炭素、金属等
の単体の粉末、酸化スズ、酸化亜鉛等の金属酸化物粒子
、硫化鋼、沃化銅、硫化亜鉛等の金属化合物及びこれら
を酸化チタン、その他の粒子にコーティングしたもの等
が用いられる。

導電性粒子の使用量は１０〜５ｏｚ１％である。１０１
１１％未満では導電性能が不足し、８０重量％をこえる
場合は混合が困難になり、また流動性屯悪（操作上適当
でない。

導電性成分は、上記重合体と導電性粒子とを充分６１岬
すればよい。この混練は溶融状態で行ってもよいし、溶
媒を用いて混練した後乾燥してもよい。この際導電性粒
子と重合体との親和性をあげるために、予め導電性粒子
に表面処理を施したり、１合体中に長ａ脂肪酸を添加し
てもよく、また可頑剤を添加してもよい。

このようにして得られる導電性成分をポリエステル繊維
中に、繊維軸方向に筋状に分散させるには、導電性成分
とポリエステルとを混合して富法により溶融紡糸すれば
よい。両者をチップ状坤で１合して溶融紡糸するのが、
ｓｌ線維中導電性成分を筋状に分散させるうえで好まし
いが、特に限定するものではない、この際ポリエステル
中に含有させる！ＩＩ−電体粒子は、予めポリエステル
に配合しておいても、ポリエステルと導電性成分との混
合時に配合してもよい。

ポリエステルに対する４電性成分の混合址は、ポリエス
テル１００重重部に対して１〜１０重を部の範囲である
。１重盆部より少ないときは、１ｉｆｔ述した強誘電体
粒子を適当量使用しても、充分な制電性が得られない。

また１０ム貧部より多いときは、紡糸・低伸工程での糸
切れが１１１１着になる傾向がある。

〈作用〉本発明の制電性ｍｉａは、強誘電体粒子の介在により、
繊維中に筋状に分散した４を注厄分を通して帯電した電
荷をコロナ放電によって中和・除去することができるた
め、湿度依存性のない優れた制電性を呈し、従来の＠湿
水分による漏洩型制電の重大欠点である低湿度での制電
性能の不足を解消したものである。

〈発明の効果〉本発明の制電性繊維は、湿度依存性のない優れた制電性
を有するため、制電性能が安求されるあらゆる分野、例
えばカーペット、防Ｓ、防爆衣、集ＪＩＩｔフィルター
、印刷・捺染用スクリーン、衣料用ｌ＆地等に利用する
ことができる。

く実施例〉以下に実施例をあげて本発明を更に詳述する。

実施例中の部はｉｔ部を示し、％はｉｔ％を示す、〔η
〕はオルソクロルフェノール中３５℃で測定した溶成粘
度から求めた極限粘度である。

制電性は、得られたフィラメントを編製したメリアスミ
ｓ布を言渋によってｎ［、風乾した後１６０℃で１分間
プリセットし、スタティックネオメーターを使用して１
　ｋＶを印加し、相対湿度６０％及び２０％においてそ
の半減期を１１１１定した。

＊施例、比較例、及び参照例メルトインデックス？　ｓ　（ＪＩＳ　　Ｋ６７６０−
１９７１）のポリエチレン３０ｇと三菱金Ｍ■裂４１Ｅ
性粉体Ｗ−１（酸化チタン粒子の表面圧酸化アンチモン
をドーピングした酸化スズをコーティングしたもの）７
０ｆ！’Ｉｓを混線機で光分加熱混曾して得た樹脂組成
物を（Ｂ）　Ｍ、分とする。

テレ７クル葭ジメチル１００＠、エチレングリフ−ルア
０ｓ及びエステル交換ｍ織として酢漬マンガン０．０２
５　％の混会物を攪拌下加熱して発生するメタノールを
留去しながら９０分間ニスデル交換させた。久いで安定
剤として亜リン酸０．０１５部及び重縮合触媒として三
酸化アンチ−ｅ　７０，０４１　Ｗ６ｆｔｆＡ加し、２
８５℃ニ昇温し、系内な減圧に移行して６０ｆｌＱの減
圧下で３０分間、次いで０５．５■匈の高度の減圧下で
８０分間Ｘ縮合反応させて〔り〕が略０．６５のポリエ
チレン１し７グレートを製造するに当って、第１表記載
の徨類及び量の強誘電体粒子とを重合終了後添加配合す
ることによって得た組成物な（Ａ）成分とする。

得られた（Ａ）　ＣＢ）成分を一旦チツブにし、常法に
従って乾燥、チップ混合した後孔径０．３腿の紡糸径４
８個を有する紡糸口金を使用して吐出鷺８０９／分、紡
糸温度２９０℃、（！！！取速度１５００　ｍ１分で紡
糸した。しかる後温度８５Ｃ１倍率３．２倍で延伸して
１５０デニール／４８フイラメントの繊維を得た。この
繊維の制電性を第１表に併せて示した。

参考のため、ポリエステル［？ｆｆ１ｊ電剤としニドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダ３％と平均分子量２００
００のポリオキシエチレングリコール（ＰＥＧ（ＭＷ２
万））３％を混合した例を参照例として第１表に併記し
た。この従来の界面活性剤の混合では、温湿度での性能
は問題ないが、低湿度で効果が消滅する（＃層側）。

これに対し、本発明の繊維は、低湿度においても、高い
制電性能が確保されている（犬施例）。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）強誘電体粒子を０．１〜１重量％含有するポリエ
ステルよりなる繊維中に、導電性粒子を１０〜８０重量
％含有する該ポリエステルと非相溶性の熱可塑性重合体
を、該ポリエステル１００重量部に対して１〜１０重量
部繊維軸方向に筋状に分散せしめてなる制電性ポリエス
テル繊維。