JPS60110921A - 制電性ポリエステル複合繊維 - Google Patents
制電性ポリエステル複合繊維Info
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- JPS60110921A JPS60110921A JP21482283A JP21482283A JPS60110921A JP S60110921 A JPS60110921 A JP S60110921A JP 21482283 A JP21482283 A JP 21482283A JP 21482283 A JP21482283 A JP 21482283A JP S60110921 A JPS60110921 A JP S60110921A
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- compounds
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、制電性ポリエステル複合繊維に関するもので
ある。
ある。
ポリエチレンテレフタレート繊維で代表されるポリエス
テル繊維は、(fれた物理的、化学的性質を有し、衣料
用、産業資材用として広く用いられている。しかし、ポ
リエステル繊維は静電気を帯び易く、特に衣料として用
いる場合、バチバチという放電音を発したり、身体へか
らみついて不快感を与えるという欠点を有している。
テル繊維は、(fれた物理的、化学的性質を有し、衣料
用、産業資材用として広く用いられている。しかし、ポ
リエステル繊維は静電気を帯び易く、特に衣料として用
いる場合、バチバチという放電音を発したり、身体へか
らみついて不快感を与えるという欠点を有している。
従来、制電性ポリエステル繊維を製造する方法は種々提
案されており、最も代表的な方法は、ポリエステルにポ
リアルキレングリコール又はポリアルキレングリコール
とポリエステルとのブロックコポリマーを配合して紡糸
する方法である。しかし、これらの方法は制電性が不十
分であったり1Y−1電効果の永続性に乏しかったり、
ポリエステル繊維本来の好ましい性質を損なったりする
等2種々の欠点を有している。
案されており、最も代表的な方法は、ポリエステルにポ
リアルキレングリコール又はポリアルキレングリコール
とポリエステルとのブロックコポリマーを配合して紡糸
する方法である。しかし、これらの方法は制電性が不十
分であったり1Y−1電効果の永続性に乏しかったり、
ポリエステル繊維本来の好ましい性質を損なったりする
等2種々の欠点を有している。
また、特開昭50−161593号公報には、ポリエス
テルの合成時に、ポリアルキレングリコール化合物6〜
15重量%とアルカリ金属スルホネート基を有する化合
物1〜10モル%とを添加し、共重合することにより制
電性ポリエステルを得る方法が提案されているが3この
方法では共重合成分量が多く、制電性と物性とを共に満
足したポリエステルをPJることは困難である。
テルの合成時に、ポリアルキレングリコール化合物6〜
15重量%とアルカリ金属スルホネート基を有する化合
物1〜10モル%とを添加し、共重合することにより制
電性ポリエステルを得る方法が提案されているが3この
方法では共重合成分量が多く、制電性と物性とを共に満
足したポリエステルをPJることは困難である。
また、特開昭56−15730号公報等に提案されてい
るように、ポリエステル中にマグネシウム化合物。
るように、ポリエステル中にマグネシウム化合物。
マンガン化合物、亜鉛化合物等の金属化合物を含有させ
、溶融ポリエステルの比抵抗を低下させ。
、溶融ポリエステルの比抵抗を低下させ。
フィルム製造時の静電印加キャスト性を向上させる方法
が知られている。この方法を応用して制電性ポリエステ
ル繊維を製造することが考えられるが、繊維とする場合
には、多量の金属化合物を含有させても十分な制電性を
有する繊維は得られない。
が知られている。この方法を応用して制電性ポリエステ
ル繊維を製造することが考えられるが、繊維とする場合
には、多量の金属化合物を含有させても十分な制電性を
有する繊維は得られない。
本発明者らは、このような状況のもとに、良好な制電性
ポリエステル繊維を得るべく鋭意研究の結果、アルカリ
金属スルホネー1−基を有する化合物を少量共重合した
共重合ポリエステルを芯部とし、特定の金属化合物を少
量含有させたポリエステルを鞘成分とする複合繊維とす
ると、制電性が相乗的に向上すること、また、さらにポ
リアルキレングリコール化合物を芯部に含有させると、
制電性が一層向上すると共に、アルカリ金属スルボネー
ト基を有する化合物の共重合により増大したポリエステ
ルの溶融粘度を低下させ、紡糸工程での操業性を向上さ
せることを見出し1本発明に到達した。
ポリエステル繊維を得るべく鋭意研究の結果、アルカリ
金属スルホネー1−基を有する化合物を少量共重合した
共重合ポリエステルを芯部とし、特定の金属化合物を少
量含有させたポリエステルを鞘成分とする複合繊維とす
ると、制電性が相乗的に向上すること、また、さらにポ
リアルキレングリコール化合物を芯部に含有させると、
制電性が一層向上すると共に、アルカリ金属スルボネー
ト基を有する化合物の共重合により増大したポリエステ
ルの溶融粘度を低下させ、紡糸工程での操業性を向上さ
せることを見出し1本発明に到達した。
すなわち1本発明の要旨は次のとおりである。
(1)アルカリ金属スルホネート基を有する化合物を全
酸成分に対して0.5〜3モル%共重合した共重合ポリ
エステルを芯部とし、マグネシウム化合物、マンガン化
合物及び亜鉛化合物から選ばれたグリコール可溶性の金
属化合物の一種以上をポリエステルの酸成分1モルに対
して15M10″4〜40X10″4モル含有させたポ
リエステルを鞘部としたことを特徴とする制電性ポリエ
ステル複合繊維。
酸成分に対して0.5〜3モル%共重合した共重合ポリ
エステルを芯部とし、マグネシウム化合物、マンガン化
合物及び亜鉛化合物から選ばれたグリコール可溶性の金
属化合物の一種以上をポリエステルの酸成分1モルに対
して15M10″4〜40X10″4モル含有させたポ
リエステルを鞘部としたことを特徴とする制電性ポリエ
ステル複合繊維。
(2)アルカリ金属スルホネート基を有する化合物を全
酸成分に対して0.5〜3モル%共重合し。
酸成分に対して0.5〜3モル%共重合し。
ポリアルキレングリコール化合物を0.5〜15重量%
含有させた共重合ポリエステルを芯部とし、マグネシウ
ム化合物、マンガン化合物及び亜鉛化合物から選ばれた
グリコール可溶性の金属化合物の一種以上をポリエステ
ルの酸成分1モルに対して1’5XlO−’〜40X1
0→モル含有させたポリエステルを鞘部としたことを特
徴とする制電性ポリエステル複合繊維。
含有させた共重合ポリエステルを芯部とし、マグネシウ
ム化合物、マンガン化合物及び亜鉛化合物から選ばれた
グリコール可溶性の金属化合物の一種以上をポリエステ
ルの酸成分1モルに対して1’5XlO−’〜40X1
0→モル含有させたポリエステルを鞘部としたことを特
徴とする制電性ポリエステル複合繊維。
本発明において、ベースとなるポリエステルとしては、
テレフタル酸(TP、A)とエチレングリコール(EG
)とから合成されるポリエチレンテレフタレートが代表
的なものであるが、少量の他のジカルボン酸成分、グリ
コール成分又はオキシカルボン酸成分が共重合されても
よい。共重合成分の具体例としてはイソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸
、アジピン酸、セバシン酸等のジカルボン酸、テトラメ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、1.4−
シクロヘキサンジメタノール等のグリコール。
テレフタル酸(TP、A)とエチレングリコール(EG
)とから合成されるポリエチレンテレフタレートが代表
的なものであるが、少量の他のジカルボン酸成分、グリ
コール成分又はオキシカルボン酸成分が共重合されても
よい。共重合成分の具体例としてはイソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸
、アジピン酸、セバシン酸等のジカルボン酸、テトラメ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、1.4−
シクロヘキサンジメタノール等のグリコール。
p−ヒドロキシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸
があげられる。
があげられる。
本発明において、アルカリ金属スルボネート基を有する
化合物(スルホネート化合物)とは、アルカリ金属スル
ボネート基とエステル形成基とを有する化合物を意味し
、具体例としては、5−ナトリウム(又はカリウム)ス
ルホイソフタル酸。
化合物(スルホネート化合物)とは、アルカリ金属スル
ボネート基とエステル形成基とを有する化合物を意味し
、具体例としては、5−ナトリウム(又はカリウム)ス
ルホイソフタル酸。
2.5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(
又はカリウム)、 1.8−ジカルボキシナフタリン−
3−スルホン酸ナトリウム(又はカリウム)及びこれら
のジメチルエステル、ビス−β−ヒドロキシエチルエス
テル等のエステルがあげられる。
又はカリウム)、 1.8−ジカルボキシナフタリン−
3−スルホン酸ナトリウム(又はカリウム)及びこれら
のジメチルエステル、ビス−β−ヒドロキシエチルエス
テル等のエステルがあげられる。
本発明において、芯部の共重合ポリエステルのスルホネ
ート化合物の量はポリエステルを構成する全酸成分に対
して0.5〜3モル%とする必要があり、0.5モル%
未満では実質的に後述する相乗効果が発現せず、一方3
モル%を超えると著しく溶融粘度が高くなったりしてポ
リエステル本来の良好な物理的諸性質を損ね好ましくな
い。
ート化合物の量はポリエステルを構成する全酸成分に対
して0.5〜3モル%とする必要があり、0.5モル%
未満では実質的に後述する相乗効果が発現せず、一方3
モル%を超えると著しく溶融粘度が高くなったりしてポ
リエステル本来の良好な物理的諸性質を損ね好ましくな
い。
また1本発明におけるグリコール可溶性のマグネシウム
、マンガン、亜鉛の各金属化合物としては5例えば前記
各金属のカルボン酸塩、具体的には酢酸塩、プロピオン
酸塩、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩等があ
り、酢酸塩が好ましく用いられる。
、マンガン、亜鉛の各金属化合物としては5例えば前記
各金属のカルボン酸塩、具体的には酢酸塩、プロピオン
酸塩、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩等があ
り、酢酸塩が好ましく用いられる。
本発明においては、芯部のポリエステルにスルホネート
化合物を全酸成分に対して0.5〜3モル%共重合する
と共に、鞘部のポリエステJLI”fiに上記金属化合
物をポリエステルの酸成分1モルに対して15X10−
4〜40X10″4モル含有させることが必要である。
化合物を全酸成分に対して0.5〜3モル%共重合する
と共に、鞘部のポリエステJLI”fiに上記金属化合
物をポリエステルの酸成分1モルに対して15X10−
4〜40X10″4モル含有させることが必要である。
第1図において1曲線(イ)、(ロ)は、それぞれ酢酸
マグネシウム含有量及び5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸含有率とポリエステル繊維の体積固有抵抗との関係
を示しているが、金属化合物の添加及びスルホネート化
合物共重合のうち。
マグネシウム含有量及び5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸含有率とポリエステル繊維の体積固有抵抗との関係
を示しているが、金属化合物の添加及びスルホネート化
合物共重合のうち。
一方だけでは、制電性繊維として有用な程度まで体積固
有抵抗を低下させることができないことがわかる。
有抵抗を低下させることができないことがわかる。
第1図の曲線(ハ)は、鞘部ポリエステルの酢酸マグネ
シウム含有量を20X10−’モル/酸成分モル一定と
し、芯部ポリエステルの5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸含有率を変化させたときの複合繊維の体積固有抵抗
を示しており、金属化合物添加とスルボネート化合物共
重合の相乗効果により1体積固有抵抗が著しく低下する
ことがわかる。
シウム含有量を20X10−’モル/酸成分モル一定と
し、芯部ポリエステルの5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸含有率を変化させたときの複合繊維の体積固有抵抗
を示しており、金属化合物添加とスルボネート化合物共
重合の相乗効果により1体積固有抵抗が著しく低下する
ことがわかる。
鞘部のポリエステルに対する金属化合物の添加量はポリ
エステルの酸成分1モルに対して15×10→〜40X
10−’モル、好ましくは15×10”〜30X10→
30×10であり、15×10″4モルより少なければ
制電効果が不十分であり、40X10’モルより多くし
ても、制電効果が飽和するばかりか、ポリエステルの合
成時に添加すると、ポリエステルの末端カルボキシル基
やジエチレングリコール(DEC)濃度が高くなったり
9色調が悪化したり、高重合度のポリエステルが得られ
なくなったりして好ましくない。
エステルの酸成分1モルに対して15×10→〜40X
10−’モル、好ましくは15×10”〜30X10→
30×10であり、15×10″4モルより少なければ
制電効果が不十分であり、40X10’モルより多くし
ても、制電効果が飽和するばかりか、ポリエステルの合
成時に添加すると、ポリエステルの末端カルボキシル基
やジエチレングリコール(DEC)濃度が高くなったり
9色調が悪化したり、高重合度のポリエステルが得られ
なくなったりして好ましくない。
金属化合物の添加により、ポリエステルが黄色に着色す
る傾向があるが、これを防止するには。
る傾向があるが、これを防止するには。
少量のリン化合物を添加するとよい。リン化合物を多量
に添加すると、金属化合物を内部粒子として析出させ、
制電性を阻害するので、リン化合物の添加量は、金属化
合物1モルに対して1.5モル以下、好ましくは0.5
モル以下とすることが好ましい。
に添加すると、金属化合物を内部粒子として析出させ、
制電性を阻害するので、リン化合物の添加量は、金属化
合物1モルに対して1.5モル以下、好ましくは0.5
モル以下とすることが好ましい。
このようなリン化合物としては、リン酸、亜リン酸ある
いはそれらの誘導体が広く用いられ、具体的にはリン酸
、亜すン酸、リン酸モノー1−プロピル、リン酸ジーi
−プロピル、リン酸モノ−n−ブチル、リン酸ジ−n−
ブチル、リン酸モノオクチル、リン酸ジオクチル、リン
酸トリメチル。
いはそれらの誘導体が広く用いられ、具体的にはリン酸
、亜すン酸、リン酸モノー1−プロピル、リン酸ジーi
−プロピル、リン酸モノ−n−ブチル、リン酸ジ−n−
ブチル、リン酸モノオクチル、リン酸ジオクチル、リン
酸トリメチル。
リン酸トリエチル、ジブチルハイドロジエンホスファイ
ト トリフェニルホスファイト等がある。
ト トリフェニルホスファイト等がある。
また、金属化合物の添加により、一般にポリエステルの
DEC濃度が高くなるが、これを抑えるにはリチウム化
合物を添加するとよい。しかし、リチウム化合物も制電
性を阻害するので、その添加量は金属化合物1モルに対
して1モル以下、好ましくは0.3モル以下とずべきで
ある。 −このようなリチウム化合物としてはカルボン
酸のリチウム塩1例えば酢酸リチウム、プロピオン酸リ
チウム、ステアリン酸リチウム、シュウ酸リチウム、安
息香酸リチウム等が用いられる。
DEC濃度が高くなるが、これを抑えるにはリチウム化
合物を添加するとよい。しかし、リチウム化合物も制電
性を阻害するので、その添加量は金属化合物1モルに対
して1モル以下、好ましくは0.3モル以下とずべきで
ある。 −このようなリチウム化合物としてはカルボン
酸のリチウム塩1例えば酢酸リチウム、プロピオン酸リ
チウム、ステアリン酸リチウム、シュウ酸リチウム、安
息香酸リチウム等が用いられる。
次に本発明において、芯部のポリエステルにさらにポリ
アルキレングリコール化合物を含有させると、制電効果
が一層向上すると共に、スルホネート化合物の共重合に
より増大したポリエステルの溶融粘度を低下させ、紡糸
工程での操業性を向上させることができる。
アルキレングリコール化合物を含有させると、制電効果
が一層向上すると共に、スルホネート化合物の共重合に
より増大したポリエステルの溶融粘度を低下させ、紡糸
工程での操業性を向上させることができる。
ポリアルキレングリコール化合物としては、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、メトキシポリエチ
レングリコール、フエノキ、シポリエチレングリコール
、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコール
とのプロンクコポリマー等が用いられるが、特に分子i
t 2,000〜4.000のポリエチレングリコール
が好ましい。
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、メトキシポリエチ
レングリコール、フエノキ、シポリエチレングリコール
、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコール
とのプロンクコポリマー等が用いられるが、特に分子i
t 2,000〜4.000のポリエチレングリコール
が好ましい。
ポリアルキレングリコール化合物は塊状1粒状。
粉末状、溶融状、 EG溶液あるいはEGスラリー等の
任意の形態で添加できるが、80℃前後のIEG溶液と
して添加するのが好適である。
任意の形態で添加できるが、80℃前後のIEG溶液と
して添加するのが好適である。
ポリアルキレングリコール化合物の添加量は芯部ポリエ
ステルに対して0.5〜15重量%、好ましくは1〜1
0重量%である。0.5重里%より少ないと実質的に制
電性を高める効果がなく、15重量%より多いと紡糸時
に糸切れが発生しゃすがったり、ポリエステル本来の物
性が損なわれたりして好ましくない。
ステルに対して0.5〜15重量%、好ましくは1〜1
0重量%である。0.5重里%より少ないと実質的に制
電性を高める効果がなく、15重量%より多いと紡糸時
に糸切れが発生しゃすがったり、ポリエステル本来の物
性が損なわれたりして好ましくない。
本発明において、製糸に供するポリエステルは次のよう
にして製造することができる。
にして製造することができる。
マーJ’、 TPAとEGとをエステル化反応させ、エ
ステル化反応終了後、すなわちエステル化反応率が90
%以上、好ましくは94〜96%以上となったビス(β
−ヒドロキシエチル)テレフタレート及び/又はその低
重合体(811ET)に、スルホネート化合物又は金属
化合物のEG/8液を添加し、その後、公知の任意の触
媒の存在下9重縮合させることにより繊維形成性ポリエ
ステルを得る。
ステル化反応終了後、すなわちエステル化反応率が90
%以上、好ましくは94〜96%以上となったビス(β
−ヒドロキシエチル)テレフタレート及び/又はその低
重合体(811ET)に、スルホネート化合物又は金属
化合物のEG/8液を添加し、その後、公知の任意の触
媒の存在下9重縮合させることにより繊維形成性ポリエ
ステルを得る。
なお、芯部ポリエステルにポリアルキレングリコール化
合物を含有させる場合には、 BIIETにスルホネー
ト化合物を添加する際にポリアルキレングリコール化合
物のEG/8液等を添加すればよい。
合物を含有させる場合には、 BIIETにスルホネー
ト化合物を添加する際にポリアルキレングリコール化合
物のEG/8液等を添加すればよい。
このようにして14られたポリエステルを常法によって
芯鞘型複合繊維用紡糸装置を用いて製糸することにより
2本発明の繊維が得られる。
芯鞘型複合繊維用紡糸装置を用いて製糸することにより
2本発明の繊維が得られる。
複合比は芯/鞘の重量比が0.1〜10.好ましくは0
.25〜1となる割合が適当であり、紡糸温度は270
〜310℃、好ましくは290〜300℃がよく。
.25〜1となる割合が適当であり、紡糸温度は270
〜310℃、好ましくは290〜300℃がよく。
複合流を形成してから吐出されるまでの時間は1〜24
0秒、好ましくは5〜120秒、最適には60〜90秒
である。
0秒、好ましくは5〜120秒、最適には60〜90秒
である。
紡出された複合繊維は必要に応じて、連続的に又は別工
程で延伸、熱処理され、捲縮加工、薬液による処理等の
高次加工に付される。
程で延伸、熱処理され、捲縮加工、薬液による処理等の
高次加工に付される。
また2本発明の繊維に、艶消剤、耐光剤、耐熱剤、難燃
剤等の各種添加剤を含有させることができる。
剤等の各種添加剤を含有させることができる。
本発明によれば、スルホネート化合物共重合と金属化合
物添加との相乗効果により、少量のスルホネート化合物
の共重合で優れた制電性ポリエステル繊維が得られ、ポ
リエステル本来の好ましい性質が損なわれることがなく
、繊維製造時の操業性もよい。また9本発明の繊維はス
ルホネート化合物を共重合したポリエステルが芯部とな
っているため、アルカリ減量加工を施す場合、過度に熔
解されたりすることがな(、繊維の製造、加工時の取扱
いが容易である。
物添加との相乗効果により、少量のスルホネート化合物
の共重合で優れた制電性ポリエステル繊維が得られ、ポ
リエステル本来の好ましい性質が損なわれることがなく
、繊維製造時の操業性もよい。また9本発明の繊維はス
ルホネート化合物を共重合したポリエステルが芯部とな
っているため、アルカリ減量加工を施す場合、過度に熔
解されたりすることがな(、繊維の製造、加工時の取扱
いが容易である。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
。
。
なお、各特性値は下記の方法により測定したものである
。
。
(a)極限粘度〔η〕
フェノール−四塩化エタン(等重量)混合溶媒中、20
℃で測定した溶液粘度よりめた。
℃で測定した溶液粘度よりめた。
(b)DECの濃度
ポリマーをメタノール還流下で2時間アルコリシスし、
生成したEGとDECをガスクロマトグラフィーで分析
定量し、 DECの濃度をめた。
生成したEGとDECをガスクロマトグラフィーで分析
定量し、 DECの濃度をめた。
(C)色調(b値)
粒状化したポリマーを150±2℃で1時間熱処理後1
色差計を用いて測定した。
色差計を用いて測定した。
b値は、黄−青光の色相(+は黄味、−は青味)を表し
、極端に小さくならない限り、小さい程良好である。
、極端に小さくならない限り、小さい程良好である。
(d)体積固有抵抗(制電性)
試料を0.2%のアニオン活性剤の弱アルカリ水溶液中
で電気洗濯機を用いて2時間洗濯後、水洗。
で電気洗濯機を用いて2時間洗濯後、水洗。
乾燥シテカら、長さくβ)5cm、繊度(D) 100
0デニールの繊維束に引き揃えて、20℃、40%+1
)1に2日間調湿後、エレクトロメーターにより、印加
電圧500vで試料の抵抗を測定し3次式により算出し
た。
0デニールの繊維束に引き揃えて、20℃、40%+1
)1に2日間調湿後、エレクトロメーターにより、印加
電圧500vで試料の抵抗を測定し3次式により算出し
た。
R−D
ρ:体積固有抵抗(Ωcm)
1ン:抵抗(Ω)
D二繊度(デニール)
β:繊維試料長(cm)
d:試料布度(g/cd)
実施例及び比較例
BHETの存在するエステル化反応槽にTPAとEGと
のスラリー(EG/TPAモル比1.6)を連続的に供
給し、250℃、圧力0.05kg / cJIt G
で8時間反応させ、エステル化反応率95%の旧IET
を連続的に得た。
のスラリー(EG/TPAモル比1.6)を連続的に供
給し、250℃、圧力0.05kg / cJIt G
で8時間反応させ、エステル化反応率95%の旧IET
を連続的に得た。
得られたBIIETを重合槽に移送し、270℃ζこ加
熱し1表に示したスルホネート化合物及びポリアルキレ
ングリコール化合物をEG温溶液して添加し。
熱し1表に示したスルホネート化合物及びポリアルキレ
ングリコール化合物をEG温溶液して添加し。
同時に触媒として三酸化アンチモンをポリエステルを構
成する酸成分1モルに対して2×101モル添加し、2
80℃に昇温し、減圧下に重縮合してポリエステル(芯
部ポリエステル)を得た。
成する酸成分1モルに対して2×101モル添加し、2
80℃に昇温し、減圧下に重縮合してポリエステル(芯
部ポリエステル)を得た。
一方、上記と同じB)IETを重合槽に移し、280℃
に加熱し2表に示した金属化合物と、ポリエステルを構
成する酸成分1モルに対して、酢酸リチウム8X10’
モル、リン酸1−リエチル5X10−4モル及び三酸化
アンチモン2X10−4モルを添加し、減圧下に重縮合
してポリエステル(鞘部Jζ1ジエステル)を得た。(
ただし、実施例2〜4用のポリエステルには酢酸リチi
シム及びリン酸トリエチルを添加しなかった。) 得られたポリエステルを常法により製糸し、295℃で
複合紡糸、延伸し、複合比2(重量比)の、コ;鞘型複
合繊維をiMた。
に加熱し2表に示した金属化合物と、ポリエステルを構
成する酸成分1モルに対して、酢酸リチウム8X10’
モル、リン酸1−リエチル5X10−4モル及び三酸化
アンチモン2X10−4モルを添加し、減圧下に重縮合
してポリエステル(鞘部Jζ1ジエステル)を得た。(
ただし、実施例2〜4用のポリエステルには酢酸リチi
シム及びリン酸トリエチルを添加しなかった。) 得られたポリエステルを常法により製糸し、295℃で
複合紡糸、延伸し、複合比2(重量比)の、コ;鞘型複
合繊維をiMた。
ポリエステル及び繊維の特性値を表に示す。
なお、実施例1の繊維について通常の洗濯を20回繰り
返した後の体積固有抵抗も測定したが、洗濯前とほとん
どかわらず、制電効果の永続性が確認された。
返した後の体積固有抵抗も測定したが、洗濯前とほとん
どかわらず、制電効果の永続性が確認された。
表の化合物において、 SIl’は5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のビス−β−ヒドロキシエチルエステル
、 BSは5−ナトリウムスル、Jクイソフタル酸のジ
メチルエステル ナフタリン−3−スルホン酸す1−リウムのジメチルエ
ステル、 Mg, 7,n+及びMnはそれぞれマク゛
ネジ’J ム+ fb Wa及びマンガンの酢酸塩,
P[:G及ヒppcはそれぞれポリエチレングリコール
及び14すプロピレングリコール(添数字は分子量)を
示す。
ホイソフタル酸のビス−β−ヒドロキシエチルエステル
、 BSは5−ナトリウムスル、Jクイソフタル酸のジ
メチルエステル ナフタリン−3−スルホン酸す1−リウムのジメチルエ
ステル、 Mg, 7,n+及びMnはそれぞれマク゛
ネジ’J ム+ fb Wa及びマンガンの酢酸塩,
P[:G及ヒppcはそれぞれポリエチレングリコール
及び14すプロピレングリコール(添数字は分子量)を
示す。
各化合物の添力帽の単位は,スルホネート化合物は全酸
成分に対するモル%,ポリアルキレンク゛リコール化合
物は重量%,金属化合物は10″4モル/酸成分モルで
ある。
成分に対するモル%,ポリアルキレンク゛リコール化合
物は重量%,金属化合物は10″4モル/酸成分モルで
ある。
なお、比較例4の芯部ポリエステルは溶融粘度が高く,
重合,紡糸の操業性が悪り,かろうじてjllll定用
サンプルを採取できたにすぎず,比較例5の芯部ポリエ
ステルはゴム弾性を示し,重合.紡糸,延伸の操業性が
悪く,取扱いが困難であった。
重合,紡糸の操業性が悪り,かろうじてjllll定用
サンプルを採取できたにすぎず,比較例5の芯部ポリエ
ステルはゴム弾性を示し,重合.紡糸,延伸の操業性が
悪く,取扱いが困難であった。
第1図は,酢酸マグネシウム含有層,5−プ゛1・リウ
ムスルホイソフタル酸含有率とポリエステル繊維の体積
固有抵抗との関係を示す図である。 特許出願人 日本エステル株式会社 代理人 児玉雄三
ムスルホイソフタル酸含有率とポリエステル繊維の体積
固有抵抗との関係を示す図である。 特許出願人 日本エステル株式会社 代理人 児玉雄三
Claims (2)
- (1)アルカリ金属スルホネート基を有する化合物を全
酸成分に対して0.5〜3モル%共重合した共重合ポリ
エステルを芯部とし、マグネシウム化合物、マンガン化
合物及び亜鉛化合物から選ばれたグリコール可溶性の金
属化合物の一種以上をポリエステルの酸成分1モルに対
して1’5X10−4〜40×10″4モル含有させた
ポリエステルを鞘部としたことを特徴とする制電性ポリ
エステル複合繊維。 - (2)アルカリ金属スルホネート基を有する化合物を全
酸成分に対して0.5〜3モル%共重合し。 ポリアルキレングリコール化合物を0.5〜15重量%
含有させた共重合ポリエステルを芯部とし、マグネシウ
ム化合物、マンガン化合物及び亜鉛化合物から選ばれた
グリコール可溶性の金属化合物の一種以上をポリエステ
ルの酸成分1モルに対して15X10’〜40X10″
′4モル含有させたポリエステルを鞘部としたことを特
徴とする制電性ポリエステル複合繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21482283A JPS60110921A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 制電性ポリエステル複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21482283A JPS60110921A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 制電性ポリエステル複合繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60110921A true JPS60110921A (ja) | 1985-06-17 |
Family
ID=16662098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21482283A Pending JPS60110921A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 制電性ポリエステル複合繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60110921A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61275423A (ja) * | 1985-05-24 | 1986-12-05 | Toray Ind Inc | 改質ポリエステル複合繊維 |
EP0407960A2 (de) * | 1989-07-13 | 1991-01-16 | Hoechst Aktiengesellschaft | Antistatisches Kern-Mantel-Filament |
-
1983
- 1983-11-15 JP JP21482283A patent/JPS60110921A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61275423A (ja) * | 1985-05-24 | 1986-12-05 | Toray Ind Inc | 改質ポリエステル複合繊維 |
EP0407960A2 (de) * | 1989-07-13 | 1991-01-16 | Hoechst Aktiengesellschaft | Antistatisches Kern-Mantel-Filament |
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