JPS6328138B2 - - Google Patents

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JPS6328138B2
JPS6328138B2 JP12222480A JP12222480A JPS6328138B2 JP S6328138 B2 JPS6328138 B2 JP S6328138B2 JP 12222480 A JP12222480 A JP 12222480A JP 12222480 A JP12222480 A JP 12222480A JP S6328138 B2 JPS6328138 B2 JP S6328138B2
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JP
Japan
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component
fiber
composite
core
sheath
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Application number
JP12222480A
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English (en)
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JPS5747939A (en
Inventor
Masaharu Yamamoto
Masanori Takeuchi
Kyoshi Nakagawa
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP12222480A priority Critical patent/JPS5747939A/ja
Publication of JPS5747939A publication Critical patent/JPS5747939A/ja
Publication of JPS6328138B2 publication Critical patent/JPS6328138B2/ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繊維の横断面において第1成分が第2
成分を複数個に分割する形態を有する分割型複合
繊維と芯部に制電性成分を局在化して高度の制電
性をもたせた芯さや型複合繊維とからなる優れた
制電性、柔軟性と適度な腰・はりおよび審美性を
有する布帛を得るのに適した3成分系制電性複合
混繊糸とその製造法に関するものである。
さらに詳しくは、本発明は分割型複合繊維にお
いて複合の第1成分、すなわち分割成分と第2成
分、すなわち被分割成分は繊維形成性合成重合体
からなり、かつ第1成分は第2成分より溶媒によ
り除去されやすいか、あるいは両者の相互接着性
が低く、また芯さや型複合繊維における芯成分が
制電性を有する合成重合体組成物からなる3成分
系制電性複合混繊糸とかかる3成分系制電性複合
混繊糸を同時紡糸することにより製造する方法に
関するものである。
周知のようにポリエステルやポリアミドなどの
合成繊維は、すぐれた物理特性、化学的特性を有
するので衣料用に広く使用されている。
特に最近は衣料の高級化および多様化にともな
い、性質の異なる2種以上の単一フイラメントか
ら構成されるマルチフイラメント、すなわち混繊
糸が使用されるようになつた。混繊糸には単糸デ
ニールの異なるフイラメントからなるもの、断面
形状が異なるフイラメントからなるもの、断面形
状および単糸デニールの両者が異なるフイラメン
トからなるもの、収縮率の異なるフイラメントか
らなるもの、染着差のあるものなどが従来から知
られている。
これらの混繊糸のうち、布帛に柔軟性と適度の
腰・はりおよび審美性を付与するため、単糸デニ
ールが1.5デニール以下の細デニール糸を含む異
デニールフイラメントからなる混繊糸が最近一部
に使用されている。かかる混繊糸は分割型複合
糸、例えば特公昭39−29636号公報、特開昭50−
5650号公報などで公知であり、この方法によれば
細単糸デニールを含む混繊糸が容易に得られるこ
とが示唆されている。
しかし、このポリエステル混繊糸は衣類などに
使用される場合、とくに低湿度の状態において
は、静電気が蓄積されパチパチという不快な放電
音が身体へのまつわりつきを起こしたり、さらに
はほこりなどを吸引しやすく、連続着用ができな
いほどに汚れてしまうことがしばしばみられる。
このような欠点を各善するため、種々の検討が
なされた。例えば、 混繊糸の表面に帯電防止剤を付着させる後処
理法、 帯電防止性の樹脂を繊維表面にコーテイング
する方法、 混繊糸の一方または双方の糸中に制電剤を混
練させて筋状に分散させる方法、(特公昭48−
13168号公報) などが提案されている。
しかしながら、の方法では洗浄や摩擦により
帯電防止剤が脱落しやすく、耐久性のある帯電防
止効果が望めない。の方法では、風合が著しく
そこなわれる。またの方法では、の欠点は
改善できるが、帯電防止剤としてポリアルキレン
エーテル化合物を2重量%〜4重量%合成重合体
基質に筋状に分散された状態がフイラメントの表
面にも存在するため、摩擦によりフイブリル化が
起り、フロステイングといわれる白化が生じると
いう欠点がある。この現象は、ポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステルを合成重合体基質
として使用する場合に一層顕著となり、とくに風
合改善に一般に行なわれている布帛のアルカリ溶
液による減量処理により著しく増大され、商品価
値を著しく低下させる。したがつて、これらの欠
点がなく良好な制電性能を有する混繊糸が強く望
まれている。
すなわち、本発明の目的は耐久性のある高性能
制電性を有し、フイブリル化の問題がなく、優れ
た柔軟性と適度な腰・はり、審美性を有する布帛
を得るのに適した混繊糸を提供することであり、
また別の目的はかかる混繊糸を製造する方法を提
供することにある。
上記目的を達成する本発明の第1は、第1成分
Aにより第2成分Bが複数個に分割された分割型
複合繊維と第3成分Cを芯部とし、第2成分Bを
さや部とする芯さや型複合繊維とからなる3成分
系制電性複合混繊糸であつて、前記第1成分Aお
よび第2成分Bが繊維形成性合成重合体からな
り、かつ第1成分Aは第2成分Bより溶媒により
除去されやすいか、あるいは両者の接着性が低
く、前記第3成分Cが制電性を有する合成重合体
組成物である3成分系混繊糸である。
本発明の第2は、第1の発明の3成分系制電性
複合繊維を同時紡糸することにより製造する方法
に関するものである。
本発明で用いられる第1成分A、第2成分Bお
よび第3成分Cが具備すべき点は次の通りであ
る。
第1成分Aは、ある溶媒に対して第2成分Bよ
りも溶出速度が十分大きいか、または両者の相互
接着性が低く、製糸工程以降において物理的また
は化学的作用によりはく離すること、繊維形成性
を有すること、すなわち溶融紡糸や溶液紡糸によ
り容易に糸条化でき、実用上十分な強度を有する
こと、分割型複合繊維の溶出または剥離にあたつ
て、溶出装置や溶媒が特殊なものでなく、また剥
離装置は特殊なものでなく、かつ操作も容易であ
ること、第3成分Cは十分な制電性を有し、かつ
第2成分Bとの接着性が良く、容易に剥離しない
こと、各成分は紡糸、延伸、糸加工、製編織、染
色加工などの最終製品に至るまでの工程において
着色や変質を起さないこと、などである。
第1成分Aの好ましい例として次のものがあげ
られるが、これらに限定されるものではない。
すなわち第1に1.5モル%以上がエチレン
5−ソジユームスルホイソフタレートであり、か
つ80モル%以上がエチレンテレフタレートである
ポリエステルである。より好ましくは3モル%〜
15モル%がエチレン5−ソジユームスルホイソフ
タレートであり、かつ80モル%以上がエチレンテ
レフタレートからなるポリエステルであり、
第2にポリアルキレンエーテル化合物と80モル%
以上がエチレンテレフタレートであるポリエステ
ルとの混合物または共重合体からなり、アルカリ
水溶液などの安価で操作性の容易な溶媒に易溶性
にするために、該混合物また共重合体中に占める
ポリアルキレンエーテルの比率が2〜15重量%で
あるもの、 第3に、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、ノニルベンゼンスルホン酸などのアルカリ
金属塩などからなるアニオン系界面活性剤を2〜
15重量%含む80モル%以上がエチレンテレフタレ
ートであるポリエステル。
上記、、は単独またはこれらの2つまた
は、2つ以上を混合して使用することもできる。
これらは、いずれも苛性ソーダ水溶液などの安価
で操作性の容易な溶媒に短時間で溶出させるため
に選ばれた組成物である。これらの溶媒により除
去されやすいものと、 相互接着性の低いもの
として、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12な
どのホモポリアミドおよびこれら同志または他の
共重合成分からなる共重合ポリアミドが、後述す
る第2成分Bのポリエチレンテレフタレートやポ
リテトラメチレンテレフタレートの分割型複合繊
維の分割成分としてあげられる。ここでいうポリ
アルキレンエーテル化合物としては次のようなも
のがあげられる。
すなわち、未変性および分子末端を変性したポ
リアルキレンエーテル類、具体例として分子量
1000以上のポリエチレングリコール、分子量1000
以上のポリプロピレングリコール、分子量1500以
上のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
との共重合体などの未変性ポリアルキレンエーテ
ル類および、分子量2000以上のトリメチロールプ
ロパンエチレンオキサイド付加物、分子量1500以
上のメトキシポリエチレングリコール、分子量
1000以上のノニルフエノールエチレンオキサイド
付加物などポリアルキレンエーテルの末端基を変
性したポリアルキレンエーテル類があげられる。
第1成分Aおよび第2成分Bの要求特性の1つ
である繊維形成性合成重合体とは、溶融紡糸、溶
液紡糸などにより安定に糸条形成ができ、製糸工
程、高次加工工程および製品の使用過程で大きな
支障をきたさない程度の高い強力、高い融点をも
つ繊維を得ることのできる合成重合体であり、前
記した第1成分Aはこの条件をみたす。
第2成分Bの好ましい例として次のものがあげ
られるが、これらに限定されるものではない。
エチレンテレフタレート単位が80モル%以上
のポリエチレンテレフタレート、 テトラメチレンテレフタレート単位が80モル
%以上のポリテトラメチレンテリフタレート、 ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などの
ホモポリアミドおよび20モル%以下の共重合成
分を含む共重合体ポリアミド、 などがある。これらの繊維形成合成重合体には艶
消剤、各種無機微粒子、抗酸化剤、螢光増白剤、
紫外線吸収剤、難燃剤など公知の添加剤を含有せ
しめることも可能である。
第3成分Cの好ましい例として次のようなもの
があげられるが、これらに限定されることはな
い。
前述した第2成分Bに下記するポリアルキレン
エーテル化合物を、ポリアルキレンエーテルセグ
メントの比率として2〜15重量%配合したものが
あげられる。
ブロツクポリエーテルアミド組成物、 ブロツクポリエーテルエステル組成物、 ポリアルキレンエーテル類、 などがあり、具体的に次のようなものがあり、公
知の方法により製造される。
ブロツクポリエーテルアミドとは、ポリアルキ
レンエーテルとポリアミドとのブロツク共重合体
のことであり、ポリアルキレンエーテルとして、
分子量1000以上のポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、エチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドとの共重合体などがあげられ
る。なかでも、分子量3000〜8000のポリエチレン
グリコールが適している。
一方、ブロツクポリエーテルアミドを構成する
ポリアミドセグメントはナイロン6、ナイロン
8、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610のよ
うなホモポリアミドあるいはこれら同志、または
他の共重合成分を含む共重合体で、ポリアミド形
成成分の重縮合反応により生成するホモまたはコ
ポリアミドである。ブロツクポリエーテルアミド
中のポリアルキレンエーテルセグメント対ポリア
ミドセグメントの重量比は30〜70対70〜30が適当
である。
ブロツクポリエーテルエステルとは、ポリアル
キレンエーテルとポリエステルとのブロツク共重
合体のことであり、ポリアルキレンエーテルとし
て、分子量500以上のものであり、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドのランダム共重合体、エチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロツ
ク共重合体、ノニルフエノールエチレンオキサイ
ド付加物などがあげられるが、これらに限定され
るものではない。
一方、ブロツクポリエーテルエステルを構成す
るポリエステルセグメントとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレート、ポリ(p−オキシベンゾエ
ート)およびそれらの共重合体のほか、あらゆる
種類のエステル結合形成性の1価また2価以上の
アルコール、1価または多価カルボン酸、オキシ
カルボン酸から選ばれた一種または二種以上の組
合せから得られるポリエステルおよび共重合体が
あげられる。
ブロツクポリエーテルエステルの製造法として
は、常法によりポリエステルを製造する工程でポ
リアルキレンエーテルをポリエステルの重合完結
前の任意の時期に添加することができる。すなわ
ち、エステル交換反応前、またはエステル交換反
応中、あるいはエステル化反応終了後、重合前の
段階などで添加するのが好都合である。ブロツク
ポリエーテルエステル中に含まれるポリアルキレ
ンエーテルの比率は10〜97.5重量%が適当であ
る。
ポリアルキレンエーテルとは、未変性および分
子末端を変性したポリアルキレンエーテル類、具
体例として分子量1000以上のポリエチレングリコ
ール、分子量1000以上のポリプロピレングリコー
ル、分子量1500以上のエチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドとの共重合体などの未変性ポリ
アルキレンエーテル類および、分子量2000以上の
トリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加
物、分子量1500以上のメトキシポリエチレングリ
コール、分子量1000以上のノニルフエノールエチ
レンオキサイド付加物などポリアルキレンエーテ
ルの末端基を変性したポリアルキレンエーテル類
があげられる。
なお、本発明のポリアルキレンエーテル化合物
に対し、無機および有機電解質、および抗酸化剤
の外に着色防止剤、螢光剤、耐光剤、顔料などの
他の添加剤を加えることはなんらさしつかえな
い。
また本発明の複合混繊糸を構成する分割型複合
繊維の総繊度と芯さや型複合繊維の総繊度の比率
は1対4から4対1にすることが好ましい。
複合混繊糸に占める分割型複合繊維の比率が1/
5未満では、該混繊糸から布帛をつくり、布帛の
アルカリ溶液などによる減量処理によつて、分割
型複合繊維の分割成分を溶出除去して芯さや型複
合繊維より単糸デニールの細いフイラメントに分
割した場合の細単糸デニールからなるフイラメン
トの比率が少なすぎるため、布帛に十分な柔軟性
とドレープ性を付与することが困難である。
また、複合混繊糸に占める芯さや型複合繊維の
比率が1/5未満では、該混繊糸から布帛をつくり、
布帛のアルカリ溶液などによる減量処理により、
分割型複合繊維の分割成分を溶出除去した場合、
制電性を有する芯さや型複合繊維の比率が少なく
なりすぎて布帛に十分な制電性を付与できないこ
と、また、分割されて細単糸デニール化されたフ
イラメントの比率が多くなりすぎて、布帛が柔軟
になりすぎて、適度の腰・はりを保持できないこ
と、などの不都合が生じる。複合混繊糸を構成す
る分割型複合繊維の総繊度と芯さや型複合繊維の
総繊度の比率のより好ましい範囲は1対3から3
対1である。
糸横断面において第1成分Aによつて第2成分
Bが複数個に分割された形状を示す分割型複合繊
維のいくつかの例を第1図に示す。第1図におい
て、Aが第1成分Aで易溶出成分、Bが第2成分
Bで難溶出成分であり、第1図a,b,cにおい
ては、第2成分Bが第1成分Aによりそれぞれ
2、3、6に分割されている。
第1図dは第1成分Aを海に、第2成分Bを島
とした海島型の分割型複合繊維であつて、島であ
る第2成分Bが海である第1成分Aにより6に分
割されている。
第1図a〜dの分割型複合繊維が円形断面であ
るのに対し、第1図e,fは異形断面であり、第
2成分Bが第1成分Aによりそれぞれ3、4に分
割されている。第1図gは被分割成分が大1つ、
小2つに分割されている。
また芯さや型複合繊維のいくつかの例を第2図
に示す。
第2図aの芯さや型複合繊維は円形断面であ
り、第2図b,c,d異形断面である。
分割型複合繊維と芯さや型複合繊維との繊維断
面の組合せは、第1図および第2図に示したいず
れでもよく、また第1図および第2図に示した組
合せに限定されるものではない。
本発明における複合混繊糸の分割型複合繊維に
おいて、第1成分Aと第2成分Bの複合比率は、
易溶出成分である第1成分Aが多いほど溶出によ
る分割が容易であるが、反面多すぎると紡糸時の
安定性、延伸のし易さが低下し、かつ分割型複合
繊維の強度、伸度が低下することから第1成分
A:第2成分Bは重量比で5:95〜50:50の範囲
が好ましく、10:90〜30:70の範囲が好ましい。
また、分割型複合繊維1本のフイラメントにお
ける第2成分Bからなる被分割成分のセグメント
の数は2〜15が好ましい。
分割型複合繊維は最低2つには分割することが
前提である。また、被分割部のセグメント数が15
以上になると、一般に分割後の各セグメントが細
くなりすぎるものが生じ、分割しない芯さや型複
合繊維を構成各単糸フイラメントとの太さの差が
大きくなりすぎて、染着むらが目立つたり、各セ
グメントを完全に分割処理するための分割成分の
溶出除去の処理時間が長くなるなどの不都合が生
じる。
より好ましくは2〜8である。また各セグメン
トはほぼ同じデニールに分割されても、あるいは
異なつたデニールに分割されてもよい。
また本発明における複合混繊糸の分割型複合繊
維において、第2成分Bからなる被分割部の各セ
グメントは少なくとも50%は1.5デニール以下で
あることが好ましい。分割された各セグメントの
少なくとも50%を1.5デニール以下の細単糸デニ
ールにすることは、柔軟性とドレープ性を付与す
るのに好ましい。より好ましくは、各セグメント
の少なくとも70%以上が0.2〜1デニールである
のがよい。
また、本発明における芯さや型複合繊維におい
て、芯部の平均の比率は5〜50重量%が好まし
い。より好ましくは10〜30重量%であり、各フイ
ラメントにおける芯部の比率は必ずしも均一でな
くてもよい。
芯部の平均の比率が5重量%未満の場合、紡糸
時の溶融滞留時間が長くなりすぎて熱分解が起
り、製糸性が悪化したり、十分な制電性を付与す
ることができないなどの不都合が生じる。
また、芯部が50重量%を越える場合、さや部が
薄くなりすぎ、フイブリル化が生じやすくなる。
また、芯部を実質的に同心円状に配置させること
がフイブリル化を抑制するために好ましい。ここ
で実質的に同心円状とは芯部の偏心率がおおよそ
20%未満であることを意味する。
また本発明における複合混繊糸の電気比抵抗は
5×1010Ω・cm未満であることが好ましい。複合
混繊糸としての電気比抵抗が5×1010Ω・cmを越
えると、該混繊糸からなる布帛を減量処理した後
の制電性能が不十分となる。より好ましくは1×
1010Ω・cm未満であるのがよい。
分割型複合繊維を複合紡糸法により製造する方
法は、特公昭47−2485号公報、特公昭48−33415
号公報、特公昭49−29129号公報、特開昭55−
80512号公報などで示されているような公知のい
かなる複合紡糸方法も使用できる。また芯さや型
複合繊維を複合紡糸法により製造する方法は、特
公昭44−911号公報、特公昭47−24176号公報など
で示されているような公知のいかなる複合紡糸方
法も使用できる。
さらに分割型複合繊維と芯さや型複合繊維から
なる複合混繊糸を得る方法として、 同一口金で分割型複合繊維と芯さや型複合繊
維とを同時に引取るかまたは同時に引取つた後
引き続き延伸を連続して行う方法、 分割型複合繊維と芯さや型複合繊維を各々
別々の口金で紡糸し、両者を合糸混繊して同時
に引取るかまたは同時に引取つた後引き続き延
伸を連続して行う方法、 などが採用され、とりわけの方法が生産のやり
易さおよび生産コストの面で有利である。
本発明になる混繊糸をの方法で得る一例を図
によつて説明する。
第3図は本発明で用いられる紡糸装置の一例を
示す縦断面図である。
第3図において1,2,3はそれぞれ第3成分
C、第2成分B、第1成分Aのポリマ導入管であ
り、各々の成分は4,5,6の別々の過室を通
り、各々7,8,9のポリマ配管を経て口金に至
る。分割型複合繊維の分割成分は、ポリマ配管9
を経て口金流入孔10を通り、口金細孔12を出
る。一方、被分割成分はポリマ配管8を経て導入
溝13に入り、分割成分と被分割成分は会合部1
4で合流し、複合流を形成し口金吐出孔18から
吐出し糸条化される。
一方、芯さや型複合繊維の芯成分はポリマ配管
7を経て口金流入孔11を通り、口金細孔16を
出る。一方、さや成分はポリマ配管8を経てさや
成分導入孔15に入り、芯成分とさや成分は会合
部17で合流し、芯さや複合流を形成し口金吐出
孔19から吐出し糸条化される。かくして3成分
複合紡糸機を使用して、同一口金から分割型複合
繊維と芯さや型複合繊維とが同時に紡出され、本
発明の3成分系制電性複合混繊糸が得られる。
また本発明からなる複合混繊糸を同時紡糸によ
り製造する場合、分割型複合繊維の単糸デニール
(d1)と芯さや型複合繊維の単糸デニール(d2
の比が1/3d2/d13の範囲にすることが好まし い。単糸デニールの比が上記の範囲以外では、紡
糸時の単糸間の融着や紡糸巻取り時のたるみ、あ
るいは延伸時の毛羽またはたるみの発生が生じ、
高品質の繊維を安定して製糸することが困難であ
る。より好ましくは1/2d2/d12であるのがよ い。
本発明になる混繊糸を製糸するにあたつて、紡
糸および延伸の工程は連続していても、また一度
パツケージに巻取つた後延伸してもよい。また、
紡糸速度は通常の1000〜2000m/minでも、2000
m/min以上の高速度でもよい。4000〜6000m/
minの高速度で巻取り、そのまま編・織物などの
布帛に供することも可能である。
また紡糸時糸条が形成され、糸条の温度がおお
よそ50℃以下になる時点から巻取りまでの過程
で、あるいは一度パツケージに巻取つた後、延伸
する過程で公知の流体ノズルによりフイラメント
間に交絡を付与してフイラメントに集束性を与え
ることも好ましく採用できる。この際の交絡度は
下記する方法で測定した交絡度が5〜60ケ/mが
好ましい。より好ましくは10〜50ケ/mである。
さらに好ましくはジエツト織機などの高速織機で
無ヨリ・無ノリで製織する場合30〜50ケ/mであ
るのがよい。交絡度が5ケ/m以下では集束性が
不十分であり、撚糸工程、製編・織準備工程、編
織・織工程などにおいて、各単糸フイラメントの
集束性が不十分で毛羽や糸切れを抑制することが
できない。また交絡度が60を越えると、流体によ
る交絡の特徴である集束部と非集束部の糸形態差
に起因する、布帛のカスリムラ・イラツキ等が大
きくなるという問題を生じる。特に本発明の混繊
糸を無撚のまま、または100〜500t/m程度の甘
撚を付与して使用する場合は、カスリ・イラツキ
等が目立やすいので交絡度50以下とするのが好ま
しい。また流体により交絡を付与することは、分
割型複合繊維と芯さや型複合繊維を均一に混繊す
る効果を有するので好ましい方法である。
本発明になる3成分系複合混繊糸は、製糸から
布帛にする段階まで単糸がおおよそ2〜6デニー
ルの通常の太さのフイラメントであり、紡糸、延
伸、仮ヨリなどの製糸工程および撚糸、製編、製
織などの高次加工工程での取扱いが容易である。
また布帛の溶媒による溶解処理により、1.5デニ
ール以下のフイラメントに分割された極細糸と制
電性を有する通常の太さのフイラメントからな
り、異デニールがミツクスされた繊維からなる柔
軟性、ドレープ性に優れ、適度の腰・はりをもつ
制電性のある布帛を得ることが可能である。
また本発明によつて得られた制電性複合混繊糸
は、通常のフイラメントおよびステープルなどの
分野にそのまま適用可能である。
また本発明による制電性複合混繊糸は、制電性
をもたない一般の合成繊維、アセテート、レーヨ
ンなどの半合成繊維、綿、羊毛、麻などの天然繊
維と合糸、合撚または交編織することによつて制
電性が良好で優れた風合および審美性をもつ布帛
を得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。
なお、実施例中で用いた相対粘度、極限粘度、
電気比抵抗、摩擦帯電圧、フイブリル化性は、次
に示す方法で測定した値である。
〔ブロツクポリエーテルアミド組成物の相対粘度〕
試料を70%の抱水クロラール中に1%濃度にな
るように溶解し、これをオストワルド粘度計によ
り25℃で測定した値である。
〔ポリエステルの極限粘度〕
試料をオルトクロロフエノール溶媒に溶解し、
オストワルド粘度計により25℃で測定した値であ
る。
〔交絡度〕
交絡度の測定は米国特許第3290932号明細書に
準じたフツクドロツプ法で行なつた。概略を以下
に示す。
第4図の装置において試料糸20を引取ローラ
24で解舒しウエストローラ25に巻取る。糸を
1cm/secの速度で走行させた状態でマグネツト
式張力付加装置21を調整して、該張力付加装置
21と引取ローラ24間の張力を初張力に設定す
る。初張力はデニール×0.2gとし、張力付加装
置21と引取ローラ24の間に固定されて設けて
ある張力計23で検知する。初張力設定後糸の走
行を停止し、測定用針22を糸に、第5図に示す
ようにほぼ糸を2分する位置に刺す。ついで試料
糸を1cm/secで再び走行させると、針が交絡点
26に引掛かり、針22と引取ローラ24間の張
力が上昇する。前記、張力値が〔初張力+(混繊
糸の各単糸のフイラメントの平均デニール)×1
g〕に達すると引取ローラ24を停止するように
設定しておき、針を刺してから再び停止するまで
の糸の走行移動距離li(mm)を引取ローラ24の
回転角から読み取る。同様の操作を40回くり返し
交絡度は〔〕式により計算する。
交絡度=1000/{1/4040i=1 li} ……〔〕 測定はn=3で行ない平均値で表示する。
本発明における交絡度は上記原理に基づいて製
作されたRhothschild社製エンタングルメント・
テスター(Entanglement Tester)(型式R2040)
を用いて測定を行なつた。
〔電気比抵抗〕
試料を0.2%のアニオン界面活性剤の弱アルカ
リ性溶液中で電気洗濯機を用いて2時間洗濯後、
水洗、乾燥する。ついで、該試料を長さ(L)5
cm、繊度(D)1000デニールの繊維束に引き揃えて20
℃、40%RH下で2日間調節調湿した後、振動容
量型微小電位測定装置により、印加電圧500Vで
試料の抵抗を測定し次式により算出する。
ρ=R×D/9×105×L×d ρ:体積固有抵抗(Ω・cm) R:抵抗 (Ω) d:試料密度 (g/cm2) D:繊度 (デニール) L:試料長 (cm) 〔摩擦帯電圧〕 京大化研式ロータリースタテイクテスター(興
亜商会製)により、摩擦対象布としてあらかじめ
のり抜き、精練、漂白した綿の平織カナキン3号
(目付100g/m2)を用い、ローター回転数
400rpm、印加電圧100V、温度20℃、相対粘度30
%の雰囲気中で測定した値である。
〔アルカリ処理減量率〕
繊維を織物あるいは編物にし、ソーダ灰1g/
およびサンデツトG−29〔三洋化成(株)〕1g/
を含む80℃の温水中で20分間精練し、次いで水
洗、乾燥した。乾燥した織物あるいは編物を約2
g精秤し、3%の苛性ソーダ水溶液に浴比1:
125、98〜100℃で所定時間投入し処理した。処理
後、湯洗−水洗−酸洗−水洗−乾燥の後精秤し、
減量率を次式にて算出した。
減算率(%)=アルカリ処理前重量−
アルカリ処理後重量/アルカリ処理前重量×100 〔フイブリル化〕 第6図にフイブリル化試験機の概略図を示す。
湿潤状態の試料(染色した編織物)27を摩擦
布28の摩擦面積が12.5cm2になるように、ヘツド
29にホルダー30を使つて取り付け、その上に
荷重31の和が750gになるようにする。
一方、摩擦台32を滑り止め用のサンドペーパ
ー33を介して取り付け、85r.p.mで偏心回転さ
せ、10分間摩擦を行なつた後、試料27をはずし
フイブリル化の程度を肉眼で判定する。
すなわち、フイブリル化が起つている場合には
摩擦された部分が摩擦されていない部分に比べて
白く見えるので、摩擦された部分が白く見える状
態を観察し次の5段階に分けて判定した。
5級:フロステイングが認められない。
4級:わずかにフロステイングが認められる程
度。
3級:ややフロステイングが認められる。
2級:かなりフロステイングが目立つ。
1級:フロステイングが著しく認められる。
実施例 1 第1成分Aとして、重合時にテレフタル酸成分
と5−ソジユームスルホイソフタル酸の成分のモ
ル比が95:5となるように酸成分に5−ソジユー
ムスルホイソフタル酸を添加した共重合体ペレツ
ト(極限粘度が0.55)を常法により製造した。
第2成分Bとして常法により製造した極限粘度
0.64のホモポリエチレンテレフタレートペレツト
を用いた。
第3成分Cとして下記の方法で製造したブロツ
クポリエーテルアミド組成物ペレツトを上記のホ
モポリエチレンテレフタレートペレツトに10重量
%混合した制電剤を含むペレツトを使用した。
〔ブロツクポリエーテルアミド組成物の製法〕
ポリエチレングリコールにアルカリ触媒の存在
下でアクリロニトリルを反応させ、さらに水素添
加反応を行なうことにより両末端の97%以上がア
ミノ基であるポリエチレングリコールジアミン
(数平均分子量4000)を合成し、これとアジピン
酸を常法で塩反応させることによりポリエチレン
グリコールジアンモニウムアジペートの45%水溶
液を得た。
容量2m3の濃縮缶に上記45%のポリエチレング
リコールジアンモニウムアジペート水溶液を200
Kg、85%のカプロラクタム水溶液を120Kg、40%
のヘキサンメチレンジアンモニウムイソフタレー
ト水溶液を16Kg投入し、常圧で内温が110℃にな
るまで約2時間加熱し80%濃度に濃縮した。
つづいて、容量800の重合缶に上記濃縮液を
移行し、重合缶内に25/minで窒素を流しなが
ら加熱を開始した。
内温が120℃になつた時点でドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ(DBS)を5.2Kgと1,3,5
トリメチル−2,4,6−トリ(3,5ジ−
Tert−ブチル4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン(TTB)5.2Kgを添加し、撹拌を開始して内温
が245℃になるまで、18時間加熱し重合を完結さ
せた。
重合終了後缶内に窒素で7Kg/cm2(C)の圧力をか
け約幅15cm、厚さ1.5mmのベルト状に溶融ポリマ
を回転無端ベルト(長さ6m、ベルト材質:ステ
ンレス、裏面を水スプレーで冷却)上に押出し、
冷却後通常の方法でペレタイズした。
得られたペレツトの相対粘度は2.18であつた。
各々独立した3組のポリマペレツト仕込み用ホ
ツパ、ペレツト供給部、溶融部、押出部、計量部
を有する複合紡糸機に第3図に示した口金パツク
を装着した。
第3図の装置の口金パツクを290℃に保持した
状態で第1成分Aのポリマ流をポリマ導入管3に
導入し、過室6、ポリマ配管9を経て、分割型
複合繊維の分割成分の口金流入孔に入る。第2成
分Bのポリマ流はポリマ導入管2に導入し、過
室5、ポリマ配管8を経て、一方は分割複合繊維
の被分割成分として導入溝13に導き、口金細孔
12から出た分割成分と会合部14で複合流を形
成させ、吐出孔18から吐出して糸条を形成させ
る。
一方、芯さや型複合繊維は、芯成分の第3成分
Cはポリマ導入管1に導入し、過室4、ポリマ
配管7を経て、口金流入孔11に入る。一方、第
2成分からなるさや成分はポリマ配管8を経て、
導入孔15に導き、口金細孔16を出た芯成分と
会合部17で芯さや複合流を形成させ、口金吐出
孔19から吐出して糸条下させる。
かくして同一口金からフイラメント数16本から
なる分割型複合繊維とフイラメント数8本からな
る芯さや型複合繊維を含む複合混繊糸を分割成分
対被分割成分および芯対さやのそれぞれの複合比
率が20対80(重量比)で、1350m/minの紡糸速
度で紡糸した。得られた未延伸糸をホツトプレー
ト温度140℃で3.25倍に延伸し、延伸に引続き公
知の流体ノズルを使用し、糸条速度800m/min、
エア圧力4.5Kg/cm2、エア交絡処理時の糸条張力
0.06g/dでエア交絡処理を行なつた。延伸糸は
80デニール24フイラメント(混繊糸の構成は分割
型複合繊維60デニール16フイラメント、分割後の
フイラメント数は48本、芯さや型複合繊維24デニ
ール8フイラメント)の延伸糸を得た。紡糸性お
よび延伸性は良好であつた。混繊糸の断面形状は
第1図eと第2図cのようであつた。
得られた延伸糸の交絡度は48ケ/mで十分な集
束性をもち、また電気比抵抗は12×108Ω・cmで
あつた。
この糸を使用して、通常の実撚工程および糊付
け工程を省略したものをタテ糸およびヨコ糸に使
用し、平織物を製織した。製織時の糸の集束性は
よく、製織性は良好であつた。(タテ糸98本/
2.54cm、ヨコ糸86本/2.54cm)この織物を精練お
よび中間セツト後、アルカリ水溶液により30分間
減量処理を行なつた。アルカリ処理による減量率
は25%で、分割型複合繊維の分割成分は完全に溶
出していた。得られた織物を常法により濃紺色に
染色加工した。染色された織物の摩擦帯電圧は
1600Vで、耐フイブリル化性は4級といずれも良
好であつた。また柔軟性、ドレープ性と適度の
腰・はりをもち審美性の優れた織物であつた。
実施例 2 第1成分Aとして、ブチレン−5−ソジユーム
スルホイソフタレートを5モル%含むポリテトラ
メチレンテレフタレートを常法により製造した。
該ペレツトの極限粘度は0.83であつた。
第2成分Bとして、常法により製造した極限粘
度1.02のホモポリテトラメチレンテレフタレート
ペレツトを用いた。
また第3成分Cとして、実施例1で使用したブ
ロツクポリエーテルアミド組成物ペレツトを上記
のホモポリテトラメチレンテレフタレートペレツ
トに10重量%混合した制電性を含むペレツトを使
用した。実施例1で使用した3成分複合紡糸装置
を使用し、口金パツクを265℃に保持した状態で
実施例1と同様に複合紡糸した。分割型複合繊維
における分割成分と被分割成分の比率は20対80
(重量比)、芯さや型複合繊維における芯とさやの
比率は10対90(重量比)で、分割型複合繊維のフ
イラメント数16本と芯さや型複合繊維のフイラメ
ント数8本とからなる混繊糸を1300m/minで紡
糸した。得られた未延伸糸をホツトプレート温度
140℃で2.35倍に延伸し82デニール16フイラメン
ト(混繊糸の構成は分割型複合繊維60デニール16
フイラメント、分割後のフイラメント数は48本、
芯さや型複合繊維25デニール8フイラメント)の
延伸糸を得た。断面形状は、分割型複合繊維では
第1図b、芯さや型複合繊維は第2図cのようで
あつた。延伸糸の電気比抵抗は32×108Ω・cmで
あつた。この糸をタテ糸およびヨコ糸に使用して
平織物を製織し、常法により精練、乾熱セツト
後、アルカリ水溶液による減量処理を60分間行な
つた。アルカリ処理による減量率は19%であつ
た。分割型複合繊維の分割成分は完全に溶出して
いた。
得られた織物を分散染料としてDianix Blue
GR−E〔三菱化成(株)製〕を使用して染料濃度3
%owf、浴比1対60で120℃60分間染色し、濃紺
色に染上げた。染色された織物の摩擦帯電圧は
1700Vで耐フイブリル化性は4級といずれも良好
であつた。またドレープ性と適度の腰・はりをあ
わせもつ審美性に優れた織物であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の制電性複合混繊糸を構成する
種々の分割型複合繊維の横断面図、第2図は同じ
く種々の芯さや型複合繊維の横断面図である。第
3図は、本発明の制電性複合混繊糸を得るために
好ましく用いられる複合紡糸口金パツク装置の縦
断面図である。第4図および第5図は、交絡度を
評価する試験機の概略図である。第6図は、フイ
ブリル化を評価する試験機の概略図である。 1,2,3……ポリマ導入管、4,5,6……
過室、7,8,9……ポリマ配管、10……第
1成分Aの口金流入孔、11……第3成分Cの口
金流入孔、12……分割型複合繊維の分割成分の
口金細孔、13……分割型複合繊維の被分割成分
の導入溝、14……分割成分と被分割成分の会合
部、15……芯さや型複合繊維のさや成分導入
孔、16……芯さや型複合繊維の芯成分の口金細
孔、17……芯成分とさや成分の会合部、18…
…分割型複合繊維の口金吐出孔、19……芯さや
型複合繊維の口金吐出孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1成分Aにより第2成分Bが繊維長手方向
    に複数個に分割された分割型複合繊維と第3成分
    Cを芯部とし、第2成分Bをさや部とする芯さや
    型複合繊維とからなる複合混繊糸であつて、前記
    第1成分Aおよび第2成分Bが繊維形成性合成重
    合体からなり、かつ第1成分Aは第2成分Bより
    溶媒により除去され易いか、あるいは両者の相互
    接着性が低く、前記第3成分Cが制電性を有する
    合成重合体組成物であることを特徴とする3成分
    系制電性複合混繊糸。 2 第1成分Aは全構成単位の3モル%以上がエ
    チレン5−ソジユームスルホイソフタレートであ
    り、かつ80モル%以上がエチレンテレフタレート
    であるポリエステルであり、第3成分Cはポリア
    ルキレンエーテルセグメント対ポリアミドセグメ
    ントの重量比が30〜70対70〜30のブロツクポリエ
    ーテルアミド組成物と80モル%以上がエチレンテ
    レフタレートであるポリエステルとの混合物から
    なり、該混合物中に占めるポリアルキレンエーテ
    ルセグメントの比率が2重量%から15重量%であ
    り、第2成分Bは85モル%以上がエチレンてれふ
    たれーとであるポリエステルからなる特許請求の
    範囲第1項記載の3成分系制電性複合混繊糸。 3 第1成分Aがポリアミドからなる特許請求の
    範囲第2項記載の3成分系制電性複合混繊糸。 4 混繊糸を構成する分割型複合繊維の総繊度と
    芯さや型複合繊維の総繊度の比率が1対4から4
    対1であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の3成分系制電性複合混繊糸。 5 分割型複合繊維に占める第1成分Aの平均の
    比率が5〜50重量%であり、第1成分Aにより第
    2成分Bが2〜15のセグメンに分割されることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の3成分系
    制電性複合混繊糸。 6 分割型複合繊維に占める第2成分Bからなる
    被分割部の各セグメントの数の少なくとも50%が
    1.5デニール以下である特許請求の範囲第1項記
    載の3成分系制電性複合混繊糸。 7 芯さや型複合繊維に占める第3成分Cの芯部
    の平均の比率がが5〜50重量%であり、芯部とさ
    や部が実質的に同心円状に配置していることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の3成分系制
    電性複合混繊糸。 8 電気比抵抗が5×1010Ω・cm未満である特許
    請求の範囲第1項記載の3成分系制電性複合混繊
    糸。 9 フツクドロツプ法による交絡度が5〜60ケ/
    mである特許請求の範囲第1項記載の制電性複合
    混繊糸。 10 第1成分Aにより第2成分Bが繊維長手方
    向に複数個に分割された分割型複合繊維と第3成
    分Cを芯部とし、第2成分Bをさや部とする芯さ
    や型複合繊維とを、前記第1成分Aおよび前記第
    2成分Bは繊維形成性合成重合体であり、かつ第
    1成分Aは第2成分Bより溶媒により除去され易
    いか、あるいは両者の相互接着性が低く、第3成
    分Cは制電性を有する合成重合体組成物で構成し
    て、同時紡糸することを特徴とする3成分系制電
    性複合混繊糸の製造法。 11 分割型複合繊維の単糸デニール(d1)と芯
    さや型複合繊維の単糸デニール(d2)の比(d2
    d1)が 1/3≦d2/d1≦3 の範囲を満足する条件で分割型複合繊維と芯さや
    型複合繊維とを同時紡糸することを特徴とする特
    許請求の範囲第10項記載の3成分系制電性複合
    混繊糸の製造法。
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