JPS63280699A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、表面に凹凸のある天然木に近い感じのある化
粧板を転写法に製造する化粧板の製造方法に関する。

〈従来技術およびその問題点〉 建築物、車両、室内装飾、弱電機器の外装材として用い
る化粧金属板の着色、絵付けする手段として転写による
手法が多く用いられている。

この転写法を用いた凹凸化粧板の製法としては、いくつ
かの方法が行われているが、いずれの化粧板も表面の艶
が一定で、単調な感しとなり、意匠性に欠けていた。特
に、転写法で絵付けされた金属板においては、著しいも
のであった。

本発明は、天然木に近い意匠感を有する化粧板の製造方
法を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 耐熱性を有する基材の片面に熱硬化性樹脂を主成分とす
る艶調整ニス層、該艶調整ニス層に含まれる熱硬化性樹
脂と艶消剤を主成分とする導管模様層を設けた後、前記
熱硬化性樹脂の硬化温度まで加熱した転写基体フィルム
の表面に、剥離ニス層、表面保護層、表面保護層に対し
て密着性の優れたインキにより形成した絵柄層、及び接
着剤層を順次設けた転写箔を、所定の表面処理を施した
基板の表面に下地塗膜層を塗布後、圧着し、前記転写基
体フィルムを剥離し、剥離ニス層に生じた導管模様層に
対応した凹部にインキを埋め込むことにより解決した。

〈発明の詳述〉 ここで、ａＳ整ニス層、および導管模様層に用いる熱硬
化性樹脂として、ブチル化メラミン樹脂、イソブチル化
メラミン樹脂、ヘキサメトキシメチロールメラミン樹脂
等の変性メラミン樹脂とチルキッド樹脂、ポリニスチル
等の混合物で、実際に使用する場合は、さらにシリカ微
粉末等の艶消し剤を配合し、溶剤に溶解、分散して用い
る。

次に、耐熱性を有する基材は、前記熱硬化性の硬化温度
に耐えるプラスチックフィルムで、変性メラミン樹脂の
温度は、１８０〜２００°Ｃであるから、それに耐える
フィルムでポリエステルフィルムが好適である。

また、剥離ニス層は、表面保護層と転写基体フィルムの
剥離のためのみので、活性水酸基を有さないか、または
極めて少量しか有さないアクリル樹脂、塩化ゴム等が適
当である。

そして、表面保護層としては、アクリルポリオール樹脂
等のポリオール樹脂、またはポリオール樹脂を含む混合
樹脂に、トリレンジイソシアネート樹脂、キシリレンジ
イソシアネート樹脂、ヘキサメチレンジイソシアネート
樹脂等のポリイソシアネート樹脂を硬化剤として含む樹
脂からなる。

前記樹脂に、必要に応じ、タック防止剤、ワンクス、紫
外線吸収剤、消泡剤等の添加剤を加えて使用してもよい
。

さらに、絵柄層に用いるインキは、アクリルポリオール
樹脂、ポリエステルポリオール樹脂等のポリオール樹脂
に、印刷適性を付与するため塩化ビニール樹脂、酢酸ビ
ニール樹脂、塩化ビニール−酢酸ビニール共重合樹脂、
アクリル樹脂を添加したものをバインダーとして用いた
ものである。

最後に接着剤層は、活性水酸基を有さないか、または極
めて少量有するアクリル樹脂、またはポリエステル樹脂
を主成分とした接着剤からなり、さらに必要に応じて、
ブロッキングを防止するための艶消剤、隠蔽性を向上さ
せるため顔料を添加してもよい。

次に、転写箔を重ねる基板が金属板の場合は、所定の表
面処理、または、さらにブライマ一層を設けた面に、直
鎖型のポリエステル樹脂を主成分とする下地塗膜層が設
けである。

次に、基板に転写箔を重ねて転写することについて説明
する。基板である金属板に下地塗膜層を塗布後、加熱乾
燥、硬化した後、その余熱を利用するか、再加熱を行い
、下地塗膜層の表面温度が１４０°Ｃ以上に保ち、転写
箔をゴムロールによって圧着する。

次に、転写箔の転写基体フィルムを剥離除去し、転写基
体フィルムの導管模様層に対応した導管溝を形成する。

そして、この導管溝にワイピング等の手段により、前記
導管溝にインキを埋めてなるもので、用いるインキとし
ては、熱可塑性アクリル樹脂を主成分とし、固形分が６
０％含むものが好ましい。

〈作　用〉 表面に微少な凹凸模様を有し、しかも導管溝にインキが
埋め込まれているので、表面状態が天然木に近い外観と
なる。

〈実施例〉 まず、第一回に示すように、厚さ２５μ鴇ポリエステル
フイルムからなる基材（１）の片面全体にグラビア印刷
法により　２００線／ｉｎの版を用い、アルキッド樹脂
、及びブチル化メラミン樹脂を主成分とするｌａ調整ニ
スを塗布し、８０°Ｃの熱風により乾燥し、艶調整ニス
層（２）を形成した。

次に、１２０線／ｉｎの導管模様の版を用い、前記艶調
整ニスと同じ熱硬化性樹脂にシリカ微粉末を混合したニ
スからなる導管模様層（３）を形成後、２００°Ｃの加
熱炉中で、前記２つの層を一体に硬化させ、基材表面に
強固に付着させて転写基体フィルムＡを作成した。

そして、この転写基体フィルムＡの表面全体に、多色グ
ラビア印刷法により、アクリル樹脂とアクリルポリオー
ル樹脂からなる剥離ニス層（１０）、アクリルポリオー
ル樹脂とキシレンジイソシアネート樹脂からなる表面保
護層（１１）　、アクリルポリオール樹脂と塩化ビニー
ル−酢化ビニール共重合樹脂をバインダーとした絵柄層
（１２）　、ポリエステル樹脂とシリカからなる接着剤
層（１３）を５μｍ、３μｍ、３μｍ、１μ鴎の厚さに
順次形成後、１２０’Ｃの加熱炉中で１５秒間加熱を行
ない、イソシア名−ト樹脂の反応を促進し、転写箔Ｂを
製造した。

一方、金属板Ｃは、第２図に示すように脱脂、化成処理
を行った厚さ０．５ｍｍの電気亜鉛メッキ鋼板の表面に
設けたエポキシ樹脂系のプライマ一層（２０）　　（厚
さ３μｍ）上に重ね、２８０’Ｃの加熱炉中で５０秒間
焼き付け、乾燥し、次に褐色に調色した直鎖型ポリエス
テル樹脂からなる下地塗膜層（２１）　　（厚さ１５μ
１１）を形成し、２８０″Ｃの加熱炉中で５０秒間焼き
付け、乾燥を行う。

そして、加熱炉から取り出し、１５０°Ｃに冷却した時
点で、第３図に示すように金属板の下地塗膜層に転写箔
の接着剤層を重ね合わせ、ゴムロールにより加圧圧着後
、転写箔の基体フィルムを剥離、除去し、導管模様層部
分に対応した凹ぶ（３０）を形成した。

第４図に示すように、この基体フィルムの剥離面に熱可
塑性アクリル樹脂を主成分とした固形分６０％のインキ
を塗布し、ワイピングを°行ない、前記凹部にインキ（
３１）を埋め込み、１２０°Ｃの加熱炉で１５秒間加熱
し、化粧金属板を得た。

〈効　果〉 転写箔の剥離ニス層と接する基体フィルムの層を艶調整
ニス、導管模様層とも、微妙に凹凸のある状態で形成さ
れるので、従来の転写法による絵付けを行った化粧金属
板に比較して、より天然木に近い木目柄の化粧板を転写
法により製造することができた。

また、特に基板が金属板の場合、金属板の焼き付け、乾
燥処理の余熱を利用すれば、転写の際に、あらためて加
熱処理を行なわなくとも転写可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例を示すもので、第１図は転写箔
の断面図、第２図は金属板の断面図、第３図は模様形成
状態を示す断面説明図、第４図は得られた化粧金属板の
断面図である。 Ａ・・・・・・基体フィルム　　Ｂ・・・・・・転写箔
Ｃ・・・・・・金属板　　　　（１）・・・・基材（２
）・・・・艶調整ニス層　（３）・・・・導管模様層（
１０）・・・・剥離ニス層　　（１１）・・・・表面保
護層（１２）・・・・絵柄層　　　　（１３）・・・・
接着剤層（２０）・・・・プライマ一層　（２１）・・
・・下地塗１！Ｉ７！！（３０）・・・・凹部　　　　
　（３１）・・・・インキ特　　許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鈴木和夫 番２図 茶４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）耐熱性を有する基材の片面に熱硬化性樹脂を主成
   分とする艶調整ニス層、該艶調整ニス層に含まれる熱硬
   化性樹脂と艶消剤を主成分とする導管模様層を設けた後
   、前記熱硬化性樹脂の硬化温度まで加熱した転写基体フ
   ィルムの表面に、剥離ニス層、保護層、表面保護層に対
   して密着性の優れたインキにより形成した絵柄層、及び
   接着剤層を順次設けた転写箔を、所定の表面処理を施し
   た基盤の表面に圧着し、前記転写基体フィルムを剥離し
   、剥離ニス層に生じた導管模様層に対応した凹部にイン
   キを埋め込んでなる化粧板の製造方法。