JP2658212B2 - 化粧シートの製造方法 - Google Patents

化粧シートの製造方法

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JP2658212B2 JP63174181A JP17418188A JP2658212B2 JP 2658212 B2 JP2658212 B2 JP 2658212B2 JP 63174181 A JP63174181 A JP 63174181A JP 17418188 A JP17418188 A JP 17418188A JP 2658212 B2 JP2658212 B2 JP 2658212B2
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英二 日西
篤則 村田
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は建装材、建装部材、家具、家電機器、車輌内
装等の表面材として用いられる化粧シートの製造方法に
関する。更に詳しくは、耐擦傷性に優れた艶消し状表面
を持ち、しかも絵柄の直線性や寸法安定性に優れた柔軟
性の化粧シートの製造方法に関する。
<従来の技術> 柔軟性のある艶消しの化粧シートとしてはポリ塩化ビ
ニルフィルム等の表面に細かいエンボスを施したもの、
ポリ塩化ビニルフィルム等の表面にシリカ等の体質顔料
を混合したマット塗料を塗布したものが一般的である。
しかし、エンボスによるものは、基材へのラミネート等
の後加工時の熱又は圧によりエンボスがもどって光沢が
上がる。また、いずれの場合も耐擦傷性がなく、擦傷部
分の光沢が上がる。
一方、弾性球状樹脂ビーズを混合した艶消し用塗料が
耐擦傷性の高い塗料として知られているが、樹脂ビーズ
を均一に分散するため、キシロール等の高沸点溶剤を用
いる必要があり、塗布時にこの溶剤を乾燥するために80
℃以上の熱を必要とする。この結果、塗布基材たるポリ
塩化ビニルフィルムに伸縮が生じ、絵柄の直線性や化粧
シートの寸法安定性が損なわれる。なお、本発明におい
て絵柄の直線性とは直線状又は格子状の絵柄が左右にぶ
れないことをいい、直線性が損なわれるとはすなわち、
熱と張力によって絵柄が左右にぶれて歪むことをいう。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、耐擦傷性の高い弾性球状樹脂ビーズ混合の
塗料を用いて、しかも絵柄の直線性や寸法安定性に優れ
た柔軟性のある艶消しの化粧シートの製造方法を提供す
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> この目的を達成するため、本発明は、透明ポリエステ
ルフィルムに絵柄を印刷し、弾性球状樹脂ビーズを含む
塗料を塗布した後、ポリエステルフィルム面にポリ塩化
ビニルフィルムを貼り合せることを特徴とする柔軟性艶
消し化粧シートの製造方法を提供する。
<作用> ポリエステルフィルムは耐熱性の高いフィルムであ
り、このため上記塗料を塗布して高温で乾燥してもフィ
ルムに伸縮は起こらず、絵柄の直線性や寸法安定性が損
なわれない。この後の貼り合わせは常法によって可能で
あるから、高温は必要とせず、やはり絵柄の直線性と寸
法安定性は損なわれない。結果として、耐擦傷性に優れ
て絵柄の直線性と寸法安定性に優れた柔軟性があって艶
消しの化粧シートが得られる。
<実施例> 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図
面の第1図は本発明に係わる化粧シートの断面説明図で
ある。
第1図において、2はポリエステルフィルムであり、
この片面に印刷絵柄3、他の片面に塗料1が施されてい
る。そして、この印刷絵柄3面が、接着剤4を介してポ
リ塩化ビニル5面に接着されている。なお、印刷絵柄3
は、図のように塗料1の反対の面に形成することが望ま
しいが、塗料1の塗布前にフィルム2に形成し、この絵
柄3面に塗料1を塗布しても良い。いずれの場合も、塗
料1が表面となるように、ポリ塩化ビニルフィルム5に
貼り合わされる。
ポリエステルフィルム2は、塗料1乾燥時の絵柄3の
伸縮や歪みを防ぐと共に、化粧シート加工時にポリ塩化
ビニルフィルムの伸びについていき、加工に耐える伸び
を有するためのもので、二軸延伸し、ヒートセットした
厚さ12〜50μのポリエチレンテレフタレートフィルムが
使用できる。
印刷絵柄3は化粧シートとしての意匠性を担保するも
ので、ポリエステル用の周知のグラビアインキが使用で
きる。
塗料1は化粧シート表面を耐擦傷性に優れた艶消し状
とするもので、粒径20〜70μの弾性球状樹脂ビーズをバ
インダーと共に溶剤中に分散したものである。弾性球状
樹脂ビーズとしてはポリウレタン製又はゴム製のビーズ
があり、着色することもできる。バインダーとしては二
液硬化型のポリウレタンの外、アクリル等の樹脂を用い
ることができる。ビーズの均一な分散のため、溶剤とし
てはキシロール等の高沸点の溶剤を用いる必要がある。
ビーズとバインダーは、塗膜にビーズが強固に固着され
て、しかもビーズが良好に表面に露出して艶消し表面を
形成する必要のため、ビーズ:バインダー=5:5〜7:3の
重量比で混合する。このビーズとバインダーの合計重
量:溶剤の比は、均一分散のため、3:7〜5:5である。
この塗料1は、大橋化学工業(株)から「ラビ」の商
品名で市販されている外、藤倉化成(株)から「ベルベ
ックス」、東亜ペイント(株)から「ネクステル」、武
蔵塗料(株)から「ボンスウェード」の商品名でそれぞ
れ市販されている。
この塗料1はコンマコーター、カーテンフローコータ
ー、リバースロールコーター等の方法で塗布できるが、
大小の粒径のビーズをフィルム2上に均一かつ強固に定
着できる点からコンマコーターで塗布することが望まし
い。コンマコーターとカーテンロールコーターではスリ
ットのクリアランスで塗布量を決定し、リバースロール
コースターではコーティングロールとドクターロールの
クリアランスで塗布量を決定するが、粒径30μのビーズ
を塗布可能とするために、クリアランスを30μ以上とる
必要がある。また、ビーズをフィルム2に定着するため
に、バインダーの厚みを5μ以上とする必要がある。固
形分の33%がビーズ、残りがバインダーである場合、塗
布量は10g/m2(dry)以上必要である。
溶剤の乾燥は80℃以上の高温で行なう。例えば80℃、
5分間、あるいは150℃、20秒間である。
こうして得られる塗料1の塗膜は、ベルベット調ある
いはスウェード調の艶消し状の透明な塗膜であり、この
塗膜とフィルム2を透して絵柄3を見ることができ、し
かもこの塗膜は弾性ビーズのため、極めて耐擦傷性に優
れている。
ポリ塩化ビニルフィルム5は、化粧シートを合板等に
張り合わせた後、この合板を折曲げ加工する場合、ある
いは曲面に化粧シートを貼り合せ場合等において、化粧
シートとしての伸びと強度を担保するもので、厚さ70〜
200μの半硬質の着色したポリ塩化ビニルシートを用い
る。
接着剤4は、周知のもので良く、例えば2液硬化型の
ウレタン系接着剤を使用し、上記フィルム1又はポリ塩
化ビニルフィルム5の一方に塗布し、圧着して積層一体
化する。
本発明に係わる化粧シートは、例えば合板等に貼り合
せ、この合板裏面をV字状に削り取って、この部分から
折り曲げる(Vカット加工)等の加工をしたり、あるい
は曲面もしくは巻込みを有する建装材等の表面に貼り合
わせる等の方法で使用する。
<試験例> 厚さ25μの二軸延伸したポリエチレンテレフタレート
フィルム(ヒートセット済み)の片面に、グラビア印刷
機で3色柄のバイアスストライプ柄をウレタン系インキ
を用いて印刷し、もう一方の面に艶消し塗膜を形成し
た。艶消し塗膜は大橋化学工業(株)のラビを用い、コ
ンマコーターで塗布した後、150℃、20秒間の条件で乾
燥し、巻き取った。用いたラビは数径30〜50μのウレタ
ン製球状ビーズを、二液硬化型ウレタンのバインダーと
キシロールの溶剤中に分散したもので、ビーズ:バイン
ダー:溶剤の比は27:21:52であり、塗布量は40g/m2(dr
y)である。
このフィルムを巻戻しながら検品したところ、塗膜の
裏移りもなく、また印刷絵柄の直線性や寸法安定性も優
れていた。
次にこのフィルムの印刷絵柄面に二液硬化型ウレタン
系接着剤を厚さ5μに塗布し、100℃,15秒間の条件で乾
燥し、厚さ100μのグレー色半硬化質塩化ビニルフィル
ムを重ね、70℃に保持した圧着ロールて押圧して巻取っ
た。
エージングの後、得られた化粧シートは、表面が艶消
し状で耐擦傷性に優れ、印刷絵柄の直線性にも優れてい
た。また、印刷絵柄の長さを測定したところ、本来の長
さがそのまま維持されており、寸法安定性にも優れてい
ることが分かった。
次いでこの化粧シートを合板に貼り合わせ、合板裏面
から化粧シートに達するまでV字状に削り取って溝をつ
くった。このV字状の溝を角とし、化粧シートを外側と
しながら折り曲げたところ、化粧シートは折曲部に沿っ
て良好に伸び、美しい化粧材が得られた。
<効果> 以上のように、本発明によれば、耐擦傷性に優れた艶
消し状の表面を持つ化粧シートであって、しかも絵柄の
直線性や寸法安定性を維持した化粧シートが製造可能で
あるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は化粧シートの断
面説明図。 1……塗料、2……ポリエステルフィルム 3……印刷絵柄、4……接着剤 5……ポリ塩化ビニルフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 B32B 33/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明ポリエステルフィルムに絵柄を印刷
    し、弾性球状樹脂ビーズを含む塗料を塗布した後、ポリ
    エステルフィルム面にポリ塩化ビニルフィルムを貼り合
    わせることを特徴とする柔軟性艶消し化粧シートの製造
    方法。
JP63174181A 1988-07-13 1988-07-13 化粧シートの製造方法 Expired - Lifetime JP2658212B2 (ja)

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