JPS6327947Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、パレツトチエンジヤにおけるパレツ
ト旋回装置の改良に関する。

（従来技術） 従来、題１図に示す如く、ワークセツト位置Ａ
でパレツト１にワーク２をセツトし、このパレツ
ト１を搬送シリンダ３のフツク４で係止してワー
ク加工位置Ｂに送り搬送し、ワーク加工位置Ｂで
マシニングセンタ５の工具６によりワーク２を加
工し、ついで、このパレツト１を搬送シリンダ３
でワークセツト位置Ａに戻し搬送し、ワークセツ
ト位置Ａでワーク２をリセツトするようにしたパ
レツトチエンジヤが実用化されている（例えば、
実開昭57−18945号公報参照）。

ところで、ワークセツト位置Ａにおいて、ワー
ク２のセツト・リセツトを容易にするために、パ
レツト１を旋回させたいという要望があり、この
場合には、パレツト１の搬送シリンダ３のフツク
４による係止を解除操作し、さらに、パレツト１
がパレツト台７から抜け出ないようにロツク操作
する必要があるので、別々に２操作するのが煩わ
しいという問題があつた。

（考案の目的） 本考案は、上記従来の問題を解決するためにな
されたもので、搬送機構フツクによる係止の解除
と、パレツト台からのパレツトの抜け止めロツク
とを１操作で行なえるようにして、操作性の向上
を図ることを目的とするものである。

（考案の構成） このため本考案は、ワークセツト位置がパレツ
ト搬送路と直角な方向に設定され、この搬送路上
の準備位置とワークセツト位置との間を移動機構
により、移動可能なパレツト移動台を設け、この
パレツト移動台で、搬送機構で搬送されたパレツ
トを一端側から受け入れて支持するターンテーブ
ルを水平回転可能に支持する一方、このターンテ
ーブルの一端側に、上昇位置でパレツトが一端側
から抜け出ないようにロツクするロツク部材を昇
降可能に設けるとともに、ワークセツト位置に、
パレツト移動台がワークセツト位置に移動された
とき、上記ロツク部材を上昇させるカム部材を配
置して構成したものである。

（考案の効果） 本考案によれば、パレツト移動台を準備位置か
らワークセツト位置に移動させることにより、搬
送機構のフツクによる係止が解除されると同時
に、ロツク部材によりパレツトが抜け止めロツク
される一方、パレツト移動台をワークセツト位置
から準備位置に移動させることにより、ロツク部
材によるパレツトの抜け止めロツクが解除される
と同時に、搬送機構のフツクによる係止がされる
ようになるから、１操作で、パレツトの係止解除
と抜け止めロツク並びにパレツトの抜け止めロツ
ク解除と係止とが行なえ、操作性が格段に向上す
るようになる。

また、パレツト移動台を搬送路から移動させる
ことができるので、切粉の掃除がしやすくなると
いう効果もある。

（実施例） 第２図は、パレツトチエンジヤにおけるパレツ
ト旋回装置の基本構成を示し、ワークセツト位置
Ａでパレツト１０にワーク１２をセツトし、この
パレツト１０を搬送路１７上を準備位置Ｃに横移
動させながら、搬送シリンダ１３のフツク１４に
パレツト１０の係止部１０ａを係止してロツク部
材18による抜け止めロツクが解除された後に、搬
送シリンダ１３によりパレツト１０をワーク加工
位置Ｂに送り搬送し、ワーク加工位置Ｂでマシニ
ングセンタ１５の工具１６によりワーク１２を加
工し、ついで、このパレツト１０を搬送シリンダ
１３で準備位置Ｃに戻し搬送し、搬送路１７と直
角な方向のワークセツト位置Ａに横移動させなが
ら、搬送シリンダ１３のフツク１４による係止の
解除とロツク部材１８による抜け止めロツクをし
た後にワーク１２をリセツトするようになつてい
る。

具体的には、第３図、第４図及び第７図に示す
ように、準備位置Ｃとワークセツト位置Ａとにま
たがつて伸長する基台２０が設置され、該基台２
０上に搬送路１７と直角な方向に伸長する一対の
レール２１，２１が敷設される一方、該レール２
１，２１にまたがつて支持されるパレツト移動台
２２を設ける。

該パレツト移動台２２の後部２２ａには、レー
ル２１と平行なラツク２３が取付けられるととも
に、上記基台２０には、クランクハンドル２４で
回転操作されるピニオン軸２５を支持した軸受２
６が取付けられ、該ピニオン軸２５のピニオン２
７を上記ラツク２３に噛合させて、クランクハン
ドル２４の回転操作で、ピニオン２７、ラツク２
３を介してパレツト移動台２２を準備位置Ｃとワ
ークセツト位置Ａとの間を移動させるようにして
いる。

上記パレツト移動台２２の中心には、軸部２９
がベアリング３０に嵌合されて、水平回転可能に
支持されるターンテーブル３１が設けられる。

該ターンテーブル３１の両側部３１ａ，３１ａ
には、逆Ｌ字状に組合せたローラ３２，…，３２
を搬送方向に配列した一対のパレツトレール３
３，３３が設けられ、該パレツトレール３３，３
３は、準備位置Ｃで搬送路１７のパレツトレール
３４，３４と一致して、パレツト１０が、ターン
テーブル３１のパレツトレール３３，３３と搬送
路１７のパレツトレール３４，３４とで夫々上
下、両側が位置決めされた状態で連続して搬送さ
れるようになる。

上記パレツト移動台２２の後部２２ａには、ノ
ブ３５で出没操作されるロツクピン３６を支持し
た軸受３７が取付けられ、該ロツクピン３６を、
ターンテーブル３１の側面に90度、180度など適
当な角度で設けたロツク孔３８に嵌合させるよう
にし、ノブ３５の引き操作で、ロツク孔３８から
ロツクピン３６を抜き、ターンテーブル３１を回
転させ、パレツト１０の適当な旋回位置でノブ３
５を戻し操作すると、ロツクピン３６がロツク孔
３８に嵌合してターンテーブル３１をその回転位
置でロツクできるようにしている。

一方、上記ターンテーブル３１の後部３１ｂに
は、パレツト１０の搬入方向の前部を当て止めて
位置決めするストツパー４０，４０が固定される
とともに、該ターンテーブル３１の前部３１ｃに
は、パレツト１０の搬入方向の後部を当て止めて
ターンテーブル３１から抜け出さないようにロツ
クするロツク部材（ロツクピン）１８が設けられ
る。

該ロツク部材１８は、ターンテーブル３１の前
部３１ｃに取付けられた軸受４１で昇降可能に支
持され、上昇位置でパレツト１０の後部を当て止
めるようになつている。

第４図に示すように、上記ロツク部材１８の下
部ピン４２は、軸受４１の立下り部４１ａにピン
４３で枢着された昇降レバー４４の長孔４４ａに
Km³合されるとともに、該昇降レバー４４の中間部
にローラ４５が設けられる。

そして、上記基台２０には、パレツト移動台２
２が準備位置Ｃにあるときは昇降レバー４４のロ
ーラ４５を斜面４６ａでガイドしてロツク部材１
８を下降させ、パレツト移動台２２がワークセツ
ト位置Ａに移動されるときに昇降レバー４４のロ
ーラ４５を斜面４６ａから上面４６ｂでガイドし
て持上げてロツク部材１８を上昇させるカム部材
４６が固定される。従つて、ローラ４５の昇降レ
バー４４に取付ける位置を変えることにより、パ
レツト移動台２２の準備位置Ｃからワークセツト
位置Ａへの横移動量に対するロツク部材１８の上
下移動量を変えることができる。それ故、パレツ
ト１０の係止部１０ａと搬送シリンダ１３のフツ
ク１４との係止量が少なくても、ロツク部材１８
の上下移動量を多くして、パレツト１０をターン
テーブル３１に確実にロツクできる。

上記ローラ４５は、第５図のように平面からみ
て、パレツト移動台２２の上面２２ｂとカム部材
４６の上面４６ｂにまたがるように配置され、か
つ、各上面２２ｂ，４６ｂは同一高さになるよう
に設定されていて、ターンテーブル３１の回転中
はローラ４５がパレツト移動台２２の上面２２ｂ
でガイドされて、ロツク部材１８が下降しないよ
うになつている。

上記のような構成であれば、今、パレツト移動
台２２が準備位置Ｃに横移動されているとする
と、ロツク部材１８はカム部材４６の斜面４６ａ
でガイドされて下降位置にあり、ターンテーブル
３１のパレツトレール３３上のパレツト１０の係
止部１０ａが、搬送シリンダ１３のフツク１４に
係止されている。

搬送シリンダ１３の往動作でパレツト１０は搬
送路１７のパレツトレール３４に乗り移つてワー
ク加工位置Ｂに送り搬送され、そしてパレツト１
０のワー１２が加工された後、搬送シリンダ１３
の復動作でパレツト１０は搬送路１７からターン
テーブル３１のパレツトレール３３に乗り移つて
準備位置Ｃに戻し搬送され、ストツパー４０で前
部が当て止められて定位される。

そして、作業者がクランクハンドル２４を回転
操作すると、ピニオン２７、ラツク２３を介して
パレツト移動台２２がレール２１，２１によつて
ワークセツト位置Ａに横移動される。

このパレツト移動台２２の横移動の際に、パレ
ツト１０の係止部１０ａが搬送シリンダ１３のフ
ツク１４から自然に抜け出て係止解除されるとと
もに、昇降レバー４４のローラ４５がカム部材４
６の上面４６ｂでガイドされて持上げられ、ロツ
ク部材１８が上昇されてパレツト１０の後部が当
て止められ、パレツト１０がパレツトレール３３
から抜け出ないようにロツクされる。

パレツト１０がワークセツト位置Ａに横移動し
た後、つぎに作業者は、ノブ３５を引き操作する
と、ロツクピン３６がロツク孔３８から抜け、そ
してターンテーブル３１を適当な旋回位置に回転
させてパレツト１０上のワーク１２をリセツト
し、次のワーク１２をセツトする。その後、ター
ンテーブル３１を元の旋回位置に戻す。

このターンテーブル３１の回転中はローラ４５
がパレツト移動台２２の上面２２ｂでガイドされ
るので、ロツク部材１８は上昇位置に保持された
ままであり、パレツト１０がパレツトレール３３
から抜け出すことがない。

そして、作業者がクランクハンドル２４を回転
操作すると、ピニオン２７、ラツク２３を介して
パレツト移動台２２が準備位置Ｃに横移動され、
パレツト１０の係止部１０ａが搬送シリンダ１３
のフック１４に自然に係止されるとともに、昇降
レバー４４のローラ４５がカム部材４６の斜面４
６ａでガイドされて下げられ、ロツク部材１８が
下降されてパレツト１０のロツクが解除されるよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のパレツトチエンジヤの基本構成
を示す平面図、第２図は本考案に係るパレツトチ
エンジヤの基本構成を示す平面図、第３図は本考
案に係るパレツト旋回装置の平面図、第４図は第
３図のＤ矢視正面図、第５図はパレツト移動台と
カム部材とローラとの関係を示す要部平面図、第
６図は第３図のＥ矢視背面図、第７図は第３図の
Ｆ−Ｆ断面側面図である。 １０……パレツト、１２……ワーク、１３……
搬送シリンダ、１４……フツク、１７……搬送
路、１８……ロツク部材、２０……基台、２１…
…レール、２２……パレツト移動台、２３……ラ
ツク、２７……ピニオン、３１……ターンテーブ
ル、３３……パレツトレール、４０……ストツパ
ー、４５……ローラ、４６……カム部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 パレツトを搬送機構のフツクで係止して、ワー
   クセツト位置とワーク加工位置との間を搬送させ
   るようにしたパレツトチエンジヤにおけるパレツ
   ト旋回装置において、 上記ワークセツト位置がパレツト搬送路と直角
   な方向に設定され、該搬送路上に設定された準備
   位置とワークセツト位置との間を移動機構によ
   り、移動可能なパレツト移動台と、 該パレツト移動台で水平回転可能に支持され、
   上記搬送機構で搬送されたパレツトを準備位置で
   一端側から受け入れて支持するターンテーブル
   と、 該ターンテーブルの一端側に昇降可能に設けら
   れ、上昇位置でパレツトが一端側から抜け出ない
   ようにロツクするロツク部材と、 上記準備位置とワークセツト位置との間に配置
   され、上記パレツト移動台がワークセツト位置に
   移動されたとき、上記ロツク部材を上昇させるカ
   ム部材とを備えたことを特徴とするパレツトチエ
   ンジヤにおけるパレツト旋回装置。