JPS6327580Y2 - - Google Patents

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JPS6327580Y2
JPS6327580Y2 JP1618283U JP1618283U JPS6327580Y2 JP S6327580 Y2 JPS6327580 Y2 JP S6327580Y2 JP 1618283 U JP1618283 U JP 1618283U JP 1618283 U JP1618283 U JP 1618283U JP S6327580 Y2 JPS6327580 Y2 JP S6327580Y2
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JP
Japan
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smoke
cylinder
composition
mixed
outer cylinder
Prior art date
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JP1618283U
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JPS59122082U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は混合燻煙筒の構造に関し、例えば病
害虫の防除、抑制を図る混合燻煙筒に関するもの
である。
物質を煙化して施用するための燻煙筒は、広い
分野に有効に実用され、中でも病害虫駆除性燻煙
筒は、室内または森林等のごとき閉鎖空間、準閉
鎖空間に生息する衛生害虫、作物害虫または病害
菌等の防除に広く利用されてきたが、実用的には
未解決の問題が多く、特に2種以上の駆除剤を同
時に煙化する所謂“混合燻煙筒”の開発が低迷し
ていることは見逃せない問題である。例えばダニ
類の成虫と卵に対する有効駆除剤は夫々異なる
が、寄生場面では各世代のダニが混在することは
言う迄もない。またゴキブリについても、フラツ
シング効果、殺虫効果、残効性が同時に要求され
るが、各々の効果に特長をもつ駆除剤は夫々異な
つている。更に施設園芸等では、害虫と病菌が共
存することが多いが、夫々の有効駆除剤は夫々異
なるものである。
このように、一つの病害虫または防除域に対し
てすら1種類の駆除剤では対応できない場合が多
いのが現状である。このため混合燻煙剤の提供が
急がれるが、異種の駆除剤を同時に加熱すると、
1駆除剤相互の化学反応が著しく促進されて変質
してしまう結果、効力が消失する点、2燻煙筒内
で煙化された駆除剤の煙が、筒内の高温雰囲気を
通過し、排出されるまでに熱分解して効力を失う
点の二点を解消しない限り、実用的な混合燻煙筒
を得ることは困難である。もつとも、反応性に乏
しく、且つ熱に極めて安定な特殊な駆除剤に限つ
て使用すれば、適切な混合燻煙筒を得ることは可
能であるが、その種類は微々たるものに過ぎな
い。
本考案者らは、上記の諸問題点について詳細に
検討し、広範な駆除剤が有効に使用できる混合燻
煙筒の構造について試作試験を重ねた結果、駆除
剤の変質を大幅に抑制し得ることは勿論、火傷、
火災等のごとき危険性をも確実に防止し、しかも
極めて簡単な構造の混合燻煙筒を提供するに到つ
た。
添付図面はこの考案の一実施例を示すものにし
て、以下図面を参照しながらこの考案の構成並び
に作用効果を具体的に説明する。
第1図は中心の縦断面図、第2図は俯瞰図であ
る。図において、1は病害虫駆除剤と加熱剤を適
切に混合してなる燻煙組成物、2は上記1の燻煙
組成物と異なつた病害虫駆除剤に加熱剤を混合し
てなる燻煙組成物であつて、1及び2の燻煙組成
物は上下に重ね合わせられている。燻煙組成物の
種類を3種類(x,y,z)以上に重ねる場合に
は、下部の燻煙組成物2の下に順次x,y,zと
重ね合わせればよい。燻煙組成物は固形物または
粉体が用いられるが、粉体の場合はそれぞれの燻
煙組成物の境界面に可燃性の仕切り膜等を用いる
ことが混合防止の点から好ましい。
3は上部燻煙組成物1に点火、発煙させるため
の点火薬である。
4は燻煙組成物の側面を包括するための通煙性
の筒体であり、不燃性の材質が用いられ。
5は上記通煙性筒体4の上側部に嵌合して固定
させる不燃性の押え蓋であつて、中央部が凹陥し
た断面ハツト状に形成され、その頂部と鍔部に
夫々排煙口6及び7が設けられている。押え蓋の
外縁部は上向きに曲折され、外筒8に設けられた
突起に鉤掛けして固定されるが、固定の手段はこ
れに限定されるものではない。この押え蓋は燻煙
組成物を安定に保持する。
外筒8の有底の燻煙筒容器で不燃性の材質が用
いられ、底部に通煙性筒体4を嵌合せしめるため
の凹部が設けられているが、この嵌合凹部に限ら
ず溝嵌合であつてもよい。外筒8の内壁と通煙性
筒体4に間隙部10が形成されるように嵌合され
る。
9は不燃性にして通煙性のシートであつて、上
部の燻煙組成1が粉体の場合には、粉体の流亡を
防止するうえに不可欠となる。
この考案の実施に当つては、先づ点火薬3を擢
板、マツチ等の点火具で発火させると、逐次上部
の燻煙組成物1に燃焼が伝播し、その組成物中の
駆除剤が煙化されて押え蓋5の頂部に穿たれた排
煙口6より放出される。上部の燻煙組成物1の燃
焼面は擂鉢型に逐次下部に移行して下部の燻煙組
成物2に達し、その組成物中の駆除剤の煙が発生
するが、この煙は筒体4を通つて外筒8と筒体4
によつて形成される間隙部10を流通し、更に押
え蓋5に穿つた排煙口7を経て大気中に放出され
る。第1図において上部の燻煙組成物1の下部を
円錐状に形成したものは、上記燃焼軌跡を考慮し
たものであり、またこのように形成することによ
つて、上下の燻煙組成物1,2が互いに嵌合し、
両組成物はずれることなく保持される。
この考案に従えば、上部の燻煙組成物1から発
生する駆除剤の煙は、押え蓋5の排煙口6より放
出されるが、その燃焼面が逐次下降して下部の燻
煙組成物2に達すると、その組成物2に含まれる
駆除剤の煙は直ちに上下の燻煙組成物1,2の接
面で形成される間隙を通して通煙性筒体4より排
出され、逐次燃焼面の下降に伴つて煙の排出位置
も筒体4内を下降していくが、排出された煙は押
え蓋の排煙口6とその排煙口から離れた鍔部位置
に開口する排煙口7より放出される。このように
して、上部の燻煙組成物1と下部の燻煙組成物2
より夫々発生する互いに異なつた種類の駆除剤の
煙は、高温雰囲気中で接触することが殆んどない
ので、これらの煙に含まれる駆除剤が相互に化学
反応を起して活性を喪失することがなく、充分な
効力を発揮しうる利点を有する。更に燻煙組成物
から発生する駆除剤の煙が高温の燃焼残渣を通る
ことなく、最短距離を通つて筒外に排出されるた
め、駆除剤の熱変質が大幅に抑制される長所が生
じる。
ちなみに、筒体4を通煙性のない材質とした場
合には、駆除剤の煙はすべて高温の燃焼残渣内を
通つて押え蓋5の頂部に穿つた排煙口6から放出
されることが余儀なくされるために、駆除剤の熱
分解が著しく促進される好しくない結果となる。
更に、この考案の構造においては、筒体4と外
筒8によつて形成される間隙部10のため、燃焼
残渣の高温が外筒に伝導することが大幅に抑制さ
れるので、発煙中に外筒8に手を触れても火傷な
どの危険がなく、全く安全である。
この考案において使用される燻煙剤の種類は特
に限定されるものでなく、病害虫駆除性物質は勿
論、着色発煙性物質、植物調整性物質、警戒剤、
忌避剤等、広範な用途に利用することが可能であ
る。
また、当然のことながらこの考案に係る混合燻
煙筒には蓋体が付加される。
次に、この考案の試験結果の一例を示す。ゴキ
ブリのフラツシング、ノツクダウンを主目的とし
てエスビオール1gを加熱剤19gと混合し、直径
5.3cm、高さ1cmに成形した。またゴキブリの殺
虫及び残効性を目的としてオフナツク8gを加熱
剤32gと混合し、直径2〜3mm、長さ3〜10mmの
短円柱状の粒剤に成形し、エスビオール燻煙剤を
上層として、これを第1図の構成に従つて組立て
た。内筒は直径5.5cm、高さ4.5cmの金属性多孔
板、外筒は直径8.5cm、高さ6cmのブリキ缶を用
い、押え蓋に直径9mmの排煙口(第1図の符号
6)6個、開口面積が3.5cm2の排煙口(第1図の
符号7)6個を設けた。このように構成した混合
燻煙筒を20m2の調理室中央に置き、室を密閉し
て、はじめにエスビオールの白煙を発生させて30
秒後、オフナツクの黄煙が発生し2分後に発煙が
終了した。室内に生息するチヤバネゴキブリは時
間の経過と共に室の隅々から中央に追い出されて
死滅して行つた。2時間後、室を開放し、ゴキブ
リの成・幼虫の駆除率を調査した結果は98%であ
つた。ちなみに、内筒をブリキ缶で作り、これに
上記のように各燻煙剤を密実に充填した場合の
成・幼虫駆除率は40%であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る混合燻煙筒の中心縦断面
図、第2図はその俯瞰図である。 符号の説明、1,2……燻煙組成物、4……通
煙性筒体、5……押え蓋、6,7……排煙口、8
……外筒、10……間隙部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2種以上の燻煙組成物を上下に重ねて不燃性の
    通煙性筒体で側面を蔽つて有底外筒の底部に設け
    た嵌合部に嵌合し、更に頂部と鍔部に夫々排煙口
    を有しかつ該組成物の上部側面を蔽う断面ハツト
    状構造の押え蓋で該組成物を固定し、上記外筒内
    壁と該通煙性筒体との間に間隙部を設けてなる混
    合燻煙筒。
JP1618283U 1983-02-08 1983-02-08 混合燻煙筒 Granted JPS59122082U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1618283U JPS59122082U (ja) 1983-02-08 1983-02-08 混合燻煙筒

Applications Claiming Priority (1)

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JP1618283U JPS59122082U (ja) 1983-02-08 1983-02-08 混合燻煙筒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59122082U JPS59122082U (ja) 1984-08-17
JPS6327580Y2 true JPS6327580Y2 (ja) 1988-07-26

Family

ID=30147483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1618283U Granted JPS59122082U (ja) 1983-02-08 1983-02-08 混合燻煙筒

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5820732B2 (ja) * 2012-01-23 2015-11-24 ライオン株式会社 燻煙装置

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JPS59122082U (ja) 1984-08-17

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