JPS6327480B2 - - Google Patents

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JPS6327480B2
JPS6327480B2 JP54058327A JP5832779A JPS6327480B2 JP S6327480 B2 JPS6327480 B2 JP S6327480B2 JP 54058327 A JP54058327 A JP 54058327A JP 5832779 A JP5832779 A JP 5832779A JP S6327480 B2 JPS6327480 B2 JP S6327480B2
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JP
Japan
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paper
calcium carbonate
alkali
surface area
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JP54058327A
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English (en)
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JPS55152895A (en
Inventor
Kazuhiko Suzuki
Yasuhiro Fujiki
Tojiro Kitabori
Akira Takada
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB8015517A priority patent/GB2050868B/en
Priority to FR8010468A priority patent/FR2456162B1/fr
Priority to DE19803017763 priority patent/DE3017763A1/de
Priority to AU58316/80A priority patent/AU533973B2/en
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Publication of JPS6327480B2 publication Critical patent/JPS6327480B2/ja
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/80Paper comprising more than one coating
    • D21H19/84Paper comprising more than one coating on both sides of the substrate
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H11/00Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • D21H19/36Coatings with pigments
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    • D21H19/56Macromolecular organic compounds or oligomers thereof obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H19/58Polymers or oligomers of diolefins, aromatic vinyl monomers or unsaturated acids or derivatives thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
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    • Y10T428/273Web or sheet containing structurally defined element or component, the element or component having a specified weight per unit area [e.g., gms/sq cm, lbs/sq ft, etc.] of coating
    • Y10T428/277Cellulosic substrate

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は原紙に高歩留パルプを含有する輪転グ
ラビヤ印刷(以下、単にグラ輪と略記する。)用
中質コート紙の製造方法に関し、特にミスイング
グラビヤドツト(以下、単にミスドツトと略記す
る。)及び網点再現性を改良したグラ輪用中質コ
ート紙の製造方法に関するものである。 近年、出版、広告、宣伝等の媒体としての印刷
用コート紙の重要性が再認識され、特に低成長時
代における軽量化、低コスト化に伴い所謂B1
B2,B3グレードのコート紙(以下、単に中質コ
ート紙と略記する。)の需要が急増している。一
般に中質コート紙は原紙に高歩留パルプを含まな
い、所謂A1,A2,A3グレードの上質コート紙に
比べて、45〜80g/m2といつた軽量紙の分野にお
いて多く用いられるため、用紙の軽量化に伴う不
透明度の低下を補うべく、又原価低減のために、
ストングラインドパルプ、加圧ストングランドパ
ルプ(以下、単にSGPと略記する。)、レフアイ
ナーグランドパルプ(以下、単にRGPと略記す
る。)、サーモメカニカルパルプ(以下、単に
TMPと略記する。)などのメカニカルパルプ(以
下、単にMPと略記する。);ケミサーモメカニカ
ルパルプ(以下、単にCTMPと略記する。)、ケ
ミグランドパルプ(以下、単にCGPと略記す
る。)などのケミメカニカルパルプ(以下、単に
CMPと略記する。)さらにはセミケミカルパルプ
(以下単にSCPと略記する。)等の所謂高歩留パル
プが原紙のパルプ組成中に5〜100重量%の割合
で配合される。 かかる中質コート紙はその用途目的から殆んど
が高速の印刷方式であるグラ輪あるいはオフ輪に
よつて印刷されるが、グラ輪は印刷インキを金属
ロール面の凹版から直接紙面に転移させるという
特異な印刷方式であるため、他のオフセツト、活
版等の印刷方式ではみられないミスドツトや網点
再現性不良が発生し易く印刷効果を阻害する重大
な欠陥となつている。 ミスドツトは中質コート紙及び上質コート紙に
共通してみられる網点の欠けや白ヌケが発生する
現象であるが、中質コート紙においては原紙に含
まれる高歩留パルプがケミカルパルプに比較して
シヤイブ、バンドル等と呼ばれる結束繊維を含
み、しかも単繊維においてもリグニンを多く含む
ため繊維が剛直であり、スーパーキヤレンダー仕
上げやグラビア印刷時の加圧条件下においても充
分な平滑面が得られないため、特に発生し易く印
刷効果を損う重大な欠陥となつている。この対策
として、高歩留パルプ中の結束繊維を除去した
り、長繊維フラクシヨンを減らす方法あるいはグ
ラビヤインキの改良、グラビア製版方式の改良等
種々の提案はなされているが充分な改良効果が得
られていないのが現状である。 また、網点再現性不良はグラ輪用のインキとし
て有機溶剤で稀釈されたインキが用いられ、しか
も凹版方式で多量のインキが版から塗被紙面に転
移するために、転移と同時に溶剤インキが塗被紙
表面で横に拡がり網点の再現性、延いては原図に
対する印刷物の再現性不良を来す現象であり、基
本的な印刷方式に起因する現象であるだけに、未
だこれといつた改良法が得られていない。 かかる現状に鑑み、本発明者等はグラ輪用中質
コート紙のミスドツト及び網点再現性の改良につ
いて、原紙層のみならず塗被層の組成に至るまで
巾広く研究を進めた結果、中質コート紙の原紙に
規定された繊維長分布を有する高歩留パルプを配
合し、さらに塗被組成物として特定の重質炭酸カ
ルシウムを限られた割合で含有し、かつ合成樹脂
エマルジヨンを主たる接着剤として用いた組成物
を適用することによつてミスドツト及び網点再現
性の著しく改良された中質コート紙を得ることに
成功したものである。 本発明は、JISP8207「製紙用パルプのフルイ別
け試験法」における42メツシユ繊維フラクシヨン
含有率が30%以下である高歩留パルプを含有する
原紙に、 (a) 顔料として、1.5m2/g〜5m2/gの比表面
積を有する重質炭酸カルシウムを以下の条件で
含有し、 (i) 比表面積が1.5m2/g〜2.5m2/gの場合: 全顔料に対し5重量%以上、(95S―137.5)
重量%以下(ただし、Sは比表面積(m2
g)を表わす。) (ii) 比表面積が2.5m2/g〜5m2/gの場合: 全顔料に対し5〜100重量% (b) 主たる接着剤として、アルカリ感応性合成樹
脂エマルジヨン、又はアルカリ非感応性合成樹
脂エマルジヨンと増粘剤を含有してなる塗被組
成物を塗被することによつて達成される。 本発明において用いられる高歩留パルプは
SGP,RGP,TMPなどのMP;CTMP、CGPな
どのCMPさらにはSCP等の所謂通常の高歩留パ
ルプであり、新聞紙、板紙、中質紙、中質コート
紙、更紙等に広く用いられている未晒、半晒及び
晒高歩留パルプがスラツシユ、ウエツト、乾燥パ
ルプ及びこれら高歩留パルプを含む再生故紙、脱
墨回収故紙等の形で単独或いは混合して用いられ
る。なお、本発明においては特にその繊維フラク
シヨン分布がJISP8207法により測定される12,
24,42メツシユ篩残留分の合計含有率(以下、単
に42メツシユ含有率と略記する。)で30%以下、
より好ましくは10%以下のものが選択的に用いら
れる。なかでも42メツシユ含有率が5%以下の高
歩留パルプは本発明の特定の塗被組成物との組合
せでミスドツトの改良効果がとりわけ顕著なため
最も好ましく用いられるが、過度に42メツシユ含
有率を下げることはパルプ歩留りの低下、抄紙速
度の低下あるいはリフアイニング、ポストリフア
イニング等に伴う動力費の増加といつた欠点を付
随するため目的とする中質コート紙の品質設定、
高歩留パルプの配合比率、塗被組成物の内容等に
応じて適宜調節されることはいうまでもない。通
常、高歩留パルプの42メツシユ含有率については
SGPの場合約25〜40%、RGPの場合約30〜60%、
TMPの場合約35〜75%といつた値で用いられる
のが最も一般的であるが、本発明においては高歩
留パルプの製造条件、リフアイニング処理条件、
篩わけ条件、ポストリフアイニング処理条件等の
適切な調節によつて上記の如き特定の42メツシユ
含有率を有するように調製された高歩留パルプが
用いられるものである。なお、本発明において2
種以上の高歩留パルプを併用する場合の42メツシ
ユ含有率は、併用する高歩留パルプを混合した状
態で測定されるものである。また、高歩留パルプ
は酸化或いは還元処理によつてリグニンの一部を
除いて用いる場合があり、かかる処理によつて高
歩留パルプはケミカルパルプに近づくためミスド
ツトは改良されるが、高歩留パルプの配合による
不透明度の改良、原価削減といつた初期の目的が
損われるためかかる処理は漂白故紙の場合を含め
高歩留パルプがハンター白色度計による測定で80
%以下の白色度を有する程度に留めるのが望まし
い。 本発明において用いられる中質コート紙用原紙
は、上記の如き高歩留パルプを少なとも10重量%
以上含有するものであり、高歩留パルプにケミカ
ルパルプ、故紙、損紙等のパルプを配合し、必要
に応じて填料、サイズ剤、内添歩留向上剤、紙力
増強剤、染料、バンド、ピツチコントロール剤、
消泡剤等の各種助剤を配合したパルプ組成物をシ
ングルワイヤー或いはダブルワイヤーを有する通
常の抄紙機によつて酸性或いは中性抄紙すること
によつて製造される。なお、塗被工程において重
質炭酸カルシウムを配合した塗被組成物が塗被さ
れるため、損紙の再利用という点では中性抄紙に
よつて製造されるのが好ましい。なお、必要に応
じて抄紙工程においてサイズプレス、ゲートロー
ルコーター等により澱粉、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド等を表面サイズすること
もできる。 かくして得られる原紙に塗被される本発明の塗
被組成物は顔料と接着剤を主成分とするものであ
るが、顔料として特に、1.5m2/g〜5m2/gと
いう特定の比表面積を有する重質炭酸カルシウム
を少なくとも全顔料の5重量%、好ましくは10重
量%以上、ただしその比表面積に応じて規定され
る前述の如き特定の範囲内(上限)で配合した塗
被組成物が用いられるものである。 比表面積が1.5m2/gより小さな重質炭酸カル
シウムを用いた場合、さらには比表面積が1.5
m2/g〜2.5m2/gの重質炭酸カルシウムを上記
特定の範囲以上に配合した場合には塗被面のミク
ロな平滑性が著しく低下してミスドツトの発生が
むしろ増加するため、本発明においては1.5m2
g以上の比表面積を有する重質炭酸カルシウムが
上記の如き特定の範囲内で配合されるものであ
る。なお、比表面積が5m2/g以上の重質炭酸カ
ルシウムではインキ光沢が低下するほか著しい印
刷表面強度の低下を来すため、塗被組成物中の接
着剤量を増量しなくてはならず製造原価の高騰を
ももたらすため、本発明においては比表面積5
m2/g以下の重質炭酸カルシウムが用いられるも
のである。重質炭酸カルシウムとしては石灰石、
大理石、方解石、白亜等をクラツシヤー、ペブル
ミル、ハンマーミル、ミクロンミル、チユーブミ
ル、バイブロミル、ボールミル、ジエツトミル、
アトライター、サンドミル、アトリツシヨンミル
等の機械的な手段によつて乾式ないしは湿式で1
次から数次の段階にわたつて粉砕し、必要に応じ
て風簸、水簸等の分級処理及び脱水処理を施し、
スラリー或いは、ペースト乾燥粉末の状態で得ら
れる通常の塗被紙用重質炭酸カルシウムが用いら
れる。 なかでも、特開昭53―81709号、特開昭53―
40462号等に記載の如く、約5mm以下の粒子径を
有するオタワサンド、硝子ビーズ、セラミツクビ
ーズ、シリケートビーズ、ジルコニウムビーズ等
の天然或いは合成の粒体を粉砕メデイアとして湿
式でサンドミル、アトリツシヨンミル、アトライ
ター、アジテーシヨンミルなどの如き装置により
機械的に撹拌しながら連続或いはバツチ方式で処
理(以下、単にサンドミル処理と略記する。)す
ることによつて比表面積を2m2/g以上とされた
重質炭酸カルシウムは塗被液の流動性、保水性に
優れ条跡トラブルの発生がなく、しかも全顔料の
20重量%以上の高率配合を行つてもミスドツト及
び網点再現性の改良効果が良好に維持されるため
より好ましく用いられる。 本発明の塗被組成物において上記特定の重質炭
酸カルシウムと併用される顔料については特に限
定されるものではなく、カオリン、クレー、硫酸
バリウム、軽質炭酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、サチンホワイト、二酸化チタン、亜硫酸カ
ルシウム、硫酸亜鉛、プラスチツクピグメント等
通常の塗被紙用顔料がそれぞれの顔料性質に応じ
て配合される。 本発明の塗被組成物においては、かかる顔料を
原紙に固着するための主たる接着剤として、アル
カリ感応性合成樹脂エマルジヨン、又はアルカリ
非感応性合成樹脂エマルジヨンと増粘剤が用いら
れるものであるが、本発明でいうアルカリ感応性
合成樹脂エマルジヨンとしては、例えば、スチレ
ン、ブタジエン、エチレン系不飽和モノカルボン
酸エステルおよびエチレン系不飽和カルボン酸を
共重合した水性分散液(ドイツ特許第1919379
号)、スチレン、ブタジエン、アクリロニトリル
とエチレン系不飽和カルボン酸を共重合した水性
分散液(アメリカ特許第3409569号)、共役ジオレ
フイン系不飽和化合物、5〜30重量%のエチレン
系不飽和カルボン酸、エチレン系不飽和ジカルボ
ン酸モノエステルおよび他の共重合可能なモノオ
レフイン系不飽和化合物を共重合した水性分散液
(特公昭49―44948号)、アクリル酸又はメタクリ
ル酸とそれらの低級エステルを共重合して得られ
るアルカリ可溶性共重合体ラテツクスにスチレ
ン・ブタジエン系共重合体ラテツクスをブレンド
した水性分散液(特公昭38―10357号)、アクリル
酸又はメタクリル酸、それらの低級エステル、ア
クリル酸アミド又はメタクリル酸アミドとスチレ
ン又は酢酸ビニルを共重合して得られるアルカリ
可溶性共重合体ラテツクスにアクリル酸エステル
又はメタクリル酸エステルとモノカルボン酸のビ
ニルエステルを共重合して得られるラテツクスを
ブレンドした水性分散液(アメリカ特許第
3365410号)、30%以上のエチレン系不飽和カルボ
ン酸を共重合したアルカリ可溶性のスチレン・ブ
タジエン・エチレン系不飽和カルボン酸共重合体
ラテツクス又は酢酸ビニル・エチレン系不飽和カ
ルボン酸共重合体ラテツクスにスチレン・ブタジ
エン系共重合体ラテツクスをブレンドした水性分
散液など、従来から所謂ソールバインダー系接着
剤として知られている各種のアルカリ感応性合成
樹脂エマルジヨン又はアルカリ感応性ないしは溶
解性の合成樹脂エマルジヨンとアルカリ非感応性
合成樹脂エマルジヨンをブレンドした水性エマル
ジヨンが例示される。かかるアルカリ感応性合成
樹脂エマルジヨンのうちでも、特にスチレン、ブ
タジエン、エチレン系不飽和カルボン酸を主成分
とするアルカリ感応性合成樹脂エマルジヨン及び
アルカリ可溶性の共重合体ラテツクスにアルカリ
非感応性のスチレン・ブタジエン系共重合体ラテ
ツクスをブレンドした水性エマルジヨンは網点再
現性の改良効果及びコート紙のスーパーキヤレン
ダー仕上げにおける作業性に優れているためより
好ましく用いられる。 本発明でいうアルカリ非感応性合成樹脂エマル
ジヨンは、全くカルボキシル化されていないか、
或いはカルボキシル化度の低い合成樹脂エマルジ
ヨンであり、例えばスチレン・ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート、ブタジエン共重合体
などの共役ジエン系共重合体ラテツクス、アクリ
ル及び/又はメタクリル酸エステルの重合体又は
共重合体などのアクリル系重合体ラテツクス、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニル系
重合体ラテツクスなど通常塗被紙用接着剤として
用いられる各種の合成樹脂エマルジヨンが例示さ
れる。本発明においてかかるアルカリ非感応性合
成樹脂エマルジヨンと併用される増粘剤としては
一般に塗被紙用の増粘剤、保水剤、流動変性剤、
接着剤として用いられる天然ないしは合成の水溶
性高分子化合物の一種以上が適宜選択して用いら
れるものであり、例えば、アルギン酸ナトリウ
ム、グアガム及びカルボキシメチルセルローズ、
ヒドロキシエチルセルローズ、ビドロキシメチル
セルローズ、メチルセルローズなどの繊維素誘導
体、ポリアクリル酸塩、スチレン・マレイン酸共
重合体塩、ポリビニルアルコール、ブテン・マレ
イン酸共重合体塩などの水溶性合成樹脂、酸化澱
粉、エステル化澱粉、カチオン澱粉、酵素変性澱
粉などの澱粉類、カゼイン、大豆蛋白、石油蛋白
などの蛋白質類などが例示される。 本発明において用いられる塗被組成物では上記
の如きアルカリ感応性合成樹脂エマルジヨン、又
はアルカリ非感応性合成樹脂エマルジヨンと増粘
剤が主たる接着剤として用いられるが、顔料100
重量部に対する合成樹脂エマルジヨンの配合割合
が3重量部より少ないと、接着強度が低くなり例
えば澱粉類、蛋白質類等の水溶性高分子接着剤を
多量に併用せざるを得ず結果的にミスドツトの充
分な改良効果が得られない。しかし、逆に顔料
100重量部に対して25重量部を越える程多量に合
成樹脂エマルジヨンを配合した場合にはやはりミ
スドツト及び網点再現性の改良効果が低下し、さ
らにコート紙のスーパーキヤレンダー仕上げ時の
ロールへの粘着傾向が増大するため、3〜25重量
部、より好ましくは5〜15重量部の範囲で配合す
るのが望ましい。 なお、本発明においてアルカリ非感応性合成樹
脂エマルジヨンと併用される増粘剤は合成樹脂エ
マルジヨンの当量以下で用いる必要があり、又多
量に使用した場合にも本発明の所望の効果が得ら
れないため、一般に顔料100重量部に対して0.01
〜4重量部、より好ましくは0.1〜1.5重量部の範
囲で配合される。 また、本発明においてアルカリ感応性合成樹脂
エマルジヨンを主たる接着剤とする塗被組成物
は、一般に適当なアルカリ物質で7.5〜13.0とい
つたPH領域に調整することによつて増粘して用い
られるが、必要に応じて上記の如き増粘剤をアル
カリ非感応性合成樹脂エマルジヨンの場合と同様
の条件で用いることも出来る。 さらに、本発明の塗被組成物には必要に応じ
て、分散剤、流動変性剤、消泡剤、染料、滑剤、
耐水化剤、保水剤等の各種助剤を本発明の所望の
効果を損なわない範囲で適宜配合することも可能
である。 本発明において、かかる塗被組成物は前述の塗
被原紙の片面ないしは両面に片面での塗被量が2
g/m2以上、好ましくは5g/m2以上になるよう
にオンマシン或いはオフマシンコーターで単層な
いしは多層コーテイングされる。この場合、両面
の塗被組成物および多層コーテイングする際の各
層を形成する塗被組成物の配合は常法に従つて適
宜変えることができる。塗被方法についても特に
限定されるものではなく、エヤーナイフコータ
ー、ロールコーターあるいはパドル及びインバー
ター型のブレードコーターでブレードがベベル及
びベント型のコーター、さらにはビルブレード、
ツインブレード、チヤンプレツクス等の各種ブレ
ードコーター等通常の各種塗被装置が適宜用いら
れる。これらの各種塗被装置のうち、特にブレー
ドコーターはより平滑な塗被面が得られるため好
ましく用いられる。 かくして得られる本発明のグラ輪用中質コート
紙は、ミスドツト及び網点再現性が著しく改善さ
れており、しかも優れた白紙光沢を有するもので
ある。本発明の方法によつてかかる効果の得られ
る理由については明らかではないが、特定の原紙
及び塗被組成物の組合せが相剰的な効果を呈して
いるものと思われる。因に、グラ輪用コート紙の
塗被組成物に単に、ソールバインダー型の組成物
を用いることは例えば、TAPPI Vo1.51No.
2P86A〜91A,TAPPI Vo1.50No.12P622〜629,
API1975、6月号P24〜25等で知られているが、
かかる塗被粗成物ではミスドツトの改良について
は一応の効果が得られるものの、網点再現性の改
良については本発明程の効果は得られず、本発明
の塗被組成物に特定の割合で配合される微細な重
質炭酸カルシウムが、例えば塗被層のポーラス性
との関連でグラビヤインキ溶剤の吸収性を易く
し、網点再現性の改良に寄与しているものと推測
される。いずれにしろ、本発明の方法によれば上
記の如くミスドツトと網点再現性の著しく改良さ
れたグラ輪用中質コート紙が得られるが、特に、
全顔料に対して20重量%以上の重質炭酸カルシウ
ムを配合した場合には、塗被組成物の流動性、保
水性も著しく改良されるので、65〜75%といつた
固形分濃度でもブレードコーターでのストリー
ク、スクラツチ、スタラクタイト等の条跡トラブ
ルの発生もなく、しかも高い白色度を有する塗被
紙が極めて高能率に得られるものである。 以下に実施例をあげて、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではな
い。なお、例中の部および%は特に断らない限り
それぞれ重量部および重量%を示す。 実施例1 比較例1 ポストリフアイニングによつて42メツシユ含有
率4%に調成されたSGP15部、針葉樹晒クラフ
トパルプ(以下、単にNBKPと略記する。)65部
および広葉樹晒クラフトパルプ(以下、単に
LBKPと略記する。)20部から成るパルプ組成
(いづれも絶乾パルプの重量部)にロジンサイズ
1部、硫酸バンド3部および填料としてタルク5
部を添加した紙料を抄紙して40g/m2の中質コー
ト原紙を得た。比表面積が1.6m2/gの重質炭酸
カルシウム(丸尾カルシウム社製、スーパー
1700)15部、カオリン(EMC社製、UW―90)
85部を分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部
を用い固形分濃度65%になるように水中に分散
し、さらに接着剤として、アルカリ溶解性アクリ
ル系エマルジヨン(BASF社製、ステロコール
ST)とアルカリ非感応性アクリル系エマルジヨ
ン(BASF社製、アクロナール500D)を固形分
でそれぞれ0.4部及び7部ブレンドして配合した
後苛性ソーダによつてPHを9.5に調整して得られ
た60%濃度の塗被組成物をブレードコーターで乾
燥塗被量が両面で24g/m2となるよう上記中質コ
ート原紙に塗被、乾燥し、さらにスーパーキヤレ
ンダー処理して64g/m2の中質コート紙を製造し
た。得られた中質コート紙の紙品質テストを行い
その結果を第1表に記載した。 なお、重質炭酸カルシウムの比表面積は恒圧通
気式粉体比表面積測定装置(島津製作所製)にて
試料3gを2cm2×2cmの試料筒に充填し、600mm
水柱で20c.c.の空気が透過する時間から換算した。
(以下の例においてもすべてこの方法によつて測
定した。) また、比較例1として塗被組成物中の重質炭酸
カルシウムとカオリンの配合割合を30部と70部に
し、かつ接着剤としてアルカリ感応性エマルジヨ
ン(BASF社製、アクロナールST425D)を固形
分で2.5部、増粘剤としてカルボキシメチルセル
ロース3部を使用した以外は実施例1と同様にし
て中質コート紙を製造し、その紙品質テスト結果
を第1表に併記した。なお、比較例1では塗被層
の接着強度が弱く、スーパーキヤレンダーのロー
ルやワインダーのロールに汚れが認められ連続操
業が出来なかつた。 実施例2 比較例2 パルプ組成として、42メツシユ含有率9%に調
成されたRGP35部、NBKP40部およびLBKP25
部を用いた以外は実施例1と同様にして中質コー
ト原紙を得た。 顔料として、比表面積が1.9m2/gの重質炭酸
カルシウム(三共精粉社製、エスカロン2000)40
部およびカオリン(EMC社製、HTクレー)60
部を用い、接着剤として単量体組成がメタクリル
酸3部、酢酸ビニル5部、アクリル酸10部からな
るアルカリ溶解性共重合体エマルジヨンと単量体
組成がスチレン25部、ブタジエン40部、メタクリ
ル酸メチル15部、アクリル酸2部からなるアルカ
リ非感応性共重合体エマルジヨンを固形分で18:
82となるようにブレンドして得られたアルカリ感
応性エマルジヨンを固形分で5部用いた以外は実
施例1と同様にして調製された塗被組成物を上記
の中質コート原紙に実施例1と同様にして塗被・
乾燥し、さらにスーパーキヤレンダー処理して中
質コート紙を製造した。紙品質テスト結果を第1
表に記載する。 RGPの42メツシユ含有率を35%に調成した以
外は実施例2と同様にして得られた中質コート紙
(比較例2)のテスト結果も第1表に併記した。 実施例3 比較例3 パルプ組成として、42メツシユ含有率9%に調
成されたTMP35部、NBKP32.5部および
LBKP32.5部を用いた以外は実施例1と同様にし
て中質コート原紙を得た。別に、比表面積1.5
m2/gの重質炭酸カルシウム(備北粉化工業社
製、ソフトン1500)を分散剤としポリアクリル酸
ソーダ0.2%を用いて固形分濃度70%になるよう
に、タービン翼型撹拌機で水中に分散して得られ
た分散液をサンドグラインダー(五十嵐機械製造
社製、32G型)で約2.5mmの平均粒径を有する硝
子ビーズを粉砕メデイアとし、回転数1000rpm、
流量400/hr.で処理して比表面積2.1m2/gに
改質した。かくして得られた重質炭酸カルシウム
50部とカオリン(ヒユーバー社製、ハイドラシー
ン90)50部を顔料として用い、接着剤として、単
量体組成がメタクリル酸メチル25部、スチレン20
部、アクリル酸10部、ブタジエン45部であるアル
カリ感応性共重合体エマルジヨンを固形分で10
部、増粘剤として酸化澱粉(日本食品加工社製、
MS3800)を固形分で1部用いた以外は実施例1
と同様にして調製された塗被組成物を上記の中質
コート原紙に実施例1と同様にして塗被乾燥し、
さらにスーパーキヤレンダー処理して中質コート
紙を製造した。紙品質テスト結果を第1表に記載
する。 塗被組成物の顔料配合を重質炭酸カルシウム75
部及びカオリン25部とし、接着剤として単量体組
成がメタクリル酸25部、アクリル酸8部からなる
アルカリ溶解性エマルジヨンと単量体組成がスチ
レン35部、ブタジエン30部、アクリル酸2部から
なるアルカリ非感応性エマルジヨンを固形分で
33:67となるようにブレンドして得られたアルカ
リ感応性エマルジヨンを固形分で5部、増粘剤と
して酸化澱粉(日本食品加工社製、MS3800)を
固形分で5部使用した以外は実施例3と同様にし
て得られた中質コート紙(比較例3)のテスト結
果を第1表に併記した。 実施例4、比較例4 42メツシユ含有率25%に調成されたTMP30部、
実施例1で用いたのと同じSGP20部、NBKP50
部からなるパルプ組成にロジンサイズ0.5部、硫
酸バンド3部、填料としてカオリン3部および紙
力増強剤としてポリアクリルアマイド系樹脂0.3
部を添加した紙料を抄紙して35g/m2の中質コー
ト原紙を得た。別に、比表面積1.5m2/gの重質
炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン
1500)を分散剤を用いて固形分濃度60%に分散し
た分散液を、約1mmの平均粒径を有するシリケー
トビーズを有するアトリツシヨンミルによつて比
表面積が2.3m2/gになるよう処理した。得られ
た重質炭酸カルシウム75部とカオリン(EMC社
製、UW―90)25部を顔料として用い、接着剤と
して単量体組成がスチレン31部、ブタジエン31
部、メタクリル酸メチル10部、アクリル酸15部、
メタクリル酸13部からなるアルカリ感応性合成樹
脂エマルジヨンを固形分で4部、スチレン・ブタ
ジエン系エマルジヨン(日本合成ゴム社製、
JSR0696)を固形分で8部、増粘剤としてカルボ
キシメチルセルローズ(第一工業製薬社製、AG
ガム)を固形分で0.05部配合した以外は実施例1
と同様にして調製された塗被組成物を上記の中質
コート原紙に実施例1と同様にして塗被乾燥し、
さらにスーパーキヤレンダー処理して中質コート
紙を製造した。紙品質テスト結果を第1表に記載
する。 塗被組成物の顔料配合を重質炭酸カルシウム
100部とした以外は実施例4と同様にして得られ
た中質コート紙(比較例4)のテスト結果を第1
表に併記した。 実施例 5 パルプ組成として、42メツシユ含有率25%に調
成されたRGP20部、NBKP20部およびLBKP60
部を用いた以外は実施例1と同様にして中質コー
ト原紙を得た。別に、比表面積0.1m2/gの重質
炭酸カルシウムを分散剤としてポリアクリル酸ソ
ーダ1.0%を用いて固形分濃度70%に分散した分
散液をサンドミルによつて比表面積3m2/gにな
るよう処理した。得られた重質炭酸カルシウム
100部を顔料として用い、接着剤として単量体組
成がモノイソブチルマレエート20部、スチレン30
部、ブタジエン40部、アクリル酸10部からなるエ
マルジヨン及びスチレン58部、ブタジエン40部、
イタコン酸2部からなるエマルジヨンをそれぞれ
固形分で2部と10部配合した以外は実施例1と同
様にして調製された塗被組成物を上記の中質コー
ト原紙に実施例1と同様にして塗被乾燥し、さら
にスーパーキヤレンダー処理して中質コート紙を
製造した。紙品質テスト結果を第1表に記載す
る。 実施例 6 パルプ組成として、42メツシユ含有率5%に調
成されたSGP70部、NBKP30部を用いた以外は
実施例1と同様にして中質コート原紙を得た。別
に、比表面積0.08m2/gの重質炭酸カルシウムを
分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.6%、テト
ラソジウムピロフオスフエート0.2%を用いて固
形分濃度73%に分散した分散液を横型サンドミル
(ダイノーミル)によつて比表面積4.5m2/gまで
処理した。 得られた重質炭酸カルシウム100部、接着剤と
してアクリル系アルカリ感応性合成樹脂エマルジ
ヨン(BASF社製、アクロナールST420D)を固
形分で5部、さらに染料、消泡剤、耐水化剤、ア
ンモニアを適宜配合して成る固形分濃度63%の塗
被組成物をブレードコーターで、乾燥塗被量が両
面で26g/m2となるよう、上記中質コート原紙に
塗被、乾燥し、さらにスーパーキヤレンダー処理
して中質コート紙を製造した。得られた中質コー
ト紙の品質テスト結果を第1表に記載した。 実施例 7 パルプ組成として、42メツシユ含有率15%に調
成したRGP35部、LBKP65部を用い、かつ塗被
組成物の顔料として、アトライター処理によつて
比表面積を2.5m2/gとされた重質炭酸カルシウ
ム80部、カオリン(EMC社製、HTクレー)20
部を用い、接着剤としてメチルメタクリレート・
ブタジエン系エマルジヨン(三井東圧社製、
ML717)を固形分で20部、カルボキシメチルセ
ルローズを固形分で1部配合し、苛性ソーダの添
加は行なわなかつた以外は実施例1と同様にして
中質コート紙を製造し、その品質テスト結果を第
1表に記載した。 実施例 8 42メツシユ含有率20%に調成したSGP30部、
NBKP55部、LBKP15部からなるパルプ組成に、
サイズ剤としてアルキルケテンダイマー(デイツ
クハーキユレス社製、ハーコン40)0.05部、定着
剤としてポリアミドエピクロルヒドリン(デイツ
クハーキユレス社製、カイメン)0.05部、紙力増
強剤としてカチオン澱粉1.0部及び填料として重
質炭酸カルシウウ8部を添加した紙料を中性抄紙
して50g/m2の中質コート原紙を得た。 塗被組成物の顔料として、アトリツシヨンミル
によつて65%濃度で処理して1m2/gから4m2
gに比表面積を改質された重質炭酸カルシウム60
部、カオリン(EMC社製、HTクレー)20部お
よび水酸化アルミニウム(昭和電工社製、ハイジ
ライトH―42)20部を用い、接着剤としてスチレ
ン・ブタジエン系エマルジヨン(日本合成ゴム社
製JSR0697)を固形分で4部、増粘剤として燐酸
エステル澱粉(アベベ社製、ニールガムM―85)
を固形分で3部用いた以外は実施例1と同様にし
て調製された塗被組成物を上記の中質コート原紙
に実施例1と同様にして塗被乾燥し、さらにスー
パーキヤレンダー処理して中質コート紙を製造し
た。紙品質テスト結果を第1表に記載する。 比較例 5 塗被組成物の顔料配合をカオリン100部とし、
接着剤としてアルカリ溶解性アクリル系エマルジ
ヨン(BASF社製、ステロコールST)を固形分
で0.4部とスチレン・ブタジエン系エマルジヨン
(住友ノーガタツク社製、SN―304)を固形分で
28部ブレンドして配合した以外は実施例1と同様
にして中質コート紙を製造し、その品質テスト結
果を第1表に記載した。なお、スーパーキヤレン
ダ掛けの際コート紙がスーパーロールに粘着する
傾向が強く作業性が不良であつた。 比較例 6 塗被組成物の顔料として、軽質炭酸カルシウム
(白石工業社製、PZ)50部、カオリン(EMC社
製、HTクレー)50部を用いた以外は実施例2と
同様にして中質コート紙を製造し、その品質テス
ト結果を第1表に記載した。この場合、スーパー
ロール等各工程のロールに汚れが認められ作業性
が著しく悪かつた。 比較例 7 塗被組成物の接着剤として、メチルメタクリレ
ート・ブタジエン系エマルジヨン(三井東圧社
製、ML―717)を固形分で10部と酸化澱粉を固
形分で5.5部用い、苛性ソーダを使用しなかつた
以外は実施例1と同様にして中質コート紙を製造
し、品質テスト結果を第1表に記載した。 比較例 8 塗被組成物の顔料として、比表面積が1.3m2
gの重質炭酸カルシウム10部、カオリン(EMC
社製、UW―90)90部を用いた以外は実施例1と
同様にして中質コート紙を製造し、品質テスト結
果を第1表に記載した。 比較例 9 塗被組成物の接着剤として、スチレン・ブタジ
エン系エマルジヨン(日本合成ゴム社製、JSR―
0696)を固形分で4部とカルボキシメチルセルロ
ーズを固形分で0.3部、カゼインを固形分で4部
用いた以外は実施例1と同様にして中質コート紙
を製造し、品質テスト結果を第1表に記載した。 第1表の結果から明らかなように、本発明の各
実施例で得られた中質コート紙は各比較例の中質
コート紙に比べいずれも、ミスドツト、網点再現
性が良好で、グラ輪用中質コート紙として極めて
バランスのとれた高品質を呈していた。 なお、第1表に記載した品質テスト結果はJ.
TAPPI紙パルプ試験法、No.24m「紙のグラビヤ印
刷適性試験方法(印刷局式)」により印刷した印
刷物を目視及び拡大写真によつて評価した。な
お、評価基準は相対的な評価として下記の4段階
で示した。 ◎…極めて優れている。 〇…優れている。 △…やや劣る。 ×…極めて劣る。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において、塗被組成物の顔料と
して重質炭酸カルシウムを配合する場合の、重質
炭酸カルシウムの比表面積と配合割合の関係を図
示したものであり、本発明においては斜線を施し
た範囲内で重質炭酸カルシウムの比表面積と配合
量が選択されるものである。 第2〜第4図は本発明の実施例及び比較例で得
られたコート紙の品質テストにおける印刷物の拡
大写真(40倍)である。第2図は実施例2の写真
であり、第3図(比較例1)及び第4図(比較例
5)に比較してミスドツト、網点再現性とも著し
く良好であることが明確に認められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 JISP8207法における42メツシユ繊維フラク
    シヨン含有率が30%以下である高歩留パルプを含
    有する原紙に、 (a) 顔料として、1.5m2/g〜5m2/gの比表面
    積を有する重質炭酸カルシウムを以下の条件で
    含有し、 (i) 比表面積が1.5m2/g〜2.5m2/gの場合: 全顔料に対し5重量%以上、(95S―137.5)
    重量%以下(ただし、Sは比表面積(m2
    g)を表わす。) (ii) 比表面積が2.5m2/g〜5m2/gの場合: 全顔料に対し5〜100重量% (b) 主たる接着剤として、アルカリ感応性合成樹
    脂エマルジヨン、又はアルカリ非感応性合成樹
    脂エマルジヨンと増粘剤を含有してなる塗被組
    成物を塗被することを特徴とするグラ輪用中質
    コート紙の製造方法。 2 高歩留パルプのJISP8207法における42メツ
    シユ繊維フラクシヨン含有率が10%以下であるこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項記載の製造方
    法。 3 高歩留パルプのJISP8207法における42メツ
    シユ繊維フラクシヨン含有率が5%以下であるこ
    とを特徴とする請求の範囲第2項記載の製造方
    法。 4 重質炭酸カルシウムを全顔料に対し10重量%
    以上含有せしめることを特徴とする請求の範囲第
    1項記載の製造方法。 5 重質炭酸カルシウムがサンドミル処理された
    比表面積2〜5m2/gを有する重質炭酸カルシウ
    ムであることを特徴とする請求の範囲第1項記載
    の製造方法。 6 主たる接着剤がアルカリ感応性合成樹脂エマ
    ルジヨンであることを特徴とする請求の範囲第1
    項記載の製造方法。 7 アルカリ感応性合成樹脂エマルジヨンがスチ
    レン、ブタジエン、エチレン系不飽和カルボン酸
    を主成分とすることを特徴とする請求の範囲第6
    項記載の製造方法。
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