JPS63272689A - 輸送除振コンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ＬＬＬ立且■皇１ 本発明は物品を輸送するために用いるコンテナに関する
ものである。

良釆且韮 従来物品を輸送するコンテナの場合、輸送物品をウレタ
ン等の緩衝材で十分に包装したのちコンテナに搭載した
り、大きな物品などは単品ごとに木枠を組み、専用の木
箱を手作業で製作して、振動、衝撃の吸収を図り輸送し
ていた。

またそれほど大きくない物品は発泡スチロールなどでガ
タを止め、動かないようにしてダンボール箱に入れて梱
包し輸送するなどしていた。

°　し　　　　　と　　　　　、。

しかし振動、Ｗ撃を吸収するように物品を梱包するのに
手間と時間を要していた。

また上記方法により物品を包装し輸送する場合でも、振
動、！ｉ＊ｌ！吸収に限界があり、さらにはある周波数
の振動に対して共振を起すなど問題があった。　特に精
密機器を取り扱う場合など、吸収しきれない振動、Ｖｊ
１′ｓが損傷の原因となることがある。

また輸送する物品の荷姿は様々であり輸送用の大型トラ
ック等に載せる場合に互いに干渉しないよう十分間隔を
おけて載置されるので、また上下に重ねて載せることは
不可能であるので荷台空間が無駄に使用され輸送効率が
極めて悪い。

しかも荷物用リフトによる荷役作業も手間を要するもの
であった。

ｒ」　　　　　　　ための　　゛ 本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とす
る処は、外箱の内側に除振部材に支持された内箱を設け
る構成とすることで、荷物を収納する内箱への振動伝達
を回避し、衝撃の吸収を行い、かつ荷役作業を容易にす
るとともに輸送効率も向上させることができる輸送用除
振コンテナを供する点にある。

すなわち本発明は荷物を収納する内箱と、同内箱を内部
に含む外箱の二重構造をなし該内箱と外箱の間隙に防振
部材を介在させて内箱を支持した輸送＃振コンテナであ
る。

荷物を収納する内箱は防振部材を介して外箱に支持され
るので外部からの振動および！！撃は防振部材によって
吸収され内箱および荷物には伝達されず、荷物を振動等
から保護することができる。

また外部は外箱で保護されているので外観上連通のコン
テナと変りなく荷役作業も容易である。

さらにトラック等へ積載する場合でも、荷台空間を有効
に使用できるとともに上下の積み徂ねも可能であり、よ
って輸送効率を向上させることができる。

丸−生一旦 以下第１図ないし第６図に図示した本発明に係る一実施
例について説明する。

第１図は本実施例の輸送除振コンテナ１の縦断面図であ
る。

矩形の外箱２の内側に同形でサイズの小さい内箱３が防
振部材の一種である防振ゴム４を介して支持される二重
構造をしている。

防振ゴム４は外箱２と内箱３との間の間隙５に数箇所配
置されており、外箱２の底板と内箱３の底板との間には
前後左右およびその他適当な箇所に配置されて外箱２の
重量を支えるとともに、外箱２と内箱３の前後左右の側
面どうしの間にも適当な箇所に複数個配置されている。

この防振ゴムは他の種類の防振装置でもよい。

例えば全屈バネ、ウレタンフオーム類その他の弾性体な
どである。

また内箱３の外面には適当な位置に複数の動吸振器６が
取付けられており、かかる動吸振器６は全て外箱２と内
Ｗ３の闇Ｍ５内に配置されるものである。

外箱２と内箱３の各上端部間の隙間には伸縮自在の蛇腹
式弾性体７が架は渡され、同問隙に物が侵入するのを防
止している。

そして上方間口部を蓋う上Ｍ８が、外箱２の一上端縁に
回転ヒンジ９をもって開閉自在に枢支され、腰上Ｍ８を
閉めた状態で外箱２の他方の上端縁に取付けられたバッ
クル１０によって上Ｍ８がロックされるようになってい
る。

外箱２の底板下面には前後左右に４箇所収納式のキャス
ター１１が設けられており、必要に応じて上方に位置す
るレバー１２を引くことによりキャスター１１を外箱２
と内箱３の間隙５に収納することができる。

同キャスター１１の収納機構を第２図に基づき説明する
。

キャスター１１は三角形状の支持板１３と車輪１４とか
らなり、支持板１３の一隅部に車輪１４が回動自在に支
持され、支持板１３の他の一隅は外箱２に固定された支
軸１５によって支承され、支持板１３が重輪１４と一体
に回動可能に支持されている。

支持板１３の残り隅部には円孔が穿たれ、外箱２の所定
位置に穿設された円孔と合致したところで百円孔を支持
棒１６によって貫通することでキャスター１１を第２図
実線で示す状態に保ち、突出した車輪１４によってコン
テナ１を支持することができる。　支持板１３の円孔の
近傍に端部を固着されたロープ又はワイヤー１７が上方
向に向い図示されない箇所で水平方向に曲げられてその
端部は前記レバー１２に固着されている。

前後左右のキャスター１１はともに以上のような機構を
有し、キャスター１１とレバー１２とを結ぶローブ又は
ワイヤー１７は外箱２と内箱３との間隙５内に張設され
ている。

したがってキャスター１１が突出した状態では車輪１４
によりコンテナの移動が容易になされるとともに、地面
と外箱２の底板との間に空間を有するのでリフトのハン
ドラ（爪）を同空間部に挿入してコンテナを持ち上げる
ことが可能である。

そしてコンテナを持ち上げた状態でキャスター１１の支
持棒１Ｇを扱き取りレバー１２を引くことにより４個の
キャスター１１は外箱２内で内箱３の外側に収納され（
第２図で収納状態を破線で示す）、上下への段積みを可
能とする。

内箱３の内面には緩衝材２１が敷設され、荷物２０は支
持装置２２により内箱３の底板に固定されるとともに残
りの内部空間には緩衝部材２３を充填して撮動、衝撃を
回避するようにしている。

第３図には内箱３の外面に取り付けられる動吸振器６を
拡大した図を示しているが、同動吸振器６は、内箱３の
外側に支持ブロック３０が固定され、同支持ブロック３
０よりレバー３１が内箱３に平行に突出していて、その
先端に錘３２が固着されている。

この錘３２がばねの役割を果たすレバー３１により振動
することで内箱３の振動を吸収することができる。

ここで第３図に２点鎖線で示したように支持ブロック３
０を両側に拡大してレバー３１の支持点を変え長さを変
更することで動吸振器ばね定数を調整することができる
。

またレバ−３１自体の長さを変えたり、錘３２の取付位
置を変えることによっても動吸振器ばね定数を変更でき
る。

本実施例に係る除振コンテナは以上のような構造をして
おり、防振機構を説明するための模式図を図示すると第
４図のようになる。

防振ゴム４はばねと減衰器（ダンパー）とからなり、そ
のばね定数をに１減衰係数をＣとしている。　Ｍは内箱
３と荷物２０とを加えた質量であり、（ｍｔ、ｋｔ、Ｃ
ｔ）、（ｍ２．ｋｔ＋０２）＋・・・・・・、　　（ｍ
ｎ　、　ｋｎ　、　Ｃｎ　）は各動吸振器６の錘３２の
質量、レバー３１のばね定数、レバー３１の減衰係数を
それぞれ示すものである。

床面からの振ｖＪ（加速度）５２は防振ゴム４を介して
ばね定数に、減衰係数Ｃにより減衰され内箱３に伝達さ
れるが、さらに適切にばね定数を調整された動吸振器６
により、その錘３２の振動Ｘｎが内箱３の撮動ジを吸収
してより内箱３の撮動を除去することができる。

第５図は上下方向の床振動（振動加速度Ｘ）が該除振コ
ンテナに加わった場合の内箱３の振動（振動加速度りを
応答倍率（＝１ジ／父１）として示したもので横軸が床
振動周波数であり、縦軸が応答倍率を示す。

同図において実線が本実施例の除振コンテナの場合の結
果を示し、破線が防振装置を有しない通常のコンテナの
荷物の振動特性を示している。

従来のコンテナでは内部の荷物は支持装置で支持される
ほか荷物以外の内部空間を緩衝部材で充填しているだけ
であるので、第５図に破線で示すように、共振周波数ｆ
ｏをいずれかの周波数において有し、同周波数ｆ、では
激しい振動が荷物に加わることになる。

これに対し本実施例の場合かかる共振周波数ｆｏにおけ
る振動を除去するように動吸振器６のばね定数を調整す
ることで実線で示すように大幅に共振点における応答倍
率を低減することができる。

従来の共振周波数ｆｏの前後に若干応答倍率が１を越え
るピークが見られる程度で防振効果が明らかに表われて
いる。

第６図は上下方向のＷＩ撃が加わった場合の時間経過に
伴う応答波形（減衰特性）を示し、破線が通常のコンテ
ナ、実線が本実施例に係る除振コンテナ１の応答波形を
示している。

明らかに本実施例のコンテナの方が大幅に振幅が減じて
いるとともに、減衰時間も短時間で良好な結果が得られ
ている。

以上の試験は上下方向の振動、衝撃試験であったが、水
平方向についても略同様の結果が得られ、大きな防振効
果を発揮することができる。

以上のように本実施例に係る除振コンテナは、共振周波
数における振動を低減することであらゆる振動に対処し
て振動を除去し、衝撃を吸収することかできる。

また外箱２に収納可能なキャスター１１を設けることで
輸送除振コンテナ１の水平移動を容易にするとともに、
リフトによる持ち」二げも簡単にでき荷役作業の効率を
向上させることができる。

ざらにキ１戸スター１１が外箱２内に収納できるのでコ
ンテナの上下への段積みが可能でトラック等の荷台空間
を荷姿によらずに最大限効率良く利用でき輸送効率を上
げることができる。

なお以上の実施例では、内箱３を支持するのに防振ゴム
を用いたが、第７図に図示するように上層の防振ゴム３
５と下層の積層ゴム体３６とからなる２層構造としても
よい。

積層ゴム体３６はゴム層と金属板とを交互に積層したも
のであり、主に水平方向の振動を除去することができる
。

該２層構造の防振部材は内箱３の底板ばかりでなく外側
面にも取付けることにより内箱３の上下の振動の除去に
効果を有する。

また第８図に図示するように輸送除振コンテナ４０の上
蓋４１の上面適当な位置に突起４３を設け、外箱４２の
底板下面に凹部４４を前記突起４３と対応する位置に設
けることによりキャスター４５を収納して除振コンテナ
４０を上下に段積みしたときに、上蓋４１の突起４３が
上段の除振コンテナ４０の底板の凹部４４に嵌合して、
固定され、位置ずれを防止することができる。

ｌ且Ｌｌ」 本発明は、荷物を収納する内箱が防振部材を介して外箱
に支持されるので、外部からの振Ｓｉｔおよび衝撃は防
振部材によって吸収され、内箱および荷物には伝達され
ず、荷物を振動から保護することができる。

また外箱により外観上普通のコンテナと変わりなく荷役
作業が容易にできる。

該除振コンテナを輸送用車輌に積載する場合でも荷台空
間を有効に使用できる。

また外箱により上下への段積みが可能であるのでより輸
送効率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の輸送除振コンテナの縦
断面図、第２図は同実施例のキャスタ一部分の説明図、
第３図は同実施例の〃」吸振器の側面図、第４図は同実
施例の模式図、第５図は振動試験における応答倍率を示
した図、第６図は衝撃試験における減衰特性を示した図
、第７図は別実施例の防振部材の断面図、第８図はさら
に別の実施例に係る輸送除振コンテナの斜視図である。 １・・・輸送除振コンテナ、２・・・外箱、３・・・内
箱、４・・・防振ゴム、５・・・間隙、６・・・動吸振
器、７・・・弾性体、８・・・上蓋、９・・・回転ヒン
ジ、１０・・・バックル、１１・・・キ１シスター、１
２・・・レバー、１３・・・支持板、１４・・・車輪、
１５・・・支軸、１６・・・支持林、１７・・・ロープ
又はワイヤ、２０・・・荷物、２１・・・緩衝材、２２
・・・支持装置、２３・・・緩衝部材、３０・・・支持
ブロック、３１・・・レバー、３２・・・錘、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）荷物を収納する内箱と、同内箱を内部に含む外箱
   の二重構造をなし該内箱と外箱の間隙に防振部材を介在
   させて内箱を支持したことを特徴とする輸送除振コンテ
   ナ。
2. （２）前記内箱と外箱との隙間において内箱外面に動吸
   振器を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の輸送除振コンテナ。