JPS6327091Y2 - - Google Patents

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JPS6327091Y2
JPS6327091Y2 JP1982048135U JP4813582U JPS6327091Y2 JP S6327091 Y2 JPS6327091 Y2 JP S6327091Y2 JP 1982048135 U JP1982048135 U JP 1982048135U JP 4813582 U JP4813582 U JP 4813582U JP S6327091 Y2 JPS6327091 Y2 JP S6327091Y2
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fuel
injection
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plunger
passage
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JP1982048135U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関の燃料噴射ポンプに係り、
詳しくは、燃料噴射の特性を適切に改良した燃料
噴射ポンプに関する。
従来の燃料噴射ポンプとしては、例えば第1図
に示すようなものがある。(日産自動車(株):和昭
55年4月発行サービス周報第418号「ダツトサン
ブルーバード」P.42、〜P.58、)これは、分配型
の燃料噴射ポンプであり、ポンプ入口1より吸入
された燃料がベーンポンプ2により加圧され、プ
レツシヤレギユレータ3による調圧作用を受けた
後にポンプ室4を経て高圧室5に導入される。高
圧室5は導入された燃料は、機関のクランク軸の
回転に同期して回転並びに往復運動をするプラン
ジヤ6で数百気圧にまで圧縮され、プランジヤ6
に設けた燃料通路7及びリセス部8から吐出通路
9に流入し、吐出弁10を経て図示しない噴射ノ
ズルへと圧送される。
噴射量は、プランジヤ6に設けた高圧室5に連
通するカツトオフポート11をコントロールスリ
ーブ12で開閉することにより制御され、コント
ロールスリーブ12を図中右方に移動させてカツ
トオフポート11の開口時期を遅くすると、噴射
終りの時期が遅くなつて噴射量が増加する。
しかしながら、上記の如き燃料噴射ポンプでは
プランジヤ6が圧送(圧縮)行程にある途中でカ
ツトオフポート11を開いて噴射量を制御するよ
うに構成されているので、噴射量が少ない時は噴
射期間が極めて短くなつてしまう。すると、着火
遅れ期間内に全燃料が噴射されて着火時点で燃料
全体が一気に爆発的に燃焼するため、低負荷時
(小噴射域)での燃焼音が高くなると同時に、燃
焼温度が高くなつて排気中のNOx濃度が高くな
るという問題があつた。
かかる問題を解決しようとしたものに、実願昭
52−176250号(実開昭54−103414号)に記載のも
のが知られる。これはアイドリング時などの低回
転域において高圧側の燃料の一部を低圧側に流出
させることによつて燃料噴射圧力を通常よりも低
下させ、然も予めアイドリング時の噴射時間を長
くするように設定しておくことにより、燃焼の速
度を低下させて燃焼音を低減させるものである。
しかしながら、かかる燃料噴射ポンプによる
と、高圧が瞬間にリリーフされることになるた
め、高圧側の圧力(噴射圧力)を所定の中間圧力
に制御することが困難となり、機関の運転状態に
応じた燃料を噴射供給することができなくなつて
所期の目的を達成することができなくなる惧れが
ある。
本考案はこのような従来の問題点に着目してな
されたもので、燃料圧送(噴射)の初期ないし小
噴射量時における燃料の吐出通路の一部を狭くし
て噴射燃料の流量制御を行い噴射期間を長くし、
もつて、アイドリング及び低負荷走行領域の燃焼
速度を低下させ燃焼音とNOxとを低減すると共
に、精度良く噴射圧力制御が行える燃料噴射ポン
プを提供することを目的とするものである。
そのため、本考案では、内燃機関のクランク軸
の回転に同期して往復運動をするプランジヤと、
このプランジヤの往復運動により燃料を導入及び
圧縮する高圧室と、燃料圧送の流量制限が大きい
副通路と、燃料圧送の流量制限が小さい主通路
と、燃料圧送の初期ないし小噴射量時は前記副通
路を介して前記高圧室と噴射ノズルとを連通させ
る一方、燃料噴射の後期ないし大噴射量時は主と
して前記主通路を介して前記高圧室と噴射ノズル
とを連通させる切換手段と、を設けて燃料噴射ポ
ンプを構成するようにした。
以下に本考案を図示された実施例に基づいて詳
細に説明する。
第2図は本考案の一実施例を示す燃料噴射ポン
プ全体の断面図であり、ポンプハウジング20に
は燃料入口21と、該入口21から吸入された燃
料を数気圧まで加圧するベーンポンプ22と、該
ポンプ22で加圧された燃料の圧力を調整するプ
レツシヤレギユレータ23とを設け、調圧された
燃料をポンプ室24から吸入通路25を経て高圧
室26に導入する。高圧室26は、ポンプハウジ
ング20に固定したプランジヤバレル27と、機
関のクランク軸の回転に同期して回転並びに往復
運動をするプランジヤ28とで構成されている。
29はドライブ軸、30はフエイスカム、31は
該カム30に転接するローラであり、前記カム3
0によるリフトだけプランジヤ28がプランジヤ
バレル27内を往復運動する。
又、プランジヤ28には高圧室26に連通する
燃料通路32を設けると共に、この通路32をプ
ランジヤ28の外周面に開口させるリセス部33
及び、通路32をポンプ室24に開口させるカツ
トオフポート34と、を設けてなり、プランジヤ
28に嵌挿したコントロールスリーブ35をガバ
ナ機構36で位置制御することにより、噴射終り
の時期を制御して噴射量を可変制御できるように
していること、従来と同様である。
一方、前記プランジヤバレル27には、燃料圧
送の初期にプランジヤ28のリセス部33と通じ
る副通路37と、燃料圧送の後期にリセス部33
と通じる主通路38とを設け、両通路37,38
と図示しない噴射ノズルに至る高圧配管とを吐出
弁39を介して接続している。そして、前記副通
路37の一部にオリフイス40を設けることによ
り、この副通路37の通路抵抗(圧送の制限)を
大きくし流量制限している。尚、主副の通路3
7,38及び吐出弁39は一組となつてプランジ
ヤバレル27の周囲に気筒数と同一組数だけ形成
されており、プランジヤ28の回転によつて各気
筒への燃料の分配が実行されるようになつてい
る。又主副の通路37,38は、第2図に示した
ように軸方向にずれて設けられている他に、第3
図に示すように周方向にも位相を異ならせおり、
プランジヤ28の回転並びに往復運動にともな
い、リセス部33が副通路37と重なり合つた後
に主通路38と重なり合うようにしてあり、本実
施例における切換手段は、プランジヤ28に形成
したリセス部33が相当する。
上記の構成において、プランジヤ28が図中左
側に動く吸入行程では、ポンプ室24内の燃料が
高圧室26に導入される。プランジヤ28が右行
する圧送行程になると、高圧室26の燃料が圧縮
されて燃料通路32に流入する。又、この圧送の
初期は、リセス部33が副通路37のみと通じて
おり、しかも、この副通路37にはオリフイス4
0を設けているので、燃料は徐々に圧送される。
次いで、圧送が進んでプランジヤ28が回転す
ると、流通抵抗の小さい主通路38にリセス部3
3が通じるので圧送抵抗が減少して燃料の圧送量
が急激に増加する。そして、所定量の燃料が噴射
された時に、コントロールスリーブ35からカツ
トオフポート34が外れるので、高圧室26が、
ポンプ室24に開放されて圧送(噴射)が終了す
る。
従つて、無負荷及び低負荷時のように小噴射量
での運転時には、従来に対比して噴射期間が長く
なり、しかも、大噴射量時には実質的に無視でき
る程度にしか噴射期間が長くならないので、高負
荷域での出力特性及び排気特性を損なうことなく
低負荷域での排気特性及び騒音・振動を改善でき
る。
第4図は本考案の他の実施例を示したものであ
り、この実施例では、主通路38と副通路37と
を設けた制御ピストン41を吐出通路42に設
け、該ピストン41より上流の吐出通路42の圧
力、つまり、高圧室26の圧力に応じてピストン
41を移動させて主副通路37,38を切換える
ようにしているもので、前記制御ピストン41が
本実施例における切換手段に相当する。
即ち、常時は図示のようにスプリング43で制
御ピストン41を保持して副通路37を吐出通路
42に連通させており、圧送の進行にともなつて
ピストン41の端面に加わる燃料の圧力が上昇す
ると、スプリング43に抗して制ピストン41が
図中下降して主通路38を開けるようにしたもの
である。従つて、この場合は、噴射ポンプ本体
(プランジヤバレル)の加工が容易化されると共
に、制御ピストン41の背圧室44にオイルを充
満し、この背圧室44を電磁弁45で開閉するよ
うにすることにより、通路の切換時点、つまり、
噴射率が急激に高くなる時期を最適制御すること
もできる。又、このように背圧室44をダンパと
して使用した場合は、高速又は高負荷域でのピス
トンの戻りが間に合わないことがあるが、このよ
うな場合には噴射量が多いので初期の噴射率を小
さくする必要はなく、むしろ、噴射率を初期から
高くして噴射期間を短縮させるほうが良い場合も
生じる。
第5図は上記のような制御ピストン41をソレ
ノイド46で強制的に制御するようにしたもので
あり、制御ピストン41とソレノイド46のアマ
チユア47とをロツド38を介して連結すること
により、コイル49に電流を流した時のみ図示の
ように制御ピストン41の上下流間を副通路37
を介して連通させるようにしている。このため
に、この場合は、機関の負荷又は回転数等に応じ
てソレノイド46を制御して低負荷時には低噴射
率のポンプとなり、高負荷時には高噴射率のポン
プとなるが、これに油圧ロツク機構を付設して制
御ピストン41の位置精度を更に向上させるよう
にしても良い。
以上説明したように本考案によれば、圧送初期
ないし小噴射量時は副通路を経て燃料を送り出し
て燃料の圧送を制限し、圧送後期ないし大噴射量
時は流量制限の小さい主通路を介して燃料を送出
して制限を緩和するようにしたものであるから、
アイドリング及び低負荷走行領域の燃焼速度を低
下させ燃焼音とNOxとを低減することができる。
更に、本考案によれば、高圧室の圧力をリリーフ
することなくアイドリング及び低負荷走行領域で
の噴射期間を長くすることができるため、噴射圧
力を精度良く制御することが可能である。又、噴
射後期ないし大噴射量時は、従来に対比して噴射
率を高くできるので、この時の噴射期間を短縮で
き、燃費を改善できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の断面図、第2図は本考案の一
実施例を示す燃料噴射ポンプ全体の断面図、第3
図は第2図の要部の断面図、第4図及び第5図は
それぞれ本考案の他の実施例を示す要部の断面図
である。 26……高圧室、27……プランジヤバレル、
28……プランジヤ、32……燃料通路、33…
…リセス部、37……副通路、38……主通路、
39……吐出弁、40……オリフイス、41……
制御ピストン、42……吐出通路、43……スプ
リング、46……ソレノイド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) クランク軸の回転に同期して往復運動をする
    プランジヤと、プランジヤの往復運動により燃
    料を導入及び圧縮する高圧室と、圧送の流量制
    限が大きい副通路と、圧送の流量制限が小さい
    主通路と、燃料圧送の初期ないし小噴射量時は
    副通路を介して高圧室と噴射ノズルとを連通さ
    せる一方、燃料噴射の後期ないし大噴射量時は
    主として主通路を介して高圧室と噴射ノズルと
    を連通させる切換手段と、を設けてなる内燃機
    関の燃料噴射ポンプ。 (2) 切換手段が、プランジヤに形成した送油用の
    リセス部であり、圧送初期にリセス部が副通路
    にのみ通じると共に、圧送後期においてリセス
    部が主通路と通じるように構成したことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の内
    燃機関の燃料噴射ポンプ。 (3) 切換手段が、高圧室の圧力又は外部から供給
    された電磁力で位置調整される制御ピストンで
    あり、該ピストンの位置に応じて主副通路が切
    換使用されるようにしたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の内燃機関の燃
    料噴射ポンプ。
JP4813582U 1982-04-05 1982-04-05 内燃機関の燃料噴射ポンプ Granted JPS58151352U (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS58151352U JPS58151352U (ja) 1983-10-11
JPS6327091Y2 true JPS6327091Y2 (ja) 1988-07-22

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ID=30059070

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JP4813582U Granted JPS58151352U (ja) 1982-04-05 1982-04-05 内燃機関の燃料噴射ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5747422Y2 (ja) * 1977-12-29 1982-10-18

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JPS58151352U (ja) 1983-10-11

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