JPS63201361A

JPS63201361A - 分配型燃料噴射ポンプ

Info

Publication number: JPS63201361A
Application number: JP62034269A
Authority: JP
Inventors: Satoru Ito; 悟伊藤
Original assignee: Diesel Kiki Co Ltd
Current assignee: Bosch Corp
Priority date: 1987-02-17
Filing date: 1987-02-17
Publication date: 1988-08-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、自動車等の内燃機関に使用される分配型燃
料噴射ポンプに関するものである。

（従来の技術）分配型燃料噴射ポンプとして、例えば実開昭６０−１２
８９６８号公報に示されているように、いわゆる２段カ
ムを用いると共に、アングライヒ送出弁を用いることは
公知である。２段カムは、例えば第３図に示されている
ように、前段に低速領域が、後段に高速領域があるカム
特性を有し、使　　　゛用領域によってプランジャの速
度が変わり、噴射率が調節されるようになっている。ま
た、アングライヒ送出弁は、送出弁の吸い戻しカラーに
アングライヒスリットを設け、残留圧力が調節されるよ
うになっている。これによると、アングライヒスリット
の作用により、エンジンが低速、低負荷の場合には吸い
戻し量が少なくなって噴射管の残留圧力が高くなるので
、噴射開始するまでのプランジャのストロークが短くな
ってカムの前段の低速領域が使用されて低噴射率となり
、穏やかな燃焼としてノック音を小さくする。一方、高
速、高負荷時にはその逆に、噴射開始までのプランジャ
のストロークが長くなってカムの後段の高速領域が使用
されて高噴射率となり、エンジンの出力を増大させるこ
とができるものである。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、上記従来例においては、送出弁のアング
ライヒスリットにより残留圧力を調節して噴射開始まで
のプランジャのストロークを調節しているので、その調
節幅には限界があり、高速時においても低噴射率部分が
使用され、所望通りの高出力を得ることができないとい
う問題点があった。

そこで、この発明は、上記の問題点を解消し、低速時に
は従来と同様に低噴射率としたまま、高速で低噴射率部
分を取り除き、高出力を得ることができる分配型燃料噴
射ポンプを提供することを課題としている。

（問題点を解決するための手段）しかして、この発明の特徴とするところは、カムを前段
に低速領域が、後段に高速領域がある２段カムとすると
共に、タイマにより所定値以上進角させた場合、吸入ポ
ートが閉じ終わる前にカムがリフトを開始するよう吸入
グループと吸入ポートとの位置関係を定めたことにある
。

（作用）エンジンの低速時においては進角しないので、吸入ポー
トの閉じ終わり後にカムがリフトを開始し、プランジャ
により高圧室が加圧される。したがって、高圧室の燃料
が吸込み空間へ戻されることがないので、プランジャの
ストロークが小さい時点から噴射が開始され、カムの低
速領域が使用されて噴射率を小さくすることができる。

一方、高速時においては進角するので、その進角量が所
定値以上になると、吸入ポートの閉じ終わり前に一カム
がリフトを開始する。したがって、高圧室の燃料の一部
が吸入ポートを介して吸込み空間へ逆流し、実際の加圧
が遅れ、プランジャが所定量ストロークした後に吸入ポ
ートが閉じて実際の噴射が開始され、その場合にはカム
の後段の高速領域のみが使用されて高噴射率とすること
ができるものである。

（実施例）第２図において、分配型燃料噴射ポンプは、吸込み空間
１を構成するハウジング２を有し、このハウジング２に
は駆動軸３が挿入されている。この駆動軸３は、エンジ
ンを駆動源として回転し、この駆動軸３にフィードポン
プ４が装着され、このフィードポンプ４の駆動により吸
込み空間１に燃料が供給されるようになっている。この
吸込み空間ｌの燃料圧は、図示しないレギュレーティン
グパルプによりエンジンの回転数に対応するようになっ
ている。

また、ハウジング２の一端にはシリンダ５が固装され、
このシリンダ５にプランジャ６が摺動自在に挿入されて
おり、このシリンダ５とプランジャ６壱に囲まれて高圧
室７が構成されている。

プランジャ６は、前述した駆動軸３にカムディスク８を
介して嵌合されている。このカムディスク８の他面周縁
にはカムが形成され、このカムにローラ９が当接し、こ
のローラ９はローラホルダ１０に回動自在に支持されて
いる。したがって、プランジャ６は、カムプロフィルに
沿って往復動すると共に、駆動軸３及びカムディスク８
と共に回転する。また、このローラホルダ１０は、タイ
マ１１に連結されており、このタイマ１１は、吸込み空
間１の燃料圧により作動し、エンジンの回転数に応じて
ローラホルダ１０を回動して進角させるようにしである
。

前述したプランジャ６は、高圧室７に臨む先端に吸入グ
ループ１２がエンジンの気筒数に対応する数だけ形成さ
れている。また、該吸入グループ１２に所定の角度で連
通ずる吸入ポート１３がシリンダ５に形成されている。

この吸入ポート１３の他端は、ハウジング２に形成され
た吸入通路１４を介して吸込み空間１に接続されている
。また、プランジャ６の軸方向には、一端が高圧室７に
開口する縦孔１５が形成されている。この縦孔１５には
、プランジャ６に形成された分配ポート１６が接続され
、この分配ポート１６は、ハウジング２及びシリンダ５
に形成された分配通路１７に所定の角度のとき連通する
。分配通路１７は、送出弁１８を介して噴射管１９に接
続され、さらに、この噴射管１９が噴射弁２０に接続さ
れている。

また、縦孔１５の他端の吸込み空間１に臨む部位にはス
ピルポート２１が接続され、このスピルポート２１の周
囲にコントロールスリーブ２２が嵌挿され、このコント
ロールスリーブ２２は、ガバナからの出力に応じて変位
し、噴射量を調節するようになっている。

このような分配型燃料噴射ポンプそのものは公知である
が、この発明は、カムの形状及び吸入グループ′１２と
吸入ポート１３との位置関係に特徴を有するものである
。

カムの形状は、第１図及び第３図に示すように、前段に
低速で且つ等速の領域が、後段に高速領域がそれぞれあ
る、いわゆる２段カムとなっている。

また、吸入ポートの開口特性は、第１図点線で示す従来
例と比較すると、開口始めは同じであるが、吸入ポート
の径を大きくするか、又は吸入グループの幅を増大させ
ることにより、閉じ終わりが遅くなるようにしである。

上記吸入ポートの開口特性は、タイマにより進角させる
ことで第１図右側へ移動するが、従来例においては、最
大進角時であっても吸入ポートはカムリフト開始よりも
前に閉じるのに対し、この実施例においては、所定量θ
、進角させると、吸入ポートの閉じ終わりとカムのリフ
ト開始とが一致し、さらに最大の０２まで進角させると
、徐々に吸入ポートの閉じ終わり前にカムがリフトを開
始するようになる。その結果、０１以上に進角させると
、プランジャが吐出行程に入っても吸入グループと吸入
ポートが連通しており、高圧室の燃料の一部が吸入グル
ープ、吸入ポート及び吸入通路を介して吸込み空間に戻
され、高圧室の燃料の圧力の上昇が遅れ、その分だけ噴
射開始が遅れることになる。即ち、最大進角時には０２
分のプリストロークが与えられたことになる。

ところで、前述したタイマにより、第４図に示すような
進角特性が得られ、所定回転数Ｎ、Ｉ以上にポンプの回
転数Ｎ、が上昇すると、所定進角ｅＩが与えられるので
、これ以上では吸入ポートの閉絡わりがカムのリフト開
始よりも遅れ、前述したプリストローク効果を得る。そ
のため、第３図に示すように、低速時には低速領域が使
用されて低噴射率となるに対し、高速時にはθ２だけ遅
れて噴射を開始するので、高速領域のみが使用されて高
噴射率となるものである。

ただし、０８以上でプリストロークがつくため、見掛は
上の進角特性は第４図実線で示すようになり、点線で示
すエンジン要求の進角特性から下方へずれることになる
。これは、例えば駆動軸の外部に第２のタイマを設け、
この第２のタイマにより補正することができる。

さらに、進角がθ、となるポンプ回転数Ｎ□以上では高
圧室の燃料の一部が吸込み空間へ戻されるので、その分
だけ噴射量が減少し、噴射量特性が第５図に示すように
低下する。これは例えばアングライヒレバー如きものを
ガバナに設けて補正すればよい。

（発明の効果）以上述べたように、この発明によれば、カムを前段に低
速領域が、後段に高速領域がある２段カムとすると共に
、タイマにより所定値以上進角させた場合、カムのリフ
ト開始よりも吸入ポートの閉絡わりを遅らせるよう喋入
グループと吸入ポートとの位置関係を定めたので、進角
が少ない低速時には吸入ポートの閉じ終わり後にカムが
リフトを開始し、カムの低速領域を使用することになつ
°て低噴射率とするとかでき、また、高速時においては
進角するので、その進角量が所定値以上になると、吸入
ポートの閉絡わり前にカムがリフトを開始するので、カ
ムの後段の高速領域のみが使用されて高噴射率とし、エ
ンジンの高出力を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例におけるポー、ティング線図
、第２図は同上の実施例を示す断面図、第３図はカム角
度に対するカム速度を示す線図、第４図はエンジン回転
数に対する進角量を示す線図、第５図はエンジン回転数
に対する噴射量を示す線図である。ｌ・・・吸込み空間、　５・・・シリンダ、６・・・プ
ランジャ、７・・・高圧室、８・・・カムディスク、１
１・・・タイマ、１２・・・吸入グループ、１３・・・
吸入ポート。

Claims

【特許請求の範囲】

　プランジヤと、このプランジヤが摺動自在に嵌挿され
たシリンダと、前記プランジヤに往復回転動を与えるカ
ムと、エンジンの回転数に応じて進角量を調節するタイ
マとを具備し、前記プランジヤと前記シリンダとに囲ま
れて高圧室が構成され、前記プランジヤに形成された吸
入グループが前記シリンダに形成された吸入ポートと連
通することで前記高圧室が吸込み空間に接続されるよう
にした分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記カムに、前
段に低速領域が、後段に高速領域があるカム特性を付与
すると共に、前記タイマにより所定値以上進角させた場
合、前記吸入ポートが閉じ終わる前に前記カムがリフト
を開始するよう前記吸入グループと吸入ポートとの位置
関係を定めたことを特徴とする分配型燃料噴射ポンプ。