JPS63270569A - 塗装ラインにおける被塗物回転装置 - Google Patents

塗装ラインにおける被塗物回転装置

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Publication number
JPS63270569A
JPS63270569A JP10442687A JP10442687A JPS63270569A JP S63270569 A JPS63270569 A JP S63270569A JP 10442687 A JP10442687 A JP 10442687A JP 10442687 A JP10442687 A JP 10442687A JP S63270569 A JPS63270569 A JP S63270569A
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JP
Japan
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spring
coated
rotation
rotating
paint
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Application number
JP10442687A
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English (en)
Inventor
Takakazu Yamane
貴和 山根
Yoshio Tanimoto
谷本 義雄
Tadamitsu Nakahama
中浜 忠光
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to DE8787113844T priority patent/DE3768189D1/de
Priority to US07/100,767 priority patent/US4874639A/en
Priority to CA000547790A priority patent/CA1274729A/en
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Priority to US08/303,749 priority patent/US5565244A/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塗装ラインにおける被塗物回転装置に関する
ものである。
(従来技術およびその問題点) 被塗物、例えば自動車ボディを塗装する場合、ボディに
付着しているゴミを除去する準備工程と、ボディに塗料
を塗布する工程と、塗布された塗料を乾燥させる乾燥工
程とを有する。
そして、ボディは、通常、搬送台車により搬送されつつ
上記準備工程、塗装工程および乾燥工程を経ることにな
るが、ボディの姿勢は、各工程において所定の姿勢を保
持したまま行われている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、最近では、塗装ラインにおいて、種種の理由
から被塗物を回転駆動し得るようにしたものが望まれて
いる。この$塗物を搬送中に回転させる理由としては、
例えば次のような場合がある。
先ず第1の理由として塗装ガンの数を極力少なくするこ
とがある。すなわち、例えば被塗物としての自動車ボデ
ィの上面、左側面、右側面の3而に塗料を吹付けようと
した場合、従来は、この3面に対して塗料を吹付けられ
るように、固定型あるいは往復動型の塗装ガンが、上記
3面に対応したそれぞれの位置に配置されていた。しか
しながら、ボディを回転し得るようにすれば、このボデ
ィを回転させることにより塗装ガンに対して臨む面を変
更することができ、したがって塗装ガンはある特定の一
方向位置に対してのみ設定すればよいことになる(塗装
ガン数の減少)。
第2の理由としては、焼付炉内における被塗物の均一加
熱が行なわれる点にある。すなわち、焼付炉内では、被
塗物の各部分が極力均一に加熱されるように、熱風を循
環させるようにしているが、この焼付炉内で被塗物を回
転させれば、均一加熱という点で一層好ましいものとな
る。
第3の理由としては、新規な塗装方法を行なう点からの
要請である。すなわち、塗装工程においてダレ限界以上
の厚さに塗料を塗布すると共に、次の乾燥工程で被塗物
を水平軸線回りに回転させることにより、同じ塗膜の厚
さであればより一層モ滑度が高くなった高品質の塗装面
が得られることになり、このような乾燥方法を行なう場
合にも被塗物を回転させる必要がある。
このように、被塗物を回転駆動させる場合、その前提と
して、当該被塗物を回転可能に支承する□必要がある。
このため、被塗物に対して回転用治具を取付けて、この
回転用治具に形成されている回転軸部すなわち被塗物の
回転中心となる被支承部を、例えば搬送台車に形成され
た支承部によって支承することが考えられている。
上述のように、被塗物を回転させる場合、この被塗物の
回転は防爆ゾーンすなわち防爆が要求される雰囲気で行
われる関係上、防爆上の見地から被塗物をいかに回転さ
せるかが問題となる。すなわち、塗装工程やセツティン
グ工程さらには焼付工程では、塗料の引火性を勘案して
防爆対策が必要となるため、被塗物の回転駆動源として
防爆上安全なものが望まれることになる。
一方、被塗物を搬送台車上で回転駆動する場合、この搬
送台車に被塗物回転用の駆動源を個々に設けることが望
まれる。この場合、被塗物は多数個が順次連続的に塗装
ラインを流れる関係上、使用する搬送台車の数も必然的
に多くなり、したがって、この回転駆動源をいかに安価
なものとして構成し、得るかが、塗装ラインの設置コス
ト低減の上で重要となる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、
搬送台車上の被塗物をこれに設けた回転駆動源を利用し
て回転駆動させる場合に、防爆上安全でかつ設置コスト
も安価なものとすることができる塗装ラインにおける被
塗物回転装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段、作用)前述の目的を達
成するため、本発明においては、基本的には、被塗物の
回転駆動を、搬送台車に設けたスプリングの復元力(ば
ね力)を利用して行うようにしである。具体的には、 被塗物が搬送台車によって搬送される塗装ラインのうち
、少なくとも防爆が要求される雰囲気で搬送台車上の被
塗物を回転させるための回転装置であって、 それぞれ搬送台車に設けられ、被塗物を回転可能に支承
する支承手段、回転駆動源としてのスプリングおよび該
スプリングの復元力を上記支承手段に支承された被塗物
に対する回転力として伝達するための回転用伝達機構と
、 前記搬送台車の搬送経路に配設され、前記スプリングに
復元力を畜力させるための畜力手段と、 被塗物の回転立上り時には回転立上り後に比して、前記
スプリングから被塗物に加わる回転トルクが大きくなる
ようにするトルク切換手段と、を備えた構成としである
このように、本発明では、被塗物の回転をスプリングの
復元力を利用して行うので、防爆上の点で何等問題の生
じないものとなる。
また、回転駆動源としてスプリングを利用しているので
、このスプリングを含めた被塗物の回転のための機構を
安価なものとすることができる。
さらに、トルク切換手段によって、被塗物の回転立上り
時には回転立上り後に比してスプリングから被塗物への
伝達トルクが大きくなるようにしであるので、被塗物の
回転を確実に開始し得ると共に、被塗物が回転し始めた
後には被塗物の1回転当りに要するスプリングの変位量
を小さく、すなわちスプリングの限られた変位量の範囲
内で被塗物を極力多く回転させることが可能になる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。
ここで実施例では、同じ塗膜の厚さであれば得られる塗
装面の平滑度を向上させるため、塗装工程での塗料吹付
けは、塗膜の厚さがダレ限界以上の厚さとなるようにし
、また乾燥工程では、ボディを水平軸線回りに回転させ
るようにしである。そして、このボディの水層軸線回り
の回転のために、本発明を適用するようにしである。
上述の点を説明すると、先ず、塗装面の品質を評価する
1つの基準として、平滑度(平坦度)があり、この平滑
度が大きい程塗装面の凹凸の度合が小さくて、良好な塗
装面となる。この塗装面の平滑度を向上させるには、塗
膜の厚さ、すなわち塗布された塗料の膜厚を大きくすれ
ばよいことが既に知られている。
一方、塗装面の品質を阻害するものとして、塗料の“ダ
レ”がある、このダレは、畜力を受けることによって塗
布された塗料が下方に流動することにより生じ、1回に
塗布する塗料の膜厚が大きい程“ダレ”を生じ易くなる
、この“ダレ”の原因は、つまるところ畜力の影響であ
るため、ボディのうち上下方向に伸びる面すなわちいわ
ゆる縦面において生じ易いものとなる。
したがって、塗料の“ダレ”かさ程問題とならないボデ
ィの水平方向に伸びる面すなわちいわゆる横面は、塗布
する塗料の厚さを縦面よりも太きくすることが可能であ
る。また、横面に対する塗膜の厚さと縦面に対する塗膜
の厚さ奢たとえ同じにしても、横面ではダレには至らな
い程度の塗料の若干の流動によって凹凸が小さくなり、
縦面における平滑度よりも良好な平滑度が得られること
になる。
上述のような観点から、従来は、の塗料の“ダレ″を防
止しつつ極力平滑度の大きい塗装面を得るため、極力流
動性の小さい塗料を用いて塗装を行なうようにしていた
。そしそ、縦面において塗料の“ダレ′°が生じるいわ
ゆる“ダレ限界”は。
例えば熱硬化型塗料では塗膜の厚さで40JLm程度が
最大であった。より具体的には、熱硬化型塗料の“ダレ
”は、セツティング工程初期と焼付工程初期、特に焼付
工程初期に生じ易く、この時期に“ダレ°′が生じない
ように、塗装工程で塗布される塗料の厚さが決定され、
この決定された厚さの最大値すなわちダレ限界値が40
gm程度となる。したがって、絶対的により一層平滑度
の大きい塗装面を得ようとすれば、従来の塗装方法では
、例えば2回塗り等、塗装工程から焼付工程に至るまで
の一連の工程を複数回繰り返して行なう必要があった。
しかしながら、前述したダレ限界以上の塗布とその後の
ボディの水平回転を行うことによって、ボディに塗布さ
れた塗料に対して作用する畜力の方向が、ボディを水平
方向に回転させることによって変更されるため、塗料は
、“ダレ”を生じることなく乾燥されることになる。
これにより、1回当りに塗布する塗料の膜厚を従来より
もはるかに厚くして、平滑度が従来限界とされていたレ
ベルをはるかに越えた極めて良好な塗装面を得ることが
できる。
また、従来と同じような塗膜の厚さとした場合でも、塗
料の流動性を利用して凹凸のより小さいものすなわち平
滑度のより大きい優れた塗装面とすることができる。
さらに、同じ平滑度例えば従来の塗装方法で得られる平
滑度と同等の平滑度を有する塗装面を得ようとすれば、
従来のものよりも塗布すべき塗料の膜厚を薄くすること
ができ、この薄くシ得る分だけ使用する塗料の量を低減
することができる。
勿論、薄い塗膜でも“ダレ°゛を生じるような塗料は、
従来の塗料中から流動性を阻害させる成分を所定割合減
少させることによって得ればよい。
全体の概要 第1図は、被塗物としての自動車用ボディWを塗装する
場合の全体工程を示してあり、各工程をPI−P7で示
しである。
先ず、電着塗装によって既知のように下塗りが完了され
たボディWが、台車りに保持されつつ準備工程PIに送
り込まれる。この台車りは、後述するように、スプリン
グの復元力(ばね力)を利用してボディWを回転させる
ための駆動ユニットを備えている。
?F!備工程PLでは、ボディW内外のffミが例えば
エアブロ−あるいは真空吸引によって除去される。次い
で、工程P2において、ボディWに対して塗料(実施例
では熱硬化型塗料)が吹き付けられた後、塗料の乾燥が
セツティング工程P35よび焼付工程P4においてなさ
れる。そして、実施例では、この工程P3およびP4に
おいて、スプリングの復元力を利用して、ボディWの回
転が後述のようにして行われる。
P4の後は、移載工程P5において、台車りからボディ
Wが脱荷されて、ボディWのみが次の組ケ工程へと移送
される。一方、ボディWが脱荷された台車りは1巻戻し
工程P6において、台車りに設置された回転用駆動源と
してのスプリングに対して外力が付与されて、当該スプ
リングに復元力が蓄えられる。この後、ボディ塔載工程
P7において、スプリングに復元力が付与された状態の
台車りに対して、新たに塗装が行われるボディWが塔載
される。この後は、前述した準備工程PIを再び経るこ
とになる。このようにして、台車りは、準備工程PLか
ら始まって再びこの準備工程P1へ戻ってくるように循
環して使用される。
塗料の吹き付け、乾燥 先ず、P2での塗料の吹付けは、塗膜の厚さがダレ限界
以上となるようにして行なわれる。すなわち、従来一般
に用いられている熱硬化型塗料では、“ダレパを生じな
い塗料の最大厚さすなわちダレ限界値は40gm程度で
あるが、工程P2では、このダレ限界となる401Lm
よりもはるかに厚い塗膜となるように(例えば65pm
)となるように塗料が吹付けられる。
このP2の後、すみやかにP3のセツティング工程へ移
行される。このセツティング工程P3では第2図(a)
〜(i)で示すように、ボディWが水平方向に回転され
る。すなわち、ボディWが水平方向に伸びる回転軸6文
を中心として回転され、実施例では、この回転軸縁立が
、ボディWの前後方向に伸びるものとされている。なお
、このセツティング工程P3での温度雰囲気は、実施例
では常温としであるが、40’〜60°C等次の焼付工
程P4での温度雰囲気よりも低い温度の範囲で適宜の温
度に設定し得る。勿論、このセツティング工程P3は、
あらかじめ塗料中の低沸点分を揮発させるためであり、
これにより、次の焼付工程P4で低沸点分が急激に揮発
されることによる塗装面でのピンホール発生が防止され
る。
焼付工程P4においては、例えば、140°Cの温度雰
囲気で、塗料の焼付けが行なわれる。このP4でも、P
3のセツティング工程と同様に、第2図(a)〜(i)
に示すようにボディWが水モ方向に回転される。
上述したP3、P4でのボディWの水平方向の回転によ
り、P2でダレ限界以上の厚さに塗料を吹付けても、ダ
レが生じることなく塗料が乾燥される。これにより、従
来の塗装方法では得られなかった平滑度の極めて高い高
品質の塗装面が得られる。
塗膜厚さとダレ限1と平滑度と水平回転との関係第3図
は、熱硬化型塗料に着目して、塗膜厚さがダレ限界に与
える影響について示すものである。この第3図では、塗
膜厚さとして、40pLm、53gm、65ILmの3
通りの場合を示しである。このいずれの厚さの場合も、
セッティング工程初期と焼付工程初期との両方の時期に
、”°ダレパのピークが生じることが理解される。また
、ダレ限界は、通常1分間に1〜2mmのダレを生じる
ときの値をいうが(目視して2mm/分以りのダレを生
じると塗装面が不良とされる)、このダレ限界以ドの範
囲で得られる最大の塗膜厚さは、従来の塗料で40gm
程度である。
一方、第4図は、ボディWを水平方向に回転させるとき
とそうでないときとの、平滑度に芋える影響を示しであ
る。その第4図中Aは、ボディWを回転させない状態を
示しである(従来の塗装方法)。第4図Bは、ボディW
を90°回転させた後逆転させる場合を示しである(第
2図(a)と(C)との間で正逆回転)。第4図Cは、
ボディWを135’回転させた後逆転させる場合を示し
である(第2図(a)と(d)との間で正逆回転)。第
4図りは、ボディWを180”回転させた後逆転させる
場合を示しである(第2図(a)と(e)との間で正逆
回転)、第4図Eは、ボディWを連続して同一方向に回
転させる場合を示しである(第2図(a)、(b)、(
c)・・−(Dの順の姿勢をとり、再び(a)へと戻る
)。
この第4図から明らかなように、同じ塗膜の厚さであれ
ば、ボディWを回転させた方が(第4図B、C,D、E
)、回転させない場合(第4図A)よりも、モ滑度の太
きものが得られる。また、同じ回転でも、360°同一
方向に回転させるのが平滑度を高める上では好ましいこ
とが理解される。勿論、ボディWの回転無しの場合は、
塗膜の厚さに限界をきたすため、平滑度を大きくするに
は限度がある。
ちなみに、塗膜の厚さを65pmとしてボディWを36
0°回転させる場合には、得られるモ滑度は、写像鮮映
塵1.Gでr87J  (PGD値で1.0の下限値)
である、また、塗膜の厚さを40gmとした場合には、
ボディWの回転無しの場合は1.Gでr58J  (P
GD値で0.7の下限値)であるのに対し、ボディWを
360°回転させた場合は1.Gでr68J  (PG
D値で0.8の下限値)である。
なお、既知のように、写像鮮映塵におけるIG(イメー
ジグロス)は、鏡面(黒ガラス)を100とし、それに
対する鮮映度の比率を示すものであり、PGDは反射映
像の識別度を1.0から低下するに従って塗装面の平滑
度が低下する値である。
第3図、第4図に示したデータの試験条件は、次の通り
であるが、この試験条件は、P2で上塗りを行なう場合
の条件を示しである。
a、塗料:メラミンアルキッド(ブラック)粘度:フォ
ードカップ#4で 22秒/20’C b、1膜a:ミニベル(1B、000rpm)シェーピ
ングエア 9.2.0kg7cm2 C8吐出埴:2回に分けての吹付けで、第1回目、、、
100cc/min 第2回目 、、150〜200cc/mi n d、セツティング時間:10分X常温 e、焼付条件    : 140@CX25分子、下地
平滑度:0.6(PGD値) (中塗、PEテープ上) g9回転または反転作動域: セツティング(10分)〜焼付け(10分)h、被塗物
ニー辺30cmの角筒体の側面に塗装、中心で回転可能
に支持 i、被塗物の回転速度:6rpm、30rpm、60r
pmの3通りで行なったが、回転速度の相違による差異
は事実上相じなかった なお、塗料が主樹脂と硬化剤とを使用する2液硬化型で
ある場合はセツティング工程P3のみでダレが生じ、ま
た塗料が粉体塗料である場合は焼付工程P4でのみダレ
が生じるので、ボディWの回転は、このダレが生じるセ
ツティング工程P3のみあるいは焼付工程P4でのみ行
なうようにすればよい、また、粉体塗料の場合は、溶剤
を含有しないので、セツティング工程は不用である。
台車 ボディWを回転させる機能を備えた台車である。
第5図において、台車りの基台21が、車輪22を利用
して、路面(レール23)上を走行される。この基台2
1からは、下方へ伸ばして前後一対のステー24が突設
され、この各ステー24に対して、牽引用ワイヤ25が
固定されている。このワイヤ25は、防爆上安全な箇所
に設けられたモータ(図示路)によって駆動され、これ
により、ワイヤ25を介して台車りが走行駆動される。
一方、基台21上には、その前後端(第5図左右端)に
おいて一対のボックス26.27が固定されている。こ
の一対のボックス26.27は、後述する回転用治具1
を介してボディWを回転自在に支承する支承部となるも
ので、このため各ボックス26.27の上面にはそれぞ
れ軸受28.29が固定配置されている。そして、一対
のボックス26と27との間の空間が、ボディW用の前
後長よりも若干大きな支持空間(回転空間)30とされ
ている。なお、回転駆動部分については後述する。
回転用治具 回転用冶J41は、第5図、第6に示すように、大別し
て、前側部分IFと後側部分IRと該青部分を連設して
いる補強連結部2とを有している、前側部分IFは、第
8図に示すように、1枚の鉄板等を折曲形成することに
より形成された連設部3および左右一対の取付部4とを
有する他、この連設部3に溶接等により接合された円柱
上の回転軸部5を有する。この回転軸部5は、軸受28
を介してボックス26に回転自在に支承され、この回転
軸部5の回転が連設部3を介して取付部4に伝達される
。なお、実施例では、取付部4は、ボディWが有してい
る左右一対のフロントサイドフレーム11の前端部に対
して、例えばボルトを利用して着脱自在に取付けられる
ようになっている。
回転用治具1の後側部分IRも、前側部分IFと実質的
に同じように構成されているので、相対応する構成要素
には同一符号を付してその説明は省略する。ただし、後
側部分IRの取付部4は、ボディWが有するリアサイド
フレーム12の後端開口にがたつきなく差し込み形式で
嵌合される形状のものとされている。勿論、後側部分I
Rの回転軸部5は、軸受29を介してボックス27に回
転自在に支承されている。そして、前後の両回転軸部5
同士は、ボディWを間に挟んで、その前後方向同一直線
上でかつ水平方向に伸びるようにされており、この回転
軸部5の軸心が回転中6文となるものである。
回転用治具1の補強連結部2は、前側部分IFと後側部
分IRとの各連設部分3に対して溶接等により接合され
ている。この補強連結部2は、実施例では中空角状の鉄
材を左右2木用いることにより形成されている。この補
強連結部2に対する接合位置は、取付部4の極力近傍と
されている。
このような、補強連結部2上にはサイドフレーム11.
12が少なくとも部分的に着座されて、ボディWの重量
を取付部4以外でも分担して支承するようになっている
。また、補強連結部2は、ブラケット6によって、取付
部4とは離れた位置において、フロントサイドフレーム
11、リアサイドフレーム12にボルト等により固定さ
れ、これによりボディWががたつきなくより確実に回転
用治具1に結合される。
バランスウェイト ボディWの回転中心又は、ボディWと回転治具lとの合
成の重心G(第5図参照)を通るようにするのが好まし
い、すなわち、文とGとを一致させることにより、回転
変動を防止することができる。この文とGとを一致させ
ることが難しい場合には、回転用治具1を含むボディW
の回転軸系にバランスウェイトを設けるとよい。
このようなバランスウェイトBの一例を第8図に示しで
ある。この第8図中41は第1ねじ棒であり、回転用治
具lの前側部分IFにおける左右一対の取付部4間に架
設されている。この第1ねじ棒41には第1ウエイト4
2が螺合され、この第1ウエイト42に対して、第2ね
じ棒43の一端が固定されている。この第2ねじ棒43
は、第1ねじ杯41と直交する方向に伸びて、当該第2
ねじ棒43に対して第2ウエイト44が螺合されている
。なお、第8図中45.46はロックナツトである。
したがって、第1ウエイト42の第1ねじ棒41に対す
る螺合位置を変更することにより、ボディWと回転治具
1とバランスウェイトBとを含む回転軸系の最終的な重
心G′の車幅方向の位置調整がなされる。また、第2ね
じ棒43に対する第2ウエイト4の螺合位置を調整する
ことによって、重心G′の上下方向の位置調整がなされ
る。
さらに、第1ウエイト42の第1ねじ棒41に対する周
方向位置を調整することによって前後方向は勿論のこと
、第2ウエイト44による重心G′の下方への位置調整
および上方への位置調整され得る(第1ウエイト42の
高さ付近に重心Gが通るようにこの第1ウエイト42の
高さ位置をあらかじめ調整しである)、このようにして
、回転軸系の重心G′の位tが調整されて、当該重心G
′が回転中必見と一致される。
勿論このような重心G′の調整はボディWを回転させる
前の適宜の時期に行なわれ、実施例では準備行程PIの
前、より具体的には台車りにボディWを塔載するときに
合せて行なうようにしである。
皿圭」1肱ゴ」L(Σ 前記各ボックス26.27内には、それぞれ後述する駆
動ユニッ)Kl、K2が配置されている。この駆動二二
ッ)Kは、少なくとも駆動源としてのスプリングを含み
、該駆動源からの動力が伝達される出力軸31が、ボッ
クス26あるいは27の外部へ延在されている。そして
、各出力軸31は、スプロケット、チェーンからなる伝
動機構32を介して、前後の回転軸部5に伝達される。
上記回転用駆動ユニットに1、K2について説明するが
、一方の駆動二二ッ)Klを起動時用とし、他方の駆動
二二ッ)K2を連続回転用とじである。
駆動ユニッ)K2 (連続回転用) ■駆動源 駆動ユニッ)K2は、第9図、第10図に示すように、
それぞれケーシング61に一転自在に支持された1つの
畜カドラム62および4つの巻取ドラム63を有する0
巻取ドラム63は、畜カドラム62よりも小径とされて
その周回り方向90″間隔に配設されている。各ドラム
62.63は、それぞれその軸方向に7ランジによって
仕切られた3つのドラム部62aあるいは63aを有す
る。この畜カドラム62aの各ドラム部62aと、各巻
取ドラム63の各ドラム部63aとの間には、それぞれ
薄板状に長く伸びるスプリング64が巻回されている。
すなわち、スプリング64の一端部6aがドラム部62
aに固定される一方、他端部64bがドラム部63aに
固定されている。そして、4つの巻取ドラム63から伸
びる計4つのスプリング64は、畜カドラム63に対し
て4重巻きとなるようにされている。
スプリング64は1巻取ドラム63(のドラム部63a
)に巻回された状態が自由状態なるようにされており、
したがって、スプリング64が畜カドラム62に巻回さ
れているときは、この分スプリング64にそのばね力が
蓄力された状態すなわちスプリング64が復元力を発生
するような状態とされる。より具体的には、スプリング
64が畜カドラム62に巻回されているときは、その復
元力によって当該スプリング64が巻取ドラム63に巻
取られるような復元力を発生し、この復元力に基づいて
畜カドラム62が回転駆動される(畜カドラム62が、
スプリング64の復元力を回転力として取出す回転取出
機構を兼用)、そして、実施例では、スプリング64が
定荷重型のもの、すなわち、常に一定トルクの復元力を
発生するようにされ、この結果畜カドラム62に対する
負荷が一定であれば当該畜カドラム62すなわちその回
転軸62bが定速回転される。
隻1産皇遇↓ 主記畜カドラム62における回転軸62bの回転は、第
11図、第12図に示す増速機構りを介、して、前記出
力軸31へ伝達される。この増速機構りは、ケーシング
61と近接配置されると共にボックス27の一部をも構
成するケーシング66を備え、このケーシング66に、
上記出力軸31の他、入力軸67および中間軸68が回
転自在に支持されている。入力軸67は、前記畜カドラ
ム62の回転軸62bからの回転力を受けるものである
。そして、入力軸67の回転は、増速用ギア69A、6
9Bを介して中間軸68に伝達され、この中間軸68の
回転は増速用ギア70A、70Bを介して出力軸31に
伝達される。
曳ヱ且亙皇遇y 上記出力軸31には、ブレーキドラム56が一体化され
、このブレーキドラム56には、スプリング57に付勢
されたシュー58が当接されている。これ等の要素56
.57.58からなる定負荷機構Mにより、スプリング
57の付勢力に対応した一定の負荷が与えられ、前記回
転駆動源としてのスプリング64の復元力に基づく出力
軸31の回転が、より一層定回転となるようにしである
■ラチェット機構N また、上記出力軸31には、ケーシング66(ボックス
26)外部において、ラチェット歯車71が固定され、
このラチェット歯車71に対して、ラチェツト爪72が
係脱されるようになっている(第13図をも参照)、こ
のラチェツト爪72は、ビン73を中心にしてケーシン
グ66に揺動自在に支持され、これに連結されたレバー
74を操作することによって、ラチェット歯車71に対
して係脱される。このようなラチェット機構Nは、ラチ
ェット歯車71(出力軸31)の第13図時計方向への
回転方向が、回転駆動源としての前記スプリング64に
よる復元力によって回転される方向となっており、ラチ
ェット歯車71にラチェツト爪72が係合した状態では
、このスプリング64の復元力による出力軸31の回転
を阻止することになる。換言すれば、レバー74を例え
ば手動操作することにより、回転駆動源としてのスプリ
ング64の復元力を利用した回転と回転阻止(復元力取
出しの中止)とを、任意に行うことができる。
なお、第12図中32aは出力軸31に固定されて伝達
機構32の一部を構成するスプロケット、33は後述す
るスプリング64巻戻し用の係合部(巻戻し外力入力部
)である。
■ラチェート    0 上記ラチェット機構Nの作動を、台車りが所定位置にき
たときに自動的に切換えるには、例えば次のようにして
行うことができ、この点を第14図を参照しつつ説明す
る。なお、第14図のものでは、ラチェット機構Nをボ
ックス27内に配置したものを示しである。
先ず、台車りの走行軌跡に沿ってガイドバー75が固定
配置されている。このガイドバー75の台車りに臨む面
は、低い部分75aと高い部分75bと該両部会を滑ら
かに連設するテーパ面75Cとから構成されている。
一方、ボックス27に固定されたブラケット76にベル
クランク77が揺動自在に支持され、このベルクランク
77の一端部に、入力ロット8の基端部が連結されると
共に、ベルクランク77の他端部に、前記レバー74に
連なる出力ロット79が連結されている。上記入力ロッ
ト78は、上記ブラケット76によって、台車りの搬送
方向と直交する方向に摺動自在に保持されて、その先端
部にはフォロアとしてのローラ80が回転自在に取付け
られている。そして、スプリング81によって、上記ロ
ーラ80がガイドバー75に対して常に当接するように
付勢されている。
以上のような構成により、レバー74の位置は、ローラ
80が当接するガイドバー75の高さ位置によって変更
され、実施例では、高い部分75bに当接したときがラ
チェッ+t+を構Nにより出力@31の回転が阻止され
、逆にローラ80が低い部分75aに当接したときは出
力軸31の回転が許容される。
(以下余白) 駆動二二、、トKl(起動用) ボックス26内に設けられる駆動ユニッ)K1部分につ
いて、第15図、第16図を参照しつつ説明する。なお
、駆動二二ッ)K2と同一構成要素には同一符号を付し
てその説明を省略する。
先ず、回転駆動源としてのスプリング64および畜カド
ラム62、巻取ドラム63の構成は、前述した連続回転
用の駆動ユニッ)K2のものと同じであるが、各ドラム
62.63およびスプリング64がそれぞれ1つのみ設
けられている点において駆動ユニットに2と異なってい
る。また、スプリング64の復元力に基づく回転用治具
lに対する回転力付与は、減速歯車およびクラッチを介
して行うようになっている。
先ず、ボックス26内には、摩擦式クラッチ85のクラ
ッチプレート85aおよびクラッチドラム85bが回転
自在に支持され、クラッチプレート85外周に固定した
歯車86が、畜カドラム62の回転軸62bに固定した
歯車87に噛合されている。歯車86.87は減速機構
を構成するもので、このため歯車86は87よりも大径
とされている。
クラッチドラム85b内に配置されたクラッチ出力軸が
、出力軸31とされている。したがって、クラッチ85
が接続されたとき、スプリング64による復元力に基づ
く畜カドラム62(回転軸62b)の回転が、減速され
て出力軸31に伝達される。これにより、起動時に必要
とされる大きなトルクが確保される。
クラッチ85は、ボディWの回転起動後に速やかに起動
用のスプリング64と回転用治具lとの連結を断つため
に介在されるものである。すなわち、起動用はスプリン
グ64の復元力は減速して出力軸31に伝達する関係上
、例えばボディWをほぼ1回転させる程度でその復元力
を失ってしまうように設定されている(巻取ドラム63
に巻取られてしまう)、一方、連続回転用のスプリング
64は、起動用のスプリング64と同一長さとしたとし
ても、増速機構りを介してボディWを回転させるため、
起動用のスプリング64に比してより多くの回転数(例
えば10回転)ボディWを回転させ得ることになる。そ
して、起動後に起動用スプリング64がボディWの回転
を阻害しないように、クラッチ85を切断することにな
る。
このクラッチ85の断続を自動的に行うため、実施例で
は、畜カドラム62に対するスプリング64の巻回量(
スプリング64を含むドラム62の径方向の大きさ)を
検出して、この巻回量が殆ど零になった時に、クラッチ
85を切断するようにしである。
畜カドラム62に対するスプリング64の巻回量を検出
する機構Qは、第16図に示すようになっている。すな
わち、ボックス26に対して、ビン88を中心にレバー
89が揺動自在に支持され、該レバー89の先端部には
フォロアとしての球体90が回転自在に保持されている
。そして、レバー89はスプリング91によって、畜カ
ドラム62の外周面(巻回されているスプリング64)
に向けて常時当接するように付勢されている。このレバ
ー89には、ケーブル92が連結されている。すなわち
、ケーブル92は、少なくともその両端部がボックス2
6に固定されたアウタチューブ92aと、この内部に配
設されたインナワイヤ92bとを有し、インナワイヤ9
2bの一端が上記レバー89に連結されている。そして
、インナワイヤ92bの他端が、第15図に示すように
、クラッチ85のクラッチレリーズレバ−850に連結
されている。
これにより、畜カドラム64に対するスプリング64の
巻回量が少なくなって、当該スプリング64の復元力が
殆ど零になると、レバー89の変位によって、インナワ
イヤ92bを介してレリーズレバ−85cが変位され、
クラッチ85が切断される。
起動用スプリングの変形例 第17図は、起動用スプリングの変形例を示すものであ
り、スプリングとしてゼンマイばね64−1を用いたも
のである。このゼンマイばね64−1は、その一端64
−1aが畜カドラム62に固定され、その他端(自由端
)64−1bには係合突片95が固定されている。また
、係合突片95近傍には、出力@31に固定されたカム
片96が配置されている。ゼンマイばね64−1は、畜
カドラム62に巻回された状態において、併合突片95
を第17図反時計方向に回動させるような復元力を有し
、この復元力を受けた際に、カム片96が併合突片95
に押圧されて、出力軸31(ボディW)が回転される。
逆に、係合突片95が第17図時計方向に回動されたと
きは、併合突片95によるカム片96の抑圧が事実上不
可能とされる。
上記ゼンマイばね64−1に対する巻戻しく畜カドラム
62に対する巻回)は、ラチェット歯車97を介して行
われる。このラチェット歯車97は、これに噛合する歯
車98を介して畜カドラム6zと連動されている。そし
て、ラチェット歯車97とラチェツト爪99が係合され
ている。このラチェツト爪99は、ピン100を中心に
して揺動目在とされて、ラチェット歯車97の第171
1iU時計方向の回転は許すがその反対方向の回転は阻
止する。
したがってカム片96に形成されたストッパ孔96aに
図示を略すストッパピンを挿入してこれをボックス26
に係止した状態で、ラチェッ)4車97を外部から第1
7図時計方向の回転を与えると、ゼンマイばね64−1
が畜カドラム62に巻回される(ラチェット歯車97の
回転軸97aに、巻取用外力の入力部となる保合部33
に相当する部分が形成されている)、この後、上記スト
ッパピンによる係止を解除すれば、畜カドラム62に巻
回されたゼンマイばね64−1の復元力を利用した出力
軸31の回転が行われ、この際には、ラチェット歯車9
7は遊転される。
第18図は起動用スプリングのさらに別の変形例を示す
ものであり、第17図に示すものと同一要素には同一符
号を付しである0本実施例では、起動用スプリングとし
て板ばね64−2を用いである。すなわち、板ばね64
−2の一端がボックス26に固定され、他端(自由端)
がカム片96に当接可能に臨んでいる0本実施例の場合
は、板ばね64−2が第18図実線に示すときが復元力
を蓄えているときであり、この状態からS18図破線で
示す状態へと復元力が開放されていく、なお、板ばね6
4−2に対する復元力の畜力は、ボックス26に形成し
た長孔101に嵌挿したピン102を介して、外部から
このピン102を授業101に沿って摺動させることに
より行われる。
姿勢スト、パ機構R ボディWを所定回転姿勢で停止させるための機構である
定姿勢ストッパ機構Rは、第19図に示すように、ボッ
クス27に摺動自在に嵌挿されたストッパロッド105
を備えている。このストッパロッドlO5は、第20図
に示すように、一対のロッド105aと105bとをそ
の基端部同士で摺動自在に嵌合させ、該両者105aと
105bとをスプリング105cによって伸び方向に付
勢しているものとなっている。そして、各ロッド105
a、105bの各先端部には、フォロアとしての球体1
06aあるいは106bが回転自在に保持されている。
このようなストッパロッド105の一端部(一端球体f
06a)は、巻取ドラム63の外周に当接するように臨
まされ、またその他端(他端球体106b)は、回転用
治具lの回転軸部5側面に臨まされている。そして、回
転軸部5の外周面には、係止凹所107が形成されてい
る。
以上のような構成により、ボディWの回転が進行するの
に伴って、巻取ドラム63に巻回されているスプリング
64の巻回量が多くなり、この分ストッパロッド105
が回転軸部5に接近されていく、そして、巻取ドラム6
3に対するスプリング64の巻回量が所定量になると、
ストッパロッド105の球体106bが係止凹所107
に嵌入して、巻取ドラム63によるスプリング64の巻
取りが制限、すなわち回転用治具l(ボディW)の回転
が停止される。この係止凹所107に球体106bが嵌
入したときが、ボディWが所定姿勢となるときであり、
実施例では、この所定姿勢として、ボディWが第5図、
第7図に示す状態となるように設定されている。
5jJ■ストッパ機構Hの変形例 第21図、f522図において、定姿勢ストッパ機構R
は、ボックス26あるいは27上に固定された機械式カ
ウンタ108を備えている。このカウンタ108は、そ
のカウントパー108aを上下動させることによりカウ
ントするものとされ、このカウントのため、回転用治具
1の回転軸部5の側面には、カウントパー108a操作
用の突片109が突設されている。一方、カウンタ10
8には、係止レバーIIOがピン111を中心に揺動自
在に支持されている。そして、カウンタ108は、所定
回数カウントすると、その作動片108bが図中上方へ
突出されて、係止レバー110を第21図反時計方向に
揺動させる。この係止レバー110が反時計方向へ揺動
すると、回転軸部5の外周面に係止された係止凹所11
2に係止レバー111が嵌入して、回転軸部5(ボディ
W)の回転が停止される。
移載装置 工程5で台車りからのボディWの脱荷、あるいは工程P
7での台車りへのボディWの塔載を行うための装置であ
る。その−例を、第23図〜第25図に示しであるが、
工程P5用のものに着目して説明する。この移載装置は
、第25図に示すように、塗装ラインでの台車移動軌跡
R1と組立工程での台車あるいはハンガ等の移動軌跡R
2とが近接する移載ステーションS1に設置される。
この移載ステーションSlに設置される移載装置は、第
23図、第24図に示すように、実質的にリフタ51に
よって構成される。このリフタ51は、左右一対のガイ
ドボスト52と、各ガイドボスト52に上下駆動される
ように取付けられた基台53と、この各基台53より、
それぞれ伸縮し得るように駆動される支持脚54と、を
有する。
この各支持脚54は、それぞれ、台車の移動方向に隔置
された前後一対の支持部54aを有する。
以上のような構成において、塗装ラインからのボディW
を支持した台車りが、移載ステーションStで停止ヒさ
れる0台車りが停止されると、最下方にある基台53よ
り支持脚54が伸ばされた後、基台53が上昇動される
。これにより、第23図、第24図に示すように、台車
り上のボディWは、支持脚54の支持部54aによって
ボディWのサイドシルあるいはフロアフレーム部分を支
承されつつ、台車りから持ち上げられて高い位置へと上
昇される。この後、組立ライン用の台車りが移載ステー
ションSLに位置される。この後は、基台53を下降さ
せて、ボディWを組立ライン用の台車に移載する。そし
て、次の移載に備えて、支持脚54が縮長される(第2
3図一点鎖線参照)、このようにして、塗装ライン用の
台車から組立ラインの台車へとボディWが移載される。
調力、P7での台車りに対するボディWの塔載は、上記
手順とは逆の手順で行えばよく、このとき台車りに塔載
されるボディWは当然ことながら塗装前のものである。
なお、ボディWの移載時には、台車りを前後、左右方向
からクランプする位置決め装置等によって、当該台車り
を所定位置に不動状態でしっかりと固定しておくのが好
ましい、また、移載装置としては、高所を間欠送りされ
るハンガを有するものとして、リフタ51により一端ハ
ンガへ移し替えた後、このハンガによりボディWを組立
ライン用の台車の上方へ移動させ、この位置で再びリフ
タを利用してハンガから組立ライン用の台車りへとボデ
ィを移載するようにしてもよい。
巻戻し機構T 回転用スプリング64(64−1,64−2)に蓄力す
るため(復元力を貯える)ためのものである0本実施例
では、巻戻し機構Tは、非防爆ゾーンのうち、台車りに
塗装前のボディWが塔載される直前における台車りの搬
送経路に設けである。
巻戻し機構Tは、第26図に示すように、左右一対のガ
イドポス)121’=J、各ガイドボスト121に上下
動自在に嵌合されたスライダ122と、を備えている。
このスライダ122は、各々モータ123によってワイ
ヤ124を介して上下動される。左右一対のスライダ1
22の間には、保持バー125が架設され、この保持バ
ー125の中間部に、ケーシング126が固定されてい
る。このケーシング126内には、第27図に示すよう
に、エアモータ27、減速a128が配設され、これに
より、モータ127の回転が、減速a128で減速され
る。そして、減速機128の出力軸128aがケーシン
グ126の外部へ延在されて、その先端部に保合ボック
ス129が固定されている。
以上のような構成により、台車りが接近してくると、ケ
ーシング126が下降され、さらなる台車りの接近によ
り、その保合ボックス129に対して、台車りに設けら
れている巻戻し用保合部33が係合される。この後、モ
ータ127が駆動されて、係合部33が回転駆動され、
回転用スプリング64に畜力される。
この蓄力後は、台車りが一旦巻戻し機構Tに対して若干
後退された後、ケーシング126が上方へ移動される。
この後は、台車りは、左右のガイドボス)121間を通
って次の工程P7へと移動される。
なお、巻戻し機構Tとしては、専用のアクチュエータを
別途設ける他、台車りのレール23に対する変位を利用
して行うこともできる。この場合、例えば、台車りの走
行軌跡に沿って所定長さだけラックバ−を固定配置する
一方、台車りにはこのラックバ−に噛合関係な歯車を回
転可能に支持させ、この歯車の回転に伴ってスプリング
64の巻戻しを行うようにすればよい(例えばワイヤと
これに巻回されるドラムとを利用した歯車と畜カドラム
62との連結)。勿論、ラックバ−は、スプリングの畜
力に必要な歯車の回転数に相出する長さだけ設けられる
ことになる。このような場合は、ラックバ−を台車りの
移動軌跡に沿って複数箇所、例えば工程PLとP3とP
4との各直前にそれぞれ設けるようにすれば、例えば第
9図、第10図に示す実施例の場合において用いるスプ
リング64の長さを短いものとすることができる。
回転用治具の変形例 以上の実施例では、回転用治具lを台車りに配置して、
この台車りに取付られた回転用治具1に対してボディW
を着脱するような場合を説明したが、ボディWに対して
あらかじめ回転用治具1を取付けて、この後このボディ
Wと回転用治具lとのセット体を台車りに取付けるよう
にしてもよい。このためには、例えば、回転用治具1の
回転軸部5を第5図上方から台車D(の支承部)に対し
て係脱し得るようにすればよい。
このための−例を第28図〜第33図に示しであるがこ
れらの図においては、前側の回転軸部5からのみ回転駆
動を伝達するようにして、後側の回転軸部5は常にボデ
ィWの回転に伴って回転させる形式としである。そして
、前側の回転軸部5に対する伝動機構32の係脱を行な
うため、ボックス26上には伝動機構32に対して常時
回転可能に連結される(例えばスプライン係合)連結軸
40を摺動自在に保持させるようにしである。
以上のことを前提として、ボックス26上にはその上端
面に開口する切欠き26aが形成される一方(第20図
〜第30図参照)、ボックス27上にもその上端面に開
口する切欠き27aが形成されている(第28図、第3
2図、第33図参照)、この両切欠き26a、27aは
、回転軸部5が嵌合し得る大きさとされている。そして
、後側の回転軸部5にはフランジ部5aが形成される一
方、ボックス27には前記切欠き27aに連通ずるフラ
ンジ部5aに対応した形状の切欠き27bが形成されて
いる。これにより、後側の回転軸部5は、ボックス27
の切欠き27a、27bに対して、上下方向から係脱さ
れると共に、フランジ部5aのストッパ作用によってボ
ックス27に対して軸方向に不動とされる。
前記連結軸40は、前側の回転軸部5に対して係脱され
る。すなわち、第28図〜第30図に示すように、回転
軸部5の先端部には、十字形の接続部5bが形成される
一方、連結軸40の端部には、第28図、第31図に示
すようにこの接続部5bががたつきなく嵌合される係合
凹所40cを有するボックス部40aが形成されている
。したがって、例えば空気圧式のシリンダ42あるいは
手動によってロッド43を介して連結軸40を摺動させ
ることによって、上記ボックス部40a(係合凹所40
C)と接続部5bとが係脱され、その保合時に連結軸4
0と前側の回転軸部5とが一体回転可能とされる。なお
、上記ロッド43は、第28図に示すように、連結軸4
0の回転を阻害しないように、ボックス部40aの外周
に形成された環状溝4Ob内に嵌入されている。
以上のような構成によって、連結軸40を第28図右側
へ変位させた状態で、あらかじめ回転用治具1がセット
化されたボディWを台車りに対して下降させることによ
り、前後の各回転軸部5が、ボックス26.27によっ
て回転自在かつ前後方向に不動状態で支持される。この
後、連結軸40(係止凹所40C)が、前側の回転軸部
5(の接続部5b)に係合される(ボディWが回転可能
)、なお、ボディWの台車りからの取外しは、上記した
手順とは逆の手順で行えばよい。
(以下余白) トルク切換手段の・形例 回転駆動源としてのスプリングは、起動用と連続回転用
との区別を有しないものでもよい。また、前後のいずれ
か一方にのみ設けるようにしてもよい(ボディWの前あ
るいは後の一方側からのみ回転力を打手する)。この起
動用と連続回転用との区別を無くした場合は、スプリン
グの復元力を、変速機を介してボディWに伝達するよう
にしてもよい。すなわち、起動時には変速機による減速
を行ない、起動後は変速機によって増速を行なうように
すればよい。このトルク切換用変速ja136の−・例
を第34図に示しである。すなわち、第34図において
、スプリング64の復元力によって回転される軸62b
に対して、小径歯車131と大径歯車132とが固定さ
れる一方、出力軸31に対して、互いに一体化された大
小の歯車133および134がスプライン嵌合されてい
る。これにより、レバー135を操作して大小歯車13
3,134のセット体を第34図に示す位置とすれば、
軸62bの回転は、小径歯車131と大径歯車133と
によって減速されて出力軸31に伝達される(起動力用
の大トルク確保)。また、レバー135を第34図に示
す状態から右方へ変位させると、歯車134が尚1f1
32に噛合され、軸62bの回転は増速されて出力軸3
1に伝達される(連続回転用の小トルク確保)。なお、
し/<−135の変位は、例えば第14図に示すような
機構を利用して行えばよい。
世足虚」 以上実施例について説明したが、本発明はこれに限らず
例えば次のような場合をも含むものである。
■回転駆動源としてのスプリングとしては、所定圧のガ
スが封入されたシリンダ内にピストンロッドを封入した
ガススプリングを用いることもできる。この場合は、ガ
ススプリングの復元力がピストンロッドの直線運動とし
て表われるので、例えばラックとビニオンとを利用して
、その直線運動を回転運動に変換すればよい。
(2)起動用スプリングを用いる場合に、第15図に示
す庁擦式クラッチ85に代えて、ワンウェイクラッチを
用いるようにしてもよい。
■被塗物としては、自動車ボディWの他、任意のものと
することができる。
(4ンテンブ機構を用いて、被塗物を等速回転させるよ
うにしてもよい。
(発明の効果) 本発明は以り述べたことから明らかなように、スプリン
グの復元力を利用して台車上の被塗物を回転さるので、
防爆上安全なものとなる。
また、各台車に設けられる被塗物回転用の駆動源として
、上述したようにスプリングを用いるので、スプリング
巻取手段が各台車用共通とされることと含まって、この
回転のための装置を全体として安価なものとすることが
できる。
さらに、トルク切換手段を利用することにより、被塗物
の確実な回転立上りすなわち起動と、この起動後におけ
る被塗物の多数回の回転という要求を共に満足させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体工程図。 第2図は被塗物としての自動車用ボディが回転すること
に伴う姿勢変化の状態を示す図。 第3図、第4図は塗料の厚さとダレと塗装面の平滑度と
回転との関係を示すグラフ。 第5図はボディを回転させるようにしたボディ搬送用の
台車および回転用治具の一例を示す側面図。 第6図は台車と回転用治具を示す第5図の平面図。 第7図は第5図の左側面図。 第8図は回転用治具の前側部分を示す斜視図。 第9図は連続回転用スプリングの設置例を示す要部正面
図。 第1O図は第9図を上方から見た場合の一部断面平面図
。 第11図は増速歯車機構々この軸方向から見た簡略正面
図。 第12図は第11図のx−X線に沿う平面一部所面図。 第13図は回転用スプリングによる回転と回転係止とを
行うラチェット機構を示す要部側面図。 第14図は第13図のラチェット機構を自動的に操作す
るための一例を示す要部平面図。 第15図は起動用スプリングの設置部分を示す下面断面
図。 第16図は第15図のY−Y線断面図。 第17図、第18図それぞれは起動用スプリングの他の
設置例を示す一部断面図。 第19図は被塗物を所定回転姿勢で係夏ヒさせるための
ストッパ機構の一例を示す一部断面正面図。 第20図は第19図に用いられるストッパロッドを示す
断面図。 第21図、第22図は被塗物を所定回転姿勢で係止させ
るためのストッパ機構の他の例を示すもので、第21図
は正面図、第22図は斜視図である。 第23図〜第25図は台車りに対する被塗物の移載装置
の一例を示すもので、第23図は正面図、第24図は側
面図、第25図は台車の移動軌跡を示す簡略平面図であ
る。 第26図、第27図は回転用スプリングに対して復元力
を付与するための畜力装置を示すもので、第26図は斜
視図、第27図は側面図である。 第28図は回転用治具と台車との結合部分の他の側を示
す側面断面図。 第29図は第28図(7)Xll−Xll線断面図。 第30図は第29図の平面図。 第31図は第28図(7)X13−X13線断面図。 第32図は第28図(7)X14−X14線断面図。 第33図は第32図の平面図。 第34図はトルク切換手段の他の例を示す側面一部断面
図。 PiNP7:工程 W:自動車ボディ(被塗物) 文:回転軸線 D=搬送用台車 に1:駆動ユニット(起動用) K2:駆動ユニット(連続回転用) T二巻戻し機構 R1:台車移動軌跡 l:回、転用治具 31:回転出力軸 62:蓄力ドラム 63:巻取ドラム 64.64−1.64−2ニ スプリング 85:クラッチ(トルク切換用) 96:カム片(回転取出用) 136:変速機(トルク切換用) Y (62b) 第15図 第17図 第18図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被塗物が搬送台車によって搬送される塗装ライン
    のうち、少なくとも防爆が要求される雰囲気で搬送台車
    上の被塗物を回転させるための回転装置であって、 それぞれ搬送台車に設けられ、被塗物を回転可能に支承
    する支承手段、回転駆動源としてのスプリングおよび該
    スプリングの復元力を上記支承手段に支承された被塗物
    に対する回転力として伝達するための回転用伝達機構と
    、 前記搬送台車の搬送経路に配設され、前記スプリングに
    復元力を畜力させるための畜力手段と、 被塗物の回転立上り時には回転立上り後に比して、前記
    スプリングから被塗物に加わる回転トルクが大きくなる
    ようにするトルク切換手段と、を備えていることを特徴
    とする塗装ラインにおける被塗物回転装置。
JP10442687A 1986-09-25 1987-04-30 塗装ラインにおける被塗物回転装置 Pending JPS63270569A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10442687A JPS63270569A (ja) 1987-04-30 1987-04-30 塗装ラインにおける被塗物回転装置
EP87113844A EP0261644B1 (en) 1986-09-25 1987-09-22 Coating method in coating line and coating apparatus therefor
EP89120682A EP0360301B1 (en) 1986-09-25 1987-09-22 Coating method in coating line and coating apparatus therefor
DE89120682T DE3786804T2 (de) 1986-09-25 1987-09-22 Beschichtungsmethode in einer Beschichtungsstrasse und Beschichtungsgerät dafür.
DE8787113844T DE3768189D1 (de) 1986-09-25 1987-09-22 Beschichtungsmethode in einer beschichtungsstrasse und beschichtungsgeraet hierzu.
US07/100,767 US4874639A (en) 1986-09-25 1987-09-24 Coating method in coating line and coating apparatus therefor
CA000547790A CA1274729A (en) 1986-09-25 1987-09-24 Coating method in coating line and coating apparatus therefor
US07/745,987 US5169683A (en) 1986-09-25 1991-08-12 Coating a rotating vehicle body
US08/303,749 US5565244A (en) 1986-09-25 1994-09-09 Coating method in coating line and coating apparatus therefor

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0549985A (ja) * 1991-08-21 1993-03-02 Tsubakimoto Chain Co 被塗物の回転搬送ラインにおける正立静止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0549985A (ja) * 1991-08-21 1993-03-02 Tsubakimoto Chain Co 被塗物の回転搬送ラインにおける正立静止装置

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