JPS63258678A - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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Publication number
JPS63258678A
JPS63258678A JP9208087A JP9208087A JPS63258678A JP S63258678 A JPS63258678 A JP S63258678A JP 9208087 A JP9208087 A JP 9208087A JP 9208087 A JP9208087 A JP 9208087A JP S63258678 A JPS63258678 A JP S63258678A
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JP
Japan
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paint
rotation
rotated
painting
jig
Prior art date
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Pending
Application number
JP9208087A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kato
英之 加藤
Noritaka Tanaka
宣隆 田中
Takeshi Tamada
玉田 剛
Tetsuya Maruta
丸田 哲哉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPS63258678A publication Critical patent/JPS63258678A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塗装方法に関するものである。
(従来技術およびその問題点) 被塗物例えば自動車ボディの外表面を塗装する場合、被
塗物に付着しているゴミを除去する準備工程と、被塗物
に塗料を塗布する工程と、塗布された塗料を乾燥させる
乾燥工程とを有する。この乾燥工程は、例えば熱硬化型
塗料では、セツティング工程と焼付工程との2段階で行
なわれ、セツティング工程は、焼付工程の前において、
この焼付工程よりも低い温度、例えば常温あるいは仮焼
付けとも呼ばれるように40°〜60’Cの温度雰囲気
で行われる(焼付工程での焼付温度は通常140℃前後
)。
そして、被塗物は、通常、台車等の搬送手段により搬送
されつつ上記準備工程、塗装工程および乾燥工程を経る
ことになるが、被塗物の姿勢は、各工程において所定の
姿勢を保持したまま行われている。
ところで、塗装面の品質を評価する1つの基準として、
平滑度(平坦度)があり、この平滑度が大きい程塗装面
の凹凸の度合が小さくて、良好な塗装面となる。この塗
装面の平滑度を向上させるには、塗膜の厚さ、すなわち
塗布された塗料の膜厚を大きくすればよいことが既に知
られている。
一方、塗装面の品質を阻害するものとして、塗料の“ダ
レ”がある、このダレは、重力を受けることによって塗
布された塗料が下方に流動することにより生じ、1回に
塗布する塗料の膜厚が大きい程“ダレ″を生じ易くなる
、この“ダレ”の原因は、つまるところ重力の影響であ
るため、被塗物のうちL下方向に伸びる面すなわちいわ
ゆる縦面において生じ易いものとなる。
したがって、塗料の“ダレパがさ程問題とならない被塗
物の水平方向に伸びる面すなわちいわゆる横面は、塗布
する塗料の厚さを縦面よりも大きくすることが可能であ
る。また、横面に対する塗膜の厚さと縦面に対する塗膜
の厚さをたとえ同じにしても、横面ではダレには至らな
い程度の塗料の若干の流動によって凹凸が小さくなり、
縦面における平滑度よりも良好な平滑度が得られること
になる。
上述のような観点から、従来は、の塗料の“ダレ”を防
止しつつ極力平滑度の大きい塗装面を得るため、極力流
動性の小さい塗料を用いて塗装を行なうようにしていた
。そして、縦面において塗料の“ダレ”が生じるいわゆ
いる“ダレ限界″は、例えば熱硬化型塗料では塗膜の厚
さで40JLm程度が最大であった。より具体的には、
塗料の“ダレ”は、セツティング工程と焼付工程特に焼
付工程で生じ易く、この時期に“ダレ゛′が生じないよ
うに、塗装工程で塗布される塗料の厚さが決定され、こ
の決定された厚さの最大値すなわちダレ限界値が40p
m程度となる。したがって、絶対的により一層平滑度の
大きい塗装面を得ようとすれば、従来の塗装方法では、
例えば2回塗り等、塗装工程から焼付工程に至るまでの
一連の工程を複数回繰り返して行なう必要があった。
本発明は、以上のような事情を勘案してなされたもので
、同じ塗膜の厚さであれば、より一層平滑度の大きい塗
装面が得られるようにした塗装方法を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段、作用)本発明は、基本
的には、被塗物に塗布された塗料に対して作用する重力
の方向を適宜変更することにより、塗料の流動性という
ものを積極的に活かして、同じ塗膜の厚さであればより
平滑度の大きい塗装面を得るようにしである。具体的に
は、次のような構成としである。すなわち、被塗物に塗
料を塗布する塗装工程と、被塗物に塗布された塗料を乾
燥させる乾燥工程と、を備えた塗装方法において。
前記塗装工程では、ダレ限界以上の厚さに塗料を塗布し
、 前記乾燥工程では、被塗物を、水平軸線回りに1回転停
止状態から所定回転速度となるまで徐々に回転速度を増
加させた後当該所定回転速度でもって回転させる、 ような構成としである。
このように本発明では、被塗物に塗布された塗料に対し
て作用する重力の方向が、被塗物を水平方向に回転させ
ることによって変更されるため、塗料は、゛ダレ”を生
じることなく乾燥されることになる。
本発明によれば、1回当りに塗布する塗料の膜厚を従来
よりもはるかに厚くして、平滑度が従来限界とされてい
たレベルをはるかに越えた極めて良好な塗装面を得るこ
とができる。
また、従来と同じような塗膜の厚さとした場合でも、塗
料の流動性を利用して凹凸のより小さいものすなわち平
滑度のより大きい優れた塗装面とすることができる。
さらに、同じ平滑度例えば従来の塗装方法で得られる平
滑度と同等の平滑度を有する塗装面を得ようとすれば、
従来のものよりも塗布すべき塗料の膜厚を薄くすること
ができ、この薄くし得る分だけ使用する塗料の量を低減
することができる。
勿論、薄い塗膜でも“ダレ″を生じるような塗料は、従
来の塗料中から流動性を阻害させる成分を所定割合減少
させることによって得ればよいこれに加えて、本発明で
は1回転初期時、すなわち被塗物が回転停止状態から所
定の回転速度となるまでは、この回転速度を徐々に増加
させるようにしであるので、すなわち回転変動を小さく
して被塗物(塗料)に衝撃が加わらないようにしである
ので、この回転を行うことによる塗料のダレ発生という
ものも防止される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。
全体の概要 第1図は、被塗物としての自動車用ボディWを塗装する
場合の全体工程を示してあり、各工程をP1〜P4で示
しである。
先ず、電着塗装によって既知のように下塗りが完了され
たボディWが、台車りに保持されつつ準備工程PLに送
り込まれる。この準備工程PLでは、ボディW内外のゴ
ミが例えばエアブロ−あるいは真空吸引によって除去さ
れる6次いで、工程P2においてボディWに対して塗料
が吹き付けられた後、塗料の乾燥がセツティング工程P
3および焼付工程P4においてなされる。
工程P1〜P4が中塗用である場合は、工程P4の後は
ボディWが上塗り用の工程へと送られる。また、工程P
i−P4が上塗り用である場合は、ボディWが、既知の
ように組立ラインへと搬送される。
ゴミの除去 工程Piでのゴミ除去は、第2図に示すように、ボディ
Wを水平軸縁立の回りに回転させつつ行うとよい、すな
わち、例えば先ず第2図(a)で示す状態でボディWの
回転を停止させてゴミの除去が行われた後、第2図(b
)の状態へとボディWの姿勢を変換してこの位置で伴出
させ、再びゴミ除去がなされる。このようにして、第2
図の(c)、(d)・Φ・ (i)というように、ボデ
ィWを間欠回転させつつ、ゴミの除去が行われる。
このように、ボディWを回転させつつゴミの除去を行う
ことにより1例えばボディWのルーフパネル内面角部や
サイドシル等の閉断面内に付着しているゴミ、すなわち
、ボディWを回転させなければ落下してこないようなゴ
ミをも完全に除去することが可能になる。
なお、ボディWの回転範囲は、第2図に示すように36
0°回転としてもよいが、後に説明する乾燥工程でのボ
ディWの回転角度範囲に合せるようにしてもよい。
゛・ の き付け、乾 先ず、P2での塗料の吹付けは、塗膜の厚さがダレ限界
以上となるようにして行なわれる。すなわち、従来一般
に用いられている熱硬化型塗料では、°“ダレ”を生じ
ない塗料の最大厚さすなわちダレ限界値は40gm程度
であるが、工程P2では、このダレ限界となる407z
mよりもはるかに厚い塗膜となるように(例えば65ル
m)塗料が吹付けられる。
このP2の後、P3のセツティング工程へ移行される。
このセツティング工程P3では、第2図(a)〜(i)
で示す最大360°の角度範囲で、反転を行いつつボデ
ィWが水平方向に回転される。すなわち、ボディWが水
平方向に伸びる回転軸6文を中心として回転され、実施
例では、この回転軸縁立が、ボディWの前後方向に伸び
るものとされている。なお、このセツティング工程P3
での温度雰囲気は、実施例では常温としであるが、40
’〜60″C等次の焼付工程P4での温度雰囲気よりも
低い温度の範囲で適宜の温度に設定し得る。勿論、この
セツティング工程P3は、あらかじめ塗料中の低沸魚介
を揮発させるためであり、これにより、次の焼付工程P
4で低清魚介が急激に揮発されることによる塗装面での
ピンホール発生が防止される。
焼付工程P4においては、例えば、140”cの温度雰
囲気で、塗料の焼付けが行なわれる。このP4でも、P
3のセツティング工程と同様に、反転を行いつつボディ
Wが水平方向に回転される。
上述したP3、P4でのボディWの水平方向の回転によ
り、P2でダレ限界以上の厚さに塗料を吹付けても、ダ
レが生じることなく塗料が乾燥される。これにより、従
来の塗装方法では得られなかった平滑度の極めて高い高
品質の塗装面が得られる。
なお、両工程P3、P4で共にボディWの回転を行うの
は、この両工程P3、P4で共にダレが生じる熱硬化型
塗料を用いているからであり、粉体塗料の場合は焼付工
程P4でのみ、また2液硬化型塗料の場合は、セツティ
ング工程P3でのみこの回転を行えば上のである。
なお、P2とP3との間で台車りの変更を行なって、P
3、P4での乾燥工程において使用する台車りに塗料が
付着しない状態とするとよい、すなわち、P2において
は、台車りに少なからず塗料が吹付けられることになる
が、この塗料が付着した台車りをそのまま用いて乾燥工
程に移行させると、この台車りに付着した塗料が、当該
台車りの走行に伴なって少なからず剥離されてゴミとな
り、塗装面の品質を阻害する可能性が生じるためである
塗膜厚さとダレ限界と平滑度と水平回転との関係第3図
は、熱硬化型塗料に着目した場合における塗膜厚さがダ
レ限界に与える影響について示すものである。この第3
図では、塗膜厚さとして、40μm、53ルm、65ル
mの3通りの場合を示しである。このいずれの厚さの場
合も、セツティング工程初期と焼付工程初期との両方の
時期に、“ダレ″のビークが生じることが理解される。
また、ダレ限界は、通常1分間に1〜2mmのダレを生
じるときの値をいうが(目視して2m m 7分以上の
ダレを生じると塗装面が不良とされる)、このダレ限界
以下の範囲で得られる最大の塗膜厚さは、従来の塗料で
40ルm程度である。
一方、第4図は、ボディWを水平方向に回転させるとき
とそうでないときとの、平滑度に与える影響を示しであ
る。その第4図中Aは、ボディWを回転させない状態を
示しである(従来の塗装方法)。第4図Bは、ボディW
を90°回転させた後逆転させる場合を示しである(第
2図(a)と(C)との間で正逆回転)、第4図Cは、
ボディWを135°回転させた後逆転させる場合を示し
である(第2図(a)と(d)との間で正逆回転)、第
4図りは、ボディWを180°回転させた後逆転させる
場合を示しである(第2図(a)と(e)との間で正逆
回転)、第4図Eは、ボディWを連続して同一方向に回
転させる場合を示しである(第2図(a)、(b)、(
C)・・・ (i)の順の姿勢をとり、再び(a)へと
戻る)。
この第4図から明らかなように、同じ塗膜の厚さであれ
ば、ボディWを回転させた方が(第4図B、C,D、E
)、回転させない場合(第4図A)よりも、平滑度の太
きものが得られる。
なお、既知のように、第4図の写像鮮映度におけるIG
(イメージグロス)は、鏡面(黒ガラス)を100とし
、それに対する鮮映度の比率を示すものであり、またP
GDは反射映像の識別度を1.0から低下するに従って
塗装面の平滑度が低下する値である。
第3図、第4図に示したデータの試験条件は、次の通り
であるが、この試験条件は、P2で上塗りを行なう場合
の条件を示しである。
a、塗料:メラミンアルキッド(ブラック)粘度二フォ
ードカップ#4で 22秒/20°C b、塗膜a:ミニベル(16,000rpm)シェーピ
ングエア 0.2.0kg7cm2 C9吐出量:2回に分けての吹付けで、第1回目、、、
100cc/min 第2回目 、、150〜200cC/m1n d、セツティング時間:10分×常温 e、焼付条件    : 140” CX25分子、下
地平滑度:0.6(PGD値) (中塗、PEテープ上) g8回転または反転作動域: セツティング(10分)〜焼付け(10分)h、被塗物
ニー辺30cmの角筒体の側面に塗装、中心で回転可能
に支持 i、被塗物の回転速度:6rpm、30rpm、60r
pmの3通りで行なったが、回転速度の相違による差異
は事実老生じなかった (以下余白) 回転用治具 次に、ボディWを台車りに対して水平方向に回転可能に
支持させるために用いる治具の具体例について説明する
第5図は、ボディWの前部に取付けられる前側の治具I
Fを示す、この治具IFは、左右一対の取付用ブラケッ
ト2と、この左右の各ブラケット2に溶接された左右一
対のステー3と、左右一対のステ−3同士を連結する連
結バー4と、連結バー4に一体化された回転軸5と、を
有する。このような治具IFは、そのブラケット2部分
を。
ボディWの前部強度部材、例えばフロントサイドフレー
ム11の前端部に一定される。すなわち、フロントサイ
ドフレーム11には、通常バンパ(図示略)取付用のブ
ラケット12が溶接されているので、このボディW側の
ブラケット12に対して、上記ブラケット2をボルト(
図示略)を利用して固定する。
一方、ボディWの後部に取付けられる後側の治具IRを
、第6図に示しである。この後側の治具1Rも前側の治
具IFと同じような構成とされ、この前側治具IFに対
応した構成要素には同一符号を付しである。この後側の
治具IRのボディWに対する取付けは、そのブラケット
2をボディW後端部にある強度部材としてのフロアフレ
ーム13に対してボルトによって固定することにより行
なわれる。勿論、上記フロアフレーム13後端部には、
一般にバンパが取付けられる関係上該バンパ取付用のブ
ラケットがあらしめ溶接されているので、このパンパ取
付用ブラケットを利用して後側治具IRの取付を行なう
こともできる。
上記、前後の治具IFとIRとは、ボディWに対する取
付状態において、その回転軸5同士がボディWの前後方
向に伸びる同一直線上に位置するようにされる。この同
一直線がボディWの回転軸縁立となるもので、好ましく
は、この回転軸縁立がボディWの重心G(第7図参照)
を通るようにされている。なお、回転軸縁立が重心Gを
通ることにより、ボディWの回転の際に、回転速度の大
きな変動が防止される。これにより、ボディWには、回
転変動に伴なう衝撃が発生するのが防止され、ダレ防止
上より好ましいものとなる。
なお1前後の治具IF、lRは、車種(ボディWの種類
)に応じて専用のものがあらかじめ用意される。
血連 ボディWを回転させる機能を備えた台車である。
第7図において、台車りは基台21を有し、この基台2
1に取付けられた車輪22が、路面(レール)23上を
走行される。この基台21は、走行方向前側から後側(
第7図右側から左側)へ順次、それぞれ上方へ向けて伸
びる1本の前支柱24.2木の中間支柱25.26、お
よび1本の後支柱27を有し、中間支柱25.26と後
支柱27との間が、前後方向に大きく間隔のあいた支持
空間28とされている。
ボディWは、上記支持空間28に配設され、その前部が
、前治具IFを利用して中間支柱26に対して回転自在
に支持される一方、その後部が、後治具IRを利用して
後支柱27に回転自在に支持される。
前後ノ治具IF、IR(の回転軸5)は、上下方向力ら
支柱26.27に対して係脱自在とされると共に、後側
の治具IRが回転軸線見方向に不動として係合される。
このため、中間支柱26にはその上端面に開口する切欠
き26aが形成される一方(第10図〜第12図参照)
、後支柱27にはその上端面に開口する切欠き27aが
形成されている(第1O図、第14図、第15図参照)
。この両切欠き26a、27aは、治具lF、lRの回
転軸5が嵌合し得る大きさとされている。そして、後側
治具IRの回転軸5にはフランジ部5aが形成される一
方、後支柱27には前記切欠き27aに連通ずるフラン
ジ部5aに対応した形状の切欠き27bが形成されてい
る。これにより、後治具IRは、後支柱27の切欠き2
7a、27bに対して、上下方向から係脱されると共に
、フランジ部5aのストッパ作用によって後支柱27に
対して前後方向に不動とされる。なお、ボディWに対す
る回転力の付与は、前側治具IFの回転軸5を介して行
われ、このため前治具IFの回転軸5先端部には、後述
する接続部5b(第5図をも参照)が形成されている。
基台21からは、下方へ向けてステー29が突設され、
このステー29の下端部に、牽引用ワイヤ30が連結さ
れている。このワイヤ30は、エンドレス式とされて、
図示を略すモータにより一方向に駆動され、これにより
台車りが所定の搬送方向に駆動される。勿論、上記モー
タは、防爆の観点上安全な箇所に設置されている。
ボディWの回転は、実施例では、台車りの移動を利用し
て、すなわち台車りの走行路面23に対する変位を利用
して行われる。この台車りの変位を回転として取出すた
めの回転取出機構31が、次のようにして構成されてい
る。すなわち、回転取出機構31は、基台21に上下方
向に伸ばして回転自在に支持された入力軸32Aと、入
力軸32Aの下端部に固定されたスプロケット33と、
スプロケット33に噛合されたチェーン34と、から構
成されている。このチェーン34は、前記ワイヤ30と
並列に、走行路面23に対して不動状態で配設されてい
る。これにより、台車りがワイヤ30を介して牽引され
ると、チェーン34が不動であるため、このチェーン3
4に噛合うスプロケット33したがって入力軸32Aが
回転される。
上記入力軸32Aの回転は、後述する回転速度調整機構
51.伝動機構35を介して、前側治具IF(の回転軸
5)に伝達される。この伝動機構35は、前記前支柱2
4の後面に固定されたケーシング36と、ケーシング3
6に横方向(前後方向)に伸ばして回転自在に支持され
た回転軸37と、この回転軸37と後述する回転速度調
整機構51の出力軸32Bとを連動させる一対のベベル
ギア38.39と、前記中間支柱25に対して回転自在
かつ前後方向に摺動自在に保持された連結軸40と、を
有する。この連結軸40は、回転軸37に対してスプラ
イン結合され(この係合部を第7図中符号41で示す)
、これにより出力軸32Bが回転されると、連結軸40
も回転されることになる。勿論、回転軸37と連結軸4
0とは、回転軸線見上に位置するように設置されている
前記連結軸40は、前側治具IFの回転軸5に対して、
係脱される。すなわち、第1O図〜第12図に示すよう
に、前治具IF用回転軸5の先端部には、十字形の接続
部5bが形成される一方、連結軸40の端部には、第1
0図、第13図に示すようにこの接続部5bががたつき
なく嵌合される係合凹所40cを有するボックス部40
aが形成されている。したがって、例えば空気圧式のシ
リンダ42によってロッド43を介して連結軸40を摺
動させることによって、上記ボックス部40a(係合凹
所40C)と接続部5bとが係脱され、その係合時に連
結軸40と回転軸5とが一体回転可能とされる。なお、
上記ロッド43は、第10図に示すように、蓮結軸40
の回転を阻害しないように、ボックス部40aの外周に
形成された環状溝40b内に嵌入されている。
以上のような構成によって、連結軸40を第7図右側へ
変位させた状態で、ボディWを台車りに対して下降させ
ることにより、前後の治具IF、IRの各回転軸5が、
中間支柱26.27によって回転自在かつ前後方向に不
動状態で支持される。この後、連結軸40(係止凹所4
0C)が、前治具IFにおける回転軸5(の接続部5b
)に係合される。これにより、台車りをワイヤ30を介
して牽引すれば、ボディWが所定の水平軸縁立を中心に
して回転されることになる。なお、ボディWの台車りか
らの取外しは、上記した手順とは逆の手順で行えばよい
第16図、第17図および第18図、第19図は、それ
ぞれ前治具IFの回転軸5と、連結軸40との結合部位
の変形例を示すものである。
第16図、第17図のものにおいては、先ず。
中間支柱26の切欠き26aが、ボックス部40aを回
転自在に支承し得るように半円状に形成されている。ま
た、回転軸5の接続部5b−iがL字形に形成される一
方、ボックス部40aに形成される係合凹所40cm1
が、L字形の接続部5b−1が相対回転不能に係合され
る形状としたものである。そして、係合凹所40cm1
は、ボックス部40aの一側面に開口して、この開口部
分が上方を向いているときに、接続部5b−1が係合凹
所40cm1に対して上下方向から係脱されるようにな
っている(連結軸40の摺動不用)。
第18図、第19図は、第17図、第18図と同じよう
に、ボックス部40aに形成した係合凹所40cm2が
上方を向いているときにのみ、前側治具IFの回転軸5
に形成した接続部5b−2が係脱され得るようにしたも
のであり、接続部5cm2が断面四角形とされる一方、
係合凹所40cm2がこの四角形に対応した形状とされ
ている点が第16図、第17図に示す場合と異なってい
る。
勿論、第16図〜第19図の場合においては。
連結軸40と前側治具IFとの係脱可能な状態(係合凹
所40cm1.40cm2が上方を向いた状態)では、
ボディWが正立位置(第7図に示すボディWのルーフ、
<ネルが上向きの状態)とされる。
肌伝!歴 前記回転速度調整機構51は、第21図に示すように、
無段変速@52を利用して構成しである。すなわち、基
台21に固定されたケーシング53内に一対のコーン状
の回転伝達子54.55が回転自在に配設され、該前回
転伝達子54と55との間にベルト56が巻回されてい
る。この回転伝達子54は前記入力軸32Aと一体回転
され、また回転伝達子55は前記出力軸32Bと一体回
転される。これにより、ベルト56に係合したスライダ
57によって当該ベルト56の位置を変更することによ
り、入力軸32Aに対する出力軸32B(ボディW)の
回転比が変更される。
なお、実施例では、入力側の回転伝達子54の一端側(
第21図上端側)に小径部54aを形成して、この位置
にベルト56が位置したときには、当該ベルト56がす
べって出力側の回転伝達子55に対して回転伝達が行わ
れないようにしである。
前記スライダ57の位置調整すなわち回転速度の調整は
、実施例では1台車りの走行位置に応じて自動的に行う
ようにしである。このため、第7図、第20図に示すよ
うに台車りの走行軸跡に沿ってガイドバー58が固定配
置されている。このガイドバー58の台車りに臨む面は
、第20図に示すように、低い部分58aと高い部分5
8bと該両部会を滑らかに連設するテーパ面58cとか
ら構成されている。
一方、前記スライダ57は、連動機構65を介して、ガ
イドバー58に沿って変位するようにされている。この
ため、第20図に示すように、支柱24に固定したブラ
ケット59にベルクランク60を揺動自在に支持させて
、このベルクランク60の一端部に、入力ロット61の
一端部を連結すると共に、ベルクランク60の他端部に
、前記スライダ57に連なる出力ロット62を連結しで
ある。上記入力ロット61は、上記ブラケット59によ
って、台車りの搬送方向と直交する方向に摺動自在に保
持されて、その先端部にはフォロアとしてのローラ63
が回転自在に取付けられている。そして、スプリング6
4によって、上記ローラ63ががイドバー58に対して
常に出接するように付勢されている。
以上のような構成により、スライダ57の位置は、ロー
ラ63が出接するガイドバー58の高さ位置によって変
更され、実施例では、高い部分58bに当接したときが
前記無段変速a52の減速比が最小とされる(スライダ
57が第21図下方ストローク端に位置してボディWの
回転速度が最も速くされる)。
したがって、いま、搬送台車りの走行に伴って、ローラ
63は、低い部分58aからテーパ部分58cを通過し
て高い部分58bへと至る。この結果、ボディWの回転
速度は、停止状態から(ローラ63が低い部分58aに
当接)、徐々に回転速度が増加され(ローラ63がテー
パ部分58cに当接)、やがて所定の回転速度とされる
(ローラ63が高い部分58bに当接)、このような回
転速度が変更される状態を第22図に図式的に示しであ
る。なお、この第22図では、ボディWの回転を停止さ
せるときにも回転速度が徐々に減少するようにしである
が、この場合は、台車りの搬送方向に沿って、高い部分
58bからテーパ部分を通過させて再び低い部分58a
となるようにガイドバー58を形成しておけばよい。
このように回転速度を徐々に減少させるのは、ボディを
反転させつつ回転を行うときに利用する場合に好適であ
る。
補−説明および・形例 台車りの走行、停止に拘らずボディWの回転、停止の切
換えと、回転方向の変更切換えとは、例えばエアモータ
等の別途専用のアクチュエータを用いればなし得るが例
えば次のようにしても行なうことができる。先ず、第7
図の例において、スプロケット33にその径方向反対側
からそれぞれ【1i合する第1、第2の一対のチェーン
(チェーン34に相当するもの)を設け、各チェーンを
それぞれ、適宜駆動し得るようにすしておく・このよう
な構成とすれば、次のような駆動態様に応じて、ボディ
Wの回転制御がなされることになる。
■第1チェーン停止かつ第2チエーンをフリー:この場
合は、台車りの走行に伴なってボディWが一方向に回転
される。
■第1チェーンフリーかつ第2チェーン停止:この場合
は、台車りの走行に伴なって上記■とは逆方向にボディ
Wが回転される。
■両方のチェーン共にフリー:この場合は1台車りの走
行に伴なってボディWが回転されない。
■第1チェーンを一方向に駆動かつ第2チエーンをフリ
m:この場合は、台車りが停止していても、ボディWが
一方向に回転される。
■第1チェーンを他方向に駆動かつ第2チエーンをフリ
ー(第1チエーンをフリーかつ第2チエーンを他方向に
駆動でも同じ):この場合は台車りが停止していても、
ボディWが上−′記■の場合とは逆方向に回転される。
なお、上述したことは、チェーンに代えてラックバ−を
用いても同様である。このラックバ−を常に固定状態と
して配置する場合は(この場合は台車りの走行がボディ
Wの回転の前提となる)、ラックバ−を間欠的に配置し
たり、あるいはラックバ−を配置する位置を左右任意に
設定することにより、台車りの走行位置に応じてボディ
Wを任意の方向に回転させ得ると共に、任意の位置でボ
ディWの回転を停止させ得る。
回転用治具lFへ回転力を伝達するには、第23図〜第
25図に示すようにしてもよい。なお、この第23〜第
25図においては、第7図、第1O図〜第12図に示す
ものと同−一成要素には同一符号を付しである。
本実施例では、第7図に示す中間支柱25と26を一体
として形成しである。そして、回転軸37とスプライン
結合される連結軸40を上記一体とされた支柱25(2
6)に摺動自在に保持させである。また、上記一体の支
柱25(26)には、ばね71により付勢されたスト7
パ72を揺動自在に設けである。このものにおいては、
第24図に示すように、連結軸40が後退した状態で回
転用治具IFが支柱25(26)に支承され、この後手
動により連結軸40(の係合凹所40C)を当接回転用
治具IFのボックス部40a(接続部5b)に係合させ
る。このとき、ばね71により付勢されてストッパ72
が、ボックス部40aの背後に突出されて、上記接続部
5bとボックス部40aとは係合状態が保持される(ス
トッパ71によるロック)、なお、この両者5bと40
aとの係合解除は、図示を略す操作ロッド等を介してス
トッパ71をアンロックとした後連結軸40を回転用治
具IFから後退させればよく、この後退状態では、第2
4図に示すように。
ストッパ71はアンロック位置に保持される。
第26図は、無断変速機を利用した回転速度調整機構5
1の他の例を示すものである。すなわち、ケーシング5
3内には、3つの円板71.72.73が配設されて、
2つの円板71と72とが互いにその中心をずらして相
対向して配設されている。この円板71の中心に対して
入力軸32Aが固定され、円板72の中心に対して出力
軸32Bが固定されている。これにより、入出力軸32
Aと32Bとは、互いに所定距離だけオフセットされた
状態で互いに並行とされている。一方、残る他の円板7
3は、その外側面が前記円板71と72との板面に対し
て当接するように配置され、その中心に対して操作軸7
4が固定されている、この操作軸74は、入出力軸32
A、32Bと直交する方向に伸びて、ケーシング53に
摺動自在に保持されている。
以上のような構成により、入力軸32Aの回転は、円板
71、円板73、円板72を経て出力軸32Bに伝達さ
れる。そして、操作軸74を摺動させることにより、円
板73が介在された円板71と72との回転比すなわち
入力軸32Aと出力軸32Bとの回転比が無段階に変更
される。なお、操作軸74の操作は、第20図に示すよ
うな機構を利用して行なえばよい。
回転速度を調整するためには、変速機を利用する他、次
のようなものを用いてもよい。すなわち、クラッチ機構
を用いてもよく(半クラッチの利用)、この場合は、メ
カ式、油圧式、電磁式、パウダー我等適宜のものを利用
し得る。また、ボディWを、電気式、エア式あるいは油
圧式のモータによって回転させる場合は、このモータそ
のものの出力(回転数)を調整するようにすればよい。
さらにモータを利用する場合は、ブレーキを利用して回
転速度を調整することもできる。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、ダレ限界
以上の厚さとなる塗料の塗布と被塗物の回転とを利用し
て、同じ塗料の厚さであれば従来よりも平滑度の高い高
品質の塗装面を得ることができる。
また、被塗物を回転停止状態から所定の回転速度とする
のに、回転速度を徐々に増加させるようにしであるので
、この回転初期時の回転変動を小さくして、回転変動を
原因とするダレ発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体工程図。 第2図は被塗物としての自動車用ボディが回転すること
に伴う姿勢変化の状態を示す図。 第3図、piSA図は塗料の厚さとブレと塗装面の平滑
度と回転との関係を示すグラフ。 第5図、第6図はボディを回転させるために、用いる治
具の例を示す斜視図。 第7図はボディを回転させるようにしたボディ搬送用の
台車の一例を示す側面図。 第8図は台車の走行路下方の状態を示す一部切欠き平面
図。 第9図は第8図のX9−X9線断面図。 第1θ図は回転用治具と台車との結合部分を示す側面断
面図。 第11図は第10図XI 1−Xi l線断面図。 第12図は第11図の平面図。 i13図は第10図(7)X13−X13線断面図。 第14図は第10図(7)X14−X14線断面図。 第15図は第14図の平面図。 第16図、第17図は回転用治具と台車との結合部分の
変形例を示すもので、第16図は、第17図(7)X1
6−X16線断面図、 第17図は側面断面図。 第18図、第19図は回転用治具と台車との結合部分の
さらに他の変形例を示すもので、第18図は第19図(
7)X18−X18線断面図、第19図は側面断面図。 第20図は回転速度を調整するために用いるガ段変速機
を示す断面図。 第22図は回転速度が変更される様子を示す図。 第23図〜第25図は回転用治具に対して回転力を伝達
する部分の変形例を示すもので、第23図は要部側面図
、第24図、第25図は要部断面図。 PINF4:工程 W:ボディ(被塗物) fL=回転軸線 D:411送用台車 1F、IR:回転用治具 51:回転調整機構 52:無段変速機 54.55:回転伝達子 56:ベルト 57:スライダ 58ニガイドバー 58a:低い部分 58b:高い部分 58C:テーパ部分 60:ベルクランク 61:入力ロット 62:出力ロット 63:ローラ 65:連動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被塗物に塗料を塗布する塗装工程と、被塗物に塗
    布された塗料を乾燥させる乾燥工程と、を備えた塗装方
    法において、 前記塗装工程では、ダレ限界以上の厚さに塗料を塗布し
    、 前記乾燥工程では、被塗物を、水平軸線回りに、回転停
    止状態から所定回転速度となるまで徐々に回転速度を増
    加させた後当該所定回転速度でもって回転させる、 ことを特徴とする塗装方法。
JP9208087A 1987-04-16 1987-04-16 塗装方法 Pending JPS63258678A (ja)

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JP9208087A JPS63258678A (ja) 1987-04-16 1987-04-16 塗装方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5427822A (en) * 1993-05-17 1995-06-27 General Motors Corporation Method and apparatus for coating vehicle panels

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60223717A (ja) * 1983-11-14 1985-11-08 ト−マス・エヌ・ア−クハ−ト 半製品処理装置
JPS6153112A (ja) * 1984-08-21 1986-03-17 Okutama Kogyo Kk 炭酸カルシウムの回収方法

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