JPS632666Y2 - - Google Patents

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JPS632666Y2
JPS632666Y2 JP1979048513U JP4851379U JPS632666Y2 JP S632666 Y2 JPS632666 Y2 JP S632666Y2 JP 1979048513 U JP1979048513 U JP 1979048513U JP 4851379 U JP4851379 U JP 4851379U JP S632666 Y2 JPS632666 Y2 JP S632666Y2
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JP
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power transmission
friction material
groove
circumferential direction
transmission plates
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JP1979048513U
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JPS55147533U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は摩擦式の差動装置に関する。
(従来の技術) 摩擦式の差動装置として、軸上に対向配置した
動力伝達板の一方の対向面にリング状の摩擦材を
固定し、該摩擦材を介して両動力伝達板を摩擦係
合状態に軸方向から弾圧付勢する弾発部材を設
け、該弾発部材の弾圧付勢による摩擦係合力を越
える外力が両動力伝達板のいずれか側に作用した
際に両動力伝達板に滑りを生じさせて両者の差動
回転を吸収するよう構成したものは特公昭37−
1411号にて公知である。そして動力伝達板の一方
の対向面にリング状の凹溝を形成し、この凹溝内
にリング状の摩擦材を非固定状態で配設したもの
は特公昭47−38677号にて公知であり、このよう
に摩擦材を凹溝内にフローテイング支持すれば、
差動回転吸収の際における両動力伝達板とその間
の摩擦材とのそれぞれの相対滑り回転を小さくで
きるため、発熱及び摩耗の抑制が図れる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来はリング状の摩擦材であつ
たため、これの交換の際には軸から動力伝達板も
取外さなければならず、作業が面倒であつた。
そこで本考案の目的は、軸から動力伝達板を取
外すことなく、両動力伝達板を軸方向へ若干離間
させるだけで摩擦材の交換を簡単に行うことがで
き、作業性を向上できるとともに、摩擦材の冷却
性も向上でき、また摩擦材の面圧も向上でき、し
かも摩擦材の支持構造も簡素もので足りるように
した差動装置を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決して目的を達成すべく本考
案は、駆動軸13,14と従動軸15とを同一軸
線上に対向配置してそれぞれの対向端に動力伝達
板20,21を設け、一方の動力伝達板20の対
向面には周方向に連続する凹溝20aを形成し、
該凹溝20a内にはその深さよりも大きい肉厚を
有する摩擦材22を配設し、該摩擦材22を介し
て両動力伝達板20,21を摩擦係合状態に軸方
向から弾圧付勢する弾発部材16,17を設け、
該弾発部材16,17の弾圧付勢による摩擦係合
力を越える外力が駆動軸13,14と従動軸15
のいずれかに作用した際に両動力伝達板20,2
1間に滑りを生じさせて駆動軸13,14と従動
軸15間の差動回転を吸収するように構成すると
ともに、摩擦材22を周方向に分割して弧の一部
をなし、且つ凹溝20aよりも若干小さい径方向
幅を有する複数の湾曲小片22−1〜22−4か
ら構成し、該複数の湾曲小片22−1〜22−4
を凹溝20a内に対し周方向にクリアランスSを
保つて非固定状態で配設したことを特徴とする。
(作用) 摩擦材22を周方向に分割して配置したため、
弾発部材16,17の弾圧付勢に抗して両動力伝
達板20,21を軸方向に摩擦材22の肉厚分に
応じて若干離すだけで、分割された湾曲小片22
−1〜22−4を簡単に交換することができる。
そして使用状態においては、各湾曲小片22−1
〜22−4間には周方向のクリアランスSが確保
されているため、このクリアランスS内への冷却
風の通過によつて摩擦材22の冷却性を向上でき
る。また分割された湾曲小片22−1,22−4
を凹溝20a内に非固定状態で配設し、即ちフロ
ーテイング支持したため、各湾曲小片22−1〜
22−4が両動力伝達板20,21に最適の接触
を行うこととなり、摩擦材22の面圧を向上でき
る。しかも弾発部材16,17により両動力伝達
板20,21間に凹溝20aを介して摩擦材22
を弾性的に支持するため、摩擦材22の支持構造
を簡素化でき、特別の支持装置が不要となる。
(実施例) 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
第1図は本考案の差動装置を備える駆動装置の
一例を示すもので、駆動装置1は上下に分割され
たケース2内に収納され、図では上ケースを外し
た下ケース内を平面的に示し、ケース2内の軸受
壁2a,2aには軸受3,3を介してエンジンの
クランク軸4が軸承され、クランク軸4の一端に
はフライホイール5が、また他端には遠心クラツ
ク6の駆動板7がそれぞれ固設される。駆動板7
は遠心拡開素子8を備え、クランク軸4の先端に
は筒部材9が遊合され、この筒部材9にはドラム
10が固設され、ドラム10のフランジ部10a
内周面にはクランク軸4と一体の駆動板7の所定
回転数以上で拡開状態となつて遠心拡開素子8が
係合し、これにより遠心クラツチ6が接続されて
筒部材9に動力が伝達される。この筒部材9の外
周には駆動歯車11が形成される。
更にクランク軸4と平行に車軸12がケース2
内に横架軸承され、車軸12は同一軸上に分割し
て配設された図中右側より第1駆動軸13、第2
駆動軸14、従動軸15から成り、第1駆動軸1
3の外周には従動歯車18が固設されて前記駆動
歯車11と噛合い、エンジン動力が入力される。
また第1駆動軸13と第2駆動軸14とは一体回
転するよう軸方向摺動自在にスプライン嵌合さ
れ、両軸13,14には弾発部材をなすスプリン
グ16,17が縮装され、第1駆動軸13をケー
ス2の軸受壁2bに軸受19で図中右側へのスラ
スト方向移動を規制して軸承することで、スプリ
ング16,17により第2駆動軸14は図中左側
へ弾圧付勢されている。
そして第2駆動軸14と従動軸15の対向端は
相対回転を許容すべく同芯的に雌雄嵌合され、両
軸14,15の対向端には動力伝達板20,21
がそれぞれ径方向に延設して一体に形成若しくは
固設して備えられ、両動力伝達板20,21間に
は摩擦材22が介装される。また第2図の如く従
動軸15をケース2の軸受壁2cに軸受23で図
中左側へのスラスト方向移動を規制して軸承する
ことで、前記スプリング16,17による第2駆
動軸14の図中左側への弾圧によつて両動力伝達
板20,21は摩擦材22を介して接続され、こ
れにより従動軸15は第1及び第2の両駆動軸1
3,14と一体に回転可能となる。
尚、図示しないが、第1駆動軸13と従動軸1
5のケース2からの突出端には車輪をそれぞれ装
着する。また両動力伝達板20,21の外側にブ
レーキキヤリパを配設し、ブレーキパツドで両動
力伝達板20,21を挾圧して制動し、これによ
りデイスクブレーキ装置を構成した。
以上において、第3図にも示すように一方の動
力伝達板20の対向面に周方向に連続する凹溝2
0aを同芯的に形成し、この凹溝20a内には周
方向に分割された同一曲率で弧の一部をなす複数
(図示では4枚)の湾曲小片22−1〜22−4
から成る摩擦材22を非固定状態で配設する。即
ち摩擦材22は凹溝20aの深さよりも十分に大
きい肉厚を有する一方、摩擦材22の径方向幅は
凹溝20aのそれよりも若干小さく、且つ分割さ
れた各湾曲小片22−1〜22−4の周方向の端
部間には十分なクリアランスSを保つて斯かる摩
擦材22を凹溝20a内に配設する。特にこのク
リアランスSは、相手方の動力伝達板21との圧
接により摩擦材22を構成する各湾曲小片22−
1〜22−4が熱膨張によつて凹溝20a内を周
方向に延びても端部相互が接触しないよう十分に
設定する。
斯くして車軸12上に差動装置を構成する。斯
かる差動装置は、例えば車両旋回時において、そ
の旋回内側の車輪に弾発部材16,17の弾圧付
勢による摩擦係合力を越える外力(接地抵抗)が
作用した場合、摩擦材22を介して両動力伝達板
20,21間に滑りが発生し、第1及び第2の両
駆動軸13,14と従動軸15間の差動回転を吸
収するものである。
(考案の効果) 以上のように本考案の差動装置によれば、特に
摩擦材の周方向への分割配置により交換時の作業
容易化を達成できるとともに、各湾曲小片間に確
保されたクリアランス内への冷却風の通過により
摩擦材の冷却性も向上することができ、また摩擦
材の分割配置並びにフローテイング支持により各
湾曲小片に最適の接触を行わせて摩擦材の面圧も
向上することができ、しかも弾発部材により両動
力伝達板間に凹溝を介して摩擦材を弾性的に支持
するだけなので、特別の支持装置を不要にして摩
擦材の支持構造の簡素化も併せて達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の差動装置を備える駆動装置の
一例を示す破断平面図、第2図は動力伝達板部分
の拡大図、第3図は第2図3−3線断面図であ
る。 尚、図面中、12は車軸、13,14は駆動
軸、15は従動軸、16,17は弾発部材、2
0,21は動力伝達板、20aは凹溝、22は摩
擦材、22−1〜22−4は湾曲小片、Sはクリ
アランスである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 駆動軸と従動軸とを同一軸線上に対向配置して
    それぞれの対向端に動力伝達板を設け、 一方の動力伝達板の対向面には周方向に連続す
    る凹溝を形成し、 該凹溝内にはその深さよりも大きい肉厚を有す
    る摩擦材を配設し、 該摩擦材を介して両動力伝達板を摩擦係合状態
    に軸方向から弾圧付勢する弾発部材を設け、 該弾発部材の弾圧付勢による摩擦係合力を越え
    る外力が駆動軸と従動軸のいずれかに作用した際
    に両動力伝達板間に滑りを生じさせて駆動軸と従
    動軸間の差動回転を吸収するように構成するとと
    もに、 摩擦材を周方向に分割して弧の一部をなし、且
    つ凹溝よりも若干小さい径方向幅を有する複数の
    湾曲小片から構成し、 該複数の湾曲小片を凹溝内に対し周方向にクリ
    アランスを保つて非固定状態で配設したこと、を
    特徴とする差動装置。
JP1979048513U 1979-04-12 1979-04-12 Expired JPS632666Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1979048513U JPS632666Y2 (ja) 1979-04-12 1979-04-12

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JP1979048513U JPS632666Y2 (ja) 1979-04-12 1979-04-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55147533U JPS55147533U (ja) 1980-10-23
JPS632666Y2 true JPS632666Y2 (ja) 1988-01-22

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ID=28932369

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS486141U (ja) * 1971-06-01 1973-01-24

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS486141U (ja) * 1971-06-01 1973-01-24

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JPS55147533U (ja) 1980-10-23

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