JPS6326352Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は電子写真複写機等の画像形成装置にお
ける用紙収納箱に関するものである。

〔従来技術〕

電子写真複写機等の画像形成装置における給紙
は通常、手差しによる給紙あるいは自動給紙によ
つて行われている。自動給紙は像形成手段とタイ
ミングを合わせるようにして用紙が載置された用
紙収納箱から一枚ずつ自動的に給紙を行なうもの
であり、この用紙収納箱として異なるサイズの用
紙を収納可能とするものがある。第１図は異なる
サイズの用紙を収納可能とする用紙収納箱の斜視
図である。異なるサイズの用紙端部を規制する規
制板１はビス２により用紙収納箱本体３に取り付
けられ、規制板１に設けられた長穴部４にて調整
し位置決めを行なつている。また、用紙収納箱本
体３に切り込み部５を設け、これに規制板６をは
め込んで位置決めを行なつている。

〔従来技術の問題点〕

一般に電子写真複写機等に用いられる用紙は
JISにより定められた呼び寸法に対しそれぞれプ
ラスとマイナスの公差があり、同一サイズにおけ
る用紙においても上記公差範囲内で最大寸法のも
のと最小寸法のものとでは数mmの差があり、電子
写真複写機等ではこの用紙を使用することが要求
される。そこで、あらかじめ公差範囲内で最大寸
法に用紙収納箱の規制板をセツトし、その公差範
囲内に寸法のばらついた用紙を実際に使用した場
合、重送や斜め送りによる給紙トラブルが発生し
やすくなるため、そのつど規制板位置を実際に使
用する用紙寸法に合わせて調整する必要性が生じ
る。従来の用紙収納箱では規制板がビス等で固定
されており、その位置調整にはドライバー等の工
具を必要とし、さらにその調整には熟練度が要求
されるため、一般ユーザーでは処理出来ないのが
現状である。

〔考案の目的〕

本考案は上記従来の欠点に鑑み、簡単な構成に
て、しかも極めて容易に規制板の位置調整を行え
るようにした用紙収納箱を提供することを目的と
する。

〔考案の要点〕

そして本考案は上記目的を達成するために、異
なるサイズの用紙を収納可能で、該収納された用
紙の端部を規制する移動可能な規制板を有する用
紙収納箱において、前記規制板にレバーが回動可
能に軸支され、該レバーの一端は前記用紙収納箱
底板に設けられ前記規制板の移動方向に伸びるみ
ぞと係合可能であり、前記レバーの他端は前記規
制板に設けられた係合部材と係合可能であり、前
記レバーの両端がそれぞれ前記みぞと前記係合部
材とに係合した状態で前記レバーは弾性変形し前
記規制板を前記用紙収納箱底板に固定させること
を特徴とする。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の実施例を図面によつて詳述す
る。

第２図は本考案の一実施例を示す用紙収納箱の
斜視図、第３図は第２図におけるＡ方向矢視図で
ある。

用紙収納箱７は異なるサイズの用紙を収納可能
とし、この収納される用紙の端部は規制板８及び
１２によつて規制される。

レバー９は弾性力を有する材料で構成され、規
制板８に軸１０を支点として回動自在に軸支され
ている。また、用紙収納箱底板７ａには規制板８
の移動方向へ伸びるみぞＳが設けられ、レバー９
の端部ＱはみぞＳに挿入され、かつ用紙収納箱底
板７ａに係合する。このレバー９とみぞＳとの係
合により、規制板８はみぞＳををガイドとして移
動可能であり、みぞＳは規制板８が収納最大用紙
サイズから最小用紙サイズまで移動可能な長さを
有している。

今、収納する用紙サイズにより規制板８を固定
させる位置まで移動させ、レバー９の端部ＲをＰ
方向へ押圧するとレバー９は弾性変形し、軸１０
を介してレバー９の端部ＱにＦなる力が働き、規
制板８とレバー９により用紙収納箱底板７ａを押
えつけ、規制板８は用紙収納箱底板７ａに固定さ
れる。この時、レバー９の端部ＲのＰ方向への押
圧状態を維持するために、規制板８上に突起状の
ストツプレバー１１を設け、レバー９の端部Ｒを
押圧状態においてストツプレバー１１と係合させ
る。このようにレバー９の両端をそれぞれみぞＳ
とストツプレバー１１に係合した状態でレバー９
の弾性力を利用し、規制板８を用紙収納箱底板７
ａに固定させる。

規制板８のセツト位置を変更する場合には、レ
バー９のストツプレバー１１との係合状態を解除
することにより、規制板８を移動させることが出
来るので、あらたなセツト位置にて再びレバー９
をストツプレバー１１と係合させて規制板８を固
定すれば良い。

以上、用紙の片側を規制する規制板８について
説明したが、用紙の後部側を規制する規制板１２
についても全く同様の構成がとられており、規制
板１２に回動自在に軸支されたレバー１３はその
両端がみぞＴとストツプレバー１４に係合可能で
あり、係合状態において弾性力により規制板１２
を用紙収納箱底板７ａに固定する。

また、用紙の片側のみでなく、用紙の両側を規
制する場合においても、その両側の規制板にそれ
ぞれ本考案の構成を用いることが出来る。

尚、本実施例では規制板８，１２にそれぞれス
トツプレバー１１，１４を設けているが、ストツ
プレバー１１，１４の代わりに規制板８，１２に
レバー９，１３とそれぞれ係合可能な切り欠き穴
等を設けても良い。

また、レバー９，１３は弾性力を有する材料で
あれば限定はないが、例えばABS、ポリアセタ
ール等の樹脂が最適である。

〔考案の効果〕

以上詳細に説明したように本考案の用紙収納箱
は極めて簡単な操作によつて、異なるサイズの用
紙を規制する規制板の位置調整を行なうことが出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の用紙収納箱の斜視図、第２図は
本考案の一実施例を示す用紙収納箱の斜視図、第
３図は第２図におけるＡ方向矢視図である。 １，６，８，１２……規制板、２……ビス、
３，７……用紙収納箱、４……長穴部、５……切
り込み部、７ａ……用紙収納箱底板、９，１３…
…レバー、１０……軸、１１，１４……ストツプ
レバー、Ｓ，Ｔ……みぞ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 異なるサイズの用紙を収納可能で、該収納され
   た用紙の端部を規制する移動可能な規制板を有す
   る用紙収納箱において、前記規制板にレバーが回
   動可能に軸支され、該レバーの一端は前記用紙収
   納箱底板に設けられ前記規制板の移動方向に伸び
   るみぞと係合可能であり、前記レバーの他端は前
   記規制板に設けられた係合部材と係合可能であ
   り、前記レバーの両端がそれぞれ前記みぞと前記
   係合部材とに係合した状態で前記レバーは弾性変
   形し前記規制板を前記用紙収納箱底板に固定させ
   ることを特徴とする用紙収納箱。