JPS63263472A - トナ−の帯電量分布測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、現像剤中のトナーの帯電量分布を測定するト
ナーの帯電量分布測定装置に関するものである。

（従来技術） 一般に電子写真複写機に用いられるトナー粒子の粒子径
、極性、および帯電量は、感光体ドラム上の潜像へのト
ナー粒子の現像の良否や現像効率に影響し、さらに、現
像されたトナー粒子の紙上への転写の良否や転写効率に
影響する。従ってこれらのトナー粒子特性は、最終的に
複写画像の鮮明度、微粒トナー粒子の付着によるカブリ
（本来白く写るべきところにトナー粒子が付着し黒くな
る現象）の有無などとなって現れるため、複写機の複写
性能に極めて重要な特性となっている。

この種の特性を測定する装置として、従来の帯電量測定
装置には、例えば第３図に示されるようなトナー分離装
置を備えたものがある。同図において１０１はマグネッ
トであり、このマグネット１．０１にトナーとキャリア
からなる現像剤を磁気的に吸着させている。この現像剤
に向けてエアニードル１０２を配置し、その下方にロー
ト１０３を設けており、このロート１０３によって、図
に示される分離装置と、分離したトナーの帯電量分布を
測定する計測部とが連通している。さらに、このロート
１０３の上方には、飛散したトナーを覆うフード１０４
を設けている。

このような装置において、上記エアニードル１０２によ
って現像剤に圧縮エアを吹付けることによりトナーを飛
散させ、この飛散したトナーをフード１０４によってロ
ート１０３内に導き、さらにこのロート１０３によって
計測部へ導入することにより、トナーの帯電量測定を行
うことができるようになっている。

ところが、このような装置の場合、飛散したトナーを覆
うフード１０４の内面に多量のトナーが付着してしまう
ので、実際には、分離したトナーを容易にロート１０３
内に導くことは困難であり、計測部への導入は非常に効
率の悪いものとなっていた。しかも、トナーの帯電電荷
にばらつきがあることから、フードの材質によって付着
するトナー粒子が異なり、特定電荷を持った粒子のみが
ロート内に導入する場合も生じるため、正確なトナーの
帯電量分布を測定できないことがあった。

（発明の目的） 本発明は上記欠点を解消するためになされたものであり
、飛散したトナーを効率良く計測部へ導入することがで
き、測定精度の向上を図ることができるトナーの帯電量
分布測定装置を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明は、現像剤を保持する保持部材と、この保持部材
に保持された現像剤中のトナーを飛散させて分離する分
離手段と、分離して導入されたトナーの帯電量分布を計
測する計測部と、飛散したトナーを計測部へ導入する導
入手段と、上記分離手段によって飛散したトナーを覆う
フード部材とを備えたトナーの帯電量分布測定装置にお
いて、上記フード部材に、飛散したトナーがこのフード
部材の内面に付着することを妨げる付着防止手段を設け
たものである。

このような構成において、保持部材に保持された現像剤
中のトナーは分離手段の作用により飛散するが、付着防
止手段によって、このトナーがフード部材の内面へ付着
することが妨げられるため、飛散したトナーはフード部
材によって導入手段に導かれ、この導入手段によって効
率良く計測部へ導入される。

（実施例） 本発明の一実施例を第１図および第２図に基づいて説明
する。

第１図において１は円筒状のハウジングであり、このハ
ウジング１の上部に、現像剤からトナーを分離する分離
部２を設け、同ハウジング１の内部に、分離したトナー
の帯電量分布を算出するための計測部３を設けている。

分離部２は、第２図にも示されるように、現像剤を保持
するマグネット（保持手段）４、この現像剤に圧縮エア
を吹付けるエアニードル（分離手段）５、およびフード
部材６からなっている。マグネット４は、トナーおよび
キャリアからなる現像剤を磁気的に吸着することにより
保持している。

上記エアニードル５は、この保持された現像剤の上方に
位置し、圧縮エアを吹付けることによってトナーを飛散
させるようになっている。

フード部材６は、飛散したトナーを覆う形状を宵すると
ともに、中空構造となっており、その内部は導入管７に
よって圧力ボンベ（付着防止手段の一部を構成）８と連
通している。このフード部材６の内面は、第２図に網目
部分で示されるフィルタ（付着防止手段の一部を構成）
９からなっており、上記圧力ボンベ８によってフード部
材６内に供給された圧縮エアが、このフィルタ９の網孔
を通って僅かに外部へしみ出す（噴出する）ようになっ
ている。

この分離部２および上記計測部３の間、すなわちハウジ
ング１の上部には、飛散したトナーを計測部３へ導入す
るロート（導入手段）１０を設けている。このロート１
０は、分離部２に向けて大きく開口する入口１０ａ、お
よび計測部３に向けて僅かに開口する出口１０ｂを有し
、ハウジング１の天板１ａによって支持されている。こ
のロート１０の内壁面には酸化錫被覆を施して接地して
おり、ロート１０内壁面との接触によるトナーの帯電を
防いでいる。また、上記天板１ａの直下方においてハウ
ジング１の側壁には外部との連通口１ｂを設け、その下
方に空気整流用フィルタ１１を設けている。

計測部３は、一対の電極板１２ａ、１２ｂと、これら電
極棒１２ａ、１２ｂの下方に位置するフィルタ１３とを
備えている。電極板１２ａ、１２ｂは、互いに平行で相
対向するようにハウジング１内に配置しである。そして
、これら電極板１２ａ、１２ｂに直流電源Ｂを印加する
ことにより、両電極棒１２ａ、１２ｂ間に水平平行電界
を形成している。

さらに、ハウジング１の下部には例えば空気ポンプ等の
吸引装置１４を連結している。この吸引装置１４によっ
て、ハウジング１の外部から上記連通口１ｂおよび整流
用フィルタ１１を通って計測部３へ流れる主空気流を形
成するとともに、ロート１０の下端口より空気を吸引す
ることにより、トナーをロート１０内に吸引する空気流
をロート１０上方に形成するようにしている。

このような装置において、マグネット４上に保持された
現像剤にエアニードル５で圧縮エアを吹付けることによ
り、マグネット４に磁気的に吸着されているキャリアを
残して軽量のトナーのみが第１図に示されるようにフー
ド部材６の内面に向かって飛散する。ところが、このフ
ード部材６内面のフィルタ９からは微量のエアがしみ出
されているため、このエアによってトナーは押し戻され
、フィルタ９には付着することがない。このようなフー
ド部材６によって、飛散したトナーはロート１０の上方
に導かれ、さらに、このロート１０の上方に形成された
空気流によってロート１０内に吸引される。このロート
１０内でトナーは中央に集められ、出口１０ｂより落下
する。

このようにして計測部３に導入されたトナーは、吸引装
置１４によって形成された気流に乗って鉛直方向に落下
し、電極棒１２ａ、１２ｂ間に導かれる。これらの電極
棒１２ａ、１２ｂにより形成された水平平行電界中で、
トナー粒子はその帯電量に応じた水平方向のクーロン力
Ｈ（第１図）を受け、フィルタ１３上に着地する。この
ように、トナー粒子は水平方向の力Ｈと垂直方向の重力
Ｖを受けながら落下するため、フィルタ１３上にはそれ
ぞれの質量、電荷量に対応した位置にトナー粒子が分散
する。このトナー粒子の落下位置の分布から、画像処理
によってトナーの帯電量分布を算出する。

以上のような装置によれば、分離部２において飛散した
トナーがフード部材６の内面に付着することが防止され
るので、このフード部材６によって、分離したトナーを
容易にロート１０に導くことができ、計測部３へのトナ
ーの導入を効率良く行うことができる。これに伴い、従
来装置のように、フードへのトナーの付着によって、特
定電荷を持った粒子のみがロート内に導入されることも
なくなるため、測定精度の向上を果すことができる。ま
た、このような付着防止によって、分離部２内の清掃が
より容易となる利点もある。

なお、フード部材６へのトナーの付着を防止する手段と
しては、上記のような圧力ボンベを有する構造の他、例
えばフード部材６の外壁あるいは内壁に超音波振動子を
密着させるようにして取付け、フード部材６全体に超音
波振動を与えるようにしても同様の効果を得ることがで
きる。

また、ここではハウジング１の上方に分離部２を設ける
構造となっているが、例えばハウジング１の内部に分離
部を設けており、このハウジング１の側壁あるいは天板
をフードとして用いている構造の場合には、その側壁あ
るいは天板に上記と同様の付着防止手段を設けるように
すればよい。

（発明の効果） 以上のように本発明は、現像剤中のトナーを飛散させる
ことにより分離し、かつこの飛散したトナーをフード部
材で覆い、導入手段によって計測部へ導くようにしたト
ナーの帯電量分布測定装置において、上記フード部材に
、飛散したトナーがこのフード部材の内面に付着するこ
とを妨げる付着防止手段を設けたものであるので、分離
したトナーを容易に導入手段に導くことができ、効率良
く計測部へ導入することができる効果がある。これに伴
って、従来装置のように、フード部材へのトナーの付着
によって、特定電荷を持った粒子のみがロート内に導入
されることもなくなるため、測定精度の向上も果すこと
ができる。また、このような付着防止によって、フード
部材内面等の清掃はより容易なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるトナーの帯電量分布
測定装置の断面図、第２図は同測定装置の分離部の破断
斜視図、第３図は従来の帯電量分布測定装置における分
離部の断面図である。 ３・・・計測部、４・・・マグネット（保持部材）、５
・・・エアニードル（分離手段）、６・・・フード部材
、８・・・圧力ボンベ（付着防止手段）、９・・・フィ
ルタ（付着防止手段）、１０・・・ロート（導入手段）
。 特許出願人　　　　　三田工業　株式会社代　理　人　
　　　　弁理士　　小谷　悦司同　　　　　　　弁理士
　　長１）　正向　　　　　　　弁理士　　収容　康夫
第　　１　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、現像剤を保持する保持部材と、この保持部材に保持
   された現像剤中のトナーを飛散させて分離する分離手段
   と、分離して導入されたトナーの帯電量分布を計測する
   計測部と、飛散したトナーを計測部へ導入する導入手段
   と、上記分離手段によって飛散したトナーを覆うフード
   部材とを備えたトナーの帯電量分布測定装置において、
   上記フード部材に、飛散したトナーがこのフード部材の
   内面に付着することを妨げる付着防止手段を設けたこと
   を特徴とするトナーの帯電量分布測定装置。