JPS63261048A - 銅調軒樋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は銅板、銅メッキ金属板等の銅調金属板にて形成
された９軒ｌ、竪樋、アンコー等の銅調雨樋の構造に関
するものである。

［背景技術１ 従来、この種の雨樋は雨水が流れる側である内面は銅金
属の剥き出しであるか、あるいは外面に硫化、酸化等に
でいぶし調に化粧した雨樋においては化粧面を保護する
ために行うクリア処理を付随的に内面にも行う（この場
合数μ以内のクリアが樋全面に被覆されていることが多
い）かである。

しかしながら近年、環境汚染による酸性雨や釉薬瓦の流
水液による影響によって雨水中に硫酸、７ンモニ７ある
いは硝Ｉ！ｅ等が相当量混入されるようになり、雨樋の
流水面、特に雨水の流れの速い集水器近辺の軒樋の底や
アンコーの底部に作用し、雨樋の内面にクリアＭがある
場合でもクリア層が薄いため雨水によって摩耗した部分
やクリア層のピンホールに雨水が作用し、１〜２年でク
リア層が剥離し、それ以後は内面が剥き出しの雨樋と全
く同様に酸、アンモニアの作用で銅が溶は出し、数年で
Ｗ４樋のａ能を失うものが多かった。

［発明の目的］ 本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本発
明の目的とするところは雨樋の内面の流水面に被覆した
厚い耐雨水用樹脂フィルムにて雨樋内面を酸やアンモニ
アにて侵されないように保護して雨樋の寿命を助長でき
る銅調雨樋を提供するにある。

［発明の開示］ 本発明ａ４調削樋は、銅板、銅メッキ金属板等の銅調Ｊ
ｋ属板にて形成せる雨樋の内面の雨水が流れる流水面に
耐雨水用樹脂フィルムを５０μ以上の厚さで被覆して成
ることを特徴とするものであって、上述のように構成す
ることにより従来例の欠、＋’ｌ、を解決したものであ
る。つまり、雨樋の内面の流水面に耐雨水用樹脂フィル
ムを５０μ以上の厚さで被覆したことにより酸やアンモ
ニア等を含む雨水でも雨樋の内面が侵されないように保
護できてｌ：ｒＪ樋の寿命を助長できるようになった。

以ド本発明を実施例により詳述する。

第１図は雨樋の一例として軒樋１を示し、この軒樋１は
銅板、銅メッキ金属板等の銅、Ｓ′４金属版にて形成さ
れており、外面には必要に応じて硫化、酸化等にていぶ
し調の化粧を施しである。この軒樋１の内面の雨水が流
れる領ｊ或である流水面には耐雨水用ｆｆ（脂フィルム
２を厚さ５０μ以」−になるように被覆しである。この
耐雨水用樹脂フィルム２としては例えば耐候性のよいア
クリル樹脂や７ツソ樹脂とアクリル樹脂との複合品が使
用で外る。

耐雨水用ＦＪＩＪＭフィルム２を被覆する場合溶剤を含
まない樹脂が押出成形で被覆されピンホールができない
ように被覆される。つ主り、従来のようにクリア層を塗
装する場合溶剤に溶かした樹脂を塗装し、溶剤を蒸発さ
せるため溶剤の逃げ道にピンホールが発生する。耐雨水
用樹脂フィルム２を５０μ以上にするのは耐雨水用樹脂
フィルム２が薄いと雨水中の微粒砂による摩耗にて耐雨
水用樹脂フィルム２が破れるためである。また軒樋１の
内面の雨水と接触する流水面にだけ耐雨水用樹脂フィル
ム２を被覆するのは雨水の流水にて摩耗しない部分まで
余分に被覆しないで材料費を抑えるためである。また耐
雨水用樹脂フィルム２は透明であっても不透明であって
もよい。

＋５２図はｒ！ｊ樋の他側としてアンツー３を示ｒ。

この場合７ンコー３は断面Ｕ字状のアンツ一本体３ＩＩ
の上面開口をｉ３ｂにて開基して形成され、アンツ一本
体３ａとｆｉ　３　＋３とははぜ止め接合や溶接にて結
合しである。このアンツー３の内面のうちアンツ一本体
３ａの底面にのみ耐雨水用樹脂フィルム２を被覆しであ
る。

第３図は雨樋の他側としての竪樋４を示す、この場合竪
樋４の内面の全面に耐雨水用樹脂フィルム２を被覆しで
ある。

なお本発明の構成は上記のような軒樋１、アンツー３、
竪樋４以外に集水器、呼び樋、エルボ等の雨樋にも同様
に実施できる。

また第４図は他の実施例を示し、雨樋の一例としての軒
樋１の外面及び端面及び内面の端縁に亘るように表面保
護用樹脂フィルム５を被覆しである。この表面保護用樹
脂フィルム５は透明で外面の化粧を保護する役目を果た
す。この表面保護用樹脂フィルム５と耐雨水用樹脂フィ
ルム２を被覆するとき軒樋１の全面に樹脂接着剤６を塗
布して被覆しである。なお表面保護用樹脂フィルム５と
耐雨水用樹脂フィルム２を被覆する構成も、軒樋１以外
にアンツー３、竪樋４、集水器、呼ｃ／ｖＡ。

エルボ等に同様に実施できる。

さらに第５図は１０％アンモニア水による穴あき性テス
ト、第６図は１０％硫酸による穴あき性テストの結果を
示すものであり、このこの図で横軸は時間（第５図では
時間、第６図では日数を示す）を示し、縦軸は厚みの減
少を示す、符号イで示す実線が銅板のみの場合で符号口
で示す実線が本発明の耐雨水用樹脂フィルム２を被覆し
たものである。このことから本発明の耐雨水用フィルム
２を被覆したものはアンモニア水や硫酸に対して経時に
より殆ど厚みが減少しないことが判る。このテストは第
７図に示すようにサンプル板７に枠８をセットし、枠８
内に１０％アンモニア水や１０％硫酸を入れて行った。

また第８図は瓦の釉薬抽出の穴あき性テストの結果を示
すものであり、実線イは銅板のみで破線口は本発明の耐
雨水用樹脂フィルム２を被覆したものである。このこと
から本発明の耐雨水用樹脂フィルム２を被覆したものは
瓦の釉薬に対して殆ど厚みが減少しないことが判る。こ
のテストに用いる液は瓦３枚を６０．の水に１００日没
漬し、この抽出液を６０ｃｃｌ：濃縮したものである。

［発明の効果］ 本発明は叙述のように雨樋の内面の雨水が流れる流水面
に耐雨水用樹脂フィルムを５０μ以上の厚さで被覆して
いるので、酸やアンモニア等が含まれた雨水が流れても
侵されることがなく、従来の銅面が剥き出しのものやピ
ンホールの多いクリア層を塗装しただけのらののように
銅面が侵食を受けることがなくて雨樋の寿命を助長でき
るものであり、しかも流水面のみに耐雨水用樹脂フィル
ムを被覆するので余分なところにも被覆するような無駄
がなくなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、Ｐｔ５２図（ａ）
（ｂ）は同上の他の実施例の正断面図及び側断面図、第
３図、第４図は同上の更に也の実施例の断面図、第５図
は同上の１０％アンモニア水による穴あきテストの結果
を示す説明図、第６図は同上の１０％硫酸による穴あき
テストの結果を示す説明図、ｆＩＳ７図は同上のテスト
する状態の説明図、ｆｆ１８図は同上の瓦釉薬抽出によ
る穴あきテストの結果を示す説明図であって、２は耐山
水用樹脂フィルムである。 代理人　弁理士　石　１）艮　七 ２・・・＠雨水用樹脂フィルム 第１図 第２図 第３図 第６ｔｌＪ 轄７（ ア 轄８〜 時間

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ［１］銅板、銅メッキ金属板等の銅調金属板にて形成せ
   る雨樋の内面の雨水が流れる流水面に耐雨水用樹脂フィ
   ルムを５０μ以上の厚さで被覆して成ることを特徴とす
   る銅調雨樋。