JP2566237B2 - 銅調軒樋 - Google Patents

銅調軒樋

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JP2566237B2
JP2566237B2 JP62092459A JP9245987A JP2566237B2 JP 2566237 B2 JP2566237 B2 JP 2566237B2 JP 62092459 A JP62092459 A JP 62092459A JP 9245987 A JP9245987 A JP 9245987A JP 2566237 B2 JP2566237 B2 JP 2566237B2
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rainwater
resin film
copper
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eaves gutter
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晋 長瀬
勲 脇阪
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は銅板、銅メッキ金属板等の銅調金属板にて形
成された銅調軒樋の構造に関するものである。
[背景技術] 従来、雨樋は雨水が流れる側である内面は銅金属の剥
き出しであるか、あるいは外面に硫化、酸化等にていぶ
し調に化粧した雨樋においては化粧面を保護するために
行うクリア処理を付随的に内面にも行う(この場合数μ
以内のクリアが樋全面に被覆されていることが多い)か
である。しかしながら近年、環境汚染による酸性雨や釉
薬瓦の流水液による影響によって雨水中に硫酸、アンモ
ニアあるいは硝酸等が相当量混入されるようになり、雨
樋の流水面、特に雨水の流れの速い集水器近辺の軒樋の
底やアンコーの底部に作用し、雨樋の内面にクリア層が
ある場合でもクリア層が薄いため雨水によって摩耗した
部分やクリア層のピンホールに雨水が作用し、1〜2年
でクリア層が剥離し、それ以後は内面が剥き出しの雨樋
と全く同様に酸、アンモニアの作用で銅が溶け出し、数
年で雨樋の機能を失うものが多かった。
[発明の目的] 本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本
発明の目的とするところは雨樋の内面の流水面に被覆し
た厚い耐雨水用樹脂フィルムにて軒樋内面を酸やアンモ
ニアにて侵されないように保護して寿命を助長できる銅
調軒樋を提供するにある。
[発明の開示] 本発明銅調軒樋は、銅板、銅メッキ金属板等の銅調金
属板にて断面略半円状に形成された軒樋の内面及び外面
の全面に樹脂接着剤が塗布され、軒樋の外面の全面と軒
樋の内面の上端部とに亙るように上記樹脂接着剤を介し
て透明な表面保護用樹脂フィルムが被覆されると共に、
軒樋の内面の雨水が流れる底部のみに耐雨水用樹脂フィ
ルムが上記樹脂接着剤を介して50μ以上の厚さで被覆さ
れ、上記耐雨水用樹脂フィルムがアクリル樹脂やフッソ
樹脂等の耐候性のよい樹脂で形成されると共に耐雨水用
樹脂フィルムを被覆する際には溶剤を含まない樹脂が押
出成形で被覆されたことを特徴とするものであって、上
述のように構成することにより従来例の欠点を解決した
ものである。つまり、軒樋の内面の流水面に耐雨水用樹
脂フィルムを50μ以上の厚さで被覆したことにより酸や
アンモニア等を含む雨水でも軒樋の内面が侵されないよ
うに保護できて軒樋の寿命を助長できるようになった。
以下本発明を実施例により詳述する。
第1図に示すように軒樋1は銅板、銅メッキ金属板等
の銅調金属板にて形成されており、外面には必要に応じ
て硫化、酸化等にていぶし調の化粧を施してある。この
軒樋1の内面の雨水が流れる領域である底部には耐雨水
用樹脂フィルム2を厚さ50μ以上になるように被覆して
ある。この耐雨水用樹脂フィルム2としては耐候性のよ
いアクリル樹脂やフッソ樹脂とアクリル樹脂との複合品
が使用できる。耐雨水用樹脂フィルム2を被覆する場合
溶剤を含まない樹脂が押出成形で被覆されピンホールが
できないように被覆される。つまり、従来のようにクリ
ア層を塗布する場合溶剤に溶かした樹脂を塗布し、溶剤
を蒸発させるため溶剤の逃げ道にピンホールが発生す
る。耐雨水用樹脂フィルム2を50μ以上にするのは耐雨
水用樹脂フィルム2が薄いと雨水中の微粒砂による摩耗
にて耐雨水用樹脂フィルム2が破れるためである。また
軒樋1の内面の雨水と接触する流水面にだけ耐雨水用樹
脂フィルム2を被覆するのは雨水の流水にて摩耗しない
部分まで余分に被覆しないで材料費を抑えるためであ
る。また耐雨水用樹脂フィルム2は透明であっても不透
明であってもよい。また軒樋1の外面及び端面及び内面
の端縁に亘るように表面保護用樹脂フィルム5を被覆し
てある。この表面保護用樹脂フィルム5は透明で外面の
化粧を保護する役目を果たす。上記表面保護用樹脂フィ
ルム5と耐雨水用樹脂フィルム2を被覆するとき軒樋1
の全面に樹脂接着剤6を塗布して被覆してある。
また第2図は10%アンモニア水による穴あき性テス
ト、第3図は10%硫酸による穴あき性テストの結果を示
すものであり、このこの図で横軸は時間(第2図では時
間、第3図では日数を示す)を示し、縦軸は厚みの減少
を示す。符号イで示す実線が銅板のみの場合で符号ロで
示す実線が本発明の耐雨水用樹脂フィルム2を被覆した
ものである。このことから本発明の耐雨水用樹脂フィル
ム2を被覆したものはアンモニア水や硫酸に対して経時
により殆ど厚みが減少しないことが判る。このテストは
第4図に示すようにサンプル板7に枠8をセットし、枠
8内に10%アンモニア水や10%硫酸を入れて行った。ま
た第5図は瓦の釉薬抽出の穴あき性テストの結果を示す
ものであり、実線イは銅板のみで破線ロは本発明の耐雨
水用樹脂フィルム2を被覆したものである。このことか
ら本発明の耐雨水用樹脂フィルム2を被覆したものは瓦
の釉薬に対して殆ど厚みが減少しないことが判る。この
テストに用いる液は瓦3枚を6の水に100日浸漬し、
この抽出液を60ccに濃縮したものである。
[発明の効果] 本発明は叙述のように軒樋の内面の雨水が流れる底部
に耐雨水用樹脂フィルムが50μ以上の厚さで被覆されて
いるので、酸やアンモニア等が含まれた雨水が流れても
侵されることがなく、従来の銅面が剥き出しのものやピ
ンホールの多いクリア層を塗装しただけのもののように
銅面が浸食を受けることがなくて軒樋の寿命を助長でき
るものであり、しかも耐雨水用樹脂フィルムがアクリル
樹脂やフッソ樹脂等の耐候性のよい樹脂で形成されると
共に耐雨水用樹脂フィルムを被覆する際には溶剤を含ま
ない樹脂が押出成形で被覆されたので、耐候性のある耐
雨水用樹脂フィルムにピンホールができないように所定
の厚さ被覆され、酸やアンモニア等が含まれた雨水が流
れても長期に亙って銅面が浸食を受けるのを確実に防止
できるものであり、さらに断面略半円状の軒樋の内面の
雨水が流れる底部のみに耐雨水用樹脂フィルムが樹脂接
着剤を介して被覆されたので、軒樋の内面の流水面とな
る底部のみに耐雨水用樹脂フィルムを被覆することで余
分なところに耐雨水用樹脂フィルムを被覆するという材
料の無駄をなくすことができるものであり、しかも樹脂
接着剤を介して耐雨水用樹脂フィルムを軒樋に強固に一
体化できて長期に亙って耐雨水性を維持できるものであ
り、さらにまた軒樋の内面及び外面の全面に樹脂接着剤
が塗布され、軒樋の外面の全面と軒樋の内面の上端部と
に亙るように上記樹脂接着剤を介して透明な表面保護用
樹脂フィルムが被覆されると共に、軒樋の内面に耐雨水
用樹脂フィルムが上記樹脂接着剤を介して被覆されたの
で、軒樋に表面保護用樹脂フィルムと耐雨水用樹脂フィ
ルムを被覆して軒樋を保護できるのは勿論、異なる材質
の表面保護用樹脂フィルムと耐雨水用樹脂フィルムとを
樹脂接着剤を介して強固に被覆接着できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、第2図は同上の10
%アンモニア水による穴あきテストの結果を示す説明
図、第3図は同上の10%硫酸による穴あきテストの結果
を示す説明図、第4図は同上のテストする状態の説明
図、第5図は同上の瓦釉薬抽出による穴あきテストの結
果を示す説明図であって、2は耐雨水用樹脂フィルムで
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅板、銅メッキ金属板等の銅調金属板にて
    断面略半円状に形成された軒樋の内面及び外面の全面に
    樹脂接着剤が塗布され、軒樋の外面の全面と軒樋の内面
    の上端部とに亙るように上記樹脂接着剤を介して透明な
    表面保護用樹脂フィルムが被覆されると共に、軒樋の内
    面の雨水が流れる底部のみに耐雨水用樹脂フィルムが上
    記樹脂接着剤を介して50μ以上の厚さで被覆され、上記
    耐雨水用樹脂フィルムがアクリル樹脂やフッソ樹脂等の
    耐候性のよい樹脂で形成されると共に耐雨水用樹脂フィ
    ルムを被覆する際には溶剤を含まない樹脂が押出成形で
    被覆されたことを特徴とする銅調軒樋。
JP62092459A 1987-04-15 1987-04-15 銅調軒樋 Expired - Lifetime JP2566237B2 (ja)

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JPS63261048A JPS63261048A (ja) 1988-10-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54144467A (en) * 1978-04-29 1979-11-10 Matsushita Electric Works Ltd Surface treatment of decorative copper plate
JPS5616759A (en) * 1979-07-14 1981-02-18 Matsushita Electric Works Ltd Flume
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JPH0217067Y2 (ja) * 1984-12-18 1990-05-11

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