JPH0217067Y2 - - Google Patents

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JPH0217067Y2
JPH0217067Y2 JP19276684U JP19276684U JPH0217067Y2 JP H0217067 Y2 JPH0217067 Y2 JP H0217067Y2 JP 19276684 U JP19276684 U JP 19276684U JP 19276684 U JP19276684 U JP 19276684U JP H0217067 Y2 JPH0217067 Y2 JP H0217067Y2
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JP
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polycarbonate
support
protective film
rain
rain gutters
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は雨水の集排水に利用される雨どいに関
する。
(従来の技術) 従来、軒どいや竪どい等の雨どいには、塩化ビ
ニル樹脂の単一層を押出成形した所謂塩ビ雨ど
い、鉄板或いは鉄心を塩化ビニル樹脂でコーテイ
ングした所謂心材入り雨どい、鉄板を所定形状に
加工した所謂金属雨どい等がある。
塩ビ雨どいは、夏場に軟化しやすく冬場にクラ
ツクを生じやすい塩化ビニル樹脂の単一層が当該
雨どいの剛性を保持する支持体として作用するの
で、酷暑時に自重によつて変形したり冷寒時に積
雪の重み等によつて変形・破損したりする心配が
ある。また、塩化ビニル樹脂は耐侯性に劣るため
上記塩ビ雨どいは経時劣化(変色、物性劣化等)
が比較的早期に進行するという難点をもつてい
る。
心材入り雨どいは、鉄板或いは鉄心が上記剛性
を保持する支持体として作用するので、酷暑時の
変形や冷寒時の変形・破損の心配が上記の塩ビ雨
どいにおけるよりも軽減されるが、その反面でコ
ーテイング層の剥がれや鉄板或いは鉄心の発錆に
よつて耐用寿命の低下をきたしやすく、しかもコ
ーテイング層が上記の経時劣化を起こしやすいと
いう難点をもつている。また、所望の長さに裁断
しにくいという難点もある。
金属雨どいは通常鉄板にカラー塗膜を形成して
着色と防錆をおこなつているが、塗膜の剥がれや
鉄板の発錆によつて耐用寿命の低下をきたしやす
い点、及び所望の長さに裁断しにくい点は上記心
材入り雨どいの場合とかわりがない。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、雨
どいの酷暑時の変形や積雪の重みによる変形・破
損さらには上記の経時劣化や発錆による耐用寿命
の低下を防ぐと共に、雨どいの裁断を容易にする
ことを解決すべき問題点としている。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本考案は、剛性を
保持する支持体をポリカーボネートによつて構成
し、この支持体の外面を覆う保護膜をアクリル系
樹脂によつて構成することを特徴としている。
(作用) 上記手段によつて、支持体であるポリカーボネ
ートは−80〜130℃の範囲で温度変形せず、しか
も優れた耐衝撃性・耐クラツク性をもつから当該
雨どいの酷暑時の変形や積雪の重みによる変形・
破損が起こらなくなる。また、ポリカーボネート
自体は紫外線劣化しやすく、それを改善して耐候
性を高めるためには紫外線吸収剤を添加する必要
があるが、本考案の雨どいでは保護膜が紫外線吸
収能に優れるアクリル系樹脂よりなるのでこの保
護膜によつて紫外線が効果的に吸収されることに
なり、支持体であるポリカーボネートに紫外線吸
収剤を添加しなくても上記の紫外線劣化を生じ
ず、優れた耐候性をもつようになる。このことは
紫外線吸収剤の添加によるポリカーボネートの分
子量の低下(例えば、分子量30000のポリカーボ
ネートに紫外線吸収剤を1.0PHR以上混入すれば
分子量が二割程度低下する傾向にある。)を抑え、
その剛性と透明度を高めると共にコストダウンを
図る上で有効になる。
また、雨どいは所謂じようご、飾り、とまり、
各種の継手その他の塩化ビニル成形品と接着され
ることが多い反面、上記支持体であるポリカーボ
ネートは本来耐溶剤性に欠け、溶剤系の接着剤を
塗工すると直ちにクラツクを生じる。しかし本考
案では支持体の外面が耐溶剤性に富むアクリル系
樹脂よりなる保護膜で覆われているので接着剤を
介する良好な接着性が確保される。
さらに、本考案の雨どいは支持体及び保護膜の
双方が合成樹脂であるから、発錆による耐用寿命
の低下がなく、しかも容易に裁断できる利点をも
つている。
(実施例) 第1図は本考案による雨どいの断面を拡大して
示している。同図において、1は支持体、2は保
護膜をしめす。
支持体1は重合度の異なる二つのポリカーボネ
ート層からなり、内層11が外層12よりも重合
度が高い。保護膜2はアクリル系樹脂よりなり、
支持体1の外面を覆つている。そして、これらの
内層11,外層12及び保護膜2は共押出成形に
よつて積層状態で互いに溶着されている。
ところで、共押出成形に許容される合成樹脂各
層の温度差は一般に30〜40℃とされている。とこ
ろが、雨どいに必要とされている剛性をもつ分子
量28000〜32000のポリカーボネート(以下、高重
合ポリカーボネートという。)の成形可能温度範
囲はTR1=290〜340℃、アクリル系樹脂の一例で
あるメタメチルアクリレート(MMA)の成形可
能温度範囲はTr=220〜260℃であるから両者を
同一のダイスで共押出成形するとMMAが過昇温
されてその流れ調整が困難になり、場合によつて
は熱分解するので両者の直接的な共押出成形は困
難である。
そこで成形可能温度範囲がTR2=240〜310℃、
分子量18000〜22000のポリカーボネート(以下、
低重合ポリカーボネートという。)よりなる中間
層とともに上記両者を共押出成形することが考慮
された。この低重合ポリカーボネートの成形品は
比較的剛性に乏しいためこれをそのまま雨どいの
支持体とすることは好ましくない。しかし上記高
重合ポリカーボネートと併用すれば雨どい全体と
しての剛性は十分に高くなる。他方、低重合ポリ
カーボネートの成形可能温度範囲TR2は高重合ポ
リカーボネートの成形可能温度範囲TR1とMMA
の成形可能温度範囲Trとの両者にまたがつてい
るので、これら三層を共押出成形することが可能
になる。
第3図は中心部から遠ざかるほど負の温度勾配
をもつダイス200を示したもので、その中心部に
近い部分に高重合ポリカーボネートの押出孔21
0、遠い部分にMMAの押出孔220、中間部分
に低重合ポリカーボネートの押出孔230が設け
られ、MMAが低重合ポリカーボネートに積層溶
着された後で低重合ポリカーボネートが高重合ポ
リカーボネートに積層溶着される構成となつてい
る。なお、上記の各押出孔210,220,23
0はそれらを通過する合成樹脂の成形可能温度範
囲を維持する部分に設けられていることは勿論で
ある。
本考案の雨どいにおいて、支持体1を第1図で
説明したように高重合ポリカーボネートよりなる
内層11と低重合ポリカーボネートよりなる外層
12との二層構成とすることは、上記した製造方
法によつて支持体1と保護膜2との良好な溶着状
態を得る上で有益である。
次に、第1図の雨どいにおいて、内層11の厚
みt1は0.7〜1.0mm程度あればよい。この程度であ
れば内層11によつて雨どいに必要な剛性が確保
される。外層12の厚みt2は0.2〜0.5mm程度あれ
ばよい。0.2mm以下であれば成形が困難で、0.5mm
以上では不必要に厚くなりすぎる。保護膜2の厚
みt3は0.05mm程度あればよい。紫外線吸収にはこ
の程度の厚みで十分であり、これ以上厚くすると
雨どい全体のコストアツプの原因となる。
第2図は支持体1の外面及び内面の双方を保護
膜2,2で覆つた場合を示している。その他の構
成は第1図の場合と同様である。これによれば耐
候性が第1図のものよりもさらに改善され、外面
と内面が日光に当たる軒どいでは特に有用され
る。
第4図は丸どいと通称されている軒どいを示
し、第5図は角どいと通称されている軒どいを示
し、第6図は竪どいを示している。本考案の雨ど
い100はこれらすべてのものを対象としてい
る。
(考案の効果) 上記から明らかなように本考案によると次の効
果が奏される。
耐候性が改善される。
保護膜が紫外線吸収能に優れるアクリル系樹
脂よりなるので、支持体がポリカーボネートで
あつても該支持体の劣化による黄変等を生じな
い。また、発錆による耐用寿命の低下も生じな
い。
耐衝撃性・耐変形性が改善される。
支持体がポリカーボネートであるので衝撃性
が良好でかつ温度変形や積雪の重みによる変形
を生じない。
接着性がよい。
継手その他の塩化ビニル成形品にポリカーボ
ネートの支持体を接着するものではなく、アク
リル系樹脂よりなる保護膜を介して接着できる
ので従来の塩ビ雨どいと同程度の接着性が確保
される。
雨どいの透明化、カラー化が可能である。
支持体であるポリカーボネートに紫外線吸収
剤等の添加物を加える必要がないので、支持体
に優れた透明性をもたせることができる。その
ため、保護膜を透明とすれば透明化が可能にな
り、雨どいに溜まつたごみ等が見えるようにな
つて保守が容易になる。また、保護膜を着色す
ればカラー化・不透明化が可能である。
裁断が容易である。
支持体及び保護膜がいずれも合成樹脂である
のでカツターや鋏を用いて所定長さに容易に現
場裁断できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による雨どいの拡大部
分断面図、第2図は他の実施例による雨どいの拡
大部分断面図、第3図はダイスの部分断面図、第
4図及び第5図は軒どいを示す概略側面図、第6
図は竪どいを示す概略平面図である。 1……支持体、2……保護膜、100……雨ど
い。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 剛性を保持する支持体の外面が保護膜によつて
    覆われてなる雨どいであつて、支持体がポリカー
    ボネートよりなり、保護膜がアクリル系樹脂より
    なることを特徴とする雨どい。
JP19276684U 1984-12-18 1984-12-18 Expired JPH0217067Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19276684U JPH0217067Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

Applications Claiming Priority (1)

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JP19276684U JPH0217067Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

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JPS61107819U JPS61107819U (ja) 1986-07-08
JPH0217067Y2 true JPH0217067Y2 (ja) 1990-05-11

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ID=30750175

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JP19276684U Expired JPH0217067Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

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JP2566237B2 (ja) * 1987-04-15 1996-12-25 松下電工株式会社 銅調軒樋
JPH0814194B2 (ja) * 1987-04-24 1996-02-14 松下電工株式会社 床材の取付構造
JP2013010333A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Sekisui Chem Co Ltd 押出成形品、雨樋、押出成形品の製造方法、及び成形金型

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