JPS63259223A - カツプリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、相対的に回転可能な部材間のトルク伝達を
コントロールす°るカップリング装置に関する。

［従来技術Ｊ 一般にこの種のカップリング装置としては、例えば、実
開昭６０−９９３３３号公報記載のものが知られており
、その土たる構成は、粘性流体が封入された作動室内に
互い違いに差し挟まれた抵抗板をそれぞれ入力軸、出力
軸側に係合し、粘性流体を介して入力軸の回転力を出力
軸に伝達するものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来のカップリング装置にあ
っては、作動室を区画するハウジングが鋼材の鍛造、機
械加工、および抵抗板と係合するスプライン溝加工、溶
接一体化等の加工工程を経て製作されいた。

このため、複雑な工程を要すると共に形状も大きく、且
つ、重量も重く、コストも高くなるという不都合があり
、特に小型車へ採用するにあたっては、困難を伴なうも
のとなっていた。

そこでこの発明は、上記の問題点に鑑み創案されたもの
であって、製造容易軽量小型で、小型車等でも容易に採
用することのできるカップリング装置の提供を目的とす
る。

［問題を解決するための手段］ この発明は、上記問題を解決するために次のような構成
としている。

すなわち、この発明に係るカップリング装置は、回転入
力を受ける入力軸と、回転力を取出す出力軸と、軸方向
に交互に配置され一方は前記入力軸側に、他方は出力軸
側に回転方向へ係合する複数の抵抗板と、これら抵抗板
を密閉状に包囲する作動室と、この作動室内に充填され
た粘性流体とよりなるカップリング装置であって、前記
作動室を形成するハウジングの入力軸側と出力軸側との
少なくともいずれか一方をプレス成形されたインナ及び
アウタで構成し、前記インナに前記抵抗板が係合する係
合部を設ける構成とした。

［作用］ かかる装置において、作動室を区画するハウジングの入
力軸側と出力軸側との少なくとも一方をプレス成形した
インナとアウタで構成でき、ＶＷの容易化、軽重化を図
ることができる。

［実施例１ 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

出力軸３には一体的にカップリングカバー１１が設けら
れ、入力軸側のインナハブ７と共に後充する作動室２７
を区画するハウジングを構成している。このカップリン
グカバー１１は鋼板成型にて形成されたアウタ１３とイ
ンナ１５より構成されている。アウタ１３の出ツノ軸３
への固定は、アウタ１３のボス部１３ａを出力軸３のス
プライン３ａに合わせて凹凸に成形し、この凹凸のボス
部１３ａを出力軸３のスプライン３ａに嵌合させること
により行っている。

前記インナ１５はアウタ１３に嵌挿後接合部Ｃを溶接等
の手段にて一体化してあり、前記インナ１５の外周に複
数個の片側開口しである係合部としてのスリット１７が
成型され、余肉１８は片持梁の形状となっている（第２
図参照）。

このカップリングカバー１１はシール１９を介し前記イ
ンナハブ７に回転自在に支承されている。

なお、インナ１５に設けたスリット１７には、出力側抵
抗板２１が係合しこの出力側抵抗板２１と互い違いに組
合された入力側抵抗板２３は、インナハブ７に設けたス
プライン溝２５に係合している。

前記各抵抗板２１と２３は、カップリングカバー１１と
インナハブ７にて形成された作動室２７内に設けてあり
、この作動室２７内には粘性流体２９が充填されている
。

この粘性流体２９は例えばシリコンオイル等が用いられ
、カップリングケース１１の側面に設けた注油口３１よ
り注入され充填終了後プラグ３３にて蓋をする。更に、
前記抵抗板２１．２３の各間隙保持用としてスペーサリ
ング３５が出力側抵抗板２１の内周部と入力側抵抗板２
３の外周部に設けてあり、上記各部材にてカップリング
装置３７は構成されている。

以上の構成によりその作用としては、動力伝達系より入
力＠１に伝達された回転は、入力軸１とスプライン結合
したインナーハブ７を介して入力側抵抗板２３を回転さ
せ、出力側抵抗板２１との間に設けた隙間「に充填され
た粘性流体２９の粘性抵抗により回転力を出力側抵抗板
２１に伝え。

この出力側抵抗板２１が係合したカップリング１１を構
成するインナ１５に設けたスリット１７を介して出力軸
３へ動力を伝達する。

このため、カップリング装置３７は、入力軸１と出力軸
３との間のわずかな回転数差に際しては、もっばら極め
て小さなトルクしか伝達せず、これに対して大きな回転
数差に際して、極めて大きなトルクを伝達する機能をも
っている。

このカップリング装置３７を例えば４輪駆動車の動力伝
達系の中で前車軸と後車軸との間に配置した場合は、い
わゆるタイトコーナブレーキング現象が解消できる。す
なわち、ステアリングを操舵しながら車庫入れ等を行な
うと内輪差によって前輪車軸と後輪車軸との間に差動が
起り、ブロベラシセフト等にねじれトルクが働く。そし
てこのねじれトルクは、車庫入れ等のエンジン低トルク
時にこれに打勝ってエンストを招く、いわゆるタイトコ
ーナーブレーキング現象を起こすが、入力１Ｎ１１に設
けた入力側抵抗板２１が作動室２７内に封入された粘性
流体２つを介して出力側抵抗板２３に回転力を伝える際
、入力側と出力側とでは、極僅かな回転差しかおきない
ため、この回転差は粘性流体により吸収される。

このため、タイトコーナーブレーキング現象を防止でき
、更に、カップリング装置３７は、鋼板成型しているた
め小型、軽量で車の地上高を確保しながら居住スペース
を広くとることができる。

従って、小型車への適用も極めて容易である。

また、カップリングカバー１１をプレス成形できるため
、製造が極めて容易であり、安価に製造できる。

係合部がスリット１７である場合には打扱きで容易に成
形することができ、しかもスリット１７両側の余肉１８
が弾性変形してダンピング作用を発揮する。

なお、この発明は上記実施例には限定されない。

例えば、インナーハブ７も、あるいはインナーハブ７の
みを上記プレス成形のインナと７ウタで構成することも
できる。係合部はスリットに代え、板を周方向に凹凸成
形することによっても構成できる。

［発明の効果〕 以上の説明から明らかなように、この発明の構成によれ
ば、製造が容易で、小型、軽量化が図れる。従って、小
型車等でも容易に採用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係るカップリング装置の
一実施例を示し、第１図はカップリング装置の全体断面
図、第２図はインナケースの斜視図である。 （図面の主要部を示す符号の説明） １・・・入力＠　　　　　　３・・・出力軸１１・・・
ノコツブリングカバー １３・・・アウタ　　　　　１５・・・インナ１７・・
・スリット（係合部） ２１・・・出力側抵抗板　　２３・・・入力側抵抗板２
７・・・作動室　　　　　２９・・・粘性流体３７・・
・カップリング装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転入力を受ける入力軸と、回転力を取出す出力
   軸と、軸方向に交互に配置され一方は前記入力軸側に他
   方は出力軸側に回転方向へ係合する複数の抵抗板と、こ
   れら抵抗板を密閉状に包囲する作動室と、この作動室内
   に充填された粘性流体とよりなるカップリング装置であ
   って、前記作動室を形成するハウジングの入力軸側と出
   力軸側との少なくともいずれか一方をプレス成形された
   インナ及びアウタで構成し、前記インナに前記抵抗板が
   係合する係合部を設けてなるカップリング装置。
2. （２）前記係合部は、スリットであることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のカップリング装置。