JPH0346261Y2 - - Google Patents

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JPH0346261Y2
JPH0346261Y2 JP19239786U JP19239786U JPH0346261Y2 JP H0346261 Y2 JPH0346261 Y2 JP H0346261Y2 JP 19239786 U JP19239786 U JP 19239786U JP 19239786 U JP19239786 U JP 19239786U JP H0346261 Y2 JPH0346261 Y2 JP H0346261Y2
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Japan
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rotating body
working chamber
thrust force
power transmission
transmission device
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は四輪駆動車等の動力伝達装置に関す
る。
[従来の技術] 一般に四輪駆動車の動力伝達装置にあつては、
ミツシヨン系統からの入力で前輪側車軸が直接的
に駆動されるのに対し、後輪側車軸は、粘性流体
を利用しその粘性抵抗で動力を天達する所謂ビス
カスカツプリングを介して駆動されるようになつ
ているものがある。
このような従来のビスカスカツプリングとし
て、例えば特公昭58−48779号公報に記載のもの
と同様の第3図に示すものがある。
この従来例では、第1回転体1と、この第1回
転体1のカバー3,4と、第2回転体2とにより
形成された空間内にピストン8を設けることで作
動室5を形成し、この作動室5内に粘性流体を封
入すると共に、上記第1回転体1と第2回転体2
に交互に係合する複数のプレート6,7を配置
し、かつ、ピストン8を設けることより上記作動
室5の反対側に形成されたクラツチ室9内に上記
第1回転体1と第2回転体2とに交互に係合する
クラツチ板10,11を配設し、上記カバー3,
4の両端ボス部3a,4aをベアリング12,1
3で回転自在に支承させた構成が採られている。
そして、上記プレート6,7が差動回転するこ
とによる粘性流体の圧力上昇に伴つてピストン8
が押動されることにより、クラツチ板10,11
相互が押圧係合されて一定以上の差動回転が制限
されるようになつている。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、このような従来のビスカスカツプリン
グでは、作動室5内の粘性流体の圧力上昇によ
り、その高圧が両端のカバー3,4に作用してそ
れらのカバー3,4が変形し、スラスト力がベア
リング12,13に作用し、これらのベアリング
12,13の耐久性が損なわれるという問題点が
あつた。
この考案は、上記問題点に鑑み創案されたもの
で、作動室内の圧力上昇が外部に影響することを
抑制することのできる動力伝達装置を提供するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この考案は、相対回
転可能な第1回転体と第2回転体との間に形成さ
れ粘性流体が封入された密封状の作動室と、この
作動室内に設けられ前記第1回転体及び第2回転
体にそれぞれ交互に係合された複数のプレートと
を備えた動力伝達装置において、前記作動室を構
成する軸方向側壁を前記第1回転体と第2回転体
とに分断して設け、これら両側壁を軸方向におい
て連結し、かつ、回転方向において相対回転する
ように構成したものである。
[作用] 作動室内の粘性流体が圧力上昇することによつ
て生じるスラスト力が、作動室の軸方向両側壁に
かかると、第1回転体と第2回転体との軸方向連
結で両側壁の作用力が対向して打消し合い、外部
への影響を抑制できる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図は動力伝達装置の第1実施例に係るビス
カスカツプリングの断面図である。尚、第3図と
の同一または相当部分には同一符号を付す。
図において、第1回転体1と第2回転体2との
間には第1回転体1の左右両側のカバー3,4に
よつて軸方向が区画形成された空間内にピストン
8を設けることによつて作動室5が形成されてい
る。
この作動室5内には、粘性流体が封入され、か
つ、上記第1回転体1と第2回転体2に交互に係
合する複数のプレート6,7が配置されている。
これらのプレート6,7は、右側ケース3の外
筒部内周面に設けられたスプライン溝14と、第
2回転体であるスリーブ15の外周面に設けられ
たスプライン溝16とにそれぞれ交互に係合して
いる。また、ケース3,4は、それぞれ軸方向に
沿つて反対側に延出するボス部3a,4aを有
し、これらのボス部3a,4aがベアリング1
2,13によつて回転自在に支承されている。前
記第1回転体1のボス部4aには中空軸1aがス
プライン嵌合され、この中空軸1aは図外の前輪
デフに連動構成されている。この前輪デフの両サ
イドギヤには左右の車軸が連結され、一方の車軸
1bが前記中空軸1aの軸心部を貫通して図外の
車輪に連動構成されているものである。従つて、
第1回転体1のリングギヤ1cからの回転入力
は、一方では、作動室5内の粘性抵抗を介して第
2回転体へ伝達され、この第2回転体2の出力部
2aから後輪側へ伝達される。また他方では、ボ
ス部4aから中空軸1aへ直接的に伝達され、前
輪側への伝達が行なわれる。
一方、前記ピストン8は、上記作動室5の反対
側で左側ケース4との間にクラツチ室9を仕切り
形成しており、その左側ケース4の外筒部内周面
とスリーブ15の外周面との間でシール部材1
7,18を介して軸方向に摺動するようになつて
いる。
上記クラツチ室9内に複数のクラツチ板10,
11が配置されている。これらのクラツチ板1
0,11は、上記クラツチ室9内において、上記
左側ケース4の外筒部内周面に設けられたスプラ
イン溝19と、上記スリーブ15の外周面に設け
られたスプライン溝20とにそれぞれ交互に係合
されている。
そして、上記クラツチ室9内には、上記作動室
5内の粘性流体の圧力上昇によるピストン8の移
動で上記クラツチ板10,11を介して左側ケー
ス4に作用しようとするスラスト力を受けるため
の受圧部材22が設けられている。
この実施例において、上記受圧部材22は円環
状に形成され、その内端部が上記スプライン溝2
0に係合されている。
そして、上記受圧部材22は、上記左側ケース
4に接触しないように、その接触方向への移動
が、上記スリーブ15に一体的に設けられたスト
ツパ部材23で規制されるようになつている。
従つて、前記右側ケース3が作動室5の一方の
側壁を構成し、ピストン8、クラツチ板10,1
1、受圧部材22、ストツパ部材23が他方の側
壁を構成している。従つて、作動室5を構成する
軸方向側壁は、第1回転体1と第2回転体2とに
分断して設けられた構成となつている。
さらに、前記第2回転体2には連結ストツパ2
bが固定され、この連結ストツパ2bが第1回転
体1における右側ケース3のボス部3a端面に当
接している。従つて、両側壁を軸方向に互いに連
結するようように前記両回転体1,2が連結され
た構成となつている。
つぎに、上記第1実施例の作用を述べる。図示
しないミツシヨン系統からの入力で第1回転体が
回転駆動され、この回転駆動において両回転体
1,2間に差動回転がおきると作動室5内の抵抗
板6,7が粘性流体を剪断することにより漸次圧
力上昇して高圧となる。この圧力でピストン8が
クラツチ板10,11側に移動し、それらのクラ
ツチ板10,11相互が圧接係合され一定以上の
差動が制限される。この時、上記ピストン8の移
動で上記クラツチ板10,11を圧接する方向の
スラスト力が発生するが、このスラスト力は受圧
部材22で受けられる。
受圧部材22でスラスト力が受けられると、ス
トツパ部材23を介して第2回転体2に第1図中
左向きのスラスト力が作用し、連結ストツパ2b
に入力される。一方、右側ケース3には、右向き
のスラスト力が作用する。従つて、連結ストツパ
2bへ入力される上記左向きのスラスト力と、右
側ケースの右向きのスラスト力とが対向し、互い
に打消し合う。このとき、両スラスト力はピスト
ン8等の受圧面積と右側ケース3の受圧面積との
差があると、若干のスラスト力が両スラスト力の
差としてベアリングに作用する。しかし、このス
ラスト力の差は僅かであるためベアリングの耐久
性に影響はない。なお、左右側壁の受圧面積を全
く等しくしておけば、前記スラスト力の差をなく
すことができることは勿論である。
第2図はビスカスカツプリングの第2実施例を
示す断面図である。
この第2実施例では、左側ケース4内にOリン
グ24とXリング25を介して環状仕切り板26
を嵌合固定し、これを受圧部材としている。
この場合、上記環状仕切り板26は、上記左側
ケース4の内壁から離れた位置でスリーブ15の
外周面に嵌合固定され、この固定手段として、上
記スリーブ15に環状鍔部27とサークリツプ2
8が設けられている。
この第2実施例の場合においても、作動室5内
の粘性流体圧力上昇により、スラスト力が発生す
るが、このスラスト力は一方では上記環状仕切り
板26によつて受けられる。従つて、上記第1実
施例の場合と同様の作用効果が得られる。また、
その構造は第1実施例よりもさらに簡単である。
[考案の効果] 以上の説明より明らかなように、この考案の構
成によれば、作動室内の圧力上昇により発生する
スラスト力が両回転体に分断して設けた両側壁で
受けられると共に、両回転体の連結でスラスト力
が対向して打消し合い、外部への影響を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例に係るビスカス
カツプリングの断面図、第2図は第2実施例に係
るビスカスカツプリングの断面図、第3図は従来
のビスカスカツプリングを示す断面図である。 図面の主要部を示す符号の説明、1……第1回
転体、2……第2回転体、2b……連結ストツパ
ー、3……ケース側壁、5……作動室、6,7…
…プレート、{8……ピストン、22……受圧部
材、23……ストツパ部材}側壁、{26……環
状仕切り板、27……環状鍔部、28……サーク
リツプ}側壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相対回転可能な第1回転体と第2回転体との間
    に形成され粘性流体が封入された密封状の作動室
    と、この作動室内に設けられ前記第1回転体及び
    第2回転体にそれぞれ交互に係合された複数のプ
    レートとを備えた動力伝達装置において、前記作
    動室を構成する軸方向側壁を前記第1回転体と第
    2回転体とに分断して設け、これら両側壁を軸方
    向において連結し、かつ、回転方向において相対
    回転するように構成したことを特徴とする動力伝
    達装置。
JP19239786U 1986-12-16 1986-12-16 Expired JPH0346261Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP19239786U JPH0346261Y2 (ja) 1986-12-16 1986-12-16

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JP19239786U JPH0346261Y2 (ja) 1986-12-16 1986-12-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6397726U JPS6397726U (ja) 1988-06-24
JPH0346261Y2 true JPH0346261Y2 (ja) 1991-09-30

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ID=31147438

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19239786U Expired JPH0346261Y2 (ja) 1986-12-16 1986-12-16

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JPS6397726U (ja) 1988-06-24

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