JPS63253987A - Ｅｌ表示装置の電磁シ−ルド構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Ｅ　Ｌ　（Ｅｌｅｃｔｒｏ　Ｌｕｍ１ｎｅｓ
ｃｅｎｃｅ）を用いて情報表示等を行うＥＬ表示装置に
おいて、このＥＬ表示装置から放射される電磁波をシー
ルドするためのＥＬ表示装置の電磁シールド構造に関す
るものである。

〔従来の技術〕

ＥＬ表示装置は、第２図に示すように、ベースプレート
１１の両側に配置されたＥＬ表示パネル１２と表示駆動
回路基板１３の全体を、シャーシＧＮＤ１９に接続され
た導電性のシャーシ１４にて覆うことにより電磁シール
ドを行うている。

ところが、このようなシャーシ１４では、ＥＬ表示パネ
ル１２の表示面１６まで覆うことができないので、この
表示面１６側にも別に電磁シールドを行う必要がある。

このため、従来のＥＬ表示装置では、このＥＬ表示パネ
ル１２の表示面１６の前面に第２図に示すような導電性
フィルム２０若しくはその他の導電性フィルタ等を配置
したり、或いは、ＥＬ表示パネル１２の表示面１６に直
接、導電性薄膜を形成することにより、表示面１６側か
ら放射される電磁波をシールドしていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このようにＥＬ表示パネル１２の表示面
１６側に導電性フィルム２０等を配置した電磁シールド
構造では、ＥＬ表示パネル１２から発した表示光の透過
率をある程度以上確保するためには、この導電性フィル
ム２０等の導電率をあまり高くすることができないので
、十分なシールド効果が得られないという問題点を有し
ていた。また、電磁シールド構造としてＥＬ表示パネル
１２の表示面１６に導電性膜を形成する場合、透光性と
導電性とを得るためにＡｕ等の導電性金属、又はＩＴＯ
等の導電性酸化物等の高価な材料を使用して高度な薄膜
技術により成膜しなければならず、また、導電性フィル
ム２０等の場合もほぼ同様の事情となるので、電磁シー
ルド構造のためのコストが高くつくという問題点も有し
ていた。

さらに、透光性と導電性とを兼ね備えた素材では、分光
特性を自由に選択することができないので、導電性フィ
ルム２０等を通して見るＥＬ表示パネルＩ２の表示光の
分光特性も制約を受けるという問題点を有していた。

〔問題点を解決するための手段〕 本発明に係るＥＬ表示装置の電磁シールド構造は、上記
問題点を解決するために、ベースプレートの一面にＥＬ
表示パネルを取り付けるとともに他面側に表示駆動回路
基板を配置し、かつ、ＥＬ表示パネルの表示面を除く全
体を、シャーシＧＮＤに接続されたシャーシで覆ったＥ
Ｌ表示装置において、ベースプレートの少な（とも一方
の表面に導電層を形成し、かつ、この導電層をシャーシ
に接続したことを特徴としている。

〔作　用〕

導電層は、導電性の薄膜又は塗布膜等で構成される。こ
の導電層を形成する面は、通常ベースプレートのＥＬ表
示パネル取付側の表面が適当であるが、反対側の表面に
形成したり、又は、両表面に形成した場合であっても同
様の効果を得ることができる。また、この導電層は、透
光性や分光特性を考慮する必要がないので、安価な材料
を用いて簡易な工程により形成することができ、しかも
、高い導電率を得るために形成層を十分に厚くすること
ができる。

このようにして形成された導電層は、ＥＬ表示装置の全
体を電磁シールドするシャーシと電気的に接続してシャ
ーシＧＮＤをとる。

このように、電磁シールドのための導電層をＥＬ表示パ
ネルの表示面とは反対側に配置することができるのは、
ＥＬ表示装置において実用上障害となる３０ＭＨｚ乃至
１００１００Ｏの電磁波のほとんどが、実際には表示駆
動回路基板から放射されているからである。従って、こ
の表示駆動回路基板から放射された電磁波はベースプレ
ートに形成された導電層によって確実にシールドされる
ので、ＥＬ表示パネルの表示面からは実用上障害となる
ような電磁波が放射されることはない。また、ＥＬ表示
装置の周囲も従来と同様にシャーシによって電磁シール
ドされる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図に基づいて説明すれば、以下
の通りである。

本実施例におけるＥＬ表示装置は、ベースプレー）１．
ＥＬ表示パネル２、表示駆動回路基板３及びシャーシ４
とで構成されている。ベースブレー）１は、ＥＬ表示パ
ネル２の支持部材であり、この表面には、導電Ｎ５が形
成されている。この導電層５は、ベースプレート１の表
面にアルミニウム（Ａｌ’）等の導電性金属を蒸着させ
ることにより形成した層である。この導電層５は、光の
透過率等を考慮する必要がないので、厚く形成され電磁
シールドのために十分な導電率を得ている。

ＥＬ表示パネル２は、両面に電極を配置したＥＬ発光層
をガラス基板上に薄膜形成した表示素子であり、このガ
ラス基板における薄膜形成されない側の面を表示面６と
し、この表示面６を通してＥＬ発光層の光を表示するよ
うになっている。このＥＬ表示パネル２は、ベースプレ
ート１の導電層５を形成した側の表面に粘着剤等で接着
して取り付けられている。表示駆動回路基板３は、ＥＬ
表示パネル２の表示を駆動する回路素子を実装した基板
であり、ベースプレート１の導電層５を形成した表面と
は反対側に配置され、ベースプレート１を貫通する接続
リード７・７によってＥＬ表示パネル２と接続している
。シャーシ４は、このようにして一体化されたベースプ
レート１、ＥＬ表示パネル２及び表示駆動回路基板３に
おけるＥＬ表示パネル２の表示面６を除いた周囲全体を
覆い、このシャーシ４の内側に突設したボス８・８にベ
ースプレート１の端部をそれぞれねし止めすることによ
り固定している。このシャーシ４は、アルミニウム等の
導電性の金属板で形成され、シャーシＧＮＤ９に接続さ
れている。また、ベースプレート１の導電層５は、ボス
８・８を介してこのシャーシ４に電気的に接続されるこ
とになる。

なお、この導電層５とシャーシ４との接続は、インピー
ダンスができるだけ低くなるように（１Ω以下）留意す
る。また、一点接触ではなくシールドする電磁波の半波
長以下の間隔で接触をとるようにし、できれば、各ボス
８・・・を繋げて堤状に形成することにより全周にわた
って接触させるようにする。

上記の構成をなすＥＬ表示装置の電磁シールド構造によ
れば、表示駆動回路基板３からＥＬ表示パネル２に向け
て放射された電磁波をベースプレート１の導電層５によ
ってシールドすることができる。また、他の方向へ放射
された電磁波は、従来と同様にシャーシ４によって確実
にシールドされる。

従って、本実施例のＥＬ表示装置の電磁シールド構造は
、ＥＬ表示パネルの表示面から放射される電磁波を厚い
導電性の蒸着膜からなる導電層５によって確実にシール
ドすることができる。そして、この導電層５は、ベース
プレート１０表面にアルミニウム等を蒸着して形成した
ものなので、比較的安価な材料を用いて簡易な工程によ
り形成することができる。

〔発明の効果〕

本発明に係るＥＬ表示装置の電磁シールド構造は、以上
のように、ベースプレートの一面にＥＬ表示パネルを取
り付けるとともに他面側に表示駆動回路基板を配置し、
かつ、ＥＬ表示パネルの表示面を除く全体を、シャーシ
ＧＮＤに接続されたシャーシで覆ったＥＬ表示装置にお
いて、ベースプレートの少なくとも一方の表面に導電層
を形成し、かつ、この導電層をシャーシに接続した構成
である。

これにより、導電層による電磁シールドがＥＬ表示パネ
ルの表示面とは反対側に設けられるので、表示光の透過
率や分光特性を考慮する必要がなくなる。このため、表
示光の輝度や分光特性に影響を与えることなく、十分な
シールド効果を有するように導電層を厚く形成し導電率
の高いものとすることができるので、実用上問題となる
表示駆動回路基板からＥＬ表示パネルに向けて放射され
る電磁波を確実にシールドすることができる。また、表
示光の透過率等を考慮する必要がないことから、この導
電層は低コストでの形成が可能となり、電磁シールドを
行ったことによるコストアンプを低減することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すものであって、ＥＬ表
示装置の縦断面正面図である。第２図は従来例を示すも
のであって、ＥＬ表示装置の縦断面正面図である。 １はベースプレート、２はＥ　Ｌ表示パネル、３は表示
駆動回路基板、４はシャーシ、５は導電層、６は表示面
、８はボス、９はシャーシＧＮＤである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．ベースプレートの一面にＥＬ表示パネルを取り付け
   るとともに他面側に表示駆動回路基板を配置し、かつ、
   ＥＬ表示パネルの表示面を除く全体を、シャーシＧＮＤ
   に接続されたシャーシで覆ったＥＬ表示装置において、
   ベースプレートの少なくとも一方の表面に導電層を形成
   し、かつ、この導電層をシャーシに接続したことを特徴
   とするＥＬ表示装置の電磁シールド構造。