JPH0553299U - 銅電極付き液晶表示素子用透明シールド部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックライトを有する液晶表示装置に使用さ
れる透明シールド部材のアース電位と完全に接続するこ
とができるようにする。 【構成】 透過型の液晶表示素子と、この液晶表示素子
に背面から光を照射するバックライトを少なくとも有す
る表示装置に用いられる、該液晶表示素子とバックライ
トの間に設けられるバックライトからの雑音を抑える透
明シールド部材において、有機合成樹脂からなる透明な
フィルムの少なくとも片面にインジウムを主成分とする
透明導電性金属酸化物薄膜を積層してなる透明導電フィ
ルムに銅電極部を形成して、半田接続を可能とならしめ
た透明シールド部材。 【効果】 シールド部構造の厚み縮小及び軽量化、そし
てバックライトからの電気的雑音のシールド効果の信頼
性の向上がはかれる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、透過型の液晶表示素子と、この液晶表示素子に背面から光を照射す るバックライトを少なくとも有する表示装置に用いられる、該液晶表示素子とバ ックライトの間に設けられるバックライトからの雑音を抑える透明シールド部材 に関わる。さらに詳しくは、透明導電性金属酸化物薄膜の表面に、半田接続を可 能とする銅電極部を形成してなる透明シールド部材に関わる。

【０００２】

【従来の技術】

バックライトを有する液晶表示素子では、バックライトからの雑音電波や静電 誘導などのノイズが液晶表示素子に作用し、誤表示を生じるのを防ぐために、透 明導電体層を該液晶表示素子とバックライトの間に設置し、アース電位と接続す る構造を持たせることが提案されている。この透明導電体層を含む部材は透明シ ールド部材と呼ばれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

今までの透明シールド部材のアース電位との接続は、アース電位とつながる金 具と、直接シールド部材の透明導電層面を圧接することで導通を得ていた。しか し、完全な接続でないためシールド効果の信頼性に劣り、また金具を使用するこ とによって全体が厚くなる問題点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の様な問題を解決するために、シールド部材の透明導電層面の 表示外部に、電極部材として、導電性テープを使用することによりアース電位か らのリード線と半田接続を可能としたものである。 即ち本考案は、透過型の液晶表示素子と、この液晶表示素子に背面から光を照 射するバックライトを少なくとも有する表示装置に用いられる、該液晶表示素子 とバックライトの間に設けられるバックライトからの雑音を抑える透明シールド 部材において、有機合成樹脂からなる透明なフィルムの少なくとも片面にインジ ウムを主成分とする透明導電性金属酸化物薄膜を積層してなる透明導電フィルム に銅電極部を形成して、半田接続を可能とならしめたことを特徴とする透明シー ルド部材である。 導電性テープに関しては、シントーケミトロン社より導電性フィラー入り粘着 式銅箔テープ、３Ｍ社よりエンボス加工仕上げ粘着式銅箔テープ、日東電工社よ り穴あき型粘着式銅箔テープが市販されている。中でも、シントーケミトロン社 の導電性フィラー入り銅箔テープが導通安定性に優れており好ましい。透明シー ルド部材に銅電極部を形成する方法としては透明導電層面の表示外部の四辺全て に貼ってもよいし、一辺にのみ銅箔テープを貼ってもよい。また、導電性塗料印 刷後、印刷面の一部に銅箔テープを貼ってもよい。

【０００５】

【実施例】

以下に、本考案の一実施例を図１により説明し、本考案部を図２により説明す る。１は液晶表示素子で、上下電極基板２，３の間に封入された液晶４と、上記 電極基板の外側に挟持して設けられた偏光板５，６とから構成される。７はバッ クライト部で、光源８により液晶表示素子１を照射する。９は上記光源８を支え る支持部材である。１０はバックライト部の匡体であり、金属板を使用すること でバックライトの光源８から発生する電気的雑音を液晶表示素子以外の方向にお いて遮蔽する効果と、光源８の後方への光を反射する機能を果たしている。また 、この匡体１０は、液晶表示装置のアース電位に接続されている。液晶表示素子 方向への電気的雑音を遮蔽する透明シールド部材１１は、ポリエチレンテレフタ レート樹脂からなる１２５μｍ厚さのフィルム１２に、ＩＴＯ１３をスパッタリ ング法により厚さ３０ｎｍで形成した透明導電フィルムであり、ＩＴＯ面が接地 のため匡体１０の一部と、銅電極１４とリード線１６を介して半田接続されてい る。１５はバックライトの明るさを面内で均一化するための拡散板である。この ように構成された液晶表示装置は、バックライト点灯下で良好な表示品位を示し た。

【０００６】

【考案の効果】

本考案により、シールド効果の信頼性の向上及びシールド部の構造を薄く軽 くすることが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例要部断面図である。

【図２】本考案部材の断面図及び平面図である。

【符号の説明】 １：液晶表示素子 ２、３：上下電極基板 ４：液晶 ５、６：偏光板 ７：バックライト部 ８：光源 ９：支持部材 １０：匡体 １１：透明シールド部材 １２：合成樹脂フィルム １３：ＩＴＯ １４：銅電極 １５：拡散板 １６：リード線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透過型の液晶表示素子と、この液晶表示
   素子に背面から光を照射するバックライトを少なくとも
   有する表示装置に用いられる、該液晶表示素子とバック
   ライトの間に設けられるバックライトからの雑音を抑え
   る透明シールド部材において、有機合成樹脂からなる透
   明なフィルムの少なくとも片面にインジウムを主成分と
   する透明導電性金属酸化物薄膜を積層してなる透明導電
   フィルムに銅電極部を形成して、半田接続を可能となら
   しめたことを特徴とする透明シールド部材。