JPS6324546A - 蓄電池 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、鉛蓄電池の電槽の改良に関するものである。

従来技術とその問題点 鉛蓄電池の電槽は極板群や電解液を収納するための容器
として用いられ、材質は大形の鉛蓄電池の場合にはエボ
ナイトや合成樹脂が、また中形及び小形の鉛蓄電池の場
合にはボリブマビレンやＡＳ＋ＡＢＳ等の合成樹脂が用
いられている。

しかし、大形の鉛蓄電池の１！槽は一般に高価であり、
その理由として、エボナイト電槽の場合には長時間の加
硫を要すること、また他のプラスチックを射出成形する
電槽の場合には冷えにくいため成形後取り出し迄に時間
をあける必要がありショット回数が少なくなること等で
生産性が悪く、その上金型も高価となること等があげら
れる。また、′に槽材質に薄肉の軟質合成樹脂を使用す
ると生産性については改善されるが、実際には中の電解
液の静水圧等で１１槽が大きく変形する上、ペースト式
鉛蓄電池の場合には活物質脱落防止のために必要な極板
群の緊圧を充分高くできず、電池寿命が短かくなるため
、電槽の肉厚を薄くすることができなかった。このため
、電槽材料の使用量も必然的に多くなる欠点があった。

上記の理由により、従来の大形の鉛蓄電池の場合、電槽
価格が高く、製品をより安価に顧客に提供する上におい
て大きな障害となっていた。

発明の目的 本発明は上記欠点を解消したもので、電槽の材質、構造
を変更することによって、従来よりも安価な鉛蓄電池を
提供するものである。

発明の構成 従来の鉛蓄電池の電槽は単一の素材で作られていたが、
本発明に用いる電槽は内ｉｉｔ樽と外電槽の二重構造を
採用している。

内電槽の材質としては厚さＱ、３ｍ以上、１０．０闘以
下の耐酸性合成樹脂を、また外電槽の材質としてはダン
メール紙を用いる。内′ｉ！槽は肉厚が薄く且つ加工性
が良いため、低価格で製造することができる。また、内
ＩＥ檜は耐酸性合成樹脂製の蓋に熱溶着することによっ
て、充分な液密性を確保することができる。一方、外電
槽はダンボール紙を用いているので肉厚の厚い強度の腐
いものを作ることが容易で、電槽の変形を防止でき、極
板群に適切な緊圧を加えることが可能である。また、ダ
ンボール紙は安価な上折り曲げ、切断、接着等の加工性
が極めて良いため、外電槽を安く作ることができる。

内電槽の肉厚は極端に薄くするとピンホールを生じたり
破れ易くなり、また余り厚くするとコスト高になるため
、０．３〜ｊＱ、Ｑｗｍのものが適当で、素材の強度に
よって適宜選択すれば良い。

また、内電槽はボリプ冒ピレン、ぼりエチレン等の耐酸
性軟質合成樹脂製のフィルム又はシートを熱溶着加工す
る方法や真空成形法或はブロー成形法で生産することに
よって非常に効率よく生産することが可能である。

なお、ダンメール紙に中性紙を使用すると外電槽の経年
劣化が少なく、長寿命の鉛蓄電池とすることができる。

また、ダンボール紙にエポキシ樹脂等の耐酸性合成樹脂
を塗布又は含浸させることによって、外電槽を水や電解
液の飛沫の付着に耐えるようにすることが可能である。

また、ダンボール紙の表面に厚さ５闘以下のポリエチレ
ンや塩化ビニル等のフィルムを加熱接着して被覆しても
同様に外電槽の耐水性、耐酸性を向上させることができ
る。

また、外電槽のダンボール紙の端面から水や電解液が浸
入すると外電槽の寿命が短かくなるが、これに関しては
ポリプロピレン樹脂フィルムをベースとした粘着テープ
で端面が露出しないよう縁どりをすれば効果的に防止す
ることができる。

また、外電槽の寸法を内電槽よりも大きくし、複数の内
電槽を収納するようにすることも可能である。内電槽の
各極板群を並列に接続した場合、大容量の鉛蓄電池とし
て使用でき、また直列に接続して例えば６ｖ１或は１２
Ｖ等の電圧が取り出せるような、いわゆるモノブロック
の構造にすることも可能である。

外電槽のダンボール紙が一層のもので強度が不足する場
合は、２，１１以上の積層構造のものを用いれば鉛蓄電
池に必要な強度の確保が可能である。

実施例 第１図は本発明における一実施例の鉛蓄電池の要部を示
す断面図であり、１及び１′は外ＭＬ槽を形成する２層
のダンボール紙、２は耐酸性合成樹脂製の内電槽、６は
耐酸性合成樹脂製の蓋、４は緩衝材、５はクラ、６は極
板群、７は電解液、８及び８′は電極端子、９は接着剤
である。

第１図の実施例の鉛蓄電池の組み立て方としては、まず
蓋３の貫通孔に電極端子８及び８／を挿入し、極板群６
と蓋３を一体化した後、内電槽２の中にクラ５と緩衝材
４と共に極板群６を入れ、その上部を蓋５の周囲に熱溶
着する。その径内電槽２を、ダンボール紙１及び１′を
接着剤９で接着して作った外Ｎ槽の中に収納する。

その後電解液７を注入する。

この実施例の場合、内型ｍ２は厚さ約２馴のポリプロピ
レンのブロー成形品であり、Ｍ３もポリプロピレンの射
出成形品である。また、クラ５はＡＢＳ樹脂の射出成形
品、緩衝材４はスポンジ状のゴムである。

第２図、第６図は第１図の実施例の外１！槽の組み立て
方法を示す斜視図であり、内側のダンざ一ル紙１′と外
側のダンボール紙１は底面のフルートが互いに直交する
方向に１層接着される。

ダンボール紙１及び１′の被接着面以外の面は厚さ約０
．６鱈のぎりエチレン・フィルムが表面にはり付けられ
ており、またダンピール紙１及び１′の端面は透明のポ
リプロピレン粘着テープ１０及び１０′で縁どりして、
この部分から水や電解液が浸入するのを防止している。

また、ダンボール紙１及び１′の材料としては中性紙が
使用しである。このため外電槽の経年劣化は少なく、長
期間の使用に耐える。

第４図は本発明による船蓄な池の他の実施例を示す斜視
図であり、第４図より明らかな如く、１つの外電槽１″
′の中に４つの内型摺が収納されている。鉛蓄電池の極
板群１つ当りの容量を８００　Ａｈとすると本実施例に
おいて、電極端子の接続を変えることによって、２ｖで
３２００Ａｈ或ハ４ＶＴ１６００Ａｈ、　８ＶＴ８００
Ａｈ　ノいずれか１つを選択することが可能である。

発明の効果 第４図の実施例のｉ槽の価格を従来の２Ｖ３２００Ａｈ
の鉛蓄電池の合成樹脂製の電槽と比較すると、５分の１
以下となっており、価格低減の効果は著しい。また、耐
用年数についても実用上充分なものが得られる。

前述した如く、本発明による鉛蓄電池は極めて工業的価
値が大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明蓄電池の正断面図、第２図、第３図は外
ｙｔ槽の斜視図、第４図は他の実施例における本発明蓄
電池の斜視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）内部に極板群を挿入した耐酸性合成樹脂からなる内
   電槽と耐酸性合成樹脂からなる蓋とを熱溶着して形成し
   た単位蓄電池を、ダンボール紙からなる外電槽に収納し
   たことを特徴とする蓄電池。 ２）前記内電槽の厚さが０．３〜１０．０ｍｍである特
   許請求の範囲１項に記載の蓄電池。 ３）前記ダンボール紙が中性紙よりなる特許請求の範囲
   第１項又は第２項に記載の蓄電池。 ４）前記外電槽が複数の単位蓄電池を収納している特許
   請求の範囲第１項、第２項又は第３項に記載の蓄電池。 ５）前記外電槽が耐酸性合成樹脂を塗布或は含浸したダ
   ンボール紙よりなる特許請求の範囲第１項、第２項、第
   ３項又は第４項に記載の蓄電池。 ６）前記外電槽が耐酸性合成樹脂製フィルムで被覆され
   ているダンボール紙よりなる特許請求の範囲第１項、第
   ２項、第３項、第４項又は第５項に記載の蓄電池。 ７）前記外電槽が耐酸性合成樹脂製粘着テープで縁どり
   されているダンボール紙よりなる特許請求の範囲第１項
   、第２項、第３項、第４項、第５項又は第６項に記載の
   蓄電池。 ８）前記外電槽が２層以上のダンボール紙よりなる特許
   請求の範囲第１項、第２項、第３項、第４項、第５項、
   第６項又は第７項に記載の蓄電池。