JP2022166769A - 複合容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、高級感があり、廃棄時には容易に紙とプラスチックに分別できる複合容器を提供することにある。【解決手段】 紙製の外容器と、プラスチックフィルムを含む積層体を備えた内容器とを備え、内容器が外容器で被覆された複合容器であって、外容器は筒状の第1胴部と、第1胴部の下方の開口を底部材で閉鎖した底部と、第1胴部の上方の開口に連設され上方に向かい先細る第1傾斜部と、第1傾斜部に連設し上端が開口された第1首部からなり、内容器は、パウチ本体と注出具を備え、パウチ本体は、周縁に熱接着部を備え、第2胴部と、第2胴部に連設し上方に向かい先細る第2傾斜部と、第2傾斜部に連設し上方に延びる第2首部と、を有しており、第2首部に注出具が熱接着されており、内容器が外容器で被覆されてなり、外容器が解体可能であることを特徴とする複合容器である。【選択図】 図1

Description

本発明は、紙製の外容器と、プラスチックフィルムを含む積層体を備えた内容器とを備え、内容器が外容器で被覆された液体内容物等を収納するための複合容器に関する。
従来、日本酒、焼酎、ワイン等の酒類やジュース、果汁飲料、コーヒー、お茶、乳飲料等の液体内容物を収納する容器としては、厚紙を主体にプラスチックフィルムをラミネートした積層体を用いて成形したゲーベルトップ型、フラットトップ型の液体用紙容器が広く知られている。
これらの液体用紙容器は、厚紙を主体としているために角柱の形状を保持することができ、積載効率がよく、さらに軽量であるため物流合理化が図れる優れた容器でありビン、缶に替わる容器として多用されている。しかし、近年、廃棄物の増加が大きな社会問題となり、使用後の容器の廃棄時には容器の減容化、紙とプラスチックとの分別廃棄が求められている。前者の容器の減容化を可能とした液体用紙容器としては、熱可塑性樹脂層、紙基材、バリア層、シーラント層が、順次積層された積層体から構成され、紙基材とバリア層の基材に傷加工を施し、それをきっかけとして解体できる液体用紙容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。後者の紙とプラスチックとの分別廃棄が可能な液体用紙容器としては、剥離層を介して紙層を主体とした外側部分とプラスチックフィルムを主体とした内面部分とが積層され、剥離層にて剥離層より外面部分と内面部分とに分離可能に構成された積層体からなる液体用紙容器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015-193416号公報 特開2000-85756号公報
特許文献1の液体用紙容器では、解体するために傷加工部分で積層体の折り曲げを繰り返し行う必要があり、特許文献2の液体用紙容器では、外側部分と内面部分とを剥離するためのきっかけをつくる必要があり、特許文献1、特許文献2のいずれも解体する作業に手間暇がかかり面倒なものである。
また、従来の液体用紙容器の形状は角形状が主流であり、この形状は一目で液体内容物が収納された商品であると判別されるほど認知度は高いものであるが、一方、市場からは新しい形状、例えば、ボトル形状等の高級感のある液体用紙容器の開発が望まれている。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、高級感があり、廃棄時には容易に紙とプラスチックに分別できる複合容器を提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するためになされたものであり、請求項1に記載の本発明は、紙製の外容器と、プラスチックフィルムを含む積層体を備えた内容器とを備え、前記内容器が前記外容器で被覆された複合容器であって、前記外容器は筒状の第1胴部と、前記第1胴部の下方の開口を底部材で閉鎖した底部と、前記第1胴部の上方の開口に連設され上方に向かい先細る第1傾斜部と、前記第1傾斜部に連設し上端が開口された第1首部からなり、前記内容器は、パウチ本体と注出具を備え、前記パウチ本体は、周縁に熱接着部を備え、第2胴部と、前記第2胴部に連設し上方に向かい先細る第2傾斜部と、前記第2傾斜部に連設し上方に延びる第2首部と、を有しており、前記第2首部に前記注出具が熱接着されており、前記内容器が前記外容器で被覆されてなり、前記外容器が解体可能であることを特徴とする複合容器である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の複合容器において、前記外容器の前記第1首部または前記外容器の第1首部と前記内容器の前記注出具が熱接着される前記第2首部を跨ぐ位置に周回された帯シールを備えていることを特徴とするものである。
本発明の複合容器は、高級感があり、廃棄時には容易に紙とプラスチックに分別して廃棄することができる。
本発明に係る複合容器の一実施形態を示す斜視図である。 図1の複合容器を組み立てるための外容器のブランクを示す展開図である。 外容器の組み立て説明図である。 内容器を示す斜視図である。 内容器の注出具の例を示す斜視図と断面図である。 内容器の積層体の構成例を示す断面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る複合容器の一実施形態を示す斜視図、図2は図1の複合容器を組み立てるための外容器のブランクを示す展開図、図3は外容器の組み立て説明図、図4は内容器を示す斜視図、図5は内容器の注出具の例を示す斜視図と断面図、図6は内容器の積層体の構成例を示す断面図であり、図中の100は複合容器、1は外容器、11は第1胴部、12は第1傾斜部、13は第1首部、14は底部、2はブランク、21は第1胴部形成板、21aは胴部接着片、22は第1傾斜部形成板、23は第1首部形成板、23aは首部接着片、24は底部接着片、25は底部材、3は内容器、30はパウチ本体、31は第2胴部、32は第2傾斜部、33は第2首部、34、35は側部熱接着部、36は底部熱接着部、37は上部熱接着部、40は注出具、41は注出筒、42、43はフランジ部、44はパウチ接合部、45はキャップ、50は積層体、51は外層、52は中間層、53は内層、6は帯シールをそれぞれ示す。
図1は本発明に係る複合容器の一実施形態を示す斜視図であり、複合容器100は、図1に示すように内容器3が外容器1で被覆された複合容器である。
図2は図1の一実施形態の複合容器100を組み立てるための外容器1のブランクを示す展開図であり、図4は内容器3を示す斜視図であり、一実施形態の複合容器100は、紙製の外容器1と、プラスチックフィルムを含む積層体50を備えた内容器3で構成される。
図2に示すブランク2は、板紙を所定の形状に打ち抜き形成される。図2(イ)は筒状部分を形成する部材を示し、図2(ロ)は底部を形成する部材を示す。図2(イ)には2枚のブランク2で筒状部分を形成する例を示す。2枚のブランク2は同じ形状、同じ大きさを有している。ブランク2は、矩形状の第1胴部形成板21の上辺に折り線aを介して上底より下底が長くされた台形状の第1傾斜部形成板22が4つ形成されており、隣接する第1傾斜部形成板22の下底どうしは密に折り線上に位置している。なお、密に、とは下底どうしが接していてもよく、あるいは、少し隙間があってもよく、後述するが第1傾斜部12(図1参照)を形成したとき、隣接する第1傾斜部形成板22の斜辺間に隙間が目立たない程度の状態をいう。
第1傾斜部形成板22の上辺には折り線cを介して矩形状の第1首部形成板23が連設されており、第1首部形成板23の右辺には舌片状の首部接着片23aが延設されている。
第1胴部形成板21の右辺には帯状の胴部接着片21aが延設されている。一方の胴部接着片21aは2枚のブランク2のうち、他方のブランク2の第1胴部形成板21の左辺に接着され、他方の胴部接着片21aは一方のブランク2の左辺に接着され、筒状の第1胴部11(図1参照)を形成するためのものである。第1胴部形成板21の下辺には折り線bを介して複数の舌片状の底部接着片24が延設されている。
図2(ロ)には板紙からなる円状の底部材25を示し、筒状の第1胴部11を形成するための第1胴部形成板21に延設された底部接着片24に接着されるものであり、筒状の第1胴部11の下方の開口を閉鎖することにより底部14が形成される。
つぎに図2、図3を参照しながら図2に示すブランク2と底部材25より外容器1の組み立て方の一例について説明する。図3は外容器1の組み立て途中の状態を示す。一方のブランク2の胴部接着片21aの外面と他方のブランク2の第1胴部形成板21の左端の内面とを重ねて接着剤等で貼合する。そして、貼合され一体化した一方のブランク2と他方のブランク2を巻回し、他方のブランク2の胴部接着片21aの外面に一方のブランク2の第1胴部形成板21の左端の内面を重ねて接着剤等で封筒貼することにより筒状の第1胴部11を形成する。そして、底部接着片24を折り線bで内側に折り曲げ、底部材25の内面と接着剤等で貼合し、第1胴部11の下方の開口を封鎖し、底部14を形成する。図3(イ)はその状態を示す。
つぎに第1傾斜部形成板22を折り線aで山折りし内側に折り曲げ、折り線cで第1首部形成板23を外側に谷折りする。同様に各第1傾斜部形成板22及び第1首部形成板23を折り曲げ、いわゆるくせ折りする。くせ折りされた第1傾斜部形成板22及び第1首部形成板23と隣接する第1傾斜部形成板22及び第1首部形成板23を首部接着片23aの外面と隣接する第1首部形成板23の左端の内面を重ねて貼合する。順に同様の動作を行うことにより第1傾斜部12と第1首部13が形成され図3(ロ)に示す外容器1が完成する。第1傾斜部形成板22の斜辺の角度は第1傾斜部12が形成されたとき、隣接する第1傾斜部形成板22との間に隙間が目立たないように設定することが好ましい。
一実施形態では第1傾斜部12が8個の第1傾斜部形成板22で形成されたボトル形状の外容器1を示したが、これに限定されるものではなく、第1傾斜部形成板22は5個乃至10個が好ましく、6個乃至8個がより好ましい。
ブランク2及び底部材25に使用できる板紙としては、コートボール、ノーコートボール、クラフトボール、マニラボール等の板紙が使用でき、厚さとしては100g/m2 ~400g/m2 の坪量が好ましい。また、板紙は耐水性を付与するために表面コートを施すこともできる。板紙の外側面にはデザイン等の印刷を施すことができるので複合容器100に一層、高級感を付与できる。なお、貼合するための接着剤としてはエマルジョンタイプまたはホットメルトタイプを使用することが好ましい。
内容器3は、図4に示すように内容物(図示しない)を収納するパウチ本体30と内容物を注出する注出具40を備えている。パウチ本体30は、周縁に側部熱接着部34、側部熱接着部35、底部熱接着部36、上部熱接着部37の熱接着部を備え、側部熱接着部34と側部熱接着部35が左右に対向して配され、底部熱接着部36と上部熱接着部37が上下に対向して配されており、側部熱接着部34及び側部熱接着部35の上端及び下端は底部熱接着部36及び上部熱接着部37の両端にそれぞれ連結されており、これらの周縁の熱接着部で囲まれた空間が内容物を収納する収納部を形成する。対向する側部熱接着部34、35は、第2胴部31を形成する上方に向かい延びる直線部分と第2傾斜部32を形成する上方に向かい上る傾斜部分と第2首部33を形成する上方に向かい延びる直線部分を有し、左右対称に形成されている。つまり、図4に示すようにパウチ本体30は、第2胴部31と、第2胴部31に連設し上方に向かい先細る第2傾斜部32と、第2傾斜部32に連設し上方に延びる第2首部33とを有しており、第2首部33に注出具40が熱接着されている。
図5は、内容器3の注出具40の例を示し、(イ)は斜視図、(ロ)はA-A線における断面図である。注出具40は、図5に示すように注出筒41、フランジ部42、43、パウチ接合部44を備える注出部本体と注出筒41の注出口を閉鎖するキャップ45で構成されている。注出部本体は、中空の略円筒状の注出筒41と2条のフランジ部42、43及びパウチ接合部44が順に連設され、フランジ部42、43及びパウチ接合部44は中央に注出筒41に連通する略円筒状の流路を形成しており、内容物の注出が可能とされている。注出筒41の外面にはネジ部が設けられている。注出筒41とパウチ接合部44の間に設けられた2条のフランジ部42、43は、パウチ本体30に注出具40を取り付ける作業において、注出具40を首吊り状態で機械搬送するためのもので好ましいものである。パウチ接合部44は紡錘形であり、パウチ本体30にパウチ接合部44を挿入し上部熱接着部37にて熱接着したとき、確実に密封できるので好ましいものである。
キャップ45は、天部と、天部の周縁から垂下する外周壁を備えている。外周壁の外面には上部から下部に延びる多数の溝部が設けられており、溝部はキャップ45を指で摘まんで周回させるとき滑り止めになるので好ましい。また、キャップ45の外周壁の内面にはネジ部が設けられ、注出筒41の外面に設けられたネジ部と螺合可能とされている。注出具40のキャップ45、並びに、注出筒41、フランジ部42、43及びパウチ接合部44からなる注出部本体は、それぞれ樹脂を成形金型内に射出して形成するインジェクション成形法により成形品として形成される。キャップ45に用いる樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)が挙げられる。注出部本体に用いる樹脂は、後述するパウチ本体30を構成する積層体50の内層53(図6参照)の樹脂とヒートシールによって相互に熱融着する樹脂が用いられ、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)が挙げられる。
パウチ本体30は、図6に示すように表面の外層51、中間層52、内面に熱融着性樹脂層からなる内層53を備えた積層体50からなり、例えば、図4に示すように積層体50からなる2枚のシートの内層53同士が対面するように重ね周縁を側部熱接着部34、35及び底部熱接着部36でヒートシールし、底部熱接着部36に対向する上部が開口したパウチ本体30とする。上部の開口に注出具40を挿入し、積層体50のシート間に注出具40のパウチ接合部44を挟持させヒートシールし上部熱接着部37を形成すると共に注出具40が取り付けられ、そして、内容物が注出具40の注出筒41よりパウチ本体30に充填され、注出筒41にキャップ45を取り付け密封することにより図4に示す内容器3が構成されている。注出筒41にはフィルムで口部を密栓シールした後、キャップ45で密封してもよい。また、注出具40は別工程で予めパウチ本体30に取り付けてもよく、あるいは自動充填機械で注出具40のパウチ本体30への取り付け、注出筒41の注出口より内容物の充填、注出筒41のキャップ45による密栓をインラインで行うこともできる。図4にはパウチ本体30として変形四方シールパウチ形態を示したが、これに限定されず、ガセットパウチ、自立性パウチ、三方シールパウチ等の形態にすることもできる。図4に示すように内容器3のパウチ本体30は、第2胴部31と、第2胴部31に連設し注出具40に向かい先細る第2傾斜部32と、第2傾斜部32に連設し注出具40に向かい延びる第2首部33と、を有している。
図6は、内容器3のパウチ本体30を構成する積層体50の積層構成例を示す断面図であり、図6に示すようにパウチ本体30の積層体50は、外層51、中間層52、内層53を、例えば、ウレタン系等のドライラミネート用接着剤を用いて積層するドライラミネーション法やポリオレフィン系樹脂等を熱溶融押出しして積層する押出しラミネーション法により積層することができる。外層51は、パウチ本体30を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の二軸延伸フィルム等を用いることができる。あるいは、上記のフィルムにアルミニウム、または、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物を蒸着して蒸着層を設けたものを用いることができる。外層を構成するフィルムの厚さとしては、基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよいのであって、コストなどを勘案して決めればよいが、通常、9~50μm程度である。
中間層52には、遮光性あるいはガスバリア性等が内容物により要求される場合に設けるものであり、上記外層51に用いられるフィルムや上記蒸着層を設けたフィルム、アルミニウム、鉄等の金属箔等が使用できる。また、これらのフィルム等を一種以上組合わせて積層したものでもよい。
内層53としては熱融着性樹脂が用いられ、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体等の未延伸フィルムが使用される。特に酒類を内容物とする場合、内容物の味覚に及ぼす影響を抑える必要があり、非吸着性の環状ポリオレフィンが好ましく、環状ポリオレフィンと高い層間密着性が得られる線状低密度ポリエチレンとの多層がより好ましい。内層53の厚さは内容量、輸送条件、経済性等を勘案して決められるが通常、20μm~150μmである。
複合容器100は、内容器3と外容器1をセットアップすることにより製造される。一例を示すと、例えば、2枚のブランク2と底部材25により組み立てられた図3(イ)に示す第1傾斜部12及び第1首部13が未完成の状態の中間体において、内容物が充填されボトル状に膨らんだ内容器3に対して、下方の底部熱接着部36から8個の第1首部形成板23で囲まれた開口部の側に挿入し、外容器1の中間体の底部材25に内容器3の底部熱接着部36を当接させる。なお、外容器1の中間体は、第1傾斜部形成板22を折り線aで山折りし内側に折り曲げ、折り線cで第1首部形成板23を外側に谷折りする、いわゆるくせ折りを施しておくことが好ましい。くせ折りした状態でも第1傾斜部形成板22、第1首部形成板23は板紙の剛性により元の状態に戻ろうとするので内容器3を挿入する動作に支障を与えることはない。
つぎにくせ折りされた第1傾斜部形成板22及び第1首部形成板23と隣接する第1傾斜部形成板22及び第1首部形成板23を首部接着片23aの外面と隣接する第1首部形成板の左端の内面を重ねて貼合する。順次、同様の動作を行うことにより第1傾斜部12が形成されると共に内容器3が外容器1で被覆され、内容器3の第2首部33に外容器1の第1首部13がフィットされる。内容器3は、プラスチックフィルムを含む積層体50からなるためにフレキシブルであり、内容物が充填されると曲線を備え三次元的に膨れた状態となり、外容器1の内面に馴染み易くなり、外容器1は剛度を備えているので内容器3は外容器1で保持される。したがって、複合容器100は、内容器3の形状が外容器1の形状で規制されて、図1に示す外観が得られる。
さらに図1に示すように外容器1の第1首部13または外容器1の第1首部13と内容器3の注出具40が熱接着される第2首部33を跨ぐ位置に周回された帯シール6を備えている。帯シール6は外容器1と内容器3を固定することができるので好ましい。帯シール6は接着テープ等を用いることができる。
複合容器100は、使用者が注出具40より内容物(図示しない)を注出し、使用を終えると、まず、複合容器100の帯シール6を取り除く。そして、第1傾斜部12を形成する各第1傾斜部形成板22は接着されていないのでいずれかの第1傾斜部形成板22を摘み第1首部13を形成する第1首部形成板23を引き裂き、第1首部13を第2首部33より解放し、外容器1と内容器3を分離することにより、紙製の外容器1とプラスチック製の内容器3に分別して廃棄することができる。
このように本発明の複合容器100は、ボトル形状を備え、高級感があり、廃棄時には容易に外容器1が解体可能であり、紙とプラスチックに分別して廃棄することができるものである。なお、今まで説明してきた実施形態は、本発明に係る複合容器の代表的な実施形態を挙げたものであって、本発明に係る複合容器はこれに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範疇のものも含まれる。
100 複合容器
1 外容器
11 第1胴部
12 第1傾斜部
13 第1首部
14 底部
2 ブランク
21 第1胴部形成板
21a 胴部接着片
22 第1傾斜部形成板
23 第1首部形成板
23a 首部接着片
24 底部接着片
25 底部材
3 内容器
30 パウチ本体
31 第2胴部
32 第2傾斜部
33 第2首部
34、35 側部熱接着部
36 底部熱接着部
37 上部熱接着部
40 注出具
41 注出筒
42、43 フランジ部
44 パウチ接合部
45 キャップ
50 積層体
51 外層
52 中間層
53 内層
6 帯シール
a、b、c 折り線

Claims (2)

  1. 紙製の外容器と、プラスチックフィルムを含む積層体を備えた内容器とを備え、前記内容器が前記外容器で被覆された複合容器であって、
    前記外容器は筒状の第1胴部と、前記第1胴部の下方の開口を底部材で閉鎖した底部と、前記第1胴部の上方の開口に連設され上方に向かい先細る第1傾斜部と、前記第1傾斜部に連設し上端が開口された第1首部からなり、
    前記内容器は、パウチ本体と注出具を備え、
    前記パウチ本体は、周縁に熱接着部を備え、第2胴部と、前記第2胴部に連設し上方に向かい先細る第2傾斜部と、前記第2傾斜部に連設し上方に延びる第2首部と、を有しており、前記第2首部に前記注出具が熱接着されており、
    前記内容器が前記外容器で被覆されてなり、
    前記外容器が解体可能であることを特徴とする複合容器。
  2. 前記外容器の前記第1首部または前記外容器の第1首部と前記内容器の前記注出具が熱接着される前記第2首部を跨ぐ位置に周回された帯シールを備えていることを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
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